JPH0626138U - 電流遮断器 - Google Patents

電流遮断器

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JPH0626138U
JPH0626138U JP061191U JP6119192U JPH0626138U JP H0626138 U JPH0626138 U JP H0626138U JP 061191 U JP061191 U JP 061191U JP 6119192 U JP6119192 U JP 6119192U JP H0626138 U JPH0626138 U JP H0626138U
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fixed
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JP061191U
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English (en)
Inventor
川 昇 森
田 米 規 浜
Original Assignee
自動車電機工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品形状の単純化および全体形状の小型化を
図り、作業工数の低減を実現できる電流遮断器を提供す
る。 【構成】 可動接点側端子6と可動接点5との間に形状
記憶合金製可動片7を設ける。また、形状記憶合金製可
動片7を押圧して可動接点5に固定接点側端子4の固定
接点3の方向へ力を付与する板ばね8を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば、自動車用のパワ−ウインド回路や、パワーシート回路に 過電流が流されたときにその回路を開いて当該回路を保護すると共に、通常電流 に戻ったときに接点を復帰させて回路を閉じるのに利用される電流遮断器に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記した電流遮断器としては、例えば、図5および図6に示すものがあ った。
【0003】 図に示す電流遮断器51は、固定接点52を保持する固定接点側端子53およ び可動接点54を保持する可動接点側端子55を備えており、可動接点54は、 可動接点側端子55に基端部を固定したバイメタルよりなる可動片56の先端部 に設けられていて固定接点52に離間可能に接触している。
【0004】 これらの端子53,55は、ターミナルベース57を覆うケース58内に各々 の接点52,54を位置させてこのターミナルベース57に貫通状態で各々かし め固定されている。この場合、両端子53,55は、固定接点側端子53の両折 り曲げ側縁部(図5上下縁部)間に耐熱絶縁紙59を介して可動接点側端子55 を挟み込んでかしめ固定することにより、相互の位置関係を保つようにしており 、これによって、固定接点52および可動接点54の間において、所定の接触圧 力が得られるようにしている。
【0005】 そして、この電流遮断器51は、これを含む回路に過電流が流れた場合に、可 動片56で生じた熱により図に仮想線で示すようにこの可動片56を変形させ、 可動接点54を固定接点52から離間させて回路を開くように作動する。
【0006】 また、この電流遮断器51を含む回路の異常が解消された場合には、図に実線 で示すように、可動片56を元の形状に復帰させ、可動片56の弾性力により所 定の圧力で可動接点54を固定接点52に接触させて回路を閉じるように作動す る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の電流遮断器51にあっては、固定接点52およ び可動接点54の間の接触圧力を所定の圧力とするためには、固定接点側端子5 3と可動接点側端子55との位置関係、とくに、間隔を高い精度で保ちつつ両端 子53,55をターミナルベース57に固定する必要があることから、両端子5 3,55同士を耐熱絶縁紙59を介してかしめ固定すると共に、これらの端子5 3,55をターミナルベース57に対してもかしめ固定している。
【0008】 したがって、従来の電流遮断器51では、これらのかしめによる固定部分が多 いことによって端子などの部品形状が複雑になると共に作業工数も多いものとな り、加えて、全体の形状が大型化してしまうという問題があり、この問題を解決 することが従来の課題となっていた。
【0009】
【考案の目的】
この考案は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、かしめによる固 定部分を減らして、部品形状の単純化および作業工数の低減化を図ると共に、全 体形状の小型化をも実現できる電流遮断器を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案は、固定接点を保持した固定接点側端子と、前記固定接点側端子の固 定接点に離間可能に接触する可動接点を保持した可動接点側端子を備えた電流遮 断器において、前記可動接点側端子と可動接点との間に、過電流による発熱によ り記憶形状に復帰して前記可動接点を固定接点から離間させる形状記憶合金製可 動片を設けると共に、前記形状記憶合金製可動片を押圧して前記可動接点に固定 接点方向への力を付与する可動片押圧力付与手段を設けた構成としたことを特徴 としており、この電流遮断器の構成を前述した従来の課題を解決するための手段 としている。
【0011】 そして、一実施態様では、可動接点を固定接点に接触させた状態において、形 状記憶合金製可動片を、その可動接点側端子との接続部分から固定接点側端子方 向に向けて漸次近寄るべく変形させた構成としている。
【0012】 また、形状記憶合金製可動片がその記憶形状に復帰する際の力は、可動片押圧 力付与手段に付与される押圧力よりも大きいものとする。
【0013】
【考案の作用】
この考案に係わる電流遮断器では、この電流遮断器を含む回路に過電流が流れ ると、形状記憶合金製可動片が発熱によりその記憶形状に復帰して、可動片押圧 力付与手段に付与される押圧力に抗して可動接点を固定接点から離間させるので 、回路は開くこととなる。
【0014】 また、回路が開いて形状記憶合金製可動片において発熱しなくなると、この形 状記憶合金製可動片が変形可能となるので、この形状記憶合金製可動片は可動片 押圧力付与手段から付与される押圧力により変形することとなり、可動接点が固 定接点方向に移動して接触し、回路は再び閉じることとなる。
【0015】 したがって、固定接点および可動接点の間の接触圧力は、可動片押圧力付与手 段によって設定されることになるので、固定接点側端子および可動接点側端子は 、従来のように互いにかしめにより固定することなく、例えば、インサート成形 によってターミナルベースに各々固定することが可能となり、その結果、部品形 状の単純化および組立作業工数の低減化が図られることになるうえ、全体形状も 小さいものとなる。
【0016】
【実施例】
以下、この考案を図面に基づいて説明する。
【0017】 図1〜図4はこの考案に係わる電流遮断器の一実施例を示している。
【0018】 図に示すように、電流遮断器1は、略円盤状をなすターミナルベース2と、固 定接点3を保持する固定接点側端子4と、可動接点5を保持する可動接点側端子 6を備えており、両端子4,6はターミナルベース2にインサート成形により各 々貫通状態で固定してある。
【0019】 前記可動接点5は、基端部を可動接点側端子6に固定した形状記憶合金製可動 片7の先端部に溶着により固定してある。
【0020】 そして、この電流遮断器1では、ターミナルベース2の形状記憶合金製可動片 7が位置する側に設けた突起2aに基端の固定用孔8aを圧入して固定した板ば ね(可動片押圧力付与手段)8の先端湾曲部8bを形状記憶合金製可動片7に接 触させており、この板ばね8の弾性力によって形状記憶合金製可動片7を固定接 点側端子4方向に押圧してこの形状記憶合金製可動片7をその可動接点側端子6 との接続部分から固定接点側端子4方向に向けて漸次近寄るようにして変形させ ることにより、可動接点5を固定接点3に接触させるようにしている。
【0021】 また、形状記憶合金製可動片7は、この電流遮断器1を含む回路に過電流が流 れた場合に発熱し、図1に仮想線で示すように、この熱により板ばね8の弾性力 に逆らいながらその記憶形状に復帰して、可動接点5を固定接点3から離間させ るように作動するものとしてあり、この実施例における形状記憶合金製可動片7 は、その負荷される電流に対して、気温20°Cのとき、図4のグラフにおける 斜線の範囲の時間で作動するものとしてある。
【0022】 この場合、固定接点3,形状記憶合金製可動片7に固定した可動接点5および 板ばね8は、一端が開口する略円筒形をなすケース9で覆うようにしてある。こ のケース9は、開口端縁に位置決め切欠9aを形成していると共に開口端近傍に 係止口9bを形成しており、ターミナルベース2に開口端を嵌合し、ターミナル ベース2の外周に設けた位置決め突起2bおよび係止突起2cに位置決め切欠9 aおよび係止口9bを各々係止させることにより、ターミナルベース2に固定し てある。
【0023】 なお、図中の符号9cはブラケット係合溝であり、この電流遮断器1を図示し ないブラケットに取り付ける際に、このブラケットの係合片が挿入されるように なっている。また、図1および図2における符号2dは誤組付け防止突起であり 、固定接点側端子4および可動接点側端子6と接続する図示しないカプラ側の誤 組付け防止孔に嵌合するものとしてある。さらに、符号2eはカプラの抜けを防 止する係止口である。
【0024】 上記した構成をなす電流遮断器1では、これを含む回路に過電流が流れると、 形状記憶合金製可動片7において発熱する。
【0025】 そして、この発熱により形状記憶合金製可動片7が板ばね8の弾性力に逆らい つつ、図1に仮想線で示すように、その記憶形状に復帰作動するうえ、形状記憶 合金製可動片7を固定接点側端子4方向に向けて変形させているので、可動接点 5は固定接点3から迅速に離間することとなり、回路は保護される。
【0026】 このように、両接点3,5が離間すると、形状記憶合金製可動片7における発 熱が止まってこの形状記憶合金製可動片7は自然冷却されるので、復帰力は減少 する。
【0027】 次いで、形状記憶合金製可動片7の復帰力が板ばね8の弾性力よりも小さくな ると、図1に実線で示すように形状記憶合金製可動片7は板ばね8に押圧されて その可動接点側端子6との接続部分から固定接点側端子4方向に漸次近寄るよう にして変形するので、可動接点5は迅速にそして所定の圧力で固定接点3に再び 接触して回路が閉じることとなり、この時点で、異常が解消されていれば、正規 の通電がなされることとなる。
【0028】 このとき、固定接点3と可動接点5との接触圧力は、板ばね8の弾性力によっ て決定されることから、固定接点側端子4と可動接点側端子6との位置関係、と くに間隔の接点を行うに際しては高い精度が要求されない。
【0029】 したがって、この電流遮断器1では、両端子4,6をいずれもインサート成形 によりターミナルベース2に固定するようにしているため、両端子4,6の形状 が単純なものとなって、全体の形状も小型化する。そして、かしめによる固定部 分がほとんどなくなるので、作業性も向上する。
【0030】 また、この実施例では、形状記憶合金製可動片7を、その可動接点側端子6と の接続部分から固定接点側端子4方向に向けて次第に近寄るようにして変形させ ているので、両接点3,5の接触・離間は迅速に行なわれることとなる。
【0031】 なお、上記した実施例による電流遮断器1は、図4のグラフに示す電流遮断特 性を呈するものとしたが、これに限定されるものではなく、形状記憶合金製可動 片7を構成する形状記憶合金製板材の板厚や幅寸法を適宜変更したり、ばね定数 の異なる板ばねを採用したりすることにより、電流遮断特性を変えることが可能 である。
【0032】 また、この考案に係わる電流遮断器の詳細な構成は上記した実施例に限定され るものではない。
【0033】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案に係わる電流遮断器では、上記した構成とした ため、端子を、例えば、インサート成形により固定することができるようになる ので、端子などの部品形状を単純化することができると共に全体形状の小型化を も実現でき、加えて作業工数を低減することが可能であるという非常に優れた効 果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わる電流遮断器の一実施例を示す
縦断面説明図である。
【図2】図1に示した電流遮断器の底面説明図である。
【図3】図1に示した電流遮断器のケースをターミナル
ベースから分離した状態の斜視説明図である。
【図4】図1に示した電流遮断器の電流遮断特性を示す
グラフである。
【図5】従来の電流遮断器の横断面説明図である。
【図6】図5に示した電流遮断器の縦断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1 電流遮断器 3 固定接点 4 固定接点側端子 5 可動接点 6 可動接点側端子 7 形状記憶合金製可動片 8 板ばね(可動片押圧力付与手段)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点を保持した固定接点側端子と、
    前記固定接点側端子の固定接点に離間可能に接触する可
    動接点を保持した可動接点側端子を備えた電流遮断器に
    おいて、前記可動接点側端子と可動接点との間に、過電
    流による発熱により記憶形状に復帰して前記可動接点を
    固定接点から離間させる形状記憶合金製可動片を設ける
    と共に、前記形状記憶合金製可動片を押圧して前記可動
    接点に固定接点方向への力を付与する可動片押圧力付与
    手段を設けたことを特徴とする電流遮断器。
  2. 【請求項2】 可動接点を固定接点に接触させた状態に
    おいて、形状記憶合金製可動片を、その可動接点側端子
    との接続部分から固定接点側端子方向に向けて漸次近寄
    るべく変形させてある請求項1に記載の電流遮断器。
JP061191U 1992-08-31 1992-08-31 電流遮断器 Withdrawn JPH0626138U (ja)

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