JPH06263937A - 軟質オレフィン系重合体組成物 - Google Patents
軟質オレフィン系重合体組成物Info
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- JPH06263937A JPH06263937A JP5050920A JP5092093A JPH06263937A JP H06263937 A JPH06263937 A JP H06263937A JP 5050920 A JP5050920 A JP 5050920A JP 5092093 A JP5092093 A JP 5092093A JP H06263937 A JPH06263937 A JP H06263937A
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- propylene
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Abstract
(57)【要約】
【目的】低温衝撃性の改良されたプロピレン・1−ブテ
ンランダム共重合体を主成分とする軟質オレフィン系重
合体組成物。 【構成】プロピレン含有量50〜85モル%、融解熱量
2〜80Joule/gおよび極限粘度0.02〜0.7d
l/gであるプロピレン・1−ブテンランダム共重合体
(A)95〜50重量部に対して、エチレン含有量50
モル%以上、かつ結晶化度60%以下のエチレン系重合
体(B)5〜50重量部を含む軟質オレフィン系重合体
組成物。
ンランダム共重合体を主成分とする軟質オレフィン系重
合体組成物。 【構成】プロピレン含有量50〜85モル%、融解熱量
2〜80Joule/gおよび極限粘度0.02〜0.7d
l/gであるプロピレン・1−ブテンランダム共重合体
(A)95〜50重量部に対して、エチレン含有量50
モル%以上、かつ結晶化度60%以下のエチレン系重合
体(B)5〜50重量部を含む軟質オレフィン系重合体
組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軟質オレフィン系重合体
組成物に関し、特に、低温衝撃性の改良されたプロピレ
ン・1−ブテンランダム共重合体を主成分とする軟質オ
レフィン系重合体組成物に関する。
組成物に関し、特に、低温衝撃性の改良されたプロピレ
ン・1−ブテンランダム共重合体を主成分とする軟質オ
レフィン系重合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】プロピレン・1−ブテンランダム共重合
体は、低密度ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重
合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、軟質塩化ビニル
樹脂等の他の軟質プラスチックに比して、耐熱性、耐ス
クラッチ性、耐摩耗性等の特性が優れており、かつ柔軟
性、弾性回復性、透明性、低温ヒートシール性および耐
衝撃性等が良好であるため、加硫ゴムの代替品、一般包
装用フィルム、収縮包装用フィルム、ポリプロピレンフ
ィルムのヒートシール層としての用途が提案されてい
る。
体は、低密度ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重
合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、軟質塩化ビニル
樹脂等の他の軟質プラスチックに比して、耐熱性、耐ス
クラッチ性、耐摩耗性等の特性が優れており、かつ柔軟
性、弾性回復性、透明性、低温ヒートシール性および耐
衝撃性等が良好であるため、加硫ゴムの代替品、一般包
装用フィルム、収縮包装用フィルム、ポリプロピレンフ
ィルムのヒートシール層としての用途が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記プロピレ
ン・1−ブテンランダム共重合体は、低温時の衝撃強度
に劣るという欠点があった。
ン・1−ブテンランダム共重合体は、低温時の衝撃強度
に劣るという欠点があった。
【0004】そこで本発明の目的は、プロピレン・1−
ブテンランダム共重合体の優れた特性である柔軟性、弾
性回復性、耐摩耗性、耐スクラッチ性、耐熱性等を損な
わず、かつ低温衝撃性の改良された軟質オレフィン系重
合体組成物を提供することにある。
ブテンランダム共重合体の優れた特性である柔軟性、弾
性回復性、耐摩耗性、耐スクラッチ性、耐熱性等を損な
わず、かつ低温衝撃性の改良された軟質オレフィン系重
合体組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、プロピレン含有量55〜85モル%、融
解熱量2〜80Joule/gおよび極限粘度0.02〜
0.7dl/gであるプロピレン・1−ブテンランダム
共重合体(A)95〜50重量部に対して、エチレン含
有量50モル%以上、かつ結晶化度60%以下のエチレ
ン系重合体(B)5〜50重量部を含む軟質オレフィン
系重合体組成物を提供するものである。
決するために、プロピレン含有量55〜85モル%、融
解熱量2〜80Joule/gおよび極限粘度0.02〜
0.7dl/gであるプロピレン・1−ブテンランダム
共重合体(A)95〜50重量部に対して、エチレン含
有量50モル%以上、かつ結晶化度60%以下のエチレ
ン系重合体(B)5〜50重量部を含む軟質オレフィン
系重合体組成物を提供するものである。
【0006】前記エチレン系重合体(B)が、エチレン
含有量60〜95モル%であるエチレン・プロピレンラ
ンダム共重合体であると、好ましい。
含有量60〜95モル%であるエチレン・プロピレンラ
ンダム共重合体であると、好ましい。
【0007】前記エチレン系重合体(B)が、エチレン
含有量60〜90モル%であるエチレン・1−ブテンラ
ンダム共重合体であると、好ましい。
含有量60〜90モル%であるエチレン・1−ブテンラ
ンダム共重合体であると、好ましい。
【0008】前記エチレン・1−ブテンランダム共重合
体が、エチレン含有量75〜92モル%、結晶化度3〜
25%のエチレン・1−ブテンランダム共重合体である
と、好ましい。
体が、エチレン含有量75〜92モル%、結晶化度3〜
25%のエチレン・1−ブテンランダム共重合体である
と、好ましい。
【0009】以下、本発明の軟質オレフィン系重合体組
成物について、詳細に説明する。
成物について、詳細に説明する。
【0010】本発明の軟質オレフィン系重合体組成物
(以下、「組成物」と略す)の主成分であるプロピレン
・1−ブテンランダム共重合体(A)は、プロピレンに
由来する繰り返し構造単位と、1−ブテンに由来する繰
り返し構造単位とが、分子鎖中にランダムに分布する共
重合体である。
(以下、「組成物」と略す)の主成分であるプロピレン
・1−ブテンランダム共重合体(A)は、プロピレンに
由来する繰り返し構造単位と、1−ブテンに由来する繰
り返し構造単位とが、分子鎖中にランダムに分布する共
重合体である。
【0011】このプロピレン・1−ブテンランダム共重
合体(A)のプロピレン含有量は、適当な範囲の融点を
有し、耐熱性に優れ、かつ柔軟性が良好である組成物が
得られる点で、55〜85モル%であり、好ましくは6
5〜83モル%であり、特に好ましくは70〜80モル
%である。
合体(A)のプロピレン含有量は、適当な範囲の融点を
有し、耐熱性に優れ、かつ柔軟性が良好である組成物が
得られる点で、55〜85モル%であり、好ましくは6
5〜83モル%であり、特に好ましくは70〜80モル
%である。
【0012】また、このプロピレン・1−ブテンランダ
ム共重合体の結晶融解熱量は、耐熱性、耐摩耗性、耐ス
クラッチ性に優れ、かつ柔軟性、弾性回復性および低温
ヒートシール性に優れた組成物が得られる点で、20〜
80Joule/gであり、好ましくは30〜70Joule/
g、さらに好ましくは20〜80Joule/gである。こ
の結晶融解熱量は、重合体の結晶化度と関連する量であ
り、示差走査熱量計により共重合体の完全溶融状態にお
ける比熱曲線(好ましくは160℃以上240℃以下で
示される比熱曲線)を低温側に直接外挿して得られる直
線をベースラインとして求められる値である。また、融
点または融解熱量は、試料を200℃で5分間放置後、
10℃/minの降温速度で−40℃まで冷却し、−4
0℃で5分間放置する。その後、20℃/minの昇温
速度で−40℃から200℃まで昇温する測定条件で行
うものである。
ム共重合体の結晶融解熱量は、耐熱性、耐摩耗性、耐ス
クラッチ性に優れ、かつ柔軟性、弾性回復性および低温
ヒートシール性に優れた組成物が得られる点で、20〜
80Joule/gであり、好ましくは30〜70Joule/
g、さらに好ましくは20〜80Joule/gである。こ
の結晶融解熱量は、重合体の結晶化度と関連する量であ
り、示差走査熱量計により共重合体の完全溶融状態にお
ける比熱曲線(好ましくは160℃以上240℃以下で
示される比熱曲線)を低温側に直接外挿して得られる直
線をベースラインとして求められる値である。また、融
点または融解熱量は、試料を200℃で5分間放置後、
10℃/minの降温速度で−40℃まで冷却し、−4
0℃で5分間放置する。その後、20℃/minの昇温
速度で−40℃から200℃まで昇温する測定条件で行
うものである。
【0013】さらに、このプロピレン・1−ブテンラン
ダム共重合体(A)の極限粘度〔η〕は、エチレン系共
重合体との相溶性が良好である点で、0.02〜0.7
dl/gであり、好ましくは0.1〜〜0.7dl/g
である。この極限粘度〔η〕は、135℃、デカリン中
で測定された値である。
ダム共重合体(A)の極限粘度〔η〕は、エチレン系共
重合体との相溶性が良好である点で、0.02〜0.7
dl/gであり、好ましくは0.1〜〜0.7dl/g
である。この極限粘度〔η〕は、135℃、デカリン中
で測定された値である。
【0014】このプロピレン・1−ブテンランダム共重
合体(A)の製造は、例えば、(a)少なくともマグネ
シウム、チタンおよびハロゲンを含有する複合体、
(b)周期律表第1族〜第3族の金属元素の有機金属化
合物および(c)電子供与体から構成される触媒を用
い、プロピレンと1−ブテンをランダム共重合させる方
法によって行うことができる。上記電子供与体(c)の
一部または全部は、複合体(a)の一部または全部に固
定されていてもよく、あるいは、使用に先立って有機金
属化合物(b)と予備接触されていてもよい。特に好ま
しいのは、電子供与体(c)の一部が複合体(a)に固
定されており、残部をそのまま重合系に加えるかあるい
は有機金属化合物(b)と予備接触させて使用する形態
の触媒である。このような触媒系を用いると、酢酸メチ
ル可溶分のより少ない共重合体が得られる。この場合、
複合体(a)に固定される電子供与体と、重合系にその
まま加えて使用するかまたは有機金属化合物(b)と予
備接触させて使用する電子供与体とは同一のものでも異
なるものであってもよい。
合体(A)の製造は、例えば、(a)少なくともマグネ
シウム、チタンおよびハロゲンを含有する複合体、
(b)周期律表第1族〜第3族の金属元素の有機金属化
合物および(c)電子供与体から構成される触媒を用
い、プロピレンと1−ブテンをランダム共重合させる方
法によって行うことができる。上記電子供与体(c)の
一部または全部は、複合体(a)の一部または全部に固
定されていてもよく、あるいは、使用に先立って有機金
属化合物(b)と予備接触されていてもよい。特に好ま
しいのは、電子供与体(c)の一部が複合体(a)に固
定されており、残部をそのまま重合系に加えるかあるい
は有機金属化合物(b)と予備接触させて使用する形態
の触媒である。このような触媒系を用いると、酢酸メチ
ル可溶分のより少ない共重合体が得られる。この場合、
複合体(a)に固定される電子供与体と、重合系にその
まま加えて使用するかまたは有機金属化合物(b)と予
備接触させて使用する電子供与体とは同一のものでも異
なるものであってもよい。
【0015】上記の重合反応において、重合温度、触媒
成分の使用割合等の重合条件を適宜選択することによ
り、所望の分子量のプロピレン・1−ブテンランダム共
重合体を得ることができるが、このとき、重合系中に水
素を添加すると分子量の調節に有効である。特に、極限
粘度〔η〕が0.02〜0.7dl/gのプロピレン・
1−ブテンランダム共重合体を得るためには、多量の水
素を添加すると、有効である。
成分の使用割合等の重合条件を適宜選択することによ
り、所望の分子量のプロピレン・1−ブテンランダム共
重合体を得ることができるが、このとき、重合系中に水
素を添加すると分子量の調節に有効である。特に、極限
粘度〔η〕が0.02〜0.7dl/gのプロピレン・
1−ブテンランダム共重合体を得るためには、多量の水
素を添加すると、有効である。
【0016】また、本発明に用いられるプロピレン・1
−ブテンランダム共重合体(A)は、上記重合反応によ
り直接製造してもよいが、上記重合反応により、まず、
所望の範囲より高い極限粘度、例えば極限粘度〔η〕が
1〜6のプロピレン・1−ブテンランダム共重合体を製
造した後、このプロピレン・1−ブテンランダム共重合
体を加熱分解して、極限粘度〔η〕が0.02〜0.7
dl/gのプロピレン・1−ブテンランダム共重合体
(A)を製造することもできる。この加熱分解による方
法によれば、重合反応により直接製造する方法に比べ、
高収率かつ高効率で、所望のプロピレン・1−ブテン共
重合体を得ることができる利点がある。この加熱分解
は、窒素等の不活性雰囲気下に、所望の範囲より高い極
限粘度、例えば極限粘度〔η〕が1〜6のプロピレン・
1−ブテンランダム共重合体を加熱分解する方法によっ
て行うことができる。加熱分解の温度は、360〜43
0℃、好ましくは380〜410℃である。また、加熱
分解の方法は、極限粘度〔η〕が1〜6のプロピレン・
1−ブテンランダム共重合体を押出機に供給し、加熱、
混練して押出しながら、加熱分解する方法;極限粘度
〔η〕が1〜6dl/gのプロピレン・1−ブテンラン
ダム共重合体を熱分解反応器に仕込み、バッチ式で攪拌
しながら加熱分解する方法などが挙げられる。
−ブテンランダム共重合体(A)は、上記重合反応によ
り直接製造してもよいが、上記重合反応により、まず、
所望の範囲より高い極限粘度、例えば極限粘度〔η〕が
1〜6のプロピレン・1−ブテンランダム共重合体を製
造した後、このプロピレン・1−ブテンランダム共重合
体を加熱分解して、極限粘度〔η〕が0.02〜0.7
dl/gのプロピレン・1−ブテンランダム共重合体
(A)を製造することもできる。この加熱分解による方
法によれば、重合反応により直接製造する方法に比べ、
高収率かつ高効率で、所望のプロピレン・1−ブテン共
重合体を得ることができる利点がある。この加熱分解
は、窒素等の不活性雰囲気下に、所望の範囲より高い極
限粘度、例えば極限粘度〔η〕が1〜6のプロピレン・
1−ブテンランダム共重合体を加熱分解する方法によっ
て行うことができる。加熱分解の温度は、360〜43
0℃、好ましくは380〜410℃である。また、加熱
分解の方法は、極限粘度〔η〕が1〜6のプロピレン・
1−ブテンランダム共重合体を押出機に供給し、加熱、
混練して押出しながら、加熱分解する方法;極限粘度
〔η〕が1〜6dl/gのプロピレン・1−ブテンラン
ダム共重合体を熱分解反応器に仕込み、バッチ式で攪拌
しながら加熱分解する方法などが挙げられる。
【0017】本発明の組成物の(B)成分であるエチレ
ン系重合体は、エチレンの単独重合体、あるいはエチレ
ンと該エチレンと共重合可能な単量体との共重合体など
が挙げられる。エチレンと共重合可能な単量体として
は、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、
1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテ
ン等のα−オレフィン;エチリデンノルボルネン、ジシ
クロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン等の共役ジエ
ン;酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル等の飽和または不飽和のカルボン酸エ
ステル;無水マレイン酸およびその誘導体などが挙げら
れ、これらは1種単独でも2種以上の組み合わせが含ま
れていてもよい。このエチレン系重合体の具体例として
は、低密度ポリエチレン;エチレン・プロピレン共重合
体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ペ
ンテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エ
チレン・1−オクテン共重合体、エチレン・4−メチル
−1−ペンテン共重合体等のエチレン・α−オレフィン
共重合体;エチレン・プロピレン・エチリデンノルボル
ネン共重合体、エチレン・プロピレン・ジシクロペンタ
ジエン共重合体、エチレン・プロピレン・1,4−ヘキ
サジエン共重合体等のエチレン・α−オレフィン共重合
体;エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重
合体などが挙げられる。
ン系重合体は、エチレンの単独重合体、あるいはエチレ
ンと該エチレンと共重合可能な単量体との共重合体など
が挙げられる。エチレンと共重合可能な単量体として
は、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、
1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテ
ン等のα−オレフィン;エチリデンノルボルネン、ジシ
クロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン等の共役ジエ
ン;酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル等の飽和または不飽和のカルボン酸エ
ステル;無水マレイン酸およびその誘導体などが挙げら
れ、これらは1種単独でも2種以上の組み合わせが含ま
れていてもよい。このエチレン系重合体の具体例として
は、低密度ポリエチレン;エチレン・プロピレン共重合
体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ペ
ンテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エ
チレン・1−オクテン共重合体、エチレン・4−メチル
−1−ペンテン共重合体等のエチレン・α−オレフィン
共重合体;エチレン・プロピレン・エチリデンノルボル
ネン共重合体、エチレン・プロピレン・ジシクロペンタ
ジエン共重合体、エチレン・プロピレン・1,4−ヘキ
サジエン共重合体等のエチレン・α−オレフィン共重合
体;エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重
合体などが挙げられる。
【0018】このエチレン系重合体(B)のエチレン含
有量は、良好な低温衝撃強度を有する組成物が得られる
点で、50モル%以上、好ましくは60〜95モル%で
ある。
有量は、良好な低温衝撃強度を有する組成物が得られる
点で、50モル%以上、好ましくは60〜95モル%で
ある。
【0019】また、このエチレン系重合体(B)の結晶
化度は、低温特性が良好で、柔軟性、弾性回復性等のゴ
ム的性質が良好な組成物が得られる点で、60%以下、
好ましくは20%以下である。この結晶化度は、X線分
析により測定される値である。
化度は、低温特性が良好で、柔軟性、弾性回復性等のゴ
ム的性質が良好な組成物が得られる点で、60%以下、
好ましくは20%以下である。この結晶化度は、X線分
析により測定される値である。
【0020】さらに、このエチレン系重合体(B)のメ
ルトインデックス(190℃)は、通常、0.1〜50
g/10分程度である。
ルトインデックス(190℃)は、通常、0.1〜50
g/10分程度である。
【0021】このエチレン系重合体(B)の中でも、組
成物に少量配合するだけで、優れた低温衝撃強度の改良
効果を示し、かつ柔軟性の改良された組成物が得られる
点でて、エチレン含有量60〜95モル%のエチレン・
1−ブテンランダム共重合体、エチレン含有量60〜9
0モル%のエチレン・プロピレンランダム共重合体が好
ましい。
成物に少量配合するだけで、優れた低温衝撃強度の改良
効果を示し、かつ柔軟性の改良された組成物が得られる
点でて、エチレン含有量60〜95モル%のエチレン・
1−ブテンランダム共重合体、エチレン含有量60〜9
0モル%のエチレン・プロピレンランダム共重合体が好
ましい。
【0022】また、エチレン・1−ブテンランダム共重
合体の中でも、組成物に配合して、透明性および耐熱性
を低下させずに、低温衝撃強度の改良された組成物が得
られる点で、エチレン含有量75〜92モル%、密度
0.87〜0.90g/cm3、融点60〜90℃およ
び結晶化度3〜25%のエチレン・1−ブテンランダム
共重合体が、特に好ましい。
合体の中でも、組成物に配合して、透明性および耐熱性
を低下させずに、低温衝撃強度の改良された組成物が得
られる点で、エチレン含有量75〜92モル%、密度
0.87〜0.90g/cm3、融点60〜90℃およ
び結晶化度3〜25%のエチレン・1−ブテンランダム
共重合体が、特に好ましい。
【0023】本発明の組成物におけるプロピレン・1−
ブテンランダム共重合体(A)とエチレン系重合体
(B)の配合割合は、低温衝撃性が十分に改良され、プ
ロピレン・1−ブテンランダム共重合体の優れた性能で
ある耐熱性、耐摩耗性、耐スクラック性および柔軟性を
も有する組成物が得られる点で、プロピレン・1−ブテ
ンランダム共重合体(A)95〜50重量%、エチレン
系重合体5〜50重量%であり、好ましくはプロピレン
・1−ブテンランダム共重合体(A)90〜70重量%
に対して、エチレン系重合体(B)10〜30重量%で
ある。
ブテンランダム共重合体(A)とエチレン系重合体
(B)の配合割合は、低温衝撃性が十分に改良され、プ
ロピレン・1−ブテンランダム共重合体の優れた性能で
ある耐熱性、耐摩耗性、耐スクラック性および柔軟性を
も有する組成物が得られる点で、プロピレン・1−ブテ
ンランダム共重合体(A)95〜50重量%、エチレン
系重合体5〜50重量%であり、好ましくはプロピレン
・1−ブテンランダム共重合体(A)90〜70重量%
に対して、エチレン系重合体(B)10〜30重量%で
ある。
【0024】また、本発明の組成物には、前記プロピレ
ン・1−ブテンランダム共重合体(A)およびエチレン
系重合体(B)以外に、必要に応じて、公知の耐熱安定
剤、紫外線吸収剤、抗ブロッキング剤、顔料、染料、充
填剤、滑剤、スリップ剤、帯電防止剤、難燃剤等の各種
配合剤を配合してもよい。
ン・1−ブテンランダム共重合体(A)およびエチレン
系重合体(B)以外に、必要に応じて、公知の耐熱安定
剤、紫外線吸収剤、抗ブロッキング剤、顔料、染料、充
填剤、滑剤、スリップ剤、帯電防止剤、難燃剤等の各種
配合剤を配合してもよい。
【0025】本発明の組成物の製造は、常用の方法にし
たがって行うことができ、特に制限されない。例えば、
前記プロピレン・1−ブテンランダム共重合体(A)お
よびエチレン系重合体(B)、ならびに必要に応じて上
記配合剤を、V型ブレンダー、タンブラーミキサー、ヘ
ンシェルミキサー等の混合機を用いて混合した後、押出
機、ニーダー、バンバリーミキサー等に供給して混練す
ることによって製造することができる。
たがって行うことができ、特に制限されない。例えば、
前記プロピレン・1−ブテンランダム共重合体(A)お
よびエチレン系重合体(B)、ならびに必要に応じて上
記配合剤を、V型ブレンダー、タンブラーミキサー、ヘ
ンシェルミキサー等の混合機を用いて混合した後、押出
機、ニーダー、バンバリーミキサー等に供給して混練す
ることによって製造することができる。
【0026】本発明の組成物は、加硫ゴムや軟質塩化ビ
ニル樹脂が使用されている用途に好適に適用することが
できる。例えば、バンパー部品、サイドシール等の自動
車部品;靴底、サンダル等の履物;電線被覆、コネクタ
ー、キャッププラグ等の電気部品;ゴルフクラブグリッ
プ、野球バットグリップ、ガスケット、防水布、ガーデ
ンホース、ベルト等の成形品;ホース、シート等の用
途;あるいは一般包装用フィルム、食品包装用フィル
ム、冷凍食品包装用フィルム、レトルト食品包装用フィ
ルム、収縮包装用フィルム、ストレッチフィルム、プロ
テクトフィルム等の各種フィルム、または易ヒートシー
ル性二軸延伸ポリプロピレンフィルム等の各種複合フィ
ルムの用途、マヨネーズ、ケチャップ等の柔軟容器等が
挙げられる。
ニル樹脂が使用されている用途に好適に適用することが
できる。例えば、バンパー部品、サイドシール等の自動
車部品;靴底、サンダル等の履物;電線被覆、コネクタ
ー、キャッププラグ等の電気部品;ゴルフクラブグリッ
プ、野球バットグリップ、ガスケット、防水布、ガーデ
ンホース、ベルト等の成形品;ホース、シート等の用
途;あるいは一般包装用フィルム、食品包装用フィル
ム、冷凍食品包装用フィルム、レトルト食品包装用フィ
ルム、収縮包装用フィルム、ストレッチフィルム、プロ
テクトフィルム等の各種フィルム、または易ヒートシー
ル性二軸延伸ポリプロピレンフィルム等の各種複合フィ
ルムの用途、マヨネーズ、ケチャップ等の柔軟容器等が
挙げられる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を挙げ、
本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
により何ら限定されるものではない。また、以下におい
て、プレスシートの物性評価は、下記の方法にしたがっ
て行った。
本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
により何ら限定されるものではない。また、以下におい
て、プレスシートの物性評価は、下記の方法にしたがっ
て行った。
【0028】引張特性 JIS K6301の方法に準拠して測定した。
【0029】スプリング硬さ ASTM D2740の方法に準拠して、タイプAとタ
イプDのデュロメーターを用いて測定した。
イプDのデュロメーターを用いて測定した。
【0030】捩り剛性率 JIS K6301の方法に準拠して、23℃、0℃お
よび−10℃の温度で測定した。
よび−10℃の温度で測定した。
【0031】永久伸び JIS K6301の方法に準拠して測定した。
【0032】引掻強度 東洋精機(株)製鉛筆硬度測定器で、毛糸針を用い、2
00gおよび300gのそれぞれの荷重で、試料を引掻
いたときの傷の幅を測定し、1/mmの単位で示した。
00gおよび300gのそれぞれの荷重で、試料を引掻
いたときの傷の幅を測定し、1/mmの単位で示した。
【0033】テーパー摩耗量 テーパー摩耗試験器を用い、cs−17のホイールを1
000gの荷重下に1000回転させたときの試料の摩
耗減少量を測定した。
000gの荷重下に1000回転させたときの試料の摩
耗減少量を測定した。
【0034】耐熱変形性 長さ100mm、幅20mmおよび厚さ2mmの試料の
一端を片持梁の方法で固定し、他方の自由端の1時間後
におけるたれ下り量を、80℃および100℃の各温度
で測定し、23℃におけるたれ下り量を差し引いた値
(mm)を耐熱変形性の指標として求めた。
一端を片持梁の方法で固定し、他方の自由端の1時間後
におけるたれ下り量を、80℃および100℃の各温度
で測定し、23℃におけるたれ下り量を差し引いた値
(mm)を耐熱変形性の指標として求めた。
【0035】低温脆化温度 JIS K6301の方法に準拠して測定した。
【0036】(実施例1) 〔プロピレン・1−ブテンランダム共重合体の製造〕無
水塩化マグネシウム200g、安息香酸エチル46ml
およびメチルポリシロキサン30mlを、ボールミルに
投入して、窒素雰囲気中で混練処理した後、四塩化チタ
ン中に加えて懸濁液を調製した。この懸濁液を濾過して
得られた固形分を、チタン濃度が0.01ミリモル/l
となるように、トリエチルアルミニウムを重合器中の濃
度が1.0ミリモル/lとなるように、さらにp−トル
イル酸メチルを重合器中の濃度が0.33ミリモル/l
となるように、攪拌機を備えた内容積20lのステンレ
ス製重合器に仕込み、また、重合溶媒としてn−ヘプタ
ンを仕込み、プロピレンと1−ブテンの混合ガス(プロ
ピレン70モル%、1−ブテン30モル%)を毎時4k
lの流量で供給し、70℃で共重合反応させた。得られ
たプロピレン・1−ブテンランダム共重合体の核磁気共
鳴スペクトルを測定し、プロピレン含有量を求めたとこ
ろ、77.6モル%であった。また、融点、融解熱量お
よび極限粘度〔η〕を測定したところ、それぞれ116
℃、56Joule/g、2.00dl/gであった。
水塩化マグネシウム200g、安息香酸エチル46ml
およびメチルポリシロキサン30mlを、ボールミルに
投入して、窒素雰囲気中で混練処理した後、四塩化チタ
ン中に加えて懸濁液を調製した。この懸濁液を濾過して
得られた固形分を、チタン濃度が0.01ミリモル/l
となるように、トリエチルアルミニウムを重合器中の濃
度が1.0ミリモル/lとなるように、さらにp−トル
イル酸メチルを重合器中の濃度が0.33ミリモル/l
となるように、攪拌機を備えた内容積20lのステンレ
ス製重合器に仕込み、また、重合溶媒としてn−ヘプタ
ンを仕込み、プロピレンと1−ブテンの混合ガス(プロ
ピレン70モル%、1−ブテン30モル%)を毎時4k
lの流量で供給し、70℃で共重合反応させた。得られ
たプロピレン・1−ブテンランダム共重合体の核磁気共
鳴スペクトルを測定し、プロピレン含有量を求めたとこ
ろ、77.6モル%であった。また、融点、融解熱量お
よび極限粘度〔η〕を測定したところ、それぞれ116
℃、56Joule/g、2.00dl/gであった。
【0037】〔共重合体の加熱分解〕上記に得られたプ
ロピレン・1−ブテン共重合体を、2軸押出機(スクリ
ュー径:30mmφ)に供給し、400℃で25rpm
のスクリュー回転数で押し出しながら加熱分解させた。
得られた熱分解プロピレン・1−ブテン共重合体の極限
粘度〔η〕を135℃のデカリン中で測定したところ、
0.4dl/gであった。
ロピレン・1−ブテン共重合体を、2軸押出機(スクリ
ュー径:30mmφ)に供給し、400℃で25rpm
のスクリュー回転数で押し出しながら加熱分解させた。
得られた熱分解プロピレン・1−ブテン共重合体の極限
粘度〔η〕を135℃のデカリン中で測定したところ、
0.4dl/gであった。
【0038】〔組成物の調製〕上記に得られた極限粘度
〔η〕:0.4dl/gの熱分解プロピレン・1−ブテ
ン共重合体20重量部と、エチレン・プロピレンゴム
(エチレン含有量:71モル%、メルトインデックス
(190℃):1.2g/10分、結晶化度:0%)
(以下、「EPR」と略す)20重量部とを、タンブラ
ーブレンダーで10分間混合した後、押出機に供給し
て、樹脂温度210℃で混練しながら押出して、オレフ
ィン系重合体組成物からなるペレットを得た。
〔η〕:0.4dl/gの熱分解プロピレン・1−ブテ
ン共重合体20重量部と、エチレン・プロピレンゴム
(エチレン含有量:71モル%、メルトインデックス
(190℃):1.2g/10分、結晶化度:0%)
(以下、「EPR」と略す)20重量部とを、タンブラ
ーブレンダーで10分間混合した後、押出機に供給し
て、樹脂温度210℃で混練しながら押出して、オレフ
ィン系重合体組成物からなるペレットを得た。
【0039】得られた組成物のペレットを200℃でプ
レス成形して、縦10cm、横10cm、厚さ3mmの
プレスシートを作製した。このプレスシートから試料片
を切り取り、各物性の評価に供した。結果を表1に示
す。
レス成形して、縦10cm、横10cm、厚さ3mmの
プレスシートを作製した。このプレスシートから試料片
を切り取り、各物性の評価に供した。結果を表1に示
す。
【0040】(実施例2〜3、比較例1〜2)PBCと
EPRの配合比を表1に示すとおりにした以外は、実施
例1と同様にして組成物を製造し、さらに該組成物から
プレスシートを作製して各物性の評価に供した。結果を
表1に示す。
EPRの配合比を表1に示すとおりにした以外は、実施
例1と同様にして組成物を製造し、さらに該組成物から
プレスシートを作製して各物性の評価に供した。結果を
表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】(実施例4〜6、比較例3〜4)実施例1
で用いたPBCの代わりに、プロピレンと1−ブテンの
配合比を表2に示すとおりに代えて得られたプロピレン
・1−ブテン共重合体を用いる以外は、実施例1と同様
にして組成物を製造し、さらに該組成物からプレスシー
トを作製して各物性の評価に供した。結果を表2に示
す。
で用いたPBCの代わりに、プロピレンと1−ブテンの
配合比を表2に示すとおりに代えて得られたプロピレン
・1−ブテン共重合体を用いる以外は、実施例1と同様
にして組成物を製造し、さらに該組成物からプレスシー
トを作製して各物性の評価に供した。結果を表2に示
す。
【0043】
【表2】
【0044】(実施例7)EPRの代わりに、エチレン
・1−ブテンランダム共重合体(メルトインデックス
(190℃):4.0g/10分、エチレン含有量:9
0モル%、密度:0.885g/cm3 、結晶化度:1
7%、融点:71℃)(以下、「EBC」と略す)を用
いる以外は、実施例1と同様にして組成物を製造し、さ
らに該組成物からプレスシートを作製して各物性の評価
に供した。結果を表3に示す。
・1−ブテンランダム共重合体(メルトインデックス
(190℃):4.0g/10分、エチレン含有量:9
0モル%、密度:0.885g/cm3 、結晶化度:1
7%、融点:71℃)(以下、「EBC」と略す)を用
いる以外は、実施例1と同様にして組成物を製造し、さ
らに該組成物からプレスシートを作製して各物性の評価
に供した。結果を表3に示す。
【0045】(実施例8)EPRの代わりに、エチレン
・酢酸ビニル共重合体(メルトインデックス(190
℃):35g/10分、酢酸ビニル含有量:10重量
%、結晶化度:32%)(以下、「EVA」と略す)を
用いる以外は、実施例1と同様にして組成物を製造し、
さらに該組成物からプレスシートを作製して各物性の評
価に供した。結果を表3に示す。
・酢酸ビニル共重合体(メルトインデックス(190
℃):35g/10分、酢酸ビニル含有量:10重量
%、結晶化度:32%)(以下、「EVA」と略す)を
用いる以外は、実施例1と同様にして組成物を製造し、
さらに該組成物からプレスシートを作製して各物性の評
価に供した。結果を表3に示す。
【0046】(比較例5)EPRの代わりに、高密度ポ
リエチレン(メルトインデックス(190℃):6.5
g/10分、結晶化度:77%)を用いる以外は、実施
例1と同様にして組成物を製造し、さらに該組成物から
プレスシートを作製して各物性の評価に供した。結果を
表3に示す。
リエチレン(メルトインデックス(190℃):6.5
g/10分、結晶化度:77%)を用いる以外は、実施
例1と同様にして組成物を製造し、さらに該組成物から
プレスシートを作製して各物性の評価に供した。結果を
表3に示す。
【0047】(比較例6)実施例8で用いたEVA単独
を、実施例1と同様にしてプレスシートに成形して各物
性の評価に供した。結果を表3に示す。
を、実施例1と同様にしてプレスシートに成形して各物
性の評価に供した。結果を表3に示す。
【0048】(比較例7)高圧法低密度ポリエチレン
(メルトインデックス(190℃):2.3g/10
分、結晶化度:56%)単独を、実施例1と同様にして
プレスシートに成形して各物性の評価に供した。結果を
表3に示す。
(メルトインデックス(190℃):2.3g/10
分、結晶化度:56%)単独を、実施例1と同様にして
プレスシートに成形して各物性の評価に供した。結果を
表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】
【発明の効果】本発明の軟質オレフィン系重合体組成物
は、プロピレン・1−ブテンランダム共重合体が有する
優れた柔軟性、弾性回復性、耐摩耗性、耐スクラッチ
性、耐熱性、低温ヒートシール性を維持するとともに、
低温衝撃性が改良されたものである。そのため、本発明
の組成物は、従来、加硫ゴムや軟質塩化ビニル樹脂等が
使用さている分野、例えば、バンパー、サイドシール等
の自動車部品;靴底、サンダル等の履物;電線被覆、コ
ネクター、キャッププラグ等の電気部品;ゴルフクラブ
のグリップ、野球バットのグリップ、ガスケット等の各
種成形品;防水布、散水ホース、ベルト等のホース、シ
ートとしての用途;また、他のフィルムと組み合わせる
ことにより、一般包装用フィルム、食品包装用フィル
ム、冷凍食品包装用フィルム、レトルト食品包装用フィ
ルム、収縮包装用フィルム、ストレッチフィルム、プロ
テクトフィルム等のフィルム;熱ヒートシール性二軸延
伸ポリプロピレンフィルム等の各種複合フィルムの用
途;マヨネーズ、ケチャップ等を入れる柔軟容器等の各
種用途に好適に用いることができる。
は、プロピレン・1−ブテンランダム共重合体が有する
優れた柔軟性、弾性回復性、耐摩耗性、耐スクラッチ
性、耐熱性、低温ヒートシール性を維持するとともに、
低温衝撃性が改良されたものである。そのため、本発明
の組成物は、従来、加硫ゴムや軟質塩化ビニル樹脂等が
使用さている分野、例えば、バンパー、サイドシール等
の自動車部品;靴底、サンダル等の履物;電線被覆、コ
ネクター、キャッププラグ等の電気部品;ゴルフクラブ
のグリップ、野球バットのグリップ、ガスケット等の各
種成形品;防水布、散水ホース、ベルト等のホース、シ
ートとしての用途;また、他のフィルムと組み合わせる
ことにより、一般包装用フィルム、食品包装用フィル
ム、冷凍食品包装用フィルム、レトルト食品包装用フィ
ルム、収縮包装用フィルム、ストレッチフィルム、プロ
テクトフィルム等のフィルム;熱ヒートシール性二軸延
伸ポリプロピレンフィルム等の各種複合フィルムの用
途;マヨネーズ、ケチャップ等を入れる柔軟容器等の各
種用途に好適に用いることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】プロピレン含有量55〜85モル%、融解
熱量2〜80Joule/gおよび極限粘度0.02〜0.
7dl/gであるプロピレン・1−ブテンランダム共重
合体(A)95〜50重量部に対して、エチレン含有量
50モル%以上、かつ結晶化度60%以下のエチレン系
重合体(B)5〜50重量部を含む軟質オレフィン系重
合体組成物。 - 【請求項2】前記エチレン系重合体(B)が、エチレン
含有量60〜95モル%であるエチレン・プロピレンラ
ンダム共重合体である請求項1に記載の軟質オレフィン
系重合体組成物。 - 【請求項3】前記エチレン系重合体(B)が、エチレン
含有量60〜90モル%であるエチレン・1−ブテンラ
ンダム共重合体である請求項1に記載の軟質オレフィン
系重合体組成物。 - 【請求項4】前記エチレン・1−ブテンランダム共重合
体が、エチレン含有量75〜92モル%、結晶化度3〜
25%のエチレン・1−ブテンランダム共重合体である
請求項3に記載の軟質オレフィン系重合体組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05092093A JP3360862B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 軟質オレフィン系重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05092093A JP3360862B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 軟質オレフィン系重合体組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06263937A true JPH06263937A (ja) | 1994-09-20 |
JP3360862B2 JP3360862B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=12872237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05092093A Expired - Fee Related JP3360862B2 (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 軟質オレフィン系重合体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3360862B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013010960A (ja) * | 2004-11-25 | 2013-01-17 | Mitsui Chemicals Inc | プロピレン系樹脂組成物およびその用途 |
WO2020170935A1 (ja) * | 2019-02-18 | 2020-08-27 | Mcppイノベーション合同会社 | 樹脂組成物、フィルム、積層体及び医療用包装袋 |
-
1993
- 1993-03-11 JP JP05092093A patent/JP3360862B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013010960A (ja) * | 2004-11-25 | 2013-01-17 | Mitsui Chemicals Inc | プロピレン系樹脂組成物およびその用途 |
JP2013234334A (ja) * | 2004-11-25 | 2013-11-21 | Mitsui Chemicals Inc | プロピレン系樹脂組成物からなる成形体 |
US8592674B2 (en) | 2004-11-25 | 2013-11-26 | Mitsui Chemicals, Inc. | Propylene based resin composition and use thereof |
US8946543B2 (en) | 2004-11-25 | 2015-02-03 | Mitsui Chemicals, Inc. | Propylene based resin composition and use thereof |
US8962974B2 (en) | 2004-11-25 | 2015-02-24 | Mitsui Chemicals, Inc. | Propylene based resin composition and use thereof |
US9217078B2 (en) | 2004-11-25 | 2015-12-22 | Mitsui Chemicals, Inc. | Propylene based resin composition and use thereof |
US9908983B2 (en) | 2004-11-25 | 2018-03-06 | Mitsui Chemicals, Inc. | Propylene based resin composition and use thereof |
US9963567B2 (en) | 2004-11-25 | 2018-05-08 | Mitsui Chemicals, Inc. | Propylene based resin composition and use thereof |
US9969853B2 (en) | 2004-11-25 | 2018-05-15 | Mitsui Chemicals, Inc. | Propylene based resin composition and use thereof |
WO2020170935A1 (ja) * | 2019-02-18 | 2020-08-27 | Mcppイノベーション合同会社 | 樹脂組成物、フィルム、積層体及び医療用包装袋 |
Also Published As
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---|---|
JP3360862B2 (ja) | 2003-01-07 |
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