JPH0626367A - スライド式スロットルバルブ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、スライド式スロットルバルブ装置
に関し、各バンクに設けられたスライドバルブ類を左右
共通部品として、コストを低減するとともに、各バンク
の気筒内でのガス流動を均一にできるようにすることを
目的とする。 【構成】 Ｖ型エンジン１２の一方のバンクにおける各
気筒室への吸気通路１３に気筒配列方向にスライドしう
るように設けられた第１のスライドバルブ１Ａと、他方
のバンクにおける各気筒室への吸気通路１３に気筒配列
方向にスライドしうるように設けられた第２のスライド
バルブ１Ｂとをそなえるとともに、第１のスライドバル
ブ１Ａと第２のスライドバルブ１Ｂとを連動して駆動す
る連動式駆動機構３をそなえ、連動式駆動機構３が第１
のスライドバルブ１Ａと第２のスライドバルブ１Ｂとを
互いに逆方向に駆動するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、高出力型のＶ型エンジ
ンに用いて好適の、スライド式スロットルバルブ装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、エンジンの出力を調整するスロッ
トルバルブ装置の１つとして、スライド式スロットルバ
ルブ装置が用いられている。このスライド式スロットル
バルブ装置とは、エンジンの燃焼室への吸気通路の途中
に板状のバルブ（スライドバルブ）を設けたものであ
り、このスライドバルブをスライドさせることによって
エンジンに吸入される空気の量を調整するものである。

【０００３】つまり、このスライドバルブには、空気が
通過するように、吸気通路とほぼ同等の面積の開口部が
設けられており、このスライドバルブを吸気通路内でガ
イド等に沿って移動（スライド）させることにより、吸
気通路と開口部との重合断面積を変化させて、この吸気
通路を通過しうる空気の量を調整するものである。そし
て、このスライドバルブは、アクセルペダルに連結され
たスロットルワイヤによって作動するようになってお
り、運転者がアクセルペダルを全開状態にした時に、こ
のスライドバルブの開口部と吸気通路とがちょうど重な
って、この吸気通路内を通過できる吸気量が最大になり
エンジンが高回転状態となる。

【０００４】また、運転者がアクセルペダルを離すと、
リターンスプリングによりスライドバルブは閉じられ
て、エンジンが低回転状態となる。この時、エンジンが
アイドリング状態を保てるように、アクセル全閉状態で
もスライドバルブが吸気通路を完全にふさがないように
なっており、少量の空気が吸気通路を通過することがで
きる。

【０００５】このようなスロットルバルブ装置では、ア
クセルを全開にした時（すなわち、吸気通路が全開状態
になった時）、吸気通路内で空気の抵抗になるものが一
切存在しなくなるので、高回転域では吸気通路内の空気
の流れ方に乱れが発生しなくなるという特長がある。し
たがって、高回転域を多用するようなレーシングエンジ
ンには、スライド式スロットルバルブがしばしば用いら
れている。

【０００６】例えば、図４は従来のスライド式スロット
ルバルブ装置がＶ型エンジンに設けられた例を示すが、
図４に示すように、スライドバルブ１Ａ′，１Ｂ′は、
左右の各バンクごとに設けられており、各バンクのスラ
イドバルブ１Ａ′，１Ｂ′は、気筒毎に分割されること
なくそれぞれ一体成形されている。例えば、Ｖ型８気筒
のエンジンの場合、一方のバンクには４つの気筒がそな
えられ、スライドバルブ１Ａ′には、各気筒の吸気通路
に対応して４つの開口部が一直線上に設けられており、
これら４つの開口部がこの片側バンクの各気筒の吸気量
をそれぞれ調整するようになっている。そして、他方の
バンクのスライドバルブ１Ｂ′は、このスライドバルブ
１Ａ′に対して左右対称に形成され、左右対称に設置さ
れている。

【０００７】なお、図４に示すＶ型エンジン１２は、主
にレース等に用いられるような高速エンジンであり、空
気はエアファンネル１１を通じてシリンダヘッド１５内
の燃焼室に取り入れられる。そして、このエアファンネ
ル１１の下部のスロットルボディ１４内に、スライドバ
ルブ１Ａ′，１Ｂ′が設けられており、このスライドバ
ルブ１Ａ′，１Ｂ′の開口部を移動させて空気の吸入量
を変化させることにより、このエンジン１２の回転状態
を調整している。

【０００８】そして、これら左右のバンクに設けられた
スライドバルブ１Ａ′，１Ｂ′は、リンク機構３′によ
り連結されており、図示しないアクセルペダルにより図
示しないスロットルワイヤが引っ張られると、これらの
スライドバルブ１Ａ′，１Ｂ′は同一方向（例えば、図
４中、図面奥行き方向）に移動して空気の吸入量を変化
させる。

【０００９】また、Ｖ型エンジン１２では、通常は一方
のバンク側の部品と他方のバンク側の部品とでは、なる
べく同一部品を使用して、部品点数を抑えコストを低減
している。このため、Ｖ型エンジン１２を上方から見た
ときに、左右各バンクの構成部品は、バンク中心面１６
上の図示しない基準点に対して点対称に配置されてい
る。

【００１０】なお、図４中、符号１７は燃料噴射装置と
してのインジェクタであり、符号１８はリターンスプリ
ングを示している。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなスロットルバルブ装置では、スライドバルブ１
Ａ′，１Ｂ′の移動方向が同一であるため、各バンクご
とに左右対称の形状をしたスライドバルブ１Ａ′，１
Ｂ′と付帯部品とを製造しなければならず、部品点数が
増えてしまうという課題がある。

【００１２】また、一般に、このようなＶ型エンジン１
２では、左右各バンクのシリンダヘッド１５部の部品を
共通化して、これらを左右各バンクで逆方向に向けて配
置している。したがって、左バンクの気筒と右バンクの
気筒とは、左右対称ではなく、互いに１８０°位相のず
れた同形状のものとなる。これに対して各バンクのスラ
イドバルブ１Ａ′，１Ｂ′の移動方向が同一の場合（つ
まり、スライドバルブ１Ａ′，１Ｂ′がバンク中心面１
６に対して左右対称に移動する場合）、両側のバンクで
吸気の流れ方が同一とならずに、シリンダヘッド１５内
の吸気ポート（吸気通路１３内の燃焼室近傍）でのガス
流動が左右バンク間で異なってしまい、均一な吸気流動
が保てないという課題がある。

【００１３】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、Ｖ型エンジンの各バンクに設けられた各スライド
バルブ類を左右共通部品として製造コストを低減すると
ともに、各バンクの気筒内でのガス流動を均一にできる
ようにした、スライド式スロットルバルブ装置を提供す
ることを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】このため、本発明のスラ
イド式スロットルバルブ装置は、Ｖ型エンジンの一方の
バンクにおける各気筒への吸気通路に該吸気通路を開閉
すべく気筒配列方向にスライドしうるように設けられた
第１のスライドバルブと、該Ｖ型エンジンの他方のバン
クにおける各気筒への吸気通路に該吸気通路を開閉すべ
く気筒配列方向にスライドしうるように設けられた第２
のスライドバルブとをそなえるとともに、上記の第１の
スライドバルブと第２のスライドバルブとを連動して駆
動する連動式駆動機構をそなえ、上記連動式駆動機構
が、上記の第１のスライドバルブと第２のスライドバル
ブとを互いに逆方向に駆動するように構成されているこ
とを特徴としている。

【００１５】

【作用】上述の本発明のスライド式スロットルバルブ装
置では、第１のスライドバルブにより、Ｖ型エンジンの
一方のバンクにおける各気筒への吸気通路が開閉され、
第２のスライドバルブにより、このＶ型エンジンの他方
のバンクにおける各気筒への吸気通路が開閉される。こ
の時、第１のスライドバルブと第２のスライドバルブと
は、連動式駆動機構により互いに逆方向に連動して駆動
される。

【００１６】

【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
のスライド式スロットルバルブ装置について説明する
と、図１はその構成を示すエンジン上部の模式的な平面
図であってアイドリング状態を示す図、図２はその構成
を示すエンジン上部の模式的な側面図、図３はその動作
を示すエンジン上部の模式的な平面図であってアクセル
全開時の状態を示す図である。

【００１７】図１，図２に示すように、このスロットル
バルブ装置は、Ｖ型エンジン１２の各バンクの吸気通路
１３の途中に設けられており、左右の各バンクのスライ
ドバルブ１Ａ，１Ｂ（以下、特に左右の区別をしない時
は、これを総称してスライドバルブ１という）によっ
て、エンジン１２に吸入される空気の量を調整するよう
になっている。

【００１８】そして、このスライドバルブ１には、空気
が通過できるように、吸気通路１３とほぼ同等の形状の
開口部２が設けられており、このスライドバルブ１を吸
気通路１３内で図示しないガイド等に沿って移動（スラ
イド）させることにより、吸気通路１３の開口断面積を
変化させるようになっている。また、このエンジン１２
では、空気はエアファンネル１１を通じて燃焼室に取り
入れられるようになっており、このエアファンネル１１
の下部のスロットルボディ１４内に、スライドバルブ１
が設けられている。そして、図１，図３に示すように、
各バンクのスライドバルブ１は同一列の各気筒で共通な
ものとして一体成形されており、例えば、Ｖ型８気筒の
エンジン１２の場合、一方のバンクには４つの気筒がそ
なえられ、スライドバルブ１Ａには、各気筒の吸気通路
に対応して４つの開口部２が一直線上に設けられてお
り、これら４つの開口部２がこの片側バンクの各気筒の
吸気量をそれぞれ調整するようになっている。

【００１９】そして、これらの開口部２は、Ｖ型８気筒
の片側バンクの４気筒分の吸気をそれぞれ調整するよう
になっており、図中右側のバンクには、このスライドバ
ルブ１Ａと同一形状のスライドバルブ１Ｂが設けられて
いる。そして、このスライドバルブ１は、アクセルペダ
ル（図示省略）に連結されたスロットルワイヤ４によっ
て駆動されるようになっており、運転者がアクセルペダ
ルを全開状態にした時に、このスライドバルブ１の開口
部２と吸気通路１３とがちょうど重なって、この吸気通
路１３内を通過できる吸気量が最大になりエンジン１２
が高回転状態となるようになっている。

【００２０】また、運転者がアクセルペダルを離すと、
リターンスプリング（図示省略）によりスライドバルブ
１は閉じられて、エンジン１２が低回転状態となる。こ
の時、アクセル全閉状態でもエンジン１２がアイドリン
グ状態を保てるように、スライドバルブ１が吸気通路１
３を完全に塞がないようになっており、少量の空気が吸
気通路１３を通過することができるようになっている。

【００２１】そして、これら左右のバンクに設けられた
スライドバルブ１Ａ，１Ｂは、連動式駆動機構３により
連結されており、アクセルペダルによりスロットルワイ
ヤ４が引っ張られると、これらのスライドバルブ１Ａ，
１Ｂは互いに逆方向に移動して、バルブ１が開くように
なっている。ここで、この連動式駆動機構３について説
明すると、この連動式駆動機構３には、スライドバルブ
駆動用レバー５Ａ，５Ｂが設けられている。レバー５
Ａ，５Ｂはそれぞれエンジン１２の左右バンク側にピン
結合されており、スライドバルブ１Ａ，１Ｂと平行な
（又は、略平行な）面で回転できるようになっている。

【００２２】図１，図３に示すように、レバー５ＡはＬ
字型の形状に形成されており、２本の腕部６Ａ，７Ａを
有している。そして、レバー５Ａの一方の碗部６Ａに
は、スライドバルブ１Ａが連結しており、また、レバー
５Ａの他方の碗部７Ａの先端には、ユニバーサルジョイ
ント８を介して連結棒９が連結されている。そして、レ
バー５Ｂもレバー５Ａと同様に、Ｌ字型の形状に形成さ
れており、２本の腕部６Ｂ，７Ｂを有している。そし
て、レバー５Ｂの一方の碗部６Ｂには、スライドバルブ
１Ｂが連結している。

【００２３】また、レバー５Ｂの他方の碗部７Ｂの先端
には、上述の連結棒９がユニバーサルジョイント８を介
して連結している。これにより、レバー５Ａ，５Ｂは、
連結棒９を介して連動して同方向へ回転することができ
るようになっている。また、連動式駆動機構３には、扇
形のアクセルレバー１０も設けられている。このアクセ
ルレバー１０は、レバー５Ｂの回転軸と同軸上で回転す
るようになっており、アクセルレバー１０の弧状の外周
部には、アクセルペダルに連結されたスロットルワイヤ
４の端部が固定され巻回されている。また、アクセルレ
バー１０とレバー５Ｂとは固定されており、運転者がア
クセルペダルを踏み込むとスロットルワイヤ４により、
アクセルレバー１０とレバー５Ｂとが図１中、時計回り
に回転するようになっている。

【００２４】これにより、レバー５Ｂの碗部６Ｂに連結
されたスライドバルブ１Ｂが図中下方向に移動するとと
もに、レバー５Ｂの碗部７Ｂに連結された連結棒９が図
中右方向に移動して、レバー５Ａを時計回りに回転さ
せ、レバー５Ａの碗部６Ａに直結されたスライドバルブ
１Ａが図中上方向に移動するようになっている。このよ
うにして、左右のスライドバルブ１Ａ，１Ｂは互いに逆
方向に移動するようになっている。なお、図１，２中の
符号１７は燃料噴射装置としてのインジェクタを示して
いる。

【００２５】本発明の一実施例としてのスライド式スロ
ットルバルブ装置は、上述のように構成されているの
で、スライドバルブ１は、アクセルペダルに連結された
スロットルワイヤ４によって駆動される。そして、この
スライドバルブ１を吸気通路１３内でガイド等に沿って
移動（スライド）させることにより、吸気通路１３の断
面積を変化させて、吸気量を調整することができる。

【００２６】そして、左右のバンクに設けられたスライ
ドバルブ１Ａ，１Ｂは、連動式駆動機構３により連結さ
れて、アクセルペダルによりスロットルワイヤ４が引っ
張られると、これらのスライドバルブ１Ａ，１Ｂは互い
に逆方向に移動して、エンジン１２の出力が調整され
る。つまり、運転者がアクセルペダルを踏み込むと、ス
ロットルワイヤ４により、アクセルレバー１０とレバー
５Ｂとが図１中、時計回りに回転する。これにより、レ
バー５Ｂの碗部６Ｂに連結されたスライドバルブ１Ｂが
図中下方向に移動する。また、レバー５Ｂの碗部７Ｂに
連結された連結棒９は図中右方向に移動して、レバー５
Ａを時計回りに回転させる。これにより、レバー５Ａの
碗部６Ａがスライドバルブ１Ａを図中上方向に駆動す
る。

【００２７】そして、運転者がアクセルペダルを全開状
態にした時に、図３に示すように、このスライドバルブ
１の開口部２と吸気通路１３とがちょうど重なって、吸
気通路１３内を通過できる吸気量が最大になりエンジン
１２が高回転状態になる。また、運転者がアクセルペダ
ルを離すと、リターンスプリングによりスライドバルブ
１は閉じられて、エンジン１２が低回転状態となる。こ
の時、図１に示すように、アクセル全閉状態でもスライ
ドバルブ１が吸気通路１３を完全にふさがないので、少
量の空気が吸気通路１３を通過することができ、エンジ
ン１２のアイドリング状態が保たれる。

【００２８】このように、本発明のスライド式スロット
ルバルブ装置では、左右各バンクに設けられたスライド
バルブ１Ａ，１Ｂが互いに逆方向に移動するので、左右
のスライドバルブ１Ａ，１Ｂを同一形状とすることがで
きる。したがって、各スライドバルブを左右共通部品と
することができ、これに付随する部品も左右共通にする
ことができ、部品点数の削減によりコストを低減するこ
とができるようになる。

【００２９】また、このようなＶ型エンジン１２では、
左右各バンクのシリンダヘッド部（図示省略）の部品を
共通化して、これらを左右各バンクで逆方向に向けて配
置している。したがって、左バンクの気筒と右バンクの
気筒とは、左右対称ではなく、互いに１８０°位相のず
れた同形状のものとなる。そして、これに対して各バン
クのスライドバルブ１Ａ，１Ｂの移動方向も逆方向であ
るので、このＶ型エンジン１２は、両側のバンクで吸気
の流れ方が同一となり、シリンダヘッド１５内の吸気ポ
ート（吸気通路１３内の燃焼室近傍）でのガス流動が左
右バンクとも均一となり、良好な吸気流動を保つことが
できる。

【００３０】また、このような構成により、エンジン１
２のバンク中心面１６よりに図示しないスロットルポジ
ションセンサ等を容易に配置することができる。なお、
本発明のスライド式スロットルバルブ装置は、一対のス
ライドバルブ１を互いに逆方向にスライドさせる構成で
あればよく、その連動駆動機構も本実施例のものに限定
されるものではない。

【００３１】また、本スライド式スロットルバルブ装置
は、実施例の気筒数に限定されるものではなく、Ｖ型エ
ンジンに広く適用することができる。

【００３２】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明のスライド
式スロットルバルブ装置によれば、Ｖ型エンジンの一方
のバンクにおける各気筒への吸気通路に該吸気通路を開
閉すべく気筒配列方向にスライドしうるように設けられ
た第１のスライドバルブと、該Ｖ型エンジンの他方のバ
ンクにおける各気筒への吸気通路に該吸気通路を開閉す
べく気筒配列方向にスライドしうるように設けられた第
２のスライドバルブとをそなえるとともに、上記の第１
のスライドバルブと第２のスライドバルブとを連動して
駆動する連動式駆動機構をそなえ、上記連動式駆動機構
が、上記の第１のスライドバルブと第２のスライドバル
ブとを互いに逆方向に駆動するように構成されるという
構造により、左右各バンクに設けられたスライドバルブ
を左右共通部品とすることができ、部品点数やコストを
低減することができるという利点がある。

【００３３】また、シリンダヘッド内の吸気ポートでの
吸気の流れ方が左右バンクの各気筒とも均一となり、良
好なな吸気流動を保つことができ、エンジンのバンク中
心線よりにスロットルポジションセンサ等を容易に配置
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例としてのスライド式スロット
ルバルブ装置の構成を示すエンジン上部の模式的な平面
図であってアイドリング状態を示す図である。

【図２】本発明の一実施例としてのスライド式スロット
ルバルブ装置の構成を示すエンジン上部の模式的な側面
図である。

【図３】本発明の一実施例としてのスライド式スロット
ルバルブ装置の動作を示すエンジン上部の模式的な平面
図であってアクセル全開時の状態を示す図である。

【図４】従来のスライド式スロットルバルブ装置を用い
たＶ型エンジンを示す模式図である。

【符号の説明】

１，１Ａ，１Ｂ，１Ａ′，１Ｂ′ スライドバルブ ２ 開口部 ３，３′ 連動式駆動機構 ４ スロットルワイヤ ５Ａ，５Ｂ スライドバルブ駆動用レバー ６Ａ，６Ｂ，７Ａ，７Ｂ レバー腕部 ８ ユニバーサルジョイント ９ 連結棒 １０ アクセルレバー １１ エアファンネル １２ エンジン本体 １３ 吸気通路 １４ スロットルボディ １５ シリンダヘッド １６ バンク中心面 １７ インジェクタ １８ リターンスプリング

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 Ｖ型エンジンの一方のバンクにおける各
   気筒への吸気通路に該吸気通路を開閉すべく気筒配列方
   向にスライドしうるように設けられた第１のスライドバ
   ルブと、該Ｖ型エンジンの他方のバンクにおける各気筒
   への吸気通路に該吸気通路を開閉すべく気筒配列方向に
   スライドしうるように設けられた第２のスライドバルブ
   とをそなえるとともに、上記の第１のスライドバルブと
   第２のスライドバルブとを連動して駆動する連動式駆動
   機構をそなえ、上記連動式駆動機構が、上記の第１のス
   ライドバルブと第２のスライドバルブとを互いに逆方向
   に駆動するように構成されていることを特徴とする、ス
   ライド式スロットルバルブ装置。