JP3082810B2 - 構造物用流体励起力低減装置 - Google Patents

構造物用流体励起力低減装置

Info

Publication number
JP3082810B2
JP3082810B2 JP04348300A JP34830092A JP3082810B2 JP 3082810 B2 JP3082810 B2 JP 3082810B2 JP 04348300 A JP04348300 A JP 04348300A JP 34830092 A JP34830092 A JP 34830092A JP 3082810 B2 JP3082810 B2 JP 3082810B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excitation force
fluid excitation
vibration
vortex
bridge girder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04348300A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06200977A (ja
Inventor
善続 猫本
晶 吉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP04348300A priority Critical patent/JP3082810B2/ja
Publication of JPH06200977A publication Critical patent/JPH06200977A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3082810B2 publication Critical patent/JP3082810B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁、煙突、塔、高層
ビル、クレーン等の構造物に作用する流体励起力を低減
させる構造物用流体励起力低減装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】橋梁、塔等の長大な構造物は、柔軟で振
動しやすい構造になっており、構造物に風が作用して、
渦が発生したときには、そのときの流体励起力により、
構造物が振動する。この振動が大きい場合には、破壊等
に至って、大きな問題になることがある。
【0003】図6、図7は、従来の橋梁用振動抑制装置
の1例を示し、図8、図9は、他の従来例を示してい
る。先ず図6、図7の橋梁用振動抑制装置を説明する
と、1が橋桁、1’が橋桁1の長さ方向全域の左右両側
縁に設けた高欄、2が橋脚、14が上記高欄1’から斜
め外上方に向かい延びた固定フラップ、15が上記高欄
1’から斜め外下方に向かい延びた固定スカートで、こ
れらの固定フラップ14及び固定スカート15により、
橋桁1の空力特性を改善して、振動を起こしにくくして
いる。
【0004】次に図8、図9の橋梁用振動抑制装置を説
明すると、1が橋桁、2が橋脚、16がマス、17がば
ね、18がオイルダンパー、19が設置用架台で、振動
数を橋桁1の振動数に同調させた振動系(吸振器と呼ば
れる振動系)を、マス16とばね17とオイルダンパー
18と設置用架台19とにより構成し、設置用架台19
を橋桁1の中央部に取付けて、橋桁1の振動を抑制する
ようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記図6、図7に示す
橋梁用振動抑制装置では、橋桁1の長さ方向全域の左右
両側縁に固定フラップ14及び固定スカート15を取付
ける必要があって、コスト高になる上に、美観上好まし
くないという問題があった。前記図8、図9に示す橋梁
用振動抑制装置では、所定の振動抑制効果を得ようとす
ると、巨大なマス16をもつ振動系を必要として、コス
ト高になる上に、設置方法等に問題を生じている。
【0006】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、装置全体を簡単、小型化
できて、製作コストを低減できる上に、美観上、設置上
の問題点を解消できる構造物用流体励起力低減装置を提
供しようとする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の構造物用流体励起力低減装置は、構造物
に風が作用した際に、構造物の上下あるいは左右にて発
生する渦による流体励起力を低減させる構造物用流体励
起力低減装置であって、前記構造物の側部に、構造物の
長手方向に沿う軸線を中心として回動可能に設けられた
可動フラップと、該可動フラップを回動駆動させる駆動
モータと、構造物の振動を検出するセンサーと、該セン
サーからの検出信号に基づいて、前記駆動モータによっ
て前記可動フラップを傾動させて、発生する渦の大きさ
等を制御することを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の構造物用流体励起力低減装置は前記の
ように構成されており、構造物に風が作用して、渦が発
生したときの流体励起力により、構造物が振動するとき
に、この構造物の振動をセンサーにより検出し、そのと
き得られる検出信号に基づいて、制御装置が駆動モータ
によって可動フラップを傾動させて、発生する渦の大き
さ等を制御し、渦による流体励起力を低減させて、構造
物の振動を抑制する。
【0009】
【実施例】次に本発明の構造物用流体励起力低減装置を
図1〜図3に示す一実施例により説明すると、図1、図
2の1が橋桁、1′、1′が橋桁1の長さ方向全域の左
右両側縁に設けた高欄、2が橋脚、3、3が上記各高欄
1′の前後方向中央部上に設置した可動フラップ駆動用
モータ、4、4が橋桁1の中央部分に設けられた可動フ
ラップであり、この可動フラップ4は、橋桁1の長さ方
向の回転軸を中心として高欄1′の先端部分に連結され
て前記各駆動用モータ3により回転軸を中心として図2
中矢印方向に傾動するようになっている。
【0010】ここで、橋桁1に風が作用した場合に生じ
る渦について説明する。一般に、橋桁1に風11が作用
すると、図4に示すように、この橋桁1には、その上面
側及び下面側に高欄1′の上端及び下端にて剥離した渦
12が発生する。 このように橋桁1の上面側及び下面側
にて渦12が発生すると、この渦12によって橋桁1に
は、上下方向へ向かう引張力が発生し、これにより、橋
桁1には、この渦12が発生したときの流体励起力によ
って振動が発生する。 つまり、橋桁1の上面側にて渦1
2が発生すると、橋桁1が上方へ引っ張られ、逆に下面
側にて渦12が発生すると、橋桁が下方へ引っ張られ、
これにより橋桁1が振動することとなる。 そして、この
流体励起力により発生する橋桁1の振動は、橋桁1の前
後方向中央部で最も大きくなる。 ここで、本実施例で
は、前記可動フラップ4を、図2及び図3に示したよう
に、上方側にて発生する渦12が剥離する高欄1′の上
端に連結しており、その長さは、橋桁1の中央径間長の
約1/10程度とし、図1に示したように、橋桁1の中
央に配置されている。
【0011】図3の9、9が橋桁1の左右両側部下面に
取付けたセンサー(加速度センサー)で、同各センサー
9が橋桁1の振動を検出するようになっている。5、5
が同各センサー9に接続したアンプ、6が同各アンプ5
に接続したA/D変換器、7が同A/D変換器6に接続
した計算機、8が同計算機7に接続したD/A変換器、
10が同D/A変換器8に接続した制御装置(コントロ
ーラ)で、同制御装置10の制御信号が上記各可動フラ
ップ駆動用モータ3へ送られるようになっている。
【0012】次に前記図1〜図3に示す構造物用流体励
起力低減装置の作用を具体的に説明する。橋桁1に風1
1が作用して、渦12が発生したとき、橋桁1は、渦1
2による流体励起力により振動する。 この橋桁1の振動
は、センサー(加速度センサー)9により加速度信号と
して検出され、その検出信号がアンプ5、A/D変換器
6、計算機7及びD/A変換器8を介して制御装置(コ
ントローラ)10へ送られる。 この制御装置10では、
検出信号から導き出される橋桁1の振動の向き及び周期
等に基づいて可動フラップ4を傾動させるべく、可動フ
ラップ駆動用モータ3へ制御信号を出力する。 つまり、
制御装置10は、可動フラップ4を傾動させることによ
り、渦12の発生及び発生する渦12の大きさ等を制御
し、橋桁1に生じる振動を抑制している。 つまり、例え
ば、可動フラップ4を風下へ傾動させて発生する渦12
を小さくしたり、あるいは可動フラップ4を風上へ傾動
させて渦12を生じさせて下面側に生じる渦12による
引張力を相殺させれば、引張力による橋桁1の流体励起
力を低減させることが可能である。
【0013】橋桁1に作用する風外力を図5(a)に示
し、本流体励起力低減装置が無い場合の橋桁1の振動を
図5(b)に示し、本流体励起力低減装置が有る場合の
橋桁1の振動を図5(c)に示した。図5(c)から明
らかなように本流体励起力低減装置が有る場合には、橋
桁1の振動が抑制される。
【0014】
【発明の効果】本発明の構造物用流体励起力低減装置は
前記のように構造物に風が作用して、渦が発生したとき
の流体励起力により、構造物が振動するときに、この構
造物の振動をセンサーにより検出し、そのとき得られる
検出信号に基づいて、制御装置が駆動モータによって可
動フラップを傾動させて、発生する渦の大きさ等を制御
し、渦による流体励起力を低減させて、構造物の振動を
抑制するので、構造物の長さ方向の全域に設けた固定フ
ラップや固定スカートも、マスとバネとオイルダンパー
と設置用架台とよりなる振動系も、不要にでき、装置全
体を簡単、小型化できて、製作コストを低減できる上
に、美観上、設置上の問題点を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構造物用流体励起力低減装置の一実施
例を示す側面図である。
【図2】図1の矢視A−A線に沿う縦断正面図である。
【図3】同構造物用流体励起力低減装置の制御系統図で
ある。
【図4】渦の発生状態を示す説明図である。
【図5】同構造物用流体励起力低減装置の振動抑制効果
を示す説明図である。
【図6】従来の橋梁用振動抑制装置の一例を示す側面図
である。
【図7】図6の矢視B−B線に沿う縦断正面図である。
【図8】従来の橋梁用振動抑制装置の他の例を示す側面
図である。
【図9】図8の矢視C−C線に沿う縦断正面図である。
【符号の説明】
1 橋桁(構造物) 1’ 高欄 2 橋脚 3 可動フラップ駆動用モータ 4 可動フラップ 5 アンプ 6 A/D変換器 7 計算機 8 D/A変換器 9 センサー(加速度センサー) 10 制御装置(コントローラ) 11 風 12 渦 13 渦12の剥離点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 仁木 浩 (56)参考文献 特開 昭63−75263(JP,A) 実開 昭58−50105(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/02 E01D 1/00 E04H 9/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物に風が作用した際に、構造物の上
    下あるいは左右にて発生する渦による流体励起力を低減
    させる構造物用流体励起力低減装置であって、 前記構造物の側部に、構造物の長手方向に沿う軸線を中
    心として回動可能に設けられた可動フラップと、該可動
    フラップを回動駆動させる駆動モータと、構造物の振動
    を検出するセンサーと、該センサーからの検出信号に基
    づいて、前記駆動モータによって前記可動フラップを傾
    動させて、発生する渦を制御することを特徴とする 構造
    物用流体励起力低減装置。
JP04348300A 1992-12-28 1992-12-28 構造物用流体励起力低減装置 Expired - Fee Related JP3082810B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04348300A JP3082810B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 構造物用流体励起力低減装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04348300A JP3082810B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 構造物用流体励起力低減装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06200977A JPH06200977A (ja) 1994-07-19
JP3082810B2 true JP3082810B2 (ja) 2000-08-28

Family

ID=18396110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04348300A Expired - Fee Related JP3082810B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 構造物用流体励起力低減装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3082810B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0637505U (ja) * 1992-10-20 1994-05-20 株式会社ユニシアジェックス 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115163409A (zh) * 2022-07-12 2022-10-11 哈尔滨工业大学 一种基于垂直风力发电机的桥梁涡激振动发电与控制方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0637505U (ja) * 1992-10-20 1994-05-20 株式会社ユニシアジェックス 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06200977A (ja) 1994-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110468676B (zh) 桥梁结构
JP3082810B2 (ja) 構造物用流体励起力低減装置
JP3207258B2 (ja) エレベータの制振装置
JP2519287B2 (ja) 橋梁主塔の渦励振に対する制振方法
JP2915736B2 (ja) 構造物用制振装置
JP3732353B2 (ja) 橋梁の制振構造
JPH08158314A (ja) 構造物用制振装置
JP2680518B2 (ja) 斜張橋の耐風制振構造
JPH10325109A (ja) 橋桁のフラッタ防止装置
JP3601854B2 (ja) ジャイロ機構による制振方法
JPH0821128A (ja) 塔状構造物用制振装置
JP3107733B2 (ja) 制振装置の設計方法
JP2844606B2 (ja) 構造物制振装置
JP3430690B2 (ja) 吊 橋
JP2553180Y2 (ja) 倒立振子式制振装置
JPH0674674B2 (ja) 制振装置
JPS60211515A (ja) 振動制御装置
JP3346132B2 (ja) 橋桁のフラッタ防止方法
JP3068302B2 (ja) 振り子式制振装置
JPH0280771A (ja) 構造物の風振動抵減装置
JPH08161058A (ja) 構造物の制振装置
JPH10102419A (ja) 可搬式制振装置
JPH0124289Y2 (ja)
JP2689618B2 (ja) 構造物制振装置
JPH0359446B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000523

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees