JPH0626396Y2 - 汚水処理装置 - Google Patents

汚水処理装置

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JPH0626396Y2
JPH0626396Y2 JP1988054881U JP5488188U JPH0626396Y2 JP H0626396 Y2 JPH0626396 Y2 JP H0626396Y2 JP 1988054881 U JP1988054881 U JP 1988054881U JP 5488188 U JP5488188 U JP 5488188U JP H0626396 Y2 JPH0626396 Y2 JP H0626396Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 従来の汚水処理装置は、特願昭52−81594号(特
公昭56−31152号)に示すように、浄化槽から送
られた汚水を調整槽(SS分除去槽)に貯水し、この調
整槽においてブロワーで曝気させながら、調整槽からの
水位差により汚水を処理槽に送り込み、処理槽に浸潤せ
る汚水に送気して蒸散させるもので、処理槽内を貫通せ
る拡散管の他端を水位調整槽内に接続して、処理槽内に
浸潤せる過剰汚水を水位差による滲出作用を利用して水
位調整槽に導いて処理槽内の浸潤汚水量を調整してい
る。
また、他に特開昭61−46295号および実開昭59
−150585号に示されている装置は、いずれも蒸散
処理槽に強制的に送水するもので、必然的に該蒸散処理
槽内で汚水過剰を起こす構成である。
(考案が解決しようとする課題) このように従来の汚水処理装置は、単に水位差を利用し
ての蒸散処理槽への送り込み量は、調整槽の汚水量の影
響を直接受け、調整槽内に発生する汚水量に任せている
ため、処理槽がその蒸散能力を超えて汚水での浸潤過剰
となり、また蒸散処理槽に強制的に送水する装置では自
然の気象状況などが蒸散作用に影響を与えるため、その
調整は極めて煩雑且つ能率の悪いものであった。
これを解消させるため、処理槽においても水位差を利用
して水位調整槽にオーバーフローさせて調整槽に循環さ
せるものであった。
しかし、処理槽の各種濾過組織を積層した濾層に浸潤し
て貯えられた汚水は、濾層の各組織の吸水力およびブロ
ワー力によるオーバーフロー作用だけでは過剰汚水を排
出しきれない力不足であり、従って、処理層内の濾層全
体が絶えず過剰汚水でグショグショの爛熟状態となって
汚水の蒸散効率を著しく低下させている欠点があった。
この考案はこれらの問題点を解決して、限られたスペー
スでの汚水蒸散能率を向上させることを目的とする。
(課題を解決するための手段) この考案は上記目的を達成するため、浄化槽に連通せる
第一調整槽を、上位に配設した第二調整槽に強制的に送
気送水すべく連通して、第二調整槽への過剰送水は第一
調整槽にオーバーフローすべく接続し、この第二調整槽
から同じく下位に備えた拡散気化装置に落差により調整
バルブを介して送水すべく連通し、拡散気化装置は、気
化槽の内底部に多数の通孔を穿設した強制送気管を配設
し、これに多数の透孔を穿設せる断面到U字形の覆い枠
を被ぶせて、気化槽口縁部に不織布マットからなる拡散
膜を添装し、この気化槽に栗石、不織布マットから成る
隔膜、特殊気泡ペレット、砂などの各層から成る蒸散層
を積層して成ることを特徴とする汚水処理装置を提供す
る。
(作用) 浄化槽から第一調整槽に送り込まれた汚水を、第一調整
槽において送気曝気してさらに浄化させながら、上位に
配設した第二調整槽に強制送水し、第二調整槽から上下
差を利用して調整バルブで流量微調整を加えて、汚水を
水位落差と拡散気化装置の毛細管作用によって拡散気化
装置の蒸散作用の進捗状況に応じて無段階に蒸散層へと
吸引送水し、拡散気化装置での送気曝気と相俟って順次
汚水を拡散気化する。
第一、第二の二つの調整槽の高低差で汚水のオーバーフ
ロー還元が容易となり、さらに上位第二調整槽に対する
下位の拡散気化装置との高低差で、落差利用に加えて調
整バルブによって送水量を微調整することで、浄化槽か
ら送り込まれた汚水を効率よく蒸散させることを可能に
している。
しかも、気化層の覆い枠内の強制送気管と栗石などの接
触材から成る蒸散層の上下中間域に介在敷設して隔膜お
よび表面に極めて近い口縁部の拡散膜とで、浸潤曝気さ
せた汚水を一旦蒸散層内の上下中間域で隔膜の毛管作用
により水平状全面に均等に拡散させ、蒸散層の接触材と
上昇散気で接触曝気させながら浸潤上昇させ、さらに口
縁部周縁の拡散膜の同様の毛管作用で上面周辺へと段階
的に漸次吸引拡散して蒸散作用を活発にすることによっ
て、汚水の蒸散作用を更に効率よくする。
(実施例) 次に、この考案に係る汚水処理装置の実施例を図面を用
いて説明する。
第1図はこの考案を実施せる汚水処理装置を一部切欠い
て示した側面図、第2図は同上の蒸散層を除去した状態
の平面図、第3図はこの考案の他の実施例を示す汚水処
理装置要部の埋設状態の一部切欠き側面図で、汚水処理
装置は第一調整槽(1)、第二調整槽(8)、拡散気化装置(1
3)から成る。
第一調整槽(1)は、浄化槽(7)からパイプ(2a)で連通して
送水器(2)で強制的に送水して、該槽(1)に貯えられた汚
水をブロワー(3)を作動させて曝気管(4)で曝気して更に
浄化させ、パイプ(5)のエアリフトバルブ(6)を開放して
上位に配設した第二調整槽(8)にパイプ(9)を通して送水
して満水させ、過剰送水はオーバーフローパイプ(10)を
通して第一調整槽(1)に循環させる。
第二調整槽(8)には底部のパイプ(11)から点検清掃管(1
8)を通して拡散気化装置13に導き、このパイプ(11)に送
水微調整バルブ(12)を設ける。
拡散気化装置(13)は、長方形を成す気化槽(14)の内底部
(14a)に第二調整槽(8)からのパイプ(11)を縦設せる点検
清掃管(18)の一つに接続して導き、さらにブロワー(3a)
から接続せる多数の通孔を穿設した送気管(4a)を気化槽
内底部(14a)に配設して、送気管(4a)に多数の透孔(1)(1
5a)を穿設せる断面到U字形(逆樋形)の覆い枠(15)を
被ぶせて据え、気化槽(14)の口縁フランジ部(14b)には
不織布マットから成る拡散膜(16)を添装して、内底部(1
4a)からコンクリート骨材などに使用する栗の実ぐらい
の小石の栗石(17a)、不織布マットの隔膜(17b)、多数の
通気泡を有する特殊気泡ペレット(17c)、砂(17d)の順に
積層して蒸散層(17)を形成する。
点検清掃管(18)の他の一つは気化槽(14)内を水で洗浄す
る場合に、内部点検または強制的に排水するのに用いる
もので、(19)は気化槽蒸散槽(17)の上層部に水平に埋設
せる非常用排水パイプを示す。
このように構成した汚水処理装置は、家庭用浄化槽曝気
式五人槽に対し、第一調整槽(1)を直径750mm×深さ
750mm、第二調整槽(8)を直径200mm×深さ500m
m、拡散気化装置(13)の気化槽(14)を平面2,100mm
×1,100mm深さ600mmとし、拡散気化装置(13)の
気化槽フランジ部(14b)が他面約150mm下に位置する
よう埋設々置することが、汚水の拡散気化作用を最も効
率的に働かせるポイントで、その作用を説明すると、浄
化槽(7)で浄化された汚水を送水器(2)でパイプ(2a)を通
して第一調整槽(1)に強制的に送水して貯え、この浄化
汚水を上位の第二調整槽(8)にエアリフトポンプでバル
ブ(6)を開放して送り込み、第二調整槽(8)の底部に配設
したパイプ(11)を通して調整バルブ(12)で流量を調整し
ながら上下落差を利用して拡散気化装置(13)に送り込
む。第二調整槽(8)への揚水量が満水となればオーバー
フローパイプ(10)を通して逐次第一調整槽(1)に還元し
て循環させる。拡散気化装置(13)に送り込まれた浄化汚
水は気化槽(14)の内底部(14a)からのブロワー(3a)によ
る送気管(4a)からのエア噴射と相俟って蒸散層(17)の各
組織層(17a(17b)(17c)(17d)に接触曝気させながら拡散
上昇して再浄化させ、気化槽(14)口縁フランジ部(14b)
の拡散膜(16)の毛管作用によって気化槽(14)口部全面に
浄化汚水を吸引して均等に拡散して蒸散気化させるもの
で、この吸引蒸散作用によって蒸散気化能力に応じた量
の第二調整槽(8)内の浄化汚水を拡散気化装置(13)へと
引き入れる。
この考案の実施には拡散気化装置(13)を複数設置して第
二調整槽(8)からの浄化汚水を分配送水することも可能
である。
そこで、五人家族用水洗トイレの浄化槽排水を、一回使
用排水20として24時間一人二回使用すれば、20
×二回×五人で200(24時間)となり、完全率
10%を見込んで220を一日の送水量とした実験の
結果、この考案ではこの送水量を地下浸透させずに分散
させて拡散気化処理するもので、送水量に対する分散拡
散域とその処理(気化)時間がポイントとなることか
ら、送水量220に対し、調整バルブ(12)による流量
調整を一分間250ccの配水量とすれば、分散拡散量
0.4cc/cmから一日の送水量220では配水拡散域
(気化槽口縁の延べ長さ)が(220/0.4cc)/
100cm=5.5m(約6m)となり、配水処理時間は
(220/0.25)/60分=14.7時間(約
15時間)となって、充分な蒸散能力が得られた。
(考案の効果) この考案の汚水処理装置は上記のように、第一、第二の
二個の調整槽を備えて互いに上下高低差を設け、且つ拡
散気化装置に連通する第二調整槽との間にも高低差を設
けて、上位の第二調整槽から落差を利用して調整バルブ
を介して流量を微調整しながら拡散気化装置へ浄化汚水
を送り込んで蒸散させる構成であるため、拡散気化装置
の蒸散層における汚水浸潤率を気化装置の蒸散能率に応
じて微調整することが極めて容易となる。
しかも、拡散気化装置の気化槽蒸散層の中間層に敷設し
た隔膜および口縁部に配備した拡散膜の層位を違えた段
階的な毛管作用により、気化槽での汚水の浸潤曝気上昇
過程で全面に亘り層位を変えて漸次吸引拡散するため、
均等した拡散作用が効率よく働き蒸散作用が一層増大す
る。従って、拡散気化装置の蒸散層が過剰な汚水浸潤率
によって爛熟状態になることを阻止し、拡散気化装置の
蒸散能力に適う浸潤率を常時確保することにより、拡散
気化装置の蒸散進捗に伴い第二調整槽から落差を利用し
て順次汚水を吸引して引き入れるため、能率のよい蒸散
作用を助長し、限られたスペースで浄化汚水を効率良く
迅速に拡散気化処理することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を実施せる汚水処理装置を一部切欠い
て示した側面図、第2図は同上の蒸散層を除去して示し
た側面図、第3図はこの考案の他の実施例を示す汚水処
理装置要部の埋設状態の一部切欠き側面図である。 図中、(1)は第一調整槽、(3)(3a)はブロワー、(4a)は送
気管、(7)は浄化槽、(8)は第二調整槽、(10)はオーバー
フローパイプ、(12)は送水微調整バルブ、(13)は拡散気
化装置、(14)は気化槽、(14a)は内底部、(15)は覆い
枠、(15a)は透孔、(16)は拡散膜、(17)は蒸散層、(17a)
は栗石、(17b)は隔膜、(17c)は特殊気泡ペレット、(17
d)は砂を示す。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】浄化槽に連通せる第一調整槽を、上位に配
    設した第二調整槽に強制的に送気送水すべく連通し、こ
    の第二調整槽から同じく下位に備えた拡散気化装置に調
    整バルブを介して落差を利用して送水すべく連通し、拡
    散気化装置は、気化槽の内底部に多数の通孔を穿設した
    強制送気管を配設し、これに多数の透孔を穿設せる断面
    倒U字形の覆い枠を被ぶせて、気化槽口縁部に不織布マ
    ットからなる拡散膜を添装し、この気化槽に栗石、不織
    布マットから成る隔膜、特殊気泡ペレット、砂などの各
    層から成る蒸散層を積層して成る汚水処理装置。
  2. 【請求項2】前記第一調整槽の貯水中にブロワーを作動
    させ、第二調整槽ヘエアリフトポンプで送気送水すべく
    し、オーバーフローパイプで第一調整槽に循環させるべ
    くした請求項1記載の汚水処理装置。
JP1988054881U 1988-04-23 1988-04-23 汚水処理装置 Expired - Lifetime JPH0626396Y2 (ja)

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JPH01163499U JPH01163499U (ja) 1989-11-14
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