JPH0626313U - 自動リニア補償機能を有する高周波電力増幅器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビジョン用高周波大電力増幅器のように
専用チャンネルとして使用する電力増幅器において，１
つの電力増幅器で異なるチャンネルでも高性能に使用で
きるようにする。 【構成】 一般的な電力増幅器に周波数検出部，バイア
ス電流設定回路を追加し，周波数検出部で使用周波数を
検出し，バイアス電流設定回路でその周波数での電力増
幅用トランジスタの最適なバイアス電流値に設定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動リニア補償機能を有する高周波電力増幅器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来においては，例えば，テレビジョン用高周波大電力増幅器は，専用チャン ネル用に調整されており，他のチャンネルで使用する場合，飽和出力，リニアリ ティ等が多少違うため，ＲＦトランジスタのバイアス電流を再調整する必要があ った。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前述の従来技術においては，電力増幅器をあるチャンネルに適合するように調 整したものを異なるチャンネル（周波数）で使用する場合，バイアス電流の再調 整が必要となる欠点があった。本考案はこれらの欠点を除去し，１つの電力増幅 器が広帯域に高性能で使用できるようにすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は，上記目的を達成するため，周波数を電圧に変換し，その電圧を検出 した周波数での最適なバイアス電流となるようにトランジスタに加えるものであ る。

【０００５】

【作用】

その結果，この電力増幅器は，その使用する周波数において，そのつど調整し なくとも最適なバイアス電流に自動的に設定されるため，広帯域に渡り高性能で 使用できる。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案の一実施例を図１に示す。ＲＦ信号入力端子５に加えられた入力 信号は，方向性結合器（又はカプラー）１を通り電力増幅用トランジスタ２によ り増幅され，ＲＦ信号出力端子６により出力され，負荷７に接続される。この時 ，方向性結合器１により取出されたＲＦ信号は，周波数検出部３に入力され電圧 に変換される。この電圧を，周波数によりあらかじめ決めてあるバイアス電流と なるような電圧に変換する，バイアス設定回路４に送り，最適なバイアス電流に することが出来る。 これにより，周波数の違いによりリニアリティのカーブが違う場合，性能を満 足するように自動的に設定できる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば，１台の電力増幅器で広帯域に使用できる。これによりチャン ネルの違う２種類以上の送信機を持つ場合，予備の電力増幅器は１台で済むこと になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 方向性結合器 ２ 電力増幅用トランジスタ ３ 周波数検出部 ４ バイアス設定回路 ５ ＲＦ信号入力端子 ６ ＲＦ信号出力端子 ７ 負荷

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送波周波数を検出する回路と，高周波
   電力増幅用トランジスタに対しその周波数での入出力直
   線性が最適となるバイアス電流に設定する回路とを備え
   たことを特徴とする自動リニア補償機能を有する高周波
   電力増幅器。