JP2002144722A - 感圧複写用顕色シートおよびその製造方法 - Google Patents
感圧複写用顕色シートおよびその製造方法Info
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- JP2002144722A JP2002144722A JP2000340185A JP2000340185A JP2002144722A JP 2002144722 A JP2002144722 A JP 2002144722A JP 2000340185 A JP2000340185 A JP 2000340185A JP 2000340185 A JP2000340185 A JP 2000340185A JP 2002144722 A JP2002144722 A JP 2002144722A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、ブレードコーターを用いた高
速塗工でもブリーディングが発生することなく塗工で
き、かつ発色性に優れることを特徴とする、感圧複写用
顕色シートおよびその製造方法を提供することである。 【解決手段】ベースシート上に顔料、接着剤、顕色剤を
主成分とする塗工組成物からなる塗工層を設けた感圧複
写用顕色シートにおいて、該塗工組成物が、30〜10
0重量部の重質炭酸カルシウムを含有する顔料を100
重量部、澱粉または澱粉誘導体の少なくとも1種以上で
ある接着剤を5〜20重量部、有機顕色剤を5〜50重
量部含有することを特徴とする感圧複写用顕色シート。
および濃度36重量%以上の塗工液をブレードコーター
によりベースシート上に塗工することを特徴とする感圧
複写用顕色シートの製造方法。また、表面にクロムメッ
キを被覆し、かつ該被覆面の表面粗さ(Ra)が0.2
μm以下であるブレードを備えたブレードコーターを用
いて塗工することを特徴とする感圧複写用顕色シートの
製造方法。
速塗工でもブリーディングが発生することなく塗工で
き、かつ発色性に優れることを特徴とする、感圧複写用
顕色シートおよびその製造方法を提供することである。 【解決手段】ベースシート上に顔料、接着剤、顕色剤を
主成分とする塗工組成物からなる塗工層を設けた感圧複
写用顕色シートにおいて、該塗工組成物が、30〜10
0重量部の重質炭酸カルシウムを含有する顔料を100
重量部、澱粉または澱粉誘導体の少なくとも1種以上で
ある接着剤を5〜20重量部、有機顕色剤を5〜50重
量部含有することを特徴とする感圧複写用顕色シート。
および濃度36重量%以上の塗工液をブレードコーター
によりベースシート上に塗工することを特徴とする感圧
複写用顕色シートの製造方法。また、表面にクロムメッ
キを被覆し、かつ該被覆面の表面粗さ(Ra)が0.2
μm以下であるブレードを備えたブレードコーターを用
いて塗工することを特徴とする感圧複写用顕色シートの
製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感圧複写用顕色シ
ートおよびその製造方法に関するものである。さらに詳
しくは、ブレードコーターを用いた高速塗工でもブリー
ディングが発生することなく塗工でき、かつ発色性に優
れた感圧複写用顕色シートおよびその製造方法に関す
る。
ートおよびその製造方法に関するものである。さらに詳
しくは、ブレードコーターを用いた高速塗工でもブリー
ディングが発生することなく塗工でき、かつ発色性に優
れた感圧複写用顕色シートおよびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子供与性のほぼ無色の有機化合物(以
下、発色剤と称する。)と電子受容性の固体酸(以下、
顕色剤と称する。)との接触反応にて発色像を得ること
は古くから知られている。この現像を具体的に利用した
ものとして、例えば、感圧複写紙(例、米国特許250
5470号明細書、同2505489号明細書)や感熱
記録紙(例、特公昭45−14039号公報)がある。
下、発色剤と称する。)と電子受容性の固体酸(以下、
顕色剤と称する。)との接触反応にて発色像を得ること
は古くから知られている。この現像を具体的に利用した
ものとして、例えば、感圧複写紙(例、米国特許250
5470号明細書、同2505489号明細書)や感熱
記録紙(例、特公昭45−14039号公報)がある。
【0003】感圧複写紙は、発色剤を溶剤に溶解し、マ
イクロカプセル化し、それをベースシートに塗工してな
る呈色シートと、顕色剤を塗工してなる顕色シート、お
よびそれらを一枚のベースシート両面に塗工したシート
からなる。
イクロカプセル化し、それをベースシートに塗工してな
る呈色シートと、顕色剤を塗工してなる顕色シート、お
よびそれらを一枚のベースシート両面に塗工したシート
からなる。
【0004】近年、感圧複写用顕色シートはブレードコ
ーターによる製造が主流であり、生産工程においては生
産性向上のため、塗工の高速化傾向が年々高まってい
る。
ーターによる製造が主流であり、生産工程においては生
産性向上のため、塗工の高速化傾向が年々高まってい
る。
【0005】この増速に当たっての問題点の一つに、ブ
リーディングと呼ばれる現象がある。これは次のように
して起こると考えられる。ブレードコーターの場合、塗
工量の制御は塗工されるベースシートに対してドクター
ブレードを押し付けることによって行われるが、塗工速
度の増加に伴い、その押し付け圧は増大することにな
る。一方、塗工される塗工液はベースシートに供給され
た後、塗工液の水分が主にベースシートに浸透し、濃度
上昇を起こし、流動性低下を招くことになる。流動性低
下を起こした塗工液が、ブレードとベースシートの隙間
を通過する際、その通過前後での圧力差によってブレー
ド先端に塗工液が液滴あるいは石筍化した固形物となっ
て残る。
リーディングと呼ばれる現象がある。これは次のように
して起こると考えられる。ブレードコーターの場合、塗
工量の制御は塗工されるベースシートに対してドクター
ブレードを押し付けることによって行われるが、塗工速
度の増加に伴い、その押し付け圧は増大することにな
る。一方、塗工される塗工液はベースシートに供給され
た後、塗工液の水分が主にベースシートに浸透し、濃度
上昇を起こし、流動性低下を招くことになる。流動性低
下を起こした塗工液が、ブレードとベースシートの隙間
を通過する際、その通過前後での圧力差によってブレー
ド先端に塗工液が液滴あるいは石筍化した固形物となっ
て残る。
【0006】これが発生すると、塗工ムラ、紙切れ等の
要因となり、操業性が著しく損なわれることになる。こ
のブリーディング抑制のためには、塗工時の塗工液の高
剪断速粘度を低下させるのが有効な手段であるが、高剪
断速粘度を下げるために塗工液の濃度を下げると、塗工
液組成物の沈み込みが起こり、結果として顕色剤が沈み
込む事による顕色能力の低下の問題が生じることにな
る。
要因となり、操業性が著しく損なわれることになる。こ
のブリーディング抑制のためには、塗工時の塗工液の高
剪断速粘度を低下させるのが有効な手段であるが、高剪
断速粘度を下げるために塗工液の濃度を下げると、塗工
液組成物の沈み込みが起こり、結果として顕色剤が沈み
込む事による顕色能力の低下の問題が生じることにな
る。
【0007】以上より、ブリーディングが発生すること
なく、ブレードコーターによって高速塗工が可能で、か
つ発色性に優れることを特徴とする感圧複写用顕色シー
トおよびその製造方法の開発が強く望まれて来た。
なく、ブレードコーターによって高速塗工が可能で、か
つ発色性に優れることを特徴とする感圧複写用顕色シー
トおよびその製造方法の開発が強く望まれて来た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ブレ
ードコーターを用いた高速塗工でもブリーディングが発
生することなく塗工でき、かつ発色性に優れた感圧複写
用顕色シートおよびその製造方法を提供することであ
る。
ードコーターを用いた高速塗工でもブリーディングが発
生することなく塗工でき、かつ発色性に優れた感圧複写
用顕色シートおよびその製造方法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の如
き現状からブレードコーターを用いた高速塗工でもブリ
ーディングが発生することなく塗工でき、かつ発色性に
優れた感圧複写用顕色シートおよびその製造方法につい
て、塗工液配合の面から鋭意研究を重ねた結果、顕著な
効果が確認される感圧複写用顕色シートおよびその製造
方法を見出し、遂に本発明を完成するに至った。
き現状からブレードコーターを用いた高速塗工でもブリ
ーディングが発生することなく塗工でき、かつ発色性に
優れた感圧複写用顕色シートおよびその製造方法につい
て、塗工液配合の面から鋭意研究を重ねた結果、顕著な
効果が確認される感圧複写用顕色シートおよびその製造
方法を見出し、遂に本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明の感圧複写用顕色シートは、
ベースシート上に顔料、接着剤、顕色剤を主成分とする
塗工組成物からなる塗工層を設けた感圧複写用顕色シー
トにおいて、該塗工組成物が、30〜100重量部の重
質炭酸カルシウムを含有する顔料を100重量部、澱粉
または澱粉誘導体の少なくとも1種以上である接着剤を
5〜20重量部、有機顕色剤を5〜50重量部含有する
ことを特徴とするものである。
ベースシート上に顔料、接着剤、顕色剤を主成分とする
塗工組成物からなる塗工層を設けた感圧複写用顕色シー
トにおいて、該塗工組成物が、30〜100重量部の重
質炭酸カルシウムを含有する顔料を100重量部、澱粉
または澱粉誘導体の少なくとも1種以上である接着剤を
5〜20重量部、有機顕色剤を5〜50重量部含有する
ことを特徴とするものである。
【0011】本発明において、有機顕色剤としては芳香
族カルボン酸金属塩であることが好ましい。
族カルボン酸金属塩であることが好ましい。
【0012】上記発明の感圧複写用顕色シートの製造方
法は、濃度36重量%以上の塗工液をブレードコーター
によりベースシート上に塗工することを特徴とするもの
である。
法は、濃度36重量%以上の塗工液をブレードコーター
によりベースシート上に塗工することを特徴とするもの
である。
【0013】また、上記発明の感圧複写用顕色シートの
製造方法は、表面にクロムメッキを被覆し、かつ該被覆
面の表面粗さ(Ra)が0.2μm以下であるブレード
を備えたブレードコーターを用いて塗工することを特徴
とするものである。
製造方法は、表面にクロムメッキを被覆し、かつ該被覆
面の表面粗さ(Ra)が0.2μm以下であるブレード
を備えたブレードコーターを用いて塗工することを特徴
とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明によれば、ベースシートに
顔料、顕色剤および接着剤からなる塗工組成物を塗工し
てなる感圧複写用顕色シートにおいて、該塗工組成物の
顔料100重量部中には30〜100重量部の重質炭酸
カルシウムが占め、かつ澱粉または澱粉誘導体の少なく
とも1種以上の接着剤を5〜20重量部、有機顕色剤を
5〜50重量部含有することにより、ブレードコーター
を用いた高速塗工でもブリーディングが発生することな
く塗工でき、かつ発色性に優れた感圧複写用顕色シート
が得られ、またその製造方法を提供し得る。
顔料、顕色剤および接着剤からなる塗工組成物を塗工し
てなる感圧複写用顕色シートにおいて、該塗工組成物の
顔料100重量部中には30〜100重量部の重質炭酸
カルシウムが占め、かつ澱粉または澱粉誘導体の少なく
とも1種以上の接着剤を5〜20重量部、有機顕色剤を
5〜50重量部含有することにより、ブレードコーター
を用いた高速塗工でもブリーディングが発生することな
く塗工でき、かつ発色性に優れた感圧複写用顕色シート
が得られ、またその製造方法を提供し得る。
【0015】以下、本発明についてさらに詳しく説明す
る。本発明に用いられる顔料については、該顔料中に重
質炭酸カルシウムを30〜100重量部使用することが
特徴である。ここで、重質炭酸カルシウムの使用量が3
0重量部未満の場合は、保水性が不十分であり、ブリー
ディング抑制の効果が悪化するという弊害をもたらす。
また、本発明において他の顔料を併用することは、何ら
制限するものではない。
る。本発明に用いられる顔料については、該顔料中に重
質炭酸カルシウムを30〜100重量部使用することが
特徴である。ここで、重質炭酸カルシウムの使用量が3
0重量部未満の場合は、保水性が不十分であり、ブリー
ディング抑制の効果が悪化するという弊害をもたらす。
また、本発明において他の顔料を併用することは、何ら
制限するものではない。
【0016】本発明に用いられる接着剤については、澱
粉または澱粉誘導体の少なくとも1種以上を顔料100
重量部に対して5〜20重量部含むことが特徴である。
粉または澱粉誘導体の少なくとも1種以上を顔料100
重量部に対して5〜20重量部含むことが特徴である。
【0017】本発明に使用される澱粉あるいは澱粉誘導
体としては、特に限定されないが、例えば、澱粉、デキ
ストリン、ジアルデヒド澱粉、リン酸澱粉、酸化澱粉、
酵素変性澱粉、カチオン化澱粉などが挙げられる。
体としては、特に限定されないが、例えば、澱粉、デキ
ストリン、ジアルデヒド澱粉、リン酸澱粉、酸化澱粉、
酵素変性澱粉、カチオン化澱粉などが挙げられる。
【0018】本発明の澱粉あるいは澱粉誘導体は、5〜
20重量部含むことが特徴であり、20重量部を超えて
多すぎると高剪断速粘度が上昇し、ブリーディング抑制
の効果が悪化し、5重量部未満であると接着剤としての
効果を果たさない。
20重量部含むことが特徴であり、20重量部を超えて
多すぎると高剪断速粘度が上昇し、ブリーディング抑制
の効果が悪化し、5重量部未満であると接着剤としての
効果を果たさない。
【0019】本発明の接着剤としては、他の接着剤を併
用しても構わない。例えば、ポリビニルアルコール、カ
ゼイン、スチレン−ブタジエン系ラテックス、アクリル
系ラテックス、スチレン−アクリル系ラテックス、アク
リル−ブタジエン系ラテックス、酢酸ビニル系ラテック
ス、ゼラチン、カルボキシメチルセルロースなどを併用
しても構わない。
用しても構わない。例えば、ポリビニルアルコール、カ
ゼイン、スチレン−ブタジエン系ラテックス、アクリル
系ラテックス、スチレン−アクリル系ラテックス、アク
リル−ブタジエン系ラテックス、酢酸ビニル系ラテック
ス、ゼラチン、カルボキシメチルセルロースなどを併用
しても構わない。
【0020】本発明において、顔料100部に対して、
有機顕色剤が5〜50重量部含まれることが特徴であ
り、5重量部未満であると発色性の効果が小さく、50
重量部を超えて多く含有しても一層の効果は得られず、
また経済的にも不利である。
有機顕色剤が5〜50重量部含まれることが特徴であ
り、5重量部未満であると発色性の効果が小さく、50
重量部を超えて多く含有しても一層の効果は得られず、
また経済的にも不利である。
【0021】本発明に使用される有機顕色剤としては、
特に限定されない。例えば、ノボラック型のフェノール
樹脂やサリチル酸誘導体あるいは、サリチル酸誘導体の
多価金属塩などが挙げられる。サリチル酸樹脂およびそ
の多価金属塩としては、既に多くが顕色剤として提案さ
れている。サリチル酸とα、α’−ジアルコキシ−p−
キシレン等の共縮合樹脂の多価金属塩(特開昭62−1
76875号、同62−178387号、同62−17
8388号、同63−53092号、同63−1590
82号、同63−160877号の各公報)、芳香族置
換基を有するサリチル酸誘導体にスチレン誘導体を反応
させて得られる樹脂の多価金属塩(特開昭63−186
729号公報)、芳香族置換基を有するサリチル酸誘導
体にベンジルハライド類を反応させて得られる樹脂の多
価金属塩(特開昭63−254124号公報)、その
他、特開昭63−289017号公報に記載の樹脂多価
金属塩等の有機顕色剤が知られている。また、サリチル
酸類、ロジン類、および多価金属化合物からなる多価金
属塩化合物も有機顕色剤として開示されている(特開平
2−563号公報)。本発明における有機顕色剤も、発
色速度に優れるという点から、芳香族カルボン酸金属塩
を含有する水分散液であることが好ましい。また活性白
土、酸性白土、アタパルジャイト、ゼオライト、ベント
ナイト、シリカ、ケイ酸アルミ等の如き無機顕色剤を併
用しても構わない。
特に限定されない。例えば、ノボラック型のフェノール
樹脂やサリチル酸誘導体あるいは、サリチル酸誘導体の
多価金属塩などが挙げられる。サリチル酸樹脂およびそ
の多価金属塩としては、既に多くが顕色剤として提案さ
れている。サリチル酸とα、α’−ジアルコキシ−p−
キシレン等の共縮合樹脂の多価金属塩(特開昭62−1
76875号、同62−178387号、同62−17
8388号、同63−53092号、同63−1590
82号、同63−160877号の各公報)、芳香族置
換基を有するサリチル酸誘導体にスチレン誘導体を反応
させて得られる樹脂の多価金属塩(特開昭63−186
729号公報)、芳香族置換基を有するサリチル酸誘導
体にベンジルハライド類を反応させて得られる樹脂の多
価金属塩(特開昭63−254124号公報)、その
他、特開昭63−289017号公報に記載の樹脂多価
金属塩等の有機顕色剤が知られている。また、サリチル
酸類、ロジン類、および多価金属化合物からなる多価金
属塩化合物も有機顕色剤として開示されている(特開平
2−563号公報)。本発明における有機顕色剤も、発
色速度に優れるという点から、芳香族カルボン酸金属塩
を含有する水分散液であることが好ましい。また活性白
土、酸性白土、アタパルジャイト、ゼオライト、ベント
ナイト、シリカ、ケイ酸アルミ等の如き無機顕色剤を併
用しても構わない。
【0022】本発明においては、その他、必要に応じて
分散剤、苛性ソーダないしアンモニア水等のpH調整
剤、消泡剤、潤滑剤、保水剤、防腐剤、蛍光染料、着色
染料ないし着色顔料等の助剤を使用できる。
分散剤、苛性ソーダないしアンモニア水等のpH調整
剤、消泡剤、潤滑剤、保水剤、防腐剤、蛍光染料、着色
染料ないし着色顔料等の助剤を使用できる。
【0023】本発明の感圧複写用顕色シートの製造方法
において、ブレードコーターを用い、塗工液の濃度とし
て36重量%以上の高濃度で製造することを特徴とす
る。塗工液の濃度が高くなるに従い、高剪断速粘度が上
昇し、ストリーク、スクラッチ等の欠陥、さらには塗工
量制御が困難になることもあり得るが、より速い発色速
度が実現される。
において、ブレードコーターを用い、塗工液の濃度とし
て36重量%以上の高濃度で製造することを特徴とす
る。塗工液の濃度が高くなるに従い、高剪断速粘度が上
昇し、ストリーク、スクラッチ等の欠陥、さらには塗工
量制御が困難になることもあり得るが、より速い発色速
度が実現される。
【0024】本発明においては、塗工速度は特に限定さ
れるものではないが、本発明では、高速での塗工時に効
果が顕著に発揮されるため、塗工速度は1000m/分
以上であることが好ましい。塗工速度に関して特に上限
はないが、本発明の効果が十分に発揮されるためには、
1800m/分以下であることが好ましい。
れるものではないが、本発明では、高速での塗工時に効
果が顕著に発揮されるため、塗工速度は1000m/分
以上であることが好ましい。塗工速度に関して特に上限
はないが、本発明の効果が十分に発揮されるためには、
1800m/分以下であることが好ましい。
【0025】また、本発明の感圧複写用顕色シートの製
造方法において、使用されるブレードコーターに具備さ
れるブレードに特徴を有するものであるが、該ブレード
の表面にクロムメッキを被覆し、かつ該被覆面の表面粗
さ(Ra)が0.2μm以下であるブレードを用いて塗
工することを特徴とする。
造方法において、使用されるブレードコーターに具備さ
れるブレードに特徴を有するものであるが、該ブレード
の表面にクロムメッキを被覆し、かつ該被覆面の表面粗
さ(Ra)が0.2μm以下であるブレードを用いて塗
工することを特徴とする。
【0026】本発明において、表面にクロムメッキを被
覆し、かつ該被覆面の表面粗さ(Ra)が0.2μm以
下であるブレードを備えたブレードコーターにより塗工
することを特徴とする理由としては、クロムメッキブレ
ードは、他の一般的なブレードよりも靭性が高く、塗工
の障害となる異物がブレード表面から抜け易く、ストリ
ークなどの塗工欠陥を抑制できるからであり、さらに該
被覆面の表面粗さ(Ra)が0.2μm以下であること
により、ブレード表面の凹凸部での塗工液の対流が起こ
り難く、即ち塗工液の水分がベースシートに浸透し濃度
上昇することによってブリーディングが発生し難くな
る。
覆し、かつ該被覆面の表面粗さ(Ra)が0.2μm以
下であるブレードを備えたブレードコーターにより塗工
することを特徴とする理由としては、クロムメッキブレ
ードは、他の一般的なブレードよりも靭性が高く、塗工
の障害となる異物がブレード表面から抜け易く、ストリ
ークなどの塗工欠陥を抑制できるからであり、さらに該
被覆面の表面粗さ(Ra)が0.2μm以下であること
により、ブレード表面の凹凸部での塗工液の対流が起こ
り難く、即ち塗工液の水分がベースシートに浸透し濃度
上昇することによってブリーディングが発生し難くな
る。
【0027】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、勿論、本発明はこれらの実施例によって
限定されない。
に説明するが、勿論、本発明はこれらの実施例によって
限定されない。
【0028】(a)サリチル酸樹脂の合成 3,5−ジ(4−メチルベンジル)サリチル酸6.9g
(0.02モル)、エチルエーテル50mlおよび触媒
に硫酸12gをガラス製反応器に仕込み、攪拌しながら
温度20〜30℃に保った。ついで、同温度でスチレン
6.24g(0.06モル)を8時間かけて滴下し反応
させた。滴下後、同温度で8時間熟成させたのち、温水
を加えて溶剤を留去し、析出した沈殿物を濾過した。こ
れを真空乾燥して白色の樹脂13.0gを得た。得られ
た樹脂の重量平均分子量は1380であり、軟化点をJ
IS−K−2548による環球法軟化点測定装置で測定
したところ、62.0℃であった。
(0.02モル)、エチルエーテル50mlおよび触媒
に硫酸12gをガラス製反応器に仕込み、攪拌しながら
温度20〜30℃に保った。ついで、同温度でスチレン
6.24g(0.06モル)を8時間かけて滴下し反応
させた。滴下後、同温度で8時間熟成させたのち、温水
を加えて溶剤を留去し、析出した沈殿物を濾過した。こ
れを真空乾燥して白色の樹脂13.0gを得た。得られ
た樹脂の重量平均分子量は1380であり、軟化点をJ
IS−K−2548による環球法軟化点測定装置で測定
したところ、62.0℃であった。
【0029】(b)サリチル酸樹脂多価金属塩の合成 上記(a)により得られた樹脂10gと苛性ソーダ0.
65gを熱水200mlで攪拌したところ溶解した。つ
いで、溶液の温度を30〜35℃に保ちながら、予め、
水30mlに硫酸亜鉛7水和物2.5gを溶解させた水
溶液を30分で滴下した。白色の沈殿物が析出し、同温
度で2時間攪拌を続けたのち濾過し、水洗後、乾燥した
ところ、白色の粉末10.5g(収率定量的)を得た。
これはサリチル酸樹脂の亜鉛塩であり、亜鉛含量を分析
した結果、4.82%であった。
65gを熱水200mlで攪拌したところ溶解した。つ
いで、溶液の温度を30〜35℃に保ちながら、予め、
水30mlに硫酸亜鉛7水和物2.5gを溶解させた水
溶液を30分で滴下した。白色の沈殿物が析出し、同温
度で2時間攪拌を続けたのち濾過し、水洗後、乾燥した
ところ、白色の粉末10.5g(収率定量的)を得た。
これはサリチル酸樹脂の亜鉛塩であり、亜鉛含量を分析
した結果、4.82%であった。
【0030】(c)サリチル酸樹脂金属塩顕色剤分散液
の調製 上記(b)により得られたサリチル酸樹脂の金属塩を顕
色剤として用い、下記組成にてサンドグラインディング
ミルで分散させて懸濁液を作成した。
の調製 上記(b)により得られたサリチル酸樹脂の金属塩を顕
色剤として用い、下記組成にてサンドグラインディング
ミルで分散させて懸濁液を作成した。
【0031】 <サリチル酸樹脂金属塩顕色剤分散液配合> サリチル酸樹脂金属塩顕色剤 10重量部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ♯117) 3重量部 水 22.5重量部
【0032】実施例1 市販重質炭酸カルシウム(エスカロン1500)50重
量部、市販2級カオリン(ウルトラコート)50重量部
を市販ポリアクリル酸系分散剤(アロンT−40)を
0.2重量部添加して分散機で分散したものに、接着剤
として市販燐酸エステル化澱粉(MS4600)10重
量部、サリチル酸樹脂金属塩顕色剤分散液30重量部、
水を添加して、顕色シート用塗工液を塗工液濃度36%
になるように作成した。この顕色シート用塗工液を用い
て、乾燥塗工量が4.5g/m2となるように、スチール
ブレードを備えたブレードコーターで1000m/分に
て塗工し、乾燥を行い、感圧複写用顕色シートを得た。
量部、市販2級カオリン(ウルトラコート)50重量部
を市販ポリアクリル酸系分散剤(アロンT−40)を
0.2重量部添加して分散機で分散したものに、接着剤
として市販燐酸エステル化澱粉(MS4600)10重
量部、サリチル酸樹脂金属塩顕色剤分散液30重量部、
水を添加して、顕色シート用塗工液を塗工液濃度36%
になるように作成した。この顕色シート用塗工液を用い
て、乾燥塗工量が4.5g/m2となるように、スチール
ブレードを備えたブレードコーターで1000m/分に
て塗工し、乾燥を行い、感圧複写用顕色シートを得た。
【0033】実施例2 実施例1において、市販燐酸エステル化澱粉(MS46
00)の添加量を5重量部に変更した以外は、全て実施
例1と同様に行った。
00)の添加量を5重量部に変更した以外は、全て実施
例1と同様に行った。
【0034】実施例3 実施例1において、市販燐酸エステル化澱粉(MS46
00)の添加量を20重量部に変更した以外は、全て実
施例1と同様に行った。
00)の添加量を20重量部に変更した以外は、全て実
施例1と同様に行った。
【0035】実施例4 実施例1において、顔料配合を市販重質炭酸カルシウム
(エスカロン1500)30重量部、市販2級カオリン
(ウルトラコート)70重量部に変更した以外は、全て
実施例1と同様に行った。
(エスカロン1500)30重量部、市販2級カオリン
(ウルトラコート)70重量部に変更した以外は、全て
実施例1と同様に行った。
【0036】実施例5 実施例1において、顔料配合を市販重質炭酸カルシウム
(エスカロン1500)100重量部に変更した以外
は、全て実施例1と同様に行った。
(エスカロン1500)100重量部に変更した以外
は、全て実施例1と同様に行った。
【0037】実施例6 実施例1において、サリチル酸樹脂金属塩顕色剤分散液
の添加量を5重量部に変更した以外は、全て実施例1と
同様に行った。
の添加量を5重量部に変更した以外は、全て実施例1と
同様に行った。
【0038】実施例7 実施例1において、サリチル酸樹脂金属塩顕色剤分散液
の添加量を10重量部に変更した以外は、全て実施例1
と同様に行った。
の添加量を10重量部に変更した以外は、全て実施例1
と同様に行った。
【0039】実施例8 実施例1において、サリチル酸樹脂金属塩顕色剤分散液
の添加量を50重量部に変更した以外は、全て実施例1
と同様に行った。
の添加量を50重量部に変更した以外は、全て実施例1
と同様に行った。
【0040】実施例9 実施例1において、塗工液濃度を40重量%に変更した
以外は、全て実施例1と同様に行った。
以外は、全て実施例1と同様に行った。
【0041】実施例10 実施例1において、塗工液濃度を50重量%に変更した
以外は、全て実施例1と同様に行った。
以外は、全て実施例1と同様に行った。
【0042】実施例11 実施例1において、塗工液濃度を60重量%に変更した
以外は、全て実施例1と同様に行った。
以外は、全て実施例1と同様に行った。
【0043】比較例1 実施例1において、市販燐酸エステル化澱粉(MS46
00)の添加量を4重量部に変更した以外は、全て実施
例1と同様に行った。
00)の添加量を4重量部に変更した以外は、全て実施
例1と同様に行った。
【0044】比較例2 実施例1において、市販燐酸エステル化澱粉(MS46
00)の添加量を25重量部に変更した以外は、全て実
施例1と同様に行った。
00)の添加量を25重量部に変更した以外は、全て実
施例1と同様に行った。
【0045】比較例3 実施例1において、顔料配合を市販重質炭酸カルシウム
(エスカロン1500)25重量部、市販2級カオリン
(ウルトラコート)75重量部に変更した以外は、全て
実施例1と同様に行った。
(エスカロン1500)25重量部、市販2級カオリン
(ウルトラコート)75重量部に変更した以外は、全て
実施例1と同様に行った。
【0046】比較例4 実施例1において、サリチル酸樹脂金属塩顕色剤分散液
の添加量を4重量部に変更した以外は、全て実施例1と
同様に行った。
の添加量を4重量部に変更した以外は、全て実施例1と
同様に行った。
【0047】比較例5 実施例1において、サリチル酸樹脂金属塩顕色剤分散液
の添加量を60重量部に変更した以外は、全て実施例1
と同様に行った。
の添加量を60重量部に変更した以外は、全て実施例1
と同様に行った。
【0048】比較例6 実施例1において、塗工液濃度を30重量%に変更した
以外は、全て実施例1と同様に行った。
以外は、全て実施例1と同様に行った。
【0049】比較例7 実施例1において、市販燐酸エステル化澱粉(MS46
00)10重量部の添加を、市販10%ポリビニルアル
コール(PVA)水溶液(クラレ♯117)10重量部
の添加に変更した以外は、全て実施例1と同様に行っ
た。
00)10重量部の添加を、市販10%ポリビニルアル
コール(PVA)水溶液(クラレ♯117)10重量部
の添加に変更した以外は、全て実施例1と同様に行っ
た。
【0050】比較例8 実施例1において、顕色剤をサリチル酸樹脂金属塩か
ら、市販無機顕色剤(シルトンDR−1)に変更した以
外は、全て実施例1と同様に行った。
ら、市販無機顕色剤(シルトンDR−1)に変更した以
外は、全て実施例1と同様に行った。
【0051】上記実施例1〜11および比較例1〜8に
より得られた感圧複写用顕色シートについて、下記の評
価方法により評価し、その結果を表1に示した。
より得られた感圧複写用顕色シートについて、下記の評
価方法により評価し、その結果を表1に示した。
【0052】<ブリーディング>ブリーディングの評価
については、目視評価で行い、10点法で評価した。1
0点が優れ、全くブリーディングが見られない状態、1
点が劣り、操業開始後すぐにブリーディングが発生し、
操業に問題のある状態を意味する。7点以上の場合、操
業性が損なわれることはなく、6点以下では塗工ムラが
見られ、操業性が損なわれる。
については、目視評価で行い、10点法で評価した。1
0点が優れ、全くブリーディングが見られない状態、1
点が劣り、操業開始後すぐにブリーディングが発生し、
操業に問題のある状態を意味する。7点以上の場合、操
業性が損なわれることはなく、6点以下では塗工ムラが
見られ、操業性が損なわれる。
【0053】<発色性>発色性の評価については、ブル
ー発色用感圧複写用呈色シート(三菱NCR紙スーパー
N−40)と顕色シートの両塗布面が対向するように重
ねて、ニップ圧100kg/cm2のカレンダーロール通
過1分後の発色濃度で評価した。評価は10点法で行
い、10点が優れ、良好に発色した状態、1点が劣り、
発色濃度が極めて薄い状態を意味する。7点以上が顕色
シートとして良好な発色性を示しており、6点以下では
発色濃度が薄く、使用に問題があるレベルを表す。
ー発色用感圧複写用呈色シート(三菱NCR紙スーパー
N−40)と顕色シートの両塗布面が対向するように重
ねて、ニップ圧100kg/cm2のカレンダーロール通
過1分後の発色濃度で評価した。評価は10点法で行
い、10点が優れ、良好に発色した状態、1点が劣り、
発色濃度が極めて薄い状態を意味する。7点以上が顕色
シートとして良好な発色性を示しており、6点以下では
発色濃度が薄く、使用に問題があるレベルを表す。
【0054】
【表1】
【0055】表1の結果から明らかなように、実施例1
から11では、本発明の範囲内にあるため、ブレードコ
ーターを用いてベースシートに塗工することで、ブリー
ディングが発生することなく塗工でき、かつ発色性に優
れることを特徴とする、感圧複写用顕色シートおよびそ
の製造方法が提供される。一方、比較例1では、接着剤
配合部数が本研究の範囲以下であり、発色性の低下に加
え、接着能力の不足による塗工層剥離の問題も生じる。
比較例2では、接着剤配合部数が本研究の範囲以上であ
り、高剪断速粘度の上昇に伴い、ブリーディング抑制の
効果が悪化する。比較例3では重質炭酸カルシウム配合
部数が本研究の範囲以下であり、保水性が不十分な為、
ブリーディング抑制の効果が悪化する。比較例4では、
有機顕色剤配合部数が本研究の範囲以下であり、発色性
が顕著に低下する。比較例5では、有機顕色剤配合部数
が本研究の範囲以上であり、発色性は良好であるが、高
剪断速粘度の上昇に伴い、ブリーディング抑制の効果が
悪化し、加えて塗工層剥離の問題も生じる。比較例6で
は塗工液濃度が本発明の範囲以下である為、塗工層がよ
り密な構造をとることで発色性を招く。比較例7では、
接着剤としてPVAを使用している為、高剪断速粘度が
顕著に上昇し、ブリーディング抑制の効果が悪化する。
比較例8では、無機顕色剤を使用している為、発色性が
低下する。
から11では、本発明の範囲内にあるため、ブレードコ
ーターを用いてベースシートに塗工することで、ブリー
ディングが発生することなく塗工でき、かつ発色性に優
れることを特徴とする、感圧複写用顕色シートおよびそ
の製造方法が提供される。一方、比較例1では、接着剤
配合部数が本研究の範囲以下であり、発色性の低下に加
え、接着能力の不足による塗工層剥離の問題も生じる。
比較例2では、接着剤配合部数が本研究の範囲以上であ
り、高剪断速粘度の上昇に伴い、ブリーディング抑制の
効果が悪化する。比較例3では重質炭酸カルシウム配合
部数が本研究の範囲以下であり、保水性が不十分な為、
ブリーディング抑制の効果が悪化する。比較例4では、
有機顕色剤配合部数が本研究の範囲以下であり、発色性
が顕著に低下する。比較例5では、有機顕色剤配合部数
が本研究の範囲以上であり、発色性は良好であるが、高
剪断速粘度の上昇に伴い、ブリーディング抑制の効果が
悪化し、加えて塗工層剥離の問題も生じる。比較例6で
は塗工液濃度が本発明の範囲以下である為、塗工層がよ
り密な構造をとることで発色性を招く。比較例7では、
接着剤としてPVAを使用している為、高剪断速粘度が
顕著に上昇し、ブリーディング抑制の効果が悪化する。
比較例8では、無機顕色剤を使用している為、発色性が
低下する。
【0056】実施例12 市販重質炭酸カルシウム(エスカロン1500)50重
量部、市販2級カオリン(ウルトラコート)50重量部
を市販ポリアクリル酸系分散剤(アロンT−40)を
0.2重量部添加して分散機で分散したものに、接着剤
として市販燐酸エステル化澱粉(MS4600)15重
量部、サリチル酸樹脂金属塩顕色剤分散液20重量部、
水を添加して、顕色シート用塗工液を塗工液濃度36重
量%になるように作成した。この顕色シート用塗工液を
用いて、乾燥塗工量が4.5g/m2となるように、スチ
ールブレードを備えたブレードコーターで1500m/
分にて塗工し、乾燥を行い、感圧複写用顕色シートを得
た。
量部、市販2級カオリン(ウルトラコート)50重量部
を市販ポリアクリル酸系分散剤(アロンT−40)を
0.2重量部添加して分散機で分散したものに、接着剤
として市販燐酸エステル化澱粉(MS4600)15重
量部、サリチル酸樹脂金属塩顕色剤分散液20重量部、
水を添加して、顕色シート用塗工液を塗工液濃度36重
量%になるように作成した。この顕色シート用塗工液を
用いて、乾燥塗工量が4.5g/m2となるように、スチ
ールブレードを備えたブレードコーターで1500m/
分にて塗工し、乾燥を行い、感圧複写用顕色シートを得
た。
【0057】実施例13 実施例12において、スチールブレードを、表面粗さ
(Ra)が0.2μmのクロムメッキブレードに変更し
た以外は、全て実施例13と同様に行った。
(Ra)が0.2μmのクロムメッキブレードに変更し
た以外は、全て実施例13と同様に行った。
【0058】実施例14 実施例12において、スチールブレードを、表面粗さ
(Ra)が0.15μmのクロムメッキブレードに変更
した以外は、全て実施例13と同様に行った。
(Ra)が0.15μmのクロムメッキブレードに変更
した以外は、全て実施例13と同様に行った。
【0059】上記実施例12〜14における感圧複写用
顕色シートの製造方法によって得られた感圧複写用顕色
シートについて、上記評価方法と同様にして評価し、そ
の結果を下記表2に示した。
顕色シートの製造方法によって得られた感圧複写用顕色
シートについて、上記評価方法と同様にして評価し、そ
の結果を下記表2に示した。
【0060】
【表2】
【0061】表2の結果から明らかなように、さらに好
ましくは、前記の感圧複写用顕色シートの製造方法にお
いて、表面にクロムメッキを被覆し、かつ該被覆面の表
面粗さ(Ra)が0.2μm以下であるブレードを備え
たブレードコーターにより塗工することを特徴とするこ
とで、よりブリーディングの抑制が良好で、かつ発色性
に優れることを特徴とする、感圧複写用顕色シートおよ
びその製造方法が提供される。
ましくは、前記の感圧複写用顕色シートの製造方法にお
いて、表面にクロムメッキを被覆し、かつ該被覆面の表
面粗さ(Ra)が0.2μm以下であるブレードを備え
たブレードコーターにより塗工することを特徴とするこ
とで、よりブリーディングの抑制が良好で、かつ発色性
に優れることを特徴とする、感圧複写用顕色シートおよ
びその製造方法が提供される。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば
、ブレードコーターを用いた高速塗工でもブリーディ
ングが発生することなく塗工でき、かつ発色性に優れる
ことを特徴とする、感圧複写用顕色シートおよびその製
造方法が提供されるという秀逸な効果が得られる。
、ブレードコーターを用いた高速塗工でもブリーディ
ングが発生することなく塗工でき、かつ発色性に優れる
ことを特徴とする、感圧複写用顕色シートおよびその製
造方法が提供されるという秀逸な効果が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 ベースシート上に顔料、接着剤、顕色剤
を主成分とする塗工組成物からなる塗工層を設けた感圧
複写用顕色シートにおいて、該塗工組成物が、30〜1
00重量部の重質炭酸カルシウムを含有する顔料を10
0重量部、澱粉または澱粉誘導体の少なくとも1種以上
である接着剤を5〜20重量部、有機顕色剤を5〜50
重量部含有することを特徴とする感圧複写用顕色シー
ト。 - 【請求項2】 有機顕色剤が芳香族カルボン酸金属塩で
あることを特徴とする請求項1記載の感圧複写用顕色シ
ート。 - 【請求項3】 前記請求項1または2記載の感圧複写用
顕色シートの製造方法において、濃度36重量%以上の
塗工液をブレードコーターによりベースシート上に塗工
することを特徴とする感圧複写用顕色シートの製造方
法。 - 【請求項4】 前記請求項1または2記載の感圧複写用
顕色シートの製造方法において、表面にクロムメッキを
被覆し、かつ該被覆面の表面粗さ(Ra)が0.2μm
以下であるブレードを備えたブレードコーターを用いて
塗工することを特徴とする感圧複写用顕色シートの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000340185A JP2002144722A (ja) | 2000-11-08 | 2000-11-08 | 感圧複写用顕色シートおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000340185A JP2002144722A (ja) | 2000-11-08 | 2000-11-08 | 感圧複写用顕色シートおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002144722A true JP2002144722A (ja) | 2002-05-22 |
Family
ID=18815141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000340185A Pending JP2002144722A (ja) | 2000-11-08 | 2000-11-08 | 感圧複写用顕色シートおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002144722A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009063512A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Fujifilm Corp | 圧力測定用材料 |
JPWO2022185467A1 (ja) * | 2021-03-04 | 2022-09-09 |
-
2000
- 2000-11-08 JP JP2000340185A patent/JP2002144722A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009063512A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | Fujifilm Corp | 圧力測定用材料 |
JPWO2022185467A1 (ja) * | 2021-03-04 | 2022-09-09 | ||
WO2022185467A1 (ja) * | 2021-03-04 | 2022-09-09 | 株式会社 東芝 | 塗布装置及び塗布方法 |
JP7362936B2 (ja) | 2021-03-04 | 2023-10-17 | 株式会社東芝 | 塗布装置及び塗布方法 |
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