JPH06270118A - 残置型コンクリート系型枠材の製造方法 - Google Patents

残置型コンクリート系型枠材の製造方法

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Publication number
JPH06270118A
JPH06270118A JP10177093A JP10177093A JPH06270118A JP H06270118 A JPH06270118 A JP H06270118A JP 10177093 A JP10177093 A JP 10177093A JP 10177093 A JP10177093 A JP 10177093A JP H06270118 A JPH06270118 A JP H06270118A
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JP
Japan
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concrete
cement
weight
pressure dehydration
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP10177093A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yokota
博 横田
Masao Kanezashi
雅夫 金指
Ikuo Uchida
郁夫 内田
Hiroo Takada
博尾 高田
Takehito Tezuka
武仁 手塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Taiheiyo Cement Corp
Shimizu Corp
Original Assignee
Chichibu Cement Co Ltd
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Chichibu Cement Co Ltd, Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Chichibu Cement Co Ltd
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Publication of JPH06270118A publication Critical patent/JPH06270118A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度の均一性、生産性および加工性に極めて
優れる残置型コンクリート系型枠材を提供することを目
的とする。 【構成】 セメントに10〜40重量%の軽量骨材と、
2〜8重量%の長さが10〜30mmの繊維と、適量の
水を添加して混練し、その混合物を加圧脱水成形機に投
入して、水セメント比が25〜45重量%となるように
加圧脱水成形して2辺に係合用凸部1を他の2辺に係合
用凹部2を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強度の均一性、生産性
および加工性に極めて優れる残置型コンクリート系型枠
材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート用型枠としては、合
板が多く使用されていたが、近年、熱帯雨林の保護とい
う観点から、コンクリート用型枠材としての合板を他の
材料に代替させようという世界的な動きがある。
【0003】その動きの中で、コンクリート系、メタル
系、樹脂系等様々な材料による型枠材が合板の代替コン
クリート用型枠材として開発されてきている。
【0004】コンクリート系の合板代替型枠材として
は、ハーフPC工法、HMC型枠工法、GRC型枠工法
等が開発され実用化されている。
【0005】ハーフPC工法とは、トラス筋等で補強し
た厚さ50〜70mmのコンクリート板を現場で組み立
てた後に、コンクリートを打設して一体化する工法であ
る。またHMC型枠工法、GRC型枠工法とは、それぞ
れコンクリートを樹脂やガラス繊維で補強して高強度コ
ンクリートとし、厚さ20mm程度でハーフPC工法と
同様の使用方法ができる工法である。
【0006】これらの工法の特徴としては、
【0007】 合板型枠に比べて現場での労務量の省
力化が図れる。
【0008】 合板型枠に比べて工期の短縮が図れ
る。
【0009】等があげられる。
【0010】一方、問題点として、
【0011】 流し込み、あるいは吹き付け成型にて
生産するため、またサイズの種類が多いため生産性が低
くコストが高い。
【0012】 トラックによる輸送の場合、U型L型
等は重ねて積載することが不可能なため、輸送効率が悪
い。
【0013】 加工しにくい。
【0014】 現場の敷地に余裕のある大規模現場に
適用が限られる。
【0015】等があげられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
従来品の問題点を解決したコンクリート系の型枠材、す
なわち強度の均一性、高生産性、かつ加工しやすくどの
現場にも適用できる残置型コンクリート系型枠材の製造
方法を提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、セメントに1
0〜40重量%の超軽量骨材と、2〜8重量%の長さが
10〜30mmの繊維と、適量の水を添加して混練し、
その混合物を加圧脱水成形機に投入して水セメント比が
25〜45重量%となるように加圧脱水成形することを
特徴とし、必要に応じて加圧脱水成形時に同時に係合用
の凸部および/又は凹部を形成するようにしたものであ
る。
【0018】セメント硬化体の比重を小さくし軽量化す
るため、骨材としては超軽量骨材を採用した。超軽量材
を使用したセメント硬化体は、切断、穴明け、切削とい
った加工が容易にでき木材と同様の使用が出来る特長が
ある。
【0019】通常、コンクリートのプレス成形は、50
〜100kgf/cmの圧力が加えられるが、しかし
本発明のように、超軽量骨材(シラスバルーン)を用い
るものでは、圧力50kgf/cmで約3割、100
kgf/cmでは6割以上の破壊が認められる(パー
ライトでは、それ以上の破壊がある)。従って、従来の
プレス成形技術よりもプレス圧力を低く設定する必要が
あり、プレス圧力は10〜50kgf/cmの範囲で
調整することが好ましい。
【0020】プレス圧力を下げれば超軽量骨材の破壊率
は下がるが、通常のコンクリート配合では十分な脱水、
および材料間の充填ができないため、即時脱型をすると
原形がくずれやすく、寸法精度が悪い。
【0021】この対策としては、実験の結果、長さ10
〜30mmの短繊維をセメント重量に対して2〜8重量
%混入することによって、即時脱型したときの原形のく
ずれを防止することができた。結果としては寸法精度が
良くなり、かつ、ほぞ部を設けた場合のこば欠けも減少
した。
【0022】また、骨材セメント比を10〜40重量%
に調整することによって、即時脱型ができ、かつ目標比
重(比重1.1〜1.7)1の製品を得ることができ
た。
【0023】水セメント比は骨材量、繊維量に応じて、
フロー値が60〜150mmの範囲に収まるように調整
する。
【0024】なお、本発明は加圧成形および低水セメン
ト比のため、製品寸法精度に優れるが、さらに精度が要
求される場合は、低収縮性のGRCセメントの使用が有
効である。
【0025】以上説明した本発明に係る製造方法による
と、28日気乾養生で比重が1.1〜1.7kg/l、
材令28日で曲げ強度が50〜150kgf/cm
有する加圧脱水成形の残置型コンクリート系型枠材が得
られる。
【0026】
【実施例】
実施例1
【0027】セメントとしては、普通ポルトランドセメ
ントを使用し、超軽量骨材としては、パーライトを使用
し、繊維は耐アルカリ性ガラス繊維チョップドストラン
ド長さ19mmを使用した。
【0028】これらの材料を表1に示すように骨材セメ
ント比を変化させて4種類混練し、得られた混練物を加
圧脱水成形機を用い30kgf/cmで加圧成形し、
図1に示すように厚さ30mm、2辺には係合用凸部1
を他の2辺には係合用凹部2を設けた板状の型枠材を作
った。
【0029】そして、加圧脱水成形後の水セメント比の
測定と、脱型時の成形性並びに成形体の28日材令での
気乾比重と曲げ強度の測定および加工性について確認し
た。加工性は、市販のALC用ハンドカッターにて切断
して確認した。
【0030】混練物の組成と物性データを表1中に示
す。
【0031】
【表1】
【0032】表1からわかるように、超軽量骨材量を変
化させることによって、気乾比重を調整することができ
るが、気乾比重1.0のA配合では、脱型時に製品の原
形がくずれやすく、寸法精度が悪かった。気乾比重1.
3と1.5のB配合C配合共、成形性加工性は良好であ
った。
【0033】気乾比重1.8のD配合は、成形性は良好
であるが、B配合C配合と比較して、切断時間が約2倍
要し加工性に劣った。
【0034】従って、成形性と加工性を両立させる骨材
セメント比は、10〜40重量%の範囲内が適当である
ことが確認された。
【0035】実施例2
【0036】前記実施例1のC配合で、繊維量のみを変
化させて実施例1と同様の試験を行った。混練時の水セ
メント比は流動性を確保するために繊維量に応じて変化
させたが、他の条件は、実施例1と同じである。結果を
表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2からわかるように繊維量を増加させる
と曲げ強度は増加するが、繊維量の少ないC1配合は、
脱型時にほぞ部分が欠け易かった。また、繊維量の大き
いC4配合は、繊維がじゃまするために、ほぞの部分に
モルタルが充填されにくく、細かい穴が多く見られた。
従って、成形性加工性を両立させる繊維量は、セメント
に対し2〜8重量%の範囲内が適当であることが確認さ
れた。
【0039】実施例3
【0040】実施例1のC配合で、繊維の長さを変化さ
せて実施例1と同様の試験を行った。繊維長さの種類以
外の条件は、実施例1と同じである。結果を表3に示
す。
【0041】
【表3】
【0042】表3からわかるように、繊維長さを長くす
ると曲げ強度は増加する傾向にあるが、一定以上の長さ
は逆に強度低下をもたらす。また繊維長さが長すぎる
と、成形時に繊維が分散しずらく、ほぞの部分にモルタ
ルが充填されにくく成形性が悪い。従って、強度と成形
性を両立させる繊維長さは10〜30mmの範囲が適当
であることが確認された。
【0043】
【発明の効果】本発明によると、強度の均一性、生産性
および加工性に極めて優れる残置型コンクリート系型枠
材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 凸部 2 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04G 9/02 7904−2E (72)発明者 金指 雅夫 埼玉県熊谷市月見町二丁目1番1号 秩父 セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 内田 郁夫 埼玉県熊谷市月見町二丁目1番1号 秩父 セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 高田 博尾 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 手塚 武仁 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントに10〜40重量%の超軽量骨
    材と、2〜8重量%の長さが10〜30mmの繊維と、
    適量の水を添加して混練し、その混合物を加圧脱水成形
    機に投入して、水セメント比が25〜45重量%となる
    ように加圧脱水成形することを特徴とする残置型コンク
    リート系型枠材の製造方法
  2. 【請求項2】 加圧脱水成形時に係合用の凸部および/
    又は凹部を形成することを特徴とする残置型コンクリー
    ト系型枠材の製造方法
JP10177093A 1993-03-24 1993-03-24 残置型コンクリート系型枠材の製造方法 Pending JPH06270118A (ja)

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JP10177093A JPH06270118A (ja) 1993-03-24 1993-03-24 残置型コンクリート系型枠材の製造方法

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JP10177093A Pending JPH06270118A (ja) 1993-03-24 1993-03-24 残置型コンクリート系型枠材の製造方法

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03153554A (ja) * 1989-11-13 1991-07-01 Toyo Pairu Fume Kan Seisakusho:Kk 繊維補強軽量セメント板の製造方法
JPH0571163A (ja) * 1991-04-30 1993-03-23 Showa Denko Kk 型枠工法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03153554A (ja) * 1989-11-13 1991-07-01 Toyo Pairu Fume Kan Seisakusho:Kk 繊維補強軽量セメント板の製造方法
JPH0571163A (ja) * 1991-04-30 1993-03-23 Showa Denko Kk 型枠工法

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