JPH06275444A - ガス絶縁変圧器 - Google Patents

ガス絶縁変圧器

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JPH06275444A
JPH06275444A JP6502593A JP6502593A JPH06275444A JP H06275444 A JPH06275444 A JP H06275444A JP 6502593 A JP6502593 A JP 6502593A JP 6502593 A JP6502593 A JP 6502593A JP H06275444 A JPH06275444 A JP H06275444A
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JP
Japan
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winding
flow
gas
refrigerant
cooling
Prior art date
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JP6502593A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Togawa
安信 戸川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、巻線内での冷媒の流速アンバランス
を小さくすると共に、冷却で決まる寸法により変圧器の
中身が大きくなってしまうことのないガス絶縁変圧器を
提供することにある。 【構成】本発明は、鉄心および鉄心に巻回される巻線
が、SF6 のような絶縁ガスの冷媒で冷却されるガス絶
縁変圧器において、垂直冷却ダクトの冷媒の流れをせき
止め、冷媒が水平冷却ダクト内に強制的に流れるように
するガス仕切板を内部に有するジグザグフロー冷却巻線
を一相当り一個以上設け、また仕切板を設けず冷媒が主
に前記垂直冷却ダクトを流れる垂直ダクトフロー冷却巻
線を一相当たり一個以上設けているので、巻線内での冷
媒の流速バランスを小さくすると共に、冷却で決まる寸
法により変圧器の中身が大きくなることのない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばSF6 のような絶
縁性のガスを変圧器の絶縁・冷却媒体に用いるガス絶縁
変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のジグザグフロー巻線を図3を参照
して説明する。同図に示すように、ジグザグフロー巻線
は、銅やアルミニウムの導体1と、この導体1の被覆絶
縁2と、水平ダクト8を確保するスペーサ3と、垂直ダ
クト9を構成するダクトピース4と、絶縁筒5および仕
切板6から構成されている。巻線は円板状に導体1を巻
いたコイル10をスペーサ3を介して積み上げた形にな
っており、複数個のコイル10毎に仕切板6を設置して
冷媒7を水平ダクト8に強制的に流れるようにしてい
る。
【0003】図4は仕切板6の取付位置を分かり易く示
すための巻線の垂直断面図である。この図には記載して
いないが、向かって左側に鉄心があり内周側となる。ま
た、下部から巻線に送られた冷媒7は垂直ダクト9を上
昇するが、仕切板6で進路を妨げられるので水平方向に
流れる。冷媒7がはじめに流れ込む垂直ダクト9は巻線
の内周側、外周側のどちらか一方である。例えば内周側
垂直ダクト9に導入された冷媒7は一番目の仕切板6に
より水平方向に流れを変え内周側から外周側に流れる。
外周側垂直ダクト9で他の水平方向流と合流22し、次
の仕切板6は外周側の冷媒7を仕切るように取り付けら
れているため、水平方向の流れは外周側から内周側へ向
かう。このように水平方向の冷媒7の流れが向きを変え
ながら巻線内を上昇して行くため、これをジグザグフロ
ー巻線と称する。
【0004】また、2枚の仕切板6で挟まれたブロック
を一つのパス13と呼ぶと、ジグザグフローでは通常仕
切板6間のパス13の各水平ダクト8の流速が上部ほど
速いというアンバランスを生じるため、冷却効率を上げ
るためにはこのアンバランスをできるだけ小さくするこ
とが重要である。
【0005】一方、図5に示した巻線断面では仕切板6
を取り付けておらず、冷媒7は巻線の下部で、内周側、
外周側両方に導入され、水平方向にはほとんど流れない
まま上昇する。このような巻線を垂直ダクトフローと称
する。垂直ダクトフロー冷却では、巻線で発生した熱は
導体1および被覆絶縁物2を伝導して垂直ダクト9に伝
えられ冷媒7で冷却される。また水平ダクト8に放熱さ
れた熱は水平ダクト8の冷媒7に生じる自然対流により
徐々に垂直ダクト9の冷媒7に伝えられ冷却される。し
かし、垂直ダクトフロー冷却では水平ダクト8内の冷媒
7の流速がジグザグフロー冷却よりも遅いため、コイル
10の半径方向の幅が所定の幅Bより大きい巻線では半
径方向中央部の巻線温度が高くなり過ぎるため採用でき
ないことがある。
【0006】このような2種類の巻線は油入変圧器でも
使用されており、容量が大きく、巻線の発熱量やサイズ
の大きい巻線にはジグザグフローが使用されるのが一般
的である。前述したパス13内の流速アンバランスを解
決するための提案はたくさん出されている。
【0007】ところで、これら従来の提案は主に油入変
圧器を対象にしたものであるが、冷媒7として例えばS
6 のような絶縁ガスを用いて変圧器を冷却するガス絶
縁変圧器では冷媒7の物性値の違いから新たな問題が生
じてくる。
【0008】ここで、流速のアンバランスが起きる理由
を図4を参照して説明する。図4において、冷媒が流れ
る2つの経路11と12の考えると、経路11の冷媒7
はパス13の入口から垂直ダクト9を流れる間に水平ダ
クト8に徐々に冷媒7が分岐21して行くため、流量を
減少させながら上部に達して水平ダクト8を流れた後出
口に達する。一方、経路12の冷媒7はパス13の入口
からすぐに水平ダクト8を流れ、次に垂直ダクト9内で
他の水平ダクト8から流れ込む冷媒7と合流22しなが
ら出口に達する。流体がある経路を流れる場合、圧力損
失を生じるが、経路11と12において圧力損失は垂直
および水平ダクト8を流れるときの管摩擦抵抗による圧
力損失と分岐21や合流22による流れの変化にともな
う圧力損失の合計である。一般に圧力損失は次式で表さ
れる。
【0009】 h=λ(l/d)(v2 /2g)+ξ(v2 /2g) ここで、h:圧力損失 l:経路の長さ d:経路の等価直径 v:冷媒の流速 g:重力加速度 λ:管摩擦係数 ξ:損失係数 このうち管摩擦係数λは次式で表される。 λ=0.316/Re0.25 Re>2000の時 λ=64/Re Re≦2000の時 ここで、Reはレイノルズ数と呼ばれるもので、Re=
v・d/ν、νは動粘性係数である。(これらの式は日
本機械学会編、機械工学便覧による)
【0010】損失係数ξは分岐21や合流22による損
失係数であり、分岐21や合流22の前後の流速や流量
および経路の断面積の比で決まる。経路11と12を比
べて仮に同流量が流れたとすると、圧力損失は経路12
の方が大きい。これは圧力損失のうち管摩擦係数は同じ
であるが分岐21と合流22の損失係数を比較すると、
合流22の方の圧力損失が大きいためである。実際には
パス13の入口と出口間ですべての経路の圧力損失は同
じになるため、経路12の方が流量が少なくなって圧力
損失が釣り合う形でバランスする。つまり、パス13の
中では入口に近い側の水平ダクト8の流速ほど遅くな
る。
【0011】上式で示したように、管摩擦係数λはνの
1あるいは0.25乗に比例する。したがって、管摩擦
係数は冷媒の物性値により大きく変化する。一方、分岐
21や合流22による損失係数は構造によって決まり、
冷媒の物性値には影響されない。SF6 ガスは油入変圧
器に使われる絶縁油に比べて動粘性係数が小さいため、
管擦察による圧力損失の割合が油入変圧器よりも小さ
く、圧力損失は主に分岐21と合流22の損失係数で決
まる。つまり、油入変圧器に比べて1パス13内での水
平ダクト8の流速アンバランスが大きい。例えば図6は
ある巻線内での水平方向ダクト内のガスの流速分布およ
び巻線の温度分布を巻線全体の圧力損失をパラメータと
して計算した例である。
【0012】また、パス13の下部でほとんどガスが流
れない水平ダクト8ができてしまい、この部分では巻線
の温度が高くなる。このような問題を解決するため、動
粘性係数の小さい冷媒を使用する場合には、1パス13
内の水平ダクト8の断面積の合計と垂直ダクト9の半径
方向の断面積との比をできるだけ小さくしてアンバラン
スを少なくすることが有効であることが文献にも示され
ている。(Mukaiyama,et al : DEVELOPMENT OF A PERFL
UOROCARBON LIQID IMMERSED PROTOTYPE LARGEPOWER TRA
NSFORMER WITH COMPRESSED SF6 GAS INSULATION, IEEE/
PES SUMMER MEETING PAPER, No.90 SM 465-5 PWRD)この
論文によれば、1パス13内の水平ダクト8の断面積の
合計と垂直ダクト9の断面積の比が小さいほどアンバラ
ンスは小さくなる。
【0013】したがって、1パス13内の流速アンバラ
ンスを少なくするため考えられる構造としては、(1)
1パス13内のコイル数をできるだけ少なくする、
(2)水平ダクト8の隙間を小さくする、(3)垂直ダ
クト9の半径方向寸法を大きくする、という三つの方法
がある。例えば特開平4−33304号公報ではこのう
ちの2番目の方法が提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述したアンバランス
の低減法のうち、最初の方法(1)はパス13の数が増
えるため、パス13内のアンバランスは小さくできるが
巻線全体の圧力損失が大きくなり、限界がある。つま
り、図4のAで示す仕切板6の開口部に1巻線の全流量
が集中し通過するが、この部分では流速が速くなるので
圧力損失が大きく、巻線全体の圧力損失はこの部分の数
で大きく左右される。巻線全体のコイル数が一定で1パ
ス13のコイル数を減らすと仕切板6の数が増えること
になり、冷媒7が集中する箇所も増えるため、圧力損失
が大きくなる。圧力損失が大きいとその巻線のガス流量
が減ってしまう。
【0015】次に、2番目の方法(2)についても、水
平ダクト8の隙間寸法は冷却だけではなく各コイル間の
絶縁からも決まり、特にガス絶縁変圧器では油入変圧器
など液体で絶縁する変圧器に比べ絶縁耐力が低いため、
特開平4−33304号公報の図3に示すような0.8
mmのような小さい間隔にはできない場合が多い。
【0016】したがって、ガス絶縁変圧器の場合、3番
目の方法(3)が現実的である。垂直ダクト9の寸法は
通常絶縁で決まる巻線間の寸法にまでは拡大できる。C
…絶縁上必要な鉄心−巻線間寸法、D…冷却上必要な鉄
心−巻線間寸法。
【0017】しかしながら、図8(b)に示すように絶
縁階級の低い巻線では、絶縁上必要な鉄心と巻線間寸法
Cが小さいため、図8(a)に示すように冷却に必要な
垂直ダクト9を確保すると、それに伴い必要な鉄心と巻
線間寸法Dが大きくなり、変圧器中身の寸法まで大きく
なってしまうという問題が生じる。ここでいう必要な垂
直ダクト9の寸法とは、1パス内での流速アンバランス
により、図6に示したように流速の遅い水平ダクト8近
傍のコイル10の温度が高くなり過ぎ、規格の値を越え
てしまうことがないようにするための寸法である。
【0018】例えば絶縁階級20号の最内側巻線におい
て水平ダクト間隙が4mm、1パス内の水平ダクト数が
15本とすると、水平ダクト間隙の合計は60mmとな
る。水平ダクトの合計寸法と垂直ダクト寸法の比を2.
0以下とするためには垂直ダクト寸法を30mm以上に
する必要がある。一方、絶縁上必要な鉄心と内側巻線間
の寸法が20mmとすると半径で10mm巻線は大きく
なってしまう。内側巻線の径が大きくなるとそれにつれ
てその外側に配置する巻線の径も大きくなり、変圧器の
中身が大きく、重くなってしまう、という問題がある。
【0019】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、巻線内での冷媒の流速アンバランスを
小さくすると共に、冷却で決まる寸法により変圧器の中
身が大きくなってしまうことのないガス絶縁変圧器を提
供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、鉄心および鉄心に巻回される巻線が、S
6 のような絶縁ガスの冷媒で冷却され、半径方向にガ
スが流れる水平冷却ダクトおよび巻線の内外周側でそれ
ぞれ軸方向にガスが流れる垂直冷却ダクトの2方向の冷
却ダクトを有する巻線で構成されたガス絶縁変圧器にお
いて、前記垂直冷却ダクトの冷媒の流れをせき止め、冷
媒が前記水平冷却ダクト内に強制的に流れるようにする
ガス仕切板を内部に有するジグザグフロー冷却巻線を一
相当り一個以上設け、また仕切板を設けず冷媒が主に前
記垂直冷却ダクトを流れる垂直ダクトフロー冷却巻線を
一相当たり一個以上設けることを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明のガス絶縁変圧器によると、上記のよう
にジグザグフロー冷却巻線と垂直ダクトフロー冷却巻線
を巧みに配置しているので、巻線内での冷媒の流速バラ
ンスを小さくすると共に、冷却で決まる寸法により変圧
器の中身が大きくなることのない。
【0022】絶縁階級の低い巻線を垂直ダクトフローと
する。この垂直ダクトフローは水平ダクトにはガスを強
制的に流す構造になっていないので水平ダクトでの流速
のアンバランスはなく、垂直ダクトを広げて水平ダクト
のガスの流速を調整する必要はない。このため、絶縁で
決まる巻線間寸法を冷却のために広げる必要がない。垂
直ダクトフローは水平方向の流れがないため、ガス温度
に対する巻線の温度上昇がジグザグフローに比べて大き
くなる。絶縁階級の低い巻線では導体の被覆絶縁が高電
圧の巻線に比べて薄く、1コイルの巻回数も少なくでき
る。一方、ジグザグフロー巻線は図7(a)に示すよう
に熱伝導により巻線の発生熱を垂直ダクトのガスに伝え
る際の温度差を、図7(b)に示す垂直ダクトフロー巻
線より小さくできるため、巻線の温度上昇も抑えられ
る。ここで、Pは導体の最高温度点、Qは垂直ダクトに
面する被覆表面温度である。しかし、高圧巻線では垂直
ダクトフローでは巻線の温度が規格値を満足しない場合
でも低圧巻線は垂直ダクトフローにより冷却できること
がある。また、変電用変圧器の三次巻線は一次、二次巻
線の容量の1/3以下の容量とすることが一般的である
が、この場合、三次巻線の半径方向幅Bは一次および二
次巻線に比べ小さくなるため、垂直ダクトフローで冷却
できることが多い。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1は、本発明の一実施例である1相当たりの一次
巻線、二次巻線、三次巻線およびタップ巻線の、4つの
巻線を有する変電用ガス絶縁変圧器の巻線断面図であ
る。この図では鉄心の脚およびヨークは図中の最も左側
および最上部、最下部の線で示している。実際の変圧器
では巻線を支える絶縁物の構造材など他の部品もある
が、冷却構造も分かりやすくするため、この図では省略
している。
【0024】変電用変圧器では、普通一次巻線が高圧巻
線15、二次巻線が中圧巻線14、三次巻線が低圧巻線
13になる。巻線配置は前述したように低圧巻線13か
ら順に内側から配置される。タップ巻線16は高圧巻線
15の一部であるため、このような巻線配置の変圧器は
3巻線変圧器と呼ばれるが、三次(低圧)巻線の容量は
一次(高圧)および二次(中圧)巻線の容量の1/3以
下とすることが一般的であるため、巻線の半径方向の幅
Bも一次および二次巻線に比べおよそ1/3以下とな
る。また、一次、タップおよび二次巻線内にはガス仕切
板6を配置しジグザグフロー冷却する。一方、三次巻線
については仕切板6を設けず垂直ダクトフロー冷却とし
ている。
【0025】次に、本実施例の作用について説明する。
タンク内の冷媒ガス7は下部のガス導入口から取り入れ
られ、水平の端部ダクトを通って各巻線に導入され、垂
直方向に向きを変えて巻線内に流れ、巻線上部で再び水
平方向に向きを変えて端部ダクトを通りタンク内に戻
る。ガス導入口から出口までのガス流の圧力損失は各巻
線とも同じになる。従って仕切板6がないことで巻線内
の圧力損失の少ない三次巻線13には他の巻線に比べガ
スが流れ込み易くなる。巻線の温度上昇は巻線内でのガ
スの温度上昇とそのガスに対する巻線の温度上昇との総
和となるが、垂直ダクトフロー巻線はガスの流量を多く
できるので、ガスの温度上昇を少なくでき、ガスに対す
る巻線の温度上昇が大きくなるのをカバーできる。一次
巻線15および二次巻線14では垂直ダクトフロー巻線
にすると、このガスに対する巻線の温度上昇分をガスの
流量増加ではカバーできない場合でも、三次巻線13は
容量が小さいため発生熱量が少ない、巻線の半径方向の
幅Bが小さい、絶縁階級が低いため導体1の被覆絶縁2
が薄く、巻線で発生した熱が半径方向に熱伝導し易いな
どの理由から冷却可能となる。
【0026】一方、垂直ダクトフローは水平ダクト8内
にガスを流さないため、たとえば三次巻線13と鉄心間
寸法は絶縁で決まる寸法以上に広げる必要はない。
【0027】以上述べたように、外側の巻線14,1
5,16にはガス仕切板6を巻線内に有するジグザグフ
ロー巻線を採用し、内側の低圧巻線13にはガス仕切板
6のない垂直ダクトフロー巻線を採用することにより、
内側巻線のみならずその外側に配置される巻線の大きさ
を小さくすることができる。
【0028】図2は本発明の他の実施例の巻線断面図で
ある。上記実施例は、タップ巻線16を含み1相当たり
4個の巻線を有する変圧器の例であるが、本実施例では
高圧巻線15を2分割して中圧巻線14の内側および外
側に配置して二重同心配置の変圧器を構成している。二
重同心配置は同じ定格でも高圧巻線15を分割しない場
合に比べ、変圧器中身を軽くできるため、輸送条件の厳
しい変圧器では採用される。この場合、巻線の数は1相
当たり5個となり、内側から、低圧巻線13、高圧内側
巻線17、中圧巻線14、高圧外側巻線18、タップ巻
線16の順で配置される。この場合、高圧内側巻線17
は、絶縁的には星形結線の中性点側になるため、発生す
る電圧は低く、容量も高圧巻線15の容量の一部である
ため、変圧器の全容量に対し小さい。したがって、垂直
ダクトフロー巻線とすることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
冷却上の理由から変圧器の中身を大きくすることなしに
適切な冷却特性を持つガス絶縁変圧器を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の巻線断面図。
【図2】本発明の他の実施例の巻線断面図。
【図3】ジグザグフロー巻線の冷却構造を説明するため
の斜視図。
【図4】ジグザグフロー巻線の冷却構造を示す巻線断面
図。
【図5】垂直ダクトフロー巻線の冷却構造を示す巻線断
面図。
【図6】ジグザグフロー巻線の各水平冷却ダクト内のガ
スの流速分布および巻線温度分布を示す図。
【図7】導体の被覆厚さの違いによるコイル温度分布の
違いを説明するための図。
【図8】内側巻線をジグザグフロー巻線としたときの違
いを説明するための巻線断面図。
【符号の説明】
1…導体、2…被覆絶縁、3…スペーサ、4…ダクトピ
ース、5…絶縁筒、6…仕切板、7…冷媒流、8…水平
ダクト、9…垂直ダクト、10…コイル、11,12…
経路、13…低圧巻線、14…中圧巻線、15…高圧巻
線、16…タップ巻線、17…高圧内側巻線、18…高
圧外側巻線、21…冷媒の分岐、22…冷媒の合流。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心および鉄心に巻回される巻線がSF
    6 のような絶縁ガスの冷媒で冷却され、半径方向にガス
    が流れる水平冷却ダクトおよび巻線の内外周側でそれぞ
    れ軸方向にガスが流れる垂直冷却ダクトの2方向の冷却
    ダクトを有する巻線で構成されたガス絶縁変圧器におい
    て、前記垂直冷却ダクトの冷媒の流れをせき止め、冷媒
    が前記水平冷却ダクト内に強制的に流れるようにするガ
    ス仕切板を内部に有するジグザグフロー冷却巻線を一相
    当り一個以上設け、また仕切板を設けず冷媒が主に前記
    垂直冷却ダクトを流れる垂直ダクトフロー冷却巻線を一
    相当たり一個以上設けることを特徴とするガス絶縁変圧
    器。
JP6502593A 1993-03-24 1993-03-24 ガス絶縁変圧器 Pending JPH06275444A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103310960A (zh) * 2013-06-17 2013-09-18 国家电网公司 一种66千伏带站用配电输出的接地变压器
CN106816284A (zh) * 2017-03-29 2017-06-09 东莞市凯祥电器有限公司 大功率led灯用变压器线圈

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