JPH06264080A - マンニッヒ反応生成物誘導体及びその用途 - Google Patents

マンニッヒ反応生成物誘導体及びその用途

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JPH06264080A
JPH06264080A JP5055514A JP5551493A JPH06264080A JP H06264080 A JPH06264080 A JP H06264080A JP 5055514 A JP5055514 A JP 5055514A JP 5551493 A JP5551493 A JP 5551493A JP H06264080 A JPH06264080 A JP H06264080A
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JP
Japan
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reaction product
derivative
acid
group
detergent
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Application number
JP5055514A
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English (en)
Inventor
Tomiyasu Minoue
富安 美ノ上
Hiroaki Koushima
宏明 甲嶋
Masahisa Goto
雅久 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温安定性(高温清浄性)に優れ清浄分散剤
として有用な物質,それを含有する清浄分散剤及び潤滑
油組成物を提供すること。 【構成】 特定のマンニッヒ反応生成物と特定のアルキ
ルヒドロキシ安息香酸及び/又はその誘導体とを反応さ
せるかあるいは混合することによって、有用な誘導体及
び組成物が得られる。特定のマンニッヒ反応生成物は
(a)ポリアルケニル(無水)コハク酸,(b)アミン
化合物,(c)次の一般式(I)で表される硫化アルキ
ルフェノール 【化1】 及び(d)アルデヒドを反応させて得る。また特定のア
ルキルヒドロキシ安息香酸及び/又はその誘導体は、次
の一般式(II), (III) 及び(IV) 【化2】 で表される。一般式(I)〜(IV)において、R2 は炭素
数4〜25のアルキル基を示し、mは1〜8、xは1又
は2、zは1〜9の整数を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンニッヒ反応生成物
誘導体,マンニッヒ反応生成物組成物及びそれらの用途
に関し、詳しくは潤滑剤用又は燃料油用清浄分散剤とし
て有用なマンニッヒ反応生成物誘導体,マンニッヒ反応
生成物組成物及びそれらを含む清浄分散剤,更に該清浄
分散剤を含む潤滑油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無灰型清浄分散剤には、一般にア
ルケニルコハク酸イミド等のカルボン酸系とハイドロオ
キシベンジルアミン等のマンニッヒ塩基系等があり、そ
の顕著な微粒子分散作用が重視されてガソリン,ディー
ゼルエンジン油等の添加剤として広範に使用されてい
る。そして、これらはジアルキルジチオリン酸亜鉛や金
属型清浄分散剤との相乗効果も認められ、極めて重要な
潤滑剤用添加剤の一つとなっている。しかしながら、近
年、高温における安定性が十分でないことが度々指摘さ
れている。
【0003】特公昭46−43631号公報には、油溶
性を改善し酸化安定性を有する無灰型清浄分散剤とし
て、アルキルフェノール,ホルムアルデヒド及びポリア
ルキレンポリアミンの反応中間体をポリアルケニル無水
コハク酸と反応させて得られる反応生成物あるいは得ら
れた反応生成物を硼素含有化合物と反応させて得られる
反応生成物が開示されている。また、特開昭51−83
04号公報には、ポリアルケニル(無水)コハク酸とポ
リアルキレンポリアミンの反応中間体をアルデヒドの存
在下に芳香族アルコール(例えば、アルキルフェノー
ル,フェノール,チオジフェノール)を反応させて得ら
れる反応生成物が開示されている。しかしながら、これ
らの反応生成物も高温安定性を満足することができなか
った。
【0004】更に特開昭63−168492号公報に
は、特公昭46−43631号公報に記載の硼素含有化
合物の替わりにグリコール酸と反応させて得られる反応
生成物が開示されているが、同様に高温安定性を満足す
ることができなかった。また、従来の内燃機関用潤滑油
は、基油にポリブテニルコハク酸イミド等の無灰型清浄
分散剤、アルカリ土類金属のスルホネート,フェネート
等の金属型清浄分散剤及びアルキルジチオリン酸亜鉛等
の耐摩耗剤から構成されているが、燃焼により添加剤成
分中の金属分が酸化物や硫酸塩等に変化し、環境汚染等
に関与する問題がある。
【0005】近年、内燃機関のうち、特にディーゼルエ
ンジンにおいてパティキュレート及びNOX 等の排ガス
規制による環境汚染対策が重要な課題となっている。こ
れらの対策としてのパティキュレートトラップ及びNO
X 除去触媒等の排ガス浄化装置があるが、従来の内燃機
関用潤滑油では燃焼により生成した金属酸化物や硫化物
等による閉塞の問題があるため、これら金属酸化物や硫
化物等の排出を最小限に抑制した内燃機関用潤滑油が要
求されている。この要求に応えるべく、特開平1−16
3294号公報には内燃機関用無灰分潤滑油組成物とし
て、従来の無灰型清浄分散剤,硫化アルキルフェノール
及び金属不活性剤よりなるディーゼルエンジン用潤滑油
組成物が開示されている。しかし、この組成物は灰分を
含まないという特徴を有するが、高温安定性を満足する
ことができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点を解消し、高温安定性(高温清浄性)に優れた
清浄分散剤として有用な物質,それを含有する清浄分散
剤及び潤滑油組成物を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく、既にいくつかの提案を行ってきた(特願
平4−30840及び特願平4−334831)。そし
て本発明者らは、今回更に、マンニッヒ反応生成物と特
定のアルキルヒドロキシ安息香酸又はその誘導体とを反
応させるかあるいは混合することによって、高温安定性
に優れたマンニッヒ反応生成物誘導体及びマンニッヒ反
応生成物組成物が得られることを見出した。本発明は、
かかる知見に基づいて完成したものである。
【0008】すなわち本発明は、(a)ポリアルケニル
コハク酸又はポリアルケニル無水コハク酸,(b)アミ
ン化合物,(c)一般式(I)
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R2 は炭素数4〜25のアルキル
基を示し、mは1〜8の整数を示し、xは1又は2を示
し、zは1〜9の整数を示す。〕で表される硫化アルキ
ルフェノール及び(d)アルデヒドを反応させて得られ
るマンニッヒ反応生成物に、(e)次の一般式(II),
(III) 及び(IV)
【0011】
【化4】
【0012】〔式中、R2 ,m及びxは前記と同じであ
る。〕で表される化合物よりなる群から選ばれた少なく
とも一種のアルキルヒドロキシ安息香酸又はその誘導体
を反応させて得られるマンニッヒ反応生成物誘導体(以
下「マンニッヒ誘導体」という)を提供すると共に、該
マンニッヒ誘導体からなる清浄分散剤を提供するもので
ある。また本発明は、上記マンニッヒ反応生成物及び
(e)上記一般式(II), (III) 及び(IV)で表される化
合物よりなる群から選ばれた少なくとも一種のアルキル
ヒドロキシ安息香酸又はその誘導体からなる清浄分散剤
をも提供する。
【0013】本発明のマンニッヒ誘導体は、 (a)ポリアルケニルコハク酸又はポリアルケニル無水
コハク酸 (b)アミン化合物 (c)硫化アルキルフェノール及び (d)アルデヒド を反応させて得られるマンニッヒ反応生成物と、(e)
アルキルヒドロキシ安息香酸及び/又はその誘導体とを
反応させて得られるものである。この反応は先ず(a)
〜(d)を、モル比を基準として通常(a):(b):
(c):(d)=0.1〜10:0.1〜1:1:0.1〜1
0の割合で、好ましくは0.5〜2:0.5〜1:1:1〜
2の割合で反応させ、次いで(e)を(b)に対するモ
ル比を基準として、通常(b):(e)=1:0.1〜1
0の割合で、好ましくは1:0.5〜2の割合で反応させ
ることによって行う。
【0014】マンニッヒ反応生成物は各種の方法で製造
できるが、特に次に示す方法A又は方法Bにより効率よ
く製造することができる。方法Aの場合、上記の(a)
と(b)を反応させて得られる中間体を、(d)の存在
下において(c)と反応させてマンニッヒ反応生成物を
製造する。方法Aにおいて、(a)と(b)の反応は、
通常100〜250℃、好ましくは150〜200℃で
行う。得られた中間体と(d)の存在下における(c)
との反応は、通常0〜200℃、好ましくは50〜15
0℃で行う。方法Bの場合、上記の(c),(d)及び
(b)を反応させて得られる中間体を、(a)と反応さ
せてマンニッヒ反応生成物を製造する。方法Bにおい
て、(c),(d)及び(b)の反応は、通常0〜20
0℃、好ましくは50〜150℃で行う。得られた中間
体と(a)との反応は通常100〜250℃、好ましく
は150〜200℃で行う。
【0015】そして、マンニッヒ反応生成物と(e)と
の反応は、通常50〜250℃、好ましくは100〜2
00℃で行う。なお、これらの各反応を行うに際して溶
剤,例えば炭化水素油等の有機溶剤を使用することもで
きる。
【0016】上記反応に用いられる(a)成分のポリア
ルケニルコハク酸又はポリアルケニル無水コハク酸は、
エチレン,プロピレン,ブテン,ブタジエン,デセン,
ヘキサデセン等の炭素数2〜約20のモノオレフィン,
ジオレフィン等の重合物,共重合物又はそれらの混合物
とマレイン酸又は無水マレイン酸とから導かれるもので
あり、公知の方法で製造したものでもよい。この(a)
成分中のポリアルケニル基は、重量平均分子量(Mw)
が通常200〜4000、好ましくは600〜2000
を有する。
【0017】(b)成分のアミン化合物としては、例え
ば分子中の全炭素数が通常2〜60,好ましくは2〜4
0,更に好ましくは3〜20、及び窒素原子数が通常2
〜12,好ましくは3〜12,更に好ましくは3〜9で
あるポリアミン類が挙げられる。このアミン化合物に
は、ヒドロカルビルアミンの他に、アミノ基以外の基、
例えばヒドロキシル基,アルコキシ基,アミド基,ニト
リル基,あるいはイミダゾリン基等を有するアミンが含
まれる。ヒドロキシアミンとしてはヒドロキシル基数が
1〜6,好ましくは1〜3であるヒドロキシアミンが特
に有用である。
【0018】好ましいアミン化合物は脂肪族飽和アミン
であり、例えば次の一般式(Va)又は(Vb)
【0019】
【化5】
【0020】〔式中、R, R' , R''及びR''' はそれ
ぞれ独立に水素,炭素数1〜25の直鎖又は分岐アルキ
ル基,炭素数1〜12のアルコキシ基で置換された炭素
数2〜6のアルキル基,ヒドロキシアミノ基で置換され
た炭素数2〜12のアルキル基,炭素数1〜12のアル
キルアミノ基で置換された炭素数2〜6のアルキル基を
示す。更にR''' は次の一般式(VI)で表される基
【0021】
【化6】
【0022】を示す場合がある。一般式(VI)中のR'
は上記と同じである。またr及びr'はそれぞれ独立に
2〜6,好ましくは2〜4の整数を示す。t及びt' は
それぞれ独立に0〜10,好ましくは2〜7,更に好ま
しくは3〜7の整数を示す。但しt及びt' の合計は1
5以下である。〕で表されるものが挙げられる。
【0023】上記一般式(Va)又は(Vb)で表されるア
ミン化合物中の第一級アミノ基数と第二級アミノ基数の
合計が、少なくとも二個,好ましくは三個以上である場
合に、容易な反応を確実に行うことができる。そのよう
な場合としては、例えば上記一般式(Va)において、
R, R' 又はR''のうち少なくとも一つが水素及び少な
くとも一つがアルキルアミノ基で置換されたアルキル基
である場合を挙げることができる。また上記一般式(V
b)においてRが水素である場合、あるいはR'''が水素
又は第二級アミノ基を有する一般式(VI)の基であっ
て、かつtが少なくとも1である場合を挙げることがで
きる。最も好ましい脂肪族飽和アミンは、上記一般式
(Vb)中、少なくとも二個の第一級アミノ基及び少なく
とも一個,好ましくは三個以上の第二級アミノ基を有す
るものである。
【0024】好ましい脂肪族飽和アミンの具体例として
は、例えば、1,2−ジアミノエタン;1,2−プロピ
レンジアミン;1,3−ジアミノプロパン;1,4−ジ
アミノブタン;1,6−ジアミノヘキサン;ポリエチレ
ンポリアミン(ジエチレントリアミン;トリエチレンテ
トラミン;テトラエチレンペンタミン;ペンタエチレン
ヘキサミン等);ポリプロピレンポリアミン(ジ−
(1,2−プロピレン)トリアミン;ジ−(1,3−プ
ロピレン)トリアミン等);N,N−ジメチル−1,3
−ジアミノプロパン;N,N−ジ(2−アミノエチル)
エチレンジアミン;N−ドデシル−1,3−プロパンジ
アミン;アミノモルホリン及びこれらの混合物が挙げら
れる。但しこれらは、上記一般式(Va)又は(Vb)に限
定される訳ではない。
【0025】他の有用なアミン化合物としては、環状脂
肪族ジアミン(例えば1,4−ジ(アミノメチル)シク
ロヘキサン等),複素環式窒素化合物(例えばイミダゾ
リン等)が挙げられる。複素環式窒素化合物としては、
次の一般式(VII)
【0026】
【化7】
【0027】〔式中、p1 及びp2 はそれぞれ独立に1
〜4の整数を示し、q1 ,q2 及びq 3 はそれぞれ独立
に0〜3の整数を示す。〕で表されるN−アミノアルキ
ルピペラジンを挙げることもできる。
【0028】アミン化合物としては、上記アミン化合物
の混合物を用いることもできる。例えば、二塩化エチレ
ンとアンモニアを反応させることにより生成するジエチ
レントリアミン,トリエチレンテトラミン,テトラエチ
レンペンタミンおよび異性ピペラジン等の混合物が挙げ
られる。また二塩化エチレン以外のアルキレンジハライ
ド(二塩化プロピレン等)とアンモニアとの反応により
生成するアミン混合物を挙げることもできる。
【0029】更に、他の有用なアミン化合物としては、
次の一般式(VIII)
【0030】
【化8】
【0031】〔式中、R3 は炭素数が通常2〜7,好ま
しくは2〜4の直鎖又は分岐アルキレン基を示し、aは
通常3〜70,好ましくは10〜35の整数を示す。〕
及び次の一般式(IX)
【0032】
【化9】
【0033】〔式中、R3 は一般式(VIII) と同じであ
り、R4 は炭素数が通常2〜7,好ましくは2〜4の直
鎖又は分岐アルキレン基を示す。wはR4 に置換された
アミノポリオキシアルキレン基の数であって、3〜6の
整数を示す。bは通常1〜40の整数を示す。但し、全
てのbの合計は通常3〜70,好ましくは6〜35であ
る。〕で表されるポリオキシアルキレンポリアミンが挙
げられる。
【0034】上記ポリオキシアルキレンポリアミンの中
で好ましいものは、ポリオキシアルキレンジアミン及び
ポリオキシアルキレントリアミンである。重量平均分子
量(Mw)は、通常200〜4000,好ましくは40
0〜2000である。特に好ましいポリオキシアルキレ
ンポリアミンは重量平均分子量(Mw)が200〜20
00のポリオキシエチレンジアミン,ポリオキシプロピ
レンジアミン,ポリオキシプロピレントリアミンであ
る。
【0035】(c)成分の硫化アルキルフェノールは、
通常、前記の一般式(I)で表されるものである。この
式において、mは1〜8、好ましくは1〜2の整数,x
は1〜2、好ましくは1の整数,またzは1〜9、好ま
しくは1〜3の整数である。R2 は炭素数4〜25、好
ましくは炭素数8〜22の炭化水素基である。ここで炭
化水素基としては、例えばアルキル基,アルケニル基,
アラルキル基等が挙げられ、より具体的にはブチル,ア
ミル,ヘキシル,オクチル,ノニル,デシル,ドデシ
ル,ヘキサデシル,トリアコンチル等の炭化水素基;流
動パラフィン,ワックス,オレフィン重合体(ポリエチ
レン,ポリプロピレン,ポリブテン等)の石油炭化水素
から誘導される基;又はこれらの混合基である。
【0036】使用される硫化アルキルフェノールとして
は、通常次に示すアルキルフェノールと塩化硫黄あるい
は硫黄等から導かれるもので公知の方法で製造したもの
でよい。 p−t−ブチルフェノール オクチルフェノール ノニルフェノール ドデシルフェノール ヘキサデシルフェノール エイコシルフェノール
【0037】(d)成分のアルデヒドは、通常一般式
(X) R5 CHO ・・・(X) によって表される。この式において、R5 は水素,アル
キル基,アラルキル基,シクロアラルキル基,アリール
基,アルカリール基,アルケニル基又は不活性的に置換
されている場合には、そのような基を含むアルキニル基
よりなる炭化水素基である。R5 がアルキル基である場
合は、通常メチル,エチル,n−プロピル,イソプロピ
ル,n−ブチル,イソブチル,sec−ブチル,アミ
ル,オクチル,デシル,オクタデシル等である。R5
アラルキル基である場合は、通常ベンジル,β−フェニ
ルエチル等である。R5 がシクロアルキル基である場合
は、通常シクロヘキシル,シクロヘプチル,シクロオク
チル,2−メチルシクロヘプチル,3−ブチルシクロヘ
キシル,3−メチルシクロヘキシル等である。R5 がア
リール基である場合は、通常フェニル,ナフチル等であ
る。R5 がアルカリール基である場合は、通常トリル,
キシリル等である。R5 がアルケニル基である場合は、
通常ビニル,アリル,1−ブテニル等である。R5 がア
ルキニル基である場合は、通常エチニル,プロピニル,
ブチニル等である。
【0038】R5 は不活性的に置換されていてもよく、
すなわちアルキル,アリール,シクロアルキル,エーテ
ル,ハロゲン,ニトロ等のような無反応性置換基を含ん
でいてもよい。不活性的に置換されたR5 としては、通
常3−クロロプロピル,2−エトキシエチル,カルボエ
トキシメチル,4−メチルシクロヘキシル,p−クロロ
フェニル,p−クロロベンジル,3−クロロ−5−メチ
ルフェニル等が挙げられる。好ましいR5 としてはハロ
ゲン又は炭素数1〜10のアルキル基,例えばメチル,
エチル,n−プロピル,イソプロピル,ブチル類,アミ
ル類,ヘキシル類,オクチル類,デシル類等の基が挙げ
られる。特に好ましいR5 としては水素が挙げられる。
使用されるアルデヒドは、具体的には、ホルムアルデヒ
ド,パラホルムアルデヒド,エタナール,プロパナー
ル,ブタナールなどである。
【0039】(e)成分であるアルキルヒドロキシ安息
香酸及びその誘導体のうち、アルキルヒドロキシ安息香
酸は上記一般式(IV)で表され、式中、R2 及びxは
(c)硫化アルキルフェノールの一般式(I)と同じで
ある。アルキルヒドロキシ安息香酸は公知の方法で製造
したものを用いることができる。例えばアルキルフェノ
ール,アルカリ金属等及び炭酸ガスから導かれる生成物
を、鉱酸で加水分解する方法が挙げられる。一方、アル
キルヒドロキシ安息香酸誘導体は上記一般式(II) 又は
(III) で表され、式中、R2 ,m及びxは(c)硫化ア
ルキルフェノールの一般式(I)と同じである。この誘
導体も公知の方法で製造したものを用いることができ
る。例えばアルキルヒドロキシ安息香酸と塩化硫黄等か
ら製造する方法が挙げられる。また、アルキルフェノー
ル,アルカリ金属等及び炭酸ガスを反応させ、次いで塩
化硫黄等を反応させて導かれる生成物を、鉱酸で加水分
解する方法を挙げることもできる。
【0040】ここで、マンニッヒ反応生成物を製造する
ための方法A及び方法Bを、更に具体的に説明する。こ
の説明のために、(a)成分としてポリアルケニル無水
コハク酸,(b)成分としてポリエチレンポリアミン,
(c)成分として一般式(I)で表される硫化アルキル
フェノール,(d)成分としてホルムアルデヒドを用い
る場合を例にとって以下に示す。方法Aにおいては、
(a)成分である一般式(XI)
【0041】
【化10】
【0042】〔式中、R1 は炭素数2〜20のオレフィ
ンから誘導される重合体,共重合体基又はそれらの混合
基を示す。〕で表されるポリアルケニル無水コハク酸と
(b)成分である一般式(XII) H2N(CH2CH2NH)n H ・・・(XII) 〔式中、nは1〜6の整数を示す。〕のポリエチレンポ
リアミンと反応させ、得られた一般式(XIII)
【0043】
【化11】
【0044】〔式中、R1 及びnは前記と同じであ
る。〕で表されるポリアルケニルモノコハク酸イミド及
び/又は一般式(XIV)
【0045】
【化12】
【0046】〔式中、R1 及びnは前記と同じであ
る。〕で表されるポリアルケニルビスコハク酸イミドを
(d)ホルムアルデヒド及び(c)成分である一般式
(I)で表される硫化アルキルフェノールと反応させ
る。この場合に、ポリアルケニルモノコハク酸イミドと
の反応生成物は、一般式(XV)
【0047】
【化13】
【0048】〔式中、R2 ,m,x及びzは前記と同じ
である。〕で表される構造単位に一般式(XVI)
【0049】
【化14】
【0050】〔式中、R1 及びnは前記と同じであ
る。〕で表される構造単位が、ベンゼン核1個に対して
1個又は2個結合したマンニッヒ硫化アルキルフェノー
ル結合ポリアルケニルモノコハク酸イミドである。ま
た、ポリアルケニルビスコハク酸イミドとの反応生成物
は、上記一般式(XV) で表される構造単位に一般式(XV
II)
【0051】
【化15】
【0052】〔式中、R1 及びnは前記と同じであ
る。〕で表される構造単位が、ベンゼン核1個に対して
1個又は2個結合したマンニッヒ硫化アルキルフェノー
ル結合ポリアルケニルビスコハク酸イミドである。一
方、方法Bでは、(d)ホルムアルデヒドと(c)一般
式(I)で表される硫化アルキルフェノール及び(b)
一般式(XII)で表されるポリエチレンポリアミンを反応
させて、前記一般式(XV)の構造単位に、一般式(XVII
I) 〔NH2 ( CH2 CH2 NH) n −CH2 〕− ・・・(XVIII) の構造単位が、ベンゼン核1個に対して1個又は2個結
合した化合物を生成させる。この化合物にさらに一般式
(XI)で表されるポリアルケニル無水コハク酸を反応さ
せて、一般式(XV) で表される構造単位に前記一般式
(XVI)で表される構造単位が、ベンゼン核1個に対して
1個又は2個結合したマンニッヒ硫化アルキルフェノー
ル結合ポリアルケニルモノコハク酸イミドを得る。
【0053】上記方法A又はBにより製造したマンニッ
ヒ反応生成物に、(e)アルキルヒドロキシ安息香酸及
び/又はその誘導体を反応させると、マンニッヒ誘導体
が得られる。このマンニッヒ誘導体は清浄分散剤として
有用であり、特に、高温安定性に優れるものである。す
なわち本発明は、マンニッヒ誘導体からなる無灰分清浄
分散剤を提供することができる。
【0054】更に本発明は、上記マンニッヒ反応生成物
に上記(e)アルキルヒドロキシ安息香酸及び/又はそ
の誘導体を配合した組成物をも提供する。この組成物を
製造するに際して、(e)は組成物全量に対し通常20
〜80重量%,好ましくは40〜60重量%の割合で配
合する。この組成物も清浄分散剤として有用であり高温
安定性に優れるものである。すなわち本発明は、マンニ
ッヒ誘導体以外にもう一つの無灰分清浄分散剤を提供す
ることができる。
【0055】これらの無灰分清浄分散剤は、炭化水素油
や合成油に配合することができる。従って本発明は、清
浄分散剤を含有する燃料油組成物及び潤滑油組成物を提
供することもできる。特に本発明は、従来技術の欠点を
解消した高温安定性に優れる無灰分内燃機関用潤滑油組
成物を提供するものである。また、この内燃機関用潤滑
油組成物は、ディーゼルエンジン用として特に有用であ
る。本発明の無灰分清浄分散剤は、炭化水素油や合成油
に通常0.01〜80重量%,好ましくは0.5〜20重量
%の割合で配合する。
【0056】ここで、炭化水素油としては、ガソリン,
灯油,軽油等の燃料油又は潤滑油(例えば、パラフィン
系鉱油,ナフテン系鉱油,芳香族系鉱油等)等の留分の
いずれでもよく、溶剤精製,水素化精製又は水素化分解
等いかなる精製法を経たものでも使用することができ
る。合成油としては、ポリフェニルエーテル,アルキル
ベンゼン,アルキルナフタレン,エステル系,グリコー
ル系又はポリオレフィン系の合成油等を使用することが
できる。潤滑油留分としては動粘度(100℃)は通常
1〜50cSt、好ましくは3〜10cStの範囲であ
る。エステル系合成油としては、一塩基酸又は二塩基酸
等とアルコールとのエステル、例えば炭素数6〜16の
二塩基酸と炭素数5〜20の直鎖状又は分岐状アルコー
ルを反応させて得られるエステルからなる合成油を使用
することができる。特にアジピン酸エステル,セバチン
酸エステル,アゼライン酸エステル,トリメチロールプ
ロパンエステル,トリメチロールエタンエステル,ペン
タエリスリトールエステル,ネオペンチルグリコールエ
ステル等が好ましい。ポリオレフィン系合成油として
は、エチレン,プロピレン,ブチレン,オクテン,デセ
ン,ドデセン等の低級オレフィンの低重合又は共重合に
よる液状精製物,それらの混合物及びこれらを水素化精
製したものが適当である。また二塩基酸,グリコール及
び一塩基酸等からなる複合エステルも使用することがで
きる。
【0057】また、上記清浄分散剤を炭化水素油の燃料
油に配合したものは、内燃機関の気化器への夾雑物の付
着防止及び付着物を除去する清浄剤として使用すること
ができる。この場合、燃料油に通常配合される酸化防止
剤,流動点降下剤及びその他の添加剤を併せて配合する
こともできる。更に、上記洗浄分散剤を炭化水素油や合
成油の潤滑油留分、又はそれらの混合物に配合したもの
は、内燃機関用潤滑油組成物(例えば、ディーゼルエン
ジン用潤滑油組成物),ギヤ油,軸受油,変速機油,シ
ョックアブソーバー油及び工業用潤滑油として使用する
ことができる。この場合、潤滑油に通常配合される酸化
防止剤,耐摩耗剤,粘度指数向上剤,流動点降下剤及び
その他の添加剤を併せて配合することもでき、本発明の
無灰分清浄分散剤の作用を阻害するものではない。
【0058】
【実施例】次に、参考例,実施例及び比較例に基づいて
本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによ
って制限されるものではない。 参考例1(ポリブテニルコハク酸イミドの製造) 2リットル(L)オートクレーブ中に、ポリブテン(M
w:987)1100g,臭化セチル6.4g(0.021
モル)及び無水マレイン酸115g(1.2モル)を入
れ、窒素置換し、240℃で5時間反応させた。215
℃に降温し、未反応の無水マレイン酸と臭化セチルを減
圧留去し、140℃に降温して濾過した。得られたポリ
ブテニル無水コハク酸の収量は1099g、ケン化価は
80mgKOH/gであった。2Lセパラブルフラスコ
中に、得られたポリブテニル無水コハク酸500g,テ
トラエチレンペンタミン(TEPA;東ソー(株)製)
64g及び鉱油300gを入れ、窒素気流下150℃で
2時間反応させた。200℃に昇温し、未反応のTEP
Aと生成水を減圧留去し、140℃に降温して濾過し
た。得られたポリブテニルコハク酸イミドの収量は78
4g、塩基価は78mgKOH/gであった。
【0059】参考例2(エチレン−プロピレンコポリマ
ー置換コハク酸イミドの製造) 1Lオートクレーブ中に、ポリブテンの代わりにエチレ
ン−プロピレンコポリマー(Mw:1189)352
g,臭化セチル1.9g(0.006モル)及び無水マレイ
ン酸28g(0.29モル)を使用した以外は、参考例1
と同様に行った。得られたエチレン−プロピレンコポリ
マー置換無水コハク酸の収量は263g、ケン化価は5
7mgKOH/gであった。1Lセパラブルフラスコ中
に、得られたエチレン−プロピレンコポリマー置換無水
コハク酸220g,TEPA20g及び鉱油130gを
入れ、参考例1と同様に行った。得られたエチレン−プ
ロピレンコポリマー置換コハク酸イミドの収量は336
g、塩基価は45mgKOH/gであった。
【0060】参考例3(マンニッヒ硫化ヘキサデシルフ
ェノール結合ポリブテニルコハク酸イミドの製造) 窒素導入管及び塩化水素スクラバーに接続した窒素排出
管を備えた1Lフラスコにヘキサデシルフェノール31
9g(1モル)とヘキサン200gを入れ、均一になる
ように攪拌した。窒素を100ml/minで吹き込み
ながら、室温で一塩化硫黄41g(0.3モル)を約30
分かけて添加し、2時間反応させた。そしてヘキサン及
び未反応のヘキサデシルフェノールを減圧留去した。得
られた硫化ヘキサデシルフェノールの収量は264g、
硫黄分は4.94重量%であった。500mlセパラブル
フラスコ中に、参考例1で得られたポリブテニルコハク
酸イミド107g,硫化ヘキサデシルフェノール35.7
g及びパラホルムアルデヒド3.4g( 0.113モル)を
入れ、120℃で4時間、更に160℃で1時間反応さ
せた。160℃のままで未反応のパラホルムアルデヒド
と生成水を減圧留去し、140℃に降温して濾過した。
得られたマンニッヒ反応生成物の収量は129g、塩基
価は50mgKOH/gであった。
【0061】参考例4(マンニッヒ硫化ヘキサデシルフ
ェノール結合エチレン−プロピレンコポリマー置換コハ
ク酸イミドの製造) 200mlセパラブルフラスコ中に、参考例2で得られ
たエチレン−プロピレンコポリマー置換コハク酸イミド
137g,参考例3で得られた硫化ヘキサデシルフェノ
ール43g及びパラホルムアルデヒド4.5g( 0.15モ
ル)を使用した以外は、参考例3と同様に行った。得ら
れたマンニッヒ反応生成物の収量は121g、塩基価は
34mgKOH/gであった。
【0062】参考例5(硫化ヘキサデシルヒドロキシ安
息香酸含有物の製造) 窒素導入管を備えた1Lフラスコにヘキサデシルフェノ
ール319g(1モル)とキシレン200gを入れ、均
一になるように攪拌した。70℃に加熱し48%NaO
Hを80g入れ、窒素を200ml/minで吹き込み
ながら2時間キシレン還流し、水を留去した。反応液を
1Lオートクレーブに移し、二酸化炭素圧力10kg/
cm2 下、155℃で1時間反応させた。80℃に降温
し、窒素導入管及び塩化水素スクラバーに接続した窒素
排出管を備えた2Lフラスコに移し、キシレン120g
を入れ、均一になるように攪拌した。窒素を100ml
/minで吹き込みながら、室温で、一塩化硫黄67.5
g(0.5モル)を約30分かけて添加し、2時間反応さ
せた。そして水100gを入れ、20%硫酸250gを
約30分かけて添加し、1時間反応させた。この反応液
を水洗し、次いで相分離し、キシレンを留去した。得ら
れた硫化ヘキサデシルヒドロキシ安息香酸含有物の収量
は369gであった。この生成物は、電界脱離イオン化
質量分析の結果より、一般式(II), (III) 及び(IV)で
表される化合物の混合物であることが証明され、硫黄分
は8.65重量%、全酸価は108mgKOH/gであっ
た。
【0063】 参考例6(ヘキサデシルヒドロキシ安息香酸の製造) 窒素導入管を備えた1Lフラスコにヘキサデシルフェノ
ール319g(1モル)とキシレン200gを入れ、均
一になるように攪拌した。70℃に加熱し48%NaO
Hを80g入れ、窒素を200ml/minで吹き込み
ながら2時間キシレン還流し、水を留去した。反応液を
1Lオートクレーブに移し、二酸化炭素圧力10kg/
cm2 下、155℃で1時間反応させた。80℃に降温
し、2Lフラスコに移し、キシレン120gを入れ、均
一になるように攪拌した。そして20%硫酸250gを
約30分かけて添加し、1時間反応させた。この反応液
を水洗し、次いで相分離し、キシレンを留去した。得ら
れたヘキサデシルヒドロキシ安息香酸の収量は312
g、全酸価は128mgKOH/gであった。
【0064】実施例1 500mlセパラブルフラスコ中に参考例1で得られた
ポリブテニルコハク酸イミド110g,硫化ヘキサデシ
ルフェノール44.8g及びパラホルムアルデヒド3.8g
( 0.125モル)を入れ、120℃で2時間反応させ
た。そして参考例5で得られた硫化ヘキサデシルヒドロ
キシ安息香酸含有物35.6gを入れ、1時間反応させ、
更に160℃で1時間反応させた。160℃のままで未
反応のパラホルムアルデヒドと生成水を減圧留去し、1
40℃に降温して濾過した。得られたマンニッヒ誘導体
の収量は171g、塩基価は40mgKOH/gであっ
た。
【0065】実施例2 硫化ヘキサデシルヒドロキシ安息香酸含有物の代わり
に、参考例6で得られたヘキサデシルヒドロキシ安息香
酸35.6gを使用した以外は、実施例1と同様に行っ
た。得られたマンニッヒ誘導体の収量は171g、塩基
価は42mgKOH/gであった。
【0066】実施例3〜7,比較例1 500ニュートラル留分の鉱油に、上記実施例及び参考
例で得た生成物を第一表に示す割合で配合した。これら
を試験油として、本発明の清浄分散剤の性能を試験し
た。試験はホットチューブ試験により次の条件で行っ
た。結果を第1表に示す。ホットチューブ試験の条件 内径2mmのガラス管に試験油0.3ml/hr.及び空
気10ml/min.を16時間流し続けた。この間
中、ガラス管の温度は250℃に保った。そしてガラス
管中に付着したラッカーと色見本とを比較し、透明の場
合は10点、一方、黒色の場合は0点として評点した。
併せて、ガラス管中に付着したラッカーの重量(堆積
物)を測定した。
【0067】
【表1】
【0068】
【発明の効果】以上の如く、本発明のマンニッヒ誘導体
又はマンニッヒ反応生成物組成物からなる清浄分散剤
は、250℃におけるホットチューブ試験でも安定であ
り、従来に比べて非常に優れた高温安定性(高温清浄
性)を発揮する。従って本発明の清浄分散剤は、潤滑剤
用又は燃料油用の無灰型清浄分散剤として広く利用する
ことができ、高い実用的価値を有し、特に内燃機関用潤
滑油組成物として好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 133:56 133:06 135:30 129:54 129:24) C10N 30:04 30:08 40:25 60:10 70:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリアルケニルコハク酸又はポリ
    アルケニル無水コハク酸,(b)アミン化合物,(c)
    一般式(I) 【化1】 〔式中、R2 は炭素数4〜25のアルキル基を示し、m
    は1〜8の整数を示し、xは1又は2を示し、zは1〜
    9の整数を示す。〕で表される硫化アルキルフェノール
    及び(d)アルデヒドを反応させて得られるマンニッヒ
    反応生成物に、(e)次の一般式(II), (III) 及び(I
    V) 【化2】 〔式中、R2 ,m及びxは前記と同じである。〕で表さ
    れる化合物よりなる群から選ばれた少なくとも一種のア
    ルキルヒドロキシ安息香酸又はその誘導体を反応させて
    得られるマンニッヒ反応生成物誘導体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマンニッヒ反応生成物誘
    導体からなる清浄分散剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のマンニッヒ反応生成物及
    び請求項1記載の一般式(II), (III) 及び(IV)で表さ
    れる化合物よりなる群から選ばれた少なくとも一種のア
    ルキルヒドロキシ安息香酸又はその誘導体からなる清浄
    分散剤。
  4. 【請求項4】 鉱油及び/又は合成油からなる基油と請
    求項2記載の清浄分散剤を含有する内燃機関用潤滑油組
    成物。
  5. 【請求項5】 鉱油及び/又は合成油からなる基油と請
    求項3記載の清浄分散剤を含有する内燃機関用潤滑油組
    成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20130165359A1 (en) * 2011-12-27 2013-06-27 Chevron Oronite Company Llc Post-treated sulfurized salt of an alkyl-substituted hydroxyaromatic composition

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JP2015503567A (ja) * 2011-12-27 2015-02-02 シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー 後処理されたアルキル置換ヒドロキシ芳香族組成物の硫化塩
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