JPH06260116A - 前面発光形蛍光表示管 - Google Patents
前面発光形蛍光表示管Info
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- JPH06260116A JPH06260116A JP4107393A JP4107393A JPH06260116A JP H06260116 A JPH06260116 A JP H06260116A JP 4107393 A JP4107393 A JP 4107393A JP 4107393 A JP4107393 A JP 4107393A JP H06260116 A JPH06260116 A JP H06260116A
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- JP
- Japan
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- display tube
- anode substrate
- thick film
- alkali metal
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- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
・寿命劣化の原因であるNaイオンが放出されないよう
にする。 【構成】 透光性の陽極基板の内面には表示部がある。
陽極基板と対面する背面板の内面には陰極にコンタクト
された導電性厚膜が設けられる。該厚膜は、黒鉛粉末
と、超微粒子シリカと、有機チタンと有機溶剤のビーク
ルとを混合してペーストとし、これを背面板の内面に印
刷した後焼成固着させて形成する。高温動作ライフ試験
の結果から、本発明品は従来品に比べて高輝度で寿命が
長い。
Description
成している陽極基板の内面側に設けられた蛍光体層の発
光を、該陽極基板を通して観察する前面発光形蛍光表示
管に関するものである。
発光形蛍光表示管は、透光性の陽極基板1と、側面板2
と背面板3からなる容器部4とを組み合わせた箱形の外
囲器5を有している。陽極基板1の内面側には蛍光体6
を有する表示部が設けられ、その上方にはフィラメント
状の陰極7が張設されている。さらに、陽極基板1と対
面する背面板3の内面には、厚膜状の黒鉛電極8が形成
されていた。この黒鉛電極8は、黒鉛、アルミナ、バイ
ンダとしての水ガラス及びビークルを混合して得た導電
性ペーストを、背面板3の内面に塗布して焼成固着させ
たものである。そしてこの黒鉛電極8には、陰極7の支
持体9から延設させたコンタクトリード10が電気的に
接続されており、陰極7と同電位が与えられるようにな
っている。この黒鉛電極8は、外部電界による電子のチ
ャージを防止するとともに、さらに外部光を遮断し、外
囲器5内で発生したガスを吸着する作用もある。
は、無効電流を小さくするために陰極のマイナス電位に
保たれ、前記陰極7から放出される電子が黒鉛電極8に
流れ込まないようにしていた。しかしながら、陰極7の
電源が比較的高い電圧のAC電源であり、コンタクトリ
ード10が1本だけであると、コンタクトリード10と
反対側の電位がマイナスに振れた時に、陰極7と黒鉛電
極8との間で電位差が生じ、陰極7から放出された電子
が前記黒鉛電極8に流れ込んでしまう。すると電子の持
っているエネルギーにより黒鉛電極中に含まれるNaが
解離される。蛍光表示管の外囲器内は高真空状態なので
解離されたNaは蒸発しやすい。蒸発したNaが飛散
し、前記黒鉛電極8に電子が流れ込んでしまう。する
と、黒鉛電極8が含む水ガラス成分中のNa+ イオンが
飛散し、陰極7を汚染したり、蛍光体6の表面に付着し
て蛍光体を劣化させたり、さらには封着ガラス中のPb
O成分を還元してPbを析出させることにより封着部の
絶縁性が低下してしまうといった問題が生じていた。
しない導電性厚膜を備えた前面発光形蛍光表示管を提供
することを目的としている。
表示管は、容器部と透光性の陽極基板を有する箱形の外
囲器を備え、前記陽極基板の内面側に設けられた蛍光体
層の発光を前記陽極基板を通して観察する前面発光形蛍
光表示管において、前記陽極基板に対面する前記容器部
の内面に、黒鉛粉末とアルカリ金属以外の有機金属から
成る導電性厚膜を備えたことを特徴としている。
表示管において、平均粒径が1μm以下の微粒子シリカ
が黒鉛粉末に対して10〜30重量%混合されるように
してもよい。
ば、沸点が100℃以上の有機溶剤に黒鉛粉末とアルカ
リ金属以外の有機金属と微粒子シリカが混合されて成る
導電ペーストを固化させて、前記導電性厚膜を形成して
もよい。
る導電性厚膜に電子が流れ込んでもアルカリ金属、特に
Naが放出されることはない。
管(以下表示管と呼ぶ。)は、図2を用いて説明した従
来の表示管と黒鉛電極以外の構成は同一である。本実施
例の表示管は、容器部の一部を構成し、陽極基板に対面
している背面板の内面に、従来の黒鉛電極とは異なる導
電性厚膜を有している。この導電性厚膜は、下記(1)
〜(4)の成分を混合して得た導電性ペーストを背面板
に印刷し、これを焼成して形成する。
H(OH)C3 H7 〕 4 ,テトラキス(2エチルヘキサ
ンジオラト)チタン (4)有機溶剤 テルピネオール
下、例えば0.012μ(120Å)である。このよう
な超微粒子シリカは、四塩化珪素の酸水素炎中に於ける
加水分解による気相法で作ることができる。これを化学
式で示すと次式のようになる。 2H2 +O2 +SiCl4 →SiO2 +4HCl シリカは無機材料なので、不安定な有機物質と異なり、
ペースト状にした時に安定している。また超微粒子なの
でペースト状態での印刷性がよく、焼結後はガラス成分
となるので背面板に対する固着力が大きい。
この有機Tiとしては、一般式がTi(OR)4 で表さ
れるテトラキシチタンがある。ここでRはアルキル基で
ある。このTi(OR)4 は化学的及び物理的に不安定
なキレート化合物であり、焼成すると熱分解してガラス
状の酸化チタンが形成され、黒鉛をガラス基板に付着さ
せる作用をする。次に具体的な有機Tiの例を示す。 テトラ−i−プロポキシチタン Ti(O−isoC3
H3 )4 テトラ−n−ブトキシチタン Ti(O−nC4 H9 )
4 最適な例としては、例えばテトラキス(2エチルヘキサ
ンシオラト)チタンTi〔OCH2 CH(C2 H5 )C
H(OH)C3 H7 〕4 をあげることができる。この物
質は有機溶剤とのなじみもよく、安定性にもすぐれてい
る。
発せず、焼結すると蒸発する温度、例えば100℃以上
の沸点を有する有機系の溶剤が適する。次に有機溶剤の
例を示す。 テルピネオール C10H18O 沸点 214〜224℃ ブチル−β−オキシエチルエーテル 沸点 170.6
℃
る。テトラキスチタン90gをテルピネオール42gの
有機溶剤で希釈してビークルを形成する。このビークル
中に超微粒子シリカ23gと黒鉛粉末を入れて十分かく
はんし、各成分が均一に分散した導電性ペーストを形成
する。この導電性ペーストをスクリーン印刷法により背
面板の内面に印刷塗布する。超微粒子シリカが混入して
いるので、チクソトロピック性を有し、印刷性はよい。
そして、これを焼成し、導電性ペーストを固化して背面
板に固着させる。
した高温動作ライフ試験の結果を示すグラフである。こ
の図からわかるように、本実施例の表示管は従来品に比
べて輝度が高く、寿命が長い。なお、試験終了後、従来
品と本実施例の表示管をそれぞれESCA分析したとこ
ろ、従来品からは多くのNaが検出されたが、本実施例
の表示管からはNaはほとんど検出されなかった。
導電性厚膜は、黒鉛をNa,K等のアルカリ金属を含ま
ない酸化チタン、超微粒子シリカ等で固着させた構成に
なっているので、次のような効果が得られる。 (1)アルカリ金属放出による蛍光体表面及び陰極の汚
染が防止されるので輝度劣化がなく、水ガラスを固着剤
とする従来例よりも輝度が向上する。 (2)封着ガラス中のPbO成分を還元してPbを析出
させることもなくなり、絶縁性不良も発生しなくなっ
た。 (3)超微粒子シリカを使用しているので印刷性が向上
し、精度がよくなった。
ライフ試験の結果を示すグラフである。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 容器部と透光性の陽極基板を有する箱形
の外囲器を備え、前記陽極基板の内面側に設けられた蛍
光体層の発光を前記陽極基板を通して観察する前面発光
形蛍光表示管において、 前記陽極基板に対面する前記容器部の内面に、黒鉛粉末
とアルカリ金属以外の有機金属から成る導電性厚膜を備
えたことを特徴とする前面発光形蛍光表示管。 - 【請求項2】 平均粒径が1μm以下の微粒子シリカが
黒鉛粉末に対して10〜30重量%混合されている請求
項1記載の前面発光形蛍光表示管。 - 【請求項3】 沸点が100℃以上の有機溶剤に黒鉛粉
末とアルカリ金属以外の有機金属と微粒子シリカが混合
されて成る導電ペーストを固化させて導電性厚膜を形成
した請求項1記載の前面発光形蛍光表示管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4107393A JP2715842B2 (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 前面発光形蛍光表示管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4107393A JP2715842B2 (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 前面発光形蛍光表示管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06260116A true JPH06260116A (ja) | 1994-09-16 |
JP2715842B2 JP2715842B2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=12598277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4107393A Expired - Fee Related JP2715842B2 (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 前面発光形蛍光表示管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2715842B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-02 JP JP4107393A patent/JP2715842B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2715842B2 (ja) | 1998-02-18 |
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