JPH06262258A - 鋼帯捲取用スリーブの供給方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリーブの供給を自動化して省力化を図ると
ともに、スリーブの選択ミスをなくし、且つスリーブの
供給を迅速に行う。 【構成】 仕様別に鋼帯捲取用のスリーブ２を格納した
立体格納庫１から指定仕様のスリーブ２を出庫するとと
もに、出庫されたスリーブ２の指定仕様をスリーブ確認
装置５により照合確認したうえ、スリーブ搬送装置４に
より指定仕様のスリーブ２をスリーブ装着装置６へ搬送
し、スリーブ装着装置６によりスリーブ２をリール７に
装着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、主に鋼帯の精整ライン
のリールに装着される鋼帯捲取用のスリーブをリールに
装着する鋼帯捲取用スリーブの供給方法に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来、冷間圧延ラインでは同一仕様の鋼
帯捲取用のスリーブをリールに装着するが、コイルの検
査や剪断、梱包等を行う精整ラインにおいては、コイル
の板厚や板幅等の需要家の要求仕様やコイルの材質によ
って後続工程で要求されるスリーブが異なるため、種々
の鋼帯捲取用のスリーブが必要となり、これら多数種の
スリーブは混在して倉庫に収納されている。

【０００３】そして作業員が多数種のスリーブの中から
指定仕様のスリーブを選択してフォークリフトで装着リ
ールまで運搬しているため、スリーブの供給作業に時間
がかかるうえに、作業上スリーブを多段に格納すること
が難しく、スリーブの保管面積が大きくなって在庫管理
が難しくなるという問題があった。しかもスリーブの取
り出し作業を数人の作業員で行うため、安全上も省力化
にも問題があるうえに、多段の格納庫とすることが難し
く、また出庫の際に、仕様違いのスリーブを選択すると
いう問題もあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スリ
ーブの供給を自動化して省力化を図るとともに、スリー
ブの選択ミスをなくし、且つスリーブの供給を迅速に行
うことである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、仕様別に鋼帯
捲取用のスリーブを格納した立体格納庫から指定仕様の
スリーブを出庫するとともに、出庫されたスリーブの指
定仕様をスリーブ確認装置により照合確認したうえ、ス
リーブ搬送装置により指定仕様のスリーブをスリーブ装
着装置へ搬送し、スリーブ装着装置によりスリーブをリ
ールに装着することを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】スリーブに鋼帯が捲き付けられたコイルをリー
ルから外したうえ、次に捲き取られる鋼帯の種類に応じ
た指定仕様のスリーブを立体格納庫から出庫させ、出庫
されたスリーブの仕様を照合確認したうえ、スリーブ搬
送装置によりスリーブをスリーブ装着装置に搬送し、該
スリーブ装着装置によって空リールにスリーブを装着す
る。

【０００７】

【実施例】次に、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。１は仕様別に鋼帯捲取用のスリーブ２を格
納する立体格納庫であり、該立体格納庫１には鋼帯の板
厚、板幅、材質等に対応する各仕様のスリーブ２が格納
棚３別に区画収納されており、ラインスケジュールに応
じて仕様別のスリーブを格納棚３から出庫するようにし
ている。４は立体格納庫１から出庫された指定仕様のス
リーブ２を後記するスリーブ装着装置６に搬送するスリ
ーブ搬送装置であり、該スリーブ搬送装置４は昇降動自
在なチャックによりスリーブ２を立体格納庫１の収納棚
３から把持して搬送するものである。

【０００８】５はスリーブ確認装置であり、該スリーブ
確認装置５はスリーブ装着装置６に搬送されるスリーブ
２の寸法を計測してスリーブ２が指定通りのものか照合
確認し、立体格納庫１に間違えて格納されていたスリー
ブ２がリール７に装着されないようにしている。スリー
ブ確認装置５はＣＣＤカメラにより撮像されたスリーブ
画像を演算処理してスリーブ２の寸法を計測するもので
ある。

【０００９】６、６はスリーブ装着装置であり、該スリ
ーブ装着装置６、６によりスリーブ２はクランプされて
第１あるいは第２のリール７に装着されるものである。
８は立体格納庫１、スリーブ搬送装置４、スリーブ確認
装置５、スリーブ装着装置６等を制御する制御装置、９
はスリーブ搬送装置４の支持レール、１０は立体格納庫
１へスリーブ２を供給するフォークリフトであり、該フ
ォークリフト１０により出庫された格納棚３に、仕様別
にスリーブ２が補給される。

【００１０】次に、前記実施装置に基づいて供給方法を
説明する。第２のリール７において鋼帯の捲き取りが終
了してコイルが搬出されたら、ラインスケジュールから
次に捲き取られる鋼帯の板厚、板幅、材質に対応する仕
様のスリーブ２が制御装置８により指定される。その指
定に基づいて立体格納庫１の指定仕様のスリーブ２が格
納されている格納棚３が開放されて指定仕様のスリーブ
２が引き出される。格納棚３から引き出されたスリーブ
２は、制御装置８により制御されて支持レール９の案内
下に立体格納庫１の前で停止されたスリーブ搬送装置４
のチャックにより把持される。スリーブ搬送装置４に把
持されたスリーブ２はスリーブ確認装置５へ搬送されて
スリーブ２の各寸法を計測され、指定仕様通りのスリー
ブ２か否か照合確認される。

【００１１】このときスリーブ２が指定仕様通りのスリ
ーブ２でない場合には、制御装置８はスリーブ搬送装置
４に間違えて把持したスリーブ２を放棄するよう指示を
出すとともに、該スリーブ搬送装置４に再度指定仕様の
スリーブ２を立体格納庫１に受取に行くよう指示を出
す。そして立体格納庫１で再び指定仕様のスリーブ２を
把持して前記同様スリーブ確認装置５でスリーブ２の仕
様を照合確認し、正しければスリーブ装着装置６に搬送
して第２のリール７に装着する。

【００１２】なお、実施例では、スリーブ確認装置５は
スリーブ２の照合確認をＣＣＤカメラによるスリーブ画
像をコンピュータ処理して判定しているが、スリーブ画
像を作業員が目視して照合確認しても良いことは勿論で
ある、また実施例では立体格納庫１の出庫を制御装置８
により制御しているが、作業員が直接立体格納庫１の出
庫を操作しても良いことは勿論である。

【００１３】

【発明の効果】本発明は、前記説明によって明らかなよ
うに、立体格納庫に仕様別にスリーブを格納しておき、
仕様別にスリーブを出庫するようにするとともに、出庫
されたスリーブの指定仕様が正しいか否かをスリーブ確
認装置で確認したうえ、スリーブ搬送装置でスリーブ装
着装置に搬送し、リールに装着するようにしたから、ス
リーブの搬送、仕様の確認等を自動的に行うことができ
るので、省力化ができるうえに、安全にスリーブの供給
ができる。さらに出庫したスリーブだけを格納棚に補給
すればよいので、在庫管理が容易となるうえに、スリー
ブの供給作業を短時間に行うことができる等種々の利点
を有するもので、従来の問題点を解決した鋼帯捲取用ス
リーブの供給方法として業界にもたらす益極めて大なも
のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す概略図である。

【符号の説明】

１ 立体格納庫 ２ スリーブ ４ スリーブ搬送装置 ５ スリーブ確認装置 ６ スリーブ装着装置 ７ リール

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 仕様別に鋼帯捲取用のスリーブ(2) を格
   納した立体格納庫(1) から指定仕様のスリーブ(2) を出
   庫するとともに、出庫されたスリーブ(2) の指定仕様を
   スリーブ確認装置(5) により照合確認したうえ、スリー
   ブ搬送装置(4) により指定仕様のスリーブ(2) をスリー
   ブ装着装置(6) へ搬送し、スリーブ装着装置(6) により
   スリーブ(2) をリール(7) に装着することを特徴とする
   鋼帯捲取用スリーブの供給方法。