JPH062594U - プラグターミナル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラグキャップ内に電子部品等を樹脂モール
ドすることにより固定されるプラグターミナルに係り、
プラグへのスムーズな接続を可能とする構造を提供す
る。 【構成】 プラグキャップＰ内に樹脂モールド５により
固定されるプラグターミナル１において、プラグ頭部１
５に対する傾斜状の挿入ガイド１６を有する複数の接触
用ばね片８をプラグ頭部の円周上に対向して設けた。さ
らに、樹脂モールドに対する樹脂流れ込み防止用の蓋板
６に接触用ばね片８を一体的に設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プラグキャップ内に電子部品等を樹脂モールドすることにより固定 されるプラグターミナルに係り、プラグへのスムーズな接続を可能とした構造に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図７は、特開平３−４６７８２号公報に記載された従来のプラグキャップ、図 ８は、該プラグキャップにおけるプラグターミナルを示す図７のＡ−Ａ断面図で ある。 該プラグキャップＰ′は、合成樹脂製の筒状のキャップ本体４′内に、高圧ケ ーブル２′に接続された放電管等の電子部品３′を樹脂モールド５′すると共に 、プラグ頭部１５′に対するプラグターミナル３０を該樹脂モールド５′により 一体に固定してなることを特徴とする。

【０００３】 該プラグターミナル３０は、図８の如く、導電金属製の管部３１の外周に、一 対の接触突起３２を有する半環状の補強金具３３を嵌着してなるものであり、該 接触突起３２をプラグ頭部１５′の溝部に係合させて電気的接続を行わせる。

【０００４】 しかしながら、上記従来の構造にあっては、プラグターミナル３０が樹脂モー ルド５′により固定されているために、プラグキャップＰ′とプラグ頭部１５′ との芯がずれている場合には、ターミナル３０の管部３１の先端３１ａがプラグ 頭部１５′と干渉し、スムーズな接続ができないという問題があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記した点に鑑み、プラグキャップ内に電子部品等を樹脂モールド することによって固定されるプラグターミナルにおいて、プラグをスムーズに接 続し得る構造を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、プラグキャップ内に樹脂モールドによ り固定されるプラグターミナルにおいて、プラグ頭部に対する傾斜状の挿入ガイ ドを有する複数の接触用ばね片を該プラグ頭部の円周上に対向して設けてなるこ とを基本とする。

【０００７】

【作用】

プラグ頭部は、接触用ばね片の挿入ガイドに沿って挿入される。ここでプラグ 頭部とプラグターミナルとの芯がずれていても、接触用ばね片が芯ずれ方向に撓 んでスムーズな挿入を可能とする。

【０００８】

【実施例】

図１は、本考案に係るプラグターミナルを有するプラグキャップＰを示す縦断 面図、図２は、該プラグターミナルを示す拡大図、図３は同じく斜視図である。 図１において、プラグターミナル１は、高圧コード２に接続した電子部品３を 筒状のプラグキャップ本体４内に樹脂モールド５することによって一体に固定さ れている。

【０００９】 図２〜３の如く、該プラグターミナル１は、導電金属を材料とし、該樹脂モー ルド５に対する蓋板６と、該蓋板６の内側に加締め固定された略四角筒状の管部 ７と、該管部７の内側に一体に連成された四本の接触用ばね片８とにより構成さ れる。

【００１０】 該蓋板６は、円板部９の周縁を内側に折り返して、管部７の端部フランジ１０ に対する加締部１１を形成してなり、樹脂モールド時に管部７への樹脂の流れ込 みを防止するものである。該管部７は、相対向する四角筒壁１２の間に４５度方 向に傾斜した隅壁１３を連成してなるものであり、各四角筒壁１２の下端に前記 接触用ばね片８を折り返し延設している。

【００１１】 該接触用ばね片８は、前後左右に対向して配設され、真直に上方へ向く折り返 し基部１４に、プラグ頭部（端子部）１５に対する傾斜して管部中心へ向くテー パ状の挿入ガイド１６を連成し、該挿入ガイド１６に、逆テーパ状に外側へ拡開 した接触部１７を連成し、該接触部１７に、真直に上方へ向き且つ先端を中心に 向け折曲した停止部１８を連成してなるものである。

【００１２】 ここで四本の該接触用ばね片８は前後左右に可撓であるから、図４に示す如く 、プラグ頭部１５とプラグターミナル１との芯（１５ｓ，１ｓ）ずれが生じた場 合でも、芯ずれ方向のばね片８が撓んで芯ずれを吸収し、且つ反対側のばね片８ ₁ が芯ずれ方向に追従してプラグ頭部１５に密着し、スムーズ且つ良好な電気的 接続を可能とする。なお、プラグ挿入に際してテーパ状の挿入ガイド１６がプラ グ頭部１５をターミナル１内にスムーズに案内することは言うまでもない。

【００１３】 図５は、本考案に係るプラグターミナルの他の実施例を示す斜視図、図６は、 同じく縦断面図である。 このプラグターミナル１９は、前例同様に樹脂モールド５に対する円板状の蓋 板２０と、該蓋板２０の内側に直接加締め固定された前後左右計四本の接触用ば ね片２１とにより構成される。

【００１４】 該接触用ばね片２１は、直角に折曲した加締固定部２２に、停止部２３を含む 膨出部２４を連成し、該膨出部２４に逆テーパ状の接触部２５を連成し、該接触 部２５に、外開きに傾斜したテーパ状の挿入ガイド２６を形成してなり、前例同 様に前後左右に可撓である。そして、該挿入ガイド２６がプラグ頭部１５をスム ーズに案内し、ばね片２１が芯ずれを吸収しつつ該プラグ頭部１５にスムーズに 密着可能である。

【００１５】

【考案の効果】

以上の如くに、本考案によれば、プラグキャップとプラグ頭部との芯ずれが生 じた場合でも、接触用ばね片が撓んで芯ずれを吸収すると共にプラグ頭部に追従 して、スムーズ且つ良好な接続を可能とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るプラグターミナルを用いたプラグ
キャップを示す縦断面図である。

【図２】本考案に係るプラグターミナルの一実施例を示
す縦断面図である。

【図３】同じく要部切欠斜視図である。

【図４】プラグ頭部とターミナルとの芯ずれを生じた場
合の接続状態を示す縦断面図である。

【図５】本考案に係るプラグターミナルの他の実施例を
示す斜視図である。

【図６】同じく縦断面図である。

【図７】従来のプラグターミナルを用いたプラグキャッ
プを示す縦断面図である。

【図８】同じくプラグターミナルを示す縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１，１９ プラグターミナル ４ プラグキャップ本体 ５ 樹脂モールド ６，２０ 蓋板 ８，２１ 接触用ばね片 １５ プラグ頭部 １６，２６ 挿入ガイド

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラグキャップ内に樹脂モールドにより
   固定されるプラグターミナルにおいて、プラグ頭部に対
   する傾斜状の挿入ガイドを有する複数の接触用ばね片を
   該プラグ頭部の円周上に対向して設けてなることを特徴
   とするプラグターミナル。
2. 【請求項２】 前記樹脂モールドに対する樹脂流れ込み
   防止用の蓋板に前記接触用ばね片を一体的に設けてなる
   請求項１記載のプラグターミナル。