JPH0625874U - Ｌｅｄ表示器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示態様が立体的で面白さに溢れているとと
もに、表示態様を変更することも可能にする。 【構成】 所定形状の透光部２から成る表示部６を前壁
３に備えたケース４と、ケース４内に設けた段部８に固
定された基板９と、表示部６の背部に位置するようにし
て基板９上に実装された複数のＬＥＤチップ１０とから
成り、透光部２を透明樹脂にてレンズ状に形成し、ケー
ス４の内壁の段部８より後方の位置に突起１２を設ける
と共に基板９に突起１２と符合する切り欠き１３を形成
し、突起１２と切り欠き１３が符合する場合基板９が段
部８上に固定され且つＬＥＤチップ１０の位置が透光部
２の中心軸と一致し、突起１２と切り欠き１３が符合し
ない場合基板９が突起１２上に固定され且つＬＥＤチッ
プ１０の位置が透光部２の中心軸からずれるようにす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、数字の表示等に用いられるＬＥＤ表示器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のＬＥＤ表示器は、例えば図５及び図６（図５のＡ−Ａ線断面図）に示す ように構成されている。即ち、図においてＬＥＤ表示器１は、数字表示用の７セ グメント構成の透光部（窓部）２を前壁３に備えたケース４と、該透光部２と同 じ７セグメント構成の透光部５から成る表示部６を備えていて、この透光部５が 上記透光部２と符合するようにして前壁３の表面に固着されたフィルム７と、ケ ース４の前壁３の内面の４隅に設けられた段部８と、この段部８に固定されたプ リント基板９と、表示部６の背部に位置するようにして該プリント基板９上に実 装された複数のＬＥＤチップ１０とから構成されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように構成されたＬＥＤ表示器１においては、表示態様が 平面的で面白さに欠けると共に、表示態様を変更することも不可能であった。

【０００４】 この考案は、以上の点に鑑み、表示態様が立体的で面白さに溢れているととも に、表示態様を変更することも可能にしたＬＥＤ表示器を提供することを目的と している。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、この考案は、所定形状の透光部から成る表示部を前 壁に備えたケースと、このケース内に設けた段部に固定された基板と、該表示部 の背部に位置するようにして該基板上に実装された複数のＬＥＤチップとから成 るＬＥＤ表示器において、前記透光部を透明樹脂を用いてレンズ状に形成し、前 記ケースの内壁の前記段部より後方の位置に突起を設けると共に前記基板にこの 突起と符合する切り欠きを形成し、上記突起と切り欠きが符合する場合前記基板 が前記段部上に固定され且つ前記ＬＥＤチップの位置が前記透光部の中心軸と一 致し、前記突起と切り欠きが符合しない場合前記基板が前記突起上に固定され且 つ前記ＬＥＤチップの位置が前記透光部の中心軸からずれるようにしたことを特 徴としている。

【０００６】

【作用】

上記構成によれば、透光部を透明樹脂を用いてレンズ状に形成したので、表示 態様が立体的になり、面白味が増す。また、ケースに設けた突起と基板に形成し た切り欠きとを符合させるかしないかにより、ＬＥＤチップと透光部との前後方 向及び横方向の相対位置を変えることができる。従って、透光部から出射される 光の向きや画角が変化するので、表示態様が変化する。

【０００７】 また、前記基板が前記段部及び前記突起の一方の上に固定される場合前記ＬＥ Ｄチップが前記レンズ状の透光部の焦点位置に位置するようにすれば、その場合 は透光部から出射する光は平行光となり、他方の上に固定される場合前記ＬＥＤ チップが前記レンズ状の透光部の焦点位置からずれるようにすれば、その場合透 光部から出射する光は収斂光または拡散光になるので、表示態様を一層大きく変 化させることができる。

【０００８】 また、前記基板が前記段部及び前記突起の一方の上に固定される場合前記ＬＥ Ｄチップが前記レンズ状の透光部の焦点位置から外れた一方の側に位置し、他方 の上に固定される場合前記ＬＥＤチップが前記レンズ状の透光部の焦点位置から 外れた他方の側に位置するようにすれば、透光部から出射する光は収斂光及び拡 散光の一方から他方に変化するようになるので、表示態様の変化を異ならしめる ことができる。

【０００９】 さらに、前記ケースの前壁内面に位置決め用ピンを設けると共に前記基板に位 置決め用孔を設け、前記突起と前記切り欠きが符合する場合該位置決め用ピンに 位置決め用孔が嵌合するようにすれば、その場合前記ＬＥＤチップの位置を前記 透光部とより正確に一致させることができる。

【００１０】

【実施例】

以下、図面に示した一実施例に基づいて、上記従来例と同一の部材には同一符 合を付して、この考案を詳細に説明する。 図１はこの考案によるＬＥＤ表示器の一実施例の斜視図、図２は図１Ｂ−Ｂ線 に沿う断面図である。本実施例の場合、ケース４の前壁３の７セグメント構成の 透光部２には透明樹脂を用いて形成された、例えば凸レンズ状のレンズ部１１が 嵌合されており、７つのレンズ部１１全体で表示部６を構成している。 なお、レンズ部１１は２色成形方法により、ケース４と一体に射出成形しても よい。

【００１１】 また、図２及び図３（Ａ）に示したように、ケース４の内壁の段部８より後方 の位置には、一対の突起１２が設けられていると共に、図３（Ｂ）に示したよう に、プリント基板９には突起１２と符合する一対の切り欠き１３が形成されてい る。そして、突起１２と切り欠き１３が符合する場合、プリント基板９はケース ４の奥まで挿入できて段部８上に固定されると共に、この時ＬＥＤチップ１０の 位置が透光部２、即ちレンズ部１１の中心軸と一致するようになっている。 一方、プリント基板９を上記状態から出射方向に沿う軸の周りに１８０°回転 させた場合のように、突起１２と切り欠き１３が符合しない場合、プリント基板 ９はケース４の奥まで挿入できずに一対の突起１２上に固定されると共に、ＬＥ Ｄチップ１０の位置が透光部２、即ちレンズ部１１の中心軸からずれるようにな っている。 さらに、プリント基板９が段部８上に固定される場合、レンズ部１１の焦点位 置にＬＥＤチップ１０が位置し、またプリント基板９が突起１２上に固定される 場合、レンズ部１１の焦点位置からＬＥＤチップ１０の位置がずれるようになっ ている。

【００１２】 また、図３（Ａ）に示したように、ケース４の前壁３の内面の中央分割線上に は２つの位置決め用ピン１４が設けられていると共に、該中央分割線に関して左 右対称位置に２つの位置決め用ピン１５が設けられている。一方、図３（Ａ）に 示したように、プリント基板９の中央分割線上には２つの位置決め用孔１６が設 けられていると共に、該中央分割線に関して左右対称位置に２つの位置決め用孔 １７が設けられている。そして、突起１２と切り欠き１３が符合する場合、各位 置決め用ピン１４，１５に、それぞれ対応する位置決め用孔１６，１７がそれぞ れ嵌合するようにすれば、それ以外の場合は位置決め用ピン１４，１５と位置決 め用孔１６，１７は嵌合しないようになっている。

【００１３】 本実施例は、上述の如く構成されており、透光部２に透明樹脂を用いて形成し たレンズ部１１を嵌合せしめたので、数字の表示態様が立体的になり、面白味が 増す。

【００１４】 また、ケース４に設けた突起１２とプリント基板９に形成した切り欠き１３と を符合させるかしないかにより、ＬＥＤチップ１０と透光部２即ちレンズ部１１ との前後方向及び横方向の相対位置を変えることができる。即ち、突起１２と切 り欠き１３が符合する場合、図２に示したように、プリント基板９はケース４の 奥まで挿入できて段部８上に固定されると共に、この時ＬＥＤチップ１０の位置 が透光部２即ちレンズ部１１の中心軸と一致する。

【００１５】 一方、プリント基板９を上記状態から出射方向に沿う軸の周りに１８０°回転 させた場合のように突起１２と切り欠き１３が符合しない場合は、図４に示した ように、プリント基板９はケース４の奥へは挿入できずに一対の突起１２上に固 定されると共に、ＬＥＤチップ１０の位置が透光部２、即ちレンズ部１１の中心 軸からずれる。したがって、透光部２から出射される光の向きや画角が変化する ので、表示態様が変化する。

【００１６】 また、プリント基板９が段部８上に固定される場合、レンズ部１１の焦点位置 にＬＥＤチップ１０が位置するようになっている。その場合は透光部２から出射 する光は平行光となり、それ以外の場合透光部２から出射する光は収斂光または 拡散光になるので、表示態様を一層大きく変化させることができる。

【００１７】 さらに、ケース４の前壁３の内面に位置決め用ピン１４，１５を設けると共に プリント基板９に位置決め用孔１６，１７を設け、突起１２と切り欠き１３が符 合する場合、位置決め用ピン１４，１５に位置決め用孔１６，１７がそれぞれ嵌 合するようにしているので、その場合前記ＬＥＤチップの位置を前記透光部とよ り正確に一致させることができる。

【００１８】 なお、プリント基板９が段部８及び突起１２の一方の上に固定される場合ＬＥ Ｄチップ１０がレンズ部１１の焦点位置から外れた一方の側に位置し、他方の上 に固定される場合ＬＥＤチップ１０がレンズ部１１の焦点位置から外れた他方の 側に位置するようにすれば、レンズ部１１から出射する光は収斂光及び拡散光の 一方から他方に変化するようになるので、表示態様の変化を異ならしめることが できる。

【００１９】

【考案の効果】

以上のように、この考案によるＬＥＤ表示器は、表示態様が立体的で面白さに 溢れているとともに、表示態様を変更することも可能であるという実用上重要な 利点を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案によるＬＥＤ表示器の一実施例の斜視
図である。

【図２】図１のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図３】（Ａ）は上記実施例のケースの裏面図、また、
（Ｂ）はプリント基板の正面図である。

【図４】上記実施例において、プリント基板の取付け位
置を変更した場合の断面図である。

【図５】従来のＬＥＤ表示器の斜視図である。

【図６】図５のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１ ＬＥＤ表示器 ２ 透光部 ３ 前壁 ４ ケース ６ 表示部 ８ 段部 ９ プリント基板 １０ ＬＥＤチップ １１ レンズ部 １２ 突起 １３ 切り欠き １４，１５ 位置決め用ピン １６，１７ 位置決め用孔

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定形状の透光部から成る表示部を前壁
   に備えたケースと、該ケース内に設けられた段部に固定
   された基板と、該表示部の背部に位置するようにして該
   基板上に実装された複数のＬＥＤチップとから成るＬＥ
   Ｄ表示器において、 前記透光部を透明樹脂を用いてレンズ状に形成し、前記
   ケースの内壁の前記段部より後方の位置に突起を設ける
   と共に前記基板に該突起と符合する切り欠きを形成し、
   該突起と該切り欠きが符合する場合前記基板が前記段部
   上に固定され且つ前記ＬＥＤチップの位置が前記透光部
   の中心軸と一致し、前記突起と前記切り欠きが符合しな
   い場合前記基板が前記突起上に固定され且つ前記ＬＥＤ
   チップの位置が前記透光部の中心軸からずれるようにし
   たことを特徴とする、ＬＥＤ表示器。
2. 【請求項２】 前記基板が前記段部及び前記突起の一方
   の上に固定される場合前記ＬＥＤチップが前記レンズ状
   の透光部の焦点位置に位置し、他方の上に固定される場
   合前記ＬＥＤチップが前記レンズ状の透光部の焦点位置
   からずれるようにしたことを特徴とする、請求項１に記
   載のＬＥＤ表示器。
3. 【請求項３】 前記基板が前記段部及び前記突起の一方
   の上に固定される場合前記ＬＥＤチップが前記レンズ状
   の透光部の焦点位置から外れた一方の側に位置し、他方
   の上に固定される場合前記ＬＥＤチップが前記レンズ状
   の透光部の焦点位置から外れた他方の側に位置するよう
   にしたことを特徴とする、請求項１に記載のＬＥＤ表示
   器。
4. 【請求項４】 前記ケースの前壁内面に位置決め用ピン
   を設けると共に前記基板に位置決め用孔を設け、前記突
   起と前記切り欠きが符合する場合該位置決め用ピンに該
   位置決め用孔が嵌合するようになっていることを特徴と
   する、請求項１乃至３のいずれかに記載のＬＥＤ表示
   器。