JPH06267734A - 超電導コイル装置 - Google Patents

超電導コイル装置

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JPH06267734A
JPH06267734A JP5183993A JP5183993A JPH06267734A JP H06267734 A JPH06267734 A JP H06267734A JP 5183993 A JP5183993 A JP 5183993A JP 5183993 A JP5183993 A JP 5183993A JP H06267734 A JPH06267734 A JP H06267734A
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えり子 米田
Daisuke Ito
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俊弘 鹿島
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東一 岡田
Shigehiro Nishijima
茂宏 西嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】極低温下で通電しても巻枠と超電導コイル本体
との結合状態に緩みが生じるのを防止でき、クエンチの
発生を少なくできる超電導コイル装置を提供する。 【構成】巻枠21の外周に超電導導体22を巻き付けて
形成された超電導コイル本体23を備えた超電導コイル
装置において、巻枠21は、高強度化処理されたポリエ
チレン繊維のロービングを超電導コイル本体23の軸心
線に対して±40度から±80度の範囲に配向させた繊
維強化プラスチックで形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻枠を備えた超電導コ
イル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導コイル装置を構造的に分類すると
幾つかのタイプに大別される。巻枠を備えたものも1つ
のタイプとして分類できる。このタイプの超電導コイル
装置は、大電流用のものが多く、巻枠の外周に超電導導
体を直に巻き付けて超電導コイルを形成したものや、巻
枠の外周に超電導導体を巻き付けて最内層のコイル要素
を形成するとともに最内層のコイル要素の外側にスペー
サを介して順次コイル要素を形成し、これらで複数層構
成の超電導コイルを形成したものなどが知られている。
そして、交流用やパルス用のものでは、巻枠に渦電流を
発生させないために、通常、巻枠としてエポキシ樹脂を
マトリックスとしたガラス繊維強化プラスチック(以
下、GFRPと略称する)製のものが用いられている。
【0003】このような超電導コイル装置は、超電導コ
イルを形成している超電導導体を超電導転移温度以下の
温度に保つために全体を液体ヘリウムで代表される極低
温液体中に浸漬した状態で使用される。
【0004】しかしながら、GFRP製の巻枠を備えた
従来の超電導コイル装置にあっては次のような問題があ
った。すなわち、図9(a) に示すように、GFRP製の
巻枠1に超電導導体2を巻き付けて超電導コイル本体3
を形成してなる超電導コイル装置4を極低温液体中に浸
漬すると、巻枠1を構成しているガラス繊維およびエポ
キシ樹脂が正の温度膨張係数を有しているため、巻枠1
は図中太矢印AおよびBで示すように軸方向に収縮する
とともに半径方向にも収縮する。一方、超電導コイル本
体3を構成している超電導導体2も正の温度膨張係数を
有する金属材で形成されている。このため、超電導コイ
ル本体3は、図中太矢印CおよびDで示すように、軸方
向に収縮するとともに半径方向に収縮する。このよう
に、超電導コイル装置4を極低温液体中に単に浸漬した
状態では、巻枠1および超電導コイル本体3が同じ形態
に熱収縮するので、両者間の結合状態に緩みが生じるよ
うなことはない。
【0005】しかし、極低温に冷却している状態で、超
電導コイル本体3に電流を流すと、この電流による電磁
力によって、超電導コイル本体3は図9(b) に太矢印
C′およびEで示すように、軸方向の収縮量が一層増
し、半径方向には逆に膨張する。このため、巻枠1に対
する超電導コイル本体3の固定状態に緩みが生じる。緩
みが生じると、通電している間に超電導コイル本体3の
全体あるいは一部が動き易くなる。僅かでも動くと、そ
れに伴なって摩擦熱が発生する。液体ヘリウムで代表さ
れる極低温液体は比熱が極めて小さいので、摩擦熱を極
低温液体で速やかに吸収することが困難となり、この結
果として超電導導体2が常電導転移(クエンチ)してし
まう問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、GFRP
製の巻枠を備えた従来の超電導コイル装置にあっては、
本質的にクエンチ発生を回避できない問題があった。そ
こで本発明は、上述した不具合を解消できる超電導コイ
ル装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の代表的な例では、巻枠と、この巻枠の外周
に超電導導体を巻き付けて形成された超電導コイル本体
とを備え、極低温下において使用される超電導コイル装
置において、前記巻枠が、高強度化処理されたポリエチ
レン繊維のロービングを超電導コイル本体の軸心線に対
して±40度から±80度の範囲に配向させた繊維強化
プラスチックで形成されてなることを特徴としている。
【0008】なお、ここで言う高強度化処理されたポリ
エチレン繊維としては、たとえばポリエチレン用の溶剤
を含むポリエチレンフィラメントをポリエチレンの膨潤
点と融点との間の温度で延伸処理して高強度化されたも
のなどが使用できるが、その他の方法で高強度化された
ものでもよい。
【0009】
【作用】高強度化処理されたポリエチレン繊維の詳しい
製法については、たとえば特開昭55−137506号
公報、特開昭56−15408号公報等に記載されてい
る。
【0010】この高強度化処理されたポリエチレン繊維
(以後、DFと略称する。)は、通常のガラス繊維やセ
ラミック繊維とは異なり、低温になるにしたがって繊維
方向に伸長するという特異な性質を持っている。すなわ
ち、このDFよりなる繊維強化プラスチック成形体は、
図2に示すように、繊維方向には負の温度膨張係数を示
し、また半径方向には正の温度膨張係数を示す。なお、
図2は一方向強化(UD)された各種繊維強化プラスチ
ックの温度と熱収縮量との関係を示している。
【0011】このDFのロービングをエポキシ樹脂をマ
トリックスとして巻回し、図3(a)に示すように、DF
で強化された、たとえば筒状のプラスチック成形体(以
後、DFRP成形体と略称する。)5を形成した場合、
このDFRP成形体5の温度に対する半径方向および軸
方向の寸法変化は、図3(b) に示すように巻角度θによ
って左右される。
【0012】図4にはその関係が示されている。図中X
aがDFRP成形体の軸方向の熱膨張係数を示し、Xr
がDFRP成形体の半径方向の熱膨張係数を示してい
る。また、この図4には参考例として、GFRP成形体
の軸方向の熱膨張係数がYaで示され、同じくGFRP
成形体の半径方向の熱膨張係数がYrで示されている。
この図4から判るように、DFRP成形体の場合、使用
するマトリックスが正の温度膨張係数を有していても、
DFの特性により、巻角度θが±40度から±80度の
範囲では、DFRP成形体の半径方向の熱膨張係数が大
きな負の値となり、逆に軸方向の温度膨張係数が大きな
正の値となる。したがって、巻角度θが上記範囲に設定
されたDFRP成形体では、低温になるにしたがって半
径方向には大きく伸長(膨張)し、軸方向には大きく収
縮することになる。
【0013】これに対して、GFRP成形体の場合に
は、GF自身がどの方向に対しても正の温度膨張係数を
有している。このため、巻角度θを如何なる値に設定し
ても、GFRP成形体の半径方向および軸方向の温度膨
張係数は正となり、DFRP成形体のような特性は得ら
れない。
【0014】本発明に係る超電導コイル装置では、上述
した特性を有するDFのロービングを超電導コイル本体
の軸心線に対して±40度から±80度の範囲に配向さ
せたDFRPで形成された巻枠を用いている。したがっ
て、この巻枠にクエンチを防ぐための理想的な特性を発
揮させることができる。
【0015】図5はその理由を説明するための図であ
る。すなわち、図5(a) に示すように、巻角度θが前記
範囲に設定されたDFRP製の巻枠11に超電導導体1
2を巻き付けて超電導コイル本体13を形成してなる超
電導コイル装置14を極低温液体中に浸漬すると、巻枠
11は図中太矢印JおよびKで示すように軸方向に大き
く収縮するとともに半径方向に大きく膨張する。一方、
超電導コイル本体13は、図中太矢印CおよびDで示す
ように、軸方向に収縮するとともに半径方向に収縮す
る。
【0016】このように、巻枠11と超電導コイル本体
13とは半径方向には逆関係に膨張、収縮し、しかも巻
枠11の軸方向の収縮量は超電導コイル本体13のそれ
を上回る。このため、上記のように極低温液体中に浸漬
すると、巻枠11と超電導コイル本体13との結合強さ
は、製作時に較べて大幅に強化された状態となる。
【0017】上記のように極低温に冷却している状態
で、超電導コイル本体13に電流を流すと、この電流に
よる電磁力によって、超電導コイル本体13は図5(b)
に太矢印C′およびEで示すように、軸方向の収縮量が
一層増し、半径方向には逆に膨張する。すなわち、巻枠
11と超電導コイル本体13との結合強さを弱める方向
に、超電導コイル本体13が収縮、膨張する。
【0018】しかし、極低温液体中に浸漬された段階で
巻枠11と超電導コイル本体13との結合強さが大幅に
強化されているので、超電導コイル本体13が収縮、膨
張しても、巻枠11と超電導コイル本体13との結合強
さは、製作時と同程度の状態に戻るだけである。したが
って、超電導コイル本体13に電流を流しても、巻枠1
1と超電導コイル本体13との結合状態に緩みが生じる
ようなことはなく、結局、緩みが原因で起こるクエンチ
の発生を抑えることが可能となる。
【0019】
【実施例】
実施例1 図1には本発明の一実施例に係る超電導コイル装置が示
されている。この超電導コイル装置は、大きく分けて、
巻枠21と、この巻枠21に超電導導体22を巻き付け
て形成された超電導コイル本体23とで構成されてい
る。
【0020】巻枠21は、DFRPで形成されたもの
で、両端部にフランジ24a,24bを有するととも
に、フランジ24a,24b間に位置する部分の外面に
螺旋溝25を備えている。また、フランジ24a,24
b間に位置する部分の外面には、螺旋溝25より深く、
かつ軸方向に延びる流路溝26が周方向に複数形成され
ており、さらにフランジ24a,24bには各流路溝2
6の端部に通じる孔27が形成されている。超電導導体
22は、一部が螺旋溝25に嵌入する形態で一定のテン
ションでソレノイド状に巻き付けられている。
【0021】ここで、具体的な例について説明する。ま
ず、フイラメントとして35g/dの強度を持つ超高分
子ポリエチレン繊維(ダイニーマ、SK−60、東洋紡
績株式会社製)を用意するとともにマトリックスとして
エポキシ樹脂を用意し、図3(b) に示すように、DFに
樹脂を含浸させながら巻角度θが±65度となるように
マンドレルに巻き付けて円筒状体を形成した。これを1
00℃で2時間保持した後に、130℃で3時間保持し
て硬化させ、図3(a) に示すような繊維体積含有量65
%の円筒状のDFRP成形体を得た。
【0022】次に、このDFRP成形体の両端部に機械
加工によってフランジ24a,24bを形成するととも
にフランジ24a,24b間に位置する部分の外面に深
さ3mm,開き角90度,断面がV字状の螺旋溝25を
8mmピッチに形成し、続いて螺旋溝25より深い、深
さ4mm,幅4mmで、かつ軸方向に延びる流路溝26
を周方向に10度ピッチで36本形成し、さらにフラン
ジ24a,24bに各流路溝26の端部に一対一の関係
に通じる孔27を設けた。
【0023】このようにして、内径80mm,外径10
0mm,軸方向長さ150mmの巻枠21を得た。この
巻枠21の螺旋溝25内に収容されるように、線径1.
8mmの超電導導体22をテンション50kgで螺旋状
に巻き付けて超電導コイル装置を完成させた。
【0024】一方、参考例として、同一寸法、同一形状
のGFRP製の巻枠を用意し、これに同じく線径1.8
mmの超電導導体をテンション50kgで巻き付けて超
電導コイル装置を完成させた。
【0025】このようにして得られた2つの超電導コイ
ル装置を液体ヘリウム中に浸漬し、それぞれクエンチ電
流を測定したところ、図6に示すように、GFRP製の
巻枠を用いた参考例では1000Aでクエンチした。し
かし、巻角度θが前記関係に設定されたDFRP製の巻
枠を用いた本実施例では参考例に較べて30%大きい1
300Aまで通電することができた。
【0026】また、冷却時に巻枠に発生する歪みを測定
したところ、GFRP製の巻枠では半径方向に0.27mm,
軸方向に0.25mm収縮するのに対し、DFRP製の巻枠で
は半径方向に1.2mm 膨張し、軸方向に0.82mm収縮してい
ることが確認された。
【0027】このように、巻角度θが前記関係に設定さ
れたDFRP製の巻枠を用いると、極低温下において、
この巻枠を軸方向には収縮させ、半径方向には膨張させ
ることができ、この収縮、膨張によって、巻枠と超電導
コイル本体との結合状態に緩みが生じるのを防止でき
る。この結果、緩みが原因で起こるクエンチの発生を少
なくすることができる。
【0028】なお、この実施例のように、巻枠21の外
周面に断面がV字状の螺旋溝25を設け、この螺旋溝2
5内に収容されるように超電導導体22を巻枠21に巻
き付ける構成であると、巻き付け時に超電導導体22を
自動的にV字の中央に位置決めでき、巻き付け作業を容
易化できるとともに、通電時においても位置ずれを生じ
難くすることができる。さらに、螺旋溝25のピッチを
超電導導体22の径より大きく設定することによって、
超電導導体22同志の電気絶縁を確実に確保できる。 実施例2 図8には本発明の別の実施例に係る超電導コイル装置が
示されている。
【0029】この超電導コイル装置は、大きく分けて、
巻枠31と、この巻枠31にスペーサ32を介して超電
導導体33を2層構造に巻き付けて形成された超電導コ
イル本体34とで構成されている。
【0030】巻枠31は、実施例1の巻枠と同じ条件で
製造されたDFRPによって形成されたものである。こ
の巻枠31には、両端部にフランジ35a,35bが形
成され、フランジ35a,35b間に位置する部分の外
面に軸方向に延びる流路溝36が周方向に複数形成され
ている。そして、フランジ35a,35bには各流路溝
36の端部および周方向に離間配置されているスペーサ
32間の隙間に通じる孔37が形成されている。
【0031】超電導コイル本体34は、巻枠31の外周
面に超電導導体33と絶縁性のダミー線38とを一緒に
一定のテンションで平行ソレノイド状に巻き付けられて
形成された最内層39と、この最内層39の外周面にス
ペーサ32を介して超電導導体33と絶縁性のダミー線
38とを一緒に一定のテンションで平行ソレノイド状に
巻き付けて形成された次層40とで構成されている。
【0032】各スペーサ32としては、予めエポキシ樹
脂をマトリックスとするDFを用いた一方向強化プリプ
レグを作成し、これを±65度に交互に、たとえば25
層積層し、これを巻回した後に型出しし、これを100
℃で2時間保持した後に、130℃で3時間保持して硬
化させたものが用いられている。
【0033】このような構成であると、極低温に冷却さ
れたとき、巻枠31が軸方向に収縮し、また巻枠31お
よびスペーサ32が半径方向に膨張する。この収縮、膨
張によって、巻枠31と超電導コイル本体34との結合
状態および最内層39と次層40との結合状態に緩みの
生じるのを防止できる。この結果、緩みが原因で起こる
クエンチの発生を少なくできることになる。
【0034】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。すなわち、図8に示す実施例では周方
向に分離されたスペーサを用いているが、冷却を十分確
保できるときには最内層39の外周面にDFによって形
成された一方向強化プリプレグを配向を考慮にいれて複
数重ね巻きし、これを硬化させてスペーサとしてもよ
い。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、極
低温下において起こる巻枠または巻枠とスペーサとの熱
変形を有効に利用して超電導コイル本体を強固に固定で
き、もってクエンチの発生を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の一実施例に係る超電導コイル装
置の縦断面図で、(b) は(a) におけるA−A線切断矢視
【図2】高強度化処理されたポリエチレン繊維および各
種繊維よりなる繊維強化プラスチック成形体の熱収縮量
(ただし、金属はそれ自体の特性)を示す図
【図3】(a) はDFRP成形体の一例を示す斜視図で、
(b) は同成形体を製作するときに巻角度を説明するため
の図
【図4】DFRP成形体およびGFRP成形体の巻角度
と熱膨張係数との関係を示す図
【図5】本発明に係る超電導コイル装置の作用を説明す
るための図
【図6】本発明に係る超電導コイル装置のクエンチ特性
を説明するための図
【図7】本発明に係る超電導コイル装置の臨界電流の磁
場依存性とコイルの負荷曲線を示す図
【図8】(a) は本発明の他の実施例に係る超電導コイル
装置の縦断面図で、(b) は(a)におけるB−B線切断矢
視図
【図9】GFRP製の巻枠を用いた従来の超電導コイル
装置の問題点を説明するための図
【符号の説明】
21,31…巻枠 22,33…超電
導導体 23,34…超電導コイル本体 25…螺旋溝 32…スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿島 俊弘 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 乾 秀朋 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 岡田 東一 大阪府茨木市美穂ケ丘八丁目1番地 (72)発明者 西嶋 茂宏 京都府亀岡市畑野町広野権現三丁目50番地

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻枠と、この巻枠の外周に超電導導体を巻
    き付けて形成された超電導コイル本体とを備え、極低温
    下において使用される超電導コイル装置において、前記
    巻枠は、高強度ポリエチレン繊維のロービングを前記超
    電導コイル本体の軸心線に対して±40度から±80度
    の範囲に配向させた繊維強化プラスチックで形成されて
    なることを特徴とする超電導コイル装置。
  2. 【請求項2】巻枠と、この巻枠の外周に超電導導体を巻
    き付けて最内層のコイル要素を形成するとともに上記最
    内層のコイル要素の外側にスペーサを介して順次コイル
    要素を形成してなる複数層構成の超電導コイル本体とを
    備え、極低温下において使用される超電導コイル装置に
    おいて、前記巻枠および前記スペーサは、高強度ポリエ
    チレン繊維のロービングを前記超電導コイル本体の軸心
    線に対して±40度から±80度の範囲に配向させた繊
    維強化プラスチックで形成されてなることを特徴とする
    超電導コイル装置。
  3. 【請求項3】前記高強度ポリエチレン繊維は、負の熱膨
    張率(温度の低下とともに伸長する)を持つことを特徴
    とする請求項1または2に記載の超電導コイル装置。
  4. 【請求項4】前記巻枠は、外周面部に前記超電導導体を
    収容固定する螺旋溝を備えていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の超電導コイル装置。
  5. 【請求項5】前記巻枠は、外周面部に前記超電導導体を
    冷却する極低温液を案内するための通路を備えているこ
    とを特徴とする請求項1,2,4のいずれかに記載の超
    電導コイル装置。
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