JPH06258773A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JPH06258773A
JPH06258773A JP4143093A JP4143093A JPH06258773A JP H06258773 A JPH06258773 A JP H06258773A JP 4143093 A JP4143093 A JP 4143093A JP 4143093 A JP4143093 A JP 4143093A JP H06258773 A JPH06258773 A JP H06258773A
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shutter
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lens
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Nobuyuki Kameyama
信行 亀山
Junichi Takagi
純一 高城
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定した撮影とストロボ発光及びレンズ付き
フイルムユニットの薄型化を可能とする。 【構成】 接点ユニット37は、クランク形状に成形さ
れた接片41,42と、水平断面がL字形の樹脂製のホ
ルダ40とから構成され、ホルダ40はストロボ基板3
2の端縁部に取り付けられる。接片41,42の後端部
41a,42aは、ストロボ基板32の前面側にはんだ
付けされ、先端部41b,42bはストロボ基板32か
らシャッタ羽根28に寄った位置で、シャッタ羽根28
の回動面と平行に延長されている。シャッタ羽根28に
は押圧部28aが設けられていて、接片41の先端部4
1bを押し下げることによって接片41と接片42とを
接触させてストロボ発光を行う。シャッタカバー27の
上部には、接片41と押圧部28aの接触位置を覆うよ
うに庇状の突片27aが設けられている。これにより、
レンズ付きフイルムユニット内に異物が侵入しても接片
及び押圧部に異物が付着することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ付きフイルムユニ
ットに関し、詳しくはストロボを内蔵したレンズ付きフ
イルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラを携帯していない場合でも写真撮
影ができるようにするために、本出願人によりレンズ付
きフイルムユニット(商品名「写ルンですフラッシュ」
等)が提供されている。このレンズ付きフイルムユニッ
トは、撮影レンズ,シャッタを含む簡単な撮影機構の
他、ストロボ装置及びフイルム巻上げ機構などを備えた
ユニット本体に、国際標準規格(ISO 1007−1
979年版)で規定された35mmフイルムを内蔵させた
ものである。これを購入したユーザは、室内や暗い所で
も手軽に写真撮影を楽しむことができ、しかも撮影終了
後には、撮影済みのフイルムを取り出すことなく、その
ままユニット本体ごと現像取扱店に出せばよく、フイル
ム巻き戻しやパトローネの取り出しなどの面倒な操作を
行う必要はない。
【0003】また、レンズ付きフイルムユニットは製造
コストの低減のために各部がユニット化され、各ユニッ
トごとに組み立ててから、これらを一体に連結するよう
になっている。例えばシャッタユニットはシャッタ機構
や巻止め機構、さらにはカウンタ機構を1まとめにして
構成され、ストロボユニットはストロボ用の配線をプリ
ントしたストロボ基板に発光部やシンクロスイッチ等を
組み付けて構成されている。そして、これらのシャッタ
ユニットやストロボユニットはユニット本体の構成部品
である本体部に取り付けられ、シャッタ羽根が開放位置
に移動したときにシンクロスイッチがオンしてストロボ
発光が行われる。
【0004】図12は、ストロボユニットに組み付けら
れているシンクロスイッチの構造を示すもので、一対の
接片3,4を絶縁樹脂製のホルダ5に保持させ、これを
ストロボ基板6に取付けている。接片3,4の後端部3
a,4aは、ハンダ7によってストロボ基板6の所要部
に固着されていて、接片3の先端部3bは2か所で折り
曲げられ、接片4の先端部4bは接片3に向かって円弧
状に湾曲して突出している。この接片3の先端部3bの
上方には、シャッタ羽根8と一体に形成された押圧片9
が位置している。なお、押圧片9は接片3,4の真上で
はないため、接片3を押圧するために突出片9aが設け
られている。この突出片9aで接片3の先端部3bを押
圧して接片4に接触させ、ストロボ装置のスイッチング
を行っている。符号10はシャッタ羽根8の前面を覆う
シャッタカバーを示し、その前面にはさらに撮影レンズ
が組み込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記押
圧片9の突出片9aで接片3,4の押圧を行うと突出片
9aの先端には矢印X方向からの反発力が生じ、この反
発力はシャッタ羽根8を撓ませ、その回動面をブレさせ
る方向に作用する。そして極端な場合には、シャッタ羽
根8の先端がシャッタカバー10の内壁と強く擦れてし
まい、シャッタ時間を不安定にする原因となる。また、
これを避けるためにシャッタ羽根8を前方にずらし、突
出片9aを省略してシャッタ羽根8の回動面内で接片3
を押圧する構造にすると、この部分の薄型化ができなく
なる。さらに、突出片9aがシャッタカバー10よりも
前方に突出した位置で接片3を押圧する構造であるた
め、接片3,4の接触部分が外部に露出しやすく、この
部分に塵や砂等の異物が入って接触不良を起こしやす
い。
【0006】本発明は上記従来技術の欠点を解決するた
めになされたもので、シャッタ羽根の作動を安定化し、
またストロボ発光用のシンクロスイッチに接触不良が生
じないようにしたレンズ付きフイルムユニットを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、シャッタ羽根を回動自在
に軸着した本体部と、この本体部に組み付けられたスト
ロボ基板とを有し、シャッタ羽根が開放したときに、前
記ストロボ基板で保持された薄板状の一方の接片をシャ
ッタ羽根に一体に成形した押圧部で変形させてストロボ
基板で保持された他方の接片と背職させるようにしたレ
ンズ付きフイルムユニットにおいて、各々の接片は、ス
トロボ基板からシャッタ羽根に向かってシャッタ羽根の
回動面と平行に延長されるとともに、各接片の前縁形状
をストロボ基板側よりもシャッタ羽根側で後退させたも
のである。
【0008】また、請求項2記載の発明では、前記各接
片をクランク形状に打ち抜かれた薄板とし、このクラン
ク形状の角部にストロボ基板の端縁を合致させたもので
ある。
【0009】また、請求項3記載の発明は、前記シャッ
タ羽根の前面を覆うシャッタカバーに庇状の突片を一体
に形成し、この突片により前記各接片が互いに接触する
部分を上方から覆うようにしたものである。これによ
り、シャッタ羽根付近が薄型化され、シャッタ羽根の撓
みが解消し安定した撮影が可能となる。また、ユニット
本体内部に侵入した異物が接片等に付着することを防止
し、安定したストロボ発光が可能となる。
【0010】
【実施例】図2は本発明のレンズ付きフイルムユニット
を示すものである。このレンズ付きフイルムユニット1
2は、撮影レンズ13,対物側ファインダ14,シャッ
タボタン15,カウンタ表示板16,巻き上げノブ1
7,ストロボ発光部18及び充電ノブ19とその外周に
設けられた隆起部19aとを備えたユニット本体20
と、これを収納する装飾用の印刷を施した紙箱21とか
ら構成されている。このユニット本体20を構成する各
部品は、本体部及びこれに前後から爪止めされる前カバ
ー,後カバーで構成され、内部にパトローネ付きフイル
ムを収納している。なお、このレンズ付きフイルムユニ
ットは、全体的に薄型化され、パトローネの外形になら
って半円筒状に突出したグリップ部と接眼レンズ周りだ
けが前方に突出している。充電ノブ19と隆起部19a
とは前カバーに設けられており、充電ノブ19は隆起部
19aに沿って形成されたスリット19cにより押圧可
能となっており、またスリット19cにより得られる弾
性によって押圧後には元の位置に復帰する。
【0011】ユニット本体の要部を分解して示す図3に
おいて、本体部22には、中央部に露光室22aが、ま
た両端部に前記露光室22aを挟むようにフイルム室2
2bとパトローネ室22cとがそれぞれ一体に形成され
ている。この本体部22の前面にはシャッタユニット2
4及びストロボユニット25が爪止めされる。
【0012】シャッタユニット24は露光開口を形成し
たユニット基部26、撮影レンズ13を保持するシャッ
タカバー27、シャッタ羽根28で構成されている。シ
ャッタ羽根28は、ユニット基部26とシャッタカバー
27との間に回動自在に取り付けられており、露光開口
を開閉する。また、シャッタ羽根28には、後述する接
片を押圧する押圧片28aが一体に形成されている。シ
ャッタカバー27には、接片とシャッタ羽根28の押圧
片28aの上部を覆うひさし状の突片27aが設けられ
ている。また、ユニット基部26には、位置決め孔30
と位置決めピン31とが一体に形成されている。
【0013】ストロボユニット25は、ストロボ発光部
18及びこれを保持するストロボ基板32から構成され
ている。このストロボ基板32には所定のパターンのプ
リントが形成され、コンデンサ33,抵抗34,一対の
電池接片35,36及び接点ユニット37等が接続され
ている。前記電池接片35,36は電池38の両極に接
触し、電池38から電気部品に電力を供給する。
【0014】図1に示すように、接点ユニット37は、
ホルダ40と、このホルダ40に取り付けられた2個の
接片41,42とから構成されており、接片41,42
は前記ストロボ発光部18を発光させるシンクロスイッ
チとなる。ホルダ40は水平断面がL字形の直方体で、
モールド成形により製造され、その成形時に接片41,
42をホルダ40内に埋め込んでいる。また、ホルダ4
0の下方には位置決め孔40aが、背面側には取付けピ
ン40bが形成されている。位置決め孔40aには、シ
ャッタユニット24のユニット基部26に形成された位
置決めピン31が、ストロボ基板32を貫通して嵌合さ
れる。取付けピン40bは、ストロボ基板32を貫通し
てユニット基部26に形成された位置決め孔30に嵌合
される。
【0015】接片41,42は、上方から見てクランク
形状に成形されている。このクランク形状の角部はスト
ロボ基板32の端縁部に合わせられたもので、この角部
をホルダ40の断面と一致させてストロボ基板32の端
縁部に取り付けている。接片41,42は、後端部41
a,42aがストロボ基板32にはんだ付けされ、先端
部41b,42bはクランク形状によってシャッタ羽根
28に寄った位置で、ストロボ基板32からシャッタ羽
根28に向かって、その回動面と平行に延長されてい
る。
【0016】接片41は、ストロボユニット25を本体
部22に取り付けた状態で、前記押圧片28aの下方に
位置する長さに形成されており、先端部41bは2か所
で折り曲げられて、シャッタ羽根28の押圧片28aが
押圧し易い形状となっている。また、接片42の先端部
42bは、接片42の先端を上側に円弧状に湾曲して突
出させたものであり、プレス加工等により接片42の製
作時に形成される。そして、接片41が前記押圧片28
aに押圧されて接片42の先端部42bに接触すると、
ストロボ発光部18が発光する。
【0017】符号45は前記充電ノブ19に押圧される
スイッチ板を示すものである。図4に示すようにスイッ
チ板45は、図5に示す一枚の金属薄板部材から箱型に
折り曲げられて、支持部45aと、弾性を持たせるため
に支持部45aから薄板45bを介して前カバーに向け
ておわん型に突出させて成形した接点部45cとで構成
される。また、接点部45cには一対の接点板45dが
設けられている。
【0018】スイッチ板45は、図6(A)に示すよう
に本体部22に形成された凹部22dに支持部45aを
挿入して、前カバー46の凸部46aで押しつけられる
ことにより取り付けられる。そして、前カバー46の充
電ノブ19を押圧することによって、図7に示す充電ノ
ブ19の内側に形勢された突起群47が、図6(B),
(C)に示すように接点部45cを押圧しておわん型の
部分をへこませ、接点板対45dをストロボ基板32の
充電開始用接点32aに接触させて充電を開始する。な
お、撮影者はおわん型に成形された部分がへこんだとき
にクリック感が得られる。
【0019】従来、充電ノブ19の内側に形成されてい
た突起は、図8の符号19bに示すように1個であった
ので、スイッチ板45の取付けのずれにより突起と接点
部との当接部分がずれて、明確なクリック感が得られな
いことがあった。しかし、上記のように突起を複数個の
突起群とすることによって、多少の取付けずれがあって
もしっかりしたクリック感が得られるようになる。ま
た、上記突起群47は、図9に示すような突条48とし
ても同様の効果が得られる。
【0020】図10はシャッタユニットを示すものであ
り、このシャッタユニット24の前面中央には露光用開
口50が形成されている。この露光用開口50の右側に
はストッパ51が設けられており、このストッパ51は
バネ52で反時計方向に回動されるシャッタ羽根28と
当接し、これを露光用開口50を遮蔽する位置に停止す
る。シャッタ羽根28は、上述したように遮光性プラス
チックで形成され、後述するシャッタ駆動レバーで押圧
される爪部28b、及び前記接片41を押圧して接片4
2の先端部42bに接触させる押圧部28aとが一体に
形成されている。前記ストッパ51の上方には、接点ユ
ニット37の位置決めを行うピン31が形成されてい
る。このピン31は上述したように、接点ユニット37
の位置決め孔40b(図1参照)に挿入される。ピン3
1の上方には、本体部22側のピン53が挿入される位
置決め孔54が形成されている。
【0021】また、シャッタユニット24の上部には、
軸56,57及び軸受け58が形成されている。軸56
には、撮影枚数表示板16と、蹴飛ばしアーム59a及
びカムフォロワ59bを形成した蹴飛ばしレバー59と
が、また軸57には、バネ60により時計方向に付勢さ
れる係止レバー61がそれぞれ嵌入される。この係止レ
バー61は通常、バネ60により反時計方向に付勢され
た蹴飛ばしアーム59aと係合して蹴飛ばしレバー59
の回動を阻止しており、シャッタボタン15の押圧によ
り反時計方向に回動して、蹴飛ばしアーム59aとの係
合を解除する。蹴飛ばしレバー59は係止レバー61と
の係合が解除されるとバネ60で反時計方向に回動さ
れ、蹴飛ばしアーム59aによってシャッタ羽根28の
爪部28bを蹴飛ばす。前記軸受け58には係止レバー
61に係合するセット部材62の軸が挿通される。この
軸にはフイルム巻き上げ時に反時計方向に回動される従
動スプロケット63が係合される。フイルムの巻き上げ
が行われると、従動スプロケット63が反時計方向に回
動することにより、セット部材62は反時計方向に回動
し、蹴飛ばしレバー59に形成されたカムフォロワム5
9bを介して、蹴飛ばしレバー59をチャージ位置に戻
すとともに、撮影枚数表示板16を1目盛り分回転させ
る。
【0022】このように構成されたレンズ付きフイルム
ユニット12の作用について説明する。充電ノブ19を
押圧すると、充電ノブ19の内側に形成された突起群4
7がスイッチ板45の接点部45cを押圧し、接点板4
5dがストロボ基板32の接点32aと接触して短絡さ
せることにより、コンデンサ33の充電が開始される。
このとき、突起群47により接点部45cのおわん型の
部分が確実にへこむことによりクリック感が得られ、充
電が開始されたことが確認できる。
【0023】この後、シャッタボタン15を押下する
と、係止レバー61がバネ60に抗して図10において
反時計方向に回動され、蹴飛ばしレバー59の係止が解
除される。蹴飛ばしレバー59はバネ60の付勢により
チャージ位置から反時計方向に回動され、蹴飛ばしアー
ム59aが爪部28bを蹴飛ばす。これにより、シャッ
タ羽根28は時計方向に回動され、押圧片28aが接片
41の先端部41bを押圧して、接片41を下方に押し
下げる。そして、シャッタ羽根28が露光用開口50を
完全に開放する位置まで回動されると、接片41は更に
下方に押圧されて、下側接片42の先端部42bに接触
する。
【0024】接片41,42が先端部41a,42aを
介し接触すると、前記コンデンサ33からストロボ発光
部18に電力が供給され、ストロボ発光が行われる。こ
の後、前記シャッタ駆動レバー59aが爪部28bを乗
り越えると、シャッタ羽根28はバネ52により反時計
方向に回動される。これにより、シャッタ羽根28は、
露光用開口50を閉鎖する位置に復帰してストッパ51
に当接して停止し撮影が終了する。なお、図10に示す
ように、前記蹴飛ばしレバー59はカムフォロワ59b
がセット部材62に当接すると、その回動が停止され
る。
【0025】撮影終了後、巻き上げノブ17が回動さ
れ、フイルムが巻き上げられると、従動スプロケット6
3が反時計方向に回動される。これによりセット部材6
2は反時計方向に回動し、蹴飛ばしレバー59を時計方
向に回動する。この回動により、蹴飛ばしレバー59は
チャージ位置に復帰し、次の撮影準備が完了する。この
蹴飛ばしレバー59の蹴飛ばしアーム59aは復帰途中
に爪部28bに当接するが、これを乗り越える。なお、
蹴飛ばしアーム59aは爪部28bを乗り越えるときに
これを押圧するが、シャッタ羽根28はストッパ51に
より反時計方向の回動を阻止されているから、露光用開
口50は開放されない。
【0026】なお、上記実施例では、接片42の先端部
42bに円弧状の湾曲部を形成したが、これは接片41
に設けるようにしてもよい。また、上記実施例では、シ
ャッタユニット24の上部にシンクロ接点ユニット37
を設けたが、これはシャッタユニット24の下部に設け
るようにしてもよい。この場合には、シャッタ羽根28
が回転して露光開口を開いたときに、シャッタ羽根28
の下部により接片を曲げるようにして、両接片を湾曲部
を介して接触させるようにする。
【0027】また、本実施例では、折り曲げ形状と湾曲
形状とを形成した各接片の先端部を、ストロボ基板の前
面に取り付けられる後端部よりもシャッタ羽根側に後退
させたクランク形状を用いているが、例えば図11の
(A)〜(C)の符号70〜72に示すような形状でも
同様の効果が得られるものである。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニットでは、ストロボユニットのシンクロ接点ユ
ニットを構成する接片がクランク形状に成形され、この
接片を樹脂製のホルダに保持してストロボ基板の端縁部
に取付け、接片の一方の端部はストロボ基板の前面に取
り付け、もう一方の端部はクランク形状によりシャッタ
羽根に寄った位置でストロボ基板からシャッタ羽根に向
かって延長されていることにより、接片とシャッタ羽根
の接触位置がレンズ付きフイルムユニットの内側に移動
してこの部分の薄型化を図ることが可能となる。また、
シャッタ羽根の押圧部は外側へ突出しない形状となるの
で、シャッタ羽根の撓みが解消されるとともに、シャッ
タカバーに庇状の突片を設けられるのでレンズ付きフイ
ルムユニット内部に侵入した異物が接片やシャッタ羽根
の押圧部に付着することを防止でき、安定した撮影とス
トロボ発光とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストロボ用シンクロ接点ユニットを示す斜視図
である。
【図2】本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観を
示す斜視図である。
【図3】ユニット本体の要部を分解して示す斜視図であ
る。
【図4】スイッチ板の外観を示す斜視図である。
【図5】スイッチ板の展開形状を示す説明図である。
【図6】スイッチ板の作用を示す説明図である。
【図7】充電ノブの内側に設けられた突起を示す説明図
である。
【図8】従来例の充電ノブの内側に設けられた突起を示
す説明図である。
【図9】充電ノブの内側に設けられた突起の別の例を示
す説明図である。
【図10】シャッタユニットの分解斜視図である。
【図11】ストロボ用シンクロ接点ユニットの別の実施
例を示す上面図である。
【図12】従来のストロボ用シンクロ接点ユニットを示
す斜視図である。
【符号の説明】
20 ユニット本体 24 シャッタユニット 25 ストロボユニット 27 シャッタカバー 27a 突片 28 シャッタ羽根 28a 押圧部 37,70,71,72 接点ユニット 40 ホルダ 41,42 接片 45 スイッチ板 47 突起群 48 突条

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ羽根を回動自在に軸着した本体
    部と、この本体部に組み付けられたストロボ基板とを有
    し、シャッタ羽根が開放したときに、前記ストロボ基板
    で保持された薄板状の一方の接片をシャッタ羽根に一体
    に成形した押圧部で変形させてストロボ基板で保持され
    た他方の接片と接触させるようにしたレンズ付きフイル
    ムユニットにおいて、 前記各々の接片は、ストロボ基板からシャッタ羽根に向
    かってシャッタ羽根の回動面と平行に延長されるととも
    に、各接片の前縁形状をストロボ基板側よりもシャッタ
    羽根側で後退させたことを特徴とするレンズ付きフイル
    ムユニット。
  2. 【請求項2】 前記各接片はクランク形状に打ち抜かれ
    た薄板であり、このクランク形状の角部にストロボ基板
    の端縁を合致させたことを特徴とする請求項1記載のレ
    ンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ羽根の前面を覆うシャッタ
    カバーに庇状の突片を一体に形成し、この突片により前
    記各接片が互いに接触する部分を上方から覆ったことを
    特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニッ
    ト。
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