JPH0626048B2 - 磁気記録再生装置の自動トラツキング装置 - Google Patents

磁気記録再生装置の自動トラツキング装置

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JPH0626048B2
JPH0626048B2 JP62064915A JP6491587A JPH0626048B2 JP H0626048 B2 JPH0626048 B2 JP H0626048B2 JP 62064915 A JP62064915 A JP 62064915A JP 6491587 A JP6491587 A JP 6491587A JP H0626048 B2 JPH0626048 B2 JP H0626048B2
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英彦 中谷
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は回転ヘツドにより磁気テープの長手方向に対
して傾斜した記録軌跡として順次信号を記録再生する磁
気記録再生装置の自動トラツキング装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 従来、磁気記録再生装置の自動トラツキング装置とし
て、たとえば特開昭55−12563号公報や特開昭58−1843
号公報で開示されているように、トラツキングを変化さ
せ、その変化のたび毎に変化前後の再生信号レベルの増
減の状態を検出して、再生信号レベルが増加するときは
トラツキングの変化方向をそのままにし、また再生信号
レベルが減少するときは変化方向を逆に切換えることに
より、常に最適トラツキング状態を保つようにしたもの
がある。
また、たとえば特開昭56−30624号公報で開示されてい
るように、再生開始後のトラツキングを所定の全範囲で
一度変化させて、再生信号レベルの最大値をホールドし
たのち、再度、トラツキングを変化させて、そのときの
再生信号レベルが上記のホールドされた最大値と一致し
た時点でトラツキングの変化を停止することにより、最
適トラツキング状態を得るようにしたものもある。
[発明が解決しようとする問題点] 以上説明した従来の磁気記録再生装置の自動トラツキン
グ装置のうち、前者の装置においては、トラツキング位
相と再生信号レベルが第5図に示すような関係にある場
合、初期の位相がEよりF方向であれば、最大再生信号
レベルの得られる位相Dに収束されず、位相Fに収束さ
れてしまう。この収束位相Fでの再生信号レベルが比較
的小さい場合、再生画面がS/Nの悪いノイジーな画面
になつてしまうという欠点があつた。
また、後者の装置においては、再生を開始するたびに、
トラツキング位相を指定した全範囲にわたつて変化させ
る動作を必要とするために、最適トラツキング状態にな
るまで長い時間を要してしまうという欠点があつた。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、再生開始後の最短時間で最適のトラツキング
状態を得て、S/Nの良い画面の再生を行なうことがで
きる磁気記録再生装置の自動トラツキング装置を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る磁気記録再生装置の自動トラツキング装
置は、回転ヘツドで再生した信号をエンベロープ検波し
てエンベロープ検波信号に変換する変換手段と、上記変
換手段の出力である上記エンベロープ検波信号の最大値
を記憶する記憶手段と、上記エンベロープ検波信号の最
大値が予め設定された所定のレベル値より大きいかいな
かを判定する判定手段と、上記エンベロープ検波信号の
最大値から適宜設定した所定の値を減じた判別値とエン
ベロープ検波信号値とを比較しながらトラツキング量を
増減させ、エンベロープ検波信号値が上記判別値より大
となる2つのポイントを検出し、その2つのポイントの
間に設定した基準点のトラツキング量に対応するトラツ
キング制御信号を発生するトラツキング制御信号発生手
段とを備え、上記判定手段が、上記エンベロープ検波信
号の最大値が上記予め設定された所定のレベル値より大
きいと判定した場合には、上記トラツキング制御信号発
生手段の出力に基づいてトラツキング量を制御し、上記
判定手段が、上記エンベロープ検波信号の最大値が上記
予め設定された所定のレベル値より小さいと判定した場
合には、上記予め設定された所定のレベル値を上記エン
ベロープ検波信号値の最大値より小さい値に再設定する
ように構成したことを特徴とする。
〔作用〕
この発明によれば、再生時において、再生信号のエンベ
ロープ検波により変換されたエンベロープ検波信号の最
大値が、予め設定された所定のレベル値より大きいかい
なかを判定し、その判定結果でエンベロープ検波信号の
最大値が所定のレベル値より大きいと判定された場合
は、トラツキング制御信号発生手段の出力に基づいてト
ラツキング量を制御することによつて、再生信号のレベ
ルが所定のレベル値よりも低いトラツキング状態に収束
されてしまうことを防止できる。また、エンベロープ検
波信号の最大値が所定のレベル値より小さいと判定され
た場合は、その所定のレベル値をエンベロープ検波信号
の最大値より小さい値に再設定することによつて、最短
の動作時間で最適のトラツキング状態を得ることができ
る。
[発明の実施例] 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。
第1図はこの発明の一実施例による磁気記録再生装置に
おけるサーボ系コントロール回路図であり、同図におい
て、(1)は回転ドラム、(2),(3)は上記回転ドラム(1)に
とりつけられた回転ヘツドであり、これらヘツド(2),
(3)により磁気テープ(7)上に記録された録画ヘツド軌跡
をトレースしながら再生FMエンベロープをピツクアツ
プする。(13)はヘツドアンプ回路で、上記再生FMエン
ベロープを一定ゲインにて増幅する。(14)はエンベロー
プ検波回路で、上記再生FMエンベロープ検波し、これ
を直流電圧に変換する。(15)はA−D変換回路で、上記
直流電圧をディジタル信号に変換してマイクロコンピユ
ータ(16)に入力して、その最大値を記憶する。なお、上
記マイクロコンピュータ(16)は、上記エンベロープ検波
信号値である直流電圧の最大値を記憶する記憶手段と、
上記直流電圧の最大値から適宜設定した所定の値を減じ
た判別値と上記直流電圧値とを比較しながらトラツキン
グ量を増減し、上記直流電圧値が判別値より大となる2
つのポイントA,B(第3図参照)を検出して、これら
2つのポイントA,B間に設定した基準点[(A+B)
/2]のトラツキング量に対応するトラツキング制御信
号を発生するトラツキング制御信号発生手段とを備えて
いる。
(12)はサーボメインIC回路で、このサーボメインIC
回路(12)はキヤプスタンモータ駆動回路(10)、ドラムモ
ータ駆動回路(11)を介して、キヤプスタンモータ(9)、
ドラムモータ(4)それぞれの速度および位相を制御する
とともに、上記マイクロコンピュータ(16)からの指令を
うけて、コントロールヘツド(6)からビツクアツプされ
るコントロールパルスに対して上記回転ヘツド(2),(3)
のテープ長手方向の位置を相対的に調整するいわゆるト
ラツキングの自動調整をおこなう。なお第1図中、(5)
はドラムPGヘツド、(8)はキヤプスタン軸である。
つぎに、上記構成の動作について第2図のフローチヤー
トをもとに説明する。
オートトラツキング動作が開始すると、トラツキング位
相tを初値tに設定する。ここでtは、例えば自己
録テープで最適トラツキングがとれるように設定する。
また、比較レベルrを、再生画面として最低必要なS/
Nが得られるような再生信号レベルrに設定する。ま
た、再生信号レベルの最大値mを零に初期設定し、カウ
ンタ値Cおよびdもそれぞれ零にセツトする。
つぎにトラツキング位相を単位量△tだけ変化させ、サ
ーボ系が安定するまで待機する。そののち、再生信号レ
ベルlをマイクロコンピユータ(16)で読み込み、最大値
mと比較し、l>mならば、lの値を新たにmとして設
定し、l≦mならば、mはそのままの値に保つ。初期設
定ではm=0であるので、通常mの値は、lの値に応じ
て増加する。
つづいて、再生信号レベルlと比較レベルrを比較し、
l≧rの場合のみ、再生信号レベルlと最大値mから走
行系の安定性や外来ノイズなどによるlの変動を考慮し
て所定の値αを減じた値m−αとを比較する。もし、l
<m−αならば、Δt>0のとき、すなわちトラツキン
グ位相が増加した後であれば、その時のトラツキング位
相をBとしてメモリし、△t<0のとき、すなわちトラ
ツキング位相tが減少した後であれば、Aとしてメモリ
し、カウンタ値Cを1だけ増加させる。そして、C≠2
であれば、AもしくはBの片方しか設定されていないの
で、△tの極性を変える。つまり、トラツキングの変化
方向を切換える。
また、そのとき、m=0にリセツトすることにより、A
またはBにトラツキングが誤つて収束しないようにして
いる。また、C=2となつたならば、すなわち、AとB
の両方がメモリされたならば、トラツキングAとBの真
中である に固定し、オートトラツキング動作を終了する。これに
より第3図に示すように、再生信号レベルlは最大値m
となるようにトラツキング設定されることになる。
そして、l<r、l≧m−α、C≠2のいずれかのとき
にはトラツキング位相を△tだけ変化させ、t+△tと
して、上記動作をくり返す。ただし、トラツキング位相
があらかじめ設定されたトラツキング範囲の上限または
下限になつた時は、トラツキングの変化方向を変えるよ
うにし、カウンタ値dを1づつ増加させる。もし、上記
トラツキングの全範囲にわたつてl<rであれば、上記
上限と下限の両方を通過することになるのでd=2とな
り、そのときの比較レベルrをm−α−βに減少させた
のち、上記動作を繰り返す。ここでβは、再生信号レベ
ルlの比較的長い時間にわたるレベル変動を考慮して、
あらかじめ設定しておく。このようにすることで、再び
上記トラツキングの全範囲にわたつてl<rとなること
がなくなり、 は第4図に示すように、設定されることになる。
なお、上記実施例ではマイクロコンピユータを用いた例
で示したが、同様の機能を発揮する個別回路を用いても
何らさしつかえない。
また、記録再生する信号は、必ずしも映像信号である必
要はなく、音声信号などであつてもよい。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、再生初期において、
再生信号レベルが比較すべき所定のレベル以下の場合
は、トラツキングが収束されないようにし、かつ、トラ
ツキングの全範囲でその比較すべき所定のレベルに達し
ない場合には、再生信号レベルの最大値に応じて比較す
べき所定のレベルを減少させることができるから、十分
な再生信号レベルを得ることができるテープが、低い再
生信号レベルのピーク部分にトラツキング収束されるこ
とがなくなり、最短のオートトラツキング動作時間で最
適のトラツキング状態を得ることができ、S/Nの良い
画面の再生をおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による磁気記録再生装置の
オートトラツキング装置の構成を示すブロツク図、第2
図は動作を説明するためのフローチヤート、第3図ない
し第5図はトラツキング位相と再生信号レベルの関係を
示す図である。 (2),(3)……回転ヘツド、(14)……再生信号検波回路、
(15)……A−D変換回路、(16)……マイクロコンピユー
タ。 なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ヘッドで再生した信号をエンベロープ
    検波してエンベロープ検波信号に変換する変換手段と、 上記変換手段の出力である上記エンベロープ検波信号の
    最大値を記憶する記憶手段と、 上記エンベロープ検波信号の最大値が予め設定された所
    定のレベル値より大きいかいなかを判定する判定手段
    と、 上記エンベロープ検波信号の最大値から適宜設定した所
    定の値を減じた判別値とエンベロープ検波信号値とを比
    較しながらトラッキング量を増減させ、エンベロープ検
    波信号値が上記判別値より大となる2つのポイントを検
    出し、その2つのポイントの間に設定した基準点のトラ
    ッキング量に対応するトラッキング制御信号を発生する
    トラッキング制御信号発生手段とを備え、 上記判定手段が、上記エンベロープ検波信号の最大値が
    上記予め設定された所定のレベル値より大きいと判定し
    た場合には、上記トラッキング制御信号発生手段の出力
    に基づいてトラッキング量を制御し、 上記判定手段が、上記エンベロープ検波信号の最大値が
    上記予め設定された所定のレベル値より小さいと判定し
    た場合には、上記予め設定された所定のレベル値を上記
    エンベロープ検波信号値の最大値より小さい値に再設定
    するように構成したことを特徴とする磁気記録再生装置
    の自動トラッキング装置。
JP62064915A 1987-03-19 1987-03-19 磁気記録再生装置の自動トラツキング装置 Expired - Lifetime JPH0626048B2 (ja)

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