JPH06263764A - 新規な抗生物質を用いる原生動物の感染の処置方法および組成物 - Google Patents

新規な抗生物質を用いる原生動物の感染の処置方法および組成物

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JPH06263764A
JPH06263764A JP5199012A JP19901293A JPH06263764A JP H06263764 A JPH06263764 A JP H06263764A JP 5199012 A JP5199012 A JP 5199012A JP 19901293 A JP19901293 A JP 19901293A JP H06263764 A JPH06263764 A JP H06263764A
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    • C12R2001/03Actinomadura

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 新規な抗生物質を用いる原生動物の感染の処
置法及び組成物を提供する。 【構成】 温血動物、例えば肉生産動物(家禽)に、抗
生物質LL−D42067αまたはLL−D42067
βの殺原生動物的に有効な量を投与することにより、温
血動物の原生動物感染、殊にコクシジウム症を抑制する
ための方法及び組成物。 および

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は、温血動物に有効量の抗生物質
LL−D42067αまたはLL−D42067βを投
与することにより、温血動物における原生動物の感染
(protozoal infection)を防止、処置または抑制する
方法、化合物および組成物に関する。
【0002】コクシジウム症(coccidiosis)は、肉生
産産業を悩ます原生動物の寄生虫による病気の最も重要
性をもつ1つである。それはいかなる他の原生動物の病
気よりも家禽産業に対して有意に大きい損害の原因であ
り、そして同様に広範な種類の飼育場、コンパニオン
(companion)およびゲーム(game)の動物における実
質的な経済的損失の原因である。
【0003】この病気は原生動物の寄生虫により引き起
こされる。これらの寄生虫は宿主動物に感染して、宿主
動物の体重を減少させ、飼料効率を減少し、そして、多
くの場合、宿主動物を死亡させる。家禽において、これ
らの原生動物の寄生虫は一般にエイメリア(Eimeria)
属である;その6種は家禽における病気の主な原因であ
ることが示された。これらの6種は次の通りである:エ
イメリア・テネラ(Eimeria tenella)、エイメリア・
ネカトリクス(Eimeria necatrix)、エイメリア・ミバ
チ(Eimeria mivati)、エイメリア・マクシマ(Eimeri
a maxima)、エイメリア・ブルネツテイ(Eimeria brun
etti)およびエイメリア・アセルブリナ(Eimeria acer
vulina)。
【0004】コクシジウム症は、多年の間、肉生産産業
が直面する最も重要な病気の1つとして認識されてきて
いるが、それにもかかわらず、従来この病気を抑制する
完全に満足すべき方法は提供されてきていない。
【0005】
【発明の要約】したがつて、本発明の目的は、温血動
物、とくに肉を生産する動物、例えば、家禽、豚、畜
牛、ウサギおよびヒツジにおける原生動物感染を抑制す
る新規な方法を提供することである。
【0006】また、本発明の目的は、肉生産動物におけ
る原生動物感染の抑制に有効な新規な組成物を提供する
ことである。
【0007】本発明は、飼育場、コンパニオン、および
ゲームの動物、とくに肉生産動物、例えば、家禽、畜
牛、ヒツジ、豚、およびウサギ、およびコンパニオンの
動物、例えば、ウサギ、イヌおよびネコにおける原生動
物感染を抑制し、処置し、最小とし、防止し、軽減し、
あるいは治療するために有効な新規な方法および化合物
および組成物に関する。
【0008】本発明の方法および組成物において有用な
抗生物質はLL−D42067αおよびLL−D420
67β、NRRL 15734である。
【0009】LL−D42067α、NRRL 157
34と表示される抗生物質は、次の構造式を有する:
【0010】
【化5】
【0011】LL−D42067β、NRRL 153
4と表示される抗生物質は、次の構造式を有する:
【0012】
【化6】
【0013】
【発明の詳細な記述】前述の抗生物質は肉を生産する動
物、とくに家禽、例えば、ニワトリ、シチメンチヨウ、
アヒル、ガン・ガチヨウ、ウズラおよびキジにおいて、
および畜牛、ヒツジ、豚およびウサギにおいてエイメリ
ア(Eimeria)種により引き起こされるコクシジウム症
(coccidiosis)を抑制するためにことに有効であるこ
とが発見された。
【0014】本発明の抗生組成物は、マラリア、メキソ
プラズマ病および肉胞子虫症の抑制に有効であることが
明らかにされることがまた予測される。なぜなら、この
ような病気の原因は原生動物感染であり、そして生物学
的にエイメリア(Eimeria)に関係するからである。
【0015】実際には、本発明は、温血動物に、予防的
に、製薬学的に、あるいは治療学的に有効量のLL−D
42067αまたはLL−D42067β、NRRL
15734と表示される抗生化合物またはそれらの製薬
学的及び薬理学的に許容されうる塩類を投与することに
より、温血動物における原生動物感染、例えばコクシジ
ウム症を防止し、抑制し、あるいは処置する方法を包含
する。
【0016】コクシジウム症のための化合物の投与は一
般に飼料と一緒にあるいは飼料または飲料水中に含有さ
せることが最も実際的であるが、前記化合物またはそれ
らの製薬学的及び薬理学的に許容されうる塩類はまた個
々の宿主に錠剤、水薬、ゲル、カプセル剤などの形態
で、あるいはペースト、ゲル、ペレツトまたは溶液の形
態の注入により投与することもできる。後者の投与法
は、もちろん、大きい群の動物の処置においてそれほど
実際的ではないが、小規模または個々の基準の使用に非
常に実際的である。
【0017】抗生物質LL−D42067αまたはLL
−D42067βを家禽におけるコクシジウム症の予防
的または治療的処置に使用するとき、家禽の常用飼料ま
たは飲料水の中に投与される一般に約0.1ppm〜1
0.0ppm、好ましくは0.5ppm〜3.0ppmの
抗生物質LL−D42067αまたはLL−D4206
7βは前記動物におけるコクシジウム症の予防、抑制ま
たは阻止に有効である。
【0018】上に示したように、抗生物質LL−D42
067αまたはLL−D42067β、またはそれらの
製薬学的及び薬理学的に許容されうる塩類は他の温血動
物、例えば、畜牛、ヒツジおよび豚における原生動物感
染の抑制、予防、または阻止に使用することもできる。
一般に、約1.0ppm〜100ppm、好ましくは5
ppm〜500ppmの抗生物質はこれらの大型動物に
おける原生動物感染、例えばコクシジウム症の抑制に有
効である。
【0019】本発明の方法において有用な薬物添加した
家禽飼料は、約0.0001重量%〜約0.0005重量
%の抗生物質LL−D42067αまたはLL−D42
067βを栄養的にバランスされた家禽飼料、例えば、
後述の実施例に記載するヒヨコの飼料とよく混合するこ
とにより通常調製される。
【0020】畜牛、ヒツジ、または豚の薬物添加した飼
料は、家禽の飼料について前述したのと同一の方法で調
製することができるが、ただし0.0001重量%〜0.
01重量%の抗生物質を畜牛、ヒツジ、または豚の飼料
と混合する。
【0021】本発明の化合物をコクシジウム症の予防ま
たは抑制に使用するとき、活性な抗コクシジウム剤は一
般にまず動物飼料の予備混合物として調製される。この
予備混合物は通常相対的に高い百分率の抗コクシジウム
剤を含有し、そして一般に投与直前に動物飼料と釣合わ
される。必要に応じて、飼料予備混合物は動物の1日の
食物の配給物の最上層(top dressing)として適用する
こともできる。
【0022】本発明の実施において有用な飼料予備混合
物または濃厚物は、約0.1〜5.0重量%の上に同定し
た抗生物質、またはその製薬学的及び薬理学的に許容さ
れうる塩を約99.9〜95重量%の適当な担体または
希釈剤と混合することによつて調製できる。飼料補充組
成物を構成するための使用に適する担体は次のものを包
含する:アルフアルフア粉、大豆粉、綿実油粉(cotton
seed oil meal)、アマニ油粉(linseed oil meal)、
塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ト
ウモロコシ粉、サトウモロコシ糖密、尿素、骨粉、トウ
モロコシ穂軸粉、もみ粉など。担体は補充物を混入する
仕上げ飼料中の活性成分の本質的に均一な分布を促進す
る。こうして担体は飼料全体を通じて活性成分、すなわ
ち、その約0.1ppm〜100ppmの適切な分布を
保証することにより重要な機能をはたす。これは仕上げ
られた飼料中の0.00001〜0.01重量%に等し
い。実際に、飼料の1トンにつき通常1ポンド(0.4
5kg)の予備混合物を加えて仕上げ飼料中の抗生物質
の所望のレベルを得る。
【0023】補充物または予備混合物を飼料の最上層と
して使用するとき、それは同様にその飼料の最上層を横
切る活性物質の均一な分布を促進する。
【0024】本発明の化合物およびそれらの製薬学的に
かつ薬理学的に許容されうる塩類は水に比較的不溶性で
あるので、これらの化合物を飲料水中で投与するとき、
活性化合物を有機溶媒、例えば、メタノール、エタノー
ル、アセトン、DMSO、オレイン酸、リノール酸、プ
ロピレングリコールなどの中に溶解し、そしてこの溶液
を少量の界面活性剤および/または分散剤と混合して、
活性成分が動物の飲料水中に確実に溶解および/または
分散するようにすることが一般に望ましい。
【0025】有利には、小さい数の大型の肉生産動物の
処置を原生動物感染の抑制のために必要とするとき、抗
生物質LL−D42067αまたはLL−D42067
βあるいはその製薬学的及び薬理学的に許容されうる塩
を、毎日の基準で、薬物添加ゲルの形態で宿主動物へ経
口的に投与することができる。
【0026】薬物添加ゲルは、薬物添加ゲル化剤相を水
性緩衝液相と減圧25〜50mmHg下に周囲温度20
℃〜60℃において混合して調製することができる。ゲ
ル化剤は、最終配合物に基づいて約0.004〜約4.5
重量%の抗生物質LL−D42067αまたはLL−D
42067βまたはその製薬学的にもしくは薬理学的に
許容されうる塩を、最終配合物に基づいて14〜31重
量%のプロピレングリコールおよび約15〜50重量%
のゲル化剤の中に60℃〜80℃において溶解または分
散させることによつて調製される。あるいは、ゲル化剤
相は後述するように周囲温度において完全に調製するこ
とができる。
【0027】ゲル化剤相は、0.004〜約4.5重量%
の抗生物質LL−D42067αまたはLL−D420
67βまたは製薬学的にもしくは薬理学的に許容されう
る塩を、配合物の15〜50重量%、好ましくは15〜
35重量%のゲル化剤で14〜30重量%のプロピレン
グリコール中で15分ないし1時間減圧25〜50mm
Hg下に室温においてスラリー化することによつて調製
することができる。選択するゲル化剤は構造α−ヒドロ
−Ω−ヒドロキシ−ポリ(オキシエチレン)ポリ(オキ
シプロピレン)ポリ(オキシエチレン)ブロツクコポリ
マー、平均分子量12,500;融点56℃;ブルツク
フイールド粘度3,100、77℃;0.1%の水溶液の
表面張力:40.6ダイン/cm(du Nouy 表面張力計
で測定)の非イオン性界面活性剤である。
【0028】次いで、水性緩衝溶液は、1.5重量%の
クエン酸および1.0重量%のクエン酸三ナトリウムを
最終配合物の約3〜約25重量%、好ましくは6〜12
重量%の量で最終配合物の約15〜約50重量%、好ま
しくは35〜45重量%の脱イオン水もしくは蒸留水中
に溶解することによつて調製される。この緩衝溶液は、
ゲル配合物の成分の長期間の化学的安定性が達成される
pH範囲、すなわち、pH3〜3.5を提供する。
【0029】この段階で上の溶液中に混入することがで
きる任意の成分は、次の通りである: a.ベンジルアルコール:抗微生物防腐剤として配合物
の約0.5〜約1.5重量%、好ましくは1.5重量%の
量で添加される: b.黄色色素C.I.アシツド・イエローNo.23;
(“タートラジン(tartrazine);”F.D.およびCイ
エローNo.5;4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1−
(4−スルホフエニル)−4−[(スルホフエニル)ア
ゾ ]−1H−ピラゾール−3−カルボン酸三ナトリウ
ム塩):着色剤として配合物の約0.01〜約0.03重
量%、好ましくは0.01重量%の量で使用される; c.構造式
【0030】
【化7】
【0031】のジメチルポリシロキサンおよびシリカゲ
ルの混合物からなる消泡剤、ここでmの計算平均値は2
00〜350であり、この混合物は無色の粘稠な油様液
体である;d=0.965−0.970;nD25約1.4
04;粘度約60,000センチストークス:配合物の
0.001〜0.02重量%、好ましくは0.02重量%
の量で使用される。
【0032】薬物添加ゲルは、単に上のゲル化剤相のい
ずれかおよび水溶液を、0.5〜2時間10〜100m
mHg、好ましくは25〜50mmHgの減圧下に20
℃〜60℃の周囲温度において、追加の加熱または冷却
を必要とせずに、混合することによつて調製される。こ
の手順により、抗コクシジウム症剤の精確な投与量(容
量)の投与に適する空気不含ゲルが得られる。投与すべ
き活性成分の量(容量)の注意した調節が不必要である
とき、そしてゲル中の空気の存在が最終配合物において
許容されうるとき、調製は大気圧までの圧力において実
施することができる。
【0033】上の方法により、本発明の典型的なゲルは
4.5gの抗生物質LL−D42067α(または4.5
gの抗生物質LL−D42067β)、1.5gのクエ
ン酸一水和物、1.0gのクエン酸二水和物、1.5gの
ベンジルアルコール、および0.01gの黄色色素C.
I.アシツド・イエローNo.23を42gの水中に溶解
することによつて調製することができる。次に、プロピ
レングリコール21.99g中の上のゲル化剤28gの
溶液を60℃で混合することによつて調製する。次い
で、これらの溶液を一緒に25〜50mmHgにおいて
混合して、追加の加熱または冷却を必要とせずに、20
℃〜60℃において均質な混合物を得る。形成するゲル
は−15℃〜−18℃のゲル化温度を有する;このゲル
の粘度は0.51×10+6である;そして水ゲル化剤比
は1.5/1.0である。
【0034】この薬物添加ゲルの63gを90.8kg
(20ポンド)の肥育する去勢牛に毎日の基準で投与す
るとき、前記去勢牛はほぼ3mg/kg体重/日の殺原
生動物的に有効量の抗生物質LL−D42067αまた
は抗生物質LL−D42067βを与えられる。
【0035】実際には、一般に約0.03mg/kg/
日〜約3.0mg/kg/日は畜牛、ヒツジ、および豚
における原生動物の感染の抑制に有効である。これより
小さいコンパニオン動物について、0.003mg/k
g体重/日程度に低い割合を使用することができる。
【0036】LL−D42067αの構造はX線結晶学
により解明され、そしてこの化合物の相対的立体化学を
下に示す。
【0037】
【化8】
【0038】LL−D42067βの構造はX線結晶学
により解明され、そしてこの化合物の相対的立体化学を
下に示す。
【0039】
【化9】
【0040】LL−D42067αの物理化学的特性を
下に記載する: 1) 分子量:535(FAB−MS); 2) 分子式:C2825NO10; 3) 比旋光度:[α]D 26=+836±40°(c 0.
3、DMF); 4) 紫外線吸収スペクトル:第1図に示す、 CH3OH UV =215nm(ε13,200) MAX 254nm(ε15,000) 320nm(ε 5,100) 395nm(ε11,400) 0.1N HCl UV =213nm(ε27,100) MAX 253nm(ε34,500) 321nm(ε12,200) 374nm(ε21,100) 389nm(ε22,900) 0.1N NaOH UV =217nm(ε42,100) MAX 253nm(ε13,900) 312nm(ε 5,700) 395nm(ε10,700) 5) 赤外線吸収スペクトル:第2図に示す、 (KBrデイスク):1650、1598、1543、
1470、1440、1260、1195、1020c
-1; 6) プロトン核磁気共鳴スペクトル(CDCl3):第
3図に示し、そして表Iに記載する: 7) 炭素−13核磁気共鳴スペクトル(DMSO):
第4図に示し、そして表IIに記載する: 8) プロトン対炭素−13のケミカル、シフトの相関
関係地図(DMSO):第5図に示す。
【0041】LL−D42067βの物理化学的特性を
下に記載する: 1) 分子量:521(FAB−MS); 2) 分子式:C2723NO10; 3) 比旋光度:[α]D 26=+770±10°(c 0.
165、DMF); 4) 紫外線吸収スペクトル:第6図に示す、 CH3OH UV =212nm(ε28,200) MAX 253nm(ε33,200) 318nm(ε13,200) 378nm(ε19,700) 393nm(ε21,700) 0.1N HCl UV =211nm(ε13,900) MAX 253nm(ε18,200) 318nm(ε 7,140) 372nm(ε 9,950) 388nm(ε10,500) 0.1N NaOH UV =216nm(ε31,200) MAX 251nm(ε11,700) 5) 赤外線吸収スペクトル:第7図に示す、 (KBrデイスク):3400、1646、1620、
1545、1463、1252、1195、1020c
-1; 6) プロトン核磁気共鳴スペクトル(CDCl3):第
8図に示し、そして表IIIに記載する: 7) 炭素−13核磁気共鳴スペクトル(CD3OD/C
DCl3):第9図に示し、そして表IVに記載する:
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】LL−D42067αおよびLL−D42
067βと表示される本発明の殺原生動物的に有効な化
合物は、アクチマズラ・マズラエ(Actinomadura madur
ae)の新規な種の新規な株を調節された条件下で培養す
る間に生産される。この新規な株はアメリカン・サイア
ナミド・カンパニー(American Cyanamid Company)の
医学研究部(Medical Research Division)(ニユーヨ
ーク、パール・リバー所在)の培養収集物中に培養物番
号LL−D42067αおよびLL−D42067βと
して維持されている。これらの新規な有機体の生存しう
る培養物は、特許培養物収集研究所(Patent Culture C
ollection Laboratory, Northern Regional Research C
enter, U. S. Department of Agriculture, Peoria, Il
linois61604)に1983年12月21日に寄託さ
れ、1993年4月19日にブタペスト条約のもとで国
際寄託に移管され、そしてその永久の収集物に加えられ
ている。それらは受託番号NRRL 15734で受託
物において一般に自由に入手可能である。
【0047】培養物LL−D42067α及びLL−D
42067βは、ブラジルのサン・シマオ(San Sima
o)からの土壌試料から単離された。培養物は分類学的
に特性づけられ、そしてアクチノマズラ・マズラエ(Ac
tinomadura madurae)亜種シマオエンシス(simaoensi
s)と表示されるアクチノマズラ・マズラエ(Actinomad
ura madurae)の新規な亜種として同定された。
【0048】この培養物の培養、生理学的および形態学
的な面を、シヤーリングおよびゴツトリーブ[Shirling
および Gottlieb, Intern. J. System. Bacteriol.,
16:313ー340(1966)]およびゴードンら
[Gordon, et al. Intern. J. System. Bacteriol.,
:54−63(1974)]の方法に従い観測した。
培養物の細胞壁の化学的組成は、レチエバリアーら[Le
chevalier, et al., Adv. Appl. Microbiol., 14:4
7−72(1971)]の方法を用いて決定した。詳細
を表V〜VIIに記表し、そして培養物の一般的説明を
下に記載する。下線を引いた記述的色はケリーおよびジ
ユツド[Kelly および Jndd, Nat.Bur.Stand., Spec.
Publ., 440(1976)]および添付するインター
・ソサアテイ・カラー・カウンシル、ナシヨナル・ビユ
ロウ・オブ・スタンダーズ・セントロイド・カラー・チ
ヤーツ(Intersociety Color Council, National Burea
uof Standards Centroid Color Charts)から採用す
る。
【0049】生長の特性 表Vは、インターナシヨナル・ストレプトマイセス・プ
ロジエクト・コミツテイー(International Streptomyc
es Project Committee)(以後「ISP」という)が推
奨するものから選択した種々の寒天培地上の培養物LL
−D42067の培養特性を記載する。
【0050】形態学 菌株の顕微鏡検査によると、それは短いらせん(3回転
まで)にわずかにわん曲した気中性の菌糸体上の分生子
の短鎖を形成することが示された。胞子の表面は、電子
顕微鏡で検査すると、平滑であつた。これにより、これ
は A. verrucosopora と区別される。
【0051】細胞壁の組成 細胞全体の分析は、この菌体がメソジアミノピメリン酸
(DAP)および糖3−−メチル−−ガラクトース
[マズロース(maturose)]を含有することを示した;
こうしてそれは細胞全体のパターン(pattern)B型に
分類される。細胞壁の組成はIII型(メソ・グルタミ
ン酸、アラニン、ムラミン酸およびグルコサミン)およ
びP IV型のリン脂質のパターン(ホスフアジルエタ
ノールアミンおよび/またはメチルエタノールアミン+
未知のグルコサミン含有リン脂質)であつた。これらの
データが支持するように、この菌株はアクチノマズラ
Actinomadura)属に割当てられる。リン脂質P IV
型は、通常P IであるA. madurae について典型的では
ない。
【0052】生理学的反応 菌株LL−42067αおよびLL−42067βの生
理学的反応を、シヤーリングおよびゴツトリーブ[Shir
ling および Gottlieb, Inter. J. Syst. Bacteriol.,
16:313−340(1966)]およびゴードン試
験[Gordon, etal., Intern. J. Syst. Bacteriol.,
:54−63(1974)]の両者のISP系を用い
て検査した。ISP炭水化物培地上の菌株の利用パター
ンを、同様に反応する属の他の構成員のそれらと一緒
に、表VIに記載する。培養物LL−D42067はア
クチノマズラ・マズラエ(Actinomadura madurae)およ
びアクチノマズラ・ベルコソポラ(Actinomadura verru
cosopora)の群に類似する。しかしながら、上に示した
ように、それは平滑な胞子壁を有することにおいてアク
チノマズラ・ベルコソポラ(Actinomadura verrucosopo
ra)と異なる。アクチノマズラ・マズラエ(Actinomadu
ra madurae)のゴードン(Gordon)の試験系列(ゴード
ンのデータ;上の引用例を参照)における反応を比較す
ると、アミラーゼの生産およびグリセロールおよびラフ
イノースからの酸においてのみ差が存在することが明ら
かにされた。アミラーゼの生産およびラフイノースの利
用はアクチノマズラ・マズラエ(Actinomadura madura
e)において可変であることが発見されている[Goodfel
low, N., et al., J. Gen. Microbiol., 112:95
−111(1979)]ので、グリセロール反応はこの
分類単位からLL−D42067の生理学的差にのみと
どまる。菌株LL−D42067はそのグリセロール反
応およびP IVリン脂質のパターンを除外して評価し
たすべての性質においてアクチノマズラ・マズラエ(Ac
tinomadura madurae)と同一であるので、アクチノマズ
ラ・マズラエ(Actinomadura madurae)亜種シマオエン
シス(simaoensis)と表示して分類単位アクチノマズラ
・マズラエ(Actinomadura madurae)に割当てられた。
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】
【表7】
【0056】
【表8】
【0057】この新規な抗バクテリア・抗寄生虫剤の生
産について、本発明はこの特定の有機体または上の生長
および顕微的特性を完全に示す複数の有機体に限定され
ず、これらの有機体は例示のみを目的として与えられ
る。事実、この有機体の天然に産出する突然変異体なら
びに当業者に知られている種々の突然変異誘発手段、例
えば、窒素マスタード、X線、紫外線、N′−メチル−
N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン、アクチノフア
ージなどへの暴露によりこの有機体から生産された誘発
突然変異体の使用を包含することを望みかつ意図する。
また、当業者に知られている遺伝子技術、例えば、接
合、形質導入および遺伝子工学技術により生産される相
互特異性および内部特異性の遺伝子組み換え体を包含す
ることを望みかつ意図する。
【0058】LL−D42067βの生体外抗微生物ス
ペクトルを、寒天板希釈法により、ムエラー・ヒント
(Mueller-Hinton)寒天およびステイーアズ(Steers)
複製装置により供給されるほぼ104コロニー形成単位
の各試験有機体の接種物を用いて決定した。最小阻止濃
度(MIC)(mcg/ml)を、35℃において18
時間のインキユベーシヨン後に生存しうる生長を阻止す
るLL−D42067βの最小濃度を定義した。
【0059】表VIIIに要約する結果が示すように、
LL−D42067βはグラム陽性バクテリアに対して
活性でありかつ酵母菌に対して適度に活性である。
【0060】
【表9】
【0061】抗生物質LL−D42067βはその抗バ
クテリア活性および抗寄生虫活性から実用性を導き出
す。例えば、この抗生物質は、腸内菌相の抑制におい
て、グラム陽性バクテリアに対する局所的抗バクテリア
剤または防腐剤としておよび計器のような表面のための
全般的消毒剤として使用することができる。また、それ
はマラリアの処置における抗原生動物剤として有用であ
る。その抗微生物活性および抗寄生虫活性に加えて、L
L−D42067βは家禽における抗コクシジウム剤と
して有効である。
【0062】治療学的用途において、本発明の化合物は
意図する用途に適当な普通の製薬学的組成物の形態で投
与することができる。このような組成物は経口的または
局所的投与に適するように配合することができる。活性
成分は無毒の製薬学的に許容されうる担体と混合して組
み合わせることができ、前記担体は投与、すなわち、経
口的または局所的投与に望む調製物の形態に依存して広
範な種類の形態を取ることができる。
【0063】一般的発酵条件 アクチノマズラ・マズラエ(Actimomadura madurae)亜
種シマオエンシス(simaoensis)NRRL 15734
α培養は、広範な種類の液状培地中で実施することがで
きる。この新規な抗生物質LL−D42067αの生産
に有用な培地は、炭素の同化可能な源、例えばデキスト
リン、スクロース、糖蜜、グリセロールなど;窒素の同
化可能な源、例えばタンパク質、タンパク質加水分解
物、ポリペプチド、アミノ酸、トーモロコシ浸漬液な
ど;および無機の陰イオンおよび陽イオン、例えばカリ
ウム、ナトリウム、アンモニウム、カルシウム、硫酸
塩、炭酸塩、リン酸塩、塩化物などのイオンを含む。微
量元素、例えばホウ素、モリブデン、銅などを培地の他
の成分の不純物として供給する。槽およびびん内の通気
は、発酵培地を通してあるいはその表面上に無菌空気を
強制的に通すことにより供給される。槽内のそれ以上の
撹拌は機械的羽根車により提供される。消泡剤例えばシ
リコーン油を必要に応じて加えることができる。
【0064】LL−D42067αおよびLL−D42
067βの単離の一般的手順 LL−D42067α抗生物質は、発酵培養基からケイ
藻土を通す濾過により回収され、溶媒、例えば塩化メチ
レン中に抽出され、シリカゲルのカラムクロマトグラフ
イーにより精製され、ヘキサン:酢酸エチル(80:2
0)系を用いて望まない脂質を除去され、次いで塩化メ
チレン:メタノール中の1%酢酸(9:1)を用いて溶
離されて粗生産物が得られる。
【0065】次いでこの粗LL−D42067αは逆相
カラムの高性能液体クロマトグラフイーにかけ、アセト
ニトリル:水:酢酸(600:400:0.28)系を
用いて溶離することにより精製される。
【0066】抗生物質LL−D42067βは収穫マツ
シユからケイ藻土のような媒体を用いる濾過により回収
し、酢酸エチルのような溶媒中に抽出し、シロツプに濃
縮され、ヘプタンとメタノールとの間に分配し、そして
メタノール相を濃縮して残留物を得る。この残留物をヘ
キサンで粉砕し、次いで濃縮して残留物を得、これを等
部のアセトニトリルおよび水の混合物中に溶解し、次い
で蒸発により沈殿を形成する。この沈殿を調製用逆相高
性能液体クロマトグラフイー(HPLC)にかけ、アセ
トニトリル:水:酢酸(3000:6000:5)系を
用いて溶離する。活性分画を合わせ、蒸発すると水性懸
濁液が得られ、これを酢酸エチルで抽出し、次いで蒸発
させると純粋なLL−D42067βが得られる。
【0067】
【実施例】実施例1 接種物の調製 一次接種々の生長に用いる典型的な培地は、次の処方に
従つて調製した: グルコース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.0% デキストリン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.0% 酵母エキス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.5% N−Z Amine AR 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.5% 炭酸カルシウム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.1% 水 ・・・・・ 十分量 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100% [カゼインの膵臓消化物、Sheffield Chemical, Norw
ich, New York の登録商標]この培地をpH7.2に調
節し、次いで滅菌した。500ml容のフラスコ内のこ
の無菌培地の100mlの部分に、アクチノマズラ・マ
ズラエ(Actinomadura madurae)亜種シマオエンシス
(simaoensis)NRRL 15734の寒天からの菌糸
体の削り落した物を接種した。次いでこの培地を回転振
盪器上に置き、28℃において48〜72時間210r
pmで激しく撹拌した。次いでこの一次培養物を使用し
て、12lの同一無菌培地を接種し、次いでこの培地を
28℃において48時間生長させて二次接種物を得た。
【0068】実施例2 発 酵 次の処方の発酵培地を調製した: スクロース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.0% 大豆粉 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.5% トウモロコシ浸漬液 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.5% 炭酸カルシウム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.5% 水 ・・・・・ 十分量 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100% この培地を滅菌し、培地の300l当り実施例1からの
二次接種物の12lの割合で接種した。発酵は28℃に
おいて200l/lマツシユ/分の無菌空気流を用いて
実施し、230rpmで作動する羽根車により135〜
159時間撹拌し、次いでマツシユを収穫し、ケイ藻土
で濾過した。
【0069】実施例3 LL−D42067αの単離 実施例2に記載するようにして実施した3回の発酵から
の発酵濾液を合わせ、合計1800lをpH7.5に
し、そして900lの塩化メチレンで抽出した。有機相
を真空濃縮すると、84.1gの残留物が得られた。
【0070】この残留物の75.2gの部分を300m
lのヘキサン:酢酸エチル(80:20)中に懸濁さ
せ、シリカゲルを乾式充填したガラスカラム(5.08
cm×50.8cm)中に浸透させた。このカラムを合
計4lの同一溶媒混合物で溶離して脂質およびシリコー
ン油を除去し、次いで4lの塩化メチレン:メタノール
中の1%酢酸(9:1)で溶離して15mlの分画を集
めた。分画を薄層クロマトグラフイーにより分析した。
抗生物質LL−D42067αは、同一溶媒系で黄色ス
ポツト(Rf=0.5)として視的に現われた。抗生物
のほとんどを含有する分画31〜60をプールし、そし
て真空濃縮すると、11.1gの赤色残留物が得られ
た。
【0071】上の残留物の5.5gの部分を、高性能液
体クロマトグラフイー[Prep LC System−500、Prep
PAK−500/C18カートリツジ、アセトニトリル:
水:酢酸(600:400:0.28)、100ml/
分、5.5g/30ml/注入]により分画した。30
の200mlの分画を集めた。分画の分析用高性能液体
クロマトグラフイー分析は、LL−D42067αの主
要部分が分画5中に存在することを示した。分画5を一
夜静置した。母液(これは取つて置いたもの)をデカン
テーシヨンし、結晶を移動相で洗浄し、そして空気乾燥
すると、11mgのLL−D42067αが黄色結晶が
得られた。
【0072】母液をゆつくりした蒸発により濃縮した。
得られる沈殿を遠心により集めると、377mgのLL
−D42067αが黄色非晶質固体として得られた。
【0073】分析用HPLCの条件は、次の通りであつ
た: カラム :μ Bondapak C18、3.9mm×30c
m、ウオーターズ・アソシエーツ(Waters Associate
s)製 移動相 :アセトニトリル:水:酢酸(400:60
0:0.28) 検出手段:UV254nmおよびUV365nm、0.
2AUFS 流速 :1.0ml/分 LL−D42067αの保持体積:11.5ml。
【0074】実施例4 接種物の調製 接種物の種々の段階を生長させるために用いる典型的培
地は、次の処方に従つて調製した: デキストロース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.0% デキストリン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.0% 酵母エキス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.5% NZ Amine AR1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.5% 炭酸カルシウム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.1% 水 ・・・・・・(十分量)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 100% NZ Amine AR1(カゼインの膵臓消化物、Sheff
ield Chemical, Norwich, New York の登録商標) この培地を滅菌した。フラスコ内のこの無菌培地の10
0mlの部分を、アクチノマズラ・マズラエ(Actinoma
dura madurae)亜種(シマオエンシス)simaoensis N
RRL 15734の斜面培養基からの菌糸体の削り落
した物で接種した。次いで、この培地を回転振盪器上で
48〜72時間28℃において激しく撹拌して、一次接
種物を得た。次いでこの一次培養物を使用して上の無菌
培地の10lを接種し、次いでこれを28℃において4
8時間生長させて、二次接種物を得た。次いでこの二次
接種物を使用して槽内の上の無菌培地の250lを接種
し、これを28℃において48時間200l/分の無菌
の空気流のもとに生長させて、三次接種物を得た。
【0075】実施例5 発 酵 次の処方の発酵培地を調製した: スクロース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.0% 大豆粉 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.5% トウモロコシ浸漬液 ・・・・・・・・・・ 0.5% 炭酸カルシウム ・・・・・・・・・・・・・・ 0.5% 水 ・・・・・・(十分量)・・・・・・・・・・100% この培地を滅菌し、次いで上の無菌発酵培地の3000
lにつき125lの実施例1に記載するようにして調製
した三次接種物で接種した。28℃でマツシユの1lに
つき6.6lの無菌空気流を用い、110rpmで作動
する羽根車で撹拌し、かつシリコーン消泡剤を添加して
発酵を137時間実施し、次いでマツシユを収穫した。
【0076】実施例6 LL−D42067βの単離 実施例2に本質的に記載したようにして実施した2回の
発酵から合わせた収穫マツシユの合計4500lをその
体積の1%のケイ藻土と一緒にし、1時間混合し、次い
でpHを濃塩酸で3.0±0.3に調節した。マツシユの
体積の半分の酢酸エチルを加え、この混合物を3時間撹
拌した。マツシユ体積の5%に等しいケイ藻土を加え、
この混合物を濾過した。濾液の酢酸エチル相を分離し、
5%の水性重炭酸ナトリウムで洗浄し、次いで濃縮して
シロツプを得た。この物質をヘプタン:メタノール
(2:1)の間に分配した。
【0077】4.5lのメタノール相を濃縮して残留物
を得、これをヘキサンで粉砕した。ヘキサンをデカンテ
ーシヨンし、残留物を濃縮乾固した。この物質を調製用
逆相HPCLにより、次の条件のもとで精製した:(3
00gのシリカに基づくオクタデシル(C)結合相充填
材料(寸法5.7cm×30cm)、Wieley Associate
s, Inc., Milford, Mass の登録商標) カラム :単一 PrepPAK- −500/C18カートリツ
ジ。
【0078】移動相1:アセトニトリル:水:酢酸
(8,000:12,000:10)。
【0079】2:アセトニトリル:水:酢酸(3,00
0:6,000:5)。
【0080】流速 :50ml/分。
【0081】分画採取:200ml/分画。
【0082】試料装入:2〜3g/30ml注入。
【0083】移動相1を使用すると、LL−D4206
7βは分画7〜10に見出された。これらの分画を合わ
せ、真空蒸発してアセトニトリルの大部分を除去した。
得られる水性懸濁液を等体積の酢酸エチルで処理した。
酢酸エチル相を分離し、順次に等体積の5%の水性重炭
酸ナトリウム、0.1Nの塩酸および水(2回)で洗浄
した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発して
固体を得た。
【0084】この固体を移動相2を用いて再びクロマト
グラフイーにかけた。この移動相において、LL−D4
2067βは分画15〜21中に見出され、これらの分
画を合わせ、前述のように処理すると、純粋なLL−D
42067βが黄色固体として得られた。
【0085】実施例7 試験化合物の抗コクシジウム症剤としての評価 ニワトリの抗コクシジウム症剤としての抗生物質LL−
D42067αおよびLL−D42067βの有用性
を、次の試験において明らかにする。
【0086】この試験において用いる家禽の常用飼料
は、次の通りである: ビタミン−アミノ酸予備混合物 0.5% 微量ミネラル 0.1% 塩化ナトリウム 0.3% リン酸二カルシウム 1.2% 粉砕石灰石 0.5% 安定化脂肪 4.0% 脱水アルフアルフア、17%のタンパク質 2.0% トウモロコシグルテン粉、41%のタンパク質 5.0% メンハーデンの魚粉、60%のタンパク質 5.0% 大豆油粉末、44%のタンパク質 30.0% 粉砕した黄色トウモロコシ 100.0%とする量 上の飼料組成物中のビタミン−アミノ酸予備混合物を、
次の処方から調製する。量の表示は仕上げた飼料組成物
の1kg当りの単位に関係する。
【0087】 ブチル化ヒドロキシトルエン 125.0mg dl−メチオニン 500.0mg ビタミンA 3300.0 I.U. ビタミンD3 1100.0 I.C.U. リボフラビン 4.4mg ビタミンE 2.2 I.U. ナイアシン 27.5mg パントテン酸 8.8mg 塩化コリン 500.0mg 葉酸 1.43mg メナデイオン重硫酸ナトリウム 1.1mg ビタミンB12 11.0mcg 粉砕した黄色トウモロコシ 5.0gとする量 エイメリア・アセルブリナ(Eimeria acervulina)の5
00の胞子形成したオオシスト(oocyst)と未処置対照
において60%〜75%の死亡率を生ずるために十分な
数のエイメリア・テネラ(Eimeria tenella)のオオシ
ストの混合接種物を、生後1日のヒヨコにすべてのヒヨ
コの群の中への直接接種により与えた。ヒヨコは全試験
期間の間飼料および水に自由に接近可能であつた。接種
2日前に、いくつかレベルの薬物を添加した飼料をヒヨ
コの種々のグループに与えた。接種後7日に、試験を停
止し、ヒヨコを体重測定し、剖検し、そしてそれらの腸
管を病変について検査した。結果を下表に記載する。こ
れらの結果が示すように、0.2ppm〜5.0ppmの
抗生物質を感染したヒヨコに常用飼料中において投与す
るとき、感染したヒヨコの改良された生存率が得られ
る。また、これらのレベルは E. tenella および E. ac
ervulina による病変の有意の抑制を示す。
【0088】
【表10】
【0089】
【表11】
【0090】実施例8 ヒヨコにおける抗コクシジウム症剤としての試験化合物
の評価 ヒヨコにおける種々のコクシジウム種が引き起こす病気
に対する抗コクシジウム症活性により抗生物質LL−D
42067αの有用性を、次の試験により明らかにす
る。エイメリア(Eimeria)の混合種を含有する商用抗
コクシジウム症ワクチンの推奨される濃度の80倍を、
すべてのヒヨコの群の中に直接接種により与えた。接種
時に、ヒヨコは生後10日であつた。接種2日前に、い
くつかのレベルの薬物を添加した飼料をヒヨコの種々の
グループに与えた。接種後6日に、試験を停止し、そし
てヒヨコの腸管を病変について検査した。病変の存在ま
たは不存在およびそのひどさに依存して0〜4/鳥の範
囲の評点を各ヒヨコに割当てた。これにグループ当りの
鳥の数を掛ける。病変の減少率を次のように計算した:
【0091】
【数1】 結果を下表XIに記載する。これらの結果が示すよう
に、ヒヨコにおけるエイメリア(Eimeria)の5種から
の病変を常用飼料中の0.2ppm程度に低い薬物濃度
において防止しあるいは有意に減少させることができ
る。
【0092】
【表12】
【図面の簡単な説明】
【図1】LL−D42067α、NRRL 5734
表示される化合物の特性紫外線吸収スペクトルである。
【図2】LL−D42067α、NRRL 15734
と表示される化合物の特性赤外線吸収スペクトルであ
る。
【図3】CDCl溶液中のLL−D42067α、N
RRL 15734と表示される化合物の特性プロトン
核磁気共鳴スペクトルである。
【図4】DMSO溶液中のLL−D42067α、NR
RL 15734と表示される化合物の特性炭素−13
の核磁気共鳴スペクトルである。
【図5】DMSO溶液中のLL−D42067α、NR
RL 15734と表示される化合物の特性プロトン対
炭素−13の化学シストの相関関係である。
【図6】LL−D42067β、NRRL 15734
と表示される化合物の特性紫外線吸収スペクトルであ
る。
【図7】LL−D42067β、NRRL 15734
と表示される化合物の特性赤外線吸収スペクトルであ
る。
【図8】CDCl溶液中のLL−D42067β、N
RRL 15734と表示される特性プロトン核磁気共
鳴スペクトルである。
【図9】CD3OD/CDCl溶液中のLL−D42
067β、NRRL15734と表示される特性炭素−
13の核磁気共鳴スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C12P 17/18 C 7432−4B (C07D 491/16 221:00 311:00 319:00) (C12P 17/18 C12R 1:03) (31)優先権主張番号 593162 (32)優先日 1984年3月26日 (33)優先権主張国 米国(US) (72)発明者 ドナルド・ブルース・ボーダーズ アメリカ合衆国ニユーヨーク州10901サフ アーン・ヘザーヒルレイン13 (72)発明者 ジヨセフ・ジエイコブ・グツドマン アメリカ合衆国ニユーヨーク州10977スプ リングバレイ・グロトクロード134 (72)発明者 レイモンド・トマス・テスタ アメリカ合衆国ニユージヤージイ州07009 シーダーグローブ・ロツクレツジプレイス 55 (72)発明者 ウイリアム・マイケル・メイエス アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08807 ブリツジウオーター・シヤーウツドロード 891 (72)発明者 デビツド・ポール・ラベダ アメリカ合衆国イリノイ州61614ペオリ ア・ウエストピントウラコート2320 (72)発明者 シドニイ・カンター アメリカ合衆国ニユージヤージイ州クラン ベリイ・マーチンバンビユーレンドライブ 44 (72)発明者 ロバート・リー・ケネツト・ジユニア アメリカ合衆国ニユージヤージイ州ランバ ートビル・アールデイ1・ボツクス203 (72)発明者 ガイ・トマス・カーター アメリカ合衆国ニユーヨーク州10901サフ アーン・プレイリイアベニユー8

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温血動物に、 【化1】 並びにそれらの製薬学的におよび薬理学的に許容されう
    る塩から成る群より選択される化合物の殺原生動物的に
    有効量を投与することからなり、前記殺原生動物的に有
    効な化合物を温血動物に約0.0003mg/kg体重
    /日〜約3.0mg/kg体重/日の投与範囲で投与す
    ることを特徴とする温血動物における原生動物感染の抑
    制方法。
  2. 【請求項2】 温血動物が肉生産動物であり、原生動物
    感染がコクシジウム症であり、そして抗コクシジウム症
    剤が、 【化2】 またはそれらの製薬学的および薬理学的に許容されうる
    塩から成る群より選択され;そして前記抗コクシジウム
    剤を前記肉生産動物に0.1ppm〜100ppmの抗
    コクシジウム症剤を含有する固体または液体の担体の形
    態で経口的にあるいは非経口的に投与する請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 前記動物が家禽であり;そして抗コクシ
    ジウム症剤を前記動物に0.1ppm〜5.0ppmの抗
    コクシジウム症剤を含有する飼料または飲料水の形態で
    投与するか、あるいは前記動物が畜牛、ヒツジ、または
    豚であり;そして抗コクシジウム症剤を前記動物に1.
    0ppm〜100ppmの抗コクシジウム剤を含有する
    飼料または飲料水の形態で投与する請求項2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 固体の可食性担体;および約0.000
    01重量%〜約5.0重量%の式 【化3】 の化合物またはそれらの製薬学的もしくは薬理学的に許
    容されうる塩からなることを特徴とする肉生産動物にお
    けるコクシジウム感染症を抑制するための動物飼料また
    は動物飼料の予備混合物。
  5. 【請求項5】 前記動物が家禽であり;そして前記組成
    物が 【化4】 またはそれらの製薬学的もしくは薬理学的に許容されう
    る塩から成る群より選択される化合物の約0.0000
    1/重量%〜約0.0005重量%からなる請求項4記
    載の動物飼料または動物飼料の予備混合物。
  6. 【請求項6】 炭素および窒素の同化可能な源および無
    機の陰イオンおよび陽イオンの塩類を含有する水性栄養
    培地中で発酵させたとき、抗生物質LL−D42067
    αおよびLL−D42067βを回収可能な量で生産す
    ることができることを特徴とする、NRRL 1573
    4の同定特性を有する微生物アクチノマズラ・マズラエ
    (Actinomadura madurae)亜種シマオエンシス(simaoe
    nsis)の生物学的に純粋な培養物。
  7. 【請求項7】 前記微生物が遺伝的に変更されている
    が、抗生物質LL−D42067αまたはLL−D42
    067βを合成する能力をまだ保持するように、前記微
    生物が変異誘発性手段に暴露されている請求項6記載の
    微生物アクチノマズラ・マズラエ(Actinomadura madur
    ae)亜種シマオエンシス(simaoensis)の生物学的に純
    粋な培養物。
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