JPH06272784A - ポペット式比例電磁液圧制御弁 - Google Patents

ポペット式比例電磁液圧制御弁

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JPH06272784A
JPH06272784A JP5565493A JP5565493A JPH06272784A JP H06272784 A JPH06272784 A JP H06272784A JP 5565493 A JP5565493 A JP 5565493A JP 5565493 A JP5565493 A JP 5565493A JP H06272784 A JPH06272784 A JP H06272784A
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JP
Japan
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pressure
poppet
valve seat
plunger
valve
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JP5565493A
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Inventor
Tetsuya Nakagawa
哲哉 中川
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポペット式電磁液圧制御弁15を小型化し、
しかもこれを車両ブレーキの液圧制御の如く小流量で低
圧から高圧まで変動する液圧制御システムに使用しても
確実な液密シールと圧力保持が得られること。 【構成】 増圧専用のバルブシート34aにポペット3
1aを押すスプリング30aの他端と、減圧専用のバル
ブシート34bにポペット31bを押すスプリング30
bの他端とを一本の可動ロッド25を介して連結し、こ
の可動ロッド25を励磁コイル21a,21bとプラン
ジャ24からなる推力発生手段により双方向に変位させ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のブレー
キ装置に使用される、ポペット式比例電磁液圧制御弁に
関する。
【0002】
【従来の技術】図2および図3に、例えば自動車のブレ
ーキ装置に使用される、従来のポペット式比例電磁液圧
制御弁を示す。先ず、理解しやすくするためにブレーキ
装置を説明する。図3において9,10はそれぞれ左右
前輪のフロントホイールシリンダであり、11,12は
それぞれ左右後輪のリアホイールシリンダである。左右
後輪のリアホイールシリンダ11,12の直前にはプロ
ポーショニングバルブ13が接続されている。これらホ
イールシリンダ9,10,11,12には、ブレーキペ
ダル1の踏み込み力によりマスタシリンダ4に発生され
る液圧、または、ブレーキペダル1の踏み込み力にもと
ずいてポペット式比例電磁液圧制御弁15によりアキュ
ムレータ7から液圧が供給される。ブレーキペダル1の
踏み込み力の大きさは、踏力センサ2により検出され、
コントローラ18に入力される。コントローラ18には
更に、加速度センサ19からの車体の減速度が入力され
る。コントローラ18はこれら入力信号からポペット式
比例電磁液圧制御弁15の励磁コイル57,67(図2
参照)に流すべき励磁電流を算出する。これに基づき作
動アンプ17は励磁電流を供給する。それによりホイー
ルシリンダ9,10,11,12の液圧がブレーキペダ
ル1の踏力に比例した液圧に制御される。アキュムレー
タ7にはリザーバ3(大気圧にある)からポンプ5によ
りブレーキ液が供給され、ブレーキ液は圧力スイッチ8
がモータ6を制御して一定液圧範囲に蓄圧されている。
6はポンプ5を駆動するモータである。このように、ホ
イールシリンダ9,10,11,12には、通常は、ポ
ペット式比例電磁液圧制御弁15により踏力に比例した
液圧が供給されるようになっている。異常が発生した場
合には切り換えバルブ14によりマスタシリンダ4の液
圧が直接、ホイールシリンダ9,10,11,12に供
給される。また、コントローラ18に走行制御用コンピ
ュータ16を接続することにより踏力に比例する液圧制
御とは別に走行制御用コンピュータ16からの指令によ
り液圧制御を行うこともできる。
【0003】次に、図2に従来のポペット式比例電磁液
圧制御弁15を詳細に説明する。かかる従来のポペット
式比例電磁液圧制御弁15は、高圧ポート51と増圧制
御ポート52を備えた増圧用バルブハウジング50、お
よび減圧制御ポート61と低圧ポート(ドレンポート)
62を備えた減圧用バルブハウジング60を備えてい
る。増圧用バルブハウジング50にはポペット54と、
これを担持するロッド54Aと、プランジャ54Bと、
これを制御する増圧用比例ソレノイド57と、前記ポペ
ット54の先端を受ける増圧バルブシート53と、ポペ
ット54のオフセット荷重を調節するスプリング55と
が設けられている。なお、バルブシート53は高圧ポー
ト51と共に調整ネジ56に形成されている。減圧用バ
ルブハウジング60にはポペット64と、これを担持す
るロッド64Aと、プランジャ64Bと、これを制御す
る減圧用比例ソレノイド67と、前記ポペット64の先
端を受ける減圧バルブシート63と、ポペット64のオ
フセット荷重を調節するスプリング65とが設けられて
いる。なお、バルブシート63は減圧制御ポート61と
共に調整ネジ66に形成されている。
【0004】増圧用比例ソレノイド57には通常所定値
の電流が流されており、スプリング55に抗してプラン
ジャ54Bを左方へ押しつけ所定のオフセットシール力
でバルブシート53を閉じている。増圧時には比例ソレ
ノイド57への電流値が減少せしめられるようになって
いる。これにより、アキュムレータ7からの高圧が増圧
制御ポート52に通され、そして例えばホイールドラム
9〜12へ伝えられる。減圧時には、減圧用比例ソレノ
イド67に電流が流されプランジャ64Bに右方向への
推力を生ぜしめ、所定のオフセットシール力を弱め、減
圧制御ポート61から低圧ポート62へ液圧が解放され
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のポペット式比例
電磁液圧制御弁は、増圧用のポペット54と減圧用のポ
ペット64とにそれぞれ独立した推力発生手段54B,
57:64B,67をもち大型になり、また各々のバル
ブシート53,63のオフセットシール力が独立してい
て、オフセットシール力の調整が良くない場合、アキュ
ムレータ7から高圧が増圧制御ポート52に通されると
減圧制御ポート61から低圧ポート62へ液圧が漏れた
り、あるいはブレーキの踏み込み力がないのにアキュム
レータ7から高圧が増圧制御ポート52に侵入するとい
うことが生じた。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、非作動時の液密を確実に保ち、
増圧時には増圧側バルブシートのシール力を減少させて
高圧を導入するとともに減圧側バルブシートのシール力
を増加させ制御圧の液密を保ち、他方減圧時には減圧側
バルブシートのシール力を減少させて高圧を解放すると
ともに増圧側バルブシートのシール力を増加させアキュ
ムレータからの高圧に対して液密を保つことができる小
型のポペット式比例電磁液圧制御弁を得ることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によるポペット
式比例電磁液圧制御弁は、高圧ポートと増圧制御ポート
とこれらの間の連通を制御する増圧側バルブシートとこ
れに対して制御可能に液密を保つ増圧ポペットとこれを
バルブシートに押圧する高圧側スプリングとを備えた増
圧専用のバルブハウジング、前記増圧制御ポートに常時
連通せしめられた減圧制御ポートと低圧ポートとこれら
の間の連通を制御する減圧側バルブシートとこれに対し
て制御可能に液密を保つ減圧ポペットとこれをバルブシ
ートに押圧する減圧側スプリングとを備えた減圧専用の
バルブハウジング、前記二つのスプリングの前記ポペッ
トに接する端とは反対の端の間に配置されて前記二つの
スプリングの前記反対端を受けかつこれらスプリングの
間で可動であり非作動時には中立位置に保持されている
単一可動部材、およびこの単一可動部材を前記中立位置
から双方向に任意に移動させるためにこの単一可動部材
に固着されたプランジャとこれに磁気作用を及ぼす励磁
コイルとからなる推力発生手段を具備したことを特徴と
する。
【0008】
【作用】上記のように構成されたポペット式比例電磁液
圧制御弁において、高圧側スプリングの増圧ポペットと
は反対の端と低圧側スプリングの低圧ポペットとは反対
の端とを単一可動部材で受けてこれを非作動時に中立位
置になるように浮かせているので、非作動時すなわち励
磁コイルへの無通電時の増圧並びに減圧側バルブシート
のシール力を均一に保持して、圧力を遮断または保持す
るとともに、比例ソレノイドの励磁コイルの吸引方向を
切り換え、電流の大きさを制御することにより、増圧時
には、増圧側バルブシートのシール力を減少させると同
時にソレノイド推力の付勢力により減圧側バルブシート
のシート力を増加させ、減圧時に減圧側バルブシートの
シール力を減少させるとともに、ソレノイド推力の付勢
力により増圧側バルブシートのシール力を増加させるこ
とにより、液密を保ち、圧力制御時の液密を確実に保つ
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明のポペット式比例電磁液圧制御
弁の一実施例を、自動車用油圧ブレーキ装置の油圧制御
に適用した場合を例にとり、図面にもとずいて詳細に説
明する。本発明のポペット式比例電磁液圧制御弁15は
図1に示すように、増圧専用のバルブハウジング33a
と減圧専用のバルブハウジング33bとが中央の共通の
推力発生手段(比例ソレノイド20)の両側に配置され
ている。増圧専用のバルブハウジング33aには、アキ
ュムレータ7からの高圧液を受け取る高圧ポート39
と、ホイールシリンダ9,10,11,12へ制御され
た圧力の液を供給する増圧制御ポート40と、バルブシ
ート34aとが形成されている。バルブシート34a
は、ポペット通路36の一端に設けられていて、スプリ
ング30aに押圧されたポペット31aを受けてポペッ
ト通路36を通常は遮断するようになっている。ポペッ
ト通路36及びバルブシート34aは調整ネジ35aに
設けられている。かくして、この調整ネジ35aを調整
することによりスプリング30aの圧縮力を調整する。
かくしてポペット31aがバルブシート34aに押圧さ
れてオフセットシールし、高圧ポート39から高圧液が
増圧制御ポート40へ通過するのを基本的に遮断してい
る。なお、44はアキュムレータ圧力(高圧ポート3
9)と制御圧力(増圧制御ポート40)との間において
液密シールするためのOリングであり、43はアキュム
レータ圧力と外部との間を液密シールするためのOリン
グである。
【0010】減圧専用のバルブハウジング33bには、
ホイールシリンダ9,10,11,12からの圧力液を
受け取る減圧制御ポート41と、リザーバ3へ制御圧液
を戻す低圧ポート42と、バルブシート34bとが形成
されている。バルブシート34bはポペット通路37の
一端に設けられていて、スプリング30bに押圧された
ポペット31bを受けてポペット通路37を通常は遮断
するようになっている。ポペット通路37とバルブシー
ト34bは調整ネジ35bに設けられている。かくして
この調整ネジ35を調整することによりスプリング30
bの圧縮力を調整する。かくしてポペット31bがバル
ブシート34bに押圧されてオフセットシールし、減圧
制御ポート41から制御圧液が低圧ポート42へ通過す
るのを基本的に遮断している。なお、45は制御圧力
(減圧制御ポート41)と低圧側圧力(低圧ポート4
2)との間において液密シールするためのOリングであ
り、46は制御圧力(減圧制御ポート41)と外部との
間において液密シールするためのOリングである。
【0011】前記ポペット31a,31bをバルブシー
ト34a,34bに押圧するためのスプリング30a,
30bの他端は軸方向に可動の一本の共通のロッド25
に設けられたリテーナ29a,29bに対接している。
このロッド25にプランジャ24が固着されている。こ
のプランジャ24は比例ソレノイド20により左右に移
動せしめられる。
【0012】比例ソレノイド20は増圧側バルブシート
34aおよび減圧側バルブシート34bに対するポペッ
ト31a,31bのシール力を変えてホイールシリンダ
9,10,11,12におけるブレーキ液の圧力を制御
するためにある。比例ソレノイド20は、ボビン27に
巻かれた左右の励磁コイル21a,21bと、左方向に
電流値に比例した推力を励磁コイル21aから発生させ
るためのコア22aと、右方向に電流に比例した推力を
励磁コイル21bから発生させるためのコア22bと、
磁路を構成するヨーク26とにより構成され、可動のプ
ランジャ24と共に推力発生手段を形成する。
【0013】ロッド25はコア22a,22bを軸方向
に貫通しているが、ベアリング23a,23bにより軸
方向に可動である。ロッド25の両端にはポペット31
a,31bを摺動可能に保持するためのガイドシャフト
32a,32bが設けられている。ポペット31a,3
1bとリテーナ29a,29bとの間に配設されている
スプリング30a,30bは同一バネ定数を有してい
る。ポペット31a,31bは、ガイドシャフト32
a,32bを摺動させるための穴部とスプリング30
a,30bを受ける座とが設けられている。プランジャ
作動室47は、コア22a側ではメカニカルシール28
により増圧制御ポート40から遮断されている一方、コ
ア22b側では通路38により低圧ポート42に通じて
いる。従ってこのプランジャ作動室47は大気圧に保た
れている。
【0014】比例ソレノイド20の無通電時、すなわち
プランジャ24が中立位置にあるとき、スプリング30
a,30bがポペット31a,31bをバルブシート3
4a,34bに押圧するオフセットシール力は、アキュ
ムレータ7(すなわち高圧ポート39)から増圧制御ポ
ート40へ圧力液を通さず、また、減圧制御ポート41
から低圧ポート42へ制御圧液を通さないようになされ
ている。かかるポペット31a,31bにかかるオフセ
ット荷重の調整は調整ネジ35a,35bを用いて行
う。なお、この調整は調整ネジ35a,35bを均等に
移動させることにより行う。
【0015】次に以上述べたポペット式比例電磁液圧制
御弁15の動作を説明する。ブレーキペダル1からの踏
力と車体の減速度からコントローラ18はポペット式比
例電磁液圧制御弁15の励磁コイル21a,21bに流
すべき励磁電流を算出する。その結果、コントローラ1
8から増圧指令がでた場合には、励磁コイル21bに電
流が流され、プランジャー24は右方向に吸引される。
プランジャ−24に発生する推力は、可動領域において
次式が成り立つ。 FS=K1・I −−−−−(1) ただし、FSは比例ソレノイドの推力、Iはソレノイド
電流値、K1は比例定数である。プランジャ24の右方
向への移動により、ロッド25の左端のリテーナ29a
はスプリング30aの力をオフセットシール力(無通電
時のスプリングのセット力)より減少させる。それによ
りスプリング30aが左端のポペット31aを増圧側バ
ルブシート34a押圧する力を減少させ、制御圧力とバ
ランスするまで、ブレーキ液をホイールシリンダ9,1
0,11,12に導く。この増圧時、ソレノイド電流値
と制御圧力との間には、(2)式が成り立つ。 Pa・πd2 /4=f−K2・I+P・πd2 /4−−−−−(2) ただし、dは増圧側ポペット通路36の径、Paはアキ
ュムレータ7の圧力、Pは制御圧力、fはスプリングの
オフセットシール力、K2は比例定数である。なお、こ
の増圧時、減圧側バルブシート34bに対するポペット
31bのシール力は、スプリング30bのオフセットシ
ール力(f)に比例ソレノイド20の推力(K2・I)
が加わり、一層強くなる。増圧後、比例ソレノイド20
に流されている励磁電流を切ってもスプリング30a,
30bのオフセットシール力(f)で液密を保ち制御圧
力を保持する。
【0016】制御圧力を減圧する場合には、励磁コイル
21aに電流を流し、プランジャ24に左方向の吸引力
を与える。その推力により、ロッド25の右端のリテー
ナ29bはスプリング30bの力をオフセットシール力
より減少させ、制御圧力とバランスするまでブレーキ液
を減圧制御ポート41から低圧ポート42へ導き、指令
圧力まで減圧することができる。この減圧時、ソレノイ
ド電流値と制御圧力との間には、(3)式が成り立つ。 P・πd2 /4=f−K2・I−−−−−(3) ただし、dは減圧側ポペット通路37の径である。な
お、この減圧時、増圧側バルブシート34aへのシール
力は、スプリング30aのオフセットシール力(f)に
比例ソレノイド20の推力(K2・I)が加わり、液密
シールを確実に保つことができる。
【0017】かくして本実施例においては、ブレーキペ
ダル1の踏み込み操作が終了する時点で、励磁コイル2
1aには、作動アンプ17から最大値の電流が供給さ
れ、減圧制御ポート41はリザーバ3と連通され、ホイ
ールシリンダ9,10,11,12の液圧は大気圧まで
減圧される。この時、アキュムレータ圧力は、前述の通
りスプリング30aのオフセットシール力(f)と比例
ソレノイド20の推力(K2・I)との合計の荷重力が
ポペット31aをバルブシト34aに押しつけるので、
確実に遮断されている。ブレーキペダル1が踏み込み操
作がされない通常時には、作動アンプ17から比例ソレ
ノイド20に励磁電流が供給されずホイールシリンダ
9,10,11,12は、大気圧に保たれている。この
状態からブレーキペダル1の踏み込み操作が開始されれ
ば、踏力センサ2により踏力を検出し、コントローラ1
8を経て、踏力に比例した励磁電流I1 が作動アンプ1
7から励磁コイル21bに供給される。これにより増圧
用のバルブシート34aへのシール力を減少させて、ホ
イールシリンダ9,10,11,12の液圧を増大させ
る。ブレーキペダル1を緩めた場合、踏力センサ2によ
り踏力を検出し、踏力に比例した励磁電流I2 が作動ア
ンプ17から励磁コイル21aに供給され、減圧用のバ
ルブシート34bのシール力を減少させ、ブレーキペダ
ル1の踏力に応じてホイールシリンダ9,10,11,
12 の液圧を減少させる。ブレーキペダル1の踏み込
み操作が終了すると同時に、ホイールシリンダ9,1
0,11,12の液圧は、大気圧にもどるようにする。
この時点で、励磁コイル21a,21bへの励磁電流の
供給を遮断し、スプリング30a,30bのオフセット
シール力で増圧、減圧側バルブシート34a,34bに
ポペット31a,31bを押しつけて大気圧を保持す
る。
【0018】また、走行制御中において、ブレーキペダ
ル1の踏み込み操作に関係なく、走行制御コンピュータ
16からの指令がコントローラ18に伝達され、作動ア
ンプ17から制御圧力に応じた励磁電流が励磁コイル2
1a,21bに供給されて、ホイールシリンダ9,1
0,11,12の液圧制御を行うこともできる。
【0019】また、図1では比例ソレノイド20は二つ
の励磁コイル21a,21bを有していて、いずれかの
励磁コイルに電流を通すことによりプランジャ24を中
立位置からいずれかの方向に移動させているが、プラン
ジャ24をロッド25の軸線方向に沿って磁化された永
久磁石で構成すれば、ソレノイド20は一つの励磁コイ
ルで済む。この一つの励磁コイルに通す電流の方向を逆
転すればプランジャ24は中立位置からいずれの方向に
も移動せしめられる。このようにプランジャ24を永久
磁石にすればポペット式比例電磁液圧制御弁15を一層
小型に出来るという効果がある。
【0020】その他、比例ソレノイド20の励磁コイル
21a,21bに指令電流を供給し、電流値に比例した
液圧制御を行う装置全般に、本装置を変形、改良を施し
た態様で本発明を実施することができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、増
圧、減圧用の二つのポペット弁の圧力制御を中立点から
双方向に電流値に比例した推力を発生させることのでき
る一つ比例ソレノイドで行うことにより、装置を小型
化、軽量化することができる。また、シール力をオフセ
ットシール力より減少、増大させることができるため、
高圧から低圧までの幅広いレンジの液圧制御を可能にす
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明におけるポペット式比例電磁液圧制御
弁の断面図である。
【図2】従来のポペット式比例電磁液圧制御弁の概略断
面図である。
【図3】ポペット式比例電磁液圧制御弁の一つの適用例
であるブレーキ油圧制御装置の概略を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
3 リザーバ 7 アキュムレータ 14 切り換えバルブ 15 ポペット式比例電磁液圧制御弁 20 比例ソレノイド 21a 励磁コイル 21b 励磁コイル 22a コア 22b コア 24 プランジャ 25 ロッド 30a スプリング 30b スプリング 31a ポペット 31b ポペット 34a バルブシート 34b バルブシート 35a 調整ネジ 35b 調整ネジ 39 高圧ポート 40 制御ポート 41 制御ポート 42 低圧ポート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧ポートと増圧制御ポートとこれらの
    間の連通を制御する増圧側バルブシートとこれに対して
    制御可能に液密を保つ増圧ポペットとこれをバルブシー
    トに押圧する高圧側スプリングとを備えた増圧専用のバ
    ルブハウジング、前記増圧制御ポートに常時連通せしめ
    られた減圧制御ポートと低圧ポートとこれらの間の連通
    を制御する減圧側バルブシートとこれに対して制御可能
    に液密を保つ減圧ポペットとこれをバルブシートに押圧
    する減圧側スプリングとを備えた減圧専用のバルブハウ
    ジング、前記増圧ポペットを押圧する前記増圧側スプリ
    ングの他端と前記減圧ポペットを押圧する前記減圧側ス
    プリングの他端との間に配置されて前記二つのスプリン
    グの前記反対端を受けかつこれらスプリングの間で可動
    であり非作動時には中立位置に保持されている単一可動
    部材、およびこの単一可動部材を前記中立位置から双方
    向に任意に移動させるためにこの単一可動部材に固着さ
    れたプランジャとこれに磁気作用を及ぼす励磁コイルと
    からなる推力発生手段を具備したことを特徴とするポペ
    ット式比例電磁液圧制御弁。
  2. 【請求項2】 前記推力発生手段の前記プランジャは永
    久磁石からなり、前記励磁コイルはそこに流す電流の方
    向が切り換えられることにより前記プランジャを中立位
    置から双方向に移動させることを特徴とする請求項1の
    ポペット式比例電磁液圧制御弁。
  3. 【請求項3】 前記推力発生手段の前記励磁コイルは前
    記プランジャを中立位置から一方向に吸引するためのコ
    イルと他方向に吸引するためのコイルとを含み、励磁コ
    イルに流す電流をいずれかのコイルに切り換えることに
    より前記プランジャを中立位置から双方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項1のポペット式比例電磁液圧制
    御弁。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006082703A1 (ja) * 2005-02-02 2006-08-10 Fujikura Rubber Ltd. 流体制御弁

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