JPH06269398A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH06269398A
JPH06269398A JP5055980A JP5598093A JPH06269398A JP H06269398 A JPH06269398 A JP H06269398A JP 5055980 A JP5055980 A JP 5055980A JP 5598093 A JP5598093 A JP 5598093A JP H06269398 A JPH06269398 A JP H06269398A
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lever
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Hiroki Hibino
浩樹 日比野
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量で、かつ、簡単な構造で、確実に湾
曲部のロック状態とフリー状態を切り換えることのでき
る内視鏡を得る。 【構成】 通常時は、F/Lレバー22は、ロック位置
にあり、プーリ保持板51cがストッパピン64に突き
当たっている。この状態では湾曲ワイヤ44、45は、
緊張状態にある。F/Lレバー22を回動しフリー位置
に移動させると、図4に示すように、プーリ保持板51
a、51b、51c及び移動プーリ49、50等がシャ
フト54を中心に回動され、プーリ保持板51cが所定
位置に配置されたリミットスイッチ65のレバー部65
に当接する。この状態では湾曲ワイヤ44、45は、弛
緩状態にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の挿入部先端の
湾曲部を、駆動装置により湾曲操作する内視鏡に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、内視鏡操作部に電動モータを組み
込み、この電動モータの動力を利用して、湾曲操作用の
牽引部材を牽引し、挿入部における湾曲部を遠隔的に湾
曲操作するようにした内視鏡が提案されている。このよ
うな電動式の湾曲操作装置によれば、これまでの手動式
のものに較べて操作性が格段に向上する。
【0003】また、このような電動式の内視鏡の駆動源
には、湾曲部を湾曲させるのに高トルクを必要とするた
め、例えば、西独特許第2504663号において、モ
ータに減速比の大きな歯車を組み合わせた内視鏡が案出
されている。
【0004】しかしながら、この歯車を組み合わせた内
視鏡では、挿入部を人体等に挿入・抜去る際に、前記湾
曲部が体腔内を押圧しても、減速比の大きな歯車による
動力伝達機構を採用しているため、微弱な外力で湾曲部
が屈曲される状態、すなわちフリー状態にならず、体腔
内を傷つけるおそれがあった。
【0005】そこで、モータからの動力を伝達する動力
伝達機構にクラッチ機構を組み込み、フリー状態を実現
するようにしたものが種々提案されている。例えば、特
開平4−176430号公報には内視鏡操作部内に電磁
クラッチを設けた内視鏡が提案され、また、特開平4−
256724号公報には動力伝達機構を構成する、伝達
歯車列の内の2つの歯車の1つを機械的に移動させて連
結を解き、内視鏡湾曲部をフリー状態とする内視鏡が提
案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電磁ク
ラッチを操作部内に設けて切り換えを行い、湾曲部のロ
ック状態とフリー状態を実現しようとする従来の内視鏡
においては、電磁クラッチそのものが大きく、そのため
内視鏡が大きく重量が増加し、操作性が悪くなるという
問題がある。
【0007】また、内視鏡の小型化及び重量の低減を目
的とし、伝達歯車列の内の2つの歯車の1つを機械的に
移動させて連結を解き、湾曲部のロック状態とフリー状
態を実現しようとする従来の内視鏡においては、伝達歯
車列を構成する歯車同志を相対的に移動させて噛合、離
間するため、離間させた後に再度噛合する際に、歯車の
歯がスムーズに噛合できない場合が生じ、モータからの
動力を伝達可能なロック状態を確実に実現することがで
きないといった本質的な問題が有している。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、小型軽量で、かつ、簡単な構造で、確実に湾曲部の
ロック状態とフリー状態を切り換えることのできる内視
鏡を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の内視鏡
は、挿入部に設けられた湾曲部と、牽引により前記湾曲
部を湾曲させる牽引部材と、前記牽引部材を牽引させる
駆動手段と、前記牽引部材の緊張状態と弛緩状態を切り
換える切り換え手段とを備え、前記切り換え手段によっ
て前記牽引部材の緊張状態と弛緩状態を切り換えること
により、前記湾曲部のロック状態とフリー状態を切り換
える。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。
【0011】図1ないし図5は本発明の第1実施例に係
わり、図1は本発明の電子内視鏡の第1実施例を備えた
電子内視鏡装置の構成を示す構成図、図2は図1の電子
内視鏡及び電動制御装置の構成を示す断面構成図、図3
は図2の電子内視鏡の操作部に設けられた状態切り換え
機構の構成を示す断面図、図4は図3の状態切り換え機
構により湾曲ワイヤの弛緩状態を説明する説明図、図5
は図1の電子内視鏡装置の作用を説明するフローチャー
トである。
【0012】図1に示すように、第1実施例の体腔管内
に挿入され観察部位を撮像する電子内視鏡2を備えた電
子内視鏡装置1は、電子内視鏡2の挿入部7に設けられ
た湾曲部16の湾曲を制御する湾曲用モータ制御装置3
と、電子内視鏡2に照明光を供給する光源装置6と、電
子内視鏡2からの撮像信号を信号処理するビデオプロセ
ッサ4と、このビデオプロセッサ4から出力される映像
信号を入力して被写体像を表示するモニタ5とを備えて
いる。
【0013】前記電子内視鏡2は、被検体に挿入可能に
細長に形成された挿入部7と、この挿入部7の後端に連
設された太径の操作部8と、この操作部8の側部から延
設されたユニバーサルコード9と、このユニバーサルコ
ード9の端部に設けられ前記湾曲用モータ制御装置3に
着脱自在に接続されるコネクタ10とを備えている。こ
のコネクタ10の側部からは、ビデオプロセッサ用コー
ド11と、照明光伝送用コード13とが延設されてい
る。前記ビデオプロセッサ用コード11の端部には、前
記ビデオプロセッサ4に着脱自在に接続されるコネクタ
12が設けられ、前記照明光伝送用コード13の端部に
は、前記光源装置6に着脱自在に接続されるコネクタ1
4が設けられている。
【0014】前記電子内視鏡2の挿入部7は、硬性の先
端構成部15と、この先端構成部15の後端に連設さ
れ、上下左右の各方向、および、これらの複合方向へ湾
曲可能な湾曲部16と、この湾曲部16の後端に連設さ
れた長尺で可撓性を有する可撓管部17とで構成され、
この可撓管部17の後端は前記操作部8に接続されてい
る。
【0015】また、前記操作部8には、送気、送水ボタ
ン18と、吸引ボタン19と、湾曲操作のための湾曲操
作用のジョイスティック20と、前記湾曲部16をフリ
ー状態あるいはロック状態にするフリー状態/ロック状
態切り換え手段を構成するF/Lレバー22とが設けら
れている。つまり、前記送気、送水ボタン18を操作す
ることにより、前記先端構成部15に設けられた図示し
ない送気、送水口から送気あるいは送水がなされ、ま
た、前記吸引ボタン19を操作することにより、前記電
子内視鏡2に内設された後述する吸引チャンネル37を
用いて吸引がなされるようになっている。また、前記ジ
ョイスティック20は、レバー21を有しており、この
レバー21を2次元的に操作することにより、前記湾曲
部16を所望の方向へ湾曲させることができるようにな
っている。また、前記F/Lレバー22を操作すること
により、前記湾曲部16をフリー状態、あるいはロック
状態にすることができるようになっている。
【0016】図2に示すように、前記挿入部7の先端構
成部15には、前記照明光伝送用コード13及び挿入部
7内を挿通するライトガイド31により伝送された前記
光源装置6からの光を前方に照射する照明窓31aと、
図示しない観察部位からの反射光を入射する観察窓32
aと、吸引パイプ36が固定された開口部35とが設け
られている。また、先端構成部15には、肉厚0.15
mm以下の薄肉の接続パイプ42が固着されており、こ
の接続パイプ42の後端に湾曲部16、詳しくは、湾曲
第1駒43が固着されている。尚、湾曲部16は図示し
ない湾曲ゴムにより被覆されている。
【0017】前記観察窓32aから入射した反射光は、
この観察窓32aの後方に設けられた撮像光学系32に
より、観察像を撮像する固体撮像素子、例えば、CCD
33の撮像面に結像し、CCD33により電気信号に変
換され撮像信号として信号ケーブル34により前記ビデ
オプロセッサ4に伝送されるようになっている。
【0018】前記吸引パイプ36には、コネクタ10に
設けられた図示しない吸引口金に連通した吸引チャンネ
ル37が接続され、この吸引口金に図示しない吸引ポン
プの吸引ホースを接続することにより、前記開口部35
より体液等を吸引するようになっている。また、前記吸
引チャンネル37は、前記操作部8に設けられた処置具
挿入口38に連通しており、この処置具挿入口38より
図示しない処置具を挿入し吸引チャンネル37内を挿通
させ開口部35より突出させることにより、各種処置が
できるようになっている。
【0019】前記ライトガイド31は、前記先端構成部
15に設けられた口金40とこの口金40に接続された
保護チューブ41内を介挿し、前記ユニバーサルコード
9及び前記照明光伝送用コード13を挿通して前記コネ
クタ14により前記光源装置6に着脱自在に接続され
る。
【0020】尚、吸引パイプ36の吸引チャンネル37
との接続部には、抜け止め用の太径部36aが設けら
れ、また、口金40の保護チューブ41との接続部に
は、抜け止め用の太径部40aが設けられており、この
太径部36a及び太径部40aは前記接続パイプ42内
に位置するように配置されている。
【0021】前記湾曲第1駒43には、湾曲ワイヤ4
4、45が固着されており、この湾曲ワイヤ44、45
を牽引することにより湾曲部16を、例えば、アップ方
向、ダウン方向に湾曲することができるようになってい
る。尚、図示はしないが、ライト方向、レフト方向に駆
動するための湾曲ワイヤも前記湾曲第1駒43に固着さ
れており、説明は省略するが、湾曲ワイヤ44、45と
同様な構成となっている。
【0022】湾曲ワイヤ44、45は、挿入部7内を挿
通し、操作部8内に設けられた移動プーリ49(湾曲ワ
イヤ45側は図示せず)により略90゜方向を変換さ
れ、ユニバーサルコード9内を介挿し、コネクタ10内
に設けられたプーリ46に巻回されている。また、湾曲
ワイヤ44、45は、操作部8内において、ワイヤ移動
量を検出するためのマーカ部44a(湾曲ワイヤ45側
は図示せず)を有しており、このマーカ部44a(湾曲
ワイヤ45側は図示せず)は、例えば、所定間隔毎に設
けられた白黒のラインにより構成され、このマーカ部4
4a(湾曲ワイヤ45側は図示せず)の近傍には、前記
の所定間隔毎に設けられた白黒のラインを検出すること
によりワイヤ移動量を検出する、例えば、フォトリフレ
クタからなる移動量検出器47が設けられている。
【0023】ここで、湾曲ワイヤ44、45の緊張状態
と弛緩状態を切り換える状態切り換え機構について説明
する。操作部8内において、図3に示すように、湾曲ワ
イヤ44、45の方向を略90゜変換する前記移動プー
リ49及び(湾曲ワイヤ45側の)移動プーリ50は、
プーリ軸48により回動自在に支軸されており、このプ
ーリ軸48は、前記プーリ軸48の一端に設けられたつ
ば部48aとナット53により、プーリ保持板51a、
51b、51cにより保持されている。プーリ保持板5
1a、51b、51cには、4角孔が設けられており、
この4角孔にシャフト54の一端側に設けられた断面が
4角孔に対応した形状の4角部54aが嵌入している。
また、プーリ保持板51a、51b、51c間には、中
心部に前記4角部54aを挿入した円筒状のスペーサ5
5、56が設置されていて、これらのスペーサ55、5
6は押さえリング57によりビス58で4角部54aに
固定されている。
【0024】シャフト54の側部には、摩擦板52が設
けられ、シャフト54が容易に回動しないようになって
いる。また、シャフト54のつば部54bは、円筒状の
固定部材59により操作部8の外装部材60に、ビス6
1a、61bで回動自在に固定されている。さらにシャ
フト54の断面D形部54cには、D形孔に穿設された
前記F/Lレバー22が取着されている。尚、F/Lレ
バー22は、押さえ板62でネジ63によりシャフト5
4に固定されている。
【0025】通常時は、F/Lレバー22は、ロック位
置にあり、プーリ保持板51cがストッパピン64に突
き当たっている。この状態では湾曲ワイヤ44、45
は、緊張状態にある。尚、ストッパピン64は、図示は
しないが、操作部8の外装部材60に固設されている。
【0026】F/Lレバー22を回動しフリー位置に移
動させると、図4に示すように、プーリ保持板51a、
51b、51c及び移動プーリ49、50等がシャフト
54を中心に回動され、プーリ保持板51cが所定位置
に配置されたリミットスイッチ65のレバー部65aに
当接する。この状態では湾曲ワイヤ44、45は、弛緩
状態にある。
【0027】図2に戻り、前記プーリ46にはギヤ66
が一体的に固着され、軸67を中心に回転可能となって
いる。ギヤ66は、前記コネクタ10を前記湾曲用モー
タ制御装置3に接続すると、湾曲用モータ制御装置3に
設けられた駆動ギヤ68に噛み合うようになっており、
この駆動ギヤ68は、湾曲モータ69のシャフト69a
に固着されている。湾曲モータ69にはエンコーダ70
が取り付けられており、モータの回転量が検出できるよ
うになっている。
【0028】前記湾曲モータ69は、ドライバ71によ
り駆動され、このドライバ71は制御回路72により制
御されている。前記エンコーダ70の出力は、湾曲モー
タ69の回転角度を算出する回転角度検出回路73を介
して前記制御回路72に入力され、また、前記移動量検
出器47の出力は、湾曲ワイヤ44、45の移動量より
湾曲部16の湾曲角を算出する湾曲角検出回路74を介
して前記制御回路72に入力され、さらに前記リミット
スイッチ65の出力も前記制御回路72に入力される。
【0029】前記ジョイスティック20はレバー21を
操作し、このレバー21の傾きにより湾曲部16の湾曲
角度を指示するようになっており、ジョイスティック2
0にはそのためレバー21の傾き、即ち傾動角度を検出
する傾動角度検出回路75が接続されていて、制御回路
72に傾動角度検出回路75よりレバー21の傾動角度
が入力される。制御回路72は、ジョイスティックドラ
イバ76を介してジョイスティック20内に設けられた
傾動モータ77を駆動しレバー21の傾動角度を制御で
きるようになっている。
【0030】このように構成された本実施例の電子内視
鏡装置1の作用を図5のフローチャートを用いて説明す
る。
【0031】図5に示すように、制御回路72は、ステ
ップ(以下、Sと記す)1電子内視鏡2の操作部に設け
られたF/Lレバー22の位置がフリー位置にあるかロ
ック位置にあるかをリミットスイッチ65の出力より判
断し、フリー位置にある場合はS2に進み、ロック位置
にある場合はS14に進む。
【0032】F/Lレバー22の位置がフリー位置にあ
る場合は、図4に示したように、湾曲ワイヤ44、45
は、たるんだ状態となるので、湾曲部16は外力に応じ
て湾曲可能となっている。尚、外力がない場合はほぼス
トレートな湾曲状態となる。そこで、S2では、ジョイ
スティックドライバ76をON、即ち傾動モータ77を
駆動しレバー21の傾動角度を制御可能な状態にしてS
3に進む。
【0033】S3で湾曲部16の湾曲角度X1を湾曲ワ
イヤ44、45の移動量より算出する湾曲角検出回路7
4から読み込み、S4で湾曲モータ69の回転角度Y1
をエンコーダ70の出力より算出する回転角度検出回路
73から読み込み、S5に進む。
【0034】S5では、読み込んだ湾曲部16の湾曲角
度X1と湾曲モータ69の回転角度Y1とを比較し、X1
>Y1ならばS6で湾曲モータ69をアップ方向に駆動
しS4に戻り、X1<Y1ならばS7で湾曲モータ69を
ダウン方向に駆動しS4に戻る。この処理を繰り返し、
S5でX1=Y1となるとS8に進み、S8で、湾曲モー
タ69をストップしS9に進む。このS2〜S8の一連
の処理により湾曲部16の湾曲角度と湾曲モータ69の
回転角度が一致する。
【0035】次に、S9でジョイスティック20のレバ
ー21の傾動角度Z1を傾動角度検出回路75より読み
込み、S10で湾曲部16の湾曲角度X1とレバー21
の傾動角度Z1とを比較し、X1>Z1ならばS11で傾
動モータ77を駆動しレバー21をアップ方向に傾動し
S4に戻り、X1<Z1ならばS12で傾動モータ77を
駆動しレバー21をダウン方向に傾動しS4に戻る。こ
の処理を繰り返しS10でX1=Z1となるとS13に進
み、S13で、傾動モータ77をストップしS1に戻り
処理を繰り返す。このS9〜S13の一連の処理により
湾曲部16の湾曲角度とレバー21の傾動角度が一致す
る。
【0036】尚、湾曲部16の湾曲角度X1、湾曲モー
タ69の回転角度Y1とレバー21の傾動角度Z1の算出
は、例えば、アップ方向角度180゜を+180゜、ダ
ウン方向角度180゜を−180゜、ストレートを0゜
として計算する。
【0037】次に、F/Lレバー22の位置がロック位
置にある場合は、ジョイスティック20のレバー21の
傾動角度である湾曲指示値通りに湾曲部16の湾曲角度
を制御する。そこで、S2でF/Lレバー22の位置が
ロック位置にある判断されると、S14で、ジョイステ
ィックドライバ76をOFF、即ちレバー21を抵抗な
く傾動可能な状態にして、S15に進む。続いてS15
でレバー21の傾動角度Z2を読み込み、S16で湾曲
部16の湾曲角度X2を湾曲角検出回路74から読み込
み、S17に進む。
【0038】S17では、読み込んだレバー21の傾動
角度Z2と湾曲部16の湾曲角度X2とを比較し、Z2>
X2ならばS18で湾曲モータ69をアップ方向に駆動
しS16に戻り、Z2<X2ならばS19で湾曲モータ6
9をダウン方向に駆動しS16に戻る。この処理を繰り
返し、S17でZ2=X2となるとS20に進み、S20
で、湾曲モータ69をストップしS1に戻り処理を繰り
返す。このS14〜S20の一連の処理により湾曲部1
6の湾曲角度と湾曲モータ69の回転角度が一致する。
【0039】このように本実施例の電子内視鏡2によれ
ば、切り換え機構により湾曲ワイヤ44、45の緊張状
態と弛緩状態を切り換えることで、従来のクラッチ機構
に比べ、簡単な構成により、確実に湾曲部16のフリー
状態、ロック状態を切り換えることができる。
【0040】また、先端構成部15と第1湾曲駒43と
を肉厚0.15mm以下の薄肉の接続パイプ42で連結
し、この接続パイプ42内に、内蔵物の太径部を位置さ
せるようにしたので、湾曲部16の強度を落とすことな
く細径化することができる。
【0041】さらに、フリー状態、ロック状態の状態を
検出するリミットスイッチ65、湾曲ワイヤ44、45
の移動量を検出する移動量検出器47及びジョイスティ
ック20のレバー21を傾動する傾動モータ77を備え
ているので、リミットスイッチ65により湾曲部16の
状態を判断しフリー状態の場合は、移動量検出器47の
出力より算出した湾曲部16の湾曲角度と湾曲モータ6
9の回転角を一致させ、さらには、傾動モータ77によ
り湾曲部16の湾曲角度とレバー21の傾動角度とを一
致させることが可能であるので、湾曲部16をロック状
態にいつ切り換えても、F/Lレバー22の操作力量が
大きくなったり、あるいは意図しない方向に湾曲したり
することがなく、安全且つ容易、治療、観察等を行うこ
とができる。
【0042】また、湾曲モータ69を操作部8内に設け
ていないので、操作部8が小型軽量であり、操作性が向
上する。
【0043】尚、湾曲モータ69を電動湾曲制御装置3
内に設けるとしたが、電子内視鏡2側に配設しても良
い。
【0044】また、上記実施例では、電子内視鏡を例に
説明したが、これに限らず、イメージガイドにより観察
像を接眼部に伝送するファイバースコープに対しても適
用でき、さらには、内視鏡カバーに装着する内視鏡カバ
ー方式の内視鏡、ノブ式の内視鏡に対しても適用でき
る。
【0045】さらに、F/Lレバー22の切り換え状態
保持部材として、摩擦板52を用いたが、これに限ら
ず、例えば、カムピンとカム溝により切り換え状態を保
持するようにしても良く、また、他の状態保持部材を用
いて構成しても良い。
【0046】さらにまた、ジョイスティック20の替わ
りに、4方向のON/OFFスイッチを設けても良い。
【0047】次に第2実施例について説明する。図6は
第2実施例に係る状態切り換え機構の構成を示す断面図
である。第2実施例は、状態切り換え機構の構成が第1
実施例と異なるだけで、殆ど同じであるので、異なる構
成のみ説明し同一の構成には同じ符号を付け説明は省略
する。
【0048】第2実施例の状態切り換え機構では、図6
に示すように、湾曲ワイヤ44、45用の移動プーリ1
01、102は、円錐台状をなし、その大径側には湾曲
ワイヤ保持用の周回溝101a、102aが設けられ、
小径側には脱落防止つば101b、102bが設けられ
ており、移動プーリ101、102は、シャフト103
を中心に回転自在に構成されている。
【0049】シャフト103は、底部にフランジ103
aを設けており、このフランジ103aと摺動板10
4、105により移動プーリ101、102を挟み込
み、これらをEリング106により軸方向に移動不能に
している。
【0050】シャフト103には、周回溝103b、1
03cが設けられており、操作部8aの外装部材60に
一端が固定された(図示せず)位置決め部材107の突
没自在な位置決め球107aが嵌合する。この位置決め
部材107は、位置決め球107aを突没自在に指示す
るバネ107bと、このバネ107bを内挿する筒材1
07cとから構成されている。シャフト103の周回溝
103b、103cの両側には、位置決め球107aは
み出すのを防止するために前記Eリング106とEリン
グ109が設けられている。
【0051】さらに、シャフト103にはEリング11
2が設けられており、Eリング109とEリング112
により、外装部材60にビス111a、111bによっ
て固定された円盤状の蓋部110を挟むことによって、
シャフト103の移動量を規制するストッパが構成され
ている。シャフト103の頭部につまみ113がねじ込
まれている。その他の構成は第1実施例と同じである。
【0052】図6の状態は、湾曲ワイヤ44、45が張
られた状態であり、つまみ113を紙面右方向に押し込
むことにより、位置決め球107aが周回溝103bか
ら周回溝103cに移動しこの周回溝103に嵌合する
と、湾曲ワイヤ44、45は移動プーリ101、102
の周回溝101a、102aから脱落防止つば101
b、102bに移動して、湾曲ワイヤ44、45はゆる
んだ状態となる。弛緩状態から緊張状態の変化の過程は
この逆である。
【0053】このように構成された第2実施例の状態切
り換え機構では、図6の紙面の左右方向にシャフト10
3を移動させることにより、湾曲ワイヤ44、45を緊
張状態、弛緩状態に切り換えて、湾曲部16をフリー状
態にしたりロック状態にしたりする。
【0054】その他の作用、効果は第1実施例と同じで
ある。
【0055】次に第3実施例について説明する。図7は
第3実施例に係る状態切り換え機構の構成を示す断面図
である。第3実施例は、状態切り換え機構の構成が第1
実施例と異なるだけで、殆ど同じであるので、異なる構
成のみ説明し同一の構成には同じ符号を付け説明は省略
する。
【0056】第3実施例の状態切り換え機構では、図7
に示すように、移動プーリ120に、直接図示しない湾
曲モータの駆動軸121が固着されている。即ち、操作
部8b内に湾曲モータが内蔵されている。
【0057】駆動軸121は、プーリ保持板122に固
設されており、プーリ保持板122の中途部は、操作部
8bの外装部材60に設けられた回動軸123に支軸さ
れ、端部はレバー部122aを構成している。
【0058】プーリ保持板122の近傍には、ロックピ
ン124が紙面に垂直に突没自在に外装部材60に保持
されている。ロックピン124は、湾曲ワイヤ44、4
5の緊張状態あるいは弛緩状態を保持する。即ち、ロッ
クピン124が突出しているときはプーリ保持板122
を回動不能にロックし、プーリ保持板122が回動する
ときはロックピン124は没する。その他の構成は、第
1実施例と同じである。
【0059】このように、第3実施例では、通常時のロ
ック状態においては、図7の実線で示す状態となって湾
曲ワイヤ44、45は緊張状態となり、フリー状態では
2点破線で示す状態となって湾曲ワイヤ44、45は弛
緩状態となる。尚、移動プーリ120と一体的に湾曲モ
ータは移動する。その他の作用、効果は第1実施例と同
じである。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡によ
れば、切り換え手段によって牽引部材の緊張状態と弛緩
状態を切り換えるので、小型軽量で、かつ、簡単な構造
で、確実に湾曲部のロック状態とフリー状態を切り換え
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子内視鏡の第1実施例を備えた電子
内視鏡装置の構成を示す構成図。
【図2】図1の電子内視鏡及び電動制御装置の構成を示
す断面構成図。
【図3】図2の電子内視鏡の操作部に設けられた状態切
り換え機構の構成を示す断面図。
【図4】図3の状態切り換え機構により湾曲ワイヤの弛
緩状態を説明する説明図。
【図5】図1の電子内視鏡装置の作用を説明するフロー
チャート。
【図6】第2実施例に係る状態切り換え機構の構成を示
す断面図。
【図7】第3実施例に係る状態切り換え機構の構成を示
す断面図
【符号の説明】
1…電子内視鏡装置 2…電子内視鏡 3…電動湾曲制御装置 8…操作部 9…ユニバーサルコード 10…コネクタ 16…湾曲部 20…ジョイスティック 21…レバー 22…F/Lレバー 44、45…湾曲ワイヤ 47…移動量検出器 48…プーリ軸 49、50…移動プーリ 51a、51b、51c…プーリ保持板 52…摩擦板 54…シャフト 59…固定部材 65…リミットスイッチ 69…湾曲モータ 70…エンコーダ 72…制御回路 73…回転角度検出回路 74…湾曲角度検出回路 75…傾動角度検出回路 76…ジョイスティックドライバ 77…傾動モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部に設けられた湾曲部と、 牽引により前記湾曲部を湾曲させる牽引部材と、 前記牽引部材を牽引させる駆動手段と、 前記牽引部材の緊張状態と弛緩状態を切り換える切り換
    え手段と を備えたことを特徴とする内視鏡。
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