JPH0626198Y2 - 車両用ヘッドレスト - Google Patents

車両用ヘッドレスト

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JPH0626198Y2
JPH0626198Y2 JP2901090U JP2901090U JPH0626198Y2 JP H0626198 Y2 JPH0626198 Y2 JP H0626198Y2 JP 2901090 U JP2901090 U JP 2901090U JP 2901090 U JP2901090 U JP 2901090U JP H0626198 Y2 JPH0626198 Y2 JP H0626198Y2
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JP
Japan
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half body
hollow core
halves
headrest
inward
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Application number
JP2901090U
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English (en)
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JPH03121039U (ja
Inventor
進 吉村
Original Assignee
池田物産株式会社
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Publication date
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両のシートに装着される車両用ヘッドレス
トに関する。
[従来の技術] ヘッドレストは、乗員が衝突事故などによりむち打ち症
になるのを防ぎ、また頭部位置を安定させるために広く
用いられている。
このヘッドレストは、色々な構造が提案されており、例
えば第5図乃至第7図に示すようなものがある。
すなわち、第5図乃至第7図に示すヘッドレスト101
は、中空芯体102と、この中空芯体102を覆うパッ
ド103および表皮材104と、これら中空芯体10
2,パッド103,表皮材104でなるヘッドレスト本
体部101aをシートバック(不図示)の上端部に取り
付けるための逆U字型のステー105などで構成されて
いる。
さらに詳述すると、中空芯体102は、プレス加工され
て略同一の形状で、かつ略同一の外形寸法で一面が開口
する金属薄型容器としてそれぞれ形成された2つの半体
106a,106bの開口部同志を互いに内側に向けた
状態で突き合わせて構成されている。また、各半体10
6a,106bの各開口縁には、凸部107と凹部10
8とが交互に形成されている。そして、2つの半体10
6a,106bの開口部を互いに内側に向け、第7図中
に一点鎖線でその差し込み方向を示すように、一方の半
体106a(または半体106b)の凸部107を他方
の半体106b(または半体106a)の凹部108の
内面に交互に差し込み嵌合させて組み合わせ、中空芯体
102として形成される。一方、ステー105は、その
上端部分105aが半体106aの取付溝109に嵌入
されるとともにスポット溶接などされて半体106aに
固定されている。なお、このようにステー105が取り
付けられた中空芯体102は、その周囲がパッド103
と表皮材104とで覆われてヘッドレスト101として
完成される。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の車両用ヘッドレストで
は、各半体106a,106bの、凸部107および凹
部108をそれぞれ設けている各開口縁のエッジがプレ
ス打ち抜きされたままで鋭く尖った状態になっている。
そして、2つの半体106a,106bの外形寸法が略
同一に形成されて突き合わされているので、例えば衝突
事故などで第5図中に符号Gで示す方向より乗員の頭な
どがぶつかり、半体106aと半体106bとの当接係
合部分に互いに押し合う外力が作用して変形されると
き、その変形する形状が定まらずに同図中で一点鎖線で
示すように、半体106aの上部106Aが内側下方へ
折り曲がるとともに半体106bの上部106Bが斜め
上方へ変形して突き出した状態になる場合がある。する
と、半体106bの上部106Bが乗員の頭などに局部
的な力を与え打撲傷を負わせたり、さらには半体106
bの上部106Bがパッド103や表皮材104を突き
抜けて外部へ突き出しケガを負わせたりする虞があるな
ど、安全性の面で問題点があった。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は異常な外力が加わったときに中空芯体が変形す
る形状を乗員などに影響の少ない形状にし、安全性を向
上させることのできる構造にした車両用ヘッドレストを
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、一面が開口する金属
製薄型容器としてそれぞれ形成された2つの半体の各開
口部を互いに内側に向けた状態で当接係合させて中空芯
体を形成し、前記中空芯体の周囲をパッドで覆ってなる
車両用ヘッドレストにおいて、前記一方の半体の高さ寸
法を前記他方の高さ寸法よりも大きく設定し、前記2つ
の半体の各開口部を画成している少なくとも上壁部を内
側に傾斜させて設けるとともに、両半体の各開口部を互
いに当接係合させてなるものである。
[作用] この構成によれば、衝突などで、変形を生じさせる程の
異常な外力が当接係合部分に作用すると、一方の半体の
内側へ傾斜している上壁部がさらに内側へ変形されると
同時に、他方の半体側における上壁部の先端が一方の半
体の内側に向かって潰されるように、その変形する形状
を定めることができる。そして、両半体の少なくとも各
上壁部の先端は常に内側へ変形され、外側に向かって変
形されることがないので、鋭く尖った部分が外側に向か
って突き出すことがなくなる。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図は本考案に係る車両用ヘッドレストの一実施例を
示す外観斜視図、第2図は第1図のA−A線に沿う概略
縦断側面図、第3図は第1図および第2図に示したヘッ
ドレストの要部分解斜視図、第4図は第3図のB部拡大
図である。
図において、ヘッドレスト1は、中空芯体2と、この中
空芯体2を覆うパッド3および表皮材4と、これら中空
芯体2,パッド3,表皮材4でなるヘッドレスト本体部
1aをシートバック(不図示)の上端部に取り付けるた
めの逆U字型のステー5などで構成されている。
さらに詳述すると、中空芯体2は、プレス加工されて、
一面が開口する金属製薄型容器としてそれぞれ形成され
た2つの半体6a,6bとで構成されている。また、こ
の2つの半体6a,6bの大きさは、第3図中に符号を
付して示すように、一方の半体6aの上壁部20aと下
壁部20b間の距離となる高さ寸法をHとすると、他方
の半体6bの上壁部21aと下壁部21b間の距離とな
る高さ寸法hはこれよりも小さく形成されている。加え
て、一方の半体6aの左右両側壁20c,20d間の幅
寸法をLとすると、他方の半体6bの左右側壁21c,
21d間の幅寸法lもこれより小さく形成されている。
すなわち、上下左右の幅寸法とも、一方の半体6aの方
が他方の半体6bの方よりも大きく形成されている。な
お、この実施例では、奥行寸法は2つの半体6a,6b
共略同じ寸法で形成されている。さらに各半体6a,6
bの各開口縁には凸部7と凹部8とが交互に形成されて
いる。また、一方の半体6aの開口部を画成している上
壁部20a,下壁部20b,左右側壁部20c,20d
は、この一方の半体6aが他方の半体6bよりも外形寸
法が大きく形成されている分だけ内側へ傾斜した状態で
折り曲げられている。そして、2つの半体6a,6b
は、開口部を互いに内側に向けた状態で、第4図中に一
点鎖線でその差し込み方向を示すように、一方の半体6
a(または半体6b)の凸部7を他方の半体6b(また
は半体6a)の凹部8を通して他方の半体6b(または
半体6a)の内側に交互に差し込んで、当接係合させる
ことによって組み合わせ、この組み合わせ結合で中空芯
体2として形成される。なお、この場合の当接係合部分
9は、半体6aの外形寸法の方が他方の半体6bの外形
寸法よりも大きく形成され、かつ上壁部20a,下壁部
20b,左右側壁部20c,20dの先端が内側へ傾斜
しているので、第2図に示すように半体6aの最大外形
部分よりも寸法tだけ内側へ入った位置に形成される。
また、半体6aと半体6bとが互いに当接係合されて中
空芯体2として組み立てられる前には、半体6aに形成
された取付溝10にステー5の上端部分5aを嵌入さ
せ、さらにこの後からスポット溶接などによって予めス
テー5が取り付けられる。
さらに、ステー5が取り付けられ、かつ半体6aと半体
6bとが組み合わされて形成された中空芯体2は、その
後不図示の発泡成形型内に表皮材4と共に入れられる。
また、この後からはウレタン発泡原液の注入が行われ、
パッド3が発泡成形される。そして、中空芯体2の外周
がこのパッド3と表皮材4とで覆われてヘッドレスト1
として完成する。
したがって、この実施例による車両用ヘッドレスト1で
は、凸部7と凹部8を差し込み嵌合させてなる当接係合
部分9に、半体6aと半体6bとが互いに押し付けられ
合って変形が生じる程の異常な外力Gが付加された場合
は、第2図中に一点鎖線で示すように一方の半体6aの
内側へ傾斜している上壁部20aの先端側と、下壁部2
0bの先端側と、左右側壁部20c,20dの各先端側
がさらに内側へ変形されると同時に、他方の半体6b側
における上壁部20aの先端側と、下壁部21bの先端
側と、左右側壁部20c,20dの先端側がそれぞれ一
方の半体6aの内側に向かって規則正しく変形されて潰
される。すなわち、両半体6a,6bにおける各壁部2
0a,20b,20c,20d;21a,21b,21
c,21dの先端側は常に内側へ変形され、外側に向か
って変形されることがないので、鋭く尖った部分が外側
に向かって突き出すようなことがなく、乗員の保護が図
れる。
なお、本考案は上記実施例により説明したが、勿論この
実施例の構造に限定されるものではなく、本考案の要旨
を逸脱しない範囲で色々と設計の変更を施しても差し支
えないものである。例えば、この実施例では当接係合部
分9を、中空芯体2の全周にわたって寸法tだけ内側に
入った位置に形成した構造を開示したが、上壁部20
a,21aが当接される上部だけを寸法tだけ内側にず
らした構造にしても良いものである。また、凸部7と凹
部8とを差し込み嵌合させて当接してなる中空芯体2を
用いた構造に適用したが、凸部7と凹部8とを設けずに
開口部同志を単に当接係合させてなる中空芯体にも同様
にして適用できるものである。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案に係る車両用ヘッドレスト
によれば、衝突などで、変形を生じさせる程の異常な外
力が当接係合部分に作用すると、一方の半体の内側へ傾
斜している上壁部がさらに内側へ変形されると同時に、
他方の半体側における上壁部の先端が一方の半体の内側
に向かって潰されるように、その変形する形状を定める
ことができる。そして、両半体の少なくとも各上壁部の
先端は常に内側へ変形され、外側に向かって変形される
ことがないので、鋭く尖った部分が外側に向かって突き
出すことがなくなる。これにより、乗員を保護すること
ができ、安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車両用ヘッドレストの一実施例を
示す概略斜視図、第2図は第1図のA−A線に沿う概略
縦断側面図、第3図は第1図および第2図に示したヘッ
ドレストの要部分解斜視図、第4図は第3図のB部拡大
図、第5図は従来の車両用ヘッドレストの一例を示す概
略縦断側面図、第6図は第5図に示したヘッドレストの
要部分解斜視図、第7図は第6図に示した中空芯体の要
部要部拡大斜視図である。 1……ヘッドレスト 2……中空芯体 3……パッド 6a,6b……半体 9……当接係合部分 20a,21a……上壁部 20b,21b……下壁部 20c,20d,21c,21d……側壁部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一面が開口する金属製薄型容器としてそれ
    ぞれ形成された2つの半体の各開口部を互いに内側に向
    けた状態で当接係合させて中空芯体を形成し、前記中空
    芯体の周囲をパッドで覆ってなる車両用ヘッドレストに
    おいて、前記一方の半体の高さ寸法を前記他方の高さ寸
    法よりも大きく設定し、前記2つの半体の各開口部を画
    成している少なくとも上壁部を内側に傾斜させて設ける
    とともに、両半体の各開口部を互いに当接係合させてな
    ることを特徴とする車両用ヘッドレスト。
JP2901090U 1990-03-23 1990-03-23 車両用ヘッドレスト Expired - Lifetime JPH0626198Y2 (ja)

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JP2901090U JPH0626198Y2 (ja) 1990-03-23 1990-03-23 車両用ヘッドレスト

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JPH03121039U JPH03121039U (ja) 1991-12-11
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