JPH06275177A - 真空遮断器及び高圧受配電装置 - Google Patents

真空遮断器及び高圧受配電装置

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Publication number
JPH06275177A
JPH06275177A JP5827893A JP5827893A JPH06275177A JP H06275177 A JPH06275177 A JP H06275177A JP 5827893 A JP5827893 A JP 5827893A JP 5827893 A JP5827893 A JP 5827893A JP H06275177 A JPH06275177 A JP H06275177A
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JP
Japan
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casing
vacuum valve
vacuum
circuit breaker
vacuum circuit
Prior art date
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Pending
Application number
JP5827893A
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English (en)
Inventor
Koreyuki Takeya
是幸 竹谷
Yoshihisa Hirota
芳久 廣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyuuritsu Denki Kk
CHURITSU DENKI
Original Assignee
Chiyuuritsu Denki Kk
CHURITSU DENKI
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 SF6 ガスが封入されたケーシング内の真空
バルブをガス圧に拘らず軽い操作力で操作可能とする。 【構成】 SF6 ガスが封入された真空遮断器ユニット
68のケーシング66内には、ケーシングからベローズ
部138を介して突出した操作ロッド136の一端が可
動コンタクト122に連結された真空バルブ64が配置
されている。ベローズ部はケーシングと操作ロッドの中
間部の各々に溶接等により緊密に接続され、操作ロッド
が軸方向に移動してケーシングから出没しても気密性が
損なわれない。ケーシングから突出した操作ロッドの先
端には、真空遮断器操作部74のリンク機構142が連
結され、真空遮断器操作部が操作ロッド136をケーシ
ングから出没する方向へ移動させることにより、真空バ
ルブの開閉操作が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧受変電設備等に備
えられる真空遮断器及び高圧又は特別高圧電圧を受電し
て負荷設備に供給するための高圧受配電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】負荷設備には、電力供給会社から600
0V以上の所謂高圧電圧ないし特別高圧電圧(以下単に
「高圧電圧」という)で電力の供給を受けるものがあ
る。このような、高圧電圧で電力の供給を受ける設備に
は高圧受変電設備を備えるようになっている。
【0003】高圧受変電設備は、受電盤、高圧配電盤、
変圧器、低圧配電盤等を備えており、受電した高圧電圧
を高圧配電盤によって高圧電圧を負荷に応じて分岐し、
変圧器等によって例えば所望の電圧に変換するなどして
負荷設備に供給するようにしている。このような高圧受
電設備の受電盤、高圧配電盤等には、真空内部に配置し
た一対の接触子の接離によって電源側と負荷側との間を
開閉して、高圧電流の通電、遮断を行う真空遮断器を備
えたものがある。真空バルブは、真空と外気圧(大気
圧)との圧力差に抗して一対の接触子の一方を所定の速
度で強制的に移動させることによって接触子を離間させ
るようにしている。
【0004】ところで、真空遮断器には、装置の小型化
や安全性の向上を目的として、真空バルブを密閉したケ
ーシング内に収容すると共に、このケーシング内に六フ
ッ化イオウ(SF6 )等の電気的絶縁性能が高いガス封
入したものがある。ケーシング内にSF6 等の絶縁性ガ
スを封入(例えば2〜4気圧)することによって、ケー
シング内の充電部の間や充電部とケーシング等の金属の
間の離隔距離を少なくすることができ、これによって小
型の真空遮断器を得ることができる。
【0005】このような真空遮断器では、ケーシングの
外に配置した操作部が真空バルブを開閉操作を行うこと
ができるように、ケーシングから突出したロッドを回動
させ、ケーシング内部でこのロッドが真空バルブの一方
の接触子をクランク機構やリンク機構等の機械的手段に
よって瞬時に移動させ、真空バルブの開閉を行うように
している。
【0006】一方、受電盤や高圧配電盤では、装置の小
型化、安全性の向上を目的として主開閉器や分岐用開閉
器として真空遮断器を用いると共に、他の充電部をもS
6ガスによって絶縁したものがある。このような受電
盤や高圧配電盤では、主開閉器や分岐用開閉器を構成す
る真空遮断器や断路器を一体でSF6 ガスを封入したケ
ーシング内に収容すると共に、これらを接続する連結母
線もSF6 ガス等の絶縁性気体を封入したケーシング内
に収容している。
【0007】開閉器を収容したケーシングと連結母線を
収容したケーシングとは、接するように連結され、それ
ぞれのケーシングを貫通したブッシングによって絶縁さ
れた導体によって開閉器と連結母線とを連結している。
このように、充電部をSF6ガスによって絶縁すること
によって装置が極めて小型化されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き真空遮断器では、ケーシングから突出したロッドを
回動させて真空バルブの操作を行うため、経時的にケー
シング内部の気密性が損なわれてしまうなど、絶縁性気
体を密封したケーシングの気密性を確保することは容易
ではない。また、内部圧力の高いケーシング内に真空バ
ルブを配置しているため、このような圧力が真空バルブ
に作用するため、真空バルブの開閉操作を行うとき、真
空バルブを大気中に配置したときと比較して極めて大き
な力で接触子を移動させなければならず、移動機構を強
力で強固にする必要が生じる。
【0009】また、高圧受配電盤においては、開閉器を
収容したケーシングと、連結母線を収容したケーシング
の間を同一のブッシングによって絶縁してそれぞれの内
部の充電部を連結しているため、例えば開閉器を取付け
ようとするためには、開閉器等をブッシングによって絶
縁された状態で突出したターミナルに接続してから、真
空引きによって開閉器を収容しているケーシング内を真
空にして絶縁性気体をケーシング内に封入しなければな
らない。このような真空引きや絶縁性気体の封入作業は
極めて難しい作業であり、高圧受配電盤のメンテナンス
性が極めて悪い要因となっている。
【0010】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、内部の気密性を損なうことなく比較的小さい操
作力で真空バルブの開閉操作を行うことができる真空遮
断器を提供することを目的とする。また、絶縁性気体を
封入したケーシング内の気密性を損なうことなく、開閉
器の交換等のメンテナンスが容易な高圧受配電装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る真空遮断器
は、所定圧力の絶縁性気体を封入して密閉したケーシン
グと、前記ケーシング内に配置され真空内部の一対の接
触子の接離によって電源側と負荷側の間の接続を開閉す
る真空バルブと、一端が前記ケーシングの外方に突出さ
れ他端が前記真空バルブの一方の接触子に連結され軸方
向に沿って移動したときに一対の接触子を接離して真空
バルブの開閉操作を可能とする操作ロッドと、前記ケー
シングと前記操作ロッドの中間部の間を連結しケーシン
グ内の密閉状態を保持しながら前記操作ロッドを軸方向
に移動可能とするベローズ部と、前記操作ロッドの前記
ケーシングから突出した先端部に連結され前記真空バル
ブの開閉時に操作ロッドを軸方向に沿って移動操作する
操作部と、を有することを特徴とする。
【0012】本発明に係る高圧受配電装置は、所定圧力
の絶縁性気体を封入して密閉したケーシングと、前記ケ
ーシング内に配置され負荷側と電源側とを真空内部に配
置した一対の接触子の接離によって開閉する真空バルブ
と、前記ケーシングの外方に配置され前記真空バルブの
一方の接触子に連結した操作ロッドの移動操作によって
前記真空バルブの開閉操作が可能な操作部と、を備えた
高圧開閉器部が配置された高圧受配電装置であって、前
記高圧開閉器部が絶縁性気体を封入した箱体内に収容さ
れ所定の高圧電圧が印加される母線部と気中で着脱可能
に連結されていることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に記載の真空遮断器は、所定圧力の絶縁
性気体(例えばSF6 ガス等の不活性ガス)を封入した
ケーシング内に真空バルブを配置している。この真空バ
ルブの一方の接触子を操作ロッドに連結し、操作ロッド
はベローズ部を貫通してケーシングの外方に突出してい
る。操作ロッドとベローズ部の間及びケーシングとベロ
ーズ部の間は、溶接等によって強固に接続してケーシン
グ内の気密性を確保している。
【0014】この操作ロッドが操作部によって軸方向に
沿って移動して真空バルブの接触子を接離させて、真空
バルブを開閉する。このとき、ベローズ部は、ケーシン
グ内の気密性を損なうことなく操作ロッドを移動可能と
し、また、経時的にケーシング内の気密性が損なわれる
のを防止することができる。
【0015】また、ベローズ部には、ケーシングの外方
の大気と内部の絶縁性気体の間の圧力差によって操作ロ
ッドをケーシングから押し出す方向に作用する。このケ
ーシング内部の絶縁性気体の圧力は真空バルブにも作用
するため、操作ロッドは同時に真空バルブ側でケーシン
グ内へ引き入れられる方向にも圧力を受ける。このた
め、絶縁性気体が操作ロッドの両側に及ぼす圧力が相殺
され、真空バルブの接触子を接離させるための操作ロッ
ドに作用する力は、大気と真空バルブ内の圧力差のみと
なる。この圧力差は、大気中の真空バルブを開閉操作す
る状態と略同じ圧力差であり、真空バルブの操作力はケ
ーシング内部の絶縁性気体の圧力に影響を受けることが
なく、従来の大気中に配置した真空バルブと略同じ操作
力で開閉操作(主に閉操作)を行うことができる。
【0016】本発明に記載の高圧受配電装置は、母線部
と高圧開閉器部とを大気中で接続している。高圧開閉器
部及び母線部は、それぞれ絶縁性気体をケーシング内部
に封入してガス絶縁が施されている。この母線部と高圧
開閉器部は、大気中で接続しているため、高圧開閉器部
と母線部とを外すときに、いずれの密閉性をも損なうこ
とがない。また、高圧開閉器部と母線部とを接続すると
きでは、予めガス絶縁を施しておこば、接続した後に真
空引きして絶縁性気体を封入する難しい作業を行う必要
はない。
【0017】高圧開閉器部と母線部との間の大気中での
接続は、例えばターミナル部分を高い絶縁性樹脂等によ
って絶縁しておけば、比較的狭いスペースでの接続が可
能であり、装置の小型化を妨げることはない。
【0018】
【実施例】図1には、本発明の一実施例として適用した
高圧受配電装置10が示されている。この高圧受配電装
置10は、複数の箱体12、14、16、18が連結さ
れた構造の所謂キュービクル構造となっている。それぞ
れの箱体12〜18の内部には、順に引込み部20、受
電部22、第1配電部24、第2配電部26が収容され
ており、第1配電部24、第2配電部26によって高圧
配電部40を構成しており、第1配電部24、第2配電
部26から分岐されて変圧器等の負荷設備に高圧電圧が
供給される(図示省略)。なお、箱体12の前面側(図
1の紙面手前側)には、開閉扉12Aが設けられ、箱体
14、16、18の前面側には、上下に開閉扉14A、
14B、16A、16B、18A、18Bが配設されて
おり、ハンドル28の操作で各箱体12、14、16、
18の内部を開放することができる。
【0019】図2には、高圧受配電装置10の概略接続
図を示しており、引込み部20には取引計器用変成器3
0が収容可能で、例えば6000Vの高圧電圧を供給す
る高圧引込みケーブル32が接続される。この引込み部
20には、避雷器34、変流器36A、36B、計器用
変成器38等が配置可能である。
【0020】引込み部20に隣接する受電部22には、
主開閉器を構成する真空遮断器ユニット42が配置され
ている。この真空遮断器ユニット42には、ケーシング
44内に絶縁性気体である六フッ化イオウのガス(以下
「SF6 ガス」と言う)が封入されてガス絶縁が施さ
れ、断路器46及び真空バルブ48が配設されている。
この真空遮断器ユニット42の一次側(電源側)に引込
み部20から高圧電圧が供給され、二次側(負荷側)に
は母線部50が接続される。また、真空遮断器ユニット
42には、変流器52及び計器用変成器54等を接続す
ることができる。なお、断路器46は、開状態で負荷側
を接地するようになっている。
【0021】図1に示されるように、受電部22に対応
する開閉扉14Bには、真空遮断器ユニット42を開閉
操作する操作ハンドル42A及び真空遮断器ユニット4
2の動作状態(通電又は遮断)を表示する表示ランプ4
2B、42C等を取り付けることができる。また、開閉
扉14Aには、高圧受配電装置10の作動状態を監視す
るための表示部56A、56Bを設けることができる。
【0022】図2に示されるように、母線部50は、受
電部22、第1配電部24及び第2配電部26の間に掛
け渡されるように配置されている。図3に示されるよう
に、母線部50は、箱体58の内部に3本の銅バー60
R、60S、60Tを配設し、絶縁性気体であるSF6
ガスを充填して銅バー60R、60S、60T相互及び
箱体58との間を絶縁している。この母線部50は、箱
体14、16、18の略中央部に配置されている。
【0023】次に高圧配電部40を構成する第1配電部
24、第2配電部26について説明する。なお、第1配
電部24と第2配電部26とは、略同一の構造としてい
るため、本実施例では、一方の第2配電部26について
説明し第1配電部24の説明を省略する。
【0024】図2及び図3に示されるように、第2配電
部26には、所定の圧力のSF6 ガスを封入したケーシ
ング66内に、2組の断路器62と真空バルブ64を収
容して2組の分岐回路を構成した高圧開閉器部である真
空遮断器ユニット68が配設されている。図3に示され
るように、ケーシング66には、上下方向の中間部で母
線部50の箱体58に対向する位置に凹部66Aが形成
されている。
【0025】図3及び図4に示されるように、ケーシン
グ66には、母線部50に対向する凹部66Aを挟んで
上下に断路器62を操作する断路器操作部72と真空バ
ルブ64を操作する真空遮断器操作部74が取付けられ
ている。また、箱体58を挟んだ上方及び下方には、分
岐した高圧電圧を負荷設備へ供給する負荷接続ターミナ
ル76が配設されており、この負荷接続ターミナル76
に、端末に直結ケーブルヘッド78が取付けられた高圧
ケーブル80が接続される。この高圧ケーブル80は、
変流器84及び零相変流器82に挿通されて箱体18に
設けられた取付けケーブルブラケット80Aに支持され
ている。
【0026】図1及び図3に示されるように、第2配電
部26を収容する箱体18の開閉扉18Bには、真空遮
断器操作部74を操作する操作ハンドル86及び真空遮
断器操作部74の動作状態を表示する表示ランプ86
A、86Bがそれぞれ設けられている。また、開閉扉1
8Aには、第2配電部26の動作状態を監視可能とする
表示部88A、88Bが配置されている。このため、開
閉扉18A、18Bを閉止した状態で、各負荷への高圧
電圧の通電及び遮断を行うことができ、かつ、各負荷へ
の通電状態を監視することができる。
【0027】図3及び図7に示されるように、高圧配電
部40を構成する真空遮断器ユニット68は、凹部66
Aで母線部50とターミナル部70によって接続され
る。ターミナル部70では、箱体58に取付けられたタ
ーミナル90と真空遮断器ユニット68に取付けられた
ターミナル92とを各相毎に緊密に接合するようになっ
ている。それぞれの相を接合するためのターミナル9
0、92は略同形状であり、軸心部の棒状の導電部材9
4を碍子96によって絶縁して形成している。
【0028】図7に示されるように、碍子96の外周部
には、ゴム等の弾性部材100が充填された凹部96A
が形成されている。この凹部96Aの弾性部材100の
中央部には、例えばステンレス製のフランジ102が挿
入され、碍子96から半径方向の外方に延設された形状
となっている。ターミナル90はこのフランジ102の
周囲を箱体58に溶接して緊密に接合され、また、ター
ミナル92は、ケーシング66にフランジ102の周囲
が溶接されて緊密に接合されケーシング66内の気密状
態を保持するようにしている。
【0029】このようにして箱体58に接合されたター
ミナル90には、導電部材94に銅バー60R(又は6
0S、60T)がボルト等の螺合によって緊密に接合さ
れている。また、ターミナル90の導電部材64の先端
には、コンタクト部98が導電部材94に螺合して接合
されている。
【0030】ケーシング66に接合されたターミナル9
2の導電部材94の先端には、コンタクト104をボル
ト104Aを導電部材94に螺合して固着されている。
このコンタクト104には、円板状のフランジ106が
2段に分けて取付けられている。また、コンタクト10
4の周囲には、板状の導電部材108が半径方向の外方
へ向けて放射状に配置されている。これらの導電部材1
08は、フランジ106に形成した図示しないスリット
に挿入され、周囲をコイルスプリング110によって緊
密に保持されている。このコイルスプリング110はコ
ンタクト104の軸心へ向けて付勢して、導電部材10
8をコンタクト104へ密着させ、ターミナル90、9
2を緊密に接続するようになっている。また、ケーシン
グ66と共にターミナル92をターミナル90から引き
離す(図7の矢印A方向へ移動)ことにより、導電部材
108の間からコンタクト98が離脱するようになって
いる。なお、ターミナル90、92としては、碍子96
を絶縁性の樹脂によって形成したモールド型とすること
ができる。
【0031】ケーシング66には、それぞれのターミナ
ル92の周囲を囲う円筒状の絶縁カバー112が接合さ
れ、絶縁カバー112の先端部には、箱体58に密接す
るように絶縁性の弾性部材114が設けられている。保
護カバー112は、例えば、絶縁性の樹脂によって形成
されており、ケーシング66に接合した状態で充電部を
囲い、ターミナル90、92と共に所謂モールドジスコ
ンを構成している。
【0032】図3及び図5に示すように、ケーシング6
6の内部に突出したターミナル92の導電部材94に
は、それぞれに銅バー116の中間部が接合されてい
る。なお、以下に説明するケーシング66内の銅バー1
16、118、124は、R相、S相、T相の各相毎に
所定の離隔距離を保って配置されており、その1相分に
ついて説明する。
【0033】銅バー116の両端部は、それぞれ上下に
配置された断路器62の固定コンタクト62Aに接続さ
れている。断路器62の固定コンタクト62Bは、ケー
シング66に接地されており、可動コンタクト62Cが
断路器操作部72によって瞬時に回動して、固定コンタ
クト62A、62Bの一方と係合し電気的に接続され
る。
【0034】この断路器62の可動コンタクト62Cに
は、銅バー118の一端が固着されており、銅バー11
8の他端は、真空バルブ64の一対の接触子の一方であ
る固定コンタクト120に接続され(図6に示す)、真
空バルブ64の他方の接触子である可動コンタクト12
2には、銅バー124の一端が接続され(図6に示す)
ており、銅バー124の他端は、前記した負荷接続ター
ミナル76に接続されている。
【0035】図6に示されるように、真空バルブ64
は、円筒状の絶縁体によって形成され真空状態に保持さ
れた筒体126の内部に固定コンタクト120と対向す
る可動コンタクト122が配置されている。筒体126
と可動コンタクト122の間には、ベローズ部128が
配置されており、筒体126の内部の気密性を損なうこ
となく、固定コンタクト122をその軸方向に沿って移
動させて固定コンタクト120と接離可能としている。
また、真空バルブ64は、ケーシング66の内部のフレ
ーム130に複数のブラケット132を介して取付けら
れた銅バー118によって支持されている。なお、フレ
ーム130とブラケット132の間及びブラケット13
2と銅バー118の間には、絶縁部材によって形成され
たカラー134を介在させている。
【0036】この真空バルブ64の筒体126から突出
した可動コンタクト122の端部には、操作ロッド13
6の一端が連結されている。この操作ロッド136の他
端は、ケーシング66から突出しており、操作ロッド1
36とケーシング66の間には、ベローズ部138が介
在されている。この操作ロッド136の中間部には、絶
縁部材160が配置されており、可動コンタクト122
をケーシング66と絶縁している。
【0037】ベローズ部138は略円筒状とされ、軸方
向に沿って収縮可能な構造となっている。このベローズ
部138の閉塞された一端部には、内部に挿通された操
作ロッド136の中間部が溶接等によって緊密に固着さ
れている。またベローズ部138の他端部には、半径方
向の外方に延設されたフランジ140が配置されてお
り、フランジ140の周囲がケーシング66へ溶接等に
よって緊密に固着されている。これによって、操作ロッ
ド136が軸方向に移動してケーシング66から出没可
能に支持されると共に、このときケーシング66内の気
密性が損なわれることがないようになっている。
【0038】操作ロッド136のケーシング66から突
出した先端部には、真空遮断器操作部74のリンク機構
142が連結される。このリンク機構142には、一端
部がシャフト144に連結されたレバー146を備えて
いる。レバー146の他端部に軸支されたブロック14
8内には、操作ロッド136の先端部が挿入され、ブロ
ック148から突出した操作ロッド136にナット15
0が螺合されて連結される。また、この操作ロッド13
6には、ケーシング66とレバー146の間の位置に固
定フランジ152が固着され、可動フランジ154が摺
動可能に配置されている、この固定フランジ152と可
動フランジ154の間には、コイルスプリング156が
配置され、可動フランジ154はコイルスプリング15
6の付勢力によってブロック148を押圧している。
【0039】このため、真空バルブ64の可動コンタク
ト122はコイルスプリング156の付勢力によって固
定コンタクト120と当接するが、真空遮断器操作部7
4が作動して、リンク機構142のレバー146がシャ
フト144を軸に矢印B方向へ回動すると、可動コンタ
クト122が固定コンタクト120から瞬時に離間し
て、銅バー118と銅バー126の間の通電が遮断され
る(真空バルブ64の開操作)。
【0040】この操作ロッド136は、ナット150を
外すことによってブロック148から抜き出すことがで
きる。また、ケーシング66には、ボス158が設けら
れており、このボス158によって真空遮断器操作部7
4をケーシング66の所定の位置に取り付けることがで
き、操作ロッド136とリンク機構142が所定の状態
で連結可能となっている。
【0041】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
の高圧受配電装置10では、受電部22に接続した母線
部50から第1配電部24、第2配電部26のそれぞれ
に設けた真空遮断器ユニット68によって4回路の高圧
分岐回路を形成している。
【0042】高圧引込みケーブル32によって供給され
る高圧電圧は、受電部22の操作ハンドル42Aによっ
て真空遮断器ユニット42を閉操作することにより母線
部50を介して第1配電部24、第2配電部26へ通電
される。第1配電部24及び第2配電部26では、ター
ミナル部70を介して母線部50の各銅バー60から真
空遮断器ユニット68へ通電される。
【0043】各真空遮断器ユニット68内では、ターミ
ナル部70から供給された高圧電圧を分岐して断路器6
2、真空バルブ64を介して負荷接続ターミナル76か
ら各負荷に接続された高圧ケーブル80へ供給する。こ
のとき、真空遮断器ユニット68の各各真空バルブ64
の開閉操作は、ハンドル86の回動によって行うことが
できる。
【0044】負荷への通電を遮断する場合、所定の操作
ハンドル86を開操作して真空遮断器操作部74を作動
させる。これによって、真空遮断器操作部74は、内部
の図示しない遮断スプリングが作動してリンク機構14
2のレバー146を図6の矢印B方向へ瞬時に回動させ
る。このリンク機構142の回動によって真空遮断器ユ
ニット68の操作ロッド136がケーシング66から引
き出される方向へ移動して、真空バルブ64の可動コン
タクト122を固定コンタクト120から離間させる。
これによって、真空バルブ64が開かれ負荷接続ターミ
ナル76への通電が遮断されて負荷設備へ高圧電圧が供
給されなくなる。
【0045】また、負荷設備への通電を遮断した状態
で、操作ハンドル86を操作すれば、操作ロッド136
が真空遮断器操作部74の図示しない投入スプリングの
付勢力によってケーシング66内へ向けて瞬時に移動
し、真空バルブ64の固定コンタクト120と可動コン
タクト122が接触して、真空バルブ64を閉じて、負
荷への通電が可能となる。
【0046】この真空遮断器ユニット68のケーシング
66内には、所定の圧力のSF6 ガスが封入されている
が、操作ロッド136がベローズ部138を介して接続
されているため、ケーシング66を高い気密状態に維持
できると共に、操作ロッド136の軸方向への移動も可
能としている。
【0047】また、ケーシング66の内部は、ケーシン
グ66の外方及び真空バルブ64の内部に対して高い圧
力となっている。このとき、ベローズ部138には、操
作ロッド136を外方へ押し出すように内部の圧力作用
するが、真空バルブ64には、可動コンタクト122を
固定コンタクト120へ接近させるように圧力が作用す
る。このため、操作ロッド136の両端に作用するケー
シング66内部のSF 6 ガスによる圧力差のバランスが
保たれて、実質的に真空バルブ64とケーシング66の
外方に突出した操作ロッド136の間には、ケーシング
66の気外の圧力のみが真空バルブ64の可動コンタク
ト122へ作用することになり、高い圧力のSF6 ガス
をケーシング66内に封入しているにも拘らず、比較的
軽い操作力で真空バルブ64を操作することができる。
【0048】このため、真空バルブ64を所定の圧力の
SF6 ガスを封入したケーシング66内に収容しても、
大気中に配置したのと同様に操作することができるた
め、SF6 ガスを封入したことに対する特別な操作機構
を設ける必要がなく、従来使用している真空バルブ64
の操作機構をそのまま適用することができる。
【0049】この真空遮断器ユニット68を取り外すと
きは、負荷接続ターミナル76から直結ケーブルヘッド
78を外しケーシング66を図3の矢印A方向へ引き出
す。これによって、ターミナル部70のターミナル9
0、92の間の連結が解除されて、ケーシング66が箱
体18から引き出される。このとき、ケーシング66及
び箱体58内の気密は保持されたままである。
【0050】また、取外した真空遮断器ユニット68
は、取外しとは逆に矢印A方向と反対方向へ押し込むこ
とにより、ターミナル部70では、ターミナル90のコ
ンタクト98とターミナル92のコンタクト104が導
電部材108によって連結される。この後、負荷接続タ
ーミナル76に高圧ケーブル80の直結ケーブルヘッド
78を接続する。これによって、母線部50から各負荷
へ高圧電圧を分岐して供給可能となる。
【0051】このように、本実施例に適用した高圧配電
部40では、各負荷へ分岐するための真空断遮断器ユニ
ット68の取付け、取外しをケーシング66の内部の気
密性を損なうことなく容易に行うことができるため、高
圧受配電装置10、特に高圧配電部40のメンテナンス
性が極めて向上し、負荷設備に変更が生じた場合でも、
容易に負荷設備に応じた容量で分岐することができる。
この真空遮断器ユニット68の着脱の際、ケーシング6
6の内部の気密状態を解除しないため、所謂現場作業で
の真空引き、気密を確保するためのパッキン等の締め付
け、SF6 ガスの排出、充填が必要なくなる。
【0052】また、本実施例では真空遮断器ユニット6
8内に上下に分岐回路を構成する2段積み構造としてい
るため、小型で省スペースの高圧配電部40を形成する
ことができる。
【0053】なお、本実施例は本発明が適用される真空
遮断器及び高圧配電装置の構成を限定するものではな
い。例えば、真空遮断器ユニット68を3組以上設けて
6回路以上に分岐する構成であってもよい。このとき、
真空遮断器ユニット68、42に対して母線部50を取
外して交換すれば、真空遮断器ユニット68の増設も極
めて容易である。
【0054】さらに、ケーシング66の内部には断路器
62に限らず他の開閉器を設けてもよく、真空バルブ6
4のみによって構成する真空遮断器であってもよい。ま
た、1組の真空バルブ64と断路器62を配置すること
によって、受電部22の真空遮断器ユニット42に適用
することも可能である。
【0055】本実施例では、高圧電圧として6000V
を受電し配電する高圧受配電装置10としたが、受配電
する高圧電圧はこれに限定するものではなく、7000
V以上の特別高圧電圧を配電する受配電装置に適用して
もよい。このとき、配電電圧に応じて機器を設計すれば
よい。また、発電設備に接続して、発電された高圧電圧
を分岐する高圧配電装置に適用することも可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の真空遮断器
は、真空バルブの開閉操作によてケーシング内の気密性
が損なわれることがない。また、ケーシング内に絶縁性
気体を封入しても、この絶縁性気体の圧力が真空バルブ
の操作力に影響を及ぼすことがないため、従来大気中に
配置した真空バルブの開閉操作機構の適用が可能であ
る。
【0057】また、本発明の高圧受配電装置では、ケー
シング内部の気密性を損なうことなく母線部から高圧開
閉器部を取り外すことができる。また、母線部へ高圧開
閉器部を取り付けるときにも、ケーシング内の気密状態
を解除する必要がないため、真空引き、絶縁性気体の封
入等の作業を不要として、高圧開閉器部の着脱が極めて
容易となる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した高圧受配電装置を示す正面
図である。
【図2】本実施例に適用した高圧受配電装置のブロック
図である。
【図3】高圧配電部を側面から見た概略構成図である。
【図4】高圧配電部を前面側から見た概略構成図であ
る。
【図5】高圧配電部を裏面側から見た概略構成図であ
る。
【図6】操作部と真空バルブとの連結状態を示す概略断
面図である。
【図7】母線部と真空遮断器ユニットの接続を示す概略
断面図である。
【符号の説明】
10 高圧受配電装置 24 第1配電部 26 第2配電部 40 高圧配電部 50 母線部 58 箱体 64 真空バルブ 66 ケーシング 68 真空遮断器ユニット(高圧開閉器部) 70 ターミナル部 74 真空遮断器操作部 90、92 ターミナル 136 操作ロッド 138 ベローズ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定圧力の絶縁性気体を封入して密閉し
    たケーシングと、前記ケーシング内に配置され真空内部
    の一対の接触子の接離によって電源側と負荷側の間の接
    続を開閉する真空バルブと、一端が前記ケーシングの外
    方に突出され他端が前記真空バルブの一方の接触子に連
    結され軸方向に沿って移動したときに一対の接触子を接
    離して真空バルブの開閉操作を可能とする操作ロッド
    と、前記ケーシングと前記操作ロッドの中間部の間を連
    結しケーシング内の密閉状態を保持しながら前記操作ロ
    ッドを軸方向に移動可能とするベローズ部と、前記操作
    ロッドの前記ケーシングから突出した先端部に連結され
    前記真空バルブの開閉時に操作ロッドを軸方向に沿って
    移動操作する操作部と、を有することを特徴とする真空
    遮断器。
  2. 【請求項2】 所定圧力の絶縁性気体を封入して密閉し
    たケーシングと、前記ケーシング内に配置され負荷側と
    電源側とを真空内部に配置した一対の接触子の接離によ
    って開閉する真空バルブと、前記ケーシングの外方に配
    置され前記真空バルブの一方の接触子に連結した操作ロ
    ッドの移動操作によって前記真空バルブの開閉操作が可
    能な操作部と、を備えた高圧開閉器部が配置された高圧
    受配電装置であって、前記高圧開閉器部が絶縁性気体を
    封入した箱体内に収容され所定の高圧電圧が印加される
    母線部と気中で着脱可能に連結されていることを特徴と
    する高圧受配電装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007312507A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Mitsubishi Electric Corp スイッチギヤ
JP2008278593A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Mitsubishi Electric Corp ガス絶縁開閉装置
JP2009055730A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Mitsubishi Electric Corp ガス絶縁開閉装置
CN102494161A (zh) * 2011-12-20 2012-06-13 河北省电力公司超高压输变电分公司 变电站气体湿度、分解物试验用多功能组合试验阀

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