JPH0627081Y2 - 脱穀機の二番還元装置 - Google Patents

脱穀機の二番還元装置

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JPH0627081Y2
JPH0627081Y2 JP1987124006U JP12400687U JPH0627081Y2 JP H0627081 Y2 JPH0627081 Y2 JP H0627081Y2 JP 1987124006 U JP1987124006 U JP 1987124006U JP 12400687 U JP12400687 U JP 12400687U JP H0627081 Y2 JPH0627081 Y2 JP H0627081Y2
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彰 三宅
重雄 石飛
大西  進
芳忠 中村
勝 安藤
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、選別部から回収した二番物を再処理した上で
還元するように構成した脱穀機の二番還元装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕 かかる脱穀機としては、例えば実開昭59-29158号公報に
示されるように二番物還元用揚送装置をスロワ式に構成
するとともに、そのスロワ羽根に処理歯を備えること
で、スロワ羽根による強制放擲時に二番物の粗処理を行
うように構成したものが知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
この構成は、スロワ羽根の前面に設けた処理歯(掻出し
用突起)によって二番物を再処理しようとするものでは
あるが、処理機能が不充分であり、特に絡みの強い二番
物にち対してはほとんど解ぐし機能が発揮されないもの
であった。
又、濡れ脱穀時には充分な放擲揚送が行われにくくなっ
て処理物の詰まりが発生しやすいものであった。
本考案は、このような実情に着目してなされたものであ
って、絡みの強い二番物や濡れた二番物を確実良好に再
処理して還元することができる脱穀機の二番還元装置を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の特徴構成は、二番横送りスクリューの終端に、
終端側ほど径の大きいテーパ案内部材を設け、このテー
パ案内部材の外側に処理歯と周方向に面した回転羽根と
を配設して処理回転体を構成するとともに、この処理回
転体を内装する処理ケースの内周面に受歯を設け、前記
処理回転体によって送られてきた処理物を揚送還元する
二番縦送りスクリューコンベアを設けてある点にあり、
その作用・効果は次の通りである。
〔作用〕
つまり、二番横送りスクリューの終端にスロワー羽根に
代わって処理回転体を設けてあるので、二番横送りスク
リューによって送られてきた二番物は処理歯と処理ケー
ス内周面に突設された受歯との共働で解されながら分離
し、単粒化するとともに、回転羽根によって打撃を加え
ながら一層単粒化され乍ら、二番揚送スクリューコンベ
アの始端部へ送り出される。この場合、処理回転体の回
転軸芯側には、終端側ほど径の大きいテーパ案内部材を
設けてあるから、二番横送りスクリューによって搬送さ
れてきた二番物は処理ケース内に円滑に導かれ、処理歯
及び回転羽根による作用をそれらの軸心方向全幅に亘っ
て受けられる。
次いで、送り出された再処理済みの二番物は、二番物の
付着による影響を受けにくい二番揚送りスクリューコン
ベアで強制的に揚送還元されるのである。
〔考案の効果〕
本考案によれば次のような効果をもたらす。
処理ケース内で回転する処理歯と固定の受歯とを備え
ることによって、処理胴を備えるものと比較して脱穀装
置の大型化を抑制し乍ら二番物を効果的に再処理でき
る。
再処理による単粒化で流動性が高まった二番物が処理
ケースから送り出されるので、処理ケースと二番揚送ス
クリューコンベアとの間で二番物が詰まることが少なく
なる。
再処理による単粒化で流動性が高まった二番物を二番
揚送スクリューコンベアで揚送還元するので、揚送還元
を円滑におこなえるとともに、従来のスロワー羽根で直
接還元するものと比較して、処理回転体の回転速度を低
くしても回転羽根で送られる二番物が失速し難く、二番
物の還元を確実に行える。
横送りスクリューで送られてきた二番物をテーパー案
内部材で案内しながら処理ケースの内奥側に円滑に導入
するので二番物が処理ケースの軸心方向全幅にゆきたわ
って、処理歯による再処理を充分に行わせることができ
る。
処理歯と固定の受歯とで二番物を効果的に再処理する
構成と、二番揚送スクリューコンベアとを組み合わせた
ことにより、濡れた作物に対しても充分な処理機能と揚
送機能を発揮させることができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第7図に、脱穀部(A)と選別部(B)と回収部(C)とからな
る脱穀機が示されている。
前記脱穀部(A)は、扱室(1)内に扱胴(2)を軸架するとと
もに、扱胴(2)の下側に沿って受網(3)を張設したもの
で、フィードチェーン(4)によって挾持搬送されてきた
穀稈を扱胴(2)によって扱き処理し、その処理物を前記
選別部(B)上に漏下供給する。
前記選別部(B)は、揺動選別装置(5)とこの揺動選別装置
(5)に選別風を送る唐箕(6)とからなる。前記揺動選別装
置(5)は、揺動駆動自在な枠体(7)の両側に亘ってグレン
パン(8)とグレンシーブ(9)とを前後に一連の状態で設け
るとともに、上下二段のストローラック(10),(11)を前
後に設けて構成してある。そして、前記受網(3)から漏
下してきた処理物をグレンパン(8)によって受け止め、
比重差選別しながら後方のグレンシーブ(9)へ揺動移送
した後、グレンシーブ(9)で漏下選別しながら更に後方
へ揺動移送し、後端から落下放出する。一方、扱室(1)
の送塵口(1a)から排出された処理物を上段のストローラ
ック(10)で受け止め、漏下選別しながら後方へ揺動移送
して下段のストローラック(11)へ放出し、下段のストロ
ーラック(11)で再度漏下選別して後端から機外へ排出す
る。尚、(12)はワラ屑を選別風とともに機外へ排出する
ための排塵ファンである。
前記回収部(C)は、グレンシーブ(9)から漏下してきた籾
を回収する一番物回収部(13)と、グレンシーブ(9)の後
端から放出されたストローラック(10),(11)から漏下し
た枝付き籾などを回収する二番物回収部(14)とからな
る。一番物回収部(13)には、回収された一番物を横一側
へ搬送するための一番横送りスクリュー(13a)を、二番
物回収部(14)には、回収された二番物を横一側へ搬送す
るための二番横送りスクリュー(14a)を設けてある。
前記二番横送りスクリュー(14a)の後端部には、第1図
及び第2図に示すように終端側ほど径の大きい半球形の
テーパ案内部材(28)を設け、このテーパ案内部材(28)に
4枚の回転羽根(15)を90度の間隔で設けてある。更に、
これら回転羽根(15)の各々に6枚の処理歯(16)を軸芯方
向等間隔で取付け、テーパ案内部材(28)、回転羽根(1
5)、及び処理歯(16)とで処理回転体(D)を構成してあ
る。そして、二番横送りスクリュー(14a)によって送ら
れてきた二番物をテーパ案内部材(28)によって処理ケー
ス(17)内に円滑に導き、処理歯(16)によって解しながら
分離するとともに、回転羽根(15)によって打撃を加えな
がら一層単粒化し、後述する連結ケース(18)を通して二
番揚送スクリューコンベア(20)を始端部へ供給するよう
にしてある。前記処理歯(16)は、回転方向下手側の縁部
に逃げ角(α)を有したなた刃状であり、その最外径
は、放てき羽根(15)の外径の1.5倍になっている。
因みに逃げ角(α)は、20度以上が望ましい。
第4図に示すように前記処理回転体(D)を内装している
処理ケース(17)の前側に前広がりの連結ケース(18)を接
続し、この連結ケース(18)の排出口(19)には二番揚送ス
クリューコンベア(20)の始端部を連通接続してある。
前記処理ケース(17)は、処理歯(16)の先端軌跡に沿った
円弧形で、その前部の周面にはメンテナンス用の開口(2
1)を形成してある。この開口(21)は、普段、処理ケース
(17)にボルト締めされた蓋体(27)によって塞がれてお
り、必要時には、ボルト(23a)を抜いて蓋体(22)を取り
外すことによって容易に開放できるようになっている。
前記蓋体(22)は、ボルト(23a)を通すボルト孔(23b)が軸
芯方向に沿った長孔に形成されているため、閉塞状態で
の位置を軸芯方向に移動できるようになっている。即
ち、前記処理歯(16)を後述する受歯(24)との間隔を、蓋
体(22)を移動させることで最適な距離に調節できるよう
になっているのである。
第3図に示すように、前記蓋体(22)の内側には、受歯(2
4)を千鳥状に植設し、前記処理歯(16)の回転軌跡の隙間
に入り込ませてある。前記受歯(24)は、処理歯(16)を補
助して、送られてきた二番物を解して単粒化するもので
あり、回転方向上手側の縁部には処理歯(16)と同様に逃
げ角(β)を形成してある。因みに、この逃げ角(β)
は、処理歯(16)の逃げ角(α)よりやや小さい20度前後
になっている。尚、最下部の受歯(24)は、処理ケース(1
7)の最下点より40度ほど上に設けてある。
前記連結ケース(18)は、回転羽根(15)や処理歯(16)によ
って処理ケース(17)から送り出されてきた再処理済みの
二番物を、二番揚送スクリューコンベア(20)の始端部へ
案内するものであり、上側面(18a)が下側面(18b)より長
い筒形をしている。また、第4図に示したように上側面
(18a)と二番揚送スクリューコンベア(20)との接合角
(γ)は90度よりも小さくしてある上に、第5図に示す
ように排出口(19)は横幅を二番揚送スクリューコンベア
(20)の径よりもLだけ広くしてあり、二番物を二番揚送
スクリューコンベア(20)に円滑に供給できるようになっ
ている。更に、連結ケース(18)の内周面には撥水性の物
質をコーティングしてあり、湿った二番物が付着し難い
ようにしてある。尚、上側面(18a)に対して下側面(18b)
の長さ(l)は相当短く、実際には20mm程度である。
前記二番揚送スクリューコンベア(20)は、揚送筒(25)内
にスクリュー(26)を内装し、このスクリュー(26)の上端
に設けられた排出羽根(27)を揚送筒(25)の上端横側部の
排出口(25a)から覗かせたもので、第6図に示すよう
に、連結ケース(18)を通して送られてきた二番物を揚送
した後、排出羽根(27)によって前記排出口(25a)から排
出する。この排出口(25a)は、小筒(29)を介して受網(3)
の開口(3a)に連通接続してあり、更に、この小筒(29)の
底部には二番還元口(29a)を形成してある。そして、小
筒(29)に内装されたシャッター(30)を支点(X)周りで揺
動操作することによって、前記排出口(25a)から排出さ
れてきた二番物を、受網(3)の開口(3a)を通して脱穀部
(B)へ、或いは、二番還元口(29a)を通して選別部(B)へ
択一的に供給できるようにしてある。但し、通常では受
網(3)の開口(3a)の方はシャッター(30)で塞いだ状態に
し、二番還元口(29a)の方を開いた状態にしておく。そ
して、二番物が十分に再処理されていない場合のみ、シ
ャッター(30)を揺動操作して二番物を脱穀部(B)へ供給
する。
以上説明してきたように、本考案に係る当該脱穀機の二
番還元装置は、二番横送りスクリュー(14a)によって送
られてきた二番物を処理歯(16)と千鳥に配列された受歯
(24)の相互作用によって十分に解しながら分離し、単粒
化するとともに、回転羽根(15)の打撃によって一層単粒
化しながら二番揚送スクリューコンベア(20)に送り込ん
で揚送還元するものである。
従って、濡れ脱穀をした場合であっても、湿った二番物
が塊になることによって単粒化し難くなったり、或いは
揚送経路の内側に付着することによって送りが悪くなる
ことも少なく、十分に再処理した上で確実に還元できる
のである。しかも、処理回転体(D)の中心側に設けられ
たテーパ案内部材(28)によって、二番横送りスクリュー
(14a)で送られてきた二番物を処理ケース(17)内に円滑
に導いて、処理歯(16)、回転羽根(15)、或いは受歯(24)
による作用をそれらの全幅に亘って有効に受けさせるこ
とができるのである。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る脱穀機の二番還元装置の実施例を示
し、第1図は処理ケースの横断平面図、第2図は同縦断
側面図、第3図は蓋体の斜視図、第4図は処理ケースと
二番揚送スクリューコンベアの一部縦断側面図、第5図
は連結ケースと二番揚送スクリューコンベアの横断平面
図、第6図は全体縦断正面図、第7図は全体縦断側面図
である。 (14a)……二番横送りスクリュー、 (15)……回転羽根、(16)……処理歯、 (17)……処理ケース、(20)……二番揚送スクリューコン
ベア、(24)……受歯、(28)……テーパ案内部材、(D)…
…処理回転体。
フロントページの続き (72)考案者 大西 進 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社堺製造所内 (72)考案者 中村 芳忠 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社堺製造所内 (72)考案者 安藤 勝 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社堺製造所内 (56)参考文献 実開 昭57−138537(JP,U) 実公 昭43−7011(JP,Y1) 実公 昭57−34928(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二番横送りスクリュー(14a)の終端に、終
    端側ほど径の大きいテーパ案内部材(28)を設け、このテ
    ーパ案内部材(28)の外側に処理歯(16)と周方向に面した
    回転羽根(15)とを配設して処理回転体(D)を構成すると
    ともに、この処理回転体(D)を内装する処理ケース(17)
    の内周面に受歯(24)を設け、前記処理回転体(D)によっ
    て送られてきた処理物を揚送還元する二番揚送スクリュ
    ーコンベア(20)を設けてある脱穀機の二番還元装置。
JP1987124006U 1987-08-12 1987-08-12 脱穀機の二番還元装置 Expired - Lifetime JPH0627081Y2 (ja)

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JPS6428845U JPS6428845U (ja) 1989-02-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS437011Y1 (ja) * 1964-02-07 1968-03-29
JPS5734928U (ja) * 1980-08-07 1982-02-24
JPS57138537U (ja) * 1981-02-23 1982-08-30

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JPS6428845U (ja) 1989-02-21

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