JPH06270195A - 熱可塑性樹脂の加飾成形体及びその製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂の加飾成形体及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH06270195A JPH06270195A JP8122993A JP8122993A JPH06270195A JP H06270195 A JPH06270195 A JP H06270195A JP 8122993 A JP8122993 A JP 8122993A JP 8122993 A JP8122993 A JP 8122993A JP H06270195 A JPH06270195 A JP H06270195A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- molded body
- mold
- decorative layer
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/1418—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/1418—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure
- B29C2045/14286—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure means for heating the insert
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 装飾層を有する熱可塑性樹脂シートあるいは
該シートにおける装飾層のみをガスインジェクション成
形体の表面に積層し、表面に艶ムラが無く、コントロー
ルされた艶を具備する熱可塑性樹脂のガスインジェクシ
ョン成形体を提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形体
と、該ガスインジェクション成形体の表面に一体に積層
されている装飾層を有する熱可塑性樹脂シートとからな
る熱可塑性樹脂の加飾成形体、及びその製造方法。
該シートにおける装飾層のみをガスインジェクション成
形体の表面に積層し、表面に艶ムラが無く、コントロー
ルされた艶を具備する熱可塑性樹脂のガスインジェクシ
ョン成形体を提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形体
と、該ガスインジェクション成形体の表面に一体に積層
されている装飾層を有する熱可塑性樹脂シートとからな
る熱可塑性樹脂の加飾成形体、及びその製造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂のガスイ
ンジェクション成形体と、該ガスインジェクション成形
体の表面に積層されている装飾層を有する熱可塑性樹脂
シートとの一体成形体、あるいは、熱可塑性樹脂のガス
インジェクション成形体と、該ガスインジェクション成
形体の表面に積層されている装飾層との一体成形体から
なる熱可塑性樹脂の加飾成形体及びその製造方法に関す
る。
ンジェクション成形体と、該ガスインジェクション成形
体の表面に積層されている装飾層を有する熱可塑性樹脂
シートとの一体成形体、あるいは、熱可塑性樹脂のガス
インジェクション成形体と、該ガスインジェクション成
形体の表面に積層されている装飾層との一体成形体から
なる熱可塑性樹脂の加飾成形体及びその製造方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】射出成形用金型内に溶融熱可塑性樹脂と
窒素等による高圧ガスとを順次射出することにより、溶
融熱可塑性樹脂による保圧に代えて、金型内に侵入させ
た高圧ガスによって溶融熱可塑性樹脂を内部から保圧す
ることからなるガスインジェクション成形法（あるいは
ガスアシスト射出成形法）による熱可塑性樹脂成形体が
製造されている。
窒素等による高圧ガスとを順次射出することにより、溶
融熱可塑性樹脂による保圧に代えて、金型内に侵入させ
た高圧ガスによって溶融熱可塑性樹脂を内部から保圧す
ることからなるガスインジェクション成形法（あるいは
ガスアシスト射出成形法）による熱可塑性樹脂成形体が
製造されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記ガスインジェクシ
ョン成形法による熱可塑性樹脂成形体は、成形工程中に
てガス圧のかかる部分と薄肉部で金型転写性が微妙に異
なるため、得られる熱可塑性樹脂成形体の表面に艶ムラ
が発生する。
ョン成形法による熱可塑性樹脂成形体は、成形工程中に
てガス圧のかかる部分と薄肉部で金型転写性が微妙に異
なるため、得られる熱可塑性樹脂成形体の表面に艶ムラ
が発生する。
【０００４】このため、熱可塑性樹脂成形体の表面に艶
出しのための後加工を施したり、あるいは、熱可塑性樹
脂成形体に後塗装を行なったりしなければならなく、そ
のための手間が煩雑である。
出しのための後加工を施したり、あるいは、熱可塑性樹
脂成形体に後塗装を行なったりしなければならなく、そ
のための手間が煩雑である。
【０００５】これに対して本発明は、熱可塑性樹脂のガ
スインジェクション成形と同時工程により、装飾層を有
する熱可塑性樹脂シートあるいは該シートにおける装飾
層のみをガスインジェクション成形体の表面に積層する
もので、表面に艶ムラが無く、コントロールされた艶を
具備する熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形体を
提供するものである。
スインジェクション成形と同時工程により、装飾層を有
する熱可塑性樹脂シートあるいは該シートにおける装飾
層のみをガスインジェクション成形体の表面に積層する
もので、表面に艶ムラが無く、コントロールされた艶を
具備する熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形体を
提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、熱可
塑性樹脂のガスインジェクション成形体と、該ガスイン
ジェクション成形体の表面に一体に積層されている装飾
層を有する熱可塑性樹脂シートとで構成されている熱可
塑性樹脂の加飾成形体からなる。
塑性樹脂のガスインジェクション成形体と、該ガスイン
ジェクション成形体の表面に一体に積層されている装飾
層を有する熱可塑性樹脂シートとで構成されている熱可
塑性樹脂の加飾成形体からなる。
【０００７】請求項２の発明は、熱可塑性樹脂のガスイ
ンジェクション成形体と、該ガスインジェクション成形
体の表面に一体に積層されている装飾層とによる熱可塑
性樹脂の加飾成形体からなる。
ンジェクション成形体と、該ガスインジェクション成形
体の表面に一体に積層されている装飾層とによる熱可塑
性樹脂の加飾成形体からなる。
【０００８】請求項３の発明は、射出成形用の金型内に
装飾層を有する熱可塑性樹脂シートをセットした後、該
金型内に溶融熱可塑性樹脂と高圧ガスとを順次射出する
ことにより、熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形
体の表面に装飾層を有する熱可塑性樹脂シートが一体に
積層されている熱可塑性樹脂の加飾成形体を得ることか
らなる。
装飾層を有する熱可塑性樹脂シートをセットした後、該
金型内に溶融熱可塑性樹脂と高圧ガスとを順次射出する
ことにより、熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形
体の表面に装飾層を有する熱可塑性樹脂シートが一体に
積層されている熱可塑性樹脂の加飾成形体を得ることか
らなる。
【０００９】請求項４の発明は、射出成形用の金型内に
装飾層を有する熱可塑性樹脂シートをセットした後、該
金型内に溶融熱可塑性樹脂と高圧ガスとを順次射出する
ことにより、熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形
体の表面に装飾層を有する熱可塑性樹脂シートが一体に
積層されている熱可塑性樹脂成形体を得る工程と、該熱
可塑性樹脂成形体から熱可塑性樹脂シートを剥離する工
程とにより、熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形
体の表面に装飾層が一体に積層されている熱可塑性樹脂
の加飾成形体を得ることからなる。
装飾層を有する熱可塑性樹脂シートをセットした後、該
金型内に溶融熱可塑性樹脂と高圧ガスとを順次射出する
ことにより、熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形
体の表面に装飾層を有する熱可塑性樹脂シートが一体に
積層されている熱可塑性樹脂成形体を得る工程と、該熱
可塑性樹脂成形体から熱可塑性樹脂シートを剥離する工
程とにより、熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形
体の表面に装飾層が一体に積層されている熱可塑性樹脂
の加飾成形体を得ることからなる。
【００１０】請求項５の発明は、前述の請求項３または
請求項４記載の熱可塑性樹脂の加飾成形体の製造方法に
おいて、射出成形用の金型内に装飾層を有する熱可塑性
樹脂シートをセットした後、該射出成形用の金型内にて
前記熱可塑性樹脂シートを金型の内周面に沿う形状に予
備成形し、次いで、金型内に溶融熱可塑性樹脂と高圧ガ
スとを順次射出する熱可塑性樹脂の加飾成形体の製造方
法からなる。
請求項４記載の熱可塑性樹脂の加飾成形体の製造方法に
おいて、射出成形用の金型内に装飾層を有する熱可塑性
樹脂シートをセットした後、該射出成形用の金型内にて
前記熱可塑性樹脂シートを金型の内周面に沿う形状に予
備成形し、次いで、金型内に溶融熱可塑性樹脂と高圧ガ
スとを順次射出する熱可塑性樹脂の加飾成形体の製造方
法からなる。
【００１１】前記構成による本発明の熱可塑性樹脂の加
飾成形体及びその製造方法において、装飾層を有する熱
可塑性樹脂シートを予め射出成形用の金型内にセットし
て置く熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形は、例
えば、［図１］の（ａ）〜（ｅ）に示されるような工程
からなるものである。
飾成形体及びその製造方法において、装飾層を有する熱
可塑性樹脂シートを予め射出成形用の金型内にセットし
て置く熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形は、例
えば、［図１］の（ａ）〜（ｅ）に示されるような工程
からなるものである。
【００１２】すなわち、［図１］の（ａ）において、雌
金型１と、溶融熱可塑性樹脂の射出用のノズル２を取り
付けてある雄金型３とで射出成形用の金型を形成し、雌
金型１のキャビティー側に、［図２］に示されるような
装飾層４を有する熱可塑性樹脂シート５をセットする。
金型１と、溶融熱可塑性樹脂の射出用のノズル２を取り
付けてある雄金型３とで射出成形用の金型を形成し、雌
金型１のキャビティー側に、［図２］に示されるような
装飾層４を有する熱可塑性樹脂シート５をセットする。
【００１３】次いで、必要により、［図１］の（ｂ）に
おいて、熱盤６を利用して装飾層４を有する熱可塑性樹
脂シート５を加熱，軟化させながら、雌金型１の真空吸
引孔を通して前記熱可塑性樹脂シート５を雌金型１のキ
ャビティー面に吸引，密着させ、装飾層４を有する熱可
塑性樹脂シート５を雌金型１の内周面に沿う形状に予備
成形するか、あるいは、熱盤６を利用して装飾層４を有
する熱可塑性樹脂シート５を加熱，軟化させながら、プ
ラグを使用して熱可塑性樹脂シート５を強制的に変形さ
せるかして予備形成する。なお、この熱可塑性樹脂シー
ト５の予備成形は、必ずしも必要なものでは無い。
おいて、熱盤６を利用して装飾層４を有する熱可塑性樹
脂シート５を加熱，軟化させながら、雌金型１の真空吸
引孔を通して前記熱可塑性樹脂シート５を雌金型１のキ
ャビティー面に吸引，密着させ、装飾層４を有する熱可
塑性樹脂シート５を雌金型１の内周面に沿う形状に予備
成形するか、あるいは、熱盤６を利用して装飾層４を有
する熱可塑性樹脂シート５を加熱，軟化させながら、プ
ラグを使用して熱可塑性樹脂シート５を強制的に変形さ
せるかして予備形成する。なお、この熱可塑性樹脂シー
ト５の予備成形は、必ずしも必要なものでは無い。
【００１４】続いて、［図１］の（ｃ）において、雌金
型１と雄金型３とを位置決めして閉じ合わせた後、射出
用ノズル２から基材樹脂である溶融熱可塑性樹脂７を金
型内に射出し、時間差を置いて、［図１］の（ｄ）にお
いて、金型に取り付けたガス注入用ニードル（図示省
略）を利用して窒素等による高圧ガスを金型内に射出
し、保圧，冷却する。
型１と雄金型３とを位置決めして閉じ合わせた後、射出
用ノズル２から基材樹脂である溶融熱可塑性樹脂７を金
型内に射出し、時間差を置いて、［図１］の（ｄ）にお
いて、金型に取り付けたガス注入用ニードル（図示省
略）を利用して窒素等による高圧ガスを金型内に射出
し、保圧，冷却する。
【００１５】以上の工程により、射出成形用の金型内に
て、熱可塑性樹脂の中空成形体からなるガスインジェク
ション成形体８の成形を行なうと同時に、該成形体８の
表面に装飾層４を有する熱可塑性樹脂シート５を積層
し、続いて、［図１］の（ｅ）において、雌金型１と雄
金型３とを分離する型開きを行ない、装飾層４を有する
熱可塑性樹脂シート５が積層されている熱可塑性樹脂の
ガスインジェクション成形体８を取り出す。
て、熱可塑性樹脂の中空成形体からなるガスインジェク
ション成形体８の成形を行なうと同時に、該成形体８の
表面に装飾層４を有する熱可塑性樹脂シート５を積層
し、続いて、［図１］の（ｅ）において、雌金型１と雄
金型３とを分離する型開きを行ない、装飾層４を有する
熱可塑性樹脂シート５が積層されている熱可塑性樹脂の
ガスインジェクション成形体８を取り出す。
【００１６】なお、装飾層４を有する熱可塑性樹脂シー
ト５の装飾層４のみが、熱可塑性樹脂の中空成形体から
なるガスインジェクション成形体８の表面に積層されて
いる加飾成形体は、装飾層４を有する熱可塑性樹脂シー
ト５として、転写層からなる装飾層４を有するシート、
すなわち、［図３］において、シート５に対して装飾層
４が剥離層９を介して形成されているシートや、離型性
を有するシートに転写層からなる装飾層が形成されてい
るシート等を利用することによって得られる。
ト５の装飾層４のみが、熱可塑性樹脂の中空成形体から
なるガスインジェクション成形体８の表面に積層されて
いる加飾成形体は、装飾層４を有する熱可塑性樹脂シー
ト５として、転写層からなる装飾層４を有するシート、
すなわち、［図３］において、シート５に対して装飾層
４が剥離層９を介して形成されているシートや、離型性
を有するシートに転写層からなる装飾層が形成されてい
るシート等を利用することによって得られる。
【００１７】装飾層４のみがガスインジェクション成形
体８の表面に積層されている加飾成形体を得る際には、
熱可塑性樹脂シート５の装飾層４側が雌金型１の反対側
になるように金型内にセットし、溶融熱可塑性樹脂と高
圧ガスの射出によって、熱可塑性樹脂の中空成形体から
なるガスインジェクション成形体８の成形を行なうと同
時に、該成形体８の表面に装飾層４を有する熱可塑性樹
脂シート５を積層し、続いて、［図１］の（ｅ）におい
て、雌金型１と雄金型３とを分離する型開きを行ない、
装飾層４を有する熱可塑性樹脂シート５が積層されてい
る熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形体８を取り
出し、しかる後に、熱可塑性樹脂シート５を剥離，除去
すれば良い。
体８の表面に積層されている加飾成形体を得る際には、
熱可塑性樹脂シート５の装飾層４側が雌金型１の反対側
になるように金型内にセットし、溶融熱可塑性樹脂と高
圧ガスの射出によって、熱可塑性樹脂の中空成形体から
なるガスインジェクション成形体８の成形を行なうと同
時に、該成形体８の表面に装飾層４を有する熱可塑性樹
脂シート５を積層し、続いて、［図１］の（ｅ）におい
て、雌金型１と雄金型３とを分離する型開きを行ない、
装飾層４を有する熱可塑性樹脂シート５が積層されてい
る熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形体８を取り
出し、しかる後に、熱可塑性樹脂シート５を剥離，除去
すれば良い。
【００１８】ガスインジェクション成形体８の基材樹脂
となる熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン，
ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル，ポリ塩化ビニリデン，ポリビニルアルコール，エ
チレン−酢酸ビニル共重合体，エチレン・ビニルアルコ
ール共重合体等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート，ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル
樹脂、ポリメタクリル酸メチル，ポリアクリル酸メチ
ル，ポリメタクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリ
スチレン，アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共
重合体，三酢酸セルロース，セロファン，ポリカーボネ
ート，スチレン系エラストマー，ＰＶＣ系エラストマ
ー，ウレタン系エラストマー，オレフィン系エラストマ
ー等を利用し得る。
となる熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン，
ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル，ポリ塩化ビニリデン，ポリビニルアルコール，エ
チレン−酢酸ビニル共重合体，エチレン・ビニルアルコ
ール共重合体等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート，ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル
樹脂、ポリメタクリル酸メチル，ポリアクリル酸メチ
ル，ポリメタクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリ
スチレン，アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共
重合体，三酢酸セルロース，セロファン，ポリカーボネ
ート，スチレン系エラストマー，ＰＶＣ系エラストマ
ー，ウレタン系エラストマー，オレフィン系エラストマ
ー等を利用し得る。
【００１９】また、装飾層を有する熱可塑性樹脂シート
における装飾層には、一般的には印刷層が利用される。
における装飾層には、一般的には印刷層が利用される。
【００２０】
【作用】本発明の熱可塑性樹脂の加飾成形体及びその製
造方法においては、従来、ガス圧のかかる部分と薄肉部
で金型転写性が相違するため、表面に艶ムラが生じてい
た熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形体に対し
て、装飾層を有する熱可塑性樹脂シートまたは該熱可塑
性樹脂シートの装飾層を、熱可塑性樹脂のガスインジェ
クション成形と同時に積層するものであり、ガスインジ
ェクション成形体の表面の艶ムラの無い高品質感を呈す
るものが得られる。
造方法においては、従来、ガス圧のかかる部分と薄肉部
で金型転写性が相違するため、表面に艶ムラが生じてい
た熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形体に対し
て、装飾層を有する熱可塑性樹脂シートまたは該熱可塑
性樹脂シートの装飾層を、熱可塑性樹脂のガスインジェ
クション成形と同時に積層するものであり、ガスインジ
ェクション成形体の表面の艶ムラの無い高品質感を呈す
るものが得られる。
【００２１】
【実施例】以下、本発明の熱可塑性樹脂の加飾成形体及
びその製造方法の具体的な構成を実施例に基づいて説明
する。
びその製造方法の具体的な構成を実施例に基づいて説明
する。
【００２２】実施例１ 厚さ２００μのポリスチレンシートの表面に、転写法に
より印刷層を形成することにより、装飾層を有する熱可
塑性樹脂シートを得た。
より印刷層を形成することにより、装飾層を有する熱可
塑性樹脂シートを得た。
【００２３】次いで、前述の［図１］の（ａ）に示され
るように、雌金型１と、溶融熱可塑性樹脂の射出用ノズ
ル２を取り付けてある雄金型３とで形成される射出成形
用金型内の雌金型１のキャビティー側に、前記装飾層４
を有する熱可塑性樹脂シート５をセットした。
るように、雌金型１と、溶融熱可塑性樹脂の射出用ノズ
ル２を取り付けてある雄金型３とで形成される射出成形
用金型内の雌金型１のキャビティー側に、前記装飾層４
を有する熱可塑性樹脂シート５をセットした。
【００２４】続いて、［図１］の（ｂ）に示される熱盤
６にて、１２０℃にて５秒間の加熱を行なうことによ
り、装飾層４を有する熱可塑性樹脂シート５を加熱，軟
化させながら、雌金型１の真空吸引孔を通して前記熱可
塑性樹脂シート５を雌金型１のキャビティー面に吸引，
密着させ、装飾層４を有する熱可塑性樹脂シート５を雌
金型１の内周面に沿う形状に予備成形した。
６にて、１２０℃にて５秒間の加熱を行なうことによ
り、装飾層４を有する熱可塑性樹脂シート５を加熱，軟
化させながら、雌金型１の真空吸引孔を通して前記熱可
塑性樹脂シート５を雌金型１のキャビティー面に吸引，
密着させ、装飾層４を有する熱可塑性樹脂シート５を雌
金型１の内周面に沿う形状に予備成形した。
【００２５】しかる後に、［図１］の（ｃ）に示される
ように、雌金型１と雄金型３とを位置決めして閉じ合わ
せた後、射出用ノズル２から２２０℃に溶融したポリス
チレン樹脂７を金型内に射出し、時間差を置いて、［図
１］の（ｄ）に示されるように、金型に取り付けたガス
注入用ニードル（図示省略）を利用して高圧窒素ガスを
金型内に射出し、保圧，冷却した。
ように、雌金型１と雄金型３とを位置決めして閉じ合わ
せた後、射出用ノズル２から２２０℃に溶融したポリス
チレン樹脂７を金型内に射出し、時間差を置いて、［図
１］の（ｄ）に示されるように、金型に取り付けたガス
注入用ニードル（図示省略）を利用して高圧窒素ガスを
金型内に射出し、保圧，冷却した。
【００２６】以上の工程により、成形金型内にて、ポリ
スチレン樹脂の中空成形体からなるガスインジェクショ
ン成形体８の成形を行なうと同時に、該成形体８の表面
に装飾層４を有する熱可塑性樹脂シート５を積層し、続
いて、［図１］の（ｅ）に示されるように、雌金型１と
雄金型３とを分離する型開きを行ない、装飾層４を有す
る熱可塑性樹脂シート５が積層されているポリスチレン
樹脂のガスインジェクション成形体８を取り出した。
スチレン樹脂の中空成形体からなるガスインジェクショ
ン成形体８の成形を行なうと同時に、該成形体８の表面
に装飾層４を有する熱可塑性樹脂シート５を積層し、続
いて、［図１］の（ｅ）に示されるように、雌金型１と
雄金型３とを分離する型開きを行ない、装飾層４を有す
る熱可塑性樹脂シート５が積層されているポリスチレン
樹脂のガスインジェクション成形体８を取り出した。
【００２７】得られたポリスチレン樹脂のガスインジェ
クション成形体８の表面には、通常の熱可塑性樹脂のガ
スインジェクション成形体に発生する艶ムラが無く、良
好な品質感を有していた。
クション成形体８の表面には、通常の熱可塑性樹脂のガ
スインジェクション成形体に発生する艶ムラが無く、良
好な品質感を有していた。
【００２８】実施例２ 厚さ５０μのポリエチレンテレフタレートフィルムの表
面に、転写法により印刷層を形成することにより、装飾
層を有する熱可塑性樹脂シートを得た。
面に、転写法により印刷層を形成することにより、装飾
層を有する熱可塑性樹脂シートを得た。
【００２９】この装飾層を有する熱可塑性樹脂シートを
利用し、以下実施例１の対応する手順と同一工程を逐次
実施することにより、装飾層を有する熱可塑性樹脂シー
トが積層されているポリスチレン樹脂のガスインジェク
ション成形体を取り出した。
利用し、以下実施例１の対応する手順と同一工程を逐次
実施することにより、装飾層を有する熱可塑性樹脂シー
トが積層されているポリスチレン樹脂のガスインジェク
ション成形体を取り出した。
【００３０】得られたポリスチレン樹脂のガスインジェ
クション成形体の表面には、通常の熱可塑性樹脂のガス
インジェクション成形体に発生する艶ムラが無く、良好
な品質感を有していた。
クション成形体の表面には、通常の熱可塑性樹脂のガス
インジェクション成形体に発生する艶ムラが無く、良好
な品質感を有していた。
【００３１】
【発明の効果】本発明によれば、表面に艶ムラの発生の
無い熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形体が、容
易かつ的確に得られる。
無い熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形体が、容
易かつ的確に得られる。
【図１】本発明の熱可塑性樹脂の加飾成形体の製造方法
の工程を示す断面模型図である。
の工程を示す断面模型図である。
【図２】本発明の熱可塑性樹脂の加飾成形体の製造方法
に利用される装飾層を有する熱可塑性樹脂シートの１例
を示す模型断面図である。
に利用される装飾層を有する熱可塑性樹脂シートの１例
を示す模型断面図である。
【図３】本発明の熱可塑性樹脂の加飾成形体の製造方法
に利用される装飾層を有する熱可塑性樹脂シートの別の
例の模型断面図である。
に利用される装飾層を有する熱可塑性樹脂シートの別の
例の模型断面図である。
１ 射出成形用の雌金型 ２ 溶融熱可塑性樹脂の射出用ノズル ３ 射出成形用の雄金型 ４ 装飾層 ５ 熱可塑性樹脂シート ６ 熱盤 ７ 溶融熱可塑性樹脂 ８ 熱可塑性樹脂のガスインジェクション成形体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ２９Ｌ 9:00 4Ｆ 22:00 4Ｆ
Claims (5)
- 【請求項１】 熱可塑性樹脂のガスインジェクション
成形体と、該ガスインジェクション成形体の表面に一体
に積層されている装飾層を有する熱可塑性樹脂シートと
からなることを特徴とする熱可塑性樹脂の加飾成形体。 - 【請求項２】 熱可塑性樹脂のガスインジェクション
成形体と、該ガスインジェクション成形体の表面に一体
に積層されている装飾層とからなることを特徴とする熱
可塑性樹脂の加飾成形体。 - 【請求項３】 射出成形用の金型内に装飾層を有する
熱可塑性樹脂シートをセットした後、該金型内に溶融熱
可塑性樹脂と高圧ガスとを順次射出することにより、熱
可塑性樹脂のガスインジェクション成形体の表面に装飾
層を有する熱可塑性樹脂シートが一体に積層されている
熱可塑性樹脂の加飾成形体を得ることを特徴とする熱可
塑性樹脂の加飾成形体の製造方法。 - 【請求項４】 射出成形用の金型内に装飾層を有する
熱可塑性樹脂シートをセットした後、該金型内に溶融熱
可塑性樹脂と高圧ガスとを順次射出することにより、熱
可塑性樹脂のガスインジェクション成形体の表面に装飾
層を有する熱可塑性樹脂シートが一体に積層されている
熱可塑性樹脂成形体を得る工程と、該熱可塑性樹脂成形
体から熱可塑性樹脂シートを剥離する工程とにより、熱
可塑性樹脂のガスインジェクション成形体の表面に装飾
層が一体に積層されている熱可塑性樹脂の加飾成形体を
得ることを特徴とする熱可塑性樹脂の加飾成形体の製造
方法。 - 【請求項５】 請求項３または請求項４記載の熱可塑
性樹脂の加飾成形体の製造方法において、射出成形用の
金型内に装飾層を有する熱可塑性樹脂シートをセットし
た後、該射出成形用の金型内にて前記熱可塑性樹脂シー
トを金型の内周面に沿う形状に予備成形し、次いで、金
型内に溶融熱可塑性樹脂と高圧ガスとを順次射出するこ
とを特徴とする熱可塑性樹脂の加飾成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8122993A JPH06270195A (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 熱可塑性樹脂の加飾成形体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8122993A JPH06270195A (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 熱可塑性樹脂の加飾成形体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06270195A true JPH06270195A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13740638
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8122993A Pending JPH06270195A (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 熱可塑性樹脂の加飾成形体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06270195A (ja) |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP8122993A patent/JPH06270195A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6475423B1 (en) | Hybrid injection molding process for enhancing exterior appearance of molded articles by molding fabric thereto | |
| EP1435285A4 (en) | METHOD FOR PRODUCING PLASTIC PART WITH STRUCTURE PATTERN | |
| JPH0140737B2 (ja) | ||
| US20030003280A1 (en) | Method of manufacturing film insert molding | |
| JP3794797B2 (ja) | 射出成形同時絵付装置 | |
| JPH06270195A (ja) | 熱可塑性樹脂の加飾成形体及びその製造方法 | |
| EP0549809A1 (en) | Method of manufacturing laminated molding | |
| JP5061975B2 (ja) | 加飾樹脂成形品の製造方法及び加飾樹脂成形品 | |
| JP3319641B2 (ja) | インサートシートとインサート成形品の製造方法 | |
| JP2840751B2 (ja) | 熱転写箔 | |
| JP3020231B2 (ja) | プラスチック絵付け成形用金型 | |
| JP3689513B2 (ja) | 射出成形同時絵付装置及び方法 | |
| JPS63224918A (ja) | 模様付き成形品の製造方法 | |
| JPH1170543A (ja) | 射出成形同時絵付方法及び装置 | |
| JP4184528B2 (ja) | 射出成形同時絵付方法及びそれに用いる絵付用成形型 | |
| JP2527619B2 (ja) | 外面が非平滑状の合成樹脂製容器とその製造方法 | |
| JPS6357209B2 (ja) | ||
| JPH10156870A (ja) | 射出成形同時絵付装置及び方法 | |
| WO1995016555A1 (en) | Printing components | |
| JPH0994847A (ja) | ２色成形同時絵付け品とその製造方法 | |
| JP2680634B2 (ja) | 転写ホイルのインサート成形方法および成形装置 | |
| JPS62267116A (ja) | 装飾された成形品の製造方法 | |
| JPH07156197A (ja) | プレフォーム用インサートシートとインサート成形品の製造方法 | |
| JPH0839607A (ja) | 図柄付成形品製造装置 | |
| JPH06114877A (ja) | 成形品の製造方法 |