JPH06262436A - 放電加工機の移動軌跡表示装置 - Google Patents

放電加工機の移動軌跡表示装置

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JPH06262436A
JPH06262436A JP5079493A JP5079493A JPH06262436A JP H06262436 A JPH06262436 A JP H06262436A JP 5079493 A JP5079493 A JP 5079493A JP 5079493 A JP5079493 A JP 5079493A JP H06262436 A JPH06262436 A JP H06262436A
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discharge machine
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 NCプログラムを各部分に分割し、各部分毎
に形状のグラフィック表示に最適なスケール値で順次表
示できること。 【構成】 ワーク交換或いはパレット交換に伴なうワー
ク或いはパレット毎の移動軌跡が表示部1に重なって表
示されないように、部分認識手段4でNCプログラムに
含まれるワーク交換或いはパレット交換コードまでを一
つの部分と認識し、スケール算出手段5で各部分ごとに
最適なスケール値を算出し、移動軌跡表示手段6によ
り、一旦、以前の表示を消去してから、新たな移動軌跡
を表示部1にグラフィック表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電加工機の移動軌跡
の表示装置に関するものであり、特に、ワイヤ放電加工
機による加工形状のグラフィック表示に係わるもので、
数値制御(以下、NCという)プログラムがワーク交換
コードやパレット交換コードを含んでいる場合、或いは
多数個取りの加工である場合にも、加工形状の表示が重
なったり、一つ一つの形状が非常に小さくなったりする
ことがなく、各加工形状を最適なスケール値で順次表示
できる放電加工機の移動軌跡表示装置に関するものであ
る。
【0002】なお、ワークを交換しても、ワークを取付
けたパレットを交換しても、加工形状の表示に関しては
全く差異はないので、簡単のため、以降はワークの交換
だけに言及するが、全てパレットの交換にも当て嵌まる
ものである。
【0003】
【従来の技術】図12は従来のワイヤ放電加工機の移動
軌跡表示装置を示す構成図であり、移動軌跡によって加
工形状を表わす。図において、1はNCプログラムに表
わされたワイヤ放電加工機の移動軌跡をグラフィック表
示する表示部、2はNCプログラムを記憶しておくNC
プログラム記憶部、3は前記NCプログラム記憶部2か
らNCプログラムを読出して解釈するNCプログラム解
釈手段、5は各加工形状等のスケール値を算出するため
のスケール算出手段、6は各加工形状等の移動軌跡を表
示する移動軌跡表示手段である。
【0004】この構成のワイヤ放電加工機の移動軌跡表
示装置では、NCプログラム解釈手段3はNCプログラ
ム記憶部2からNCプログラムを1ブロックずつ読出し
て解釈し、ブロック毎の移動距離等を解釈結果として求
める。これをスケール算出手段5に与えて、スケール算
出手段5はXY座標の最大値・最小値を記憶して、最終
的にNCプログラム解釈手段3がNCプログラムの最後
のブロックの解釈結果をスケール算出手段5に与えると
全体のスケール値が決定され、これを移動軌跡表示手段
6に与えるとともに、NCプログラム解釈手段3はもう
一度NCプログラムの先頭から解釈を開始して、今度は
その解釈結果を移動軌跡表示手段6に与え、移動軌跡表
示手段6は表示データを作成して表示部1に与え、その
結果、図13或いは図14に示すような描画結果が得ら
れる。
【0005】図13はNCプログラムがワーク交換コー
ドを含む場合における従来のワイヤ放電加工機の移動軌
跡表示装置によるグラフィック表示結果を示す図であ
る。図において、10は表示部1の表示枠であり、A〜
Cは表示枠10内に表示される各加工形状を示す。図に
示すように、加工形状A〜Cが各々重なってしまって非
常に見辛くなっている。これに対応するNCプログラム
例は図15であり、図15はワーク交換コードを含むN
Cプログラムの一部を示すプログラムである。ワイヤ放
電加工ではワークをワイヤ電極でもって糸鋸のように刳
貫いて加工するため、特殊な部分を除いて加工軌跡が交
差することはない。しかし、この場合のように、1本の
NCプログラムの途中でワークを交換しながら加工する
場合には、当然1個目のワークに対する加工形状と2個
目以降のワークに対する加工形状が重なったり、交差し
たりすることは有り得ることである。
【0006】図14はワイヤ自動供給装置等を用いた多
数個取りの場合における従来のワイヤ放電加工機の移動
軌跡表示装置によるグラフィック表示結果を示す図であ
る。図において、D1 〜D6 、E1 〜E6 、F1 〜F6
は表示部1の表示枠10内に表示される各加工形状を示
す。図に示すように、NCプログラムがワーク交換コー
ドを含まないにしても、ワイヤ自動供給装置等を用いた
多数個取りの場合には、一度に各加工形状D1 〜D6 ,
E1 〜E6 ,F1 〜F6 が表示され、非常に細かな表示
結果となる。これは、途中でワークを交換しないため、
加工形状が重なったりしないものの、一つ一つの加工形
状が非常に小さくなって見辛くなっている。これに対応
するNCプログラム例は図16であり、図16はワイヤ
挿入コードを含む多数個取りNCプログラムの一部を示
すプログラムである。これらは、いずれも一本のNCプ
ログラムを一つの加工形状と見なしてしまうために起こ
る不都合である。
【0007】ここで、従来のワイヤ放電加工機の移動軌
跡表示装置の動作について説明する。図17は従来のワ
イヤ放電加工機の移動軌跡表示装置の動作を示すフロー
チャートである。図において、まず、ステップS1でN
Cプログラム解釈手段3がNCプログラムの先頭を読出
して解釈し、その結果をスケール算出手段5に与える。
ステップS2でスケール算出手段5がXY座標の最大
値、最小値を記憶し、ステップS3でNCプログラムの
最後か否かを判断する。NCプログラムの最後でない場
合には、ステップS4でNCプログラム解釈手段3がN
Cプログラムの次のブロックを読出して解釈し、その結
果をスケール算出手段5に与え、再び、ステップS2へ
戻る。こうして、NCプログラムの最後まで上記のステ
ップS4及びステップS2の処理が済むと、ステップS
5に進み、NCプログラム解釈手段3がNCプログラム
の先頭を読出して解釈し、その結果を移動軌跡表示手段
6に与え、ステップS6で移動軌跡表示手段6がスケー
ル算出手段5から与えられたスケール値をセットする。
そして、ステップS7で移動軌跡表示手段6はNCプロ
グラム解釈手段3から与えられたデータにより1ブロッ
ク分の軌跡を表示部1に表示し、ステップS8でNCプ
ログラムの最後か否かを判断する。NCプログラムの最
後でない場合には、ステップS9でNCプログラム解釈
手段3がNCプログラムの次のブロックを読出して解釈
し、その結果を移動軌跡表示手段6に与え、再び、ステ
ップS7へ戻る。こうして、NCプログラムの最後まで
上記のステップS9及びステップS7の処理が済むと、
この一連の処理を終了する。
【0008】また、従来のこの種のワイヤ放電加工機の
移動軌跡表示装置に関連するものとして、特開平2−6
2607号公報に掲載の技術がある。この公報には、N
Cプログラムに現われる特定のワーク座標系のみを指定
し、その座標系のみを描画することによって、描画図形
の重なりを防ぐ技術が公開されている。しかし、ワーク
を交換しながら連続的に加工する場合には、通常、一つ
一つのワークに異なるワーク座標系を与えることはしな
いため、必しも効果を奏しない。
【0009】さらに、特開平3−147109号公報に
は、指定された工具の軌跡のみを描画することによっ
て、描画図形の重なりを防ぐ技術が公開されている。し
かし、ここでは、前もってNCプログラム全体の工具軌
跡情報を作成して、それを工具軌跡情報記憶部に一旦格
納する方法が採られているため、ワークを交換しながら
連続的に加工する場合には、ワークとNCプログラムの
対応は予め決定することができても、ワークを加工する
順序は加工の時点ならないと決定されない場合も多い。
このような場合には、予め、NCプログラム全体の工具
軌跡を作成しておくことは不可能である。この他、従来
のこの種のワイヤ放電加工機の移動軌跡表示装置に関連
するものとして、特開平4−174006号、特開昭6
1−111846号、特開平2−12405号、特開昭
60−134911号公報に掲載の技術がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】まず、第1の問題につ
いて述べる。上記のような従来のワイヤ放電加工機の移
動軌跡表示装置では、一本のNCプログラムの中にワー
ク交換コードが含まれていた場合には、加工軌跡の表示
が重なってしまい、非常に見辛くなることがあった。つ
まり、ワークを交換することによって、交換前のワーク
に対する加工軌跡と交換後のワークに対する加工軌跡と
は実際の加工上は互いに何の干渉もしないにも拘らず、
表示画面上ではそれらの軌跡が全く自由に決められるた
めであった。
【0011】次に、第2の問題について述べる。一本の
NCプログラムがワイヤ自動供給装置等を用いた多数個
取りのデータである場合には、画面全体には多数個取り
の全部の形状が収まるように表示されるため、全体の配
置は一目で見ることができるものの、各形状の表示は小
さくなり見辛くなっていた。
【0012】次に、第3の問題について述べる。特定の
加工軌跡のみを表示するために、特定のワーク座標のみ
に関する加工軌跡のみを表示するとしても、ワークを連
続的に交換しながら加工する場合には、予め全てのワー
クに異なるワーク座標を割当てておくことはできなかっ
た。
【0013】次に、第4の問題について述べる。特定の
加工軌跡のみを表示するために、前もってNCプログラ
ム全体の工具軌跡情報を作成し、それを工具軌跡情報記
憶部に一旦格納しておいて、その後、特定の軌跡情報の
みを取出して表示しようとしても、ワークを交換しなが
ら連続的に加工する場合には、ワークとNCプログラム
の対応は予め決定することができても、ワークを加工す
る順序は加工の時点にならないと決定されない場合も多
かった。このような場合には、予めNCプログラム全体
の工具軌跡を作成しておくことは不可能であった。
【0014】そこで、請求項1の発明は、上記の第1の
問題と第3、第4の問題を解決できる放電加工機の移動
軌跡表示装置の提供を課題とし、請求項2の発明は、第
2の問題と第3、第4の問題を解決できる放電加工機の
移動軌跡表示装置の提供を課題とするものである。ま
た、請求項3の発明は、第1及び第2の問題に関し、請
求項1、請求項2の発明とは異なる方法で解決できると
ともに、第3、第4の問題を解決できる放電加工機の移
動軌跡表示装置の提供を課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
放電加工機の移動軌跡表示装置は、NCプログラムの先
頭から前記NCプログラムに含まれるワーク交換或いは
パレット交換コードまでを第1の部分と認識し、前記ワ
ーク交換或いはパレット交換コードから次のワーク交換
或いはパレット交換コードまでを第2の部分と認識し、
同様にして、順次、ワーク交換或いはパレット交換コー
ドから次のワーク交換或いはパレット交換コードまでを
全体の一部分と認識し、最後に現われるワーク交換或い
はパレット交換コードから前記NCプログラムの終了ま
でを最後の部分と認識する部分認識手段と、前記各部分
毎に、各部分の先頭から各部分の終了までのNCプログ
ラムを解析し、前記各部分の移動軌跡のXY方向のそれ
ぞれの最小値と最大値を算出して最適なスケール値を算
出するスケール算出手段と、前記スケール算出手段によ
って算出されたスケール値に従って、一旦表示画面を消
去してから前記表示画面に前記各部分の移動軌跡を表示
する移動軌跡表示手段とを有し、NCプログラムに表わ
された放電加工機の移動軌跡をグラフィック表示するも
のである。
【0016】請求項2の発明にかかる放電加工機の移動
軌跡表示装置は、NCプログラムの先頭から前記NCプ
ログラムに含まれるG0コードまでを第1の部分と認識
し、前記G0コードから次のG0コードまでを第2の部
分と認識し、同様にして、順次、G0コードから次のG
0コードまでを全体の一部分と認識し、最後に現われる
G0コードから前記NCプログラムの終了までを最後の
部分と認識する部分認識手段と、前記各部分毎に、各部
分の先頭から各部分の終了までのNCプログラムを解析
し、前記各部分の移動軌跡のXY方向のそれぞれの最小
値と最大値を算出して最適なスケール値を算出するスケ
ール算出手段と、前記スケール算出手段によって算出さ
れたスケール値に従って、一旦表示画面を消去してから
前記表示画面に前記各部分の移動軌跡を表示する移動軌
跡表示手段とを有し、NCプログラムに表わされた放電
加工機の移動軌跡をグラフィック表示するものである。
【0017】請求項3の発明にかかる放電加工機の移動
軌跡表示装置は、NCプログラムの先頭から現われた特
定のネスティングレベル以上のサブプログラムを第1の
部分と認識し、次に現われた特定のネスティングレベル
以上のサブプログラムを第2の部分と認識し、同様にし
て、順次、現われた特定のネスティングレベル以上のサ
ブプログラムを全体の一部分と認識し、最後に現われる
特定のネスティングレベル以上のサブプログラムを最後
の部分と認識する部分認識手段と、前記各部分毎に、各
部分の先頭から各部分の終了までのNCプログラムを解
析し、前記各部分の移動軌跡のXY方向のそれぞれの最
小値と最大値を算出して最適なスケール値を算出するス
ケール算出手段と、前記スケール算出手段によって算出
されたスケール値に従って、一旦表示画面を消去してか
ら前記表示画面に前記各部分の移動軌跡を表示する移動
軌跡表示手段とを有し、NCプログラムに表わされた放
電加工機の移動軌跡をグラフィック表示するものであ
る。
【0018】
【作用】請求項1の発明の放電加工機の移動軌跡表示装
置においては、NCプログラムに含まれるワーク交換或
いはパレット交換コードまでを一つの部分と認識し、各
部分ごとに最適なスケール値を算出し、一旦、以前の表
示を消去してから、新たな移動軌跡を表示するものであ
るから、ワーク交換或いはパレット交換に伴なうワーク
或いはパレット毎の移動軌跡が重なって表示されること
がない。
【0019】請求項2の発明の放電加工機の移動軌跡表
示装置においては、NCプログラムに含まれるG0コー
ドから次のG0コードまでを一つの部分と認識し、各部
分ごとに最適なスケール値を算出し、一旦、以前の表示
を消去してから、新たな移動軌跡を表示するものである
から、多数個取りの各形状の表示も、その都度再表示さ
れ、各形状の表示が小さくならない。
【0020】請求項3の発明の放電加工機の移動軌跡表
示装置においては、NCプログラムの特定のネスティン
グレベル以上のサブプログラムを一つの部分と認識し、
各部分ごとに最適なスケール値を算出し、一旦、以前の
表示を消去してから、新たな移動軌跡を表示するもので
あるから、サブプログラム単位でワーク交換或いはパレ
ット交換するように作成されたNCプログラムの場合
に、ワーク交換或いはパレット交換に伴なうワーク或い
はパレット毎の移動軌跡が重なって表示されることがな
くなり、また、サブプログラム単位で多数個取りの各形
状の加工を行うように作成されたNCプログラムの場合
にも、多数個取りの各形状の表示が小さくならない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の放電加工機の移動軌跡表示装
置をワイヤ放電加工機に用いた各実施例について説明す
る。 〈第一実施例〉
【0022】図1は本発明の第一実施例であるワイヤ放
電加工機の移動軌跡表示装置を示す構成図である。図
中、上記従来例と同一符号及び記号は上記従来例の構成
部分と同一または相当する構成部分を示す。なお、NC
プログラムの例としては、従来例で示した図15の例を
用いる。図において、4はNCプログラムを所定の手順
に従って部分毎に認識する部分認識手段である。この部
分認識手段4以外の構成要素は、上記従来例と同一であ
る。
【0023】ここで、この構成のワイヤ放電加工機の移
動軌跡表示装置の動作を図2及び図3を用いて説明す
る。図2及び図3は本発明の第一実施例であるワイヤ放
電加工機の移動軌跡表示装置の動作を示すフローチャー
トである。図において、まず、ステップS11でNCプ
ログラム解釈手段3はNCプログラム記憶部2からNC
プログラムを1ブロックずつ読出して解釈し、ブロック
毎の移動距離等を解釈結果として求める。これを部分認
識手段4に与えるとともにスケール算出手段5にも与え
る。部分認識手段4は今回読出されたブロックがワーク
交換コードであるか否かをチェックする。一方、ステッ
プS12でスケール算出手段5はXY座標の最大値・最
小値を記憶する。ステップS14で部分認識手段4がワ
ーク交換コードを検出するまでは、ステップS15でN
Cプログラム解釈手段3から次のブロックが読出され
て、同様の繰返し動作を行うが、ワーク交換コードが検
出されると、部分認識手段4はここを一つの区切りと見
なして、NCプログラム解釈手段3とスケール算出手段
5に知らせる。ステップS14でのワーク交換コードを
検出する動作は、ステップS13でNCプログラムの最
後と判断されるまで行なわれる。
【0024】この後、ステップS16に移行し、NCプ
ログラム解釈手段3は、先頭からNCプログラムを読み
直して、その解釈結果を移動軌跡表示手段6に与え、同
時にスケール算出手段5は先の結果による全体のスケー
ル値を移動軌跡表示手段6に与える。そして、ステップ
S17で移動軌跡表示手段6はスケール算出手段5から
与えられたスケール値をセットする。以降は、次のワー
ク交換コードを部分認識手段4が検出するまで、ステッ
プS18で1ブロックごとに移動軌跡表示手段6が表示
データを作成して表示部1に与える。その結果、図4に
示すような描画結果が得られる。図4は本発明の第一実
施例による描画結果を示す図であり、(a)、(b)、
(c)の順に描画される。即ち、まず、図4の(a)に
示すように表示枠10内には加工形状Aのみが表示され
る。次に、同様に、NCプログラムの最後まで、ワーク
交換コードを区切りとして描画を続けると、図4の
(b)のように表示枠10内には加工形状Bが、次に図
4の(c)のように表示枠10内には加工形状Cが表示
される描画結果となる。つまり、ステップS19でNC
プログラムの最後と判断されるまで、またステップS2
0でワーク交換コードを検出するまで、ステップS21
でNCプログラム解釈手段3はNCプログラムの次のブ
ロックを読出して解釈し、その結果を移動軌跡表示手段
6に与えた後ステップS18に戻り、1ブロックごとに
表示部1に移動軌跡がグラフィック表示される。
【0025】このように、本実施例のワイヤ放電加工機
の移動軌跡表示装置は、NCプログラムに表わされたワ
イヤ放電加工機の移動軌跡をグラフィック表示する表示
部1、NCプログラムを記憶しておくNCプログラム記
憶部2、前記NCプログラム記憶部2からNCプログラ
ムを読出して解釈するNCプログラム解釈手段3を備え
たワイヤ放電加工装置において、前記NCプログラムの
先頭から前記NCプログラムに含まれるワーク交換コー
ドまでを第1の部分と認識し、前記ワーク交換コードか
ら次のワーク交換コードまでを第2の部分と認識し、同
様にして、順次、ワーク交換コードから次のワーク交換
コードまでを全体の一部分と認識し、最後に現われるワ
ーク交換コードから前記NCプログラムの終了までを最
後の部分と認識する部分認識手段4と、前記各部分毎
に、各部分の先頭から各部分の終了までのNCプログラ
ムを解析し、前記各部分の移動軌跡のXY方向のそれぞ
れの最小値と最大値を算出して最適なスケール値を算出
するスケール算出手段5と、前記スケール算出手段5に
よって算出されたスケール値に従って、一旦表示画面を
消去してから前記表示画面に前記各部分の移動軌跡を表
示する移動軌跡表示手段6とを備えている。
【0026】即ち、本実施例のワイヤ放電加工機の移動
軌跡表示装置は、NCプログラムに含まれるワーク交換
コードまでを一つの部分と認識し、各部分ごとに最適な
スケール値を算出し、一旦、以前の表示を消去してか
ら、新たな移動軌跡を表示するものである。したがっ
て、従来のようにワーク交換に伴なうワークの移動軌跡
が重なって表示されることがないので、ワークの移動軌
跡が重なって表示されることによる見にくさを解消でき
る。また、NCプログラムをワーク交換コード毎に部分
に分割し、各部分毎に最適なスケール値で形状の表示を
することにより、ワーク交換を含んだ加工であっても、
各加工形状毎に最適なスケール値でグラフィック表示さ
れるので、プログラムのチェック及び加工中のモニタが
容易になる。このため、特定の加工軌跡のみを表示する
ために、特定のワーク座標のみに関する加工軌跡のみを
表示したり、前もってNCプログラム全体の工具軌跡情
報を作成し、それを工具軌跡情報記憶部に一旦格納して
おいて、特定の軌跡情報のみを取出して表示する必要も
ない。
【0027】ところで、本実施例では、部分認識手段4
で、NCプログラムの先頭から前記NCプログラムに含
まれるワーク交換コード毎に各部分として認識する場合
について説明したが、ワーク交換コードに代えてパレッ
ト交換コード毎に認識するようにしてもよく、当然、同
様の効果を奏する。
【0028】〈第二実施例〉図1は本発明の第二実施例
であるワイヤ放電加工機の移動軌跡表示装置を示す構成
図であり、上記第一実施例と共通である。第二実施例と
第一実施例の異なる部分は部分認識手段4が何をもって
部分と見なすかが異なるだけであるため、構成の説明に
は図1を用いる。また、NCプログラムの例としては、
従来例で示した図16の例を用いる。そこで、ここでは
図1の説明として、この構成のワイヤ放電加工機の移動
軌跡表示装置の動作を図5及び図6を用いて説明する。
図5及び図6は本発明の第二実施例であるワイヤ放電加
工機の移動軌跡表示装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【0029】図において、まず、ステップS31でNC
プログラム解釈手段3はNCプログラム記憶部2からN
Cプログラムを1ブロックずつ読出して解釈し、ブロッ
ク毎の移動距離等を解釈結果として求める。これを部分
認識手段4に与えるとともにスケール算出手段5にも与
える。部分認識手段4は今回読出されたブロックがG0
コードであるか否かをチェックする。一方、ステップS
32でスケール算出手段5はXY座標の最大値・最小値
を記憶する。ステップS34で部分認識手段4がG0コ
ードを検出するまでは、ステップS35でNCプログラ
ム解釈手段3から次のブロックが読出されて、同様の繰
返し動作を行うが、G0コードが検出されると、部分認
識手段4はここを一つの区切りと見なして、NCプログ
ラム解釈手段3とスケール算出手段5に知らせる。ステ
ップS34でのG0コードを検出する動作は、ステップ
S33でNCプログラムの最後と判断されるまで行なわ
れる。
【0030】この後、ステップS36に移行し、NCプ
ログラム解釈手段3は、先頭からNCプログラムを読み
直して、その解釈結果を移動軌跡表示手段6に与え、同
時にスケール算出手段5は先の結果による全体のスケー
ル値を移動軌跡表示手段6に与える。そして、ステップ
S37で移動軌跡表示手段6はスケール算出手段5から
与えられたスケール値をセットする。以降は、次のG0
コードを部分認識手段4が検出するまで、ステップS3
8で1ブロックごとに移動軌跡表示手段6が表示データ
を作成して表示部1に与える。その結果、図7に示すよ
うな描画結果が得られる。図7は本発明の第二実施例に
よる描画結果を示す図であり、(a)、(b)、(c)
の順に(a)から順に18個分の形状の描画がされる。
即ち、まず、図7の(a)に示すように表示枠10内に
は加工形状Dが6回繰返し表示される。次に、同様に、
NCプログラムの最後まで、G0コードを区切りとして
描画を続けると、図7の(b)のように表示枠10内に
は加工形状Eが6回繰返し、次に図7の(c)のように
表示枠10内には加工形状Fが6回繰返し表示される描
画結果となる。つまり、ステップS39でNCプログラ
ムの最後と判断されるまで、またステップS40でG0
コードを検出するまで、ステップS41でNCプログラ
ム解釈手段3はNCプログラムの次のブロックを読出し
て解釈し、その結果を移動軌跡表示手段6に与えた後ス
テップS38に戻り、1ブロックごとに表示部1に移動
軌跡がグラフィック表示される。
【0031】このように、本実施例のワイヤ放電加工機
の移動軌跡表示装置は、NCプログラムに表わされたワ
イヤ放電加工機の移動軌跡をグラフィック表示する表示
部1、NCプログラムを記憶しておくNCプログラム記
憶部2、前記NCプログラム記憶部2からNCプログラ
ムを読出して解釈するNCプログラム解釈手段3を備え
たワイヤ放電加工装置において、前記NCプログラムの
先頭から前記NCプログラムに含まれるG0コードまで
を第1の部分と認識し、前記G0コードから次のG0コ
ードまでを第2の部分と認識し、同様にして、順次、G
0コードから次のG0コードまでを全体の一部分と認識
し、最後に現われるG0コードから前記NCプログラム
の終了までを最後の部分と認識する部分認識手段4と、
前記各部分毎に、各部分の先頭から各部分の終了までの
NCプログラムを解析し、前記各部分の移動軌跡のXY
方向のそれぞれの最小値と最大値を算出して最適なスケ
ール値を算出するスケール算出手段5と、前記スケール
算出手段5によって算出されたスケール値に従って、一
旦表示画面を消去してから前記表示画面に前記各部分の
移動軌跡を表示する移動軌跡表示手段6とを備えてい
る。
【0032】即ち、本実施例のワイヤ放電加工機の移動
軌跡表示装置は、NCプログラムに含まれるG0コード
から次のG0コードまでを一つの部分と認識し、各部分
ごとに最適なスケール値を算出し、一旦、以前の表示を
消去してから、新たな移動軌跡を表示するものである。
したがって、多数個取りの各形状の表示も、その都度再
表示され、従来のように各形状の表示が小さくならない
ので、多数個取りの各形状の表示が小さくなることによ
る見にくさを解消できる。また、NCプログラムをG0
コード毎に部分に分割し、各部分毎に最適なスケール値
で形状の表示をすることにより、多数個取りの加工であ
っても、各加工形状毎に最適なスケール値でグラフィッ
ク表示されるので、プログラムのチェック及び加工中の
モニタが容易になる。このため、特定の加工軌跡のみを
表示するために、特定のワーク座標のみに関する加工軌
跡のみを表示したり、前もってNCプログラム全体の工
具軌跡情報を作成し、それを工具軌跡情報記憶部に一旦
格納しておいて、特定の軌跡情報のみを取出して表示す
る必要もない。
【0033】〈第三実施例〉図1は本発明の第三実施例
であるワイヤ放電加工機の移動軌跡表示装置を示す構成
図であり、上記第一及び第二実施例と共通である。上記
実施例と異なる部分は部分認識手段4が何をもって部分
と見なすかが異なるだけであるため、構成の説明には図
1を用いる。また、NCプログラムの例としては図8の
例を用いる。図8はサブプログラムの呼出しを用いたN
Cプログラムの一例を示し、図8のNCプログラム例は
従来例の図15のNCプログラム例に対応するものであ
る。このNCプログラムでは、ワーク交換コードとG0
コードをメインプログラムに記述し、形状加工部分はサ
ブプログラムに記述して、メインプログラムから呼出す
という構成となっている。このような構成のNCプログ
ラムは、通常よく用いられるものである。この例では、
個々の形状部分はサブプログラムのネスティングレベル
1にまとめられていることになるので、ネスティングレ
ベル1以上をひとまとまりと認識して表示すれば、ワー
ク交換コードやG0コードに影響されずに個々の形状を
最適なスケール値で表示することができる。
【0034】ここで、ネスティングレベルの説明をす
る。まず、メインプログラムはネスティングレベル0と
する。メインプログラムから直接呼出されたサブプログ
ラムはネスティングレベル1となり、次に、このサブプ
ログラムから呼出されたサブプログラムはネスティング
レベル2となる。同様にして、以下サブプログラムを呼
出す毎にネスティングレベルは1ずつ増加することにな
る。
【0035】次に、図1の説明として、この構成のワイ
ヤ放電加工機の移動軌跡表示装置の動作を図9及び図1
0を用いて説明する。図9及び図10は本発明の第三実
施例であるワイヤ放電加工機の移動軌跡表示装置の動作
を示すフローチャートである。図において、まず、ステ
ップS51でNCプログラム解釈手段3はNCプログラ
ム記憶部2からNCプログラムを1ブロックずつ読出し
て解釈し、ブロック毎の移動距離等を解釈結果として求
める。これを部分認識手段4に与えるとともにスケール
算出手段5にも与える。部分認識手段4は今回読出され
たブロックがネスティングレベル1以上であるか否かを
チェックする。ネスティングレベル1以上であれば、ス
テップS52でスケール算出手段5はXY座標の最大値
・最小値を記憶する。ステップS54で部分認識手段4
がネスティングレベル1未満、即ち、ネスティングレベ
ル0を検出するまでは、ステップS55でNCプログラ
ム解釈手段3から次のブロックが読出されて、同様の繰
返し動作を行うが、ネスティングレベル1未満が検出さ
れると、部分認識手段4はここを一つの区切りと見なし
て、NCプログラム解釈手段3とスケール算出手段5に
知らせる。ステップS54でのネスティングレベル1未
満を検出する動作は、ステップS53でNCプログラム
の最後と判断されるまで行なわれる。
【0036】この後、ステップS56に移行し、NCプ
ログラム解釈手段3は、先のネスティングレベル1の部
分の先頭からNCプログラムを読み直して、その解釈結
果を移動軌跡表示手段6に与え、同時にスケール算出手
段5は先の結果による全体のスケール値を移動軌跡表示
手段6に与える。そして、ステップS57で移動軌跡表
示手段6はスケール算出手段5から与えられたスケール
値をセットする。以降は、次のネスティングレベル1未
満を部分認識手段4が検出するまで、ステップS58で
1ブロックごとに移動軌跡表示手段6が表示データを作
成して表示部1に与える。その結果、図11に示すよう
な描画結果が得られる。図11は本発明の第三実施例に
よる描画結果を示す図であり、(a)、(b)、(c)
の順に描画される。即ち、まず、図11の(a)に示す
ような加工形状が表示枠10内に表示される。次に、同
様に、NCプログラムの最後まで、ネスティングレベル
を区切りとして描画を続けると、図11の(b)のよう
な加工形状が表示枠10内に、次に図11の(c)のよ
うな加工形状が表示枠10内に表示される描画結果とな
る。つまり、ステップS59でNCプログラムの最後と
判断されるまで、またステップS60でネスティングレ
ベル1以上を検出するまで、ステップS61でNCプロ
グラム解釈手段3はNCプログラムの次のブロックを読
出して解釈し、その結果を移動軌跡表示手段6に与えた
後ステップS58に戻り、1ブロックごとに表示部1に
移動軌跡がグラフィック表示される。
【0037】ところで、ここではネスティングレベル1
を例として説明したが、NCプログラムの構成によって
は2或いは3など、形状加工のプログラムのひとかたま
りを表すネスティングレベルを適当に選んで描画するこ
とになる。
【0038】このように、本実施例のワイヤ放電加工機
の移動軌跡表示装置は、NCプログラムに表わされたワ
イヤ放電加工機の移動軌跡をグラフィック表示する表示
部1、NCプログラムを記憶しておくNCプログラム記
憶部2、前記NCプログラム記憶部2からNCプログラ
ムを読出して解釈するNCプログラム解釈手段3を備え
たワイヤ放電加工装置において、前記NCプログラムの
先頭から現われたネスティングレベル1以上のサブプロ
グラムを第1の部分と認識し、次に現われたネスティン
グレベル1以上のサブプログラムを第2の部分と認識
し、同様にして、順次、現われたネスティングレベル1
以上のサブプログラムを全体の一部分と認識し、最後に
現われるネスティングレベル1以上のサブプログラムを
最後の部分と認識する部分認識手段4と、前記各部分毎
に、各部分の先頭から各部分の終了までのNCプログラ
ムを解析し、前記各部分の移動軌跡のXY方向のそれぞ
れの最小値と最大値を算出して最適なスケール値を算出
するスケール算出手段5と、前記スケール算出手段5に
よって算出されたスケール値に従って、一旦表示画面を
消去してから前記表示画面に前記各部分の移動軌跡を表
示する移動軌跡表示手段6とを備えている。
【0039】即ち、本実施例のワイヤ放電加工機の移動
軌跡表示装置は、NCプログラムの特定のネスティング
レベル以上のサブプログラムを一つの部分と認識し、各
部分ごとに最適なスケール値を算出し、一旦、以前の表
示を消去してから、新たな移動軌跡を表示するものであ
る。
【0040】したがって、サブプログラム単位でワーク
交換或いはパレット交換するように作成されたNCプロ
グラムの場合に、従来のようにワーク交換或いはパレッ
ト交換に伴なうワーク或いはパレット毎の移動軌跡が重
なって表示されることがないので、ワーク或いはパレッ
ト毎の移動軌跡が重なって表示されることによる見にく
さを解消できる。また、サブプログラム単位で多数個取
りの各形状の加工を行うように作成されたNCプログラ
ムの場合にも、従来のように多数個取りの各形状の表示
が小さくならないので、多数個取りの各形状の表示が小
さくなることによる見にくさを解消できる。更に、NC
プログラムをサブプログラムのネスティングレベルによ
って部分に分割し、各部分毎に最適なスケール値でグラ
フィック表示がされるので、プログラムのチェック及び
加工中のモニタが容易になる。しかも、上記第一及び第
二実施例と同様に、特定の加工軌跡のみを表示するため
に、特定のワーク座標のみに関する加工軌跡のみを表示
したり、前もってNCプログラム全体の工具軌跡情報を
作成し、それを工具軌跡情報記憶部に一旦格納しておい
て、特定の軌跡情報のみを取出して表示する必要もな
い。ところで、上記各実施例では、ワイヤ放電加工機の
移動軌跡表示装置について説明したが、ワイヤ放電加工
機以外の放電加工機にも当然応用できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
放電加工機の移動軌跡表示装置は、NCプログラムに表
わされた放電加工機の移動軌跡を表示部にグラフィック
表示するために、記憶された前記NCプログラムを読出
して解釈する部分認識手段と、スケール算出手段と、そ
れらで得られた情報を表示する移動軌跡表示手段とを備
え、NCプログラムに含まれるワーク交換或いはパレッ
ト交換コードまでを一つの部分と認識し、各部分ごとに
最適なスケール値を算出し、一旦、以前の表示を消去し
てから、新たな移動軌跡を表示することにより、ワーク
交換或いはパレット交換に伴なうワーク或いはパレット
毎の移動軌跡が重なって表示されることがないので、ワ
ーク或いはパレット毎の移動軌跡が重なって表示される
ことによる見にくさを解消でき、プログラムのチェック
及び加工中のモニタが容易になる。
【0042】請求項2の発明の放電加工機の移動軌跡表
示装置は、部分認識手段と、スケール算出手段と、移動
軌跡表示手段とを備え、NCプログラムに含まれるG0
コードから次のG0コードまでを一つの部分と認識し、
各部分ごとに最適なスケール値を算出し、一旦、以前の
表示を消去してから、新たな移動軌跡を表示することに
より、多数個取りの各形状の表示も、その都度再表示さ
れ、各形状の表示が小さくならないので、多数個取りの
各形状の表示が小さくなることによる見にくさを解消で
き、プログラムのチェック及び加工中のモニタが容易に
なる。
【0043】請求項3の発明の放電加工機の移動軌跡表
示装置は、部分認識手段とスケール算出手段と移動軌跡
表示手段とを備え、NCプログラムの特定のネスティン
グレベル以上のサブプログラムを一つの部分と認識し、
各部分ごとに最適なスケール値を算出し、一旦、以前の
表示を消去してから、新たな移動軌跡を表示することに
より、サブプログラム単位でワーク交換或いはパレット
交換するように作成されたNCプログラムの場合に、ワ
ーク交換或いはパレット交換に伴なうワーク或いはパレ
ット毎の移動軌跡が重なって表示されることがなくなる
ので、表示が重なることによる見にくさを解消できるだ
けでなく、サブプログラム単位で多数個取りの各形状の
加工を行なうように作成されたNCプログラムの場合に
も、多数個取りの各形状の表示が小さくならないので、
表示が小さくなることによる見にくさを解消でき、プロ
グラムのチェック及び加工中のモニタが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一乃至第三実施例であるワイ
ヤ放電加工機の移動軌跡表示装置を示す構成図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例であるワイヤ放電加
工機の移動軌跡表示装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図3】図3は本発明の第一実施例であるワイヤ放電加
工機の移動軌跡表示装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図4】図4は本発明の第一実施例のワイヤ放電加工機
の移動軌跡表示装置による描画結果を示す図である。
【図5】図5は本発明の第二実施例であるワイヤ放電加
工機の移動軌跡表示装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図6】図6は本発明の第二実施例であるワイヤ放電加
工機の移動軌跡表示装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】図7は本発明の第二実施例のワイヤ放電加工機
の移動軌跡表示装置による描画結果を示す図である。
【図8】図8は本発明の第二実施例であるワイヤ放電加
工機の移動軌跡表示装置のサブプログラムの呼出しを用
いたNCプログラム例を示す図である。
【図9】図9は本発明の第三実施例であるワイヤ放電加
工機の移動軌跡表示装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図10】図10は本発明の第三実施例であるワイヤ放
電加工機の移動軌跡表示装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図11】図11は本発明の第三実施例のワイヤ放電加
工機の移動軌跡表示装置による描画結果を示す図であ
る。
【図12】図12は従来のワイヤ放電加工機の移動軌跡
表示装置を示す構成図である。
【図13】図13はNCプログラムがワーク交換コード
を含む場合における従来のワイヤ放電加工機の移動軌跡
表示装置によるグラフィック表示結果を示す図である。
【図14】図14はワイヤ自動供給装置等を用いた多数
個取りの場合における従来のワイヤ放電加工機の移動軌
跡表示装置によるグラフィック表示結果を示す図であ
る。
【図15】図15はワーク交換コードを含むNCプログ
ラムの一部を示すプログラムである。
【図16】図16はワイヤ挿入コードを含む多数個取り
NCプログラムの一部を示すプログラムである。
【図17】図17は従来のワイヤ放電加工機の移動軌跡
表示装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 表示部 2 NCプログラム記憶部 3 NCプログラム解釈手段 4 部分認識手段 5 スケール算出手段 6 移動軌跡表示手段 10 表示枠 A〜F,D1 〜D6 ,E1 〜E6 ,F1 〜F6 加工形
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】さらに、特開平3−147109号公報に
は、指定された工具の軌跡のみを描画することによっ
て、描画図形の重なりを防ぐ技術が公開されている。し
かし、ここでは、前もってNCプログラム全体の工具軌
跡情報を作成して、それを工具軌跡情報記憶部に一旦格
納する方法が採られているため、ワークを交換しながら
連続的に加工する場合には、ワークとNCプログラムの
対応は予め決定することができても、ワークを加工する
順序は加工の時点にならないと決定されない場合も多
い。このような場合には、予め、NCプログラム全体の
工具軌跡を作成しておくことは不可能である。この他、
従来のこの種のワイヤ放電加工機の移動軌跡表示装置に
関連するものとして、特開平4−174006号、特開
昭61−111846号、特開平2−12405号、特
開昭60−134911号公報に掲載の技術がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶部に記憶された数値制御プログラム
    を読出して解釈し、放電加工機の移動軌跡を表示部にグ
    ラフィック表示する放電加工機の移動軌跡表示装置にお
    いて、 前記数値制御プログラムの先頭から前記数値制御プログ
    ラムに含まれるワーク交換或いはパレット交換コードま
    でを第1の部分と認識し、前記ワーク交換或いはパレッ
    ト交換コードから次のワーク交換或いはパレット交換コ
    ードまでを第2の部分と認識し、同様にして、順次、ワ
    ーク交換或いはパレット交換コードから次のワーク交換
    或いはパレット交換コードまでを全体の一部分と認識
    し、最後に現われるワーク交換或いはパレット交換コー
    ドから前記数値制御プログラムの終了までを最後の部分
    と認識する部分認識手段と、 前記各部分毎に、各部分の先頭から各部分の終了までの
    数値制御プログラムを解析し、前記各部分の移動軌跡の
    XY方向のそれぞれの最小値と最大値を算出して最適な
    スケール値を算出するスケール算出手段と、 前記スケール算出手段によって算出されたスケール値に
    従って、一旦表示画面を消去してから前記表示画面に前
    記各部分の移動軌跡を表示する移動軌跡表示手段とを具
    備することを特徴とする放電加工機の移動軌跡表示装
    置。
  2. 【請求項2】 記憶部に記憶された数値制御プログラム
    を読出して解釈し、放電加工機の移動軌跡を表示部にグ
    ラフィック表示する放電加工機の移動軌跡表示装置にお
    いて、 前記数値制御プログラムの先頭から前記数値制御プログ
    ラムに含まれるG0コードまでを第1の部分と認識し、
    前記G0コードから次のG0コードまでを第2の部分と
    認識し、同様にして、順次、G0コードから次のG0コ
    ードまでを全体の一部分と認識し、最後に現われるG0
    コードから前記数値制御プログラムの終了までを最後の
    部分と認識する部分認識手段と、 前記各部分毎に、各部分の先頭から各部分の終了までの
    数値制御プログラムを解析し、前記各部分の移動軌跡の
    XY方向のそれぞれの最小値と最大値を算出して最適な
    スケール値を算出するスケール算出手段と、 前記スケール算出手段によって算出されたスケール値に
    従って、一旦表示画面を消去してから前記表示画面に前
    記各部分の移動軌跡を表示する移動軌跡表示手段とを具
    備することを特徴とする放電加工機の移動軌跡表示装
    置。
  3. 【請求項3】 記憶部に記憶された数値制御プログラム
    を読出して解釈し、放電加工機の移動軌跡を表示部にグ
    ラフィック表示する放電加工機の移動軌跡表示装置にお
    いて、 前記数値制御プログラムの先頭から現われた特定のネス
    ティングレベル以上のサブプログラムを第1の部分と認
    識し、次に現われた特定のネスティングレベル以上のサ
    ブプログラムを第2の部分と認識し、同様にして、順
    次、現われた特定のネスティングレベル以上のサブプロ
    グラムを全体の一部分と認識し、最後に現われる特定の
    ネスティングレベル以上のサブプログラムを最後の部分
    と認識する部分認識手段と、 前記各部分毎に、各部分の先頭から各部分の終了までの
    数値制御プログラムを解析し、前記各部分の移動軌跡の
    XY方向のそれぞれの最小値と最大値を算出して最適な
    スケール値を算出するスケール算出手段と、 前記スケール算出手段によって算出されたスケール値に
    従って、一旦表示画面を消去してから前記表示画面に前
    記各部分の移動軌跡を表示する移動軌跡表示手段とを具
    備することを特徴とする放電加工機の移動軌跡表示装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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