JPH06270842A - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JPH06270842A
JPH06270842A JP8678993A JP8678993A JPH06270842A JP H06270842 A JPH06270842 A JP H06270842A JP 8678993 A JP8678993 A JP 8678993A JP 8678993 A JP8678993 A JP 8678993A JP H06270842 A JPH06270842 A JP H06270842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hood ridge
hood
ridge reinforcement
upper support
reinforcement
Prior art date
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Pending
Application number
JP8678993A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Ide
博之 井出
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Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストラットからの入力に対する支持剛性を高
めるにとどまらず、前面衝突時におけるエネルギー吸収
特性の向上、及び車室内の生存空間の確保を可能にす
る。 【構成】 フードリッジ2に設けられたストラットタワ
ー6の上部には、アッパーサポート7が結合されてい
る。アッパーサポート7の端部には、フードリッジ2を
貫通して、エンジンルーム1の外部に延出する延出部9
が設けられている。延出部9の端部は、フードリッジ2
の外面側に配置されたフードリッジレインフォースリア
12に結合されている。延出部9の前方には、車体前後
方向に延在し略水平状のフードリッジレインフォースフ
ロント16が配置されている。該フードリッジレインフ
ォースフロント16は、その全長に亙って同一の断面略
コ字状であって、前記フードリッジレインフォースリア
12の前端面から、フードリッジ2の前端部に至る長さ
を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の前部車体構
造、より詳しくはエンジンルーム側部の車体構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の前部車体構造としては、図4,5
に示したものが提案されている(特開昭58−1526
73号公報参照)。すなわち、エンジンルーム41の側
部には、該エンジンルーム41の側壁を形成するフード
リッジ42が配設されている。該フードリッジ42に
は、ホイルハウス43及びストラットタワー44が設け
られており、該ストラットタワー44の上部にはアッパ
ーサポート45が結合されている。
【0003】また、フードリッジ42の下縁部には車体
前後方向に延在するフロントサイドメンバ46が結合さ
れ、上縁部には同方向に延在するフードリッジレインフ
ォース47が結合されている。該フードリッジレインフ
ォース47は、前端部48側が後端部49側より下方に
位置する前下がり形状であって、かつ、前端部48に向
かって徐々に細くなる先細り形状に成形されている。前
記アッパーサポート45の端部は、フードリッジレイン
フォース47の下面まで延設されて、該下面に結合され
ており、また、フードリッジレインフォース47の後端
部はエアボックス50に結合されている。
【0004】かかる構造にあっては、アッパーサポート
45の端部がフードリッジレインフォース47の下面ま
で延設されて結合されていることから、図示しないフロ
ントストラットからアッパーサポート45に入力される
上下方向の荷重を、フードリッジレインフォース47に
より支持することができる。したがって、フードリッジ
レインフォース47の剛性を利用して、フロントストラ
ットからの入力に対する支持剛性を高めることができる
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車体前部構造にあっては、フードが前下がり
となる所謂ウエッジシェイプを採用したことによる造形
上の理由から、フードリッジレインフォース47は、前
述のように前下がり形状であって、かつ、先細り形状に
成形されている。このため、前面衝突時に車体前方から
後方に向かう後ろ向き荷重が、フードリッジレインフォ
ース47の前端部に略水平方向に入力されると、この荷
重が前下がり形状のフードリッジレインフォース47に
対し、前端部48を下方に押圧する方向に作用する。こ
のため、フードリッジレインフォース47が、細い前端
部48側で下方に折曲変形してしまい、座屈によるエネ
ルギー吸収を充分に行うことができない。
【0006】そして、このようにフードリッジレインフ
ォース47がエネルギーを充分に吸収しないまま折曲変
形すると、前面衝突時の荷重がエンジンルーム内のエン
ジンに直接作用する。その結果、エンジンが車室内側に
後退変位して、車室内の生存空間を減少させる一因とな
るおそれがあった。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、ストラットからの入力に対する支
持剛性を高めるにとどまらず、前面衝突時におけるエネ
ルギー吸収特性の向上、及び車室内の生存空間の確保を
可能にした自動車の車体前部構造を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、エンジンルームの側壁を形成する
フードリッジに、ストラットタワーの上部に設けられた
アッパーサポートの端部を貫通させて、該アッパーサポ
ートの端部にエンジンルームの外部に延出する延出部を
設け、該延出部を前記フードリッジの外面に配設された
フードリッジレインフォースリアに結合する一方、該フ
ードリッジレインフォースリアの前部には、前記フード
リッジの外面に結合され、前記延出部の前方に略水平方
向に延在する一定断面形状のフードリッジレインフォー
スフロントを設けてある。
【0009】
【作用】前記構成において、アッパーサポートにはスト
ラットから上下方向に荷重が入力される。しかし、アッ
パーサポートは、その端部がフードリッジを貫通してい
ることから、フードリッジにより上部から支持される。
また、前面衝突時に車体前方から後方に向かう後ろ向き
荷重が入力された際に、フードリッジレインフォースフ
ロントは略水平方向に延在していることから、前面衝突
時の荷重がフードリッジレインフォースフロントを座屈
させる方向に作用する。
【0010】このとき、フードリッジレインフォースフ
ロントは、アッパーサポートの延出部の前方に配置され
ている。そして、該アッパーサポートにあっては、スト
ラットを支持する部材であり他のパネル部材より厚肉で
あって剛性が高く、加えてフードリッジレインフォース
リアに結合されて、結合強度も付与されている。よっ
て、前記入力があった際のフードリッジレインフォース
フロントの後退は、アッパーサポートの延出部により確
実に阻止される。したがって、フードリッジレインフォ
ースフロントは、前記荷重が入力されても後退変位する
ことはなく、しかもフードリッジレインフォースフロン
トは同一断面形状であることから、特定部位から折曲変
形せずに、確実に座屈変形して衝突エネルギーを吸収す
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって説
明する。すなわち、図1〜3に示したように、車体の前
部に設けられたエンジンルーム1の側部には、該エンジ
ンルーム1の側壁を形成するフードリッジ2が配設され
ている。該フードリッジ2には、下部に設けられた横壁
3と該横壁3の外側端縁に連なる縦壁4とが一体的に設
けられているとともに、この両壁3,4に亙って膨出す
るホイルハウス5が形成されている。
【0012】該ホイルハウス5の後部には、ストラット
タワー6が結合されており、該ストラットタワー6の上
部には、アッパーサポート7が周部に垂設された周部フ
ランジ8にて結合されている。このアッパーサポート7
は、他の車体パネルより厚肉であって、組付穴11が形
成されているとともに、端部には前記フードリッジ2を
貫通して、エンジンルーム1の外部に延出する延出部9
が設けられている。
【0013】該延出部9の端部には、図2に示したよう
に、先端フランジ10が設けられており、該先端フラン
ジ10はフードリッジ2の外面側に配置されたフードリ
ッジレインフォースリア12に結合されている。該フー
ドリッジレインフォースリア12は、上縁部に形成され
た起立フランジ13にて、フードリッジ2側の上縁全長
に亙って形成された全長フランジ14と結合されてい
る。さらに、フードリッジレインフォースリア12は、
図3に示したように、両側に形成された両側フランジ1
5,15にて、フロントピラー22の下部前端と、前記
フードリッジ2の立て壁4とに結合されている。
【0014】また、前記延出部9の前方、より詳しくは
延出部9の前方への仮想延長面を含む領域には、車体前
後方向に延在し略水平状のフードリッジレインフォース
フロント16が配置されている。該フードリッジレイン
フォースフロント16は、その全長に亙って同一の断面
略コ字状であって、前記フードリッジレインフォースリ
ア12の前端面から、フードリッジ2の前端部に至る長
さを有している。また、フードリッジレインフォースフ
ロント16の上縁部と下縁部には、全長に横フランジ1
7,17が設けられており、該横フランジ17,17に
て前記縦壁4の外面に結合されている。さらに、フード
リッジレインフォースフロント16の後端部には、図1
に示したように、後端フランジ18が設けられており、
該後端フランジ18は前記フードリッジレインフォース
リア12の前面に結合されている。
【0015】なお、図1に示したように車体前後方向に
延在するフロントメンバ19は、横壁3の端縁と、ホイ
ルハウス5及びストラットタワー6の下端縁とに亙って
結合され、また、図2に示したように、アッパーサポー
ト7にはフロントストラット21の上端部が、組付穴1
1を閉鎖するブラケット20を介して固定されている。
【0016】以上の構成にかかる本実施例において、ア
ッパーサポート7にはフロントストラット21から上下
方向の荷重が入力される。しかし、アッパーサポート7
に一体的に設けられた延出部9がフードリッジ2を貫通
していることから、該フードリッジ2によりアッパーサ
ポート7は上部から支持され、これによりフロントスト
ラット21からの入力に対する支持剛性を高めることが
できる。
【0017】また、フードリッジレインフォースフロン
ト16は略水平方向に延在していることから、前面衝突
時に車体前方から後方に向かう後ろ向き荷重は、フード
リッジレインフォースフロント16を座屈させる方向に
作用する。このとき、フードリッジレインフォースフロ
ント16は、アッパーサポート7の延出部9の前方に配
置されており、アッパーサポート7にあっては他の車体
パネルより厚肉であって剛性が高いことから、この延出
部9の剛性によりフードリッジレインフォースフロント
16の後退は阻止される。しかも、延出部9は、フード
リッジレインフォースリア12に結合されていることか
ら、前記剛性のみならず、フードリッジレインフォース
リア12との結合強度によりフードリッジレインフォー
スフロント16の後退を確実に阻止する。
【0018】したがって、前面衝突時の後ろ向きの荷重
が入力された際に、フードリッジレインフォースフロン
ト16は後退変位することなく座屈し、しかもフードリ
ッジレインフォースフロント16は同一断面形状である
ことから、特定部位から折曲変形することなく確実に座
屈変形して衝突エネルギーを吸収する。したがって、前
面衝突時の荷重がエンジンルーム1内のエンジンに直接
作用することがなく、その結果、エンジンの車室内側へ
の後退変位を回避することができる。
【0019】また、前述のようにフードリッジレインフ
ォースフロント16は、アッパーサポート7の延出部9
により後退を阻止されることから、フードリッジレイン
フォースリア12がフードリッジレインフォースフロン
ト16に押されて後退するようなこともなく、フードリ
ッジレインフォースリア12が車室内に変位して車室内
の生存空間が減少することもない。よって、前面衝突が
発生した場合において、車室内に充分な生存空間を確保
することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、フードリ
ッジにアッパーサポートの端部を貫通させて、その延出
部をフードリッジの外面に配設されたフードリッジレイ
ンフォースリアに結合する一方、前記延出部の前方に略
水平方向に延在する一定断面形状のフードリッジレイン
フォースフロントを設けるようにした。したがって、フ
ードリッジによりアッパーサポートが上部から支持さ
れ、これによりストラットからの入力に対する支持剛性
を高めることができるのみならず、延出部の剛性により
フードリッジレインフォースフロントの後退は阻止する
ことができる。しかも、延出部は、フードリッジレイン
フォースリアに結合されていることから、前記剛性のみ
ならず、フードリッジレインフォースリアとの結合強度
によりフードリッジレインフォースフロントの後退を一
層確実に阻止することができる。
【0021】したがって、前面衝突時に後ろ向きの荷重
が入力された際に、同一断面形状のフードリッジレイン
フォースフロントを後退変位させることなく座屈させ
て、確実に衝突エネルギーを吸収することができる。そ
の結果、前面衝突時の荷重がエンジンルーム内のエンジ
ンに直接作用する現象の発生を防止して、エンジンが車
室内側に後退変位するのを回避することができる。しか
も、前述のようにフードリッジレインフォースフロント
の後退も確実に阻止し得ることから、フードリッジレイ
ンフォースリアがフードリッジレインフォースフロント
に押されて後退するようなこともなく、よって、前面衝
突が発生した場合に、車室内に充分な生存空間を確実に
確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のP矢視図である。
【図4】従来の車体前部構造を示す斜視図である。
【図5】図4のB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 エンジンルーム 2 フードリッジ 6 ストラットタワー 7 アッパーサポート 9 延出部 12 フードリッジレインフォースリア 16 フードリッジレインフォースフロント

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンルームの側壁を形成するフード
    リッジに、ストラットタワーの上部に設けられたアッパ
    ーサポートの端部を貫通させて、該アッパーサポートの
    端部にエンジンルームの外部に延出する延出部を設け、
    該延出部を前記フードリッジの外面に配設されたフード
    リッジレインフォースリアに結合する一方、該フードリ
    ッジレインフォースリアの前部には、前記フードリッジ
    の外面に結合され、前記延出部の前方に略水平方向に延
    在する一定断面形状のフードリッジレインフォースフロ
    ントを設けたことを特徴とする自動車の前部車体構造。
JP8678993A 1993-03-22 1993-03-22 自動車の前部車体構造 Pending JPH06270842A (ja)

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JP8678993A JPH06270842A (ja) 1993-03-22 1993-03-22 自動車の前部車体構造

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JP8678993A JPH06270842A (ja) 1993-03-22 1993-03-22 自動車の前部車体構造

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JPH06270842A true JPH06270842A (ja) 1994-09-27

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ID=13896541

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JP8678993A Pending JPH06270842A (ja) 1993-03-22 1993-03-22 自動車の前部車体構造

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JP (1) JPH06270842A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08133124A (ja) * 1994-11-08 1996-05-28 Honda Motor Co Ltd 車体のフロントボディ構造
JP2007050817A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Suzuki Motor Corp 車両のストラット支持部構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08133124A (ja) * 1994-11-08 1996-05-28 Honda Motor Co Ltd 車体のフロントボディ構造
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