JPH06265486A - X線ラインセンサ透視装置 - Google Patents

X線ラインセンサ透視装置

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JPH06265486A
JPH06265486A JP5050631A JP5063193A JPH06265486A JP H06265486 A JPH06265486 A JP H06265486A JP 5050631 A JP5050631 A JP 5050631A JP 5063193 A JP5063193 A JP 5063193A JP H06265486 A JPH06265486 A JP H06265486A
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正司 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検査物、検査目的および要求性能に応じた
最適なデータ収集条件を設定し得るX線ラインセンサ透
視装置を提供する。 【構成】 搬送速度、データ収集ピッチ、コリメータ開
口寸法、データ積分時間、X線条件、X線ジオメトリを
含む複数のデータ収集条件のうち所望の条件をデータ収
集条件指定部13で指定し、この指定された所望の条件
を満足するようにX線制御部11、コリメータ制御部2
2、データ収集部31、搬送制御部41を制御してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線源から発生するX
線を被検査物に照射して、該被検査物を透過検査する非
破壊検査装置を構成するX線ラインセンサ透視装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のX線ラインセンサ透視装
置は、X線源からX線を発生し、このX線を被検査物に
向けて照射し、被検査物を透過したX線を検出し、この
検出されたX線透過データを収集して被検査物の透視画
像を構成し、この透視画像を表示して被検査物における
欠陥等を検査している。
【0003】そして、このようなX線ラインセンサ透視
装置で検査される被検査物には例えば材質や厚さが異な
る種々の被検査物が含まれることは勿論のこと、同じ被
検査物であっても、例えば大きな欠陥のみを検出するた
めに大まかに検査したり、または細かい欠陥も検出する
ために精細に検査する等のように目的または被検査物に
応じた種々の検査ができることが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
X線ラインセンサ透視装置では、データ収集条件はほと
んど一定条件に固定されているため、被検査物の種類や
検査目的に応じた最適なデータ収集条件を設定できず、
不満足な検査結果が得られる場合が生じるという問題が
ある。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、被検査物、検査目的および要
求性能に応じた最適なデータ収集条件を設定し得るX線
ラインセンサ透視装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のX線ラインセンサ透視装置は、X線源から
X線を発生し、このX線を被検査物に向けて照射し、被
検査物を透過したX線をX線検出手段で検出し、該X線
検出手段で検出したX線透過データをデータ収集手段で
収集して被検査物の透視画像を得るX線ラインセンサ透
視装置であって、被検査物を搬送する搬送速度、データ
収集ピッチ、X線源から発生するX線をコリメートする
コリメート手段の開口寸法、データ収集手段におけるデ
ータ積分時間、被検査物を照射するX線条件、X線ジオ
メトリを含む複数のデータ収集条件のうち所望の条件を
指定し得る条件指定手段と、該条件指定手段で指定され
た前記所望の条件を満足するように制御する制御手段と
を有することを要旨とする。
【0007】また、本発明のX線ラインセンサ透視装置
は、X線源からX線を発生し、このX線を被検査物に向
けて照射し、被検査物を透過したX線をX線検出手段で
検出し、該X線検出手段で検出したX線透過データをデ
ータ収集手段で収集して被検査物の透視画像を得るX線
ラインセンサ透視装置であって、検査速度、データ収集
ピッチ、積分時間およびコリメータ開口からなる4条件
のうち2条件を指定する条件指定手段と、該条件指定手
段で指定された2条件から前記4条件を算出する条件演
算手段と、該条件演算手段で算出された前記4条件を満
足するように制御する制御手段とを有することを要旨と
する。
【0008】更に、本発明のX線ラインセンサ透視装置
は、前記条件指定手段に設けられ、前記被検査物の材
質、材厚、欠陥種、欠陥寸法、X線条件を指定し得る手
段と、標準条件を記憶した記憶手段と、該記憶手段に記
憶した前記標準条件および前記指定欠陥寸法に基づいて
算出したデータ収集ピッチおよびコリメータ開口寸法か
ら必要SN比およびX線量を算出し、前記標準条件に対
するX線量比を算出するX線量比算出手段と、該X線量
比算出手段で算出したX線量比に基づいて前記標準条件
を修正し、被検査物に合った合理的なデータ収集条件を
設定する条件修正設定手段とを有することを要旨とす
る。
【0009】また更に、本発明のX線ラインセンサ透視
装置は、前記コリメート手段の開口寸法とデータ積分時
間との積が所定値を超えないようにデータ収集条件を設
定している。
【0010】
【作用】本発明のX線ラインセンサ透視装置では、搬送
速度、データ収集ピッチ、コリメータ開口寸法、データ
積分時間、X線条件、X線ジオメトリを含む複数のデー
タ収集条件のうち所望の条件を指定することができ、こ
の指定された所望の条件を満足するように制御してい
る。
【0011】また、本発明のX線ラインセンサ透視装置
では、検査速度、データ収集ピッチ、積分時間およびコ
リメータ開口からなる4条件のうち2条件を指定し、こ
の指定された2条件から前記4条件を算出し、該4条件
を満足するように制御している。
【0012】更に、本発明のX線ラインセンサ透視装置
では、被検査物の材質、材厚、欠陥種、欠陥寸法、X線
条件を指定し、被検査物に合った合理的なデータ収集条
件を設定している。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0014】図1は、本発明の一実施例に係わるX線ラ
インセンサ透視装置の構成を示すブロック図である。同
図に示すX線ラインセンサ透視装置を説明する前に、ま
ず本X線ラインセンサ透視装置に対する基本概念を説明
する。
【0015】上述したように、種々の被検査物および種
々の検査目的または要求性能に対応し得るためには、空
間分解能、コントラスト分解能(階調分解能)、検査速
度を設定する必要がある。また、X線ラインセンサ透視
装置で使用されるX線発生装置およびX線検出器が決ま
っている場合には、上述した各々の性能諸元は次のよう
な対応となる。
【0016】(1)空間分解能:データ収集ピッチ、X
線ファンビーム厚方向のコリメータ開口寸法、X線ジオ
メトリ; (2)コントラスト分解能:管電圧、管電流、X線フォ
トン数、センサ積分時間; (3)検査速度:データ収集ピッチ、センサ積分時間 なお、X線ジオメトリはX線源、被検査物、ラインセン
サの相互位置関係で構成され、検出器の素子の並び方向
のX線拡大率はこのジオメトリによって決まる。
【0017】ここで、検査速度v、データ収集ピッチ
P、搬送方向のX線ビーム半値幅BW(X線ジオメトリ
とコリメータ開口wによって決まる)、積分時間Tの間
には、各々次のような関係がある。
【0018】 P=BW/2 (1) これは、空間分解能を低下させないで効率よくデータ収
集を行うサンプリング定理である。
【0019】 BW=2P (2) T=P/v (3) v=P/T (4) P=v・T (5) ここで、積分時間Tは1画素当りまたは1ライン当りの
信号積分時間を示す。X線ビーム半値幅BWはコリメー
タ開口wにより次式で計算される。
【0020】
【数1】 BW=(X線焦点−被検査物間距離) /(X線焦点−コリメータ間距離)×w (6) w=(X線焦点−コリメータ間距離) /(X線焦点−被検査物間距離)×BW (7) 次に、図1に示すX線ラインセンサ透視装置の構成を説
明する。
【0021】図1に示すX線ラインセンサ透視装置は、
X線を発生するX線発生器1を有し、このX線発生器1
から発生したX線はコリメータ2によってファンビーム
に絞られ、搬送装置のベルト42上の図示しない被検査
物を透過し、一次元の広がりを有するラインセンサであ
る検出器3によって検出され、電気信号に変換される。
【0022】コリメータ2と検出器3との間のベルト上
に載置された図示しない被検査物は、ベルト42が搬送
駆動部4によって回転駆動されることによりX線ファン
ビームを横切るように移動する。
【0023】X線発生器1はX線制御部11を介して制
御部12に接続され、コリメータ2はコリメータ駆動部
21およびコリメータ制御部22を介して制御部12に
接続され、検出器3はデータ収集部31を介して制御部
12に接続され、搬送駆動部4は搬送制御部41を介し
て制御部12に接続され、そして制御部12はデータ収
集条件指定部13に接続されている。この結果、X線発
生器1、コリメータ2、検出器3、搬送駆動部4の各部
はそれぞれX線制御部11、コリメータ駆動部21およ
びコリメータ制御部22、データ収集部31、搬送制御
部41および制御部12を介してデータ収集条件指定部
13から指定されるデータ収集条件に設定されるように
なっている。
【0024】すなわち、前記X線発生器1はデータ収集
条件指定部13から指定されるデータ収集条件に基づく
制御部12およびX線制御部11を介した制御によりX
線出力条件が制御される。
【0025】前記コリメータ2は、データ収集条件指定
部13から指定されるデータ収集条件に基づいて制御部
12、コリメータ制御部22およびコリメータ駆動部2
1によりコリメータ開口部が制御され、その開口寸法が
決められるようになっている。
【0026】また、前記検出器3によって検出された被
検査物を透過したX線透過データは、データ収集部(D
AS)31で収集され、ここで積分、電流電圧変換、A
D変換を受け、中央制御装置5のDASインタフェース
(DASI/F)55、データバス60を介してデータ
メモリ(M)56に記憶される。データ収集部31は制
御部12を介してデータ収集条件指定部13からのデー
タ収集条件に基づいて収集タイミングパルスが制御され
る。
【0027】前記搬送駆動部4は、制御部12および搬
送制御部41を介してデータ収集条件指定部13からの
データ収集条件に基づいて搬送速度等を制御される。
【0028】なお、制御部12は、データ収集条件指定
部13によって指定されたデータ収集条件を記憶するメ
モリ12aを有している。
【0029】また、データ収集条件指定部13は、制御
部12を介して中央制御装置5に接続され、中央制御装
置5のI/Oインタフェース54、システムバス59を
介してCPU51に接続されている。
【0030】中央制御装置5は、CPU51、外部記憶
装置52、DASインタフェース55、データメモリ5
6、データ処理部57、ディスプレイインタフェース5
8、I/Oインタフェース54、バスインタフェース5
3を有し、得られた被検査物の透視画像はディスプレイ
インタフェース58を介してCRTディスプレイ6に供
給され表示される。また、データは記憶装置52に記憶
できるようになっている。
【0031】次に、図2を参照して、データ収集条件指
定部13によるデータ収集条件の指定処理について説明
する。図示しない操作パネルのスイッチ等を使用して、
操作者がデータ収集条件を指定すると、このデータ収集
条件はコード化された信号としてデータ収集条件指定部
13から制御部12に供給される(ステップ110)。
制御部12はこのコード信号をメモリ12aのアドレス
としてデコードし、これによりメモリ12aから前記デ
ータ収集条件に対応するX線条件、コリメータ開口寸
法、データ収集周期、搬送速度等が読み出される(ステ
ップ120)。
【0032】この読み出されたデータ収集条件のうち、
X線条件は制御部12からX線制御部11に供給され、
X線制御部11の制御によりX線発生器1に設定される
(ステップ130,180)。また、コリメータ開口寸
法は制御部12からコリメータ制御部22に供給され、
コリメータ制御部22はコリメータ駆動部21を介して
コリメータ2の開口寸法を制御する(ステップ140,
190)。データ収集周期は制御部12からデータ収集
部31に供給され、データ収集部31は検出器3からの
データ収集周期を制御し、データ収集処理を開始する
(ステップ150,200)。搬送速度は制御部12か
ら搬送制御部41に供給され、搬送制御部41は搬送駆
動部4を介してベルト42の搬送速度を制御する(ステ
ップ160,210)。また、条件名が制御部12から
I/Oインタフェース54、システムバス59を介して
CPU51に供給され、画像作成時のデータ処理条件と
して使用される(画素修正、縮尺作成等)。条件名は検
査されるものの品名やコード番号、アルファベットや各
条件の実際の設定値等である。
【0033】次に、図3に示すフローチャートを参照し
て、データ収集条件の演算方式について説明する。
【0034】上述したように、検査速度v、データ収集
ピッチP、コリメータ開口wおよび積分時間Tの間には
式(1)〜(7)に示した関係があるので、検査速度
v、データ収集ピッチP、積分時間Tのうち2条件を指
定することにより最適なデータ収集条件を割り出すこと
ができる。
【0035】すなわち、図3において、検査速度vおよ
びデータ収集ピッチPを指定すると(ステップ310,
320)、式(3),(2),(7)を使用して演算を
行い(ステップ340)、積分時間Tおよびコリメータ
開口wが算出される(ステップ350,360)。
【0036】また、データ収集ピッチPおよび積分時間
Tを指定すると(ステップ320,330)、式
(2),(7),(4)を使用して演算を行い(ステッ
プ370)、コリメータ開口wおよび検査速度vが算出
される(ステップ380,390)。
【0037】同様に、検査速度vおよび積分時間Tを指
定すると(ステップ310,330)、式(5),
(2),(7)を使用して演算を行い(ステップ41
0)、データ収集ピッチPおよびコリメータ開口wが算
出される(ステップ420,430)。
【0038】以上のように算出された収集条件データは
制御部12からX線制御部11、コリメータ制御部2
2、データ収集部31、搬送制御部41に供給され、上
述したように各条件が設定される。なお、上述した演算
は中央制御装置5のCPU51またはデータ処理部57
へCPU51から演算式をロードして演算される。制御
部12と中央制御装置5との間の通信はシリアルI/O
インタフェース54を通じて行われる。
【0039】次に、図4に示すフローチャートを参照し
て、要求される欠陥検出能力からデータ収集条件を決定
する処理について説明する。
【0040】図4において、まず被検査物の材質、材厚
(複数の場合もある)、欠陥種(または欠陥の存在する
材質)、欠陥寸法、X線条件がパラメータとして与えら
れる(ステップ510〜540)。前述した式(2),
(7)を使用して、欠陥寸法からデータ収集ピッチP1
(欠陥寸法の1/2以下)およびコリメータ開口w1
決定され(ステップ550)、それから規準データ収集
条件である検査速度v1 または積分時間T1 を条件とし
て採用する(ステップ560)。
【0041】次に、背景部演算および欠陥部演算を行っ
て、X線透過量IおよびId をそれぞれ算出する(ステ
ップ570,580)。なお、規準データである検査速
度v1 または積分時間T1 は経験的な値を採用してもよ
い。
【0042】それから、画像のSN比をX線フォトン数
に基づいて次式により算出する(ステップ590)。
【0043】
【数2】 SN比=[測定X線フォトン数(1ch,1サンプリング)]1/2 (8) 次に、欠陥として検出するために必要な必要SN比を次
式により計算する(ステップ600)。
【0044】
【数3】 必要SN比=η/[欠陥コントラスト・(欠陥画素数)1/2 ] (9) ここで、ηは判定係数であり、3〜7の値が使用され
る。
【0045】それから、必要SN比とSN比との比の2
乗を求め、この値がX線増量ファクタとなる。
【0046】
【数4】 X線増量ファクタ=(必要SN比/SN比)2 (10) そして、上述した計算で使用したデータ収集条件を修正
して条件を決定する。検査速度vおよび積分時間Tは次
のように修正される。
【0047】 T=X線増量ファクタ・T (11) v=P/(T1 ・X線増量ファクタ) (12) このようにして、データ収集ピッチP、コリメータ開口
w、検査速度v、積分時間Tのデータ収集条件が決定さ
れ指定される(ステップ610,620)。なお、上述
した演算はCPU51またはデータ処理部57で行われ
る。
【0048】以上説明したように、本実施例では、デー
タ収集条件の設定時、独立パラメータを任意に設定で
き、他の従属パラメータはそれに合わせて自動設定され
るので、柔軟な条件設定ができるとともに簡単に設定す
ることができる。
【0049】本実施例では、欠陥種、検出目標欠陥寸
法、被検査物の材質、材厚等をパラメータとして入力
し、データ収集条件を設定できるため、操作者の経験や
感覚によることなく、すなわち個人差なく、簡単に被検
査物に合ったデータ収集条件を設定することができる。
【0050】また、他の実施例として、図3において独
立パラメータとして、コリメータ開口wまたはX線ビー
ム半値幅BWを加えることができる。この場合には、パ
ラメータの選択は更に検査速度vとコリメータ開口w、
積分時間Tとコリメータ開口wの2通りが追加されるこ
とになる。
【0051】また更に、別の実施例として、データ収集
条件に検出器3が飽和しないための条件を加えることが
でき、この場合の条件は次式で表される。
【0052】 w・T≦FDD/(α・Vk ・A) (13) ここで、wはコリメータ開口、Tは積分時間である。右
辺はX線条件およびX線ジオメトリで決まる定数であ
り、αは飽和定数、vは管電圧、Aは管電流、FDDは
X線焦点と検出器3との間の距離である。kはX線強度
と管電圧の間の関係を示す乗数であり、通常は2.7〜
3の値を用いる。飽和定数αは検出器の飽和レベル、管
電圧、被検査物の材質、および検査する部位の透過厚に
よって計算される値である。
【0053】また、コリメータ開口wまたは積分時間T
を算出する場合に式(13)に合致しない場合、データ
収集条件指定部13に検出器飽和の表示を行い、操作者
の注意を促す。また、式(13)を満たす最大のコリメ
ータ開口wまたは積分時間Tを設定する。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
搬送速度、データ収集ピッチ、コリメータ開口寸法、デ
ータ積分時間、X線条件、X線ジオメトリを含む複数の
データ収集条件のうち所望の条件を指定することがで
き、この指定された所望の条件を満足するように制御し
ているので、従来のようにデータ収集条件が固定され
ず、被検査物および検査目的に応じて空間分解能、コン
トラスト分解能、検査速度等の最適なデータ収集条件を
設定でき、常に最良の検査結果を得ることができる。
【0055】また、本発明のX線ラインセンサ透視装置
では、検査速度、データ収集ピッチ、積分時間およびコ
リメータ開口からなる4条件のうち2条件を指定し、こ
の指定された2条件から前記4条件を算出し、該4条件
を満足するように制御しているので、データ収集条件の
設定が簡単であり、柔軟な条件設定が可能である。
【0056】更に、本発明によれば、被検査物の材質、
材厚、欠陥種、欠陥寸法、X線条件を指定し、被検査物
に合った合理的なデータ収集条件を設定しているので、
操作者の経験や感覚によることなく、また個人差もな
く、簡単に被検査物に合ったデータ収集条件を設定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるX線ラインセンサ透
視装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すX線ラインセンサ透視装置に使用さ
れているデータ収集条件指定部によるデータ収集条件の
指定処理を示すフローチャートである。
【図3】図1に示すX線ラインセンサ透視装置のデータ
収集条件の演算方式を示すフローチャートである。
【図4】図1に示すX線ラインセンサ透視装置における
要求欠陥検出能力からデータ収集条件を決定する処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 X線発生器 2 コリメータ 3 検出器 4 搬送駆動部 5 中央制御装置 11 X線制御部 12 制御部 13 データ収集条件指定部 22 コリメータ制御部 31 データ収集部 41 搬送制御部 51 CPU 57 データ処理部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源からX線を発生し、このX線を被
    検査物に向けて照射し、被検査物を透過したX線をX線
    検出手段で検出し、該X線検出手段で検出したX線透過
    データをデータ収集手段で収集して被検査物の透視画像
    を得るX線ラインセンサ透視装置であって、被検査物を
    搬送する搬送速度、データ収集ピッチ、X線源から発生
    するX線をコリメートするコリメート手段の開口寸法、
    データ収集手段におけるデータ積分時間、被検査物を照
    射するX線条件、X線ジオメトリを含む複数のデータ収
    集条件のうち所望の条件を指定し得る条件指定手段と、
    該条件指定手段で指定された前記所望の条件を満足する
    ように制御する制御手段とを有することを特徴とするX
    線ラインセンサ透視装置。
  2. 【請求項2】 X線源からX線を発生し、このX線を被
    検査物に向けて照射し、被検査物を透過したX線をX線
    検出手段で検出し、該X線検出手段で検出したX線透過
    データをデータ収集手段で収集して被検査物の透視画像
    を得るX線ラインセンサ透視装置であって、検査速度、
    データ収集ピッチ、積分時間およびコリメータ開口から
    なる4条件のうち2条件を指定する条件指定手段と、該
    条件指定手段で指定された2条件から前記4条件を算出
    する条件演算手段と、該条件演算手段で算出された前記
    4条件を満足するように制御する制御手段とを有するこ
    とを特徴とするX線ラインセンサ透視装置。
  3. 【請求項3】 前記条件指定手段に設けられ、前記被検
    査物の材質、材厚、欠陥種、欠陥寸法、X線条件を指定
    し得る手段と、標準条件を記憶した記憶手段と、該記憶
    手段に記憶した前記標準条件および前記指定欠陥寸法に
    基づいて算出したデータ収集ピッチおよびコリメータ開
    口寸法から必要SN比およびX線量を算出し、前記標準
    条件に対するX線量比を算出するX線量比算出手段と、
    該X線量比算出手段で算出したX線量比に基づいて前記
    標準条件を修正し、被検査物に合った合理的なデータ収
    集条件を設定する条件修正設定手段とを有することを特
    徴とする請求項1または2記載のX線ラインセンサ透視
    装置。
  4. 【請求項4】 前記コリメート手段の開口寸法とデータ
    積分時間との積が所定値を超えないようにデータ収集条
    件を設定する手段を有することを特徴とする請求項1,
    2または3記載のX線ラインセンサ透視装置。
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