JPH06269460A

JPH06269460A - 回転可能な湾曲器具

Info

Publication number: JPH06269460A
Application number: JP6028903A
Authority: JP
Inventors: Paul V Lucey; ブイ，ルーシーポール; Paul A Torrie; エー，トリーポール; C Vaughan Seifert; ボーグハンセイファートシー; Graham Smith; スミスグラハム
Original assignee: Smith and Nephew Dyonics Inc
Current assignee: Smith and Nephew Inc
Priority date: 1993-01-29
Filing date: 1994-01-31
Publication date: 1994-09-27
Also published as: EP0613661A2; AU679196B2; DE69409565T2; CA2114330A1; EP0613661A3; AU5477794A; DE69409565D1; US5620415A; US5782834A; EP0613661B1; ATE164992T1

Abstract

(57)【要約】（修正有）【構成】ほぼ軸に沿って配置され、その軸から部材の
末端領域を角度をもって曲げられる曲がり領域２０を有
する静止部材と、末端領域で外科用刃先１２を保持する
ための、静止部材で支持された組立部品２２とからな
る。その組立部品２２が、器具の近接領域に加えられた
第１の力を刃先１２を操作するため曲がり領域２０を介
して伝達し、かつその近接領域に加えられた第２の力
を、静止部材に対する刃先１２の回転方向を選択的に変
化させるため、曲がり領域２０を介して伝達する。【効果】外科用刃先を所望の角度位置に回転でき、そ
れによって何れの角度の方向でも組織の切断及びつかみ
を可能とし、しかも曲がり領域の可撓性により再挿入又
は別の刃先に交換することなく組織に到達することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は外科用器具、特に外科
用関節鏡器具に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】関節鏡
検査用のような外科用器具は、外科用刃先を部材の軸に
対して固定した回転位置に末端で支持するまっすぐな静
止部材を有する。組織又は骨は、静止部材の末端での開
口を通して外科用刃先にふれる。作動部材は回転するか
往復運動の何れかをして外科用刃先を動かし、（組織又
は骨のような）身体材を掴むか切断する。作動部材は使
用者による手動によるか又はモータによって動かされ
る。使用者（例えば外科医）は、手で器具を回転させて
外科用刃先の一方を手で回転させることにより外科用刃
先の回転位置を変化させる。刃先が組織を切断するいく
つかの器具においては、切断した身体材と洗浄液体が、
吸引の付加に応答して、手術部位から作動部材の移動路
を介して（又は他の装置を介し）出てくる。

【０００３】外科用刃先には、組織切断具又は骨研削
具、又は身体組織をつかむための鉗子又は握りのような
道具を含むことがある。所謂“パンチ”関節鏡器具に
は、外科用刃先はその末端近傍に静止部材に取付けたヒ
ンジ付ジョーと静止ジョーがある。作動部材がヒンジ付
ジョーを回転し、組織を切断するためジョーを閉開させ
る。これらの外科用器具の例は、米国特許第4,522,206
号及び同第4,662,371号（出願人は譲渡されている）に
開示されており、これを参照文献としてここに入れる。
関節鏡用はさみでは、一方又は両方のカッティングジョ
ーがちょうつがいで取付けられている。握り部は、ジョ
ーが閉じた際に身体材をカットするよりつかむように、
切断端部のないジョーを有するのが典型的である。

【０００４】他のタイプの外科用具は、回転カット刃
（この例は米国特許第4,203,444号、同第4,274,414号及
び同第4,834,729号に記載）又は骨研削バー（この例は
米国特許第4,842,578号に記載）を有する。これらの特
許は、本出願人に属するもので、ここに参考文献として
導入する。いくつかの関節鏡器具では、作動部材は静止
部材内で回転する。外部静止部材は、器具を身体から除
去し、付加開口で再挿入を必要とせず、カットされる組
織に対し、カッティング具を位置付けできるように時々
曲っている。このような器具の１つとして、曲部内に設
けられた作動部材の部分には、一連の同軸で逆巻スパイ
ラル層で作った別の可撓性の区分を有し、これにより、
作動部材に駆動モータによって付加される回転力（すな
わち、ねじれ）を刃に伝達する間、静止部材で負荷され
た曲がりを与える。

【０００５】この発明の１つの一般的観点によれば、外
科用刃先を操作させかつ選択的に静止部材に対する刃先
の回転方向を変化させるため、その曲がり領域を通して
直接の付加力を伝達する部品によって、外科用刃先が静
止支持部材の曲がり領域に離して支持されている外科用
器具に関するものである。この発明は、使用者に、全体
の外科器具というよりその外科用刃先を回転させ、曲が
り領域により制約された曲りにかかわらず、その刃先の
攻撃の角度を変化させる。外科用刃先を所望の角度位置
に回転できることから、この発明は、使用する単一の外
科器具で、その器具の軸に対する何れの角度の方向でも
組織のつかみと切断をすることを可能とする。これは異
なる固定角度位置に（例えば器具の軸に対して上下、左
右に）位置した外科用刃先を有する１組の曲った器具を
必要とせず、かつ使用者は刃先を（器具のセットで与え
られる制限された数の方向の１つより）何れの角度方向
にも位置させることができる。その結果、この発明の器
具は、組織に到達するのが困難なとき身体から除去し再
挿入（又は異なる方向の刃先を有する器具に取り変え
る）することを必要としない。このことは外科処理をき
わめてシンプルにし、しかも患者に対する併発の危険を
減らす。

【０００６】

【課題を解決するための手段及び作用】従って、この発
明によれば、ほぼ軸に沿って配置され、その軸から部材
の末端領域（destal region）を角度をもって曲げられ
る（offset）曲がり領域（bendregion）を有する静止部
材（stationary member）と、末端領域で外科用刃先を
保持するための、前記静止部材で支持された組立部品
（assembly）とからなり、その組立部品が、器具の近接
領域（proximal region）に加えられた第１の力を外科
用刃先を操作するため前記曲がり領域を介して伝達し、
かつその近接領域に加えられた第２の力を、静止部材に
対する外科用刃先の回転方向を選択的に変化させるた
め、前記曲がり領域を介して伝達する外科用器具を提供
するものである。

【０００７】好ましい具体例では、次の特徴が含まれ
る。近接的に付与された力は、器具の軸に対して異なる
方向に指向している。より詳しくは、軸方向の力が加え
られて刃先（tool）を操作させ、回転力が伝達されて刃
先の回転方向を変化させる。この発明の組立部品には、
外科用刃先の回転方向を変化させるため回転する可動部
材と、軸方向にスライドして刃先を操作する駆動部材と
が含まれる。これらは静止部材内に互に同軸で配置され
る。可動部材とドライバ部材の少なくとも１部は比較的
可撓性（柔軟）で、付加力を曲がり領域を介して外科用
刃先に伝達させる。

【０００８】この発明によれば、末端領域で外科用刃先
をその末端領域で支持する静止部材と、この静止部材に
よって支持され、器具の近接端で加えられた回転力を外
科用刃先に伝達し、静止部材に対する外科用刃先の回転
方向を選択的に変化させるための回転可能な部材と、静
止部材によって支持され、近接領域で加えられた軸方向
の力を外科用刃先に伝達し、外科用刃先を操作するため
の駆動部材とからなる外科用器具も提供するものであ
る。

【０００９】可動部材は、曲がり領域内に配設された可
撓性のある領域を含む概して剛性での回転可能なチュー
ブ（管）を含む。可撓性のある領域は軸方向に間隔を有
し円周方向に延びる一連のスロットのような複数の開口
で与えられている。結果として、可撓性のある領域は、
曲がり領域で課せられた曲がりりにそれ自身を収容する
のに十分柔軟であるが、回転力（すなわち、ねじれ）を
外科用刃先に効果的に伝達するのに十分にねじれに対し
堅い。可撓性のある領域の長さは、回転可能なチューブ
の近接硬質部分が曲がり領域の外側（すなわち、静止部
材の直線区分内）に配置されるように選択される。

【００１０】１つの具体例では、駆動部材は、曲がり領
域内に配置された比較的可撓性のある領域を含む一般に
剛性で摺動可能なチューブ（管）である。可撓性のある
領域は、チューブの壁中に軸に延出開口を設えている。
延出開口は、滑り可能なチューブを曲がり領域の曲りに
それ自身収容させるが、軸方向に異質的に非圧縮性であ
る。結果として、駆動部材の可撓性のある領域が、効果
的に軸方向の力を転換的に曲がり領域を介して伝達し外
科用刃先を操作させる。

【００１１】延出開口が放射状にチューブに延びる量
は、所望の可撓性と軸方向強さの関数である。１つの具
体例では、開口はチューブの直径の60％と70％の間に広
がる。開口の軸方向範囲は、可撓性のある領域に隣接す
るチューブの硬質部分が曲がり領域の外側にある程度で
十分である。滑りチューブは放射状に静止部材内に配置
されそのため周方向に延出開口の境界をつける滑りチュ
ーブの部分が、最大曲半径率を有する曲がり領域の部分
に隣接して配置される板ばね（leaf spring）を形成す
る。

【００１２】上記に変えて、板ばねは、曲がり領域が軸
から曲がっている方向と反対に配置させる。この方向
は、板ばねが外科用刃先をより効果的に作動させるため
軸方向に滑るよう支持されるのを確かなものとする。こ
の具体例では、駆動部材は、外科用刃先が回転するので
この刃先を板ばねの所望の半径方向を保持するために駆
動部材が回転方向に緩和している。

【００１３】外科用刃先には、例えば回転チューブで保
持された静止ジョー（顎，jaw）と滑りチューブの軸方
向動きで軸支されている可動ジョーが含まれる。滑りチ
ューブは静止ジョーに対して可動ジョーを閉鎖すべく離
れて動き、ジョーを開放基部近くに引かれる。回転チュ
ーブは、刃先を軸に対して単位として回転するようヒン
ジはジョーを係合する静止ジョーに回転力を付加する。

【００１４】外科用刃先は、例えば切断具（例えば関節
鏡の“パンチ”具を与える）で、刃先の要素は、鋭い、
組織一切断エッジを有するジョーである。この具体例
で、滑りチューブには、近くで付加された吸引に応答し
て器具を介してジョーでカットされた組織片の移送路を
含んでいる。これは、外科用器具がさらに切断のためそ
の場にある間、組織片と洗浄流れの除去をさせる。他の
具体例では、外科用器具は、鉗子又は握りがあり、外科
用刃先のジョーは組織をカットするよりむしろ握むべく
作られている。このような器具は、吸引路を必要としな
い。

【００１５】外科用器具は手動器具であり、可動部材を
支持するハンドピース（握り片，hand piece）を有す
る。ハンドピースのアクチュエータ（ノブのような）は
可動部材に連結され、使用者がノブを回して可動部材
（かつ従って外科用刃先）を回転させる。外科用器具
（特に鉗子に有用）の他の例では、駆動部材は、刃先か
ら近接方向にスライドさせることによって外科用刃先を
操作しジョーを閉じるよう構成されている。この例で
は、駆動部材は可撓性の（屈曲可能な）ケーブルである
（駆動部材は、外管の曲った領域内に配設された可撓性
の区分を備えた剛性管であってもよいけれども）。ケー
ブルの一端は回転可能なジョーに係合し、他端はハンド
ピースによって受承される。ハンドピースのトリガー
（trigger）は、ケーブルにリンク結合されてケーブル
に軸方向の力を加え、従ってトリガーが作動されたとき
に外科用刃先に加えられる。そのケーブルは、外科用刃
先に回転可能に結合されて外科用刃先と回転する。ケー
ブルの近接端はハンドピースの中に回転可能に装着さ
れ、ケーブルは、使用者が外科用刃先を回転させると
き、ねじれたり、よじれるのを防ぐ。

【００１６】ハンドピースはもし使用者によって加えら
れた力が限界を過ぎると、摺動チューブからトリガーを
取り除く圧力除去機構を有してもよい。これは外科用刃
先に、その刃先に損傷を与えたり刃先を壊したりする過
剰な軸方向の力の付与を避ける。圧力除去機構は摺動チ
ューブにトリガーを結合するためのスプリングを有す
る。そのスプリングは限界内にある軸方向の力をチュー
ブに伝達すべく予め付勢されているが、限界を過ぎる力
に応答して圧縮する。かくして、もし骨片又は他の固い
ものがジョーの間に介在し、それでもなお、使用者がジ
ョーを閉じようとする場合は、スプリングが限界に近づ
くと圧縮され、それによって使用者が継続してトリガー
に圧力を加えるのを許容するがジョーから過剰な力を取
り除く。

【００１７】静止部材は、この発明の技術を利用するの
に、曲がり領域を有す必要はない。この発明の他の１つ
の態様では、静止部材の中に配設された中間部材（inte
r mediate member）が回転力を外科用刃先に伝達し、選
択的に刃先の回転位置を変更し、更に中間部材の中に配
設された内部部材（inner member）が外科用刃先に軸方
向の力を伝達し、それを操作する。

【００１８】この発明の更にもう１つの態様では、静止
部材は曲がり領域を含み、また静止部材によって支持さ
れた可動部材は近くで付加された軸方向の力を曲がり領
域を介して伝達し、器具の末端領域に配置された外科用
刃先を操作するよう構成されている。外科用静止部材に
対して回転可能である必要はない。好ましい態様は次の
特徴を有する。

【００１９】可動部材は加えられた軸方向の力に応答し
て外部材（outer member）の中で軸方向に摺動する。こ
の可動部材は、チューブの壁における軸方向に引き延ば
されたスロットによって曲がり領域内で比較的に屈曲可
能にされたほぼ剛性のチューブである。外科用刃先はチ
ューブが静止部材の中で摺動するにともなって開いたり
閉じたりする切断ジョーを有し、そのジョーによって切
り取られた組織片はチューブ中の搬送路を介して引き出
される。

【００２０】この発明の他の特徴及び利点は次の詳細な
記述及び請求項から明らかになろう。この発明は添付の
図を参照して記述される。

【００２１】

【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳述する。なお、本発明はこれによって限定されるもの
ではない。図１では、外科用器具１０は、「パンチ」タ
イプの関節鏡器具である。この器具は、静止チューブ１
４の末端領域に外科用刃先１２を備える。静止チューブ
１４の近接領域は、ハンドピース（柄部 hand piece）
１６に固定されている。静止チューブ１４は、長手軸１
８に概ね沿って延びるが、その末端領域の少し近接方向
に曲がり領域２０を備える。曲がり領域２０は、チュー
ブ１４の末端領域、従って外科用刃先１２に対して軸１
８から角度をもって曲げられる（逸らせる）。外科用刃
先１２は、静止チューブ１４に関して操作と回転のため
に、固定組立部品２２（詳細は下記に記載）によって支
持されている。固定組立部品２２は、静止チューブ１４
の開口した末端領域１４ａから突出している（固定組立
部品２２の末端領域のみ図１に図示）。固定組立部品２
２は、静止チューブ１４内を近接方向に延び、曲がり領
域２０を介してハンドピース１６内で終了する。

【００２２】固定組立部品２２の構造と操作は、以下に
詳しく説明する。固定組立部品２２により、ハンドピー
ス１６に加えられた力が曲がり領域２０を介して伝達さ
れるため、使用者はハンドピース１６を回転させること
なく、外科用刃先１２を操作し、静止チューブ１４とほ
ぼ軸１８とに対する刃先１２の回転方向を選択的に変化
させることができると、ここでは言っておくにとどめ
る。使用者（例えば、外科医）は、ばね付トリガー（sp
ring-loaded trigger）２４を絞ったり、解除したりし
て外科用刃先１２を操作し、軸力（軸方向の力）を固定
組立部品２２に加える。固定組立部品２２により、この
力は曲がり領域２０を介して平衡的に伝達されるため、
外科用刃先１２の静止ジョー３０に関して回動ジョー２
８が開閉する。使用者は、ハンドピース１６に装着され
たノブ２６を回して外科用刃先１２の回転方向を調節す
る。固定組立部品２２により、この回転力が曲がり領域
２０を介して伝達され、ジョー２８、３０が回転する。
このときチューブ１４は、静止している。

【００２３】また、図２では、固定組立部品２２は、外
部静止チューブ１４内に一対の共軸チューブ３２、３４
を備える。チューブ３２は、外部静止チューブ１４と最
も内側のチューブ３４の間に中心を同じくしてに配さ
れ、以下に記載のように外科用刃先１２を保持する。
（説明を簡略にするため、中間チューブ３２と静止チュ
ーブ１４は断面図で示し、内部チューブ３４は断面図で
示さない）。中間チューブ３２は、ノブ２６（図１）の
回転に応じてチューブ１４内で回転し、外科用刃先１２
の回転方向を変化させる。内部チューブ３４は、外科用
刃先１２のドライバー（driver）として機能し、ハンド
ピーストリガー２４の作動に応答して中間チューブ３２
内で軸方向に滑り（すなわち移行的に）、外科用刃先１
２を動かす。チューブ３２の内部は中空であるため、ハ
ンドピース１６の近接領域の嵌込み部品３８に加えられ
る吸引に応じて、刃先１２により切除された身体材（例
えば、組織片）、洗浄液を除去するための通路３６を提
供する。

【００２４】チューブ３２、３４により外科用刃先１２
に十分な回転力、軸力が加わるように、チューブ３２、
３４は、概ね（ステンレス鋼のような金属からなる）堅
固な部材である。チューブ３２、３４の曲がり領域２０
内の部分は屈曲可能であるため、チューブ３２、３４
は、過度に応力を帯びることなく、曲がり領域２０に加
えられた湾曲に順応し、回転力、軸力を曲がり領域２０
を介して（越えて）外科用刃先１２に伝達する。

【００２５】図３では、中間チューブ３２は、末端領域
４２の少し近接方向に可撓性の（柔軟性の又は屈曲可能
な）領域４０を備える。屈曲可能な領域４０は、軸方向
に延びる一連の周方向辺スロット４４によりチューブ３
２の壁４８に逃げが付けられ、屈曲可能な領域４０の近
接・末端領域の近傍に配されたまっすぐな部分４１、４
３と連続している。（静止外部チューブ内に屈曲性を付
与ため回転チューブにスロットを施すことは、１９９０
年１２月２７日出願の共願第07/634,599号「外科用器
具」に記載されている。この出願は、本願被譲渡人に譲
渡され、本願の中に加えられている。）。スロット４４
は、チューブ３２の長手軸４６に概ね垂直で、屈曲可能
な領域４０の長さＬ₁において左右対称に配されている
ため、均一な屈曲性が付与され、チューブ３２が静止チ
ューブ１４内を回転するとき実質的に全く逸脱すること
がない。これにより、チューブ３２にかかるねじれ応力
は最小限となり、外科用器具１０の操作寿命の伸びが促
される。

【００２６】スロット４４は、長さＬ₁において互いに
平行に（図３では垂直に）配される。互いに近傍に位置
するスロット４４は、反対方向から（図３ではチューブ
３２の上部および下部から）チューブ３２内に延び、互
いに１８０°Ｃで周方向上に逸らせる。スロット４４の
数、直径（すなわち幅Ｗ、深さＤ1）、近傍のスロット
の間隔は、屈曲性の望ましい程度を左右する。この実施
例では、個々のスロット４４の幅Ｗ、スロット４４の間
隔は各々０.２０である。

【００２７】タブ５０により、個々のスロット４４は周
方向に向かって結合している。互いに近傍に位置するタ
ブ５０は環状リング５２により内部結合し、この環状リ
ング５２により、近傍のスロット４４に間隔が付与され
る。一連の内部結合したリング５２、タブ５０により、
屈曲可能な領域の長さＬ₁において、一連の内部結合し
一体となったＵ字型の枝状ばね（leaf spring）が形成
される。このばねにより均一な屈曲性が生まれ、チュー
ブ３２の近接領域に加えられたトルク（すなわち回転
力）が曲がり領域２０（図１）に付与された湾曲を介し
て末端領域４２に効率的に伝達される。スロット４４の
深さＤ₁（すなわちスロット４４がチューブ３２内に半
径方向に延びる度合）が屈曲可能な領域４０の望ましい
捩り強さを左右する。この実施例では、深さＤ₁は、チ
ューブ３２の外部直径（０.１３０インチ）の６０〜７
５％である。

【００２８】屈曲可能な領域４０の長さＬ1は、曲がり
領域２０の長さを左右する。屈曲可能な領域４０は、十
分な長さ（例えば、０.４２インチ）を有し、曲がり領
域２０の全長に及ばなくてはならない。曲がり領域の両
側には、各々１、２個のスロット４４が配されている。
チューブ３２の近傍の堅固な部分４１、４３は、静止チ
ューブ１４の直線部分に存在する。このため、屈曲可能
な領域４０は、静止チューブ１４の直線部と曲がり領域
２０の間を滑らかに変化することができる。従って、中
間チューブ３２の壁４８における曲がり領域の湾曲した
内部壁により加えられる応力が減少する。

【００２９】屈曲可能な領域は、適する方法であればい
かなる方法での形成も可能である。例としては、ワイヤ
ーＥＤＭ（電気放電機械加工）、のこ引きが挙げられ
る。これらは、上記記載の米国特許出願第07/634,599号
に記載されている。図２では、中間チューブ３２の末端
領域４２は、継目６２のステンレス鋼のチューブ状の延
長部６０に（溶接等により）堅固に接着されている。
（チューブ状の延長部６０は、上記記載の米国特許第4,
662,371号（以下「′３７１特許」）に記載の類似の方
法で作製される）。チューブ状の延長部６０の末端領域
は、外科用刃先１２のジョー３０を形成する。ジョー３
０の内部切削へり６４は、身体材を切断するための封止
に密接に関係し、ジョー２８の外部切削へり６６を受け
止める大きさ、形状を有する。ジョー３０の上部表面６
５を′３７１特許に記載のように磨くことにより、ジョ
ー２８、３０の密着許容度が高まり、きれいに切断でき
る。ジョー３０の床３８は、組織輸送通路３６の方に近
接方向に延び、切断された組織片を通路３６内に除去す
るため、２工程での逃げが付けられている。

【００３０】チューブ状の延長部６０の下部は閉鎖し、
上部には開口部７２が設けられ、回動ジョー２８を収容
する。ジョー２８には概ね天蓋の形状で、天蓋７６の上
部は開口部７２を介して延び、天蓋７６の下部は切削へ
り６６で終了している。ジョー２８は、下記に詳述する
ように内部部材３４に接続している。中間チューブ３２
は、静止チューブ１４を介してハンドピース１６の方に
近接方向に延びている。中間チューブ３２の近接領域４
５は、静止チューブの近接領域１５の近接方向に延び、
近接領域１５は、ハンドピース１６の嵌込み部品１５ａ
により堅固に固定されている。中間チューブ３２の近接
領域４５は、丸スリーブ８０に（溶接等により）固定さ
れている。丸スリーブ８０は、ノブ２６により係合す
る。

【００３１】また図４（説明を簡略にするために内部チ
ューブ３４は図示せず）では、スリーブ８０は、ピン８
４を受け止めるスロット８２を備える。ピン８４は、ノ
ブ２６から外向きに突出する（１対以上のピンスロット
を使用してもよい）。ピン８４は、押すことによりノブ
２６内に嵌合する。従って、使用者がハンドピース１６
に対してノブ２６を回転させると、ピン８４がスロット
８２の壁に係合し、回転がスリーブ８０に（従って中間
チューブ３２に）伝わる。ノブ２６はハンドピース１６
から突出しているので、トリガー２４を操作するのに用
いる同じ手の指で側面から容易に動かせる。これは、ノ
ブ２６がハンドピース１６の上部、下部表面から突出し
ていないためである（しかし、もちろん、そのような改
良は容易に加えることができる）。

【００３２】１対のトラスト座金８６が、中心から同一
距離にあるノブ２６とハンドピース１６の表面間に配さ
れ、金属対金属の摩擦を減少させる。十分な耐回転性が
この形状により生じ、使用者が設定した回転位置にノブ
２６が（従って外科用刃先１２を）維持される。ノブ２
６の外表面は刻みが付いているため、使用者は、容易に
ノブ２６を係合させ回すことができる。

【００３３】内部チューブ３４の詳細を図２、５に示
す。下記に詳細に説明するように、内部チューブ３４
は、トリガー２４の作動に応じて中間チューブ内で軸方
向に滑り、ジョー２８、３０が開閉することにより外科
用刃先１２が操作される。内部チューブ３４は、その末
端領域９２の少し近接方向に配され静止チューブ１４の
曲がり領域２０内に位置する屈曲可能な領域９０を備え
る。屈曲可能な領域９０は、チューブ３２の近傍に配さ
れた堅固な部分９１、９３と一体に連続して形成されて
いる。この屈曲可能な領域９０には、チューブ壁９６に
配された、軸方向に延びる１個の細長いスロットで逃げ
が付けられている。スロット９４の周囲を囲む材料９８
は、軸方向に延びる板状のばねを形成する。このばね
は、堅固な部分９１、９３と内部結合する。

【００３４】板状ばね９８は、十分に屈曲性を有するた
め、曲がり領域２０に加えられた湾曲又は曲げに順応す
る（図２）。同時に、板状ばね９８は軸方向に十分に堅
固なため、トリガー２４により加えられた軸力を曲がり
領域２０を介して伝達し、外科用刃先１２が操作され
る。部分９０の可撓性と軸方向の剛性は、もちろんスロ
ット９４の軸方向の長さ（Ｌ₁）、深さ（Ｄ₂）を左右す
る。屈曲可能な領域９０は、内部チューブ３４の近傍の
堅固な部分９１、９３が湾曲しないように、内部チュー
ブ３４の少なくとも作動に要する程度だけ曲がり領域２
０より長くなくてはならない。

【００３５】スロット９４は十分な深さＤ₂を有するよ
うに形成され、屈曲可能な領域９０は、過度に応力を帯
びることなく、曲がり領域２０に加えられた湾曲を受け
入れることができなくてはならない。とはいえ、Ｄ₂が
深すぎると板状ばね９８が弱まり、屈曲可能な領域９０
が外科用刃先１２で身体材を削除するのに必要な軸力を
供与できなくなる。この例では、深さＤ₂は内部チュー
ブ３４の外径（例えば、０.１１０インチ）の６０〜７
５％である。スロット９４は、適した技術であればいか
なる技術ででも、例えばＥＤＭ、溶接等で形成される。

【００３６】内部チューブ３４は、中間チューブ３２、
静止チューブ１４内に中心から同一距離で配されるた
め、板状ばね９８は、曲がり領域２０の湾曲の方向に反
して位置する。従って、板状ばね９８は、曲がり領域２
０が最大半径の湾曲を有する部分の近傍に配される。例
えば、曲がり領域２０がハンドピース１６、軸１８に対
して上向きに湾曲する図２の配置では、曲がり領域２０
の下部２０ａは、上部２０ｂよりも湾曲の半径が大き
い。内部チューブ３４は、板状ばね９８が下部２０ａに
面するように配向されている。その結果、内部チューブ
３４が中間チューブ３２、静止チューブ１４内を軸方向
に外科用刃先の方に滑るとき、板状ばね９８は中間チュ
ーブ３２の内部表面の負荷に抗するため、外科用刃先１
２が操作されるときに板状ばね９８が歪んだり、破損す
る危険性が軽減される。（板状ばね９８が曲がり領域２
０の上部２０ｂに面して内部チューブ３４が設置される
場合、この危険性は最大である。この場合、内部チュー
ブ３４が外科用刃先の方に軸方向に滑るとき、板状ばね
９８は中間チューブ３２の内部表面から実質的に遠ざか
り、チューブ３２からの支持を失う）。

【００３７】図２では、内部チューブ３２により、タン
（ｔａｎｇ）１００を介して外科用刃先１２のジョー２
８が駆動される。タン１００の末端領域は、回動可能な
ようにピン１０４でジョー２８に取り付けられている。
タン１００の近接領域は、チューブ状で、回転式滑り接
合部１１０を介して内部チューブ３４の末端領域９２と
係合する。使用者が外科用刃先１２の回転方向を変化さ
せるとき、滑り接合部１１０により内部チューブ３４が
回転方向に固定される（従って、板状ばね９８は曲がり
領域２０内にを上記記載の中心から同一距離の位置に維
持する）。

【００３８】滑り接合部１１０は、タン１００の近接領
域の先の拡大うね（ridge）１０８（図２）と内部チュ
ーブ３４の末端領域９２（図５）との係合により形成さ
れる。末端領域９２は、周辺上に間隔を置いて配された
一連の（４個等の）狭い切り込み１１４（図５にのみ図
示）を備え、末端領域９２は、この切り込みにより、組
み立て中、タン１００の近接領域上に弾性力で拡張す
る。滑り接合部１１０が組み立てられると、末端領域９
２のうね（ridge）１１６はタン１００の近接領域の環
状腔内（数字のふりなし）に嵌合し、内部チューブ３４
とタン１００の間で軸が振れないように促される。うね
１１６は、組立を容易にするため、壁９６よりわずかに
薄くなっている（例えば、０.００５インチだけ）。

【００３９】また、図６では、タン１００の末端領域
は、ピン１０４を受け止める延長部１２０を備える。延
長部１２０は、１組の前方支持表面１２２を備える。こ
の前方支持表面１２２は、ジョー２８の近接領域に存在
する、後方対面・ベアリング面の１組の対応する表面１
２４に対向し係合する。その結果、内部チューブ３４に
より伝達された移行力は、単にピン１０４を介してとい
うより、支持表面１２２、１２４が係合するために、タ
ン１００によりジョー２８に加わる。このため、ピン１
０４に加わった応力は減少し、付随する破損の危険が少
なくなる。

【００４０】上記説明のように、ジョー２８は、チュー
ブ状延長部６０の開口部７２（図２）内に収まる。ジョ
ー２８の長手方向に延びる側面１２６と開口部７２の側
面１２８が緊密に嵌合する。このため、外科用刃先１２
が軸１８のまわりを回転するとき、ピン７４、１０４に
付与された応力が減少する。その理由は、チューブ状延
長部６０と下部ジョー３０が中間チューブ３２により回
転すると、回転力が、単にピン７４、１０４を介してと
いうより、側面１２６、１２８の係合を介してジョー２
８に加えられるからである。

【００４１】内部チューブ３４は、中間チューブ３２を
完全に通過して延び、チューブ３４の近接領域９７はハ
ンドピース１６の吸い込み嵌込み部品３８内で終了す
る。近接領域９７のわずかに末端領域方向で、内部チュ
ーブ３４はブラケット１３０を通過する。ブラケット１
３０の側面にはピン１３２が配され、対応する１対のス
ロットをトリガー２４に係合させる。トリガー２４は、
ピン１３６によりハンドピースに回動可能に固定されて
いる。ブラケット１３０は、内部チューブ３４に（軸方
向には）固定されているが、その理由は以下である。ブ
ラケット１３０は、嵌込み部品１３８上の１３７にねじ
止めされているため、両者の軸方向の相互の位置が変化
して、トリガー２４の位置を調整し、刃先１２の操作に
関係しない、トリガー２４の運動の振れを取り除く。

【００４２】圧力リリーフ組立部品１４０は嵌込み部品
１３８の拡大端部１３９を受け止める。圧力リリーフ組
立部品１４０の末端領域は、嵌込み部品１４２により、
軸方向に固定された位置で、内部チューブ３４に堅固に
固定されている。圧力リリーフ組立部品１４０は中空の
外被１４４を備え、この外被１４４の中を内部チューブ
３４が通過する。外被１４４はリリーフばね１４６を包
含する。ばね１４６は、後述の目的のために予め大きな
荷重（例えば、１３０lbs)を付与され、嵌込み部品１４
２の表面１４３と嵌込み部品１３８の拡大端部１３９の
表面１４８の間で圧縮される。スナップリング１５０
は、外被１４４の末端領域に固定され、外被１４４内に
嵌込み部品１３８とばね１４６を捕える。戻りばね１５
２は、ノブ２６と外被１４４の肩１５４の間で圧縮され
る。組立外科用器具１０は以下のように組み立てる。ま
ず、中間チューブ３２、内部チューブ３４を上記のよう
に作製する。チューブ状の延長部６０を中間チューブ３
２の末端領域４２に溶接し、タン１００を滑り接合部１
１０で内部チューブ３４の末端領域９２に接着する。タ
ン１００を挿入すると、切り込み１１４により末端領域
９２が弾性力で拡張し続いて収縮し、うね１０８をスロ
ット１１２内に確実に保持する。（チューブ１４を湾曲
させ曲がり領域２０を形成する前に）中間チューブ３２
を外部チューブ１４の末端領域を介して挿入し、スリー
ブ８０をろう付、溶接によりチューブ３２の近接領域に
接着する。次に、内部チューブ３４を外被１４４、中間
チューブ３２を介して近接領域方向に挿入する。丁番ジ
ョー２８をピン７４、１０４で延長部６０、タン１００
に、各々装着する。次いで、圧力リリーフばね１４６を
外被１４４内、内部チューブ３４の周囲に挿入し、続い
て嵌込み部品３８を挿入する。スナップリング１５０を
配置し、圧力リリーフばね１４６を外被１４４内に圧縮
させ、保持させる。

【００４３】チューブ状の延長部６０は、チューブ３
２、３４が完全に挿入されると、静止チューブ１４の末
端領域１４ａに隣接する、浮出した丸フランジ１６０
（図２）を備えている。フランジ１６０は、静止チュー
ブ１４と同じ外径（例えば、０.１６５インチ）を有す
る。チューブ１４は、末端領域１４ａの近接方向に少し
延びつば１６４の対応する内部ねじ山を受け止める、１
組の外部ねじ山１６２を備えている。つば１６４は、フ
ランジ１６０を受け止めるための環状くぼみを備えてい
る。つば１６４を静止チューブ１４に配置し、フランジ
１６０がつば１６４の丸肩部１６８とチューブ１４の末
端領域１４ａとの間に収まるようにする。この丸肩部１
６８と末端領域１４ａとにより滑り接合部（srip join
t）が形成され、チューブ状の延長部６０がくぼみ内で
回転することが可能となる。

【００４４】中間チューブ３２、内部チューブ３４の末
端領域をハンドピース１６内に固定しハンドピース１６
を組み立て、組み立てを完了する。次いで、適する技術
であればいかなる技術を用いてもよいが、曲がり領域２
０を外部チューブ１４に形成する。湾曲させるときにチ
ューブ１４にしわが寄らないように注意する。曲がり領
域２０は、器具１０の末端先端部の近接方向、約０.７
０inchesに位置するが、もちろん他の位置も可能であ
る。曲がり領域２０は、外科用刃先１２を適する角度
（例えば、１５°Ｃ、３０°Ｃ、４５°Ｃ等）であれば
どのような角度でも逸らせる（又は曲げられる）外形を
有する。操作図７では、操作する際、外科用器具１０を穿刺創傷１７
０を介して身体の関節部分１７２（膝関節等）に挿入す
る。洗浄液を第２の穿刺開口部１７６を介して液体源１
７４から導入する。関節部分１７２内の手術箇所を、フ
ァイバーオプチックスカップラー１８０を介して光源１
７８から供給する光により照射する。このファイバーオ
プチックスカップラー１８０はまた手術箇所の映像をカ
メラ１８２に伝達する。映像はまたテレビ１８４により
表示され、外科医は処置を明視することができる。

【００４５】外科医は、ハンドピース１６を（例えば、
上下、左右に）操作し、切除する身体材（軟骨、滑膜の
ような）の近傍に外科用刃先１２を位置調整する。例え
ば、外科用器具１０を操作して外科用刃先１２を組織１
８８の底部に置く。曲がり領域２０に付与された湾曲に
より、外科用刃先１２を組織１８８の底部に設置するの
が容易になる。曲がり領域２０に付与された湾曲によ
り、外科用器具１０を関節空間１７２から取り除き別の
穿刺創傷を介して再び挿入する必要がなくなり、外科用
刃先１２を到達困難な組織に置くことが容易にできる。
上記の米国出願第07/734,599号に記載されているよう
に、このため、外傷が最小限となり、外科的処置から生
じる感染や他の合併症の危険性が減少する。

【００４６】外科医はトリガー２４をハンドル２５の矢
印１９０の方向に絞る（例えば、ハンドル２５をてのひ
らにあて、手の中指を用いてトリガー２４を操作する）
ことにより、外科用刃先１２で組織１８８を切除する。
図２に示すように、トリガー２４によりブラケット１３
０が前方に移動し、圧力リリーフばね１４６に軸力が加
わる。ばね１４６には予め大きな加重を付与してあるた
め、使用者がトリガー２４に過度の圧力を加えるまでト
リガー２４が圧縮することはない（これに関しては後に
説明する）。従って、軸力が嵌込み部品１４２に加わ
り、内部チューブ３４、外被１４４、ばね１４６が、中
間チューブ３２に対して軸方向に一体として滑る（中間
チューブはつば１６２により軸方向に固定された位置に
把持される）。なお、内部チューブ３４は、ハンドピー
ス１６内を滑るとき真空嵌込み部品３８内にとどまる。

【００４７】内部チューブ３４が末端方向に滑ると、タ
ン１００が前方に移動し、ジョー２８がピン７４で回動
しジョー３０に対して閉鎖し、外科用刃先１２が操作さ
れる。外科用刃先１２は、最初は回転可能に設定されて
いるため、ジョー２８が上向きに開き（図７）、組織１
８８が漸進的に切除される。屈曲可能な部分９０が曲が
り領域を介して中間チューブ３２内を滑らかに滑り、板
状ばね９８が中間チューブ３２からの負荷に抗し支えら
れる。その結果、屈曲可能な部分９０が加えられた軸力
を曲がり領域２０を介して外科用刃先１２に効率的に伝
達する。部分９０の屈曲性により、曲がり領域２０によ
り内部チューブ３４に付与された応力が減少し、操作を
頻繁に繰り返して行ったとしても、内部チューブ３４が
加えられた力に対応して破損する危険性が大幅に減少す
る。

【００４８】外科用器具１０の操作寿命は、負荷に抗す
る表面１２２、１２４をタン１００、ジョー２８に配置
することによりさらに長くなる。タン１００により、移
行力は、単にピン１０４に加わるというより、負荷に抗
する表面１２２、１２４を介してジョー２８に加わるの
で、ピン１０４に加わる応力は非常に大幅に減少する。
このため、使用中に、特に使用者が切除のための大きな
圧力をトリガー２４に加える場合に、ピン１０４が折れ
る危険性が最小限になる。

【００４９】ジョー２８、３０は、トリガー２５の圧力
を解除するだけで開く。内部チューブ３４、外被１４４
がハンドピース１６内で軸方向に滑るとき戻りばね１５
２は軸方向に圧縮されるため、トリガー２４が解除され
ると、圧力リリーフ組立部品１４０が、従って内部チュ
ーブ３４がこの近接方向に滑る。この摺動内部チューブ
３４により、タン１００もまた近接方向に引かれ、それ
によってジョー２８がピン７４で回動してジョー３０か
ら遠ざかる。トリガー２４が完全に開くとブラケット１
３０が逆止め１５３に係合し、トリガー２４の移動、ジ
ョー２８の開きを制限する。

【００５０】ハンドピース１６の嵌込み部品３８に接続
した真空源１９２により、吸い込みが内部チューブ３４
の組織輸送通路３６を介して加わり、切除用のジョー２
８、３０の間の身体材１８８を吸い込む。この真空によ
り、洗浄液、ジョー２８、３０の鋭利なへり６４、６６
に切除された身体材１８８の破片もまた、ジョー２８、
チューブ状の延長部６０の底部７０（これらは上記米国
特許第4,662,371号に記載のように、このような喉部を
付与する形状である）の間の組織伝達のどを介して、次
いでタン１００を介して、組織輸送通路３６に入り、吸
い込まれる。その結果、破片は手術箇所から吸い込ま
れ、器具１０は、適所にとどまり、さらに切除が行われ
る。

【００５１】外科医が他の身体材、例えば外科用刃先１
２の下の組織１９６を切除しようとすれば、ノブ２６を
例えば矢印１９４の方向に回転させる。加えられた回転
力は、ピン８４とスリーブ８０（図４）との係合によ
り、中間チューブ３２に伝達され、中間チューブ３２が
外部チューブ１４、内部チューブ３４に対して回転す
る。屈曲可能な部分４０により、加えられた回転力は、
曲がり領域２０を介して外科用刃先１２に、特にチュー
ブ状の延長部６０を経由してジョー３０に伝達される。
従って、ジョー３０、チューブ状の延長部６０は、つば
１６０により設けられた滑り接合部内で矢印１９８の方
向に一体として回転する。ジョー３０が回転するとき、
延長部６０の側表面１２８は、ジョー２８の側表面１２
６の負荷に抗する。このため、ジョー２８は、ピン７４
に過度の応力が付与されることなく、回転する。

【００５２】外科医はノブ２６を回転させて、軸１８に
対して外科用刃先１２が所望の回転方向に達する〔例え
ば、ジョー２８が図７（説明を簡略にするためジョー３
０の対応する位置は図示せず）のシルエットで示される
位置にある〕ようにする。所望であれば、外科医は、矢
印１９８の方向に完全に３６０°Ｃまで回転させ続ける
ことができる。あるいは、単にノブ２６を反対方向に回
転させることにより、回転方向を残しておくこともでき
る。その結果、外科医は、ハンドピース１６を全く捩る
ことなく、自在に外科用刃先１２を回転させることがで
きる（例えば、ハンドピース１６を把持した手の人差し
指を用いノブ２６を回す）。こうすると、ハンドピース
１６が、操作の楽な位置（例えば図７に図示する位置
等）に常に維持される。曲がり領域２０、外部チューブ
１４は回転可能に固定されるため、外科用刃先１２が回
転するときに外部チューブ１４の位置を調節し直さなく
てよい。

【００５３】タン１００がチューブ３４の末端領域のス
ロット１１２内で回転するため、滑り接合部１１０によ
り、中間チューブ３２が内部チューブ３４から独立して
回転する。従って、内部チューブ３４は、図２に示され
た位置に回転可能に固定されたままとなる。このため、
板状ばね９８は、中間チューブ３２の負荷に抗し適所に
維持され、内部チューブ３４はトリガー２４に対応して
軸方向に滑る。

【００５４】外科医はトリガー２４に力を加え外科用刃
先１２で身体材を削除するが、この力の程度が物質が削
除される際の強度を左右する。比較的柔質の物質（滑膜
等）では、硬質の物質（柔骨等）よりも軽い切除力を加
えなくてはならない。場合によれば、外科用刃先１２で
容易に削除できない硬質の身体材（骨片等）はジョー２
８、３０の間につかえるかもしれない。外科医は、さら
に大きな力をトリガー２５に加えて破片を切除しようと
するかもしれない。しかし、もし破片が十分に硬質であ
ったなら、加えられた力が十分であれば、ジョー２８、
３０の一方あるいは両方が破損するかもしれない（さら
に手術箇所１８６につかえるかもしれない）。圧力リリ
ーフ組立部品は、外科医が外科用刃先１２に加えること
ができる力の程度を制限することにより、この望ましく
ない結果を回避するものである。

【００５５】上記説明のように、圧力リリーフ組立部品
１４６は、予め荷重、例えば１３０lbsを加えているた
め、通常の状況では外科医がトリガー２４を絞らなけれ
ば軸方向に圧縮されることはない。しかし、外科医がト
リガー２４を絞ると、荷重が克服され、ばね１４６は軸
方向に圧縮される。しかし、もしトリガー２４に加えら
れる力（その力は当然刃先１２に加わる）が限界を超え
た場合（例えば、骨片等によりジョー２８、３０が閉鎖
せず、外科医がトリガー２４に過度の力を加えた場合）
も、荷重が克服され、ばね１４６は軸方向に圧縮され
る。ばね１４６が圧縮すると、嵌込み部品１３８は圧力
リリーフ組立外被１４４内で内部チューブ３４を滑り、
トリガー２４が内部チューブ３４から切り離され、トリ
ガー２４の軸方向の移動（矢印１９０の方向）が内部チ
ューブ３４に伝わるのが阻止される。その結果、外科医
がトリガー２４を完全に閉鎖の位置まで絞っても、過度
の力は外科用刃先１２に加えられるというよりむしろ、
ばね１４６の圧縮により制限される。他の実施態様他の実施態様は、以下の請求項の範囲内に含まれる。

【００５６】例えば、曲がり領域２０が軸１８、ハンド
ピース１６に関して上向きに設定された外科用器具１０
が示されているが、他の設定（例えば、下向き、右ある
いは左向き、これらの間のいかなる方向でも）が可能で
あることは明白である。所定の外科的処置に最適な湾曲
の形状を決定する際に使用者が最大の融通性を得られる
よう、曲がり領域２０の設定が各々異なる１組の外科用
器具が提供される。湾曲の程度を変化させたものも提供
される。

【００５７】さらに、チューブ３２、３４の一方あるい
は両方を静止チューブ１４の外側に配することも可能で
ある。他の外科用刃先、例えば上記特許の１つ以上に記
載のはさみ、刃先等も使用可能である。この外科用器具
は、関節鏡検査（腹腔鏡検査等）以外の処置を行うよう
に組み立てることもできる。外科用器具を電動にするこ
ともできる。所望であれば、圧力リリーフばね１４６に
１３０lbs前後の荷重を加えることもできる。

【００５８】屈曲可能な部分４０、９０に別の方法で逃
げをつけることもできる。例えば、屈曲可能な部分４０
のスロット４４を別のパターン（特許第07/634,599号、
図３に示されるもの等）に配置することもできる。ある
いは、同じ角度を有する、あるいはチューブ３４に弾性
部を有する、一続きのスロットが付いた丸穴を付与する
こともできる。

【００５９】屈曲可能な部分４０、９０の一方あるいは
両方をプラスチック等の材料で包み、真空効率を高めた
り、開口部のへりに組織片がつかえないようにすること
もできる。屈曲性を過度に損なわない、適する材料であ
ればいかなる材料でも用いることができる。例えば、屈
曲性を有する薄いチューブを屈曲可能な部分９０に焼嵌
め、スロット９４を囲うこともできる。（上記特許第07
/634,599号に記載のように）ゴムのような柔軟性を有す
る材料を屈曲可能な部分４０のスロット４４に挿入する
こともできる。

【００６０】チューブ３２、３４は、概ね屈曲可能な部
分のある、堅固な金属部材である必要はない。チューブ
３２、３４の一方が全長に及んで屈曲性を有し、そのチ
ューブが十分に堅く、加えられた力（回転力、軸力）を
外科用刃先１２に伝達することができるかもしれない。
例えば、本譲渡人に譲渡され、本発明に挿入された、１
９９０年１０月１９日出願の同時係属出願第07/600,531
号に示されように、チューブ３２、３４は、プラスチッ
ク等の非金属からなることもできる。

【００６１】この発明は、身体材を切除するというより
むしろ掴む、いわゆる「掴み具」外科用器具と共に用い
ることもできる。図８では、外科用器具２１０は、いわ
ゆる「バスケット鉗子」関節鏡外科用器具で、それの外
科用刃先２１２は手術中に組織あるいは他の身体材を掴
み、把持し、切除できる形状を有する。外科用器具２１
０は、外科用刃先２１２が突出する開口末端領域２１４
ａを有し近接方向がハンドピース２１６で終了する、静
止外部チューブ２１４を備える。外部チューブ２１４
は、概ね、長手軸２１８に沿って配されるが、末端領域
２１４のわずかに（例えば、１インチ）近接方向に配さ
れる曲がり領域２２０を備える。

【００６２】外科用刃先２１２は、固定組立部品２２２
により外部チューブ２１４内に支持される。この固定組
立部品２２２は、（ハンドピース２１６のトリガー、ハ
ンドル組立部品２２４、２２５の作動に対応して）刃先
２１２を操作し、（ハンドピース２１６のノブ２２６の
回転に対応して）軸２１８に対して外科用刃先２１２を
回転させるよう構成されている。

【００６３】固定組立部品２２２は、外科用刃先２１２
のジョー２３０を保持する回転中間チューブを備える。
中間チューブ２３２は、屈曲可能な部分２３４が曲がり
領域２２０内に配された概ね堅固な部材である。屈曲可
能な部分２３４には、チューブ３２のスロット（図３）
のような、軸方向に延びる一続きのスロット２３６で逃
げが付いている。従って、屈曲可能な部分２３４は、曲
がり領域２２０に付与された湾曲に順応し、ノブ２２６
に加えられた回転力を曲がり領域２２０を介して外科用
刃先２１２に伝達する。

【００６４】中間チューブ２３２の末端領域２３８は、
ジョー２３０の近接延長部２４２に継目２４０で溶接さ
れている。近接延長部２４２には、固定組立部品がチュ
ーブ２１４に完全に挿入されると外部チューブ２１４の
末端領域２１４ａに隣接する、浮出した丸フランジ２４
４を備える。つば２４６は、フランジ２４４を受け止め
るくぼみ２４８を備え末端領域２１４ａに装着され係合
し、ジョー２３０、中間チューブ２３２を外部チューブ
２１４に対して軸方向の位置に固定し、軸２１８に対し
て回転させる。この目的のために、末端領域２１４ａの
外径は、チューブ２１４の残部の外径に対して幾分拡大
されている。開口部２３１は、下記のように、ジョー２
３０を完全に介して配されている。ジョー２３０に対す
る末端領域２３０ａは、組織を破損することのないよう
に円形である。

【００６５】外科用器具１０の場合に上記で説明された
のと同様に、中間チューブ２３２の近接領域はノブ２２
６に固定されている。ノブ２２６のピン２５０はスロッ
トを有するスリーブ２５２に係合し、ノブ２２６からの
回転力を中間チューブ２３２に、従って外科用刃先２１
２に接続する。中間チューブ２３２は内部部材２６０を
取り囲む。この内部部材２６０は、組編された金属ワイ
ヤーで、トリガー２２４で作動し、中間チューブ２３２
内に滑り、軸力を曲がり領域２２０を介して駆動外科用
刃先２１２に伝達する。（説明を簡略にするため、内部
チューブ２６０は断面図で示していない）。内部チュー
ブ２６０の末端領域２６２は作動器２６４により可動ジ
ョー２２８に接続している。

【００６６】ジョー２２８は、開口部２３１内にジョー
２３０にピン２２９により回動可能に固定されている。
作動器２６４の末端領域２６６は、ピン２２９の下のピ
ン２６８でジョー２２８に係合している。作動器２６４
は、近接方向に延び、「Ｓ字」のようなものを描くよう
にして上向きに屈曲し、内部部材２６０の末端領域２６
２（作動器２６４の孔にろう付けされている）を受け止
める。作動器２６４の端部は、内部部材２６０を受け止
めるが、円形の横断面を有し、中間チューブ２３２の内
径とほぼ同じ大きさで、内部部材２６０が滑るとき滑ら
かに移動する。作動器２６４の末端領域２６６は、平滑
でジョー２２８の肩部（図６）の間に嵌合する。

【００６７】内部部材２６０が中間チューブ２３２を介
してハンドピース２１６まで延びる。内部部材２６０の
近接領域２７０が、圧力リリーフ組立部品２７４内で回
転するように配された、ボール２７２に堅固に接着され
ている。プランジャー２７６により、トリガー２２４
は、外科用器具１０の場合に上記で説明したものと類似
のブラケット組立部品２７８を経由して、圧力リリーフ
組立部品２７４に接続される。組立部品２７４の外被２
８２内にプランジャー２７６と共に配される圧力リリー
フ組立部品２７４は荷重（例えば、２５〜３０ｌｂｓ
で）を付与され、プランジャー２７６の拡大頭部は外被
２８２の近接壁２８６から遠ざかる。戻りばね２９０は
ブラケット２７８？と係合し、ハンドル２２５に対して
トリガー２２４を開放位置に移動させる。

【００６８】外科用器具２１０の操作は外科用器具１０
の操作と類似している。外科医は、トリガー２２４をハ
ンドル２２５の方に絞り、外科用刃先１２を操作し、ジ
ョー２２８、２３０の間に身体物質を掴む。これによ
り、プランジャー２７６が近接方向に引かれる。過度の
力が加わらなければ（以下に記載のように）、プランジ
ャー２７６はばね２８０を圧縮せず、従って、圧力リリ
ーフ組立部品２７４は一体として近接方向に滑り、内部
部材２６０が近接方向に引かれる（ボール２７２が外被
２８２の前方に屈曲した壁２９２と係合しているためで
ある）。内部部材２６０により、ジョー２２８がピン２
２９で回動し、引っ張られジョー２３０に対して閉鎖す
る。開口部２３１の軸方向の延長部２３１ａが作動器２
６４を受け止めるため、ジョー２２８は自在に閉鎖する
ことができる。ハンドル２２４を解除するだけで、ばね
２９０が伸び、内部部材２６０が後端方向に滑り、ジョ
ー２８０が上向きに回動し、ジョー２２８は開放位置に
戻る。

【００６９】内部部材２６０は、軸方向の強度が高いた
め、外科医が外科用刃先２１２に大きな圧力を加えジョ
ー２２８を開いても座屈することがない。とはいえ、内
部部材は十分な屈曲性を有するため、過度に応力を帯び
ることなく、加えられた移行力を曲がり領域２２０を介
してジョー２２８に伝達することができる。刃先２１２
が回転する同じ方向にノブ２２６を回すことにより、長
手軸２１８に対して外科用刃先２１２が回転する。外科
用器具１０の場合のようにノブ２６には使い易くするた
めローレットが切ってあり、トラスト座金により、ノブ
２２６は外科医が設定した回転位置に維持される。屈曲
性を有する中間部材２３２は、加えられた回転力を曲が
り領域２２０を介してジョー２３０に効率的に伝達す
る。ジョー延長部２４２、つば２４６の間に設けられた
滑り接合部により、ジョー２３０はくぼみ２４８内を自
在に回転し、軸２１８に対して刃先２１２の方向設定を
変化させる。開口部２３１の側面２３３は、ジョー２８
８の軸方向に延びる側表面（番号のふりなし）と係合
し、ピン２２９、２３０に大きな応力を付与することな
く、ジョー２２８をジョー２３０と共に回転させる。

【００７０】また、ジョー２２８、２３０のこの回転
は、作動器２６４、内部部材を、その堅固な接続によ
り、軸２１８で回転させる。（あるいは、滑り接合部を
例えば内部部材２６０、作動器２６４の間に設ける）。
内部部材２６０は屈曲性を有するため、軸２１８で自在
に回転し、揺動（rolling)によるこの回転が外被２８２
内に伝達され、内部部材２６０のよじれやキンク形成の
阻止が促される。

【００７１】過度の圧力がトリガー２２４に加わる（例
えば、ジョー２２８、２３０が骨片のような硬質な物体
を掴み、外科医が外科用刃先２１２を完全に閉鎖しよう
とする）と、圧力リリーフばね２８０に予め加えられて
いる荷重が克服される。その結果、内部部材２６０は軸
方向に対して静止しているが、ばね２８０は、トリガー
２２４がハンドル２２５の方にさらに移動するのに対応
して圧縮する。これによって、過度の軸力が外科用刃先
２１２に加わらず、ジョー２２８、２３０、ピン２２
９、２６８への損傷する危険性を軽減できる。

【００７２】さらに別の実施態様が可能である。例え
ば、図９では、外科用器具３１０は、回転可能に固定さ
れた外科用刃先３１２を備えた「パンチ」式関節鏡器具
である。この外科用刃先３１２は、湾曲した静止チュー
ブにより支持され、チューブ３１４内に共軸で配された
内部チューブ３１６により操作される。内部チューブ３
１６は、外科用器具１０の内部チューブ３４と類似の方
法で組み立てられ、屈曲可能な領域３１８を備える。こ
の屈曲可能な領域３１８により、曲がり領域３２０によ
り付与された湾曲が受け入れられ、チューブ３１６は、
外部チューブ３１４内を滑り、加えられた軸力を外科用
刃先３１２に伝達する。外科用刃先３１２により切除さ
れた組織は、手術箇所から内部チューブ３１６の吸い込
み通路３２２を介して取り除かれる。

【００７３】屈曲可能な領域３１８は、手術中は曲がり
領域３２０内に完全に収まる軸方向に細長いスロット３
２４を備える。チューブ３１６の末端領域、近接領域３
２６、３２８は堅固に形成されている。スロット３２４
の長さ、深さを外科用器具１０の場合に上記で設定され
た基準に従って選択し、過度に応力を付与することなく
適当な軸方向の剛性を有し加えられた力を曲がり領域３
２０を介して伝達する、板状ばね３３０を設ける。内部
チューブ３１６を外部チューブ内で中心から同一距離で
設定し、上記に説明したように、板状ばね３３０を曲が
り領域３２０が長手軸３１３から遠ざかるように湾曲す
る方向と反対方向に配する。これにより、板状ばね３３
０は、滑るときに外部チューブ３１４の壁によって確実
に支持される。

【００７４】内部チューブ３１６の末端領域３２６は、
ピン３３４を介して外科用刃先３１２の可動ジョー３１
２ａに回動可能に係合するｔａｎｇ型延長部３３２を備
える。ジョー３１２ａは、外部チューブ３１４の延長部
３３１に配された静止ジョー３１２ｂにピン３３６によ
り丁番固定されている。ジョー３１２ａ、３１２ｂは、
組織、他の身体物質を切断する切断へり３３８を備え
る。

【００７５】チューブ３１４、３１６の末端領域は、ハ
ンドピース３４０内に固定されている。フランジ３４２
は、外部チューブ３１４の近接領域３４４にろう付けさ
れている。内部チューブ３１６は、フランジ３４２内を
延び、ハンドピース３４０の近接領域の吸い込み嵌込み
部品３４８に滑動可能に配された近接領域３４６で終了
する。ブラケット３５０は、内部チューブ３１６の周
囲、フランジ３４２のわずかに近接方向にろう付けされ
ている。ブラケット３５０は、トリガー３５４のピン３
５２を受け入れるように切り込みが入っている。チュー
ブ３１４、３１６、フランジ３４２、ブラケット３５０
は、ハンドピース３４０内にスリーブ３５６により固定
されている。このスリーブ３５６は、外被３４０内に装
着され、ハンドピース３４０内の肩部に対してばね３５
８、フランジ３４２を圧縮する。

【００７６】戻りねじ３６０により（調整ねじ３６１に
より適所に保持される）、トリガー３５４は静止ハンド
ル３５５から遠ざかり、ブラケット３５０が（従って、
内部チューブ３１６が）近接方向に移動し、ジョー３１
２ａ、３１２ｂが開く。逆止め３６２は、ハンドピース
３４０の近接領域内に装着されて位置の調整が可能で、
ブラケット３５０の移動を制限することにより、ジョー
３１２ａ、３１２ｂの開き具合が制限する。調整ねじ３
６４により逆止め３６２は適所にロックされる。

【００７７】操作において、トリガー３５４を絞った
り、解除したりするだけで、外科医はジョー３１２ａ、
３１２ｂを開閉できる。トリガー３５４をハンドル３５
５の方に引くと、ピン３５２により、ブラケット３５０
は、滑り逆止め３６２から遠ざかる。この運動により内
部チューブ３１６が外部チューブ３１４内を末端領域に
滑る。屈曲可能な領域３１８はトリガー３５４を絞った
ときに加わった軸力を曲がり領域３２０を介して伝達
し、延長部３３２が前方に移動し、ジョー３１２ａがピ
ン３３６で下方に回動する。延長部３３２の拡大肩部３
３３は、図６に示されたのと同様の方法でジョー３１２
ａの肩部３３５と係合し、ピン３３４、３３６に付与さ
れた応力が減少する。ジョー３１２ａ、３１２ｂの操作
により切断された身体物質の破片（および洗浄液）が、
嵌込み部品３４８の吸い込みにより輸送通路３２２に吸
い込まれ、手術箇所から取り除かれる。

【００７８】外科医がトリガー３５４を解除すると、戻
りばね３６０により、トリガー３５４が内部チューブ３
１６を反対方向に引っ張り、ジョー３１２ａを上向きに
回動させ、ジョー３１２ｂから遠ざける。延長部３３２
の勾配のある上部表面３３７により、延長部３３２が外
部チューブ３１６内に引っ込む。タン型延長部３３２
は、チューブ３１４に入るとき、わずかに下方に屈曲す
る。

【００７９】また、ハンドピース３４０は、ロック組立
部品３７０を備え、外科用刃先３１２の損傷、切除表面
３３８での不慮の接触による傷害の危険性を軽減するた
め、ジョー３１２ａ、３１２ｂを閉鎖して器具３１０を
保管する。ハンドル３５５の棒材３７２は、滑動可能な
板３７６のスロット３７４を介してトリガー３５４に突
入している。スロット３７４は、上部３７５に向かって
狭くなっている。この上部３７５は、棒材３７２の小さ
な喉部３７８よりもわずかに大きい。トリガー３５４が
完全に閉じると、喉部３７８はスロット３５４と一直線
に並ぶ。従って、板３７６を下方に滑らせることによ
り、使用者は、スロット３７４の狭い部分３７５を喉部
３７８に位置を定め、トリガー３５４を閉鎖の位置に収
める。ロックが望ましくない場合には、トリガー３５４
のばね押しボール３８０を板３７６の対応するくぼみに
係合させ、板３７６を上部位置に保持する。

【００８０】この発明は関節鏡用の外科用器具の点から
記載したが、別のタイプの器具、例えば、別の種類の内
視鏡処置用、生検用の形状を有する器具によって用いる
こともできる。以上要するにこの発明に係る外科用器具
は、供給された力を曲がり領域の近くに伝達し静止部材
に対して外科用刃先の回転方向を選択的に変更する組立
部品によって、静止した指示部材の曲がり領域の末端で
外科用刃先が、保持された外科用器具である。

【００８１】もう１つの例では、静止部材は、曲がり領
域を含まない、静止部材によって指示された回転部材は
外科用刃先に回転力を伝達し、選択的に刃先の回転方向
を変更し、静止部材によって支持された駆動部材は軸方
向の力を外科用刃先に伝達してそれを操作する。更にも
う１つの例では、静止部材が曲がり領域を有するが、外
科用刃先が回転しない。静止部材で支持された可動部材
は末端に加えられた軸方向の力を曲がり領域を介して伝
達して器具の末端領域に配設された外科用刃先を操作す
るよう構成されている。

【００８２】

【発明の効果】この発明によれば、外科用刃先を所望の
角度位置に回転でき、それによって何れの角度の方向で
も組織の切断及びつかみを可能とし、しかも曲がり領域
の可撓性により再挿入又は別の刃先に交換することなく
組織に到達することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の１つの実施例を示す外科用器具の斜
視図である。

【図２】図１の外科用器具の要部断面図である。

【図３】図１の外科用器具の部材の１つの詳細説明図で
ある。

【図４】外科用器具を回転するための機構の１部を示す
図１の４−４断面図である。

【図５】図１の器具のもう１つの部材の詳細説明図であ
る。

【図６】図１の器具の外科用刃先を平面図である。

【図７】図１の外科用器具の使用状態説明図である。

【図８】この発明のもう１つの実施例を示す外科用器具
の要部断面図である。

【図９】この発明の更にもう１つの実施例を示す外科用
器具の要部断面図である。

【符号の説明】

１０外科用器具１２外科用刃先１４静止チューブ１６ハンドピース２０曲がり領域２２固定組立部品２４トリガー

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成６年３月１０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図３】

【図４】

【図６】

【図１】

【図２】

【図５】

【図７】

【図８】

【図９】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ポールエー，トリーアメリカ合衆国、マサチューセッツ 01945 マーブルヘッドボウダーストリート８ (72)発明者シーボーグハンセイファートアメリカ合衆国、マサチューセッツ 01719 ボックスボロフラッグヒルロード 300 (72)発明者グラハムスミスアメリカ合衆国、ニューハンプシャー 03865 プライストゥーフォレストストリートユー３ビー 68

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ほぼ軸に沿って配置され、その軸から部
材の末端領域を角度をもって曲げられる曲がり領域を有
する静止部材と、末端領域で外科用刃先を保持するための、前記静止部材
で支持された組立部品とからなり、その組立部品が、器具の近接領域に加えられた第１の力
を外科用刃先を操作するため前記曲がり領域を介して伝
達し、かつその近接領域に加えられた第２の力を、静止
部材に対する外科用刃先の回転方向を選択的に変化させ
るため、前記曲がり領域を介して伝達する外科用器具。
【請求項２】第１の力及び第２の力が軸に対し異なる
方向に加えられる請求項１記載の器具。
【請求項３】第１の力が軸方向に加えられる請求項１
記載の器具。
【請求項４】第２の力が軸に対し回転で加えられる請
求項１の器具。
【請求項５】組立部品は可動部材を備え、少なくとも
その一部が、第２の力を曲がり領域を介して伝達し、外
科用刃先の回転方向を変化させるために比較的に可撓性
である請求項１記載の器具。
【請求項６】可動部材が、静止部材と軸を共有して配
置され、かつ曲がり領域と同軸に並んで設けられた、比
較的に可撓性の領域を有する請求項５記載の器具。
【請求項７】可動部材が静止部材の中に配設され、比
較的に可撓性である領域を曲がり領域の中に配設された
請求項６記載の外科用器具。
【請求項８】組立部品が曲がり領域に比較的に可撓性
を有する概して剛性の可動部材を備え、第２の力を曲が
り領域を介して伝達し、外科用刃先の回転方向を変える
請求項１記載の外科用器具。
【請求項９】可動部材が複数の開口により解放して比
較的に可撓性のある領域を提供する請求項８記載の外科
用器具。
【請求項１０】開口が一連で同軸に間隔を置き、円周
上に広がるスロットを有する請求項９記載の外科用器
具。
【請求項１１】可動部材は、末端領域に外科用刃先の
少なくともひとつの要素を通着し、少なくともひとつの
要素を支え、第２の力を少なくともひとつの要素に加え
て、静止部材に対して少なくともひとつの要素を回転
し、外科用刃先の回転方向を変える請求項８記載の外科
用器具。
【請求項１２】外科用刃先が、組立部品に通された第
２の要素を備え、前記の少なくともひとつの要素が、第
２の要素に係合して、第２の力に応答して第１の要素と
ともに第２の要素を回転させる請求項１１記載の外科用
器具
【請求項１３】外科用刃先を第１の力を加えることに
より操作する場合、前記の少なくともひとつの要素が、
第２の要素に対して静止する請求項１２記載の外科用器
具。
【請求項１４】少なくともひとつの要素と、第２の要
素のそれぞれが、組織切断刃を有するジョーを備え、第
２の要素は第１の力に応答して少なくともひとつの要素
を中心として旋回して、前記の少なくともひとつの要素
に向かって動き、密接して通過することにより、前記切
断刃によってとらえられた組織を切断するのに適合した
請求項１３記載の外科用器具。
【請求項１５】可動部材を支えるための、外科用器具
の近接領域のハンドピースと、ハンドピースに装着して
第２の力を可動部材の近接領域に加える手段とを備えた
請求項８記載の外科用器具。
【請求項１６】第２の力を加える手段が、ハンドピー
スに配設され外科用器具の使用者の手動による回転に適
合したアクチュエーターを有し、このアクチュエーター
を可動部材の近接領域に連結することによって、回転を
第２の力として可動部材に加える請求項１５記載の外科
用器具。
【請求項１７】組立部品が駆動部材を備え、少なくと
もその一部に比較的可撓性があって、曲がり領域を介し
て第２の力を伝達し、外科用刃先を操作する請求項１記
載の外科用器具。
【請求項１８】駆動部材が静止部材と同軸上に配設さ
れ、曲がり領域と軸に沿って並設する比較的可撓性のあ
る領域を有する請求項１７記載の外科用器具。
【請求項１９】駆動部材が静止部材の中に配設され、
比較的可撓性のある領域が曲がり領域に配設された請求
項１８記載の外科用器具。
【請求項２０】組立部品が静止部材の中に配設された
駆動部を備え、この駆動部が曲がり領域の中に配設され
た比較的に可撓性のある領域を有する概して剛性の部材
を有し第１の力を曲がり領域を介して伝達し外科用刃先
を操作する請求項１記載の外科用器具。
【請求項２１】駆動部材が中空のチューブを有し、チ
ューブの一部を解放して比較的可撓性のある領域を形成
する請求項２０記載の外科用器具。
【請求項２２】第１の力が軸に沿って加えられ、チュ
ーブの解放した領域が、軸に沿って実質的に圧縮するこ
とができず、曲がり領域を介して第１の力を平行移動さ
せ伝達して外科用刃先を操作することを特徴とする請求
項２１記載の外科用器具。
【請求項２３】チューブがチューブの壁にある細長い
開口で解放された請求項２１記載の外科用器具。
【請求項２４】細長い開口がチューブの中に向かって
半径方向に所定の長さだけ伸長し、軸上でチューブに沿
って所定の長さだけ伸長する請求項２３記載の外科用器
具。
【請求項２５】細長い開口が半径方向に向かって、チ
ューブの直径の少なくとも６０％だけ広がる請求項２４
記載の外科用器具。
【請求項２６】細長い開口が半径方向に向かって、チ
ューブの直径の少なくとも７５％だけ広がる請求項２４
記載の外科用器具。
【請求項２７】外科用刃先の操作中に、曲がり領域に
少なくとも部分的に配設されるに十分な程度に細長い開
口が軸に沿って伸長する請求項２４記載の外科用器具。
【請求項２８】第１の力が軸に沿って加えられて駆動
部材を静止部材の中で軸に沿って摺動させ、駆動部材が
静止部材の中に半径方向に沿って配設され、細長い開口
を円周上ではずませるチューブの一部が最大の曲率半径
を有する曲がり領域の一部に隣接して配設された請求項
２３記載の外科用器具。
【請求項２９】第１の力が加えられ、駆動部材を静止
部材の中で軸に沿って摺動させ、曲がり領域が軸から第
１の方向に外科用刃先を曲げる方向に向け、駆動部材が
静止部材の中に半径方向に沿って配設され、細長い開口
を円周上ではずませるチューブの一部が前記の方向に対
向して配設された請求項２３記載の外科用器具。
【請求項３０】外科用刃先は、第１の要素を有し、第
１の要素は第１の力に応答して外科用刃先の第２の要素
に対して駆動部材で動かして外科用刃先を操作するのに
適合した請求項２０記載の外科用器具。
【請求項３１】第１の要素と第２の要素はそれぞれ、
組織切断刃を有するジョーを有し、第１の要素は第１の
力に応答して第２の要素に対して回動し、第２の要素に
向かって動き、第２の要素には密接して通過して切断刃
によってとらえられた組織を切断することを特徴とする
請求項３０記載の外科用器具。
【請求項３２】駆動部材がその内部に配設した通路を
有し、駆動部材の近接領域に加えた吸い込みに応答して
外科用器具で切断した組織片を運搬する請求項３１記載
の外科用器具。
【請求項３３】第１の力が軸に沿って加えられ、駆動
部材が第１の力に応答して末端領域に向かって軸に沿っ
て摺動しジョーを閉じるのに適合した請求項３１記載の
外科用器具。
【請求項３４】組立部品が静止部材に配設する駆動部
材を備え、駆動部材は静止部材に対して可撓性があり、
第１の力を曲がり領域を介して伝達して外科用器具を操
作する請求項１記載の外科用器具。
【請求項３５】駆動部材が外科用刃先と係合する末端
領域と、第１の力を受ける近接領域とを有する可撓性の
あるケーブルからなる請求項３４記載の外科用器具。
【請求項３６】外科用刃先が第１の要素を備え、第１
の要素は第１の力に応答して第２の要素に対してケーブ
ルにより動かして外科用刃先を操作するのに適合した請
求項３５記載の外科用器具。
【請求項３７】第１の要素と第２の要素はそれぞれ組
織をつかみ切断するよう構成したジョーを含み、第１の
要素は第１の力に応答して第２の要素に対して回動する
のに適合した請求項３５記載の外科用器具。
【請求項３８】第１の力を軸に沿って加えてケーブル
を近接領域に向かって引き、ジョーを閉じる請求項３７
記載の外科用器具。
【請求項３９】近接領域に駆動部材を支えるためのハ
ンドピースと、ハンドピースが支え、第１の力を駆動部
材の近接領域に加える手段をさらに備えた請求項１７記
載の外科用器具。
【請求項４０】第１の力を加える手段が、使用者が手
動で作動させるのに適合しており、第１の力を軸に対し
て平行移動の方向で駆動部材に力を加えて、駆動部材を
静止部材の中で摺動させ、外科用刃先を操作する請求項
１８記載の外科用器具。
【請求項４１】組立部品が少なくとも一部に比較的可
撓性があり第２の力を曲がり領域を介して伝達して外科
用刃先を操作する駆動部材と、少なくとも一部に比較的
可撓性があり、第２の力を曲がり領域を介して伝達して
外科用刃先の回転方向を変化させる可動部材とを備えた
請求項１記載の外科用器具。
【請求項４２】第２の力が軸に対して回転方向に加え
られ、可動部材が第２の力に応答して回転し、駆動部材
が外科用刃先を操作する能力を損なうことなく外科用器
具の回転方向を変化するように組立部品を構成してなる
請求項４１記載の外科用器具。
【請求項４３】駆動部材が外科用刃先から回転可能に
分離され、可動部材が外科用刃先を回転させる場合に
は、駆動部材は実質的に回転が静止する請求項４２記載
の外科用器具。
【請求項４４】外科用刃先が、可動部材で支えられ可
動部材とともに回転可能な第１の要素と、駆動部材で第
１の要素に対して作動して外科用刃先を操作する第２の
要素とを備え、第１の要素は第２の要素に係合し、第２
の力に応答して第２の要素を第１の要素に対して回転
し、駆動部材は第２の要素から回転可能に分離し、第１
の要素と第２の要素が回転する場合、駆動部材は実質的
に回転が静止する請求項４２記載の外科用器具。
【請求項４５】駆動部材の末端と第２の要素との間に
配設された回転接合部をさらに備え、第２の要素を駆動
部材に対して回転させ得る請求項４４記載の外科用器
具。
【請求項４６】駆動部材が回転可能に外科用刃先に連
結され、可動部材の回転に応答して、外科用刃先ととも
に回転する請求項４２記載の外科用器具。
【請求項４７】外科用刃先が、可動部材で支えられ可
動部材とともに回転可能な第１の要素と、駆動部材によ
り第１の要素に対して回転可能な第２の要素とを有し、
第１の要素は、第２の要素に係合し、第２の力に応答し
て第１の要素とともに第２の要素を回転させ、駆動部材
は回転可能に第２の要素に連結して第２の要素とともに
回転する請求項４２記載の外科用器具。
【請求項４８】近接領域に配設するハンドピースをさ
らに備え、駆動部材がハンドピースの中で回転可能に取
り付けた近接端を有する請求項４７記載の外科用器具。
【請求項４９】組立部品の近接領域に連結して第１の
力を組立部品に加えて外科用刃先を操作する手動のアク
チュエーターと、第１の力が限界値を越えた場合、アク
チュエーターを組立部品から切り離して外科用刃先に過
剰な力がかからないようにする手段とをさらに備えた請
求項１記載の外科用器具。
【請求項５０】アクチュエーターを組立部品から切り
離す手段が、アクチュエーターを組立部品の近接領域に
連結するスプリングを有し、スプリングは、第１の力が
限界値以下の場合には第１の力を組立部品に伝達し、限
界値を越える力には応答して圧縮して、組立部品に過剰
な力がかからないようにする請求項４９記載の外科用器
具。
【請求項５１】外科用刃先をその末端領域で支持する
静止部材と、この静止部材によって支持され、器具の近接端で加えら
れた回転力を外科用刃先に伝達し、静止部材に対する外
科用刃先の回転方向を選択的に変化させるための回転可
能な部材と、静止部材によって支持され、近接領域で加えられた軸方
向の力を外科用刃先に伝達し、外科用刃先を操作するた
めの駆動部材とからなる外科用器具。
【請求項５２】静止部材がほぼ軸に沿って配設され、
曲がり領域を含み、軸から末端領域を曲げ、回転可能な
部材の一部が比較的可撓性があって、回転力を曲がり領
域を介して外科用刃先に伝達し、駆動部材の少なくとも
一部に比較的可撓性があって軸方向の力を曲がり領域を
介して外科用刃先に伝達する請求項５１記載の外科用器
具。
【請求項５３】回転可能な部材が、静止部材内に配設
され、曲がり領域に配設された可撓性のある領域を有す
る概して剛性のあるチューブを有する請求項５２記載の
外科用器具。
【請求項５４】駆動部材が、静止部材内に配設され、
曲がり領域に配設された可撓性のある領域を有する概し
て剛性のあるチューブを有する請求項５２記載の外科用
器具。
【請求項５５】駆動部材が器具の近接領域にかかる吸
引力に応答して、器具で切断した人体材を駆動部材を介
して人体の外部に運搬する通路となる請求項５４記載の
外科用器具。
【請求項５６】内部の回転可能な部材が、可撓性のあ
るケーブルからなる請求項５２記載の外科用器具。
【請求項５７】静止部材が開放した末端を有し、回転
可能な部材が末端より末端で外科用刃先を支え、回転方
向を変える回転可能な部材あるいは、外科用刃先を操作
する駆動部材に干渉することなく刃先を末端に軸方向に
固定する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項５
１記載の外科用器具。
【請求項５８】軸方向に固定する手段が、末端を捩込
みにより受け、少なくとも外科用刃先の一部を保持する
カラーを有し、カラーは外科用刃先を末端に軸方向に固
定し、外科用刃先をカラーで回転させる請求項５７記載
の外科用器具。
【請求項５９】外科用刃先を回転可能な部材で回転さ
せ、駆動部材が外科用刃先を操作する能力を損なうこと
なく回転方向を変える手段をさらに備えた請求項５１記
載の外科用器具。
【請求項６０】回転可能な部材が、曲がり領域に配設
された可撓性のある領域を有する概して剛性のチューブ
を有し、外科用刃先を回転させる手段には、駆動部材を
外科用刃先から切り離し、外科用刃先が回転する場合、
駆動部材が実質的に回転を静止させる回転可能に切り離
す手段を有する請求項５９記載の外科用器具。
【請求項６１】回転可能な部材が、可撓性のあるケー
ブルを含み、外科用刃先を回転させる手段が、駆動部材
を外科用刃先に連結し、可撓性のあるケーブルを外科用
刃先とともに回転させる請求項５９記載の外科用器具。
【請求項６２】ほぼ軸に沿って配置され、その軸から
部材の末端領域を角度をもって曲げうる曲げ領域を有す
る静止部材と、末端領域に配置された外科用刃先と、静止部材によって支持された可動部材とからなり、この可動部材が、器具の近接領域で加えられた軸方向の
力を曲がり領域を介して伝達し、前記刃先を操作すべく
構成された外科用器具。
【請求項６３】可動部材が軸方向の力が加わるのに応
じて、外部の静止部材を摺動するように配設する請求項
６２記載の外科用器具。
【請求項６４】可動部材が、曲がり領域に配設された
比較的に可撓性のある領域を含む概して剛性の部材を備
え、可撓性のある領域が軸方向の力を曲がり領域に伝達
する請求項６３記載の外科用器具。
【請求項６５】可撓性のある領域は、可撓性のある領
域に隣接して配設された可動部材の剛性のある領域が、
外科用刃先を操作している間、実質的に曲がり領域の外
部に留まる長さである請求項６４記載の外科用器具。
【請求項６６】可動部材が中空のチューブを備え、そ
のチューブの一部を解放して、可撓性のある領域ができ
ている請求項６４記載の外科用器具。
【請求項６７】チューブがチューブの壁に細長い開口
を配設されることで解放する請求項６６記載の外科用器
具。
【請求項６８】細長い開口が所定の長さだけ、チュー
ブの中に半径方向に向かって広がる請求項６７記載の外
科用器具。
【請求項６９】細長い開口が少なくともチューブの直
径の６０％以上半径方向に広がる請求項６８記載の外科
用器具。
【請求項７０】細長い開口が少なくともチューブの直
径の７５％以上半径方向に広がる請求項６８記載の外科
用器具。
【請求項７１】細長い開口は、可撓性のある領域に隣
接して配設された可動部材の剛性のある領域が、外科用
刃先を操作している間、実質的に曲がり領域の外部に留
まる長さである請求項６４記載の外科用器具。
【請求項７２】チューブが静止部材に半径方向に配設
され、細長い開口を円周上ではずませるチューブの一部
が曲がり領域で最大曲率半径を有する部分に隣接して配
設された請求項６７記載の外科用器具。
【請求項７３】曲がり領域が、軸から第１の方向で外
科用刃先を補うように配向され、チューブは静止部材に
中心軸から均等位置に半径方向に配設され、細長い開口
を円周上ではずむチューブの部分を第１の方向に対向し
て配置する請求項６７記載の外科用器具。
【請求項７４】外科用刃先が、可動部材で動かす第１
の要素を有し、外科用刃先の第２の要素と協働して、人
体材を切断する請求項６２記載の外科用器具。
【請求項７５】第２の要素は第１の要素に対して静止
し、静止部材に取り付けられる請求項７４記載の外科用
器具。
【請求項７６】第１の要素と第２の要素はそれぞれ切
断用ジョーを備え、第１の要素は第２の要素に対して回
動するように取り付けられ、第２の要素に向い、第２の
要素に密接し、切断用顎にとらえられた組織を切断する
のに適合した請求項７５記載の外科用器具。
【請求項７７】外科用刃先で切断した人体材を、近接
領域に加える吸引により、外科用器具を介して運搬する
通路を有した請求項６２記載の外科用器具。
【請求項７８】通路が可動部材内に配設された請求項
７７記載の外科用器具。
【請求項７９】外科用器具の使用者が手動で軸方向の
力を加えることができるように構成されたアクチュエー
ターをさらに備えた請求項６２記載の外科用器具。