JPH06272343A - プレキャスト鉄筋コンクリート造の床構築構造 - Google Patents

プレキャスト鉄筋コンクリート造の床構築構造

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JPH06272343A
JPH06272343A JP8679593A JP8679593A JPH06272343A JP H06272343 A JPH06272343 A JP H06272343A JP 8679593 A JP8679593 A JP 8679593A JP 8679593 A JP8679593 A JP 8679593A JP H06272343 A JPH06272343 A JP H06272343A
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wall
reinforced concrete
precast reinforced
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floorboard
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Motoyuki Tanaka
材幸 田中
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TAISEI PREFAB KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の床板を、簡単な構造で基準床板より下
げて段差を設けることができ、配管等をしても各部屋の
床の仕上げ面と同一平面にすることが可能なプレキャス
ト鉄筋コンクリート造の床構築構造を提供する。 【構成】 プレキャスト鉄筋コンクリート造の床構築構
造は、プレキャスト鉄筋コンクリート造の基準床板面L
1より下げた位置に所定の床板70を配置し、この床板
70の側部を耐力壁2の所定位置の壁面から突出する支
持ブラケットAに支持すると共に、床板70の側面と耐
力壁2の対向する壁面に設けたそれぞれの水平コッター
70b,2a間に目地モルタル32を充填して接合して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各部屋間の床の仕上
げ面を同一平面にするプレキャスト鉄筋コンクリート造
の床構築構造に関する。
【0002】
【従来の技術】プレキャスト鉄筋コンクリート造は、例
えば壁、梁及び床板等の各構造要素ごとに、プレキャス
ト化して、現場で組み立てる工法である。このようなプ
レキャスト鉄筋コンクリート造の建築物では、例えば壁
または梁の上部に床板を載置して接合しており、各部屋
の床面が同一平面になっている。このため、例えば洗面
所や浴室等では、配管等が行われるために、その分床の
仕上げ面を高くして、配管等の配置スペースを確保する
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにプレキャス
ト鉄筋コンクリート造の建築物で、床の仕上げ面が高く
なっている部屋があると、身障者や高齢者が住居する場
合には、歩行の妨げとなることがある。このため、身障
者や高齢者の居住を考慮して、例えば洗面所や浴室等の
床の仕上げ面が高くる部分を無くして、各部屋の床の仕
上げ面を全て同一平面にするという社会的要請がある。
【0004】この発明は、このような実情に鑑みなされ
たもので、所定の床板を、簡単な構造で基準床板より下
げて段差を設けることができ、配管等をしても各部屋の
床の仕上げ面と同一平面にすることが可能なプレキャス
ト鉄筋コンクリート造の床構築構造を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明のプレキャスト鉄筋コンクリート造の床構
築構造は、プレキャスト鉄筋コンクリート造の基準床板
面より下げた位置に所定の床板を配置し、この床板の側
部を壁または梁の所定位置の壁面から突出する支持ブラ
ケットに支持すると共に、前記床板の側面と前記壁また
は梁の対向する壁面に設けたそれぞれの水平コッター間
に目地モルタルを充填して接合したことを特徴としてい
る。
【0006】
【作用】この発明では、プレキャスト鉄筋コンクリート
造の基準床板面より下げた位置に所定の床板を配置し、
この床板を支持ブラケットで支持し、水平コッター間に
目地モルタルを充填する簡単な構造で、しかも確実に接
合して床板に段差を設けている。従って、洗面所や浴室
等では、基準床板より下げた所定の床板上に配管等を行
うことができ、この洗面所や浴室等の仕上げ面を、他の
部屋の仕上げ面と同一平面とする。
【0007】
【実施例】次に、この発明のプレキャスト鉄筋コンクリ
ート造の床構築構造の実施例を説明する。図1は壁式プ
レキャスト鉄筋コンクリート造の平面図、図2は図1の
IIーII線に沿う断面図、図3は図1のIIIーIII線に沿う
断面図、図4は床板の側面図、図5は耐力壁と床板との
支持接合部の拡大断面図、図6は耐力壁と床板とのコッ
ター接合部の拡大断面図である。
【0008】このプレキャスト鉄筋コンクリート造の建
築物1は、例えば高層住宅のものを示しており、このプ
レキャスト鉄筋コンクリート造は構造要素である壁と床
からなる壁式鉄筋コンクリート造を各構造要素ごとに、
プレキャスト板化して、現場で組み立てられる。この建
築物1では、縦方向と横方向に耐力壁2がそれぞれ配置
され、この縦方向の耐力壁2と、横方向の耐力壁2は鉛
直接合部3でそれぞれ接合されている。
【0009】一方の外側の耐力壁2には廊下4が設けら
れ、他方の外側の耐力壁2にはバルコニー5が設けら
れ、さらに側方の外側の耐力壁2には出窓6が設けられ
ている。また、この縦方向の耐力壁2と、横方向の耐力
壁2で囲まれる部分に、間仕切り8を設けて各部屋が形
成されている。この部屋としては、廊下4に連なるアル
コープ9が設けられ、さらにこのアルコープ9の内側に
は玄関10が、さらに続いてホール11が設けられ、こ
れらの両側に洋室12,13が設けられている。洋室1
2には物入れ14が、また洋室13には上部に物入れ1
5がそれぞれ設けられている。
【0010】ホール11から廊下16がバルコニー側へ
延びて居間17に連なり、この居間17の隣に和室18
が設けられ、さらにこの和室18には押入れ19が設け
られている。廊下16の一方側には台所20が設けら
れ、他方側には洗面脱衣室21、便所22及び浴室23
が設けられている。洗面脱衣室21には、洗面化粧台2
4、防水パン25が配置され、浴室23には浴槽26が
配置されている。
【0011】この建築物1では、縦方向の耐力壁2と、
横方向の耐力壁2の上部に床板7を載置して、水平接合
部27で接合している。洗面脱衣室21、便所22及び
浴室23では、その床板70を、他の部屋の床板7で構
成されるプレキャスト鉄筋コンクリート造の基準床板面
L1より下げた位置に配置して接合している。
【0012】即ち、洗面脱衣室21、便所22及び浴室
23の床板70には、その側面の一部に段部70aを所
定箇所に設け、さらに側面の周囲に三角の水平コッター
70bを形成し、廊下16側の側部は立ち上がり部70
cが形成されている。この立ち上がり部70cの側面に
も水平コッター70dが形成されている。
【0013】そして、耐力壁2の所定位置には受金具2
8が予め埋設されており、この受金具28に異形鉄筋2
9を螺着することで、施工時に異形鉄筋29が取付可能
になっている。この受金具28は雌ねじネジが形成され
たパイプ部30にフランジ部31を形成して構成され、
このフランジ部31によって補強されている。この受金
具28のパイプ部30に、施工時に螺着される異形鉄筋
29が壁の壁面から突出する支持ブラケットAを構成し
ている。この異形鉄筋29は、施工時に受金具28のパ
イプ30に螺着されるために、耐力壁2の取扱時に異形
鉄筋29が邪魔にならない。
【0014】また、洗面脱衣室21、便所22及び浴室
23の床板70が配置される耐力壁2の壁面には三角の
水平コッター2aが形成され、さらに廊下16側の床板
7の側面にも水平コッター7aが形成されている。
【0015】洗面脱衣室21、便所22及び浴室23の
床板70は、その段部70aを耐力壁2の所定位置の壁
面から突出する異形鉄筋29に支持して、目地モルタル
32を充填して接合すると共に、床板70の側面の水平
コッター70bと、耐力壁2の所定位置の壁面の水平コ
ッター2a間に目地モルタル32を充填して接合してい
る。さらに、床板70の立ち上がり部70cの水平コッ
ター70dと、廊下16側の床板7の側面の水平コッタ
ー7a間に目地モルタル33を充填し、床板70を簡単
な構造で、しかも強固に接合している。
【0016】このように、プレキャスト鉄筋コンクリー
ト造の基準床板面L1より下げた位置に所定の床板70
を配置し、床面に段差を設けている。このため、例えば
洗面脱衣室21、便所22及び浴室23等では、基準床
板面L1より下げた所定の床板70上に、浴槽26を配
置し、配管34等を行うことができ、この洗面脱衣室2
1、便所22及び浴室23等の床板70の仕上げ面80
が、他の部屋の仕上げ面81と同一平面となっている。
従って、廊下16と、洗面脱衣室21、便所22及び浴
室23との間に床の段差が無くなり、身障者や高齢者の
住居としても、最適な建築物1となっている。
【0017】図7乃至図12は支持ブラケットの取付構
造の他の実施例の断面図である。図7の実施例では、受
金具28が雌ねじネジが形成されたパイプ部40にフラ
ンジ部41を形成して構成され、このパイプ部40に施
工時に異形鉄筋29が螺着される。この実施例では、受
金具28のパイプ部40が長く形成されている。図8の
実施例では、受金具28が図7と同様に構成されるが、
パイプ部40が短く形成されている。このように、耐力
壁2の使用場所等に応じて、受金具28のパイプ部40
の長さを変化させることができる。
【0018】図9の実施例は、耐力壁2に雌ねじネジが
形成されたパイプ42を予め埋設し、このパイプ40に
異形鉄筋29を螺着して取付可能になっている。この異
形鉄筋29は、施工時に耐力壁2に取り付けるようにし
たものである。
【0019】図10の実施例では、耐力壁2に異形鉄筋
29を予め埋設し、床板70の段部70aを異形鉄筋2
9に当接して支持したものである。図11の実施例では
耐力壁2に異形鉄筋29を同様に予め埋設し、一方床板
70の段部70aの角部から下側を覆うアングル補強プ
レート43を設け、床板70の段部70aのアングル補
強プレート43を異形鉄筋29に当接して支持したもの
で、段部70aがアングル補強プレート43で補強され
ている。図12の実施例では耐力壁2に異形鉄筋29を
同様に予め埋設し、一方床板70の段部70aの下側を
覆う平面補強プレート44を設け、この床板70の段部
70aの平面補強プレート44を異形鉄筋29に当接し
て支持したもので、段部70aが平面補強プレート44
で補強されている。
【0020】図13は耐力壁と床板の水平コッターの他
の実施例を示す断面図である。この実施例では、耐力壁
2の所定位置の壁面に台形の水平コッター2bを形成
し、床板70の側面にも台形の水平コッター70eを形
成し、この水平コッター70eと、耐力壁2の所定位置
の壁面の水平コッター2b間に目地モルタル35を充填
して接合している。
【0021】なお、この実施例は、プレキャスト鉄筋コ
ンクリート造は、耐力壁に床板を接合するものについて
説明したが、耐力壁に限定されないし、梁に床板を接合
するものにも同様に実施することができる。さらに、プ
レキャスト鉄筋コンクリート造は、壁式でも架構式でも
よい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、プレ
キャスト鉄筋コンクリート造の基準床板面より下げた位
置に所定の床板を配置して接合し、床板に段差を設けた
から、例えば洗面所や浴室等では、基準床板より下げた
所定の床板上に配管等を行うことで、洗面所や浴室等の
仕上げ面を、他の部屋の仕上げ面と同一平面とすること
ができる。
【0023】また、床板の側部を壁または梁の所定位置
の壁面から突出する支持ブラケットに支持すると共に、
床板の側面と壁または梁の対向する壁面に設けたそれぞ
れの水平コッター間に目地モルタルを充填して接合する
から、床板を、プレキャスト鉄筋コンクリート造の基準
床板面より下げた位置に、簡単な構造で、しかも強固に
接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造の平面図
である。
【図2】図1のIIーII線に沿う断面図である。
【図3】図1のIIIーIII線に沿う断面図である。
【図4】床板の側面図である。
【図5】耐力壁と床板との支持接合部の拡大断面図であ
る。
【図6】耐力壁と床板とのコッター接合部の拡大断面図
である。
【図7】支持ブラケットの取付構造の他の実施例の断面
図である。
【図8】支持ブラケットの取付構造の他の実施例の断面
図である。
【図9】支持ブラケットの取付構造の他の実施例の断面
図である。
【図10】支持ブラケットの取付構造の他の実施例の断
面図である。
【図11】支持ブラケットの取付構造の他の実施例の断
面図である。
【図12】支持ブラケットの取付構造の他の実施例の断
面図である。
【図13】耐力壁と床板の水平コッターの他の実施例を
示す断面図である
【符号の説明】
1 建築物 2 耐力壁 2a 水平コッター 70 床板 70b 水平コッター

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレキャスト鉄筋コンクリート造の基準
    床板面より下げた位置に所定の床板を配置し、この床板
    の側部を壁または梁の所定位置の壁面から突出する支持
    ブラケットに支持すると共に、前記床板の側面と前記壁
    または梁の対向する壁面に設けたそれぞれの水平コッタ
    ー間に目地モルタルを充填して接合したことを特徴とす
    るプレキャスト鉄筋コンクリート造の床構築構造。
JP8679593A 1993-03-22 1993-03-22 プレキャスト鉄筋コンクリート造の床構築構造 Expired - Fee Related JPH07107297B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193503A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Toda Constr Co Ltd プレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193503A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Toda Constr Co Ltd プレストレストコンクリート構造物における柱・梁のブラケット接合工法

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