JPH0625838B2 - ストロボ制御回路 - Google Patents

ストロボ制御回路

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JPH0625838B2
JPH0625838B2 JP59039082A JP3908284A JPH0625838B2 JP H0625838 B2 JPH0625838 B2 JP H0625838B2 JP 59039082 A JP59039082 A JP 59039082A JP 3908284 A JP3908284 A JP 3908284A JP H0625838 B2 JPH0625838 B2 JP H0625838B2
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shutter
time
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倍男 荻原
肇 織田
陽一 関
宏 山崎
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Seikosha KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ストロボ撮影、特に主被写体が暗らく、従被
写体が明るい様な被写体の場合に、ストロボを補助光と
して用い、主・従被写体双方に適正な露光量を与えるス
トロボ制御回路に関するものである。
従来、主被写体が従被写体より暗い場合、被写体全体と
しては、十分明るくストロボを必要としなくともストロ
ボを補助光として発光させ、主被写体に適正な光量を与
える方法が実施されている。その方法は、主被写体まで
の距離情報やフイルム感度から演算される時間をタイマ
ー回路等で作り、従被写体の明るさ、あるいは被写体全
体の明るさとフイルム感度等の情報でシャッタの開閉制
御をし、シャッタの開口が最大になつた時点か、あるい
は上述のタイマー回路のタイマー動作の終了時点か、い
ずれか一方の早い方の時点にストロボを発光させてい
る。更に具体的に述べれば、シャッタ開口が最大になる
時点は、シャッタを開かせている電磁石がOFFとなる
時点から少し(数msec)遅れたところにあるため、電
磁石をOFFする信号から若干遅延させた信号を一方の
ストロボトリガー信号としている。(電磁石のOFF時
点とシャッタの最大開口の時点のずれは、電磁石の応答
遅れや、セクター等の慣性等によるものである。) この方法によると、電磁石をOFFさせる信号と、スト
ロボをトリガーする信号との間の遅延は一定となってし
まう。ところが、セクター等の機械系の応答遅れは、シ
ャッタ開口の大きさ、すなわち露光量の多少によって異
なるため、正確に最大開口の状態で発光させることがで
きないという欠点がある。また、一方これを解決するた
め、シャッタが開きから閉じ作動に移るタイミングを機
械的機構で検出し、スイッチを設けてこのタイミングで
ストロボをトリガする方法もあるが、機構も複雑とな
り、コストアップとなってしまう。
本発明は、上述の様な欠点を除去することを目的とする
ものである。
本発明によれば、上述した機械系の応答遅れ時間は、各
シャッタ間で、同一露光条件ならば、ほぼ一定であるこ
とを利用し、あらかじめ各露光量に応じた遅れ時間と、
セクターが動き始めてから反転信号が出るまでの時間を
加えたものをデータとしてROMに記憶しておき、露光
の直前に、この時間と、距離から演算される時間をデー
タとして記憶したROMの時間とを比較し、いずれか一
方の早い方の時間でストロボをトリガーする様に構成さ
れ常に適正な露光量が得られる。
以下、図面に示す実施例に従って本発明を説明する。
先ず、第1図(A)(B)に示すシャッターの構造から
説明すると、1はシャッター台板で該当板1にはレンズ
を保持する前板2がネガにより取り付けられる。上記台
板1および前板2の中心には、レンズのための開口0が
形成される。同時に両者の間には後述するセクター3を
格納するセクター室Rが形成される。4はセクターリン
グで、上記前板2により回転可能に支持され、バネ7に
より時計方向に付勢され止輪5により抜け出さない。該
セクターリング4は、台板1に固定されたピン6と関係
して回転範囲を規制する度決部4aと、セクターピン4
cと後述する歯部4dを有している。該セクターピン4
cは上記前板2を貫通し、セクター3と軸と溝の関係で
係合する。また該セクター3は前板2に固定されたセク
ターピン8により回転可能に支持される。図中において
は、セクターは3と3bの2枚で開口を決定する様に構
成している。9,10は第1歯車および第2歯車で、そ
れぞれ前板2に固定された回転軸11,12により回転
可能に支持され、該第1歯車のピニオン9aは前述した
セクターリングの歯部4dと噛み合い、第1歯車9は第
2歯車のピニオン10aと噛み合っている。13は後述
するモーターMのローター22に取り付けられたピニオ
ンで上記第2歯車10と噛み合っている。また、15は
上記前板2に固定された柱で上記モーターを取り付ける
ためのメネジ部を有している。
次に第2図(A)(B)に示すモーターMの構造につい
て説明する。16はモーター対板で前述した柱15と係
合する取付穴16aを有するとともに後述する2つのス
テーター17,18およびモーター上板19を取り付け
る柱20と上記両ステーター17,18の位置をガイド
するためのガイドピン21とを有している。22はマグ
ネットローターで、外周にN,Sの2極が着磁され、ロ
ーター軸23に固定される。該ローター軸はその上端に
おいては上記モーター上板19により、また下端におい
ては上記モーター地板16により回転支持されるととも
に該地板16を貫通し、その先端には前述したピニオン
13が固定される。上記両ステーター17,18は互い
に一定間隔をおいて配置され、それぞれの足部17a,
18aには第1および第2コイルL1,L2が挿入され
ている。上記両ステーターの中心部には上記ローター2
2を駆動する磁極が形成されるので、その詳細を以下に
説明する。
先ず、第1ステーター17の形状について説明すると、
中心部はローター22の外周に対し一定のスキマを持っ
た穴17bが形成される。そして、中心部の外郭は基準
軸X,Yに対して約45゜傾いたQ1軸附近において
は、磁束を絞るための狭幅部17c1,17c2が形成
され、上記Q1軸に対して直行するQ2軸上附近では肉
厚部17d1,17d2が形成される。これにより第1
ステーター17の中心部において、上記肉厚部17d
1,17d2が磁極として作用する事が出来る。また、
下に置かれた第2ステーター18は上記Q1軸附近に肉
厚部18d1,18d2が形成され、Q2軸附近には狭
幅部18c1,18c2が形成されるので、第2ステー
ターの磁極18d1,18d2は第1ステーターの磁極
17d1,17d2に対して直行する様に設けられる。
すなわち、上記ローター22の極は上記コイルL1,L
2に電流が流れない場合は、上記両ステーターの磁極1
7d1,17d2、または18d1,18d2により引
かれて90゜毎に停止する事が出来る。また上記両ステ
ーター17,18の磁極17d1,17d2、または1
8d1,18d2からは前述した足部17a,18aが
伸び、その先端は鉄芯24により短絡され、磁気回路が
形成される。そして、これらの部材は先ず、モーター地
板16にコイルLbが挿入された第2ステーター18の
ガイドピン21により位置決めさせながら置き、次に第
1ステーター17を同様にして置き、更に鉄芯24をそ
の上に置き、中心部にローター22を挿入し、そして、
その上にモーター上板19を置いてネジ25により締め
付ける事によりモーターが1つのブロックとして構成さ
れる。この様に形成されたモーターブロックを前述した
如くローター軸の先端にピニオン13を固定した後、上
記台板1上の柱15にネジにより取り付けてシャッター
の機構を構成している。
次に第3図(A)〜(K)に示す回路図について説明す
る。第3図(A)は、本発明の実施例の回路全体を示す
図で、101はマイクロプロセッサー、102は輝度検
出回路、103はモータ駆動回路であり、先ずマイクロ
プロセッサー101について説明する。第3図(B)は
マイクロプロセッサー101の内部構成を示すもので、
通常のシングルチップのマイクロプロセッサー機能に周
辺回路を付加したものである。104は、セラミック振
動子または、水晶振動子を含む発振器と、クロック発生
回路であり、マイクロプロセッサー101の内部で必要
な各種のクロック信号を発生する。105はプログラム
カウンタであり、プログラムROM106(以下P−R
OMと呼ぶ)を制御し、107は、インストラクション
デコーダーであり、P−ROM106より出力された命
令にしたがい、CPU内部を制御する。108は、算術
・論理演算ユニット(以下ALUと呼ぶ)、109はア
キュームレータ、110は、キャリー,ゼロ等のフラッ
グをセットするレジスタ、111はレジスタ、112は
RAM、113は複数の出力端子を有する出力ポート、
114は複数の入力端子を有する入力ポート、115は
内部バスである。以上に述べた104〜115の回路
は、一般にシングルチップコンピュータでは必然的に有
するもので、これらの用途、機能等はよく知られてお
り、ここは詳述しない。116は、後述するように、シ
ャッタの制御に必要な各種のデータが書かれているRO
M(以下、D−ROMと呼ぶ)、117,118は、プ
ログラマブルロジックアレイ(以下、PLA1,PLA
2と呼ぶ)であり、複数の入力端子IA0〜IA4,I
M0〜IM3の入力条件に応じた出力をバスライン11
5上に出力する(用途については後述する)。119は
カウンタ、120はモーター制御回路、121はプログ
ラマブルタイマー(タイマー、またはカウンタとして使
用できる)、122はタイマー制御回路であり、その動
作、機能については、いずれも後述する。116〜12
2の各回路は、マイクロプロセッサー個有のものではな
いが、いずれもバスラインに接続されて、マイクロプロ
セッサーの一部として機能する。なお、カメラ用として
はそれ程多くの情報処理を必要としないので、バスライ
ンは4ビットとする。また説明の都合上、特にことわら
ない限り、全入力端子にはブルアップ抵抗が内蔵されて
いるものとする。
次に第3図(A)に示す輝度検出回路102の具体例を
第3図(C)に示し、第3図(D)を併用して、その作
動を説明する。(なお、同一番号のものは、同一の素子
である。)輝度検出回路102は、受光素子123(こ
の例ではCdSである)の受ける光量に応じたパルス幅
のパルスを発生する回路で、C点には、受光素子123
の受光する光量の対数に比例した電圧が発生する。12
3は対数圧縮用ダイオードである。b点は、定電流源1
25とコンデンサ124の接続点を示し、図示するよう
にコンパレータ126に接続されている。第3図(D)
は、本回路のタイミングを示す図であるが、図示のよう
に入力端子aがVSSレベル(以下、Lと呼ぶ)から、
VDDレベル(以下、Hと呼ぶ)に変化すると、トラン
ジスタ127がOFFし、b点の電位は図に示すように
時間と共に低下し、その電位がc点の電位以下になる
と、コンパレータ126の出力が反転し、d点は図中d
で示すような波形となる。もちろん明るさによりc点の
電位が変わるため、例えば暗い場合にはc点の電位が下
がり(c′で示す)パルス幅は長くなり、明るい場合に
は逆に短かくなる。なお、前述したように光量は対数圧
縮用ダイオード128によって、圧縮された電圧に変換
されているため、出力されるパルスの幅は光量の対数に
反比例したものとなる。すなわち、明るさが2・4・8
・16………倍となると、パルス幅は2・3・4・5…
……倍となる。ただし、明るさが極端に明るい場合
(c″で示す)、あるいは非常に暗い場合ダイオード1
28の電圧と電源の関係が対数的な関係から外れる等の
理由により、光量とパルス幅の関係も上述の関係から外
れる領域がある。上述した関係が正確に成り立つ範囲
は、パルス幅が図に示すt1の領域でt0の時間はオフ
セットの時間として、明るさをデジタル量に変換する際
に考慮(引算)されなければならない。なお、本輝度検
出回路は公知の技術であり、また本実施例中では受光素
子としてcdsを用いているが、フオトダイオードであ
っても同様となる。
第3図(E)は、第3図(A)のモータ駆動回路103
の具体例を示す図、第3図(F)はそのタイミングを示
す図で併せて作動を説明する。信号φ0はモータのスイ
ッチング信号で、図からも明らかなようにこの信号がL
の時、モータコイルL1,L2を駆動するトランジスタ
は全てOFFしている。したがって、モータの作動に先
行して先ずφ0がHにされる。その後φ1,φ2の信号
に応じて、図に示す例の様にコイルL1,L2が励磁さ
れ、シャッタが作動するが、シャッタ動作の詳細は後述
する。(なお、第3図(F)に示す矢印の方向に電流が
流れた時を第3図(F)ではコイルL1,L2が正に励
磁されたとしてある。) 第3図(G)は、第3図(A)のカウンタ119とモー
タ制御回路120の構成を示すもので、129がブリセ
ット可能な10ビットのバイナリータウンカウンタ、1
31は、バスに接続され、カウンタ129にデータをプ
リセットするデータプリセット回路で、命令によって固
定データ、または適当なデータをプリセットする。13
2は、右シフト、左シフト選択可能で、カウンタ129
の内容がダウンカウントされ、0になる毎に発生するカ
ウント完了信号で、右または左シフトする4ビットのシ
フトレジスタ、133は、シフトレジスタ132のシフ
ト方向を決定する切換器であり、シフト方向の決定は命
令によって行なうことが可能であり、またカウンタ12
9からのカウンタ完了信号によって行なうことも可能と
されている。130は、ラッチ回路でありバスに接続さ
れており、命令によって出力を制御でき、この出力がモ
ータ制御信号φ0である。また他のモータ制御信号φ
1,φ2は、シフトレジスタ132より取り出される信
号である。
第3図(H)〜(I)は、本発明のシーケンスを示すメ
インと、サブルーチンのフローチャートであり、以下具
体的に本発明の回路作動を第3図(A)〜(J)の図面
とフローチャートを併用して説明する。先ずカメラのリ
レーズボタン(図示せず)を押すと、これに連動した電
源スイッチS1がONし、マイクロプロセッサー101
に電源が供給される。同時に第3図(A)から明らかな
様にトランジスタTr1がOFFし、コンデンサ135
の充電が開始され、一定時間後にコンデンサ135の接
続されたマイクロプロセッサ101のリセット端子Rの
電位がHとなり、リセットが解除され、プログラムが動
作を応始める。プログラムが動き始めると最初に、パワ
ーホールド端子PH出力がHとなり、トランジスタTr
2がONし、これ以後パワーホールド端子PH出力がL
とならない限り、電源スイッチS1の状態にかかわらず
電源は安定して供給される。次いでプログラムにしたが
いテスト端子T1〜T3を読み、テストモードか否かを
判断する。(テストモードについては後述し、ここでは
テストモードにセットされていないとする。)テストモ
ードでなければ開放防止という処理を実行するが、この
処理はシャッタに異常があった時の処理であり、これに
ついても後述する。シャッタに異常がなかった場合は、
この処理も直ちに通過し次のバッテリーチェックの判断
に入る。一般に電池の消耗度合は、電池の開放電圧を見
るだけでは判断しにくいため、実際に負荷電流を流して
電池電圧を判断する必要があり、本実施例ではモータ制
御信号φ0をHとし、ステッピングモータのコイルL
1,L2に電流を流し、その時の電圧をマイクロプロセ
ッサ101内のバッテリーチエック回路136で判断す
る。バッテリーチエック回路136は公知の技術であ
り、特に説明はしないが、例えば電池電圧がチエック電
圧以上であればH、未満であればLとなるように構成さ
れている。もし、バッテリーチエック回路136の出力
がL、すなわち電源電圧が低い場合には、プログラムは
一番最後にジャンプし、パワーホールド端子PHをLと
し、プログラムは停止状態となり、この状態で電源スイ
ッチS1がOFFとなれば撮影は行なわれない。バッテ
リーチエック回路136の出力がH、すなわち電圧が高
い場合には、次の処理に進む。なお、電池の負荷として
ステッピングモータのコイル電流を用いたが、コイル電
流の場合、インダクタンスをもつた負荷であるため、モ
ータ制御信号φ0をHにしても直ちに電流が流れるわけ
ではないため、実際にバッテリーチエック回路の出力を
読むタイミングは、φ0がHになってから適当な時間後
である必要がある。(ただし、インダクタンスをもたな
い負荷の場合でも、電池電圧が時間と共に下る場合があ
るので、この時間は考慮する必要がある。)バッテリー
チエックを通り、電池電圧が高い場合、被写体輝度を調
べるため、測光を開始する。測光の開始は、マイクロプ
ロセッサ101のタイマー制御回路122の出力端子
a′が命令によつて、Hとされることによって行なわれ
る。この出力端子a′は、第3図(C)のa端子に接続
されているため、輝度検出回路102は前述した様な作
動をし、出力端子eに明るさに応じたパルス幅のパルス
を出力する。この出力端子eは、第3図(B)に示すマ
イクロプロセッサ101のタイマー制御回路122の入
力端子e′に接続される。e′は、タイマー121のゲ
ート信号を作る信号となっているので、例えばあらかじ
め100という数値がタイマー121にセットされてお
り、測光後70になったとすると、その差30が明るさ
に対応した数値となる。ただし、前述したように輝度検
出回路102の各素子等の光量に対する非直線性を補償
するため、パルス幅にオフセット分をもたしているた
め、測光値からこの分を引いておく必要があり、この分
が10とすれば、30−10=20が明るさを示す数値
となる。上述した明るさをパルス数に変換する作業は、
回路図からも明らかな様に時間がかかり、明るさにもよ
るが通常数百μsecから数msec有する数に設計される。
この間にマイクロプロセッサ101は、かなりの仕事を
処理する能力があるため、フローチャートに示すように
測光スタートの信号だけを出しておき、その後直ちに次
の「ISO」という処理に移る。ここで行なわれる仕事
は、フイルム感度を読み込むことで、フイルム度の読み
方としては、先に述べたように新しいフイルムでパトロ
ーネに設けられた接点の状態(コード)を読む方法(自
動)と、従来のフイルムでISO導入用の手動スイッチ
が有り、このスイッチの状態を読む方法(手動)とがあ
り、第3図(A)に示す入力端子IA0〜IA4には、
パトローネに構成された接点を利用したスイッチが接続
され、入力端子IM0〜IM3には、手動のスイッチが
接続される。この2つの系列から入って来るフイルム感
度のどちらを読むべきかを決める方法としては、マイク
ロプロセッサ101が自動的に判断するのがもっとも望
ましく、その具体的方法を以下に示す。
フイルム感度コードとして現在発表されているものは、
フイルム情報を表わす5つの接点と共通接点からなり、
ISO25・32・40・50……5000までのどの
フイルム感度のフイルムが選ばれても必ず、少なくとも
1つの接点が共通接点と同電位になる様に構成されてい
る。したがって、共通接点をVSSに接続すれば少なく
とも1つの接点がLとなり、共通接点をVDDにすれば
少なくとも1つの接点がHとなる。仮に共通接点をVS
Sにした例で考えると、コード接点をもたない従来のフ
イルムが使用された場合、第3図(A)のIA0〜IA
4に接続されスイッチ全部がOFFとなるため、5ビッ
ト全部の入力端子がHとなる。(入力端子には、ブルア
ップ抵抗が内蔵されている)本実施例では、マイクロプ
ロセッサ101が4ビットマイコンであるので、IA0
〜IA3の4ビットを読み、それに1を加え、キャリー
フラッグがセットされたら、コード接点のついていない
フイルムと判断できるので、手動スイッチで入力される
フイルム情報を読めば良く、それは第3図(I−1)の
フローチャートに示す。また共通接点がVDDにされれ
ば、コード接点をもたないフイルムの場合、入力端子I
A0〜IA4に接続されているスイッチは全部OFFと
なるため、5ビット入力端子はLとなる。(この場合、
入力端子にはブルダウン抵抗が内蔵されているものとす
る。)したがって、IA0〜IA3の4ビットを読み、
それから1を引くとボローが発生し、キャリーフラグが
セットされたら、接点のないフイルムと判断することが
できる。また、このフイルムコードの特徴として、特定
の2つの端子の内、少なくともいずれか一方の端子が、
フイルム感度にかかわりなく、共通接点と同電位とな
る。したがって、この特徴を利用すれば上述とは別の方
法で、フイルム感度情報のいずれを読むべきかを決定で
きる。方法としては、共通接点が、VSSレベルであれ
ば、特定の2端子が共に“H”である時のみ、手動でセ
ットされるフイルム感度情報を読めば良い。この様な方
法で、自動的あるいは手動でセットされたフイルム感度
情報のうち、いずれの系列の情報を読むべきが決まる。
また、フイルム感度情報を表わすコードは必ずしも後述
する様な内部の演算上、やや易い様なコードで入力され
るわけではなく、むしろ内部演算用コードとは全く別の
系列コードと考えないと、手動スイッチの構成等に制約
を生じ、不利になる。そのため、コード変換をする必要
があり、それを行なうものが、第3図(B)に示すプロ
グラマブルロジックアレイPLA1,117とPLA
2,118である。2系列のスイッチ群から入って来る
フイルム感度情報は、別のコード系列であっても、例え
ば共にISO100であれば、同一のコードが命令によ
って読み出せる様にPLA1,PLA2が構成されてい
る。このようにして読み込まれたISOコードは、RA
M112に格納される。(なお、本実施例では、このコ
ード変換をプログラマブルロジックアレーを用いて行な
ったが、コード変換が容易であれば、プログラムにより
変換してもよい。この場合、PLAは不要となる。)続
いて、マイクロプロセッサー101は、その入力端子T/
Wの状態を読む。中級カメラの場合、一般にレンズ交換
ができず、ポートレートの様な撮影の場合も風景撮影の
場合も同一焦点距離のレンズで撮影せざるを得なかった
が、これでは必ずしも十分な写真がとれるわけではな
く、最近では、必要に応じレンズを撮影光路内に入れた
り、出したりして焦点距離を変える方法が提案されてい
る。この場合、レンズ系の開放F値が変わってしまうた
め、露出演算をする際にその情報を考慮する必要があ
る。入力端子T/Wの役割はこのためのもので、レンズ系
が望遠側かワイド側かを示し、一般にワイド側は明るい
ので、これを基準にした時、望遠側に切変えた時どの程
度暗くなるかをあらかじめマイクロプロセッサー101
のPROM内部に書いておき、各種演算時にこれを利用
する。T/W端子に接続されたスイッチS3がONのとき
ワイド、OFFのとき望遠側のレンズが選択されたもの
とし、ここでは望遠側が選択されている。すなわち、S/
T端子がHであるものとする。また、ワイド時のレンズ
F値はF2,8,望遠時のレンズのF値はF5,6であ
るとする。すなわち、F値の差は2段であり、今、望遠
側のレンズが選ばれているため、後述するコード体系で
2段に相当する数値「16」がRAMにストアーされ
る。(ワイド側であったら「0」がストアーされる。)
ここまでの処理は、マイクロプロセッサー101の処理
スピードが早いため(通常、1ステップ当り数μs〜数
十μs)すぐに終わるが、測光の方はまだ終了していな
い可能性が多いため、「測光」という処理で第3図(I
−2)に示すフローチャートの様に測光が終了したか否
かを調べる。(具体的には、測光を終了すると輝度検出
回路102の出力eがHとなるのでこれを見れば良
い。)測光が終了した場合には、前述した様な方法で測
定値を算出する。測光を終了していない場合、測光値が
最大値を越えたか否かをチエックし、越えていなければ
測光終了を待ち、測光終了か、測光値のオーバーフロー
かいずれの判断をぬけ出すまでこのループを繰り換す。
通常、測光値の最大値は、前述した様な光量とパルスの
関係が非直線となる様な限界のところが選ばれるため、
最大値を越えた場合は、露出が正しく行なわれなくなる
可能性があり、また、露出時間も長くなりすぎ実用的範
囲を越えてしまう。そのため、測光値が最大値を越えた
場合には、そこで測光を打ち切り、測光値もあらかじめ
決められた最大値を測光値とする。
自然光による自動撮影の場合に必要な情報は、プログラ
ムシャッタの場合、被写体の明るさとフイルム感度がわ
かれば良いが、本発明のようにレンズの開放F値が変わ
る場合には、それも必要である。ここまでの処理でこれ
らの情報が明確になつたので自動撮影の条件を求めるこ
とができ、次の「EE演算」の処理でそれを行なう。
ここで本発明の演算方式について説明すると、先ず明る
さと測光値の関係は、対数圧縮されているため他の要
素、例えばフイルム感度やF値も同様に扱えば、全てア
ペックス演算で処理することが可能となる。マイクロプ
ロセッサー使用の場合、原理的には掛算も割算も可能と
は言え、実際には非常に演算が複雑になり、処理時間も
かかるため、アペックス演算にし、加減算で処理できる
ことは好都合である。本発明では、そのため、フイルム
感度やF値を一度アペックス演算可能なコードに変換
し、演算しているが、具体的には、使用するフイルム感
度が例えば最高ISO1600、最低ISO25とする
と、ISO1600を0とし、一段感度が低下する毎に
8を加えたコードとしている。すなわち、ISO160
0を0、800を8、400を16,………50を4
0、25を48という関係に設定し、F値も同様差が一
段に付き8を加え、前述した様にF2,8とF5,6で
あれば2段の差になるので16とした。またフイルム感
度の場合、一段の間に1/3段,2/3段のフイルムが存在す
る場合があるので、この場合は1/3段を3、2/3段を5と
し、近似値を実現した。したがって、ISO80の場
合、コードは35となり、64の場合38となる。明る
さの方も、測光可能な最高輝度の場合、測光値が0とな
る様にし、以下明るさが半分になる毎に、測光値が8ず
つ加えられる関係になる様に輝度検出回路102や、タ
イマー121の定数やクロック周波数等を設定してお
く。そうすると、例えばある明るさで測光値が24にな
ったとし、その時フイルム感度がISO100であった
とすると測光値のコードL、フイルム感度のコードS、
開放F値の差のコードAと和Exは、Ex=L+S+A
=24+32+16=72となる(望遠側に切換えられ
た時)。この和Exは、プログラムシャッタであるので
露光量EVを表わしていることになり、Ex=72の
時、EV13であったとするとフイルム感度がISO2
00であれば、Ex=16+32+16=64となり、
EVも一段変わりEV14となる。またレンズがワイド
側にあればA=0となるため、Ex=L+S+A=24
+32+0=56で、EV=15となる。したがって、
EV値も演算コードが8ずつ変化する毎に1段ずつ変わ
ることになり、適正な演算が行なわれることになる。こ
の「EE演算」の処理では、上述した「L+S+A」を
行ないEを求めることが実行され、求められたExはR
AM112にストアーされる。
EE演算が終了したら、次にシャッタースピードが遅く
手振れするようなシャッタ速度か否かを調べる「手振
れ」の判断を行なう。これは、すでに求めた「Ex」値
がある値より大きいか否かを調べることと同じである。
もし、Ex値が手振れ限界値より大きい場合、ストロボ
を使用することになるので、ストロボの充電が完了して
いるかどうかSC端子を調べる。ストロボの充電が完了
していない場合には、L1端子をHにし、発光ダイオー
ドLED1を点灯させ警告をする。この様な条件の場
合、無理に写真を撮っても手振れを起し、適正な写真は
撮れないのでで示すステップにプログラムはジャンプ
し、前述した場合と同様に撮影不可となる。ストロボの
充電が完了している場合は、ストロボ撮影に必要な距離
情報を得る処理を実行する。距離情報は、図示しないオ
ートフオーカス回路から得られるもので、マイクロプロ
セッサー101の入力端子AF0〜AF3にコード化さ
れた並列データとして入力される。ただし、ここで入力
されるコードは、演算に直接使えるためには、距離が になる毎に8増える様な系列になっている必要がある
が、一般に測距範囲は、0.8m〜4.5m程度である
ので、0.8mをコード0とすると、4.53mでコー
ド40とならなければならないが、コードが15を越え
ると4ビットでは扱えなくなり、またオートフオーカス
の回路でこの様にコード変換をすることも容易ではな
い。例えば、オートフオーカス回路の測距系列が0.
8,0.9,1.0,1.1,1.2,1.5,1.
7,2.0,2.5,3.0,4.0,4.5mであっ
た場合、順に0.1……11のコードを割り付ければ、
4ビットで16種類の距離ステップを選択できるし、距
離が4.5mを越え、6m,8mとなっても特に問題な
く、オートフオーカス回路もこのような順番コードの方
が作り易い。しかしながら、このような順番を表わすコ
ードの場合、そのまま演算コードとして使うことはでき
ないので、コード変換する必要があり、変換後のコード
は前述したように、距離が になる毎に+8される系列でなければならない。このコ
ード変換は、D−ROM116を利用して行なうが、そ
の具体的方法は後述し、ここではコード変換されたもの
として説明を続ける。コード変換されたデータは、次の
「FM演算」の処理で用いられるが、「FM演算」と
は、ストロボ撮影時にフイルム感度、被写体までの距離
と、ストロボのガイドナンバーからシャッタのF値を求
める演算である。ただし、本発明の場合電気シャッタで
あるので、演算から得られたF値になる様に機械的にセ
クターをストップする機構はもたず、セクターが開口し
て行く過程て、得られたF値の位置になった時、ストロ
ボを発光させるためのトリガー信号を出すことで適正な
F値を得られるようにされており、セクターは全開まで
開き、その後閉じるように構成される。したがって、露
光量(露出時間)は、前述したEE演算で求められた値
「Ex」とは無関係に特定値に設定される。ガイドナン
バーGNO,距離D,絞りFとの間には、F=GNO/
Dの関係が成り立っており、最近のカメラのようにスト
ロボ内蔵のものであれば、ガイドナンバーは一定である
ので、距離が決まれば自動的に絞りも決定される。マイ
クロプロセッサーが割算を行なうのは大変なので、その
代りに距離と絞りの対応表を作っておけば、簡単に絞り
を求められる。ただし、これにフイルム感度を考慮する
必要があるので「FM演算」は次式によって行なう。求
める絞りのコードをAFMとすると、フイルム感度コー
ドS,距離コードD,開放F値の差のコードAとの間に
は、AFM=S+D+Aの関係が成り立つ。ここで絞り
のコードAFMは、コードの値が大きくなれば絞りの面
積も大きくなり、コード値が小さくなれば絞り面積は小
さくならなければならない。また、AFMの値が8加わ
る毎に絞りが一段ずつ大きくなる(例えば、F16→F
11)必要がある。したがって、例えばISO100、
距離が1.4mの時に求められる絞りがF16であつた
時、距離が2mになれば絞りはF11になり、ISO2
00,距離1.4mであればF16となる。ただし、上
式では絞りのコード値が求められるのであって、絞りそ
のものが求められる訳ではない。絞りは、後述するD−
ROM116中の対応表によって求められる。また、A
FMがレンズの開放F値以上の絞りになった場合には、
AFMを開放F値とする。例えば、AFM=55となっ
た時、レンズの開放F値が49であれば、AFM=49
とする。このように、演算から要求される絞りがレンズ
の開放絞り値より明るい場合には、絞りが全開しても当
然、光量不足となってしまうので警告を出す。(これを
「連動外警告」として、フローチャートに示す。) 次に「手振れ」の判断で手振れしない明るさの場合に
は、逆光か否かの判断に進む。逆光であるとの情報は、
被写体が太陽を背にした場合などのとき、撮影者により
SW等で入力される。逆光でなければ、露出時間を前述
した演算値Exに基ずいて決定する。もちろん、ストロ
ボは不要である。
次に、逆光の場合の処理について述べると、露出時間は
通常のストロボ不使用の場合と同様、演算値Exで決め
られ、補助光であるストロボは、被写体までの距離等に
応じて制御される。したがって、セクターの最大開口
は、その時の画面全体の明るさにより色々な大きさにな
り滑る。ところがストロボ光が適正となるためには、前
述した方法で求められる絞り値で発光させる必要がある
が、セクターがそこまで開かない場合がある。例えばセ
クターの最大開口がF5,6になる明るさで、ストロボ
光が適正となる絞り値がF4であるような場合、すなわ
ち、EE撮影で得られる最大絞り口径が、ストロボに必
要な絞り口径より小さい場合は、EE撮影条件でセクタ
ーがもっとも開いた時にストロボを発光させる(山頂発
光)。その逆の場合、例えばストロボに必要な絞り口径
がF8,EE撮影で得られる最大絞り口径がF5,6,
の様な場合には、ストロボはF8になるようなタイミン
グで発光させる(山腹発光)。以上に述べたことがフロ
ーに示されており、「Tsync←TsyncFM」とは前述の山腹
発光を、「Tsync←TsyncEE」とは前逆の山頂発光をさせ
るような定数をセットすることを意味する。山頂発光さ
せる場合、ステッピングモータを逆転させる信号の出た
時にストロボを発光させる信号を出すことも考えられる
が、その場合電気的な逆転信号と、ステッピングモータ
(セクター)の逆転との間には時間の遅れが生ずるた
め、TsyncEEデータはその遅れを考慮した値となってい
る。更にTsyncEEは自由に決めることができるため、小
口径でも大口径でも誤差のないように設計可能である。
ここまでの作動が電源スイッチON後、自動的に連続し
て行なわれる。なお、各種の警告や表示については特に
述べなかったが、必要に応じて処理すればよい。
フローチャートの次のステップ「S20N」という判断
は、レリーズスイッチS2がONしたかどうかを見るス
テップで、レリーズスイッチS2がONしたら、次の撮
影モードに移る。ただし、レリーズスイッチS2は、チ
ャタリング防止機能とラッチ機能をもった入力回路に接
続されており、そのため電源スイッチS1,リレーズス
イッチS2が短時間(数10mS)だけONし、すぐに
OFFするいわゆる「チョン押し」や「早押し」でも撮
影可能である。また、この判断でレリーズスイッチS2
がまだONしていない時には、その後パワーホールドを
解除しているので、そのまま電源スイッチS1がOFF
すると、回路全体がOFFし、測光だけで終わる。レリ
ーズスイッチS2がONすると、再びパワーホールド信
号が出力され、電源スイッチS1の状態に無関係に、所
定の作動の終了まで一連の動作をする。パワーホールド
信号を出力後、第3図(A)に示すセルフタイマーのス
イッチS2がONしていれば、セルフタイマーモードで
あるのでセルフタイマーの動作をし、セルフタイマース
イッチSsがOFFであれば次の処理へ行く。「セルフ
タイマー」という処理は、通常のセルフタイマーと同様
に、10秒間程度の時間を計測し、またセルフタイマー
状態であることの表示等を行なった後、次の処理に入
る。次の「レリーズMgON」という処理は、撮影レン
ズをレリーズさせるための電磁石(レリーズマグネッ
ト)をONさせる処理であり、レリーズマグネットがO
Nすると撮影レンズの係止が外され、移動を開始し、レ
ンズが必要な焦点位置に移動した時、オートフオーカス
回路からの信号でレンズ止められる。ここでは、マイク
ロプロセッサーは、撮影レンズの移動を開始させる信号
を出すだけの仕事を受けもっている。次いで、レンズの
移動を完了すると、オートフオーカス回路は完了信号を
発生する。レンズの移動が完了すると、次の「デートラ
ンプ」処理を行なう。この処理は、フイルムに撮影年月
日等を写し込む時の写し込み用ランプのON時間を、前
に読んだフイルム感度により、高感度ならば短く、低感
度ならば長くし、適正な露光量を与えることである。
次の処理「露出」は、ステップモータにより実際にセク
ターを作動させ、露光を行なう。第3図(I−3)に詳
細なフローチャートを示してある。
先ず最初に「fセレクト」、すなわち、カウンタ129
に入力されるクロック周波数の選択を行なう。選択の基
準は、その時に演算された露光量により、もし露出時間
が長い場合には遅く、短い場合には速いクロック周波数
が選択される。続いて、ステップモータの信号φ0が
“H”となり、これによりステップモータが励磁され、
この状態を10ms間保持する。この目的は、ステップ
モータを安定して動作させることである。励磁直前のロ
ータの静止位置は、静的なロータ磁石とステータの引き
のトルクで決まるため、摩擦や負荷の影響を受け易く、
必ずしも一定の位置とは限らない。ステップモータのス
タート位置が一定でないと、当然露光量もばらつく。励
磁すると大きな力が働くため、停止位置は一定の位置と
なるが、静止位置から励磁による停止位置への移動直
後、停止位置で安定するまでの時間が多少必要である。
もし、安定する前の次のパルスを発生させると、露光量
が多い、即ち、低Evの場合は問題ないが、露光量が少
ない、即ち高Evの場合に露光量がばらつく。したがっ
て、安定した露光量を得るために、ロータが安定するま
での時間を十分とる必要がある。次に、ストロボを使用
するか否かを調べ、使用する場合には、ストロボを発光
させるべき時間データを、タイマー121にセットし、
タイマー121をスタートさせる。ここでタイマーのス
タートのタイミングが問題となるが、これはステッピン
グモータのスタートと同時とするか、あるいは一定の時
間ずらしてもよい。ずらした場合には、その分時間デー
タを補正しておく必要がある。なお、タイマーにセット
するデータは、前述した演算結果に基づき、D−ROM
116よりアクセスされるもので、他のデータを含め、
ここでD−ROMの構成及び使用法について説明する。
第3図(J)にD−ROM116の構成の一例を示す。
D−ROM116は、16ビット×256ワードで構成
され、全体は図のa〜dのように4つのブロックに分割
される。ブロックaには、露光量に関する情報、すなわ
ちステッピングモータの制御情報が書かれており、その
情報は、ステッピングモータを何ステップ回転させるか
を示すステップ数NSと、方向変換時の駆動パルスの幅
Tdとからなる。この情報は、前述したEE演算より求
められるExによって選択(アクセス)され、すなわち
Exの値が小さい時、高Evの露光量であるからステッ
プ数NSは小さくなり、Exの値が大きい時は、低Ex
の露光量であるからステップ数NSは大きくなる。通
常、制御可能でなければならない露光量の範囲は、広く
みてEv19〜3程度であり、1Evを8分割すれば露
光量の種類は16×8=128種類となる。この128
種類の露光量の中から、「Ex」の値によって適正な露
光量が選択(アクセス)される。したがって、Ex=0
〜127である。なお、本実施例ではステップ数NSは
4ビット、パルス幅Tdは10ビットのデータとした。
次にブロックbについて説明すると、ここにはセクター
が全開し閉じるような撮影モードの場合にストロボをト
リガーするタイミングを作るための時間情報TsYnc
(FM)が書かれている。この情報Tsync(FM)
は、露出羽根の開き過程で、羽根がある絞り値Fになる
タイミングを示しているので、ストロボ撮影に必要なF
2,8〜F22に相当する種類が必要で、絞り1段を8
分割すれば、全部で6(段)×8+1=49種類のデー
タとなり、このデータが前述した演算値AFMに一定値
Coを加えた値AFMxで選択(アクセス)される。ま
た、このブロックには逆光撮影で必要な他の情報も書か
れており、その情報はEE撮影で得られる最大絞り口径
と、ストロボに必要な絞り口径の比較をする際に利用さ
れる。絞り口径の比較をするためには、EE撮影で得ら
れる最大絞り口を知らなければならないが、EE演算よ
り求められる「Ex」によって、それを知ることはでき
ない。そのため、ストロボに必要な絞り口径をAFMx
より求めた時、同じ番地にこの絞り口径と同じになるE
E演算の演算値「Ex」に相当する値Eoを書いてお
く。したがって、Ex≦Eoならばストロボに必要な絞
り口径の方が大きいので前述した山頂発光となり、Ex
>Eoならば山腹発光となる。なお、山腹発光の場合に
は、前述のセクターの開き過程での絞りを利用している
のでストロボをトリガーするタイミングはTsync
(FM)が使用され、山頂発光させる場合のタイミング
がブロックCに示すTsync(EE)である。山頂発
光させる場合には、Eoに一定値C1を加えた値E1を
番地とするデータTsync(EE)を求める。なお、
Tsync(FM)、Tsync(EE)は9ビット、
Eoは7ビットのデータである。
ブロックdは、オートフオーカス回路から得られる距離
の順番コードを、前述したような演算コードに変換する
ためのもので、順番コードDAFに一定値C2を加えた
値を番地とするデータは、順番コードDAFの示す距離
に対応する演算コードになっている。なお、演算コード
は、距離の範囲にもよるが7ビット程度あれば十分と考
えられる。またD−ROMのサイズを16ビット×25
6ワードとしたが、上述したように1ワード中の16ビ
ットを全部使っているわけではないので、1ワード当た
りのビット数を減らしてワード数を増してもよく、構成
には自由度があるので、もっとも合理的な方法をとれば
よい。なお、上述した様に、露出時間やストロボの発光
タイミング時間の制御等をD−ROMを使っている理由
は、セクターの開き方が時間に対し一定でないことによ
る。すなわち、ステッピングモータの駆動パルス数に対
し、シャッタ開口面積が一定の関係で開いてゆけばD−
ROMのデータを用いて閉じの制御をする必要はなく、
時間発生手段と露出情報だけで閉じのタイミングを決定
できる。しかしながら、シャッタ開口が時間に対し一定
の関係になる様に、ステッピングモータとセクターの関
係を設計すると、その間の伝達機構が簡単な輪列では済
まなくなり、複雑になってしまう。ストロボの発光タイ
ミングについても同様であり、時間と絞りの関係が一定
でないため、D−ROMが必要となる。
再び「露出」のフローにもどり、カウンタ119の動作
に入ると、これは前述したようにモータ制御回路120
と直結しており、モータ駆動回路103を介して、ステ
ップモータを制御しているため、この段階でセクターが
作動し始める。フローにしたがい説明すると、「正転パ
ルス出力」とは、前述したようなパルス幅が一定(例え
ば2mS)のパルスを出力することであり、このパルス
の出力数は、前述したD−ROM116に書かれている
ステップ数NSである。NSステップだけ一定時間のパ
ルスを出力した後、カウンタ119にはD−ROM11
6の方向変換時の駆動パルスの幅Tvがセットされ、カ
ウンカウント開始される。カウンタ129がダウンカウ
ントされ、カウントを終了するとカウント完了信号を発
生し、この信号により、シフトレジスタ133は、シフ
ト方向が逆になると共に、1ビットだけ内容がシフトさ
れる。その後の「逆転パルス出力」とは「正転パルス出
力」と同様に、一定時間のパルスをステップ数NSだけ
出力する。この時のパルスと開口径の関係を第3図
(K)に示す。(図中のモータ駆動信号φ1,φ2は、
第3図(F)と同じタイミングで書いてあるのでコイル
L1,L2の励磁状態は(F)でわかる。)出力パネル
数は、正・逆転で方向を変えて示したので、本来は口径
と時間の関係を示す図と各タイミングが一致しなければ
ならないが、機械系には応答遅れがあるため、図のよう
にズレを生じている。すなわち、「正転パルス出力」と
は、シャッタを開く信号であり、「逆転パルス出力」と
はシャッタを閉じる信号である。所定の逆転パルスを出
力後、その状態を10mS間続けるが、これはローター
が回転から停止状態になる時に、もしコイルが励磁され
ていなければ、強い位置規制力は働かず比較的大きい振
幅、長い周期で減衰しながら停止し、その動きに連動
し、セクタも動き、シャッタが一度閉じた後再び開くと
いう現象(再露光)等を発生し易くなるが、コイルが励
磁されていれば強い位置規制力が働くため、上述のよう
な問題は発生しない。以上で露出のルーチンを終え、次
に「開放防止」の処理に入る。「開放防止」とは、何ら
かの原因によってシャッタが閉じなかった場合の処理
で、セクターが閉じた場合のみONするホームスイッチ
SWHの状態を見て処理をする。前述したように、「開
放防止」の処理は、フローチャートの先頭の部分にもあ
るが、どちらの場合も同じ処理である。第3図(I−
4)に開放防止のフローチャートを示す。ホームスイッ
チSWHがONの場合は、そのままこのルーチンをぬけ
出し、ホームスイッチSWHがOFFの場合は、ステッ
プモータを1ステップだけ逆転させ、その後このルーチ
ンで逆転パルスを規定回数NMAxまで出力したか否か
を調べ、NMAx以下であれば、再びホームスイッチS
WHがONかOFFかを調べ、ホームスイッチSWHが
ONならばメインルーチンにもどり、OFFならば再び
逆転パルスの出力をくり返す。くり返し回数に限度NM
Axを設けた理由は、ステップモータが故障して全く動
かなくなったような場合、何回パルスを出力してもホー
ムスイッチSWHがONせず、プログラムがこの部分か
ら先に進まなくなることを防ぐためである。この場合
は、故障であるからのステップへジャンプする。
開放防止のルーチンを通過すると、ステップモータの励
磁信号φ0を“L”にし、続いてパワーホールド端子P
H出力がLとなり、トランジスタTr2がOFFし、電
源スイッチS1がOFFであれば直ちに、OFFでない
時は、レリーズのもどしによりOFFになった時、回路
全体がOFFし、全作動を終了する。
次に今まで説明を略して来たテストモードにつき簡単に
説明すると、このテストの目的は、シャッタの性能測定
等に使うもので、テスト端子の条件により、特定の露光
(例えばEv16)を実現したり、FMモードで特定の
絞りのストロボ信号を出力する機能をもたせ、測定や調
整に使用する。
以上に述べた様に、本発明によれば、従被写体、あるい
は、被写体全体が明るく、距離やガイドナンバーから演
算される絞り口径までセクターが開かない場合でも、セ
クターが最大口径になった時ストロボが発光するので、
実用的な写真が撮れる。また、この時、機械系の応答遅
れが補償されているので、明るさに依らず、常にセクタ
ーが最っとも開いた所で発光するため、適正な写真撮影
ができ、実用的価値大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案の実施例のシャッタ機構部を示し、第2図
は第1図に使用されるステッピングモータの構造図、第
3図はシーケンス及びシャッタ機構を制御するための回
路図、第4図は従来の露光線図を示す。 図中において、3……セクター、4……セクターリン
グ、M……ステッピングモータ、17,18……ステー
ター、22……ローター、104……発振器、102…
…輝度検出回路、116……データROM、119,1
29……カウンタ、121……プログラマブルタイマ
ー、132……シフトレジスタ、133……切換器であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 宏 千葉県四街道市鹿渡934―13番地 セイコ ー光機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−212422(JP,A) 特開 昭58−46329(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストロボ装置と、受光素子を有し該受光素
    子の受ける光量をデジタル量に変換する輝度検出回路
    と、被写体までの距離を入力する距離検出手段と、レン
    ズ開口を形成する複数のセクターと、正逆回転可能に制
    御できるステッピングモーターとを有し、上記ステッピ
    ングモーターと上記セクターとを直接または間接に連結
    してセクターの開きおよび閉じ行程を制御するプログラ
    ムシャッタにおいて、基準発振器と、該発振器に同期し
    てタイマー動作し、タイマー動作完了時に、上記ストロ
    ボ装置をトリガーする信号を発生するタイマー回路と、
    上記輝度検出回路の出力値に対応したアドレス値でアク
    セス可能な各アドレスに、シャッタの作動開始時点から
    シャッタ開口が各露光量に対応して最大になるまでの時
    間に対応した第1のデータを記憶する第1のデータ記憶
    手段と、上記距離入力手段に入力される距離に対応した
    コード値を発生する手段と、該コード値に対応したアド
    レス値でアクセス可能な各アドレスにシャッタの作動開
    始時点からシャッタ開口がストロボ撮影に適した絞り値
    になるまでの時間に対応した第2のデータを記憶する第
    2のデータ記憶手段と、上記第1および第2のデータを
    比較し、いずれか一方の時間の短かい方のデータを、上
    記タイマー回路にセットする手段とを備え、ストロボ撮
    影時に上記ステッピングモーターに同期して上記タイマ
    ー回路が動作して上記ストロボ装置を動作することを特
    徴としたストロボ制御回路。
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