JPH0627092A - 超音波探傷用走査装置 - Google Patents

超音波探傷用走査装置

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JPH0627092A
JPH0627092A JP4181076A JP18107692A JPH0627092A JP H0627092 A JPH0627092 A JP H0627092A JP 4181076 A JP4181076 A JP 4181076A JP 18107692 A JP18107692 A JP 18107692A JP H0627092 A JPH0627092 A JP H0627092A
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JP
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scanning
drive
tube
flaw detection
scanning device
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JP4181076A
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Sumio Kogure
澄夫 木暮
Yoji Yoshida
洋司 吉田
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】超音波探傷用走査装置において、曲管部と直管
部の溶接部を自動的に走査して探傷を行うことができ、
かつ軌道を管外周に設置しなくても管の円周方向にコー
スから外れることなく走査して探傷できるようにする。 【構成】走査装置100は、超音波探触子30、サポー
ト部20、走査駆動部10、腕40から構成される。走
査駆動部10の真空箱11は駆動輪12を包囲しその軸
12aを支持しており、それぞれ真空ポンプで内部が真
空排気され、その吸引力で駆動輪12が管90表面に吸
着し、この状態で走査駆動部10が管90の円周方向に
走行する。また、サポート部20も同様の構成である。
さらに、超音波探触子30を先端に保持する腕40は、
駆動側シリンダ51と従動側シリンダ52とで構成され
る2組のマスター・スレーブシリンダによって伸縮す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非破壊検査に使用され
る超音波探傷用走査装置に係わり、特に管の外周を走査
して探傷する超音波探傷用走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力プラントの供用期間中検査(IS
I)として実施される配管溶接部の超音波探傷試験は、
放射線雰囲気下で作業が行われるため検査員が被曝す
る。例えば、1991年のICRP(国際放射線防護委
員会)では、検査員の許容被曝線量は従来の40%まで
厳しく抑制することが勧告されており、現状のまま検査
員による手動の探傷を続けることは困難となり、やがて
原子力プラントの安全性の確保に支障を来すことが懸念
されている。この被曝線量をできるだけ低減させるため
の自動試験装置として超音波探傷用走査装置が開発され
使用されている。
【0003】従来の超音波探傷用走査装置としては、財
団法人原子力安全技術センター篇「原子力分野における
非破壊検査技術に関する調査」(平成2年3月)に示さ
れるものがある。これは、超音波探傷用走査装置を管の
円周方向に走査させるために予め管の全周に亘って軌道
(レール)を設置しておき、走査装置をこの軌道上で走
査させこの走査装置に保持された超音波探触子に管の外
周を探傷させるものである。この装置に対しては、超音
波探触子を管の外周表面に接触させるために検査員が超
音波探触子に手を添えるいわゆる半自動探傷法が行われ
る(以下これを第1の従来技術という)。
【0004】また、上記第1の従来技術の変形として、
図10に示すようなものがある。これは、走査装置20
0から伸びる腕240に超音波探触子230を保持し、
上記第1の従来技術と同様に予め管290の全周に亘っ
て軌道201を設置しておき、走査装置200を軌道2
01上で走査させて超音波探触子230に溶接部291
の外周を探傷させるものであり、さらに超音波探触子2
30を安定に管290の表面に接触させるために、腕2
40の先端の倣いとしてサポートリング260を管29
0の全周に設置する(以下これを第2の従来技術とい
う)。
【0005】また、特開昭62−56856号公報に開
示されているように、超音波探触子を保持する走査装置
から伸びる腕の先端にローラを設置し、上記第2の従来
技術のサポートリングと同様の機能をさせるものがあ
る。(以下これを第3の従来技術という)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術で
は、超音波探触子を管の外周表面に接触させるために検
査員が超音波探触子に手を添えるいわゆる半自動探傷法
が行われており、完全に自動的に探傷を行うことができ
なかった。また、管の外周表面に障害物が存在する箇所
には軌道を設置することができず、従ってこのような場
合には検査員が手動によって探傷せざるを得なかった。
【0007】また、第2の従来技術では、第1の従来技
術と同様に管の外周表面に障害物が存在すると軌道を設
置することができず、また、図11に示すように、曲管
部92aと直管部92bとの溶接部93を探傷する場合
には、サポートリングを設置できず、超音波探触子23
0が管の下に来た時には図に示すように管の表面から離
れてしまうため、自動的に探傷を行うことができないと
いう問題があった。
【0008】また、第3の従来技術では、第2の従来技
術のサポートリングの代わりにロールを用いるので曲管
部と直管部との溶接部を探傷することができるが、この
ローラは単に管の外周を倣うだけのものであるので、や
はり超音波探触子が管の下に来た時には上記第2の従来
技術と同様に管の表面から離れてしまう恐れがあった。
【0009】本発明の目的は、曲管部と直管部の溶接部
を自動的に走査して探傷を行うことができ、かつ軌道を
管外周に設置しなくても管の円周方向にコースから外れ
ることなく走査して探傷できる超音波探傷用走査装置を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明おいては、超音波探触子を管の外周表面に走
査させて探傷を行う超音波探傷用走査装置において、前
記管の円周方向に走行可能な走査駆動手段と、前記走査
駆動手段に装着され、先端に前記超音波探触子を保持す
る腕と、前記走査駆動手段と前記超音波探触子との間で
前記腕に設置され、前記超音波探触子と管の表面との接
触が保たれるよう前記超音波探触子を支持するサポート
手段とを有する。
【0011】ここで好ましくは、前記走査駆動手段は、
前記管の表面上を円周方向に走行する駆動輪と、前記駆
動輪を包囲する真空箱と、前記真空箱内部を真空排気し
その吸引力で前記駆動輪を前記管表面に吸着させる吸引
手段とを有する。
【0012】また、好ましくは、前記サポート手段は、
前記走査駆動手段の駆動輪と同期回転し前記管の表面上
を円周方向に走行する駆動輪と、前記駆動輪を包囲する
真空箱と、前記真空箱内部を真空排気しその吸引力で前
記駆動輪を前記管表面に吸着させる吸引手段とを有す
る。
【0013】また、好ましくは、前記駆動輪及び真空箱
は複数個あり、前記吸引手段は前記複数個の真空箱をそ
れぞれ真空排気する独立した複数の真空系を有する。
【0014】また、好ましくは、前記駆動輪は、磁気車
輪である。
【0015】また、好ましくは、前記走査駆動手段は、
前記管の表面上を円周方向に走行する磁気駆動輪を含
む。
【0016】また、好ましくは、前記サポート手段は、
前記走査駆動手段の磁気駆動輪と同期回転して前記管の
表面上を円周方向に走行する磁気駆動輪を含む。
【0017】また、好ましくは、前記走査駆動手段は、
前記管の表面上を走行する少なくとも2個の駆動輪と、
前記2個の駆動輪を前記管の表面上に押し付ける付勢手
段とを有し、前記2個の駆動輪はそれらの軸線を1組の
対辺とする矩形の4つの頂点に接するように配置されて
いる。
【0018】また、好ましくは、前記駆動輪は複数個あ
り、これらの駆動輪がそれぞれ互いに干渉し合うことな
く独立に懸架されている。
【0019】また、好ましくは、前記腕を管の軸方向に
沿ってに伸縮させる伸縮手段をさらに有し、前記伸縮手
段は、1つの電動機で駆動される複数の駆動側シリンダ
と、前記複数の駆動側シリンダと同期して動作するよう
にこれら駆動側シリンダにそれぞれ油圧的に接続された
複数の従動側シリンダとを有する複動形油圧シリンダを
有し、前記従動側シリンダのピストンロッドを前記腕と
し、その先端に超音波探触子が保持される。
【0020】また、好ましくは、両側が前記管の表面に
固定され、前記走査駆動手段を前記管の円周方向に走査
させる倣いとして機能するフレキシブル鋼帯をさらに有
する。
【0021】
【作用】上記のように構成した本発明においては、管の
円周方向に走行可能な走査駆動手段を設けることによ
り、軌道を管外周に設置する必要がなく、走査駆動手段
は管の円周方向に周回すべきコースから外れることなく
走行する。また、軌道を設置する必要がないので、管の
表面に障害物が存在していても、この障害物を避けて走
行させ探傷が行われる。また、上記走査駆動手段に腕を
装着し、この先端に超音波探触子を保持し、腕の超音波
探触子と走査駆動手段との間にサポート手段を設置する
ことにより、腕の先端に保持された超音波探触子が管の
表面との接触が保たれるように支持される。従って、前
述の第2の従来技術や第3の従来技術のようにサポート
リングまたはローラを腕の先端に設けるのとは異なり、
管の下側や、曲管部と直管部の溶接部を外周表面から離
れることなく走査して探傷が行うことができる。
【0022】また、走査駆動手段において、駆動輪を包
囲する真空箱内部を吸引手段によって真空排気すること
により、真空箱に働く吸引力が駆動輪を介して管表面に
作用し、駆動輪が管表面に吸着する。そして、この状態
で駆動輪が管の表面を円周方向に走行することにより、
軌道を管外周に設置しなくても走査駆動手段は管の円周
方向に周回すべきコースから外れることがなく安定に走
行する。
【0023】また、サポート手段も上記走査駆動手段と
同様に真空排気による吸引力を利用した構成とし、その
駆動輪を走査駆動手段の駆動輪と同期回転させることに
より、サポート手段は走査駆動手段と同期して管の円周
方向に周回すべきコースから外れることがなく安定に走
行し、超音波探触子の姿勢も一定に保たれる。
【0024】また、駆動輪及び真空箱を複数個とし、吸
引手段が各々の真空箱をそれぞれ独立に真空排気する真
空系を有することにより、1個の真空箱の真空が破れて
もそれにより他の真空箱の真空が同様に破れることがな
く、超音波探傷用走査装置が管の表面から脱落すること
が防止される。
【0025】また、上記走査駆動手段またはサポート手
段において、管の表面上を円周方向に走行する磁気駆動
輪を駆動輪をとすることにより、その磁気による吸引力
が管表面に作用し、駆動輪が管表面に吸着する。従っ
て、上記真空排気による吸引力を利用した場合と同様に
走査駆動手段及びサポート手段は管の円周方向に周回す
べきコースから外れることがなく安定に走行する。
【0026】さらに、真空排気による吸引力と磁気によ
る吸引力の両方を利用することにより、より確実に駆動
輪が管表面に吸着する。
【0027】また、走査駆動手段に、管の表面上を走行
する少なくとも2個の駆動輪を設け、その駆動輪の軸線
を一組の対辺とする矩形の4つの頂点に接するように配
置し、付勢手段によってこの駆動輪を管の表面に押し付
けることにより、走行中の駆動輪は、その軸線が管の軸
と同一方向になるように管の外周表面による拘束を受け
その走行方向を変えることがないので、走行駆動手段が
管の表面上で回転し走行すべきコースから外れようとし
ても、その姿勢の変化が抑制され、走行駆動手段は管の
円周方向に周回すべきコースから外れないよう走行す
る。走査駆動手段が管の表面上で回転し走行すべきコー
スから外れようとしても、駆動輪が管の軸方向に平行に
拘束され、管の円周方向に周回すべきコースから外れな
いよう走行する。
【0028】また、駆動輪を複数個とし、それぞれの駆
動輪が互いに干渉し合うことなく独立に懸架されること
により、管の外周表面の凹凸に対する追従性が増し、駆
動輪にかかる荷重がアンバランスになることが防止され
る。また、真空排気による吸引力を利用した場合におい
ては、駆動輪にかかる荷重が均一になるので、気密性が
確実に保持され真空破壊が防止される。
【0029】また、前記腕を伸縮手段によって管の軸方
向に沿ってに伸縮させることにより、超音波探触子が管
の軸方向に沿って移動可能となる。また伸縮手段が、複
数の駆動側シリンダと複数の従動側シリンダとで構成さ
れた複動形油圧シリンダを有し、この従動側シリンダの
ピストンロッドを腕としてその先端に超音波探触子を保
持し、駆動側シリンダと従動側シリンダとを同期して動
作するように油圧的に接続することにより、複数の従動
側シリンダは同期して伸縮動作する。また、この伸縮手
段において、例えば、モータ、動力伝達機構、及び減速
機構を含むモータ駆動方式を用いた場合には、装置が大
型化し、適用性や機動性の低下を招くことになるが、本
発明においては、複動形油圧シリンダを用いることによ
り、モータ、動力伝達機構、及び減速機構装置等を走査
駆動手段に搭載する必要がないので、装置が小型化し、
適用性及び機動性が向上する。さらに、複動形油圧シリ
ンダを用いた本発明の駆動方式は、通常の油圧シリンダ
を用いた駆動方式と異なり、油圧ポンプ等の機器を走査
駆動手段に搭載する必要がないので、やはり装置を小型
化することが可能であり、かつ応答性がよいのでその伸
縮速度を広範囲に精度良く制御することが可能である。
【0030】また、走査駆動手段を管の円周方向に走査
させる倣いとして、両側が管の表面に固定されたフレキ
シブル鋼帯を設けるので、走査駆動手段は管の外周表面
に拘束され円周方向に周回すべきコースから外れること
なく一層安定に走行する。
【0031】
【実施例】本発明の一実施例による超音波探傷用走査装
置について図1から図8により説明する。図1に本実施
例による超音波探傷用走査装置の構成図を示す。図1に
示すように、超音波探傷用走査装置(以下単に走査装置
と呼ぶ)100は、走査駆動部10、サポート部20、
超音波探触子30、及びこれら3者を結合し伸縮する腕
40とから構成され、管90の外周表面に取り付けられ
る。超音波探触子30は腕40の先端に保持され管内部
のキズの探傷を行うセンサの機能を有し、走査駆動部1
0,サポート部20,及び腕40は、この超音波探触子
30を管外周表面に接触させながら管の軸方向及び円周
方向に走査させる機能を有し、溶接部91(図2参照)
全体を漏れなく探傷するためのものである。
【0032】図2に示すように、本走査装置の外部に
は、パルス電圧発生器31と受信増幅器32とから構成
される超音波探傷器33、信号収録装置34、信号処理
装置35、制御器36が接続されている。そして、超音
波探傷器33中のパルス電圧発生器31から超音波探触
子30にパルス信号が送られ、超音波探触子30からの
検出信号が超音波探傷器33中の受信増幅器32に送ら
れ、この信号が信号収録装置34に収録され、信号処理
装置35で処理されてキズの存在及び、その形態が解析
される。超音波探触子30による探傷位置は、制御器3
6より走査駆動部10に指令を送ることによって、走査
駆動部10及びサポート部20の位置と腕40の伸縮量
が調整されることにより決定される。
【0033】材料中のキズの探傷の原理を図3に示す。
図3に示すように、超音波探触子30の圧電素子37に
よって管90の溶接部91近傍の表面から管90の材料
内部に超音波38が送信され、材料中にキズがあるとそ
のキズによって超音波38が反射しその反射波が再び超
音波探触子30の圧電素子37に受信されることによ
り、溶接部91の材料キズの探傷が行われる。
【0034】次に、走査駆動部10の構成を説明する。
図1及び図1のIV−IV矢視図である図4に示すよう
に、走査駆動部10は4個の真空箱11、4個の駆動輪
12、モータ13、シリンダブロック14を備え、この
うちシリンダブロック14は従動側シリンダ52を備
え、真空箱11を支持している。各々の真空箱11は板
バネ15によってそれぞれ互いに干渉し合うことなく独
立に懸架されており、駆動輪12を包囲しその中央部に
て駆動輪12の軸12aを支持しており、それぞれ吸引
手段である真空ホース(図示しない)が接続されてい
る。この真空ホースには本走査装置の外部に設置され各
真空箱11に対してそれぞれ独立した真空系を持った真
空ポンプ(図示せず)が接続されており、真空箱11内
部が真空排気される。上記ようにして真空箱11を真空
排気し、これによる吸引力を駆動輪12を介して管90
の表面に作用させることによって、駆動輪12が管90
表面に吸着し、走査駆動部10が保持される。また、モ
ータ13の回転動力がベルト116によって駆動輪12
の軸12aに固定されたプーリ17に伝えられることに
より、駆動輪12が駆動され、走査駆動部10が管90
の円周方向に走行する。
【0035】図5に、真空箱11を真空排気することに
より、駆動輪12が管90表面に吸着する原理を示す。
図5に示すように、真空箱11は、駆動輪12が管の表
面に接したときに真空箱11底面と管90表面との間に
ギャップgが保たれるようになっており、またこの真空
箱11底面には気密性を保つシール部材18が埋設され
ており、このギャップgが塞がれている。この真空箱1
1内部が真空排気されると、真空箱11上面に大気圧F
がかかり、これが吸引力となって駆動輪12を介して管
90表面に作用し、これによって前述のように駆動輪1
2が管90表面に吸着し、走査駆動部10が保持され
る。このとき、シール部材18にはかかる摩擦力は、シ
ール部材18の見かけのバネ定数をα、シール部材18
と管との摩擦係数をμ18、シール部材18の縮み量を△
Lとすれば、α・△L・μ18となり、真空度に無関係か
つ一定である。
【0036】また、図6(a)および(b)に示すよう
に、4個の駆動輪12は、その軸線を一組の対辺とする
矩形の4つの頂点に接するように配置されている。即
ち、これらの駆動輪は各々の軸12aが管90の軸と平
行になるように矩形位置に配置されている。尚、図6は
4個の駆動輪の配置方法の原理を説明するために模式的
に描いてある。このように4個の駆動輪を配置すること
により、走行中の駆動輪12は、その軸線が管90の軸
と同一方向になるように管90の外周表面による拘束を
受けその走行方向を変えることがないので、走行駆動部
10が管90の表面上で例えば図中2点鎖線で示すよう
に反時計方向に回転し走行すべきコースから外れようと
しても、その姿勢の変化が抑制される方向に複元力が働
き、走行駆動部10は管90の円周方向に周回すべきコ
ースから外れないよう走行させることができる。尚、本
実施例では駆動輪は4個としたが、少なくとも2個の駆
動輪がその軸線の方向に一組の対辺を有する長方形の少
なくとも4つの頂点に接するように配置されるのであれ
ば、本実施例の駆動輪の構成に限らず、例えば軸方向に
長いローラのような2個の駆動輪を使用するなど、他の
構成を採用してもよい。
【0037】次に、サポート部20の構成を説明する。
図1に示すように、サポート部20は超音波探触子30
と走査駆動部10との間に位置し、2個の真空箱21、
2個の駆動輪22、及び図示しないモータを備えてい
る。また、2個の真空箱21及び2個の駆動輪22は上
記走査駆動部10の真空箱11及び駆動輪12と同様の
構造であり、各々の真空箱はそれぞれ互いに干渉し合う
ことなく独立に支持され、独立した真空系を持つ真空ホ
ースより真空ポンプで真空排気される。これにより、走
査駆動部10と全く同様に真空による吸引力を利用して
管90の外周表面に吸着し、管90の円周方向に走行す
る。さらに、駆動輪22を回転させるモータ(図示せ
ず)は走査駆動部10の モータ13と同期回転し、駆
動輪22を駆動輪12と同期して駆動する。
【0038】上記のような構成を有する走査装置100
により管の探傷を行う状態を図7に示す。本実施例で
は、超音波探触子30と走査駆動部10の中間にサポー
ト部20が設置されることによって、超音波探触子30
が管90の外周表面に安定に接触保持される。従って、
特に管の下側や、曲管部92aと直管部92bとの溶接
部を探傷することもできる。また、サポート部20の駆
動輪22を走査駆動部10の駆動輪12と同期して回転
することにより、サポート部20は走査駆動部10と同
期して走行し、走査装置100が管90の円周方向に周
回すべきコースから外れることがない。
【0039】以上のような走査駆動部10及びサポート
部20の構成によって、従来のように管90の外周全周
を取り巻くような軌道を取付けることなく、走査駆動部
10及びサポート部20を管90の表面に吸着させ円周
方向に走行させて、超音波探触子30を走査させること
ができる。従って、管90の外周表面に突起物等の障害
物が存在し外周全周を取り巻く軌道を設置できない場所
でも、走査装置100によって障害物を避けて部分的な
探傷を行うことができる。
【0040】また、真空ポンプは走査駆動部10の各真
空箱11及びサポート部20の各々の真空箱21に対し
てそれぞれ独立した真空系を持っているので、1個の真
空箱の真空が破れてもそれにより他の真空箱の真空が同
様に破れることがない。さらに、走査駆動部10の各々
の真空箱11及びサポート部20の各々の真空箱21が
それぞれ独立に懸架されることにより、管90の外周表
面の凹凸に対する追従性が増し駆動輪にかかる荷重がア
ンバランスになることが防止され、本実施例のように真
空排気による吸引力を利用した場合においては、駆動輪
にかかる荷重が均一になるので、気密性が確実に保持さ
れ真空破壊が防止される。
【0041】次に、腕40の伸縮機構について説明す
る。図8に示すように、本走査装置100の腕40の伸
縮機構は、駆動側シリンダ51及び従動側シリンダ52
で構成される2組のマスター・スレーブシリンダ、即ち
複動形油圧シリンダと、駆動側シリンダ51に枠53a
で固定されたモータ53と、モータ53の回転軸に固定
されモータ53の回転運動を駆動側シリンダ51のピス
トン51aの往復運動に変える送りネジ54とを備えて
いる。このうち駆動側シリンダ51、モータ53、及び
送りネジ54は走査装置100の外側に設置され、従動
側シリンダ52は前述のようにシリンダブロック14に
備えられている(図1及び図4参照)。駆動側シリンダ
51の各ポート51A,51Bは従動側シリンダ52の
各ポート52A,52Bとそれぞれ管路55A,55B
によって接続されている。また、腕40は従動側シリン
ダ52のピストン52aに直結したピストンロッドを兼
ねており、この腕40に沿ってサポート部20が設置さ
れ、さらにこの腕40の先端に超音波探触子30が設置
されている。
【0042】モータ53が回転するとこの回転軸に固定
された送りネジ54が回転し、この回転運動が往復運動
に変えられて駆動側シリンダ51のピストン51aが駆
動される。これにより、駆動側シリンダ51の各ポート
51A,51Bから従動側シリンダ52の各ポート52
A,52Bにそれぞれ管路55A,55Bを通って圧油
が流入し、従動側シリンダ52のピストン52aが駆動
側シリンダ51のピストン51aと同期して伸縮動作す
る。この従動側シリンダ52のピストンロッドを兼ねた
腕40の先端には、上記のように超音波探触子30が保
持されているので、この腕40の伸縮動作によって超音
波探触子30が管の軸方向に沿って移動する。
【0043】この伸縮機構において、もし、モータ、動
力伝達機構、及び減速機構を含むモータ駆動方式を用い
た場合には、装置が大型化し、適用性や機動性の低下を
招くことになる。本実施例においては、上記のようなマ
スター・スレーブシリンダを用い、モータ、動力伝達機
構、及び減速機構装置等を走査駆動手段に搭載する必要
がないので、装置が小型化し、適用性及び機動性が向上
する。また、これは、通常の油圧シリンダを用いた駆動
方式と異なり、油圧ポンプ等の機器を走査駆動手段に搭
載する必要がないので、油圧系統を小型化することがで
き、さらに、モータ53で駆動される駆動側シリンダ5
1の動きをそのまま従動側シリンダ52に伝達する駆動
方式であるので、応答性が良くその速度を広範囲に精度
良く制御することが可能となる。尚、本実施例では、腕
40を同期して伸縮できるように2組のマスター・スレ
ーブシリンダを用いたが、これに限らず1組のマスター
・スレーブシリンダを用い、一方の腕を伸縮させ、他方
の腕をガイドとしてもよい。
【0044】以上のように本実施例によれば、走査駆動
部10において、真空箱11の内部を真空ポンプで真空
排気するので、真空箱11に働く吸引力(大気圧)が駆
動輪12を介して管90の表面に作用し、駆動輪12を
管90の表面に吸着させることができる。そして、この
状態で駆動輪12を、その軸線を一組の対辺とする矩形
の頂点に接するように配置するので、軌道を設置しなく
ても走査装置100に管90の円周方向に周回すべきコ
ースから外れることなく走行させることができる。ま
た、軌道を設置する必要がないので、管90の外周表面
に障害物が存在していても、この障害物を避けて探傷を
行うことができる。
【0045】また、サポート部20を走査駆動部10と
超音波探触子30との中間に設置するので、腕40の先
端に保持された超音波探触子30を管90の表面に安定
に接触保持することができる。従って、管の下側や、曲
管部と直管部の溶接部を外周表面から離れることなく走
査して探傷を行うことができる。また、サポート部20
も真空排気による吸引力を利用した構成とし、その駆動
輪22を走査駆動部10の駆動輪12と同期回転させる
ので、サポート部20も走査駆動部10と同期させて管
90の円周方向に周回すべきコースから外れることがな
く安定に走行させることができ、超音波探触子30の姿
勢を一定に保つことができる。
【0046】また、上記駆動輪12及び22をそれぞれ
独立に懸架するので、管90の外周表面の凹凸に対する
追従性が増し、駆動輪にかかる荷重が均一になり、気密
性が確実に保持され真空破壊が防止される。
【0047】また、真空箱11及び21をそれぞれ独立
な真空系で真空排気するので、1個の真空箱の真空が破
れてもそれにより他の真空箱の真空が同様に破れること
がなく、走査装置100が管90の外周表面から脱落す
ることが防止される。
【0048】また、腕40を伸縮させる機構として、2
組の駆動側シリンダ51と従動側シリンダ52とで構成
されるマスター・スレーブシリンダを用い、各油圧ポー
ト51A,51Bと52A,52Bとを接続し、駆動側
シリンダ51のピストン51aをモータ53によって駆
動し、従動側シリンダ52のピストン52aを駆動側シ
リンダ51のピストン51aと同期して伸縮動作させる
ので、超音波探触子30を管90の軸方向に沿って移動
させることができる。また、マスター・スレーブシリン
ダを用いているので、モータ駆動方式を用いた場合と異
なり、装置が小型化し、適用性及び機動性が向上する。
さらに、通常の油圧シリンダを用いた駆動方式と異な
り、油圧系統を小型化することができ、かつその速度を
広範囲に精度良く制御することが可能となる。
【0049】次に、本発明の他の実施例による超音波探
傷用走査装置について図9により説明する。本実施例に
おいては、前述の走査装置の走査駆動部に、管の外周表
面の倣いとしてのフレキシブル鋼帯とこのフレキシブル
鋼帯を支持する支えとを取り付け、走査駆動部がこのフ
レキシブル鋼帯上を移動できる機構を付加する。これ以
外の構成は前述の実施例と同様である。
【0050】図9に示すように、2個の支え60を管9
0の表面に固定し、この支え60の間にフレキシブル鋼
帯61を張り渡す。また、走査駆動部10の内部にはガ
イドローラ62が設けてあり、このガイドローラ62が
フレキシブル鋼帯61を倣うことによって、走査駆動部
10がこのフレキシブル鋼帯61を倣いとして管90の
外周表面に拘束されて走行する。従って、走査装置10
1を周回すべきコースから外れることなく一層安定に走
行させることができる。
【0051】尚、上記の鋼帯の代りに、管90の外周表
面にガイドテープを貼付し、走査駆動部10をこれに電
気的または光学的に追従させて、同様に管90の外周表
面を倣わせることも可能である。
【0052】以上のように本実施例によれば、図1の実
施例による効果に加え、支え60によってその両端を管
90の円周方向に沿って固定されたフレキシブル鋼帯6
1を倣いとして走査駆動部10に走行させるので、走査
装置101を周回すべきコースから外れることなく一層
安定に走査させることができる。
【0053】上記2つの実施例では、走査駆動部及びサ
ポート部を真空排気による吸引力を利用して駆動輪を管
の外周表面に吸着させたが、探傷の対象とする管の材質
が磁性材料の場合には、走査駆動部の駆動輪及びサポー
ト部の駆動輪を磁気車輪とし、その磁気による吸引力を
管表面に作用させることによって、上記2つの実施例と
同様に走査駆動部及びサポート部を管の円周方向に周回
すべきコースから外れることなく安定に走行させること
もできる。この場合には真空箱の底面に埋設されたシー
ル部材(図5参照)による反発力及び摩擦力が無いの
で、その分だけ駆動輪を駆動させることが容易になる。
【0054】さらに、真空排気による吸引力と磁気によ
る吸引力の両方を利用することにより、より確実に駆動
輪を管表面に吸着させることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、管の円周方向に走査可
能な走査駆動手段を設けるので、軌道を設置しなくても
管の円周方向に周回すべきコースから外れることなく走
査駆動手段を走行させて自動的に探傷を行うことがで
き、また管の外周表面に障害物が存在していても、この
障害物を避けて探傷を行うことができる。
【0056】また、サポート手段を走査駆動手段と超音
波探触子との間に設置することにより、管の下側や、曲
管部と直管部の溶接部を外周表面から離れることなく安
定に走査して探傷を行うことができる。
【0057】また、走査駆動手段において、真空箱内部
を真空排気するので、その吸引力で駆動輪を管表面に吸
着させることができ、走査駆動手段を管の円周方向に周
回すべきコースから外れることなく安定に走行させるこ
とができる。
【0058】また、サポート手段も上記走査駆動手段と
同様の構成とし、その駆動輪を走査駆動手段の駆動輪と
同期させることにより、サポート手段も走査駆動手段と
同期させて走行させることができ、超音波探触子の姿勢
も一定に保つことができる。
【0059】また、駆動輪を磁気車輪として管表面に吸
着させることができる。
【0060】また、真空排気による吸引力と磁気による
吸引力の両方を利用することにより、より確実に駆動輪
が管表面に吸着する。
【0061】また、少なくとも2個の駆動輪を、その軸
線を一組の対辺とする矩形の少なくとも4つの頂点に接
するように配置するので、走査駆動手段を管の円周方向
に周回すべきコースから外れないよう拘束し、安定に走
行させることができる。
【0062】また、駆動輪をそれぞれ独立に懸架するの
で、管の外周表面の凹凸に対する追従性が増し、駆動輪
にかかる荷重が均一になり、気密性が確実に保持され真
空破壊が防止される。
【0063】また、各真空箱がそれぞれ独立の真空系に
より真空排気されるので、1個の真空箱の真空が破れて
もそれにより他の真空箱の真空が同様に破れることがな
く、超音波探傷用走査装置が管の外周表面から脱落する
ことが防止される。
【0064】また、し、伸縮手段によって先端に超音波
探触子を保持した腕を伸縮させるので、超音波探触子が
管の軸方向に沿って移動可能となる。
【0065】また、伸縮手段が、駆動側シリンダと従動
側シリンダとで構成される複動形油圧シリンダを用いる
ので、モータ駆動方式を用いた場合と異なり、装置が小
型化し、適用性及び機動性が向上する。さらに、通常の
油圧シリンダを用いた駆動方式と異なり、油圧系統を小
型化することが可能で、かつその伸縮速度を広範囲に精
度良く制御することが可能となる。
【0066】また、支えによって固定されたフレキシブ
ル鋼帯を倣いとして走査駆動手段を走行させるので、装
置全体を一層安定に走行させることができる。
【0067】また、以上のことから、検査員の手動によ
って探を行う必要がなくなるので、検査員の放射線被曝
線量を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による超音波探傷用走査装置
の構成図である。
【図2】図1の超音波探傷用走査装置を含むシステムブ
ロック図である。
【図3】図1の超音波探傷用走査装置を使用した管の溶
接部の超音波探傷の原理を示す図である。
【図4】図1のIV−IV方向の断面矢視図である。
【図5】真空排気による吸引力を利用した駆動輪の吸着
の原理を説明する図である。
【図6】走査駆動部の4個の駆動輪の配置を説明する模
式的な図であって、(a)は上面図、(b)は側面図で
ある。
【図7】図1の超音波探傷用走査装置により曲管部と直
管部の溶接部を探傷する状態を示す図である。
【図8】マスター・スレーブシリンダ(複動形シリン
ダ)による伸縮機構を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例による超音波探傷用走査装
置の構成を示す図である。
【図10】従来の超音波探傷用走査装置により直管部同
士の溶接部を探傷する状態を示す図である。
【図11】従来の超音波探傷用走査装置により曲管部と
直管部の溶接部を探傷する状態を示す図である。
【符号の説明】
10 走査駆動部 11 真空箱 12 駆動輪 12a 軸 13 モータ 14 シリンダブロック 16 ベルト 17 プーリ 18 シール部材 20 サポート部 21 真空箱 22 駆動輪 30 超音波探触子 38 超音波 40 腕 51 駆動側シリンダ 51a ピストン 51A,51B ポート 52 従動側シリンダ 52a ピストン 52A,52B ポート 53 モータ 54 送りネジ 55A,55B 管路 60 支え 61 フレキシブル鋼帯 62 ガイドローラ 90 管 91 溶接部 92a 曲管部 92b 直管部 93 溶接部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波探触子を管の外周表面に走査させ
    て探傷を行う超音波探傷用走査装置において、前記管の
    円周方向に走行可能な走査駆動手段と、前記走査駆動手
    段に装着され、先端に前記超音波探触子を保持する腕
    と、前記走査駆動手段と前記超音波探触子との間で前記
    腕に設置され、前記超音波探触子と管の表面との接触が
    保たれるよう前記超音波探触子を支持するサポート手段
    とを有することを特徴とする超音波探傷用走査装置。
  2. 【請求項2】 前記走査駆動手段は、前記管の表面上を
    円周方向に走行する駆動輪と、前記駆動輪を包囲する真
    空箱と、前記真空箱内部を真空排気しその吸引力で前記
    駆動輪を前記管表面に吸着させる吸引手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の超音波探傷用走査装置。
  3. 【請求項3】 前記サポート手段は、前記走査駆動手段
    の駆動輪と同期回転し前記管の表面上を円周方向に走行
    する駆動輪と、前記駆動輪を包囲する真空箱と、前記真
    空箱内部を真空排気しその吸引力で前記駆動輪を前記管
    表面に吸着させる吸引手段とを有することを特徴とする
    請求項2記載の超音波探傷用走査装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動輪及び真空箱は複数個あり、前
    記吸引手段は前記複数個の真空箱をそれぞれ真空排気す
    る独立した複数の真空系を有することを特徴とする請求
    項2または3記載の超音波探傷用走査装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動輪は、磁気車輪であることを特
    徴とする請求項2または3記載の超音波探傷用走査装
    置。
  6. 【請求項6】 前記走査駆動手段は、前記管の表面上を
    円周方向に走行する磁気駆動輪を含むことを特徴とする
    請求項1記載の超音波探傷用走査装置。
  7. 【請求項7】 前記サポート手段は、前記走査駆動手段
    の磁気駆動輪と同期回転して前記管の表面上を円周方向
    に走行する磁気駆動輪を含むことを特徴とする請求項6
    記載の超音波探傷用走査装置。
  8. 【請求項8】 前記走査駆動手段は、前記管の表面上を
    走行する少なくとも2個の駆動輪と、前記2個の駆動輪
    を前記管の表面上に押し付ける付勢手段とを有し、前記
    2個の駆動輪はそれらの軸線を1組の対辺とする矩形の
    4つの頂点に接するように配置されていることを特徴と
    する請求項1記載の超音波探傷用走査装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動輪は複数個あり、これらの駆動
    輪がそれぞれ互いに干渉し合うことなく独立に懸架され
    ていることを特徴とする請求項2または3記載の超音波
    探傷用走査装置。
  10. 【請求項10】 前記腕を管の軸方向に沿ってに伸縮さ
    せる伸縮手段をさらに有し、前記伸縮手段は、1つの電
    動機で駆動される複数の駆動側シリンダと、前記複数の
    駆動側シリンダと同期して動作するようにこれら駆動側
    シリンダにそれぞれ油圧的に接続された複数の従動側シ
    リンダとを有する複動形油圧シリンダを有し、前記従動
    側シリンダのピストンロッドを前記腕とし、その先端に
    超音波探触子を保持したことを特徴とする請求項1記載
    の超音波探傷用走査装置。
  11. 【請求項11】 両側が前記管の表面に固定され、前記
    走査駆動手段を前記管の円周方向に走査させる倣いとし
    て機能するフレキシブル鋼帯をさらに有することを特徴
    とする請求項1項記載の超音波探傷用走査装置。
  12. 【請求項12】 超音波探触子を管の外周表面に走査さ
    せて探傷を行う超音波探傷用走査装置において、前記管
    の円周方向に走行可能な走査駆動手段と、前記走査駆動
    手段に装着され、先端に前記超音波探触子を保持する腕
    とを有し、前記走査駆動手段は、前記管の表面上を走行
    する少なくとも2個の駆動輪と、前記2個の駆動輪を前
    記管の表面上に押し付ける付勢手段とを備え、前記2個
    の駆動輪はそれらの軸線を1組の対辺とする矩形の4つ
    の頂点に接するように配置されていることを特徴とする
    超音波探傷用走査装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6434207B1 (en) 2000-01-27 2002-08-13 Hitachi, Ltd. Inspection method and apparatus for piping
WO2009128564A1 (ja) 2008-04-18 2009-10-22 日機装株式会社 血球除去用吸着体
CN105699496A (zh) * 2016-03-03 2016-06-22 汪月银 一种小角度相贯线焊缝检测的采集车
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