JPH0627497Y2 - 車両のフロントクロスメンバ構造 - Google Patents
車両のフロントクロスメンバ構造Info
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- JPH0627497Y2 JPH0627497Y2 JP2535289U JP2535289U JPH0627497Y2 JP H0627497 Y2 JPH0627497 Y2 JP H0627497Y2 JP 2535289 U JP2535289 U JP 2535289U JP 2535289 U JP2535289 U JP 2535289U JP H0627497 Y2 JPH0627497 Y2 JP H0627497Y2
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- front cross
- reinforce
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両のフロントクロスメンバ構造に関し、特
に、フロントクロスメンバのストラツトバーブラケツト
取付け部の構造に関する物である。
に、フロントクロスメンバのストラツトバーブラケツト
取付け部の構造に関する物である。
一般に、車両のフロントクロスメンバ構造、特に、フロ
ントクロスメンバのストラツトバーブラケツト取付け部
の構造については、実開昭57−10904号公報に開
示された構造が知られている。
ントクロスメンバのストラツトバーブラケツト取付け部
の構造については、実開昭57−10904号公報に開
示された構造が知られている。
この車両のフロントクロスメンバ構造においては、第7
図及び第8図に示される如く、フロントクロスメンバ8
0は、フロントクロスメンバフロント82とフロントク
ロスメンバリヤ84とで構成され閉断面構造となってい
る。このフロントクロスメンバフロント82の下面82
Aは、車両前後方向後側に突出されており、水平フラン
ンジ部82Bとなっている。
図及び第8図に示される如く、フロントクロスメンバ8
0は、フロントクロスメンバフロント82とフロントク
ロスメンバリヤ84とで構成され閉断面構造となってい
る。このフロントクロスメンバフロント82の下面82
Aは、車両前後方向後側に突出されており、水平フラン
ンジ部82Bとなっている。
この水平フランジ部82Bには、フロントクロスメンバ
リヤ84の車両前後方向後側面84Aの下端部から車両
前後方向後側へ向けて突出された、水平フランジ部84
Bが車両上下方向上側から溶着されている。さらに、こ
の水平フランジ部84Bの車両上下方向上側には、垂直
断面形状がL字形のリインフオース86が、車両前後方
向後側面84Aと水平フランジ部84Bとに沿って溶着
されている。
リヤ84の車両前後方向後側面84Aの下端部から車両
前後方向後側へ向けて突出された、水平フランジ部84
Bが車両上下方向上側から溶着されている。さらに、こ
の水平フランジ部84Bの車両上下方向上側には、垂直
断面形状がL字形のリインフオース86が、車両前後方
向後側面84Aと水平フランジ部84Bとに沿って溶着
されている。
この溶着部にはストラツトバーブラケツト88の前端部
88Aが、ボルト90及びナツト92によって、車両上
下方向下側から取付けられている。
88Aが、ボルト90及びナツト92によって、車両上
下方向下側から取付けられている。
しかしながら、この車両のフロントクロスメンバ構造に
おいて、車両が制動状態になった場合には、フロントク
ロスメンバ80のストラツトバーブラケツト88取付部
に力F1作用する。この力F1に対してフロントクロス
メンバ80は、車両前後方向において車両前後方向後側
のフランジ部82B、84Bの片持ち状態となる。従っ
て、フランジ部82B、84Bに高い曲げ応力が発生す
る。
おいて、車両が制動状態になった場合には、フロントク
ロスメンバ80のストラツトバーブラケツト88取付部
に力F1作用する。この力F1に対してフロントクロス
メンバ80は、車両前後方向において車両前後方向後側
のフランジ部82B、84Bの片持ち状態となる。従っ
て、フランジ部82B、84Bに高い曲げ応力が発生す
る。
これを改善するために、第9図及び第10図に示される
ような車両のフロントクロスメンバ構造が考えられる。
すなわち、フロントクロスメンバ92は、開口部を車両
上下方向下側へ向けたハツト形のフロントクロスメンバ
アツパ94と開口部を車両上下方向上側へ向けたハツト
形のフロントクロスメンバロア96とで構成されてお
り、閉断面構造となっている。
ような車両のフロントクロスメンバ構造が考えられる。
すなわち、フロントクロスメンバ92は、開口部を車両
上下方向下側へ向けたハツト形のフロントクロスメンバ
アツパ94と開口部を車両上下方向上側へ向けたハツト
形のフロントクロスメンバロア96とで構成されてお
り、閉断面構造となっている。
このフロトクロスメンバアツパ94とフロントクロスメ
ンバロア96との間には、開口部を車両上下方向上側へ
向けたハツト形のリインフオース98がフロントクロス
メンバロア96の下面96Aに沿って配置されており、
各フランジ部が溶着されている。また、フロントクロス
メンバロア96とリインフオース98とには、ストラツ
トバーブラケツト88の前端部88Aが、ボルト90び
ナツト92によって、車両上下方向下側から取付けられ
ている。
ンバロア96との間には、開口部を車両上下方向上側へ
向けたハツト形のリインフオース98がフロントクロス
メンバロア96の下面96Aに沿って配置されており、
各フランジ部が溶着されている。また、フロントクロス
メンバロア96とリインフオース98とには、ストラツ
トバーブラケツト88の前端部88Aが、ボルト90び
ナツト92によって、車両上下方向下側から取付けられ
ている。
このため、車両の制動時に作用する力F1は、フロトク
ロスメンバ92の車両前後方向の各フランジ部92A、
92Bに分散され、これらのフランジ部92A、92B
に発生する応力が低下する。
ロスメンバ92の車両前後方向の各フランジ部92A、
92Bに分散され、これらのフランジ部92A、92B
に発生する応力が低下する。
しかしながら、この車両のフロントクロスメンバ構造に
おいては、力F1に対して各フランジ部92A、92B
の溶着面に作用する剥離方向(第10図上下方向)の力
が大きい。このため、フロントクロスメンバのストラツ
トバーブラケツト取付部の剛性が低下する。
おいては、力F1に対して各フランジ部92A、92B
の溶着面に作用する剥離方向(第10図上下方向)の力
が大きい。このため、フロントクロスメンバのストラツ
トバーブラケツト取付部の剛性が低下する。
本考案は上記事実を考慮し、フロントクロスメンバロア
のストラツトバーブラケツト取付部の剛性を向上できる
車両のフロントクロスメンバ構造を得ることが目的であ
る。
のストラツトバーブラケツト取付部の剛性を向上できる
車両のフロントクロスメンバ構造を得ることが目的であ
る。
〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために本考案は、車両の前端下部に
車幅方向に沿って配置さたフロントクロスメンバアツパ
とフロントクロスメンバロアとで構成され閉断面構造と
なったフロントクロスメンバと、軸線方向から見た断面
形状が車両上下方向上側に開口部を向けたコ字形とされ
前記フロントクロスメンバの内部に配置されコ字形両側
の縦壁部が前記フロントクロスメンバアツパの車両前後
方向前側縦壁部及び車両前後方向後側縦壁部に固着され
たリインフオースと、前端部が前記リインフオースと前
記ストラツトバブーラケツトとに車両上下方向下側から
共締めされたストラツトバーブラケツトと、を備えたこ
とを特徴としている。
車幅方向に沿って配置さたフロントクロスメンバアツパ
とフロントクロスメンバロアとで構成され閉断面構造と
なったフロントクロスメンバと、軸線方向から見た断面
形状が車両上下方向上側に開口部を向けたコ字形とされ
前記フロントクロスメンバの内部に配置されコ字形両側
の縦壁部が前記フロントクロスメンバアツパの車両前後
方向前側縦壁部及び車両前後方向後側縦壁部に固着され
たリインフオースと、前端部が前記リインフオースと前
記ストラツトバブーラケツトとに車両上下方向下側から
共締めされたストラツトバーブラケツトと、を備えたこ
とを特徴としている。
上記構成の本考案では、車両が制動状態となった場合
に、ストラツトバーブラケツトを介してフロントクロス
メンバに車両上下方向上側へ向かって力が作用する。こ
の力は、リインフオースのコ字形両側の縦壁部とフロン
トクロスメンバアツパの車両前後方向前側縦壁部及び車
両前後方向後側縦壁部とで剪断支持される。このため、
フロントクロスメンバロアのストラツトバーブラケツト
取付部の剛性が向上する。
に、ストラツトバーブラケツトを介してフロントクロス
メンバに車両上下方向上側へ向かって力が作用する。こ
の力は、リインフオースのコ字形両側の縦壁部とフロン
トクロスメンバアツパの車両前後方向前側縦壁部及び車
両前後方向後側縦壁部とで剪断支持される。このため、
フロントクロスメンバロアのストラツトバーブラケツト
取付部の剛性が向上する。
本考案の実施例を第1図〜第6図に従って説明する。
第5図に示される如く、車両10のフロントボデー10
Aの車幅方向両端部には、車両前後方向に沿ってフロン
トサイドメンバ11が配置されており、このフロントサ
イドメンバ11の車両前後方向前端部には、車幅方向に
沿って配置されたフロントクロスメンバ12の両端部が
結合されている。
Aの車幅方向両端部には、車両前後方向に沿ってフロン
トサイドメンバ11が配置されており、このフロントサ
イドメンバ11の車両前後方向前端部には、車幅方向に
沿って配置されたフロントクロスメンバ12の両端部が
結合されている。
フロントサイドメンバ11の車両前後方向中央部の車幅
方向外側には、ホイール13が配置されている。このホ
イール13の車軸は、ホイール13の車幅方向内側に配
置されたロアアーム14を介してサスペンシヨンクロス
メンバ16に連結されている。
方向外側には、ホイール13が配置されている。このホ
イール13の車軸は、ホイール13の車幅方向内側に配
置されたロアアーム14を介してサスペンシヨンクロス
メンバ16に連結されている。
ロアアーム14の車幅方向外側端部には、ホイール13
の車軸を支持するストラツトバー18の車両前後方向後
端部18Aが取付けられている。また、このストラツト
バー18の車両前後方向前端部18Bには、ゴムブツシ
ユ20が取付けられており、ストラツトバー18は、ゴ
ムブツシユ20を介してストラツトバーブラケツト22
に固定されている。
の車軸を支持するストラツトバー18の車両前後方向後
端部18Aが取付けられている。また、このストラツト
バー18の車両前後方向前端部18Bには、ゴムブツシ
ユ20が取付けられており、ストラツトバー18は、ゴ
ムブツシユ20を介してストラツトバーブラケツト22
に固定されている。
第3図及び第4図に示される如く、ロアアーム14の車
幅方向外側端部には、車体のローリングを少なくするた
めのスタビライザバー24の車幅方向両端24Aが取付
けられている。さらに、このスタビライザバー24は、
スタビライザバーブラケツト26によりストラツトバー
ブラケツト22に支持されている。
幅方向外側端部には、車体のローリングを少なくするた
めのスタビライザバー24の車幅方向両端24Aが取付
けられている。さらに、このスタビライザバー24は、
スタビライザバーブラケツト26によりストラツトバー
ブラケツト22に支持されている。
このストラツトバーブラケツト22は、ストラツトバー
ブラケツトアツパ23及びストラツトバーブラケツトロ
ア25で構成されており、閉断面構造となっている。こ
れらのストラツトバーブラケツトアツパ23及びストラ
ツトバーブラケツトロア25の車両前後方向前側は、互
に溶着されフランジ部となっており、その前端部22B
は、フロントクロスメンバ12に、ボルト33、34に
よって車両上下方向下側から固定されている。
ブラケツトアツパ23及びストラツトバーブラケツトロ
ア25で構成されており、閉断面構造となっている。こ
れらのストラツトバーブラケツトアツパ23及びストラ
ツトバーブラケツトロア25の車両前後方向前側は、互
に溶着されフランジ部となっており、その前端部22B
は、フロントクロスメンバ12に、ボルト33、34に
よって車両上下方向下側から固定されている。
さらに、ストラツトバーブラケツト22の車両前後方向
後側は、車両上下方向上側へ膨出されており、後端部2
2Aが、フロントサイドメンバ11にボルト31によっ
て固定されている。
後側は、車両上下方向上側へ膨出されており、後端部2
2Aが、フロントサイドメンバ11にボルト31によっ
て固定されている。
第1図及び第2図に示される如く、フロントクロスメン
バ12は、フロントクロスメンバアツパ28及びフロン
トクロスメンバロア30とで構成されており、閉断面を
構成している。このフロントクロスメンバアツパ28の
垂直断面形状は、コ字形先端から車両前後方向へ向けて
フランジ部28A、28Bが突出され、開口部を車両上
下方向下側へ向けたハツト形とされている。
バ12は、フロントクロスメンバアツパ28及びフロン
トクロスメンバロア30とで構成されており、閉断面を
構成している。このフロントクロスメンバアツパ28の
垂直断面形状は、コ字形先端から車両前後方向へ向けて
フランジ部28A、28Bが突出され、開口部を車両上
下方向下側へ向けたハツト形とされている。
また、フロントクロスメンバロア30の垂直断面形状
は、コ字形先端から車両前後方向へ向けてフランジ部3
0A、30Bが突出され、開口部を車両上下方向上側へ
向けたハツト形とされている。このフランジ部30A、
30Bは、フロントクロスメンバアツパ28のフランジ
部28A、28Bに、車両上下方向下側からスポツト溶
接によって溶着されている。
は、コ字形先端から車両前後方向へ向けてフランジ部3
0A、30Bが突出され、開口部を車両上下方向上側へ
向けたハツト形とされている。このフランジ部30A、
30Bは、フロントクロスメンバアツパ28のフランジ
部28A、28Bに、車両上下方向下側からスポツト溶
接によって溶着されている。
フロントクロスメンバアツパ28とフロントクロスメン
バロア30との間には、リインフオース32が車幅方向
に沿って配置されている。このリインフオース32の垂
直断面形状は、基部32Aの車両前後方向両端部から各
々前側縦壁部32B、後側縦壁部32Cが車両上下方向
上側へ向けて突出された、コ字形とされている。
バロア30との間には、リインフオース32が車幅方向
に沿って配置されている。このリインフオース32の垂
直断面形状は、基部32Aの車両前後方向両端部から各
々前側縦壁部32B、後側縦壁部32Cが車両上下方向
上側へ向けて突出された、コ字形とされている。
リインフオース32の基部32Aは、フロントクロスメ
ンバーロア30の下面30Cに、車両上下方向上側から
密着されている。また、リインフオース32の前側縦壁
部32Bは、フロントクロスメンバロア30の車両前後
方向前側面30D及びフロントクロスメンバアツパ28
の車両前後方向前側面28Cに、車両前後方向後側から
密着されている。
ンバーロア30の下面30Cに、車両上下方向上側から
密着されている。また、リインフオース32の前側縦壁
部32Bは、フロントクロスメンバロア30の車両前後
方向前側面30D及びフロントクロスメンバアツパ28
の車両前後方向前側面28Cに、車両前後方向後側から
密着されている。
リインフオース32の前側縦壁部32Bの上端部は、フ
ロントクロスメンバアツパ28の車両前後方向前側面2
8Cに、スポツト溶接によって溶着されている。
ロントクロスメンバアツパ28の車両前後方向前側面2
8Cに、スポツト溶接によって溶着されている。
リインフオース32の後側縦壁部32Cは、フロントク
ロスメンバロア30の車両前後方向後側面30E及びフ
ロントクロスメンバアツパ28の車両前後方向後側面2
8Dに、車両前後方向前側から密着されている。
ロスメンバロア30の車両前後方向後側面30E及びフ
ロントクロスメンバアツパ28の車両前後方向後側面2
8Dに、車両前後方向前側から密着されている。
リインフオース32の後側縦壁部32Cの上端部は、フ
ロントクロスメンバアツパ28の車両前後方向後側面2
8Dに、スポツト溶接によって溶着されている。
ロントクロスメンバアツパ28の車両前後方向後側面2
8Dに、スポツト溶接によって溶着されている。
リインフオース32の基部32A及びフロントクロスメ
ンバロア30の下面30Cには、それぞれ車幅方向に沿
って、ストラツトバーブラケツト22取付け用の貫通孔
35A、35B及び36A、36Bが穿設されている。
この貫通孔35A、35B及び36A、36Bには、ス
トラツトバーブラケツト22の前端部22Bに穿設され
た円孔38A、38Bに車両上下方向下側から挿入され
た、ボルト33、34の脚部33A、34Aが貫通して
いる。この脚部33A、34Aの上端部には、ナツト4
0、42が車両上下方向上側から螺合されている。
ンバロア30の下面30Cには、それぞれ車幅方向に沿
って、ストラツトバーブラケツト22取付け用の貫通孔
35A、35B及び36A、36Bが穿設されている。
この貫通孔35A、35B及び36A、36Bには、ス
トラツトバーブラケツト22の前端部22Bに穿設され
た円孔38A、38Bに車両上下方向下側から挿入され
た、ボルト33、34の脚部33A、34Aが貫通して
いる。この脚部33A、34Aの上端部には、ナツト4
0、42が車両上下方向上側から螺合されている。
すなわち、ストラツトバーブラケツト22、フロントク
ロスメンバロア30及びリインフオース32は、ボルト
33、34とナツト40、42とによって共締めされて
いる。
ロスメンバロア30及びリインフオース32は、ボルト
33、34とナツト40、42とによって共締めされて
いる。
また、リインフオース32の基部32Aには、重量を軽
減をすると共に、フロントクロスメンバアツパ28とリ
インフオース32とを溶着するための作業穴46が車幅
方向に沿って複数個穿設されている。
減をすると共に、フロントクロスメンバアツパ28とリ
インフオース32とを溶着するための作業穴46が車幅
方向に沿って複数個穿設されている。
次に、本考案の作用に付いて説明する。
車体10が制動状態となった場合には、第3図及び第4
図示にされる如く、ホイール13に、後向きの力F2が
作用する。この力F2は、ストラツトバー18の軸力と
なると共に、一部がスタビライザバー24の軸力F3と
なる。この軸力F3は、スタビライザバーブラケツト2
6を介して、ストラツトバーブラケツト22に、後向き
の力F4として作用する。
図示にされる如く、ホイール13に、後向きの力F2が
作用する。この力F2は、ストラツトバー18の軸力と
なると共に、一部がスタビライザバー24の軸力F3と
なる。この軸力F3は、スタビライザバーブラケツト2
6を介して、ストラツトバーブラケツト22に、後向き
の力F4として作用する。
この場合、ストラツトバーブラケツト22のフロントサ
イドメンバ11との結合位置、すなわち、ボルト31に
よる結合位置A(支点)と、力F4が作用するスタビラ
イザバーブラケツト26の結合位置B(作用点)との高
低差Lにより、車幅方向の軸Wを回転中心とする、モー
メントMが発生する。
イドメンバ11との結合位置、すなわち、ボルト31に
よる結合位置A(支点)と、力F4が作用するスタビラ
イザバーブラケツト26の結合位置B(作用点)との高
低差Lにより、車幅方向の軸Wを回転中心とする、モー
メントMが発生する。
従って、ストラツトバーブラケツト22のフロントクロ
スメンバ12との結合位置、すなわちボルト33、34
による結合位置に、下向きの力F5が作用する。この力
F5は、リインフオース32の前側縦壁部32Bとフロ
ントクロスメンバアツパ28の車両前後方向前側面28
Cとの溶着部、及びリインフオース32の後側縦壁部3
2Cとフロントクロスメンバアツパ28の車両前後方向
後側面28Dとの溶着部によって、剪断支持されてい
る。
スメンバ12との結合位置、すなわちボルト33、34
による結合位置に、下向きの力F5が作用する。この力
F5は、リインフオース32の前側縦壁部32Bとフロ
ントクロスメンバアツパ28の車両前後方向前側面28
Cとの溶着部、及びリインフオース32の後側縦壁部3
2Cとフロントクロスメンバアツパ28の車両前後方向
後側面28Dとの溶着部によって、剪断支持されてい
る。
このため、ストラツトバーブラケツト22の取付部剛性
が向上する。
が向上する。
また、フロントクロスメンバアツパ28とフロントクロ
スメンバロア30との溶着部、すなわち、フランジ28
A、28Bとフランジ30A、30Bとの溶着部の負荷
か軽減される。
スメンバロア30との溶着部、すなわち、フランジ28
A、28Bとフランジ30A、30Bとの溶着部の負荷
か軽減される。
すなわち、第6図に示される如く、フロントクロスメン
バアツパ28のフランジ部28A、28Bの車幅方向に
沿って配置されたスポツトS1、S2、S3、S4、S
5に発生する応力は、第9図及び第10図に示される従
来技術のフランジ部92A、92Bに沿って配置された
スポツトS1、S2、S3、S4、S5と比較して、そ
れぞれ小さくなる。
バアツパ28のフランジ部28A、28Bの車幅方向に
沿って配置されたスポツトS1、S2、S3、S4、S
5に発生する応力は、第9図及び第10図に示される従
来技術のフランジ部92A、92Bに沿って配置された
スポツトS1、S2、S3、S4、S5と比較して、そ
れぞれ小さくなる。
このため、各スポツトS1、S2、S3、S4、S5の
疲労強度を向上させることができる。
疲労強度を向上させることができる。
また、下向きの力F5によるリインフオース32の断面
変形に対して、リインフオース32の前側縦壁部32B
及び後側縦壁部32Cが面内変形により、この断面変形
を防止する。このため、クロスメンバ12全体の剛性が
向上し、制動時のサスペンシヨンアライメントの変化が
小さくなり、操縦安定性が向上する。さらに、第7図及
び第8図に示される従来技術と比較して、クロスメンバ
12の上面から上方へフランジ部が突出していないた
め、クロスメンバ12の車両上下方向上側に配置される
ラジエータ用開口部を車両上下方向下側へ大きくでき
る。
変形に対して、リインフオース32の前側縦壁部32B
及び後側縦壁部32Cが面内変形により、この断面変形
を防止する。このため、クロスメンバ12全体の剛性が
向上し、制動時のサスペンシヨンアライメントの変化が
小さくなり、操縦安定性が向上する。さらに、第7図及
び第8図に示される従来技術と比較して、クロスメンバ
12の上面から上方へフランジ部が突出していないた
め、クロスメンバ12の車両上下方向上側に配置される
ラジエータ用開口部を車両上下方向下側へ大きくでき
る。
また、リインフオース32の基部32Aに、作業穴46
を穿設することによって、リインフオースによる重量増
加を最小限に押さえることができる。
を穿設することによって、リインフオースによる重量増
加を最小限に押さえることができる。
本考案は上記構成としたため、フロントクロスメンバロ
アのストラツトバーブラケツト取付部の剛性を向上でき
る優れた効果を有する。
アのストラツトバーブラケツト取付部の剛性を向上でき
る優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の車両のフロントクロスメンバ構造を示
す分解斜視図、第2図は第1図II-II線断面図、第3図
は本考案の車両のフロントクロスメンバ構造を下方から
見た平面図、第4図は本考案の車両のフロントクロスメ
ンバ構造の側断面図、第5図は本考案の車両のフロント
クロスメンバ構造が適用された車体を下方から見た平面
図、第6図は本考案のスポツトに作用する応力と第2の
従来技術のスポツトに作用する応力の比較を示すグラ
フ、第7図は第1の従来技術を示す下方から見た平面
図、第8図は第7図VIII-VIII線断面図、第9図は第2
の従来技術を示す分解斜視図、第10図は第9図X−X
線断面図である。 12……フロントクロスメンバ、 22……ストラツトバーブラケツト、 28……フロントクロスメンバアツパ、 30……フロントクロスメンバロア、 32……リインフオース、 32B……前側縦壁部、 32C……後側縦壁、 33、34……ボルト、 40、42……ナツト。
す分解斜視図、第2図は第1図II-II線断面図、第3図
は本考案の車両のフロントクロスメンバ構造を下方から
見た平面図、第4図は本考案の車両のフロントクロスメ
ンバ構造の側断面図、第5図は本考案の車両のフロント
クロスメンバ構造が適用された車体を下方から見た平面
図、第6図は本考案のスポツトに作用する応力と第2の
従来技術のスポツトに作用する応力の比較を示すグラ
フ、第7図は第1の従来技術を示す下方から見た平面
図、第8図は第7図VIII-VIII線断面図、第9図は第2
の従来技術を示す分解斜視図、第10図は第9図X−X
線断面図である。 12……フロントクロスメンバ、 22……ストラツトバーブラケツト、 28……フロントクロスメンバアツパ、 30……フロントクロスメンバロア、 32……リインフオース、 32B……前側縦壁部、 32C……後側縦壁、 33、34……ボルト、 40、42……ナツト。
Claims (1)
- 【請求項1】車両の前端下部に車幅方向に沿って配置さ
たフロントクロスメンバアツパとフロントクロスメンバ
ロアとで構成され閉断面構造となったフロントクロスメ
ンバと、軸線方向から見た断面形状が車両上下方向上側
に開口部を向けたコ字形とされ前記フロントクロスメン
バの内部に配置されコ字形両側の縦壁部が前記フロント
クロスメンバアツパの車両前後方向前側縦壁部及び車両
前後方向後側縦壁部に固着されたリインフオースと、前
端部が前記リインフオースと前記フロントクロスメンバ
ロアとに車両上下方向下側から共締めされたストラツト
バーブラケツトと、を備えたことを特徴とする車両のフ
ロントクロスメンバ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2535289U JPH0627497Y2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | 車両のフロントクロスメンバ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2535289U JPH0627497Y2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | 車両のフロントクロスメンバ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02115767U JPH02115767U (ja) | 1990-09-17 |
JPH0627497Y2 true JPH0627497Y2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=31246015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2535289U Expired - Lifetime JPH0627497Y2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | 車両のフロントクロスメンバ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0627497Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2551960Y2 (ja) * | 1991-11-07 | 1997-10-27 | 三菱自動車工業株式会社 | エアスプリング用ブラケット構造 |
US5480208A (en) * | 1994-05-06 | 1996-01-02 | Aluminum Company Of America | S-portion for a frame-type vehicle body construction and an associated method |
-
1989
- 1989-03-06 JP JP2535289U patent/JPH0627497Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02115767U (ja) | 1990-09-17 |
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