JPH06264366A - 合成繊維用処理油剤 - Google Patents
合成繊維用処理油剤Info
- Publication number
- JPH06264366A JPH06264366A JP9039393A JP9039393A JPH06264366A JP H06264366 A JPH06264366 A JP H06264366A JP 9039393 A JP9039393 A JP 9039393A JP 9039393 A JP9039393 A JP 9039393A JP H06264366 A JPH06264366 A JP H06264366A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- carbon atoms
- alkenyl
- alkyl
- oxyethylene
- Prior art date
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- Pending
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】低湿度下での帯電防止性、集束性がすぐれ、
さらにローラー捲取りの少ない合成繊維用処理油剤を提
供すること。 【構 成】 【化1】で表される有機リン酸エステルの少なくとも1
種を含有することを特徴とする合成繊維用処理油剤。 【化1】
さらにローラー捲取りの少ない合成繊維用処理油剤を提
供すること。 【構 成】 【化1】で表される有機リン酸エステルの少なくとも1
種を含有することを特徴とする合成繊維用処理油剤。 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成繊維用処理油剤(以
下「油剤」という)に関するものであり、さらに詳しく
は合成繊維の紡糸工程あるいは紡績工程において、低湿
度下での帯電防止性、繊維束の集束性に優れ、且つロー
ラー捲付きのない性能を付与する油剤に関するものであ
る。
下「油剤」という)に関するものであり、さらに詳しく
は合成繊維の紡糸工程あるいは紡績工程において、低湿
度下での帯電防止性、繊維束の集束性に優れ、且つロー
ラー捲付きのない性能を付与する油剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
合成繊維の紡績を良好に行うためには、合成繊維に帯電
防止性、集束性、平滑性、防錆性等の種々の性能を付与
する必要がある。これらの性能を向上させるために、各
性能を付与せしめる成分を組み合わせた種々の紡績油剤
が用いられている。
合成繊維の紡績を良好に行うためには、合成繊維に帯電
防止性、集束性、平滑性、防錆性等の種々の性能を付与
する必要がある。これらの性能を向上させるために、各
性能を付与せしめる成分を組み合わせた種々の紡績油剤
が用いられている。
【0003】例えば帯電防止性を付与する成分として
は、アルキルリン酸エステル塩、アルキル硫酸エステル
塩、第四級アンモニウム化合物、ベタイン化合物等が用
いられ、集束性を付与する成分としては、ポリオキシア
ルキレンフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアル
キルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエステル
等が用いられている。また平滑性を付与する成分として
は、アルキルアルキレート、多価アルコールエステル、
ポリアルキレングリコールアルキルエステル、パラフィ
ン、α−オレフィン等が用いられている。
は、アルキルリン酸エステル塩、アルキル硫酸エステル
塩、第四級アンモニウム化合物、ベタイン化合物等が用
いられ、集束性を付与する成分としては、ポリオキシア
ルキレンフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアル
キルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエステル
等が用いられている。また平滑性を付与する成分として
は、アルキルアルキレート、多価アルコールエステル、
ポリアルキレングリコールアルキルエステル、パラフィ
ン、α−オレフィン等が用いられている。
【0004】具体的には特開昭49−2996、54−
156893、54−138694、55−14276
8、57−158296、59−223370、60−
209077、60−59174,特開平3−1191
81,4−57960に開示されいる。
156893、54−138694、55−14276
8、57−158296、59−223370、60−
209077、60−59174,特開平3−1191
81,4−57960に開示されいる。
【0005】上記各成分は、低湿時における帯電防止性
が不十分なため静電気が発生し、カードでのシリンダー
捲付き、ドッファー捲きあがり、コイルチューブ詰まり
が発生する。また、紡機の金属部分を発錆させる欠点を
有している。
が不十分なため静電気が発生し、カードでのシリンダー
捲付き、ドッファー捲きあがり、コイルチューブ詰まり
が発生する。また、紡機の金属部分を発錆させる欠点を
有している。
【0006】また、繊維束の集束性不足のためカード工
程、練条工程において、スライバーのケンスへの収納量
が少なく作業能率を低下させるなどの欠点を有してい
る。
程、練条工程において、スライバーのケンスへの収納量
が少なく作業能率を低下させるなどの欠点を有してい
る。
【0007】また、集束性をあげるために上記成分を多
く用いると、例えば油剤成分中30重量%以上用いると
開繊性が悪くなる。
く用いると、例えば油剤成分中30重量%以上用いると
開繊性が悪くなる。
【0008】また、油剤の粘着性が高いためローラー捲
付きが発生する、あるいは帯電防止能がさらに低下する
などの重大な欠点を有している。
付きが発生する、あるいは帯電防止能がさらに低下する
などの重大な欠点を有している。
【0009】このように従来の紡績油剤においては、低
湿下における帯電防止性を高めると吸湿性が高まりロー
ラー捲付きが発生する。あるいは繊維束の集束性を高め
ると開繊性が悪くなるなど紡績性に必要な性能である帯
電防止性、集束性、ローラー捲付き、平滑性などの全て
の性能を一挙に解決できる油剤は未だ開発されていない
のが現状である。
湿下における帯電防止性を高めると吸湿性が高まりロー
ラー捲付きが発生する。あるいは繊維束の集束性を高め
ると開繊性が悪くなるなど紡績性に必要な性能である帯
電防止性、集束性、ローラー捲付き、平滑性などの全て
の性能を一挙に解決できる油剤は未だ開発されていない
のが現状である。
【0010】
【課題を解するための手段】上記問題を解決するため本
発明者らは、低湿下における帯電防止性、繊維束の集束
性に優れ、ローラー捲付きのない油剤を開発すべく鋭意
検討を重ねた結果一般式(I)
発明者らは、低湿下における帯電防止性、繊維束の集束
性に優れ、ローラー捲付きのない油剤を開発すべく鋭意
検討を重ねた結果一般式(I)
【化1】
【0011】で表される有機リン酸エステルの少くとも
1種を含有する合成繊維用処理油剤により解決したので
ある。
1種を含有する合成繊維用処理油剤により解決したので
ある。
【0012】〔上記式中R1、R2およびR3は、それ
ぞれ同一または異なって、下記〜の何れかの基を表
し、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン
基を表す。またa〜fは、各々0または1以上の整数を
表し、a〜fが同時に0であることはない。さらに、a
とbが共に1以上の整数であるとき、または、cとdが
共に1以上の整数であるとき、または、eとfが共に1
以上の整数であるとき、オキシエチレン基とオキシプロ
ピレン基とは、ランダムに結合されていても、ブロック
状に結合されていてもよい。〕 炭素数1〜18のアルキル基 炭素数3〜18のアルケニル基 炭素数6〜18のアリール基(但し、炭素数1〜1
2のアルキル基、炭素数2〜12のアルケニル基、下記
一般式(II)で表される基、または、下記一般式(I
II)で表される基の何れかを置換基として有していて
も良い。)a〜fはより好ましくは、0または1〜15
の整数である。
ぞれ同一または異なって、下記〜の何れかの基を表
し、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン
基を表す。またa〜fは、各々0または1以上の整数を
表し、a〜fが同時に0であることはない。さらに、a
とbが共に1以上の整数であるとき、または、cとdが
共に1以上の整数であるとき、または、eとfが共に1
以上の整数であるとき、オキシエチレン基とオキシプロ
ピレン基とは、ランダムに結合されていても、ブロック
状に結合されていてもよい。〕 炭素数1〜18のアルキル基 炭素数3〜18のアルケニル基 炭素数6〜18のアリール基(但し、炭素数1〜1
2のアルキル基、炭素数2〜12のアルケニル基、下記
一般式(II)で表される基、または、下記一般式(I
II)で表される基の何れかを置換基として有していて
も良い。)a〜fはより好ましくは、0または1〜15
の整数である。
【0013】
【化2】
【0014】(上記式中R4は、炭素数1〜18のアル
キル基、または、炭素数3〜18のアルケニル基を表
し、gは2〜15の整数を表す。〕
キル基、または、炭素数3〜18のアルケニル基を表
し、gは2〜15の整数を表す。〕
【0015】
【化3】
【0016】〔上記中R5は、炭素数1〜8のアルキル
基、または、炭素数3〜8のアルケニル基を表す。〕 下記一般式(IV)で表される基
基、または、炭素数3〜8のアルケニル基を表す。〕 下記一般式(IV)で表される基
【0017】
【化4】
【0018】〔上記式中R6は、炭素数1〜18のアル
キル基、炭素数2〜18のアルケニル基、または、炭素
数6〜18のアリール基(但し、炭素数1〜12のアル
キル基、または、炭素数2〜12のアルケニル基の何れ
かを置換基として有していてもよい)を表す。〕 下記一般式(V)で表される基
キル基、炭素数2〜18のアルケニル基、または、炭素
数6〜18のアリール基(但し、炭素数1〜12のアル
キル基、または、炭素数2〜12のアルケニル基の何れ
かを置換基として有していてもよい)を表す。〕 下記一般式(V)で表される基
【0019】
【化5】
【0020】〔上記中R7は、炭素数1〜18のアルキ
ル基、炭素数2〜18のアルケニル基、または、炭素数
6〜18のアリール基(但し、炭素数1〜12のアルキ
ル基、または、炭素数2〜12のアルケニル基の何れか
を置換基として有していても良い)を表し、hは2〜1
5の整数を表す。〕
ル基、炭素数2〜18のアルケニル基、または、炭素数
6〜18のアリール基(但し、炭素数1〜12のアルキ
ル基、または、炭素数2〜12のアルケニル基の何れか
を置換基として有していても良い)を表し、hは2〜1
5の整数を表す。〕
【0021】前記一般式(I)で表わされる有機リン酸
エステルの具体例としては、下記の化合物が例示され
る。トリス(ドデシルオキシエチレン)ホスフェート、
トリス{ポリ(オキシエチレン)ドデシル}ホスフェー
ト、トリス(デシルオキシエチレン)ホスフェート、ト
リス{ポリ(オキシエチレン)デシル}ホスフェート、
トリス(2−エチルヘキシルオキシエチレン)ホスフェ
ート、トリス{ポリ(オキシエチレン)−2−エチルヘ
キシル}ホスフェート、トリス(イソオクチルオキシエ
チレン)ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチレ
ン)イソオクチル}ホスフェート、トリス(n−オクチ
ルオキシエチレン)ホスフェート、トリス{ポリ(オキ
シエチレン)オレイル}ホスフェート、トリス{ポリ
(オキシエチレン)セチル}ホスフェート、トリス{ポ
リ(オキシエチレン)ステアリル}ホスフェート、トリ
ス{ポリ(オキシエチレン)−n−オクチル}ホスフェ
ート、トリス(n−ブチルオキシエチレン)ホスフェー
ト、トリス{ポリ(オキシエチレン)−n−ブチル}ホ
スフェート、ビス{ポリ(オキシエチレン)−2−エチ
ルヘキシル}{ポリ(オキシエチレン)−iso−オク
チル}ホスフェート、ジ{ポリ(オキシエチレン)−n
−オクチル}{ポリ(オキシエチレン)−2−エチルヘ
キシル}ホスフェート、ビス{ポリ(オキシエチレン)
−2−エチルヘキシル}{ポリ(オキシエチレン)デシ
ル}ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチレン)−
ポリ(オキシプロピレン)−2−エチルヘキシル}ホス
フェート、トリス{ポリ(オキシエチレン)プロピレン
オキシ−2−エチルヘキシル}ホスフェート、トリス
{エチレンオキシ−ポリ(オキシプロピレン)−イソオ
クチル}ホスフェート、トリス{エチレンオキシ−ポリ
(オキシプロピレン)−n−オクチル}ホスフェート、
トリス{ポリ(オキシエチレン)−ポリ(オキシプロピ
レン)−n−オクチル}ホスフェート、ジ{ポリ(オキ
シエチレン)−n−ブチル}{ポリ(オキシエチレン)
オレイル}ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチレ
ン)カルボニルプロピル}ホスフェート、トリス(エチ
レンブチレート)ホスフェート、トリス(エチレン−2
−エチルヘキサノエート)ホスフェート、トリス{ポリ
(オキシエチレン)カルボニル−1−エチルペンチル}
ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチレン)カルボ
ニルウンデシル}ホスフェート、トリス{ポリ(オキシ
エチレン)プロピレンオキシカルボニル−1−エチルペ
ンチル}ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチレ
ン)−ポリ(オキシプロピレン)カルボニル−1−エチ
ルペンチル}ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチ
レン)プロピレンオキシカルボニル−1−メチルビニ
ル}ホスフェート、トリス{3−ポリ(オキシエチレ
ン)−メチル−2−メチルプロピオネート}ホスフェー
ト、トリス{ポリ(オキシエチレン)−2−ヒドロキシ
オクチル}ホスフェート、トリス(p−オクチルフェノ
キシエチレン)ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエ
チレン)−p−オクチルフェニル}ホスフェート、トリ
ス{ポリ(オキシエチレン)−ポリ(オキシプロピレ
ン)−p−メチルフェノキシ}ホスフェート、トリス
{4−ポリ(オキシエチレン)−エチルフェニルアセテ
ート}ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチレン)
−ポリ(オキシプロピレン)−p−ブトキシフェニル}
ホスフェート、ビス{ポリ(オキシエチレン)−2−エ
チルヘキシル}(2−エチルヘキシル)ホスフェート、
ビス(2−エチルヘキシル){ポリ(オキシエチレン)
−2−エチルヘキシル}ホスフェート、ビス(2−エチ
ルヘキシル){ポリ(オキシエチレン)トリデシル}ホ
スフェート、ビス(2−エチルヘキシル){ポリ(オキ
シエチレン)アルキル}ホスフェート〔但し、アルキル
基は炭素数11〜15の第2級アルキル基である〕、ビ
ス(2−エチルヘキシル){ポリ(オキシエチレン)−
ポリ(オキシプロピレン)アルキル}ホスフェート、
〔但し、アルキル基は炭素数6〜10のアルキル基であ
る。〕
エステルの具体例としては、下記の化合物が例示され
る。トリス(ドデシルオキシエチレン)ホスフェート、
トリス{ポリ(オキシエチレン)ドデシル}ホスフェー
ト、トリス(デシルオキシエチレン)ホスフェート、ト
リス{ポリ(オキシエチレン)デシル}ホスフェート、
トリス(2−エチルヘキシルオキシエチレン)ホスフェ
ート、トリス{ポリ(オキシエチレン)−2−エチルヘ
キシル}ホスフェート、トリス(イソオクチルオキシエ
チレン)ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチレ
ン)イソオクチル}ホスフェート、トリス(n−オクチ
ルオキシエチレン)ホスフェート、トリス{ポリ(オキ
シエチレン)オレイル}ホスフェート、トリス{ポリ
(オキシエチレン)セチル}ホスフェート、トリス{ポ
リ(オキシエチレン)ステアリル}ホスフェート、トリ
ス{ポリ(オキシエチレン)−n−オクチル}ホスフェ
ート、トリス(n−ブチルオキシエチレン)ホスフェー
ト、トリス{ポリ(オキシエチレン)−n−ブチル}ホ
スフェート、ビス{ポリ(オキシエチレン)−2−エチ
ルヘキシル}{ポリ(オキシエチレン)−iso−オク
チル}ホスフェート、ジ{ポリ(オキシエチレン)−n
−オクチル}{ポリ(オキシエチレン)−2−エチルヘ
キシル}ホスフェート、ビス{ポリ(オキシエチレン)
−2−エチルヘキシル}{ポリ(オキシエチレン)デシ
ル}ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチレン)−
ポリ(オキシプロピレン)−2−エチルヘキシル}ホス
フェート、トリス{ポリ(オキシエチレン)プロピレン
オキシ−2−エチルヘキシル}ホスフェート、トリス
{エチレンオキシ−ポリ(オキシプロピレン)−イソオ
クチル}ホスフェート、トリス{エチレンオキシ−ポリ
(オキシプロピレン)−n−オクチル}ホスフェート、
トリス{ポリ(オキシエチレン)−ポリ(オキシプロピ
レン)−n−オクチル}ホスフェート、ジ{ポリ(オキ
シエチレン)−n−ブチル}{ポリ(オキシエチレン)
オレイル}ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチレ
ン)カルボニルプロピル}ホスフェート、トリス(エチ
レンブチレート)ホスフェート、トリス(エチレン−2
−エチルヘキサノエート)ホスフェート、トリス{ポリ
(オキシエチレン)カルボニル−1−エチルペンチル}
ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチレン)カルボ
ニルウンデシル}ホスフェート、トリス{ポリ(オキシ
エチレン)プロピレンオキシカルボニル−1−エチルペ
ンチル}ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチレ
ン)−ポリ(オキシプロピレン)カルボニル−1−エチ
ルペンチル}ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチ
レン)プロピレンオキシカルボニル−1−メチルビニ
ル}ホスフェート、トリス{3−ポリ(オキシエチレ
ン)−メチル−2−メチルプロピオネート}ホスフェー
ト、トリス{ポリ(オキシエチレン)−2−ヒドロキシ
オクチル}ホスフェート、トリス(p−オクチルフェノ
キシエチレン)ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエ
チレン)−p−オクチルフェニル}ホスフェート、トリ
ス{ポリ(オキシエチレン)−ポリ(オキシプロピレ
ン)−p−メチルフェノキシ}ホスフェート、トリス
{4−ポリ(オキシエチレン)−エチルフェニルアセテ
ート}ホスフェート、トリス{ポリ(オキシエチレン)
−ポリ(オキシプロピレン)−p−ブトキシフェニル}
ホスフェート、ビス{ポリ(オキシエチレン)−2−エ
チルヘキシル}(2−エチルヘキシル)ホスフェート、
ビス(2−エチルヘキシル){ポリ(オキシエチレン)
−2−エチルヘキシル}ホスフェート、ビス(2−エチ
ルヘキシル){ポリ(オキシエチレン)トリデシル}ホ
スフェート、ビス(2−エチルヘキシル){ポリ(オキ
シエチレン)アルキル}ホスフェート〔但し、アルキル
基は炭素数11〜15の第2級アルキル基である〕、ビ
ス(2−エチルヘキシル){ポリ(オキシエチレン)−
ポリ(オキシプロピレン)アルキル}ホスフェート、
〔但し、アルキル基は炭素数6〜10のアルキル基であ
る。〕
【0022】本発明の処理油剤は、ポリアミド繊維、ポ
リエステル繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、
ポリビニル繊維などのあらゆる合成繊維の紡糸紡績工程
で使用できる。
リエステル繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、
ポリビニル繊維などのあらゆる合成繊維の紡糸紡績工程
で使用できる。
【0023】本発明の処理油剤の使用法は通常の方法と
同じでよく、例えば水で乳化したエマルジョンの形(処
理油剤の濃度は通常1〜10重量%)として、有機溶剤
溶液としてまたは油剤そのままの形で、ローラー給油
法、浸漬給油法またはスプレー給油法など公知の給油方
法により、合成繊維製造工法の任意の位置で給油するこ
とができる。また、浸漬給油法によって処理剤を付与し
た後、処理繊維を乾燥熱処理しその後再度スプレー法に
より再給油することができる。
同じでよく、例えば水で乳化したエマルジョンの形(処
理油剤の濃度は通常1〜10重量%)として、有機溶剤
溶液としてまたは油剤そのままの形で、ローラー給油
法、浸漬給油法またはスプレー給油法など公知の給油方
法により、合成繊維製造工法の任意の位置で給油するこ
とができる。また、浸漬給油法によって処理剤を付与し
た後、処理繊維を乾燥熱処理しその後再度スプレー法に
より再給油することができる。
【0024】本発明に係る油剤は紡糸工程あるいは延伸
直前の工程、延伸工程など種々の段階で適用できる。ま
た繊維の形態としてはフィラメント糸(マルチフィラメ
ント糸)−ステーフル、未延伸糸−延伸糸など種々のも
のが挙げられる。処理剤有効成分の繊維への付着量は、
通常0.05〜3%(重量)好ましくは0.08〜0.
3%である。
直前の工程、延伸工程など種々の段階で適用できる。ま
た繊維の形態としてはフィラメント糸(マルチフィラメ
ント糸)−ステーフル、未延伸糸−延伸糸など種々のも
のが挙げられる。処理剤有効成分の繊維への付着量は、
通常0.05〜3%(重量)好ましくは0.08〜0.
3%である。
【0025】本発明の有機リン酸エステルの他必要によ
り従来公知の種々の平滑剤や各種界面活性剤を併用する
ことが出来る。
り従来公知の種々の平滑剤や各種界面活性剤を併用する
ことが出来る。
【0026】このような物質としては、鉱物油、動植物
油、脂肪エステル、ワックス、高級アルコール、シリコ
ン系化合物などの平滑剤:高級アルコールまたは脂肪酸
のアルキルオキサイド付加物などの非イオン界面活性
剤:アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェ
ート、スルホネート、脂肪酸石けんなどのアニオン界面
活性剤:第四級アンモニウム塩以外のカチオン界面活性
剤(第一〜第三級アミン塩型、スルホニウム塩型、ホス
ホニウム塩型、アルソニウム塩型)、アルキルベタイン
などの両性界面活性剤など各種界面活性剤を挙げること
ができる。
油、脂肪エステル、ワックス、高級アルコール、シリコ
ン系化合物などの平滑剤:高級アルコールまたは脂肪酸
のアルキルオキサイド付加物などの非イオン界面活性
剤:アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェ
ート、スルホネート、脂肪酸石けんなどのアニオン界面
活性剤:第四級アンモニウム塩以外のカチオン界面活性
剤(第一〜第三級アミン塩型、スルホニウム塩型、ホス
ホニウム塩型、アルソニウム塩型)、アルキルベタイン
などの両性界面活性剤など各種界面活性剤を挙げること
ができる。
【0027】〔実施例〕以下に実施例をあげて本発明を
説明するが、本発明はこれら実施例によりなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 ポリエステルステーブル (1.5d、38mm)に対
して、下記処理油剤を浸漬給油法によって、0.15重
量%給油したポリエステルステープルを20℃で湿度4
0%RH、80%RHの条件で24時間調温調湿し、平
衡水分量にした後、紡績試験を行なった結果を表−1、
表−2に示す。
説明するが、本発明はこれら実施例によりなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 ポリエステルステーブル (1.5d、38mm)に対
して、下記処理油剤を浸漬給油法によって、0.15重
量%給油したポリエステルステープルを20℃で湿度4
0%RH、80%RHの条件で24時間調温調湿し、平
衡水分量にした後、紡績試験を行なった結果を表−1、
表−2に示す。
【0028】 処理剤A(本発明品) トリス〔オレイル(EO)6〕 ホスフェート 70部 ドデシルアルコール(EO)4 30部 処理剤B(本発明品) トリス〔ドデシル(EO)6〕 ホスフェート 70部 ドデシルアルコール(EO)4 30部 処理剤C(本発明品) トリス〔2−エチルヘキシル(EO)6〕 ホスフェート 70部 ドデシルアルコール(EO)4 30部 処理剤X(比較例) 〔オレイルアルコール(EO)6〕 アシッドホスフェート ジエタノールアミン塩 70部 ドデシルアルコール(EO)4 30部 処理剤Y(比較例) 〔ドデシルアルコール(EO)6〕 アシッドホスフェート ジエタノールアミン塩 70部 ドデシルアルコール(EO)4 30部
【0029】
【表−1】
【0030】〔1〕 カード試験条件 発生帯電量 ステープル100gを紡出した時のウェップ上の発生帯
電量を集電式電位測定器で測定した。 シリンダー捲付き ステープル100gを紡出した時の繊維のシリンダー捲
付幅を測定した。
電量を集電式電位測定器で測定した。 シリンダー捲付き ステープル100gを紡出した時の繊維のシリンダー捲
付幅を測定した。
【0031】
【表−2】
【0032】〔2〕 練条試験条件 100gを4回繰返し練条し、トータルのゴム及び金属
ローラーへの捲付回数を測定した。 〔3〕 スライバーの集束性 強度 練条上りのスライバー強度をVゲージで測定した。(ス
ライバーの太さ、100grain/6yd) 崇高性 ステープル20gをフラットカードで紡出したウェップ
を金属ローラー(直径6cm、長さ80cm)に捲取
り、15cm×30cmのシート状にした後、0.2g
/cm2の荷重をかけ断面の高さを測定した。(数値が
小さい程、集束性が良好。)
ローラーへの捲付回数を測定した。 〔3〕 スライバーの集束性 強度 練条上りのスライバー強度をVゲージで測定した。(ス
ライバーの太さ、100grain/6yd) 崇高性 ステープル20gをフラットカードで紡出したウェップ
を金属ローラー(直径6cm、長さ80cm)に捲取
り、15cm×30cmのシート状にした後、0.2g
/cm2の荷重をかけ断面の高さを測定した。(数値が
小さい程、集束性が良好。)
【0033】
【発明の効果】本発明の油剤は、帯電防止性、集束性が
すぐれている。特に低湿度下においてもこれらの性能は
優れており、さらに高湿度下においてもローラー捲付き
が少ないという特徴を有する。
すぐれている。特に低湿度下においてもこれらの性能は
優れており、さらに高湿度下においてもローラー捲付き
が少ないという特徴を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式(I) 【化1】 で表わされる有機リン酸エステルの少くとも1種を含有
することを特徴とする合成繊維油処理用剤。〔上記中R
1、R2およびR3は、それぞれ同一または異なって、
下記〜の何れかの基を表し、EOはオキシエチレン
基、POはオキシプロピレン基を表す。またa〜fは、
各々0または1以上の整数を表し、a〜fが同時に0で
あることはない。さらに、aとbが共に1以上の整数で
あるとき、または、cとdが共に1以上の整数であると
き、または、eとfが共に1以上の整数であるとき、オ
キシエチレン基とオキシプロピレン基とは、ランダムに
結合されていても、ブロック状に結合されていてもよ
い。〕 炭素数1〜18のアルキル基 炭素数3〜18のアルケニル基 炭素数6〜18のアリール基(但し、炭素数1〜1
2のアルキル基、炭素数2〜12のアルケニル基、下記
一般式(II)で表される基、または、下記一般式(I
II)で表される基の何れかを置換基として有していて
も良い。) 【化2】 〔上記式中R4は,炭素数1〜18のアルキル基、また
は、炭素数3〜18のアルケニル基を表し、gは2〜1
5の整数を表す。〕 【化3】 〔上記中R5は、炭素数1〜8のアルキル基、または、
炭素数3〜8のアルケニル基を表す。〕 下記一般式(IV)で表される基 【化4】 〔上記式中R6は,炭素数1〜18のアルキル基、炭素
数2〜18のアルケニル基、または炭素数6〜18のア
リール基(但し、炭素数1〜12のアルキル基、また
は、炭素数2〜12のアルケニル基の何れかを置換基と
して有していてもよい)を表す。〕 下記一般式(V)で表される基 【化5】 〔上記中R7は炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2
〜18のアルケニル基、または、炭素数6〜18のアリ
ール基(但し、炭素数1〜12のアルキル基、または、
炭素数2〜12のアルケニル基の何れかを置換基として
有していても良い)を表し、hは2〜15の整数を表
す。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9039393A JPH06264366A (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 合成繊維用処理油剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9039393A JPH06264366A (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 合成繊維用処理油剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06264366A true JPH06264366A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=13997343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9039393A Pending JPH06264366A (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | 合成繊維用処理油剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06264366A (ja) |
-
1993
- 1993-03-10 JP JP9039393A patent/JPH06264366A/ja active Pending
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