JPH0626642U - 詰綿製品 - Google Patents

詰綿製品

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JPH0626642U
JPH0626642U JP2191292U JP2191292U JPH0626642U JP H0626642 U JPH0626642 U JP H0626642U JP 2191292 U JP2191292 U JP 2191292U JP 2191292 U JP2191292 U JP 2191292U JP H0626642 U JPH0626642 U JP H0626642U
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JP
Japan
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batting
fabric
dyed
product
color
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Pending
Application number
JP2191292U
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English (en)
Inventor
昌彦 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwabo Co Ltd
Daiwabo Holdings Co Ltd
Original Assignee
Daiwabo Co Ltd
Daiwabo Holdings Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiwabo Co Ltd, Daiwabo Holdings Co Ltd filed Critical Daiwabo Co Ltd
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Publication of JPH0626642U publication Critical patent/JPH0626642U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ふとん等の詰綿製品の中綿を染色し、染色し
た中綿の色彩が側地を通して見えるような詰綿製品を形
成することによって、従来にない意匠効果を詰綿製品に
付与する。 【構成】 中綿の目抜け防止性を有する高密度織物の一
部または全体に熱反応型水溶性ポリウレタン樹脂をプリ
ントして織物の物性を損なうことなくプリント部に透明
感を付与した側地(2)と、任意の方法で染色した中綿
(4)を用いて、透明加工部(3)から中綿(4)の色
彩が透けて見えるような掛けふとん(1)をはじめ、ク
ッション、あるいはダウンジャケット等の詰綿製品を形
成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、染色された中綿が、その一部または全体に透明加工が施された側地 で被覆された、ふとん、ダウンジャケット等の詰綿製品であり、側地の透明加工 部を通じて中綿の色彩を透視させることによって優れた意匠効果を発揮する詰綿 製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ふとん、クッション等の寝具類やダウンジャケット等の詰綿製品は、中綿とそ の中綿が目抜けしないような高密度織物である側地とからなっており、その購買 にあたっては機能性とともにデザインが非常に重視される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これら詰綿製品のデザインは、その側地の色、柄等によって決 定されており、中綿がそのデザインの一部を構成した製品は見当たらない。その ため、詰綿製品のデザインは限定されたものとなっている。
【0004】
【考案が解決するための手段】
本考案は、中綿の目抜け防止性を有する高密度織物の一部または全体にその物 性が保持された透明加工部を持つ側地と、任意の色彩に染色された中綿を使用す ることによって上記課題を解決した。
【0005】 すなわち、本考案の詰綿製品は、任意の色彩に染色された中綿が、中綿の目抜 け防止性を有する高密度織物の物性を変化させることなくその一部または全体に 透明加工が施された側地で被覆されたものであり、側地の透明加工部を通じて中 綿の色彩を透視させ、中綿の色彩をそのデザインの構成要素となしたものである 。
【0006】 本考案で用いられる透明加工法としては、「加工技術」vol.23,No. 12,37〜40頁(1988)で示されているものが好ましく適用できる。こ れは熱反応型水溶性ポリウレタン樹脂を所望の図柄、例えば花柄にプリントし熱 処理することにより、透明感を付与するものである。この透明感は繊維の屈折率 に近い樹脂被膜で布地の繊維間の空隙を埋めて、布地の表面を平滑にして光の乱 反射を抑えることにより得られる。従って得られる透明感は、織物構造、密度、 浸透性および樹脂の量によって異なる。樹脂の有効付着量は、繊維重量に対して 15.0%以上であり、15.0%以下であると有効な透明感が得られない。こ の透明加工法は、樹脂をプリントし熱処理する方法なので、布地の素材は特に限 定されず、またオパール加工やオーガンジー加工のように布地中の糸が細くなる こともないので、中綿の目抜け防止性が劣るなどの物性の変化もなく、詰綿製品 の側地として用いることが可能である。さらに樹脂プリントの柄を適宜選択する ことにより様々な意匠効果が得られる。
【0007】 詰綿製品に用いる中綿は、染色できるものであれば、その素材は特に限定され ない。例えば酸性染料で染色した羽毛あるいは分散染料で染色したポリエステル 綿などが使用できる。中綿は、目的とする意匠効果に応じて、単色であるいは単 色のものを数種混合して用いる。
【0008】 上記の透明加工を施した布地および染色した中綿を用いて、ふとん、クッショ ン等の寝具類あるいはダウンジャケット等の詰綿製品を形成することができる。
【0009】
【考案の作用】
本考案の詰綿製品において、透明加工された側地は中綿の色彩を露見せしめ、 染色された中綿はその色彩を側地を通じて透視させることにより製品のデザイン を構成する要素となる。
【0010】
【実施例】
[実施例1] 綿番手60's/1の綿糸を経糸および緯糸に使用し、経糸密度 165本/インチ、経糸密度128本/インチの高密度平織物を製織し、この平 織物を公知の方法で毛焼き、糊抜き、漂白、シルケット加工した。これに有効成 分30%の熱反応型水溶性ウレタン樹脂(商品名 リケレヂンMU;三木理研工 業(株)製)45部と有効性成分40%の熱反応型水溶性ポリウレタン樹脂(商 品名 リケンレヂンFK;三木理研工業(株)製)45部、特殊金属塩系触媒( 商品名 リケンフィクサーCX−16;三木理研工業(株)製)10部、さらに 浸透剤としてイソプロピルアルコール1部からなる粘度3000〜5000cp s(常温)の混合液を135メッシュのスクリーンで花柄にプリントし、100 ℃で予備乾燥後、150℃で2分間熱処理した。その後、柔軟仕上げするために シリコン系柔軟剤3部、ウレタン系目詰め剤6部、水91部からなる混合液を用 いて常温で絞り率70%でパディング処理し、170℃で1分間乾燥した。つい で150℃の高温プレンカレンダー機で目詰め処理した後、カムフィット機で物 理的に柔軟加工をして、ふとん用の側地(2)を得た。
【0011】 [実施例2、3] 上記と同様の方法でもって、綿番手40's/1の綿糸を経 糸および緯糸に使用した経糸密度120本/インチ、緯糸密度110本/インチ の高密度平織物に実施例1と同様に透明加工を施して、ふとん用の側地(2)と なした。また、綿番手140's/2の綿糸を経糸および緯糸に使用した経糸密度 200本/インチ、緯糸密度105本/インチの高密度平織物に実施例1と同様 に透明加工を施して、ふとん用の側地(2)となした。
【0012】 これら実施例1〜3の側地(2)の透明加工部(3)における樹脂付着量、お よび物性は表1の通りである。
【0013】
【表1】
【0014】 表1中、通気性はJIS L 1096通気性A法・フラジール法によって試 験通過する空気量を測定した値であり、引裂強力はJIS L 1096引裂強 力D法・ベンジュラム法によって測定した値である。
【0015】 表1に示すとおり、各実施例とも透明加工部(3)の樹脂付着量は繊維重量に 対して15%を超えており、各透明加工部(3)は有効な透明感を有している。 また各実施例とも透明加工部(3)における通気性は未加工部よりも小さくなっ ており、透明加工処理後も中綿の目抜け防止性が保持されている。同様に、引裂 強力についても透明加工部(3)と未加工部の差はほとんどないといえる。ここ で通気性については、3cc/cm2 /sec以下であれば中綿の目抜けは防止 されるとみなされるので、いずれの実施例の側地についても中綿の目抜け防止性 を有するといえる。また、ふとん用の側地の引裂強力は500g以上であること が必要であるが、この点についても各実施例の値は満足すべきものとなっていた 。
【0016】 つづいて、羽毛およびポリエステル綿を下記の方法でそれぞれ染色し、中綿( 4)とした。
【0017】 まず、ポリエステル100%の生地で作った袋の中に羽毛を入れ、助剤として 90%酢酸1.5g/l、酢酸アンモニウム(粉体)1.5g/l、浸透剤とし てアルキルエーテル型非イオン活性剤(商品名 スコアロール700;花王(株 )製)2.0g/l、酸性染料(商品名 Sandolan;サンド(株)製) 1%owf濃度の浴比1:10の処理浴にて、90℃で40分間の浸漬処理を行 い、羽毛を赤、青、黄、緑の4色に染色した。染色後、ソーピング剤(商品名 リポトールRK−5;日華化学工業(株)製)2.0g/lを用いて、80℃で 15分間高温洗浄し、水洗後、脱水してタンブラー乾燥したものを中綿(4)と した。
【0018】 ポリエステル綿(太さ6デニール、長さ64mm)は、これを綿100%の生 地で作った袋の中に入れ、助剤として分散均染剤(商品名 カラーゾールACE −41;第一工業製薬(株)製)2.0g/l、分散染料(商品名 Diani x;三菱化学工業(株)製)2.0%owf、濃度の浴比1:10の処理浴にて 、130℃で20分間の浸漬処理を行い、赤、青、黄、緑の4色に染色した。染 色後38°ボーメの苛性ソーダ(固形分441gを水で希釈して1lとした溶液 )4.5cc/l、還元剤であるハイドロサルファイト(Na224 、粉体 )2.0g/lからなる浴中で80℃で10分間、高温還元洗浄し、水洗後、脱 水してタンブラー乾燥したものを中綿(4)とした。
【0019】 この数色に染色した羽毛およびポリエステル綿のうち1色だけを用いて中綿( 4)とし、実施例1〜3の側地(2)を表地として掛けふとん(1)を作成した ところ、透明加工部(3)を通じて中綿の色彩が見え、従来にない優れた意匠効 果を有する掛けふとん(1)となった。さらに、赤、青、黄、緑の4色の羽毛あ るいはポリエステル綿を混合したものを中綿(4)とし、同様に掛けふとん(1 )を作成したところ、側地(2)の透明加工部(3)から4色の色彩が混ざって 見え、さらに美麗な掛けふとん(1)となった。
【0020】
【考案の効果】
本考案の詰綿製品は、中綿の目抜け防止性を有する高密度織物に透明加工を施 した側地と、任意の色彩に染色した中綿を組み合わせて形成されたものであり、 透明加工部を通じて中綿の色彩が透視されること、およびその透明加工部に中綿 の目抜け防止性をはじめ高密度織物の物性が保持されていることを特徴としたも のである。これにより、従来の詰綿製品と同様の保温性を有するとともに、これ まで側地の色、柄等に頼ってきた詰綿製品のデザインに中綿の色彩が関与するこ とになり、従来にない興趣豊かな意匠効果が製品に付与される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例である掛けふとんの部分破断平面
図である。
【符号の説明】
1 掛けふとん 2 側地 3 透明加工部 4 中綿

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の色彩に染色された中綿が、その中
    綿の目抜け防止性を有する高密度織物の一部または全体
    にその織物の物性を変化させない透明加工が施された側
    地で被覆された詰綿製品。
JP2191292U 1992-03-12 1992-03-12 詰綿製品 Pending JPH0626642U (ja)

Priority Applications (1)

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JP2191292U JPH0626642U (ja) 1992-03-12 1992-03-12 詰綿製品

Applications Claiming Priority (1)

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JP2191292U JPH0626642U (ja) 1992-03-12 1992-03-12 詰綿製品

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JPH0626642U true JPH0626642U (ja) 1994-04-12

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ID=12068307

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005160713A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Maruhachi Mawata Co Ltd 羽毛掛けふとんおよびその製造方法
JP2013245423A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Toyobo Specialties Trading Co Ltd 透明性に優れた織物、及びダウンジャケット
JP2014101597A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Toyobo Stc Co Ltd 透明性の高い織物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005160713A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Maruhachi Mawata Co Ltd 羽毛掛けふとんおよびその製造方法
JP2013245423A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Toyobo Specialties Trading Co Ltd 透明性に優れた織物、及びダウンジャケット
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