JPH062641B2 - 除草剤 - Google Patents

除草剤

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JPH062641B2
JPH062641B2 JP26502385A JP26502385A JPH062641B2 JP H062641 B2 JPH062641 B2 JP H062641B2 JP 26502385 A JP26502385 A JP 26502385A JP 26502385 A JP26502385 A JP 26502385A JP H062641 B2 JPH062641 B2 JP H062641B2
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橋本  勲
克也 高橋
悌次郎 森本
英雄 佐土原
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MITSUI SEKYU KAGAKU KOGYO KK
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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MITSUI SEKYU KAGAKU KOGYO KK
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は除草活性に優れたN−t−ブチルアニリン誘導
体を有効成分として含む除草剤に関するものである。
〔従来の技術〕
近年数多くの除草剤が開発され、実用化されるに至り、
農作業の省力化、生産性の向上に寄与してきた。
しかし、これら除草剤も実際の使用場面では、薬効、安
全性等の点で種々の問題が生じていることから更に改良
された除草剤の出現が望まれている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
米国特許第3351458号公報にはN-t-ブチルアニリン誘導
体が除草活性を有することが記載されている。しかしな
がら、該公報に記載された化合物の除草効果は必ずしも
十分とは言えない。
本発明者らは、更に除草効果の優れた薬剤を開発すべく
鋭意研究した結果、特定の置換基を有するN-t-ブチルア
ニリン誘導体が、前述公報に記載された化合物と比較
し、極めて高い除草活性を有することを見出し、本発明
を完成した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、 一般式 〔式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を示し、Yは
水素原子またはニトロソ基を示し、Aは (式中、Rはハロゲン原子、低級アルキル基またはニト
ロ基を示し、nは0〜2の整数を示す。)、ベンジル
基、フエネチル基、ナフチル基、 (式中、Rはハロゲン原子を示す。)、キノリル基ま
たはベンゾチアゾリル基を示す。〕にて表わされるN-t-
ブチルアニリン誘導体を有効成分として含む除草剤であ
る。
本発明の除草剤に有効成分として含まれるN-t-ブチルア
ニリン誘導体は、一般式〔I〕で表わされるものであ
り、式中のAが示す基の中で、置換フエニル基 としては、例えば4−クロロフエニル基、4−フルオロ
フエニル基、2,4−ジクロロフエニル基、4−クロロ−
2−メチルフエニル基、2−クロロ−4−メチルフエニ
ル基、4−ニトロフエニル基、2−クロロ−4−ニトロ
フエニル基、3,4−ジクロロフエニル基、2−メチル−
4−ニトロフエニル基、4−クロロ−3−メチルフエニ
ル基、4−イソプロピルフエニル基、4−エチルフエニ
ル基などを挙げることができ、置換ピリジル としては、例えば、5−クロロ−2−ピリジル基、5−
ブロモ−2−ピリジル基、5−フルオロ−2−ピリジル
基などを挙げることができる。
一般式〔I〕で表わされるN-t-ブチルアニリン誘導体の
うち、Yが水素原子であるものは次の反応式、又は
により容易に製造することができる。なお、式中のA、
Xは前述と同じである。
反応式の場合は、通常無触媒であり、t−ブチルアル
コールをアニリン類塩酸塩1モルに対し1ないし30モル
使用し、温度80ないし250℃で1ないし30時間反応させ
る。溶媒は通常不要である。反応後は実施例1に示す如
く、常法によつて目的化合物を得ることができる。反応
式の場合は、通常K2CO3、Na2CO3、NaOH、KOHなどの塩
基性物質を触媒とし、反応原料を等モル使用し、反応温
度80ないし200℃、1ないし20時間反応させる。反応溶
媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル
ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホランなどの
非プロトン性極性溶媒を使用することが好ましい。反応
混合物の処理方法は、反応式の場合と同様である。
一方、一般式〔I〕で表わされるN-t-ブチルアニリン誘
導体のうち、Yがニトロソ基であるものは、次式によ
り、上で得られたN-t-ブチルアニリン誘導体(Y=H)
から製造することができる。なお、式中のA、Xは前述
と同じである。
反応操作の一例は実施例以降に示す如く、通常のニトロ
ソ化の方法が採用できる。
本発明の除草剤は一般式〔I〕で表わされるN-t-ブチル
アニリン誘導体を有効成分として含むものであり、一般
式〔I〕のN-t-ブチルアニリン誘導体のみ、または必要
によりこれと他の有効成分、担体、界面活性剤、分散
剤、補助剤などを配合して、水和剤、乳剤、微粒剤また
は粒剤等に製剤することができる。
本発明の除草剤はそのまま施用してもよく、また水等で
適当な濃度に希釈して施用してもよい。この場合、本発
明の除草剤は作物に対し直接散布して施用することがで
きるほか、土壌中に混和して施用することもできる。
本発明の除草剤の施用量は、対象雑草、対象病害の種類
や程度、対象作物の種類、施用態様によって異なるが、
通常除草剤として用いる場合は有効成分量として約1な
いし100g/アールである。
本発明の除草剤は除草活性に優れ、水田におけるタイヌ
ビエ、タマガヤツリ、コナギ、ホタルイに対し、発芽を
強力に阻害する効果を示し、また畑作茎葉処理用として
ヒエ、メヒシバ、オオイヌタデ、アオビユ、シロザ、コ
ゴメカヤツリなどの雑草に対し効果的である。また本除
草剤は移植イネ、小麦、トウモロコシなどの作物に対し
薬害をほとんどおよぼさない。
〔発明の効果〕
本発明の除草剤は一般式〔I〕で表わされるN-t-ブチル
アニリン誘導体を有効成分とするため、除草活性に優
れ、とくに水田用あるいは畑作茎葉処理用の除草剤とし
て優れた除草活性を示し、しかも作物に対し薬害をほと
んど及ぼさないという効果がある。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を挙げて具体的に説明する。
実 施 例 1 4−フエノキシアニリンの塩酸塩24.4g (0.11モル)とt−ブタノール40.7g(0.55モル)とを
100mlオートクレーブに仕込み、160〜165℃に8時間
加熱撹拌する。冷却後2M-KOH水溶液に反応混合物を注
ぎ、酢酸エチルで抽出後、硫酸マグネシウムで乾燥す
る。溶媒留去後の残渣をシリカゲルカラムクロマトで精
製して、4−フエノキシ−N-t-ブチルアニリン13.8gを
得る(液体、収率52%)。
IRスペクトル(neat)νNH3410cm-1 NMRスペクトル(CDCl) δ 1.29(9H,−C ) 3.18(1H,−N) 6.70〜7.40(9H,ベンゼン環水素) 同様の方法で得られた化合物を表1に示す。
実 施 例14 4−(N-t-ブチルアミノ)フエノール1.0g(6.0ミリモ
ル)、2−クロロキノリン1.0g(6.1ミリモル)を10m
lのN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、無水炭酸カ
リウム1.0g(7.3ミリモル)を加えて140℃に12時間
加熱撹拌する。冷却後、反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒留
去後の残渣をシリカゲルカラムクロマトで精製し、4−
(α−キノリルオキシ)N−t−ブチルアニリン1.5g
を得る(融点95〜97℃、収率85%)。
NMRスペクトル(CDCl3)、δ1.35(9H) 同様の方法で4−ベンゾチアゾリルオキシ−N−t−ブ
チルアニリンを得た(実施例15、融点74〜76℃、収率81
%)。
NMRスペクトル(CDCl3)、δ1.36(9H) 実 施 例16 4−(4−イソプロピルフエノキシ)−N−t−ブチル
アニリン8.8g(31ミリモル)、水5mlの混合物に温
度を5℃以下に保ちながら、濃塩酸4mlを滴下する。
30分撹拌した後、亜硝酸ナトリウム2.2g(31ミリモ
ル)の水溶液を加え、さらに2時間撹拌する。酢酸エチ
ルで抽出し、水洗後硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒
留去後、得られた結晶をn−ヘキサンから再結晶し、4
−(4−イソプロピルフエノキシ)−N−ニトロソ−N
−t−ブチルアニリン3.4gを得る(収率35%)。
融 点 76〜78℃、 IR(KBr disk)νNO 1460cm-1 同様の方法で得られた化合物を表2に示す。
次に本発明の除草剤の奏する効果を試験例を挙げて説明
する。
試験例1(水田土壌処理試験) 100cm2の磁性ポツトに水田土壌を充填し代掻後、タイヌ
ビエ、タマガヤツリ、コナギおよびホタルイの種子を各
々播種し、2葉期水稲苗を移植した。
次に、配合例1に準じて水和剤に調製した実施例1〜18
の化合物あるいは比較薬剤を、1アール当りの有効成分
として40gになるよう水で希釈して水面に滴下した。そ
の後、温室内に静置し、処理20日目に除草効果および水
稲に及ぼす影響を調査した。
効果指数は次式により除草効果または薬害程度を算出し
て次の基準により決定した。その結果を表3に示した。
基 準 5:100% , 2:40〜59% 4:80〜99% , 1:20〜39% 3:60〜79% , 0:19%以下 次に、本発明の除草剤の配合例を挙げる。なお、%は重
量百分率を示し、部は重量部を示す。
配合例1(水和剤) N-t-ブチルアニリン誘導体50%、珪藻土45%、ジナフチ
ルメタンジスルホン酸ソーダおよびリグニンスルホン酸
ソーダ3%を均一に混合粉砕して水和剤とする。
配合例2(微粒剤) 60〜250メツシユの海砂96部にポリエチレングリコール
4部を添加して激しく混合し、ポリエチレングリコール
を海枠の表面に均一に付着させる。この混合物94%にN-
t-ブチルアニリン誘導体とクレーの混合粉末(混合比
7:3)6%を加え激しく混合して微粒剤とする。
配合例3(粒剤) N−t−ブチルアニリン誘導対N-t-ブチルアニリン誘導
体4%、珪藻土5%およびクレー91%を均一に混合粉砕
して粉剤とする。
試験例2(畑作茎葉処理試験) 100cm2のプラスチツクポツトに畑土壌を充填し、アオビ
ユ、シロザの種子を播種し、覆土した。雑草が1葉期に
達した時、製剤例1に準じて供試化合物を水和剤にし、
アール当り有効成分で40gをアール当り10の水で希釈
し、小型噴霧器で茎葉部に散布処理した。処理後20日
間温室内で育成し、試験例1の基準に従い除草効果を調
査した。
結果を表4に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 243/06 9160−4H C07D 213/64 215/20 (56)参考文献 Journal of Chemica l Society,Perkin Tr ans.1,第19号 2208〜2213ページ (1974年)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を示し、Yは
    水素原子またはニトロソ基を示し、 Aは (式中、Rはハロゲン原子、低級アルキル基またはニト
    ロ基を示し、nは0〜2の整数を示す。)、ベンジル
    基、フェネチル基、ナフチル基、 (式中、R1はハロゲン原子を示す。)、キノリル基また
    はベンゾチアゾリル基を示す。〕にて表わされるN-t-ブ
    チルアニリン誘導体を有効成分として含む除草剤。
JP26502385A 1985-11-27 1985-11-27 除草剤 Expired - Lifetime JPH062641B2 (ja)

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JPS62126155A JPS62126155A (ja) 1987-06-08
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KR950704245A (ko) * 1992-10-21 1995-11-17 우에하라 아끼라 N-t-부틸아닐린유사체 및 그것을 함유한 지질 저하제

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