JPH06272307A - 斜め支圧リブ形式コンクリート充填鋼管接合部 - Google Patents

斜め支圧リブ形式コンクリート充填鋼管接合部

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JPH06272307A
JPH06272307A JP5865593A JP5865593A JPH06272307A JP H06272307 A JPH06272307 A JP H06272307A JP 5865593 A JP5865593 A JP 5865593A JP 5865593 A JP5865593 A JP 5865593A JP H06272307 A JPH06272307 A JP H06272307A
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JP
Japan
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concrete
steel pipe
pipe column
steel
column
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JP5865593A
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English (en)
Inventor
Mototaka Matsuno
元隆 松野
Mitsuaki Iwamoto
光陽 岩本
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Hazama Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 H型鋼梁からの応力を矩形鋼管柱内の充填コ
ンクリートに充分に伝達分散することができて、更に空
気溜りや充填コンクリートの沈降による空隙ができるこ
とのない、コンクリート充填性の良好な、内ダイアフラ
ム形式による鋼管柱と鉄骨梁あるいは鉄骨コンクリート
梁との接合構造を提供する。 【構成】 矩形鋼管柱11と、該矩形鋼管柱11に架設
する鉄骨梁12あるいは鉄骨コンクリート梁との接合構
造における内ダイアフラムであって、該内ダイアフラム
が、前記矩形鋼管柱11に溶接される前記梁のH型鋼1
2に対応して配され、柱の中心に向い上方に傾いた斜め
リブ13で構成されていることを特徴とする鋼管柱11
と鉄骨梁12あるいは鉄骨コンクリート梁との接合構
造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は矩形鋼管柱と、鉄骨梁あ
るいは鉄骨コンクリート梁との接合構造、特にコンクリ
ート充填矩形鋼管柱と、H型鋼を用いた鉄骨梁あるいは
鉄骨コンクリート梁とからなる柱梁接合部における改良
型内ダイアフラムの接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鋼管柱を利用した柱梁接合部に
は、接合部の耐力を増強する目的で種々の接合構造が採
用されている。
【0003】該接合構造としては、例えば、図6に示す
ように、矩形鋼管柱101とH型鋼梁102との接合部
におけるH型鋼梁の上下の各フランジに、横スチフナ1
03を水平に配する外ダイアフラム形式がある。また、
図7及び図8に示すように、矩形鋼管柱111,121
とH型鋼梁112,122との接合部における矩形鋼管
柱内部に、コンクリート孔114,124を有する水平
スチフナ113,123を水平方向に配する内ダイアフ
ラム形式もある。さらに、図9及び図10に示すよう
に、矩形鋼管柱131とH型鋼梁132との接合部にお
ける矩形鋼管柱内部の四隅に、縦スチフナ133を垂直
に配設した縦リブ形式のもの等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6の
外ダイアフラム形式の接合構造では、H型鋼梁102か
らの応力を矩形鋼管柱101内の充填コンクリートに伝
達するための部材が矩形鋼管柱101内に無いため、該
矩形鋼管柱101の内側表面と、該充填コンクリートと
の間の1kg/cm2程度の付着力のみでしか伝達が行なわれ
ていない。
【0005】また、図7及び図8の内ダイアフラム形式
の接合構造では、H型鋼梁112,122からの応力伝
達のために矩形鋼管柱111,121内に水平スチフナ
113,123が配されており、この水平スチフナ11
3,123下に、空気溜りや充填コンクリートの沈降に
よる空隙ができやすく、コンクリートの充填性も悪いと
いう問題がある。
【0006】さらに、図9及び図10の縦リブ形式の接
合構造では、コンクリートの充填性は良いが、H型鋼梁
132から矩形鋼管柱131内コンクリートへの剪断応
力の伝達は、縦リブ133の厚さ断面による鉛直下方へ
の支圧と、該縦リブ133の表面と充填コンクリートと
の間の付着力によってしか行なわれないために、縦リブ
を厚くしなければならないという課題があった。
【0007】そこで、本発明は係る課題に着目してなさ
れたもので、H型鋼梁からの応力を矩形鋼管柱内の充填
コンクリートに充分に伝達し分散することができ、更に
空気溜りや充填コンクリートの沈降による空隙ができる
ことのない、コンクリート充填性の良好な鋼管柱と鉄骨
梁あるいは鉄骨コンクリート梁との接合構造を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨は、矩形鋼管柱と、
該矩形鋼管柱に架設するH型鋼を用いた鉄骨梁あるいは
鉄骨コンクリート梁との接合構造における内ダイアフラ
ムであって、該内ダイアフラムが、前記H型鋼梁に対応
して前記矩形鋼管柱の内面4隅に配され、柱の中心に向
って上方に傾いた斜めリブの両端を溶接することで構成
されていることを特徴とする鋼管柱と鉄骨梁あるいは鉄
骨コンクリート梁との接合構造にある。
【0009】また本発明の別の要旨は、矩形鋼管柱と、
該矩形鋼管柱の向い合う二面に架設するH型鋼を用いた
鉄骨梁あるいは鉄骨コンクリート梁との接合構造におけ
る内ダイアフラムであって、該内ダイアフラムが、前記
H型鋼梁の上下フランジにそれぞれ対応して前記矩形鋼
管柱の内面に配され、柱の中心に向い上方に傾いた斜め
リブの少なくとも両端を溶接することで構成されている
ことを特徴とする鋼管柱と鉄骨梁あるいは鉄骨コンクリ
ート梁との接合構造にある。
【0010】
【作用】本発明の鋼管柱と鉄骨梁あるいは鉄骨コンクリ
ート梁との接合構造では、前述したように、内ダイアフ
ラムが柱の中心のコンクリート孔に向って上方に傾いた
斜めリブで構成されるため、打設されたコンクリート中
に空気の混入を妨げ、空気溜りや充填コンクリートの沈
降による空隙ができない。また、H型鋼梁の剪断力が、
H型鋼梁端部と、矩形鋼管柱から斜めリブを介して、充
填コンクリートに斜め支圧として伝達される。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を添付図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の第一実施例の平面図、図2
は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図であ
る。第一実施例に係る柱梁の接合構造は、横断面矩形の
鋼管柱11の四面に架設される鉄骨梁あるいは鉄骨コン
クリート梁のH型鋼12の上下フランジのそれぞれに対
応する高さで、前記矩形鋼管柱11の内面4隅に両端で
溶接され、柱の中心に向い上方に傾いた、上下4枚ず
つ、全8枚の台形の斜めリブ13で構成される。前記矩
形鋼管柱11の中央部と、斜めリブ13と前記矩形鋼管
柱11の内面4隅との間には、コンクリート孔15とコ
ンクリート孔14が、それぞれ形成される。なお、本実
施例においては斜めリブ13を前記矩形鋼管柱11の内
面4隅に上下4枚ずつ、全8枚溶接したが、H型鋼12
のウェブと同程度の高さにした斜めリブ4枚のみにより
接合部を構成することも可能である。また、鉄骨梁ある
いは鉄骨コンクリート梁が矩形鋼管柱11の三面のみに
架設される場合にも、上記した構成の斜めリブと同様の
構成により接合構造を形成することが可能である。
【0013】上記の構成により、矩形鋼管柱11内部へ
コンクリートを上方より打設するには、前記矩形鋼管柱
11中央部のコンクリート孔15と前記矩形鋼管柱11
の4隅のコンクリート孔14とがコンクリート注入流路
となるため、コンクリートの充填が良好に行なわれ、か
つ打設時にコンクリート中に混入した空気も前記コンク
リート孔14,15を通り上昇し、斜めリブ13周辺に
空気溜りや充填コンクリートの沈降による空隙ができな
い。また、矩形鋼管柱11内部へコンクリートを下方よ
り圧入し、打設する場合にも、同様にコンクリート孔1
5,14がコンクリート注入流路及び空気抜き路として
作用する。
【0014】さらに、H型鋼12の剪断力の矩形鋼管柱
11内充填コンクリートへの伝達も、H型鋼端部、矩形
鋼管柱11を介して、斜めリブ13表面から充填コンク
リートに斜め支圧として分散伝達される。
【0015】図4は本発明の第二実施例の平面図、図5
は図4のC−C断面図である。第二実施例に係る接合構
造は、矩形鋼管柱21の向い合う二面に架設される鉄骨
梁あるいは鉄骨コンクリート梁のH型鋼22の上下フラ
ンジそれぞれの延長平面上の、前記矩形鋼管柱21の内
面に両端で溶接され、柱の中心に向い上方に傾いた、上
下2枚ずつ、全4枚の長方形の斜めリブ13で構成され
る。前記矩形鋼管柱11の中央部にはコンクリート孔2
5が形成される。斜めリブ23と、前記矩形鋼管柱21
の内面との溶接は、前記矩形鋼管柱21の内面と斜めリ
ブ端面23’のみとを行なうか、あるいは前記矩形鋼管
柱21の内面と斜めリブ端面23’,23”とを行なう
か、いずれも選択可能である。
【0016】上記の構成により、第一実施例と同様に、
前記矩形鋼管柱21内部への良好なコンクリート充填が
可能となり、さらにH型鋼22の剪断力を矩形鋼管柱2
1内充填コンクリートへ充分に分散伝達することができ
る。
【0017】本発明の利点としては、図11に示すよう
に、コ字型断面の鋼材37を接合した2シームの矩形鋼
管柱31に、第一実施例の斜めリブ33を適用する場
合、予めコ字型断面の鋼材37の溶接前に斜めリブ33
をコ字型断面の鋼材37の内面に溶接しておき、このコ
字型断面の鋼材37の接合部36を内側より溶接して矩
形鋼管柱31を組み立てる時に、コンクリート孔35を
溶接機40の通過スペースとして利用できる。第二実施
例の斜めリブも、前記コ字型断面の鋼材を接合した2シ
ームの矩形鋼管柱に同様に適用可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内ダイア
フラムによれば、矩形鋼管柱内に打設されるコンクリー
トの充填性が良好で、内ダイアフラム下に空気溜りや空
隙ができにくいため良質なコンクリート充填鋼管柱が得
られる。また、梁の剪断応力を矩形鋼管柱内のコンクリ
ートに充分に分散して伝達できるため、接合耐力の良好
な柱梁接合構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜め支圧リブ形式コンクリート充填鋼
管接合部の第一実施例の平面図である。
【図2】図1の接合部をA−A方向から見た断面図であ
る。
【図3】図1の接合部をB−B方向から見た断面図であ
る。
【図4】図4は、本発明の斜め支圧リブ形式コンクリー
ト充填鋼管接合部の第二実施例の平面図である。
【図5】図4の接合部をC−C方向から見た断面図であ
る。
【図6】従来例を示す斜視図である。
【図7】従来例を示す斜視図である。
【図8】従来例を示す斜視図である。
【図9】従来例を示す斜視図である。
【図10】従来例を示す斜視図である。
【図11】コ字型断面の鋼材を接合した2シーム矩形鋼
管柱に、第一実施例の斜めリブを適用した例の平面図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形鋼管柱と、該矩形鋼管柱に架設する
    H型鋼を用いた鉄骨梁あるいは鉄骨コンクリート梁との
    接合構造における内ダイアフラムであって、該内ダイア
    フラムが、前記H型鋼梁に対応して前記矩形鋼管柱の内
    面4隅に配され、柱の中心に向って上方に傾いた斜めリ
    ブの両端を溶接することで構成されていることを特徴と
    する鋼管柱と鉄骨梁あるいは鉄骨コンクリート梁との接
    合構造。
  2. 【請求項2】 矩形鋼管柱と、該矩形鋼管柱の向い合う
    二面に架設するH型鋼を用いた鉄骨梁あるいは鉄骨コン
    クリート梁との接合構造における内ダイアフラムであっ
    て、該内ダイアフラムが、前記H型鋼梁の上下フランジ
    にそれぞれ対応して前記矩形鋼管柱の内面に配され、柱
    の中心に向い上方に傾いた斜めリブの両端を溶接するこ
    とで構成されていることを特徴とする鋼管柱と鉄骨梁あ
    るいは鉄骨コンクリート梁との接合構造。
JP5865593A 1993-03-18 1993-03-18 斜め支圧リブ形式コンクリート充填鋼管接合部 Pending JPH06272307A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015145589A (ja) * 2014-02-04 2015-08-13 ナカジマ鋼管株式会社 鋼管柱と梁との接合構造
CN105019559A (zh) * 2015-05-29 2015-11-04 重庆大学 隅撑钢板加劲矩形钢管混凝土柱框架节点
KR20190097757A (ko) * 2018-02-13 2019-08-21 유진오 철판절곡 기둥구조체 및 철판절곡 기둥구조체의 제조방법
KR20210059064A (ko) * 2019-11-13 2021-05-25 효성중공업 주식회사 사선형 내다이어프램이 설치된 cft 기둥구조
CN114562038A (zh) * 2022-03-09 2022-05-31 中建二局第一建筑工程有限公司 大截面型钢混凝土柱-钢桁架连接结构

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