JPH06271636A - 硬化型エマルジョン組成物 - Google Patents

硬化型エマルジョン組成物

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JPH06271636A
JPH06271636A JP5082796A JP8279693A JPH06271636A JP H06271636 A JPH06271636 A JP H06271636A JP 5082796 A JP5082796 A JP 5082796A JP 8279693 A JP8279693 A JP 8279693A JP H06271636 A JPH06271636 A JP H06271636A
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JP
Japan
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polyol
compound
water
component
blocked isocyanate
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Pending
Application number
JP5082796A
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English (en)
Inventor
Joichi Saito
譲一 斎藤
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP5082796A priority Critical patent/JPH06271636A/ja
Publication of JPH06271636A publication Critical patent/JPH06271636A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ポリオキシアルキレンポリオールを用いた硬化
型エマルジョン組成物であって、エマルジョンの安定性
が良好で、得られる被膜の強度が高いものを提供する。 【構成】プロピレンオキシド鎖を含み、末端にエチレン
オキシドを付加された、総不飽和度0.07以下のポリ
オキシレンポリオールと、ブロック化イソシアネート化
合物と、水とを混合してエマルジョンを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料、コーティング剤
として好適なウレタン系の硬化型エマルジョン組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ウレタン系エマルジョン組成物と
しては、皮膜物性の観点から、ポリエステルポリオール
を主成分とするTDIプレポリマー変性物と水とのエマ
ルジョンが主に用いられている。ポリオキシアルキレン
ポリオールは、得られる被膜の強度が弱いため、ほとん
ど使用されていない。また、乳化に際しては、界面活性
剤を使用することが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリオキシアルキレン
ポリオールは、得られる被膜の強度が弱く、従来ほとん
ど使用されていなかったが、ブロック化イソシアネート
と混合して硬化型組成物とすることにより、被膜強度を
高めることができる。更に、分子設計が容易でコストが
安く、多くのバリエーションが可能であるという利点を
有している。
【0004】しかしながら、従来のポリプロピレンポリ
オールに親水性基であるエチレンオキシド鎖を付加した
化合物は、同程度の重量の水と混合するとゲル状又は糊
状に変化し、有機物を水に分散したときにみられる低粘
度で白色のエマルジョンが得られなかった。このため、
これらの化合物をエマルジョンとして使用することは不
可能とされていた。
【0005】したがって、本発明の目的は、ポリオキシ
アルキレンポリオールと、ブロック化イソシアネート
と、水とからなり、安定なエマルジョンが得られるよう
にした硬化型エマルジョン組成物を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、高分子量活性水素化合物と、ブロック化
イソシアネート化合物と、水とからなる硬化型エマルジ
ョン組成物において、前記高分子量活性水素化合物とし
て、プロピレンオキシド鎖を含み、末端にエチレンオキ
シドが付加されたポリオキシアルキレンポリオールであ
って、総不飽和度0.07以下のポリオールが用いられ
ていることを特徴とする。
【0007】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。本発明では、高分子量活性水素化合物として、プロ
ピレンオキシド鎖を含み、末端にエチレンオキシドが付
加されたポリオキシアルキレンポリオールであって、そ
の総不飽和度が0.07以下、好ましくは0.05以下
のポリオールが使用される。このような総不飽和度の小
さいポリオキシアルキレンポリオールは、複金属シアン
化物錯体等を触媒として使用することにより得られる。
また、ポリオール化合物の分子量は、任意に変更可能で
あるが、一般的に使用されるのは、3万以下である。な
お、親水基であるエチレンオキシドの付加量は5〜30
%程度が好ましい。
【0008】本発明におけるブロック化イソシアネート
化合物は、イソシアネート基を含む化合物、特に2以上
のイソシアネート基を含むポリイソシアネート化合物
と、2以上の活性水素基を有する化合物、好ましくは上
記のポリオキシアルキレンポリオールとの反応により、
末端にイソシアネート基を含むプレポリマーを合成し、
これを各種ブロック剤でブロックすることにより得られ
る。
【0009】上記において、ポリイソシアネート化合物
は、少なくとも2個のイソシアネート基を有する芳香
族、脂環族、脂肪族、その他のポリイソシアネート化合
物やその変成物からなる。
【0010】芳香族系のポリイソシアネートとしては、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレ
ンポリフェニルイソシアネート、2,4−トルエンジイ
ソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、パ
ラフェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシア
ネートなどが好ましい。
【0011】脂環族系のポリイソシアネートとしては、
メチレン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)、
1,3−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソ
フォロンジイソシアネート等が挙げられる。
【0012】脂肪族系としては、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート等が挙げられ
る。
【0013】なお、イソシアネート基を有する化合物
は、ポリアミン又はポリオールにより更に変性が可能で
ある。ポリアミンで変性した場合は、ウレタンウレア変
性体となる。ポリアミンとしては、脂肪族ポリアミン、
芳香族ポリアミンが好ましい。特に、脂肪族としては、
エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、1,3−
ビスアミノメチルシクロヘキサン、イソホロンジアミン
などが好ましい。芳香族ジアミンとしてはパラフェニル
ジアミン、トルエンジアミン、ジアミノジフェニルメタ
ンなどが好ましい。
【0014】一方、イソシアネート基のブロック剤とし
ては、通常用いられる各種ブロック剤、例えば、メチル
エチルケトオキシム、イプシロンカプロラクタム、フェ
ノール、メタノール、エタノールなどが好ましい。
【0015】
【作用】本発明者らは、総不飽和度が0.07以下のポ
リオキシアルキレンポリオールの末端にエチレンオキシ
ドを付加したポリオールは、水に乳化可能であることを
見いだした。そこで、上記ポリオキシアルキレンポリオ
ールと、ブロック化イソシアネート化合物と、水とを混
合したところ、低粘度で白色の安定したエマルジョンが
形成されることがわかった。
【0016】したがって、本発明によれば、ポリオキシ
アルキレンポリオールを用いた硬化型エマルジョン組成
物を提供でき、分子設計が容易でコストが安く、多くの
バリエーションが可能であるという利点が得られる。ま
た、このエマルジョン組成物は、ブロック化イソシアネ
ート化合物を含む硬化型であるため、高い被膜強度が得
られる。
【0017】
【実施例】 試験例 平均官能基数3、水酸基価30で分子の末端にエチレン
オキシドを15重量%付加したポリオールで、総不飽和
度が0.03のものを得た。これを試料NO.1とす
る。
【0018】平均官能基数3、水酸基価12で分子の末
端にエチレンオキシドを8重量%付加したポリオール
で、総不飽和度が0.04のものを得た。これを試料N
O.2とする。
【0019】平均官能基数3、水酸基価36で分子の末
端にエチレンオキシドを14重量%付加したポリオール
で、総不飽和度が1.02のものを得た。これを試料N
O.3とする。
【0020】上記試料NO.1、2、3のポリオール1
00部に対して、水100部を加えて攪拌した結果を、
表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1に示されるように、総不飽和度が0.
03及び0.04のポリオールは、水に良好に分散し、
低粘度で白色のエマルジョンを形成した。
【0023】実施例1 平均官能基数3、水酸基価30で、分子の末端にエチレ
ンオキシドを15重量%付加したポリオールであって、
総不飽和度が0.03のものに、インデックス180と
なるようにTDIを加え、窒素雰囲気下、80℃で10
時間反応させてプレポリマーとする。このプレポリマー
に、プレポリマー中のイソシアネート基と等モル分のM
EKオキシムを加え、反応させて、ブロック化イソシア
ネート化合物を合成する。この化合物100部に、同量
の蒸留水と、前記試料NO.1のポリオール20部とを
加えて乳化する。
【0024】実施例2 平均官能基数3、水酸基価28のポリオキシプロピレン
ポリオールで、総不飽和度が0.02のものに、インデ
ックス180となるようにTDIを加え、窒素雰囲気
下、80℃で10時間反応させて、プレポリマーとす
る。このプレポリマーに、プレポリマー中のイソシアネ
ート基と等モル分のイプシロンカプロラクタムを加え、
更に5時間反応させて、ブロック化イソシアネート化合
物を合成する。この化合物100部に、同量の蒸留水
と、前記試料NO.2のポリオール20部とを加えて乳
化する。
【0025】比較例1 前記試料NO.3のポリオールに、インデックス170
となるようにTDIを加え、窒素雰囲気下、80℃で1
0時間反応させて、プレポリマーとする。このプレポリ
マーに、プレポリマー中のイソシアネート基と等モル分
のイプシロンカプロラクタムを加え、ブロック化イソシ
アネート化合物を合成する。この化合物100部に、同
量の蒸留水と、前記試料NO.3のポリオール20部と
を加えて混合する。
【0026】実施例1、2及び比較例1の混合物を用い
て50μmの厚さの皮膜を作り、120℃で5時間キュ
アした後、皮膜強度を比較した結果を表2に示す。な
お、表中、○は良好、×は不良を表している。
【0027】
【表2】
【0028】表2に示されるように、本発明の混合物
は、エマルジョンを形成し、被膜乾燥性、被膜強度も良
好であった。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高分子量活性水素化合物として特定のポリオキシアルキ
レンポリオールを用いたことにより、エマルジョンの安
定性が良好で、得られる被膜の強度が高い硬化型エマル
ジョン組成物を提供することができる。このエマルジョ
ン組成物は、高分子量活性水素化合物としてポリエステ
ルポリオールを用いた従来のエマルジョン組成物に比べ
て、分子設計が容易で、コストが安く、多くのバリエー
ションが可能であるという利点を有している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子量活性水素化合物と、ブロック化イ
    ソシアネート化合物と、水とからなる硬化型エマルジョ
    ン組成物において、前記高分子量活性水素化合物とし
    て、プロピレンオキシド鎖を含み、末端にエチレンオキ
    シドが付加されたポリオキシアルキレンポリオールであ
    って、総不飽和度0.07以下のポリオールが用いられ
    ていることを特徴とする硬化型エマルジョン組成物。
JP5082796A 1993-03-17 1993-03-17 硬化型エマルジョン組成物 Pending JPH06271636A (ja)

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ID=13784373

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100800951B1 (ko) * 2003-10-24 2008-02-04 바이엘 머티리얼사이언스 아게 식품 용기용 코팅제

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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