JPH06273406A - 炭素測定装置 - Google Patents
炭素測定装置Info
- Publication number
- JPH06273406A JPH06273406A JP5715993A JP5715993A JPH06273406A JP H06273406 A JPH06273406 A JP H06273406A JP 5715993 A JP5715993 A JP 5715993A JP 5715993 A JP5715993 A JP 5715993A JP H06273406 A JPH06273406 A JP H06273406A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- boat
- heating furnace
- introducing
- atmosphere
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多量のパージガスを必要とせず、かつ大気混
入によるＣＯ2 の妨害も受けずに精度よく測定できる炭
素測定装置を提供する。 【構成】 試料ボートの出入口およびその開閉カバーを
有する試料導入機構を備え、試料をボートに載せ、ボー
ト操作機構によって試料を加熱炉へ導入して試料中の炭
素分をＣＯ2 に変換しキャリアガスと共にガス検出器に
導いて試料中の炭素濃度を測定する装置であって、試料
導入機構の開閉カバーを閉じた後、試料ボートを加熱炉
へ導入するタイミングを指示する手段を設けたものであ
る。
入によるＣＯ2 の妨害も受けずに精度よく測定できる炭
素測定装置を提供する。 【構成】 試料ボートの出入口およびその開閉カバーを
有する試料導入機構を備え、試料をボートに載せ、ボー
ト操作機構によって試料を加熱炉へ導入して試料中の炭
素分をＣＯ2 に変換しキャリアガスと共にガス検出器に
導いて試料中の炭素濃度を測定する装置であって、試料
導入機構の開閉カバーを閉じた後、試料ボートを加熱炉
へ導入するタイミングを指示する手段を設けたものであ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、固体、液体などの試料
中の炭素分を測定する装置、特に汚染土壌や汚濁水、沈
殿物中の炭素（有機体炭素ＴＯＣなど）を測定する炭素
測定装置に関する。
中の炭素分を測定する装置、特に汚染土壌や汚濁水、沈
殿物中の炭素（有機体炭素ＴＯＣなど）を測定する炭素
測定装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】試料ボートの出入口およびその開閉カバ
ーを有する試料導入機構を備え、試料をボートに載せ、
ボート操作機構によって試料を加熱炉へ導入して試料中
の炭素分を二酸化炭素（ＣＯ2 ）に変換しキャリアガス
と共にガス検出器に導いて試料中の炭素濃度を測定する
装置においては、試料導入機構の開閉カバーを開けて試
料（試料ボート）を装置内に導入するときに混入する大
気中のＣＯ2 も一緒に測定するか、あるいは試料導入時
に多量のパージガスを供給して大気が混入しないように
している。
ーを有する試料導入機構を備え、試料をボートに載せ、
ボート操作機構によって試料を加熱炉へ導入して試料中
の炭素分を二酸化炭素（ＣＯ2 ）に変換しキャリアガス
と共にガス検出器に導いて試料中の炭素濃度を測定する
装置においては、試料導入機構の開閉カバーを開けて試
料（試料ボート）を装置内に導入するときに混入する大
気中のＣＯ2 も一緒に測定するか、あるいは試料導入時
に多量のパージガスを供給して大気が混入しないように
している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って、大気中のＣＯ
2 を一緒に測定する場合には、当然のことながら、図３
に示すように大気中のＣＯ2 と試料中の炭素による２つ
のピークが重なって分離できず、これが測定誤差の原因
となり、また、パージガスにより大気の混入を防止する
ためには少なくとも１０リットル／分という多量のパー
ジガスを流さなければならない（消費する）という問題
点がある。
2 を一緒に測定する場合には、当然のことながら、図３
に示すように大気中のＣＯ2 と試料中の炭素による２つ
のピークが重なって分離できず、これが測定誤差の原因
となり、また、パージガスにより大気の混入を防止する
ためには少なくとも１０リットル／分という多量のパー
ジガスを流さなければならない（消費する）という問題
点がある。
【０００４】なお、加熱炉への試料導入を十分に遅らせ
て行えば上記問題点は一応回避できるが、測定時間が長
くかかることになる。
て行えば上記問題点は一応回避できるが、測定時間が長
くかかることになる。
【０００５】本発明は、多量のパージガスを必要とせ
ず、かつ大気混入によるＣＯ2 の妨害も受けずに精度よ
く測定できる炭素測定装置を提供することを目的として
いる。
ず、かつ大気混入によるＣＯ2 の妨害も受けずに精度よ
く測定できる炭素測定装置を提供することを目的として
いる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の炭素測定装置においては、試料ボートの出
入口およびその開閉カバーを有する試料導入機構を備
え、試料をボートに載せ、ボート操作機構によって試料
を加熱炉へ導入して試料中の炭素分をＣＯ2 に変換しキ
ャリアガスと共にガス検出器に導いて試料中の炭素濃度
を測定する装置であって、試料導入機構の開閉カバーを
閉じた後、試料ボートを加熱炉へ導入するタイミングを
指示する手段を設けたものである。
め、本発明の炭素測定装置においては、試料ボートの出
入口およびその開閉カバーを有する試料導入機構を備
え、試料をボートに載せ、ボート操作機構によって試料
を加熱炉へ導入して試料中の炭素分をＣＯ2 に変換しキ
ャリアガスと共にガス検出器に導いて試料中の炭素濃度
を測定する装置であって、試料導入機構の開閉カバーを
閉じた後、試料ボートを加熱炉へ導入するタイミングを
指示する手段を設けたものである。
【０００７】タイミング指示手段としては、例えば、測
定系への試料導入後、試料を反応部（燃焼管）へ導入し
ても試料中の炭素分によるピーク面積と大気混入中のＣ
Ｏ2のピークとが十分に分離できるタイミング（図２参
照）を、予め大気混入によるＣＯ2 のピーク形状の情報
に基づいて定め、このデータをデータ処理部に記憶して
おき、実際の測定にあたっては、大気混入によるＣＯ2
のピークをモニタし予め定めたタイミングが来たとき、
試料を加熱炉へ導入してもよい旨を指示する。さらに、
別のタイミング指示手段としては、試料導入機構の開閉
カバーの動作を検知する手段を有し、同カバーの閉動作
後、予め大気混入によるＣＯ2 ピーク出現までの時間を
測定し、このデータをデータ処理部に記憶しておき、こ
れとキャリアガス流速との関係から、最適な試料導入の
タイミングを計算により求めて同タイミングを指示する
ことも可能である。
定系への試料導入後、試料を反応部（燃焼管）へ導入し
ても試料中の炭素分によるピーク面積と大気混入中のＣ
Ｏ2のピークとが十分に分離できるタイミング（図２参
照）を、予め大気混入によるＣＯ2 のピーク形状の情報
に基づいて定め、このデータをデータ処理部に記憶して
おき、実際の測定にあたっては、大気混入によるＣＯ2
のピークをモニタし予め定めたタイミングが来たとき、
試料を加熱炉へ導入してもよい旨を指示する。さらに、
別のタイミング指示手段としては、試料導入機構の開閉
カバーの動作を検知する手段を有し、同カバーの閉動作
後、予め大気混入によるＣＯ2 ピーク出現までの時間を
測定し、このデータをデータ処理部に記憶しておき、こ
れとキャリアガス流速との関係から、最適な試料導入の
タイミングを計算により求めて同タイミングを指示する
ことも可能である。
【０００８】上記指示の手段としては、装置に具備され
ている表示部にその旨を表示してもよいし、また、音声
により測定者に知らせるようにしてもよい。さらには、
加熱炉への試料導入を自動的に行う装置（自動ボート操
作機構）にあっては、同装置への駆動信号もここにいう
指示の一つの態様である。
ている表示部にその旨を表示してもよいし、また、音声
により測定者に知らせるようにしてもよい。さらには、
加熱炉への試料導入を自動的に行う装置（自動ボート操
作機構）にあっては、同装置への駆動信号もここにいう
指示の一つの態様である。
【０００９】
【作用】上記のように構成された炭素測定装置では、試
料導入機構の開閉カバーを開けて試料（試料ボート）を
測定系へ導入して同カバーを閉じた後、試料ボートを加
熱炉へ導入するタイミングが表示部の画面上への表示や
音声によって、あるいは自動ボート操作機構への駆動信
号の発信などによって指示される。
料導入機構の開閉カバーを開けて試料（試料ボート）を
測定系へ導入して同カバーを閉じた後、試料ボートを加
熱炉へ導入するタイミングが表示部の画面上への表示や
音声によって、あるいは自動ボート操作機構への駆動信
号の発信などによって指示される。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の炭素測定装置について図面を
参照して説明すると、図１において、石英ガラス製燃焼
管１は燃焼反応用筒型電気炉２内に貫通して配置され、
その突出した片側において、試料の出入口及びその開閉
機構（図示せず）を備えた試料導入機構３に連結されて
いる。
参照して説明すると、図１において、石英ガラス製燃焼
管１は燃焼反応用筒型電気炉２内に貫通して配置され、
その突出した片側において、試料の出入口及びその開閉
機構（図示せず）を備えた試料導入機構３に連結されて
いる。
【００１１】試料はセラミックス製の試料ボート４に採
取され、試料導入機構３の入口から装置内（測定系）に
入れてこの入口を閉じた後、待機部７で暫時待機した
後、ボート操作棒５で試料ボート４を燃焼管１内を移動
させることにより900 ℃程度に加熱されている燃焼炉２
中へ導入する。
取され、試料導入機構３の入口から装置内（測定系）に
入れてこの入口を閉じた後、待機部７で暫時待機した
後、ボート操作棒５で試料ボート４を燃焼管１内を移動
させることにより900 ℃程度に加熱されている燃焼炉２
中へ導入する。
【００１２】燃焼管１内の後側半分には周知の酸化触媒
６が充填されており、燃焼炉２（燃焼管１）内で試料中
の有機物は蒸発したり分解したりして酸素を含むキャリ
アガスと共に酸化触媒層６に達し、触媒の作用を受けて
すべての有機物は酸化されてＣＯ2 ガスとなる。
６が充填されており、燃焼炉２（燃焼管１）内で試料中
の有機物は蒸発したり分解したりして酸素を含むキャリ
アガスと共に酸化触媒層６に達し、触媒の作用を受けて
すべての有機物は酸化されてＣＯ2 ガスとなる。
【００１３】燃焼管１の先端はドレンセパレータ（図示
せず）などのガス処理部８を経由して例えば非分散形赤
外線ガス分析計（NDIR）などのガス検出器９に接続され
ており、燃焼管１からのＣＯ2 ガスを含むキャリアガス
はＮＤＩＲ９へ導かれて試料中の炭素分が検出され、デ
ータ処理部１０で試料中の炭素濃度が演算される。この
炭素濃度はＣＲＴなどの表示部１１に表示される。
せず）などのガス処理部８を経由して例えば非分散形赤
外線ガス分析計（NDIR）などのガス検出器９に接続され
ており、燃焼管１からのＣＯ2 ガスを含むキャリアガス
はＮＤＩＲ９へ導かれて試料中の炭素分が検出され、デ
ータ処理部１０で試料中の炭素濃度が演算される。この
炭素濃度はＣＲＴなどの表示部１１に表示される。
【００１４】データ処理部１０には、予め大気混入によ
るＣＯ2 のピーク形状の情報に基づいて定められた試料
導入の最適なタイミング（ピークトップのタイミングあ
るいはピークトップを検出してから２０秒後のタイミン
グなど）に関するデータ、すなわち測定系への試料導入
後（試料の待機部７へのセット）からボート操作棒５を
操作して試料を反応部（燃焼管）へ導入しても試料中の
炭素分によるピーク面積が大気混入中のＣＯ2 のピーク
の妨害を受けずに測定できる、換言すれば両ピークが分
離できるタイミング（図２参照）が記憶されており、実
際の測定時には大気混入によるＣＯ2 のピークをモニタ
し、予め記憶しておいたタイミングが来たとき、試料
（試料ボート４）を加熱炉２へ導入してもよい旨を表示
部１１の画面上に指示する。
るＣＯ2 のピーク形状の情報に基づいて定められた試料
導入の最適なタイミング（ピークトップのタイミングあ
るいはピークトップを検出してから２０秒後のタイミン
グなど）に関するデータ、すなわち測定系への試料導入
後（試料の待機部７へのセット）からボート操作棒５を
操作して試料を反応部（燃焼管）へ導入しても試料中の
炭素分によるピーク面積が大気混入中のＣＯ2 のピーク
の妨害を受けずに測定できる、換言すれば両ピークが分
離できるタイミング（図２参照）が記憶されており、実
際の測定時には大気混入によるＣＯ2 のピークをモニタ
し、予め記憶しておいたタイミングが来たとき、試料
（試料ボート４）を加熱炉２へ導入してもよい旨を表示
部１１の画面上に指示する。
【００１５】従って、測定者は表示部１１の画面上への
指示を見て、ボート操作棒５を操作して待機部７から試
料（試料ボート４）を加熱炉２へ導入する。
指示を見て、ボート操作棒５を操作して待機部７から試
料（試料ボート４）を加熱炉２へ導入する。
【００１６】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、パージガスが不要で、かつ大気混入による
ＣＯ2 の妨害も受けずに精度よく試料中の炭素分の測定
ができる。勿論、試料を反応部へ導入してもよいタイミ
ング（最も効率のよいタイミング）が指示されるので、
その操作も容易であり、さらには自動化も可能である。
ているので、パージガスが不要で、かつ大気混入による
ＣＯ2 の妨害も受けずに精度よく試料中の炭素分の測定
ができる。勿論、試料を反応部へ導入してもよいタイミ
ング（最も効率のよいタイミング）が指示されるので、
その操作も容易であり、さらには自動化も可能である。
【図１】本発明装置の要部概略図である。
【図２】本発明における試料導入のタイミングを示す線
図である。
図である。
【図３】大気中のＣＯ2 の影響を示す線図である。
１…燃焼管 ２…加熱炉 ３…試料導入機構 ４…試料ボート ５…試料ボート操作棒 ７…待機部 １０…データ処理部 １１…表示部
Claims (1)
- 【請求項１】 試料ボートの出入口およびその開閉カバ
ーを有する試料導入機構を備え、試料をボートに載せ、
ボート操作機構によって試料を加熱炉へ導入して試料中
の炭素分を二酸化炭素に変換しキャリアガスと共にガス
検出器に導いて試料中の炭素濃度を測定する装置におい
て、 前記試料導入機構の開閉カバーを閉成した後、試料ボー
トを加熱炉へ導入するタイミングを指示する手段を設け
たことを特徴とする炭素測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5715993A JPH06273406A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 炭素測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5715993A JPH06273406A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 炭素測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06273406A true JPH06273406A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=13047793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5715993A Pending JPH06273406A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 炭素測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06273406A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015059777A (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-30 | 株式会社島津製作所 | 炭素測定装置 |
| JP2015096811A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | 株式会社島津製作所 | 炭素測定装置 |
| JP2015137906A (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | 株式会社島津製作所 | 炭素測定装置 |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP5715993A patent/JPH06273406A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015059777A (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-30 | 株式会社島津製作所 | 炭素測定装置 |
| JP2015096811A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-05-21 | 株式会社島津製作所 | 炭素測定装置 |
| JP2015137906A (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | 株式会社島津製作所 | 炭素測定装置 |
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