JPH06269826A - タンデム圧延機の駆動電動機の速度制御方法 - Google Patents
タンデム圧延機の駆動電動機の速度制御方法Info
- Publication number
- JPH06269826A JPH06269826A JP5056970A JP5697093A JPH06269826A JP H06269826 A JPH06269826 A JP H06269826A JP 5056970 A JP5056970 A JP 5056970A JP 5697093 A JP5697093 A JP 5697093A JP H06269826 A JPH06269826 A JP H06269826A
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- JP
- Japan
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- speed
- proportional
- signal
- drive motor
- adjusting element
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ライン停止時の逆回転を防止したタンデム圧
延機の駆動電動機の速度制御方法を提供する。 【構成】 iスタンド速度設定器4からの速度設定信号
VSOi と加減速指令装置5からの加減速指令信号VAiと
を掛け合わせた速度指令信号VSiを、速度検出器10から
フィードバックされる実速度信号VRiと演算し、その偏
差ΔVを制御信号として比例積分調節要素の機能を備え
た速度調整器8に入力して駆動電動機2を制御してタン
デム圧延機ラインを減速停止する際に、ゲイン変更指令
装置11からのゲイン変更指令に基づいて速度調整器8の
比例積分調節要素のゲインを比例補償に変更すると同時
に積分項に演算を加えることにより、逆回転現象を防止
するとともにスタンド間張力の変動を抑制する。 【効果】 製品の歩留りや品質の向上を図ることができ
る。
延機の駆動電動機の速度制御方法を提供する。 【構成】 iスタンド速度設定器4からの速度設定信号
VSOi と加減速指令装置5からの加減速指令信号VAiと
を掛け合わせた速度指令信号VSiを、速度検出器10から
フィードバックされる実速度信号VRiと演算し、その偏
差ΔVを制御信号として比例積分調節要素の機能を備え
た速度調整器8に入力して駆動電動機2を制御してタン
デム圧延機ラインを減速停止する際に、ゲイン変更指令
装置11からのゲイン変更指令に基づいて速度調整器8の
比例積分調節要素のゲインを比例補償に変更すると同時
に積分項に演算を加えることにより、逆回転現象を防止
するとともにスタンド間張力の変動を抑制する。 【効果】 製品の歩留りや品質の向上を図ることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタンデム圧延機の駆動電
動機の速度制御方法に関する。
動機の速度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば冷間圧延に用いられる複数スタ
ンドのタンデム圧延機においては、各スタンド毎に圧延
ロールを駆動する駆動電動機の速度制御系が設けられて
いるのが一般的である。すなわち、図3に示すように、
iスタンドの圧延ロール1を駆動電動機2で駆動してス
トリップ3を圧延する際に、iスタンド速度設定器4か
らの速度設定信号VSOi と加減速指令装置5からの加減
速指令信号VAiとを乗算器6で掛け合わせ演算された速
度指令信号VSiを減算器7,速度調整器8,SCR9を
介して駆動電動機2を制御するのであるが、そのとき電
動機軸に取付けられた速度検出器10からの実速度信号V
Riをフィードバックして減算器7において速度指令信号
V Siと演算しその偏差ΔVを制御信号として速度調整器
8に与えることにより、駆動電動機2の回転数の制御が
なされる。
ンドのタンデム圧延機においては、各スタンド毎に圧延
ロールを駆動する駆動電動機の速度制御系が設けられて
いるのが一般的である。すなわち、図3に示すように、
iスタンドの圧延ロール1を駆動電動機2で駆動してス
トリップ3を圧延する際に、iスタンド速度設定器4か
らの速度設定信号VSOi と加減速指令装置5からの加減
速指令信号VAiとを乗算器6で掛け合わせ演算された速
度指令信号VSiを減算器7,速度調整器8,SCR9を
介して駆動電動機2を制御するのであるが、そのとき電
動機軸に取付けられた速度検出器10からの実速度信号V
Riをフィードバックして減算器7において速度指令信号
V Siと演算しその偏差ΔVを制御信号として速度調整器
8に与えることにより、駆動電動機2の回転数の制御が
なされる。
【0003】ところで、速度調整器8には、従来では主
に速度制御の特性改善のための要素として比例積分調節
要素の機能を採り入れているのが一般的傾向である。す
なわち、この比例積分調節要素の機能は十分時間が経過
すると制御量は偏差なく目標値に追従することができる
から、駆動電動機2においては実速度を指令速度に追従
させるように制御するための要素として用いられるもの
である。
に速度制御の特性改善のための要素として比例積分調節
要素の機能を採り入れているのが一般的傾向である。す
なわち、この比例積分調節要素の機能は十分時間が経過
すると制御量は偏差なく目標値に追従することができる
から、駆動電動機2においては実速度を指令速度に追従
させるように制御するための要素として用いられるもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の比例積分調節要素の機能では、速度指令
値がゼロになっても積分項が残っていることからそのま
ま制御を続けることになって駆動電動機2は停止状態に
落ち着きにくく、たとえば5スタンドのタンデム圧延機
の場合は、図4(a) に示すように比較的大きな逆回転を
生じるケースが出現するという現象が発生するという問
題がある。そのため、ロールバイト直下のストリップは
二重圧延されて薄くなり、図4(b) に示すように各スタ
ンド間の張力も大きく変動し、最悪の場合は停止後の再
スタートの際に板破断を引き起こすなどの問題も生じ
る。
たような従来の比例積分調節要素の機能では、速度指令
値がゼロになっても積分項が残っていることからそのま
ま制御を続けることになって駆動電動機2は停止状態に
落ち着きにくく、たとえば5スタンドのタンデム圧延機
の場合は、図4(a) に示すように比較的大きな逆回転を
生じるケースが出現するという現象が発生するという問
題がある。そのため、ロールバイト直下のストリップは
二重圧延されて薄くなり、図4(b) に示すように各スタ
ンド間の張力も大きく変動し、最悪の場合は停止後の再
スタートの際に板破断を引き起こすなどの問題も生じ
る。
【0005】本発明は、上記のような従来技術の有する
課題を解決したタンデム圧延機の駆動電動機の速度制御
方法を提供することを目的とする。
課題を解決したタンデム圧延機の駆動電動機の速度制御
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のスタン
ドからなるタンデム圧延機の駆動電動機の速度を比例積
分調節要素の機能を備えた速度調整器を介して制御する
方法において、前記圧延機を減速停止する際に、前記速
度調整器の比例積分調節要素のゲインを比例補償に変更
すると同時に積分項に演算を加えることを特徴とするタ
ンデム圧延機の駆動電動機の速度制御方法である。
ドからなるタンデム圧延機の駆動電動機の速度を比例積
分調節要素の機能を備えた速度調整器を介して制御する
方法において、前記圧延機を減速停止する際に、前記速
度調整器の比例積分調節要素のゲインを比例補償に変更
すると同時に積分項に演算を加えることを特徴とするタ
ンデム圧延機の駆動電動機の速度制御方法である。
【0007】
【作 用】本発明によれば、タンデム圧延機のライン速
度を減速して停止を行う際に、速度調整器の比例積分調
節要素のゲインを変更して比例補償に切り換えることに
より積分項が残ることによる不安定な停止を回避すると
ともに、さらにゲイン変更時に積分項をリセットせずに
徐々にゼロになるように演算を加えるようにしたので、
駆動電動機の速度の急激な落ち込みを防止することがで
き、これによって停止処理時における駆動電動機の逆回
転現象を防止するとともに、各スタンド間の張力変動を
抑制することによる板破断を防止することが可能であ
る。
度を減速して停止を行う際に、速度調整器の比例積分調
節要素のゲインを変更して比例補償に切り換えることに
より積分項が残ることによる不安定な停止を回避すると
ともに、さらにゲイン変更時に積分項をリセットせずに
徐々にゼロになるように演算を加えるようにしたので、
駆動電動機の速度の急激な落ち込みを防止することがで
き、これによって停止処理時における駆動電動機の逆回
転現象を防止するとともに、各スタンド間の張力変動を
抑制することによる板破断を防止することが可能であ
る。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。図1に示すように、本発明の駆動電動機
の速度制御系にはゲイン変更指令装置11が設けられ、加
減速指令装置5からの加減速指令を受けて、速度調整器
8の比例積分調節要素のゲインを変更する機能を有す
る。
して説明する。図1に示すように、本発明の駆動電動機
の速度制御系にはゲイン変更指令装置11が設けられ、加
減速指令装置5からの加減速指令を受けて、速度調整器
8の比例積分調節要素のゲインを変更する機能を有す
る。
【0009】いま、ゲイン変更指令装置11に加減速指令
装置5から出力される加減速指令信号VAiに対してたと
えばd%以下でゲイン変更指令が出力されるように設定
しておくとする。そして、常態では加減速指令装置5か
ら出力される加減速指令信号VAiは、iスタンド速度設
定器4からの速度設定信号VSOi と乗算器6において掛
け合わされて速度指令信号VSiとなる。
装置5から出力される加減速指令信号VAiに対してたと
えばd%以下でゲイン変更指令が出力されるように設定
しておくとする。そして、常態では加減速指令装置5か
ら出力される加減速指令信号VAiは、iスタンド速度設
定器4からの速度設定信号VSOi と乗算器6において掛
け合わされて速度指令信号VSiとなる。
【0010】さらに、減算器7において速度検出器10か
らフィードバックされた実速度信号VRiと演算された偏
差ΔVが速度調整器8に入力される。この入力された偏
差ΔVは、速度調整器8の比例積分調節要素により通常
は比例積分補償がなされ、SCR9を介して駆動電動機
2を制御する。そこで、加減速指令装置5からの加減速
指令信号VAiがゲイン変更指令装置11に予め与えられた
ゲイン変更条件である設定値d%以下になると、このゲ
イン変更指令装置11からゲイン変更指令が出力され、速
度調整器8における比例積分調節要素の機能を比例補償
する機能に切り換えると同時に、積分項を徐々に減算さ
せてゼロに近づけるように作動する。
らフィードバックされた実速度信号VRiと演算された偏
差ΔVが速度調整器8に入力される。この入力された偏
差ΔVは、速度調整器8の比例積分調節要素により通常
は比例積分補償がなされ、SCR9を介して駆動電動機
2を制御する。そこで、加減速指令装置5からの加減速
指令信号VAiがゲイン変更指令装置11に予め与えられた
ゲイン変更条件である設定値d%以下になると、このゲ
イン変更指令装置11からゲイン変更指令が出力され、速
度調整器8における比例積分調節要素の機能を比例補償
する機能に切り換えると同時に、積分項を徐々に減算さ
せてゼロに近づけるように作動する。
【0011】図2は、5スタンドのタンデム圧延機の駆
動電動機の速度制御系に本発明法を適用したときの特性
図である。図2(a) はゲイン変更条件設定値dを2.5 %
として停止動作を行ったときの各スタンドの速度の推移
を示した特性図であるが、いずれのスタンドの場合もス
ムーズに減速停止処理がなされ、逆回転現象が防止され
ていることがわかる。また、図2(b) は各スタンド間の
張力の推移を示したものであるが、大きな張力の変動が
抑制されていることがわかる。
動電動機の速度制御系に本発明法を適用したときの特性
図である。図2(a) はゲイン変更条件設定値dを2.5 %
として停止動作を行ったときの各スタンドの速度の推移
を示した特性図であるが、いずれのスタンドの場合もス
ムーズに減速停止処理がなされ、逆回転現象が防止され
ていることがわかる。また、図2(b) は各スタンド間の
張力の推移を示したものであるが、大きな張力の変動が
抑制されていることがわかる。
【0012】なお、上記した図2の実施例においてはゲ
イン変更条件設定値dを2.5 %と定めるとして説明した
が、停止の直前であればその条件が多少変化しても大き
な影響がないことはいうまでもない。
イン変更条件設定値dを2.5 %と定めるとして説明した
が、停止の直前であればその条件が多少変化しても大き
な影響がないことはいうまでもない。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧延ロールの駆動電動機の停止直前に速度調整器の比例
積分調節要素のゲインを変更するようにしたので、不安
定な停止や速度の急激な落ち込みのない減速停止を可能
にし、これによって逆回転現象を防止するとともにスタ
ンド間張力の変動を抑制することによって板破断を防
ぎ、製品の歩留りや品質の向上を図ることができる。
圧延ロールの駆動電動機の停止直前に速度調整器の比例
積分調節要素のゲインを変更するようにしたので、不安
定な停止や速度の急激な落ち込みのない減速停止を可能
にし、これによって逆回転現象を防止するとともにスタ
ンド間張力の変動を抑制することによって板破断を防
ぎ、製品の歩留りや品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】本発明を適用したときの(a) 各スタンド速度の
推移を示す特性図、(b) スタンド間張力の推移を示す特
性図である。
推移を示す特性図、(b) スタンド間張力の推移を示す特
性図である。
【図3】従来例の構成を示すブロック図である。
【図4】従来例での(a) 各スタンド速度の推移を示す特
性図、(b) スタンド間張力の推移を示す特性図である。
性図、(b) スタンド間張力の推移を示す特性図である。
1 圧延ロール 2 駆動電動機 3 ストリップ 4 iスタンド速度設定器 5 加減速指令装置 6 乗算器 7 減算器 8 速度調整器 9 SCR 10 速度検出器 11 ゲイン変更指令装置
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のスタンドからなるタンデム圧延
機の駆動電動機の速度を比例積分調節要素の機能を備え
た速度調整器を介して制御する方法において、前記圧延
機を減速停止する際に、前記速度調整器の比例積分調節
要素のゲインを比例補償に変更すると同時に積分項に演
算を加えることを特徴とするタンデム圧延機の駆動電動
機の速度制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5056970A JPH06269826A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | タンデム圧延機の駆動電動機の速度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5056970A JPH06269826A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | タンデム圧延機の駆動電動機の速度制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06269826A true JPH06269826A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13042388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5056970A Pending JPH06269826A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | タンデム圧延機の駆動電動機の速度制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06269826A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002325498A (ja) * | 2001-04-24 | 2002-11-08 | Toyota Motor Corp | 交流電動機の制御装置 |
JP2011072190A (ja) * | 2011-01-12 | 2011-04-07 | Toyota Motor Corp | 交流電動機の制御装置 |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP5056970A patent/JPH06269826A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002325498A (ja) * | 2001-04-24 | 2002-11-08 | Toyota Motor Corp | 交流電動機の制御装置 |
JP2011072190A (ja) * | 2011-01-12 | 2011-04-07 | Toyota Motor Corp | 交流電動機の制御装置 |
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