JPH06264644A - 構造物の振動制御装置 - Google Patents
構造物の振動制御装置Info
- Publication number
- JPH06264644A JPH06264644A JP5205393A JP5205393A JPH06264644A JP H06264644 A JPH06264644 A JP H06264644A JP 5205393 A JP5205393 A JP 5205393A JP 5205393 A JP5205393 A JP 5205393A JP H06264644 A JPH06264644 A JP H06264644A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibration
- regulator
- mass body
- sensor
- drive device
- Prior art date
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- Pending
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンパクト化でき、かつ大地震等の大きな外
乱に対しても機能させることができる構造物の振動制御
装置を提供する。 【構成】 構造物10の頂部等に、付加慣性質量体2と
これを水平軸3の回りに回転させるACサーボモーター
5等からなる振動制御装置1を設置する。地震等による
構造物10の振動をセンサー7で検出し、制御回路6を
介してACサーボモーター5に制御信号を送る。構造物
10の振動と付加慣性質量体2の回転を同調させること
で、構造物10に回転慣性による曲げモーメント作用さ
せ、構造物10の振動を抑制する。
乱に対しても機能させることができる構造物の振動制御
装置を提供する。 【構成】 構造物10の頂部等に、付加慣性質量体2と
これを水平軸3の回りに回転させるACサーボモーター
5等からなる振動制御装置1を設置する。地震等による
構造物10の振動をセンサー7で検出し、制御回路6を
介してACサーボモーター5に制御信号を送る。構造物
10の振動と付加慣性質量体2の回転を同調させること
で、構造物10に回転慣性による曲げモーメント作用さ
せ、構造物10の振動を抑制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御力を加えることに
より地震や風等による構造物の応答を低減する能動型の
振動制御装置に関するものである。
より地震や風等による構造物の応答を低減する能動型の
振動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】能動型の振動制御装置としては、例えば
特開平1−275866〜69号公報に記載されたもの
〔以下、AMD(アクティブ・マス・ドライバーの略)
という〕等がある。
特開平1−275866〜69号公報に記載されたもの
〔以下、AMD(アクティブ・マス・ドライバーの略)
という〕等がある。
【0003】AMDは、質量m1 の構造物本体と、質量
md の付加質量体との間に、アクチュエーターの油圧力
あるいは電磁力等による制御力u(t) を加え、構造物の
振動を能動的に抑制するものである。
md の付加質量体との間に、アクチュエーターの油圧力
あるいは電磁力等による制御力u(t) を加え、構造物の
振動を能動的に抑制するものである。
【0004】通常、行われている閉ループの制御では、
地震や風等による構造物の応答を構造物頂部や構造物内
外の適当な位置に設置したセンサーで検出し、構造物の
応答に応じて、これを打ち消すための制御力を構造物の
振動に同調させた形で付加質量体に加え、その反力で構
造物の応答を低減させている。
地震や風等による構造物の応答を構造物頂部や構造物内
外の適当な位置に設置したセンサーで検出し、構造物の
応答に応じて、これを打ち消すための制御力を構造物の
振動に同調させた形で付加質量体に加え、その反力で構
造物の応答を低減させている。
【0005】また、広域、狭域に配置された地震サンサ
ーを利用して、構造物の応答予測の下に、開ループと閉
ループの制御を組み合わせることも可能である(特公平
3−69431号公報参照)。
ーを利用して、構造物の応答予測の下に、開ループと閉
ループの制御を組み合わせることも可能である(特公平
3−69431号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のAMDでは、構
造物の水平振動をせん断変形とみなして、付加質量体を
水平方向に移動(駆動)させて振動を制御するのが一般
的であった。
造物の水平振動をせん断変形とみなして、付加質量体を
水平方向に移動(駆動)させて振動を制御するのが一般
的であった。
【0007】しかし、大地震時、あるいは大強風時に
は、付加質量体の水平方向の移動量が過大となるため、
従来のAMDはもっぱら中小地震、あるいは中小台風時
の振動低減に限って駆動されていた。
は、付加質量体の水平方向の移動量が過大となるため、
従来のAMDはもっぱら中小地震、あるいは中小台風時
の振動低減に限って駆動されていた。
【0008】一方、超高層建物の振動成分には、多分に
曲げ変形が含まれている。
曲げ変形が含まれている。
【0009】本発明は上述のような点を考慮し、回転す
る付加慣性質量体を利用することで、コンパクト化さ
れ、かつ大地震等の大きな外乱に対しても機能させるこ
とができる構造物の振動制御装置を提供することを目的
としている。
る付加慣性質量体を利用することで、コンパクト化さ
れ、かつ大地震等の大きな外乱に対しても機能させるこ
とができる構造物の振動制御装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の振動制御装置
は、構造物の振動を検出するためのセンサーと、構造物
の所定位置に設置した駆動装置と、この駆動装置の作動
により水平軸の回りに回転する付加慣性質量体と、セン
サーで検出した構造物の振動に応じて駆動装置の作動を
制御する制御手段とからなる。
は、構造物の振動を検出するためのセンサーと、構造物
の所定位置に設置した駆動装置と、この駆動装置の作動
により水平軸の回りに回転する付加慣性質量体と、セン
サーで検出した構造物の振動に応じて駆動装置の作動を
制御する制御手段とからなる。
【0011】適用対象となる構造物は特に限定されない
が、超高層建物や、塔状構造物等、振動成分に曲げ変形
成分が多く含まれる構造物に適する。
が、超高層建物や、塔状構造物等、振動成分に曲げ変形
成分が多く含まれる構造物に適する。
【0012】制御手段は、例えば電気的な制御回路の形
で与えられ、構造物の水平振動をセンサーで検出し、こ
れを制御回路を通して指令信号の形で駆動装置を作動さ
せる。この他、制御手段としてコンピューターを用いる
ことも考えられる。
で与えられ、構造物の水平振動をセンサーで検出し、こ
れを制御回路を通して指令信号の形で駆動装置を作動さ
せる。この他、制御手段としてコンピューターを用いる
ことも考えられる。
【0013】駆動装置は、例えば付加慣性質量体を水平
な軸の回りに回転させるACサーボモーター等であり、
構造物の振動と付加慣性質量体の回転を同調させること
で、構造物の振動を低減させる。
な軸の回りに回転させるACサーボモーター等であり、
構造物の振動と付加慣性質量体の回転を同調させること
で、構造物の振動を低減させる。
【0014】
【作用】従来のAMD11は、図2(a) に示すように水
平方向に慣性力を作用させて構造物10にせん断変形を
与えるのに対し、本発明の振動制御装置1では、図2
(b) に示すように回転慣性による曲げモーメントを作用
させることによって、構造物10に曲げ変形を与える。
平方向に慣性力を作用させて構造物10にせん断変形を
与えるのに対し、本発明の振動制御装置1では、図2
(b) に示すように回転慣性による曲げモーメントを作用
させることによって、構造物10に曲げ変形を与える。
【0015】これを構造物10の応答に同調させて行う
ことで、構造物10の振動が低減する。
ことで、構造物10の振動が低減する。
【0016】図3(a) 、(b) は、この作用の違いを曲げ
せん断棒に対する水平力P(従来のAMDに対応)と曲
げモーメントM(本発明の装置に対応)を作用させた時
の変形図と曲げモーメント図として示したものである。
せん断棒に対する水平力P(従来のAMDに対応)と曲
げモーメントM(本発明の装置に対応)を作用させた時
の変形図と曲げモーメント図として示したものである。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の装置の一実施例を示したも
のである。
のである。
【0018】振動制御装置1は、付加慣性質量体2とし
ての回転体と、これを水平軸3の回りに回転させるAC
サーボモーター5、構造物10の振動を検出し、制御回
路に電気的な信号を送るセンサー7、及びセンサー7か
ら入力した信号をもとに制御信号を作り出し、ACサー
ボモーター5に出力する制御回路6とから構成され、通
常、構造物10の頂部等に設置される。
ての回転体と、これを水平軸3の回りに回転させるAC
サーボモーター5、構造物10の振動を検出し、制御回
路に電気的な信号を送るセンサー7、及びセンサー7か
ら入力した信号をもとに制御信号を作り出し、ACサー
ボモーター5に出力する制御回路6とから構成され、通
常、構造物10の頂部等に設置される。
【0019】図中、4は付加慣性質量体2の回転中心と
なる水平軸3を支持する軸受である。付加慣性質量体2
としては、鋼材等の重量物を用いることで、全体の回転
慣性が増大する。また、図では付加慣性質量体2として
円柱状の回転体を用いているが、これに限定する必要は
なく、設置スペースや回転慣性を考慮して形状を定めれ
ばよい。
なる水平軸3を支持する軸受である。付加慣性質量体2
としては、鋼材等の重量物を用いることで、全体の回転
慣性が増大する。また、図では付加慣性質量体2として
円柱状の回転体を用いているが、これに限定する必要は
なく、設置スペースや回転慣性を考慮して形状を定めれ
ばよい。
【0020】
【発明の効果】 従来のAMDのように付加質量体のストロークに関
する制限がなく、大地震等の大きな外乱の入力に対して
も振動制御を行うことができる。
する制限がなく、大地震等の大きな外乱の入力に対して
も振動制御を行うことができる。
【0021】 付加慣性質量体の水平移動がないた
め、装置全体をコンパクト化することができる。
め、装置全体をコンパクト化することができる。
【0022】 付加慣性質量体の水平移動がないた
め、暴走しても衝突したりせず、保安面でも優れてい
る。
め、暴走しても衝突したりせず、保安面でも優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一実施例を示したもので、(a)
は立面図、(b) は平面図、(c)は側面図である。
は立面図、(b) は平面図、(c)は側面図である。
【図2】(a) は従来のAMD、(b) は本発明の装置の原
理を示す比較図である。
理を示す比較図である。
【図3】(a) は従来のAMD、(b) は本発明の装置の作
用の違いを示す比較図である。
用の違いを示す比較図である。
1…振動制御装置、2…付加慣性質量体、3…水平軸、
4…軸受、5…ACサーボモーター、6…制御回路、7
…センサー、10…構造物、11…AMD、
4…軸受、5…ACサーボモーター、6…制御回路、7
…センサー、10…構造物、11…AMD、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小鹿 紀英 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 坂本 光雄 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 構造物の振動を検出するためのセンサー
と、構造物の所定位置に設置した駆動装置と、前記駆動
装置の作動により水平軸の回りに回転する付加慣性質量
体と、前記センサーで検出した構造物の振動に応じて前
記駆動装置の作動を制御する制御手段とからなることを
特徴とする構造物の振動制御装置。 - 【請求項2】 前記構造物は超高層建物である請求項1
記載の構造物の振動制御装置。 - 【請求項3】 前記駆動装置はACサーボモーターであ
る請求項1または2記載の構造物の振動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5205393A JPH06264644A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 構造物の振動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5205393A JPH06264644A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 構造物の振動制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06264644A true JPH06264644A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=12904076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5205393A Pending JPH06264644A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 構造物の振動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06264644A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01244001A (ja) * | 1988-03-23 | 1989-09-28 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 高層建造物の制振方法及びその装置、並びにこの装置を制御する方法 |
JPH02300478A (ja) * | 1989-05-15 | 1990-12-12 | Ohbayashi Corp | 構造物の制振装置 |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP5205393A patent/JPH06264644A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01244001A (ja) * | 1988-03-23 | 1989-09-28 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 高層建造物の制振方法及びその装置、並びにこの装置を制御する方法 |
JPH02300478A (ja) * | 1989-05-15 | 1990-12-12 | Ohbayashi Corp | 構造物の制振装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970520 |