JPH06270535A - 感圧複写紙用中性原紙 - Google Patents

感圧複写紙用中性原紙

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JPH06270535A
JPH06270535A JP5061807A JP6180793A JPH06270535A JP H06270535 A JPH06270535 A JP H06270535A JP 5061807 A JP5061807 A JP 5061807A JP 6180793 A JP6180793 A JP 6180793A JP H06270535 A JPH06270535 A JP H06270535A
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JP
Japan
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paper
neutral
talc
sensitive copying
base paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP5061807A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Soga
淳一 曽我
Makoto Negishi
誠 根岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication of JPH06270535A publication Critical patent/JPH06270535A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はマイクロカプセル中の染料を含むオイ
ルの原紙中の移行が少ない感圧複写紙用の中性原紙を提
供することを目的とする。 【構成】 本発明は、填料が、主として炭酸カルシウム
及びタルクより形成され、タルクによる灰分が2重量%
以上で表面サイズ澱粉を0.5g/m2以上で塗布さ
れ、ガーレー透気度が20sec以上であることを特徴と
する感圧複写紙用中性原紙である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感圧複写紙用中性原紙
に関する。更に詳しくは、原紙の内添填料として、主と
して炭酸カルシウムとタルクを用い、マイクロカプセル
中のオイルの原紙中の移行を防止し、不必要な箇所での
発色を防止した感圧複写紙用中性原紙に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子供与性のほぼ無色の有機化合物(以
下発色剤と称する)と電子受容性化合物(以下顕色剤と
称する)との接触反応にて発色像を得る事は古くから知
られている。この現象を具体的に利用した感圧複写紙
は、例えば米国特許第2,71,375号明細書、同
2,730,457号明細書、特公昭47−20972
号公報等に記載されており広く実用化されている。これ
らは、支持体の片面に電子供性染料を含有するマイクロ
カプセルを含む層を形成した上用紙、電子供与性染料と
接触反応して呈色する電子受容性化合物(顕色剤)を含
む層を形成した下用紙、支持体の片面にマイクロカプセ
ルを含む層を塗布し、他面に顕色剤を含む層を形成した
中用紙、更には支持体の同一面にマイクロカプセルと顕
色剤を積層又は混在した自己発色紙等が知られており、
それらを適宜組み合わせて使用されている。
【0003】受容紙を作るときの塗布液は一般にアルカ
リ性であるが塗布原紙のpHが低いと受容紙の塗層pH
が低下し、発色性が低下したりし、保存しておくとさら
に塗層のpHが低下し、発色性が低下したりする。その
ため原紙に中性サイズ剤を用いたものや炭酸カルシウム
を内添した中性紙を用いた感圧複写紙(例えば特公昭5
2ー6645号公報)、中性に近い抽出pHが得られる
ようにサイズ方法で作られた原紙を用いるもの(例えば
特開昭52ー86807号公報)、また、顕色剤と原紙
の間にアルカリ物質を含む層を設けたもの(特公昭52
ー29649号公報)が知られている。更に、発色性に
優れ、減感インキの転移による汚れを防止するために顕
色剤層中に特定の吸油量を有する炭酸カルシウム顔料を
用いることも知られている(特開平4ー193581号
公報)。
【0004】しかし、これらの感圧記録紙は実用面で改
良の余地が残されている。例えば中用紙において、不本
意な圧力、衝撃等によってあるいは印刷時の印圧等によ
ってマイクロカプセルが破壊され、カプセル中の染料を
含むオイルが原紙中を移行し反対側の顕色剤塗布面まで
達し、不必要な発色やカブリ汚れを生じることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】炭酸カルシウムを単独
で内添した中性原紙を用いた中性紙の場合は、炭酸カル
シウム自体の吸油性が悪いため、上記問題であるマイク
ロカプセルオイルの原紙中の移行を完全に防止するまで
には至っていないのが現状である。本発明は、上記従来
の問題を、主として炭酸カルシウムとタルクを内添した
中性紙を原紙として用い解決し、不必要な発色やカブリ
を生じない感圧複写紙用の原紙を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、填料が、主と
して炭酸カルシウム及びタルクより形成され、タルクに
よる灰分が2重量%以上で、且つ表面サイズ澱粉を0.
5g/m2以上で塗布され、ガーレー透気度が20sec以
上であることを特徴とする感圧複写紙用中性原紙であ
る。
【0007】本発明の原紙中に内添される填料は、主と
して炭酸カルシウム(重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カ
ルシウム)、及び、タルクを用いるが、他にカオリン、
水酸化アルミニウム、酸化チタン等の抄紙用填料をタル
クの含有量を減少させない範囲で添加することができ
る。タルクによる灰分は2重量%以上の範囲で用いら
れ、2重量%未満では、オイルの吸収性が悪く、原紙中
を移行しやすくなる。
【0008】本発明における中性原紙には、通常抄紙で
用いられる中性サイズ剤が用いられ、他の添加剤、例え
ば消泡剤、スライムコントロール剤、染料、乾燥紙力増
強剤、湿潤紙力増強剤、サイズ定着剤、濾水性向上剤、
歩留り向上剤等を必要に応じて含ませることができる。
【0009】本発明の中性原紙の表面に塗布されるサイ
ズ澱粉としては、酸化澱粉、尿素燐酸エステル化澱粉、
自家熱化学変性澱粉等があるが、特に、澱粉の種類は限
定されない。それらの塗布量は0.5g/m2以上で用
いられ、0.5g/m2未満では、表面サイズによるバ
リアー効果が少なく、マイクロカプセル中のオイルが原
紙中を移行しやすくなりる。
【0010】上記条件下で、表面サイズ処理を施した中
性原紙のガーレー透気度は、20sec以上がカプセルオ
イルの原紙中の移行を防止する上で好ましい。
【0011】
【作用】本発明の中性原紙を用いた感圧複写紙は、前述
の様に、マイクロカプセル中の染料を含むオイルの原紙
中の移行が問題とされているのを、オイルの吸収性の高
いタルクを炭酸カルシウムと併用し、タルクによる灰分
が2重量%以上がタルクであり、表面サイズ澱粉の付着
量を0.5g/m2以上で使用し、ガーレー透気度を2
0sec以上に保持することによってマイクロカプセル中
の染料を含むオイルの原紙中の移行を減少させることが
できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を上げ、本発明を詳細
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
なお、例中の部、%は特に断わらない限り、それぞれ重
量部、重量%を示す。
【0013】実施例1 LBKP100重量%(csf500ml)、内添サイ
ズ(アルキルケテンダイマー)1.10重量%(対パル
プ)、硫酸バンド0.5重量%(対パルプ)の紙料に、
填料としてタルクと炭酸カルシウムを5:3の割合で配
合し、紙中灰分が8重量%となるように添加して坪量4
0g/m2となるように抄造し、サイズプレスで表面サ
イズ澱粉(MS−3800 日本食品化工株式会社製)
を1.4g/m2となるように塗布し、中性原紙を得
た。得られた中性原紙の透気度をガーレー透気度試験機
にて測定し結果を表1に示す。
【0014】実施例2 填料としてタルクと炭酸カルシウムを2:3の割合で配
合し、紙中灰分が5重量%となるように添加して坪量4
0g/m2となるように抄造した以外は、実施例1と同
様に行った。
【0015】実施例3 サイズプレスで表面サイズ澱粉を3.5g/m2となる
ように塗布した以外は、実施例1と同様に行った。
【0016】実施例4 サイズプレスで表面サイズ澱粉を3.0g/m2となる
ように塗布した以外は、実施例1と同様に行った。
【0017】実施例5 サイズプレスで表面サイズ澱粉を0.5g/m2となる
ように塗布した以外は、実施例1と同様に行った。
【0018】比較例1 填料としてタルクと炭酸カルシウムを1.5:3の割合
で配合し、紙中灰分が4.5重量%となるように添加し
て坪量40g/m2となるように抄造した以外は、実施
例1と同様に行った。
【0019】比較例2 サイズプレスで表面サイズ澱粉を0.2g/m2となる
ように塗布した以外は、実施例1と同様に行った。
【0020】比較試験 実施例1〜5、比較例1、2の中性原紙に、下記の顕色
剤塗液を3g/m2となるように塗布し、下用紙を得
た。
【0021】 (A)25%顕色剤粉砕液 下記の混合液をボールミルで平均粒径が3μとなるように粉砕した。 スチレンを反応させて製造した3,5ジ(4−メチルベンジル)−サリチル酸 樹脂亜鉛 100部 10%ポリビニルアルコール水溶液 50部 添加水 250部 (B)顕色剤塗液 カオリン(J.Mヒューバ社製、ハイドラスパース) 40部 炭酸カルシウム(E.C.C.社製、カービタル−90) 60部 10%ヘキメタリン酸ナトリウム水溶液 5部 (A)25%顕色剤粉砕液 60部 10%澱粉水溶液(日本食品加工株式会社製、MS−3800)100部 48%スチレンブタジエン共重合体ラテックス(旭ダウ社製、L−620) 20部 添加水 50部
【0022】カプセルオイルの抜けテスト:下用紙の原
紙面に上用紙のカプセル塗布面を重ね合わせ、カレンダ
ーにて50kg/cm2の加圧を掛け、上用紙をはずし
て、60℃の乾燥器に24時間放置した後、顕色剤塗布
面の発色像をZ−Σ80濃度計(日本電色社製)にて測
定した。同時にカレンダー未処理の下用紙も乾燥器に入
れ濃度を測定した。 カプセルオイルの抜け=I1/I2×100 I1:処理下用紙濃度 I2:未処理下用紙濃度
【0023】
【表1】
【0024】表中において、 発色度:数値が小さい程発色濃度の低下がみられない。 カプセルオイル:数値が大きい程抜けは少ない。 使用判定 ×:使用不可、△:限定使用可、○:使用可
【0025】
【発明の効果】本発明は、紙中の填料に主として炭酸カ
ルシウムとタルクを用い、タルクの灰分が2重量%以上
を占め、表面サイズ塗布量が0.5g/m2以上でガー
レー透気度を20sec以上にすることにより、マイクロ
カプセル中の染料を含むオイルの原紙中の移行が少ない
感圧複写紙用の原紙が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 填料が、主として炭酸カルシウム及びタ
    ルクより形成され、タルクによる灰分が2重量%以上
    で、且つ表面サイズ澱粉を0.5g/m2の以上で塗布
    され、ガーレー透気度が20sec以上であることを特徴
    とする感圧複写紙用中性原紙。
JP5061807A 1993-03-22 1993-03-22 感圧複写紙用中性原紙 Pending JPH06270535A (ja)

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ID=13181737

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JP5061807A Pending JPH06270535A (ja) 1993-03-22 1993-03-22 感圧複写紙用中性原紙

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JP (1) JPH06270535A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010222754A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Daio Paper Corp 感圧複写紙用原紙

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010222754A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Daio Paper Corp 感圧複写紙用原紙

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