JPH0625803Y2 - 冷凍装置用受液器 - Google Patents

冷凍装置用受液器

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JPH0625803Y2
JPH0625803Y2 JP4996491U JP4996491U JPH0625803Y2 JP H0625803 Y2 JPH0625803 Y2 JP H0625803Y2 JP 4996491 U JP4996491 U JP 4996491U JP 4996491 U JP4996491 U JP 4996491U JP H0625803 Y2 JPH0625803 Y2 JP H0625803Y2
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refrigerant
receiver
liquid receiver
block joint
joint
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宏己 太田
皖三 土屋
清是 橘高
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日本電装株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は冷凍装置に用いられる受
液器に関し、例えば自動車用空調装置のコンデンサ側方
に配置され、コンデンサで凝縮した液冷媒を貯蔵する受
液器として用いていることである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用の空調装置では、図3も
しくは図4に示すような受液器が一般的に用いられてい
た。即ち、図3に示すように受液器本体120の側壁面
と底面が一体的に成形されたカップ状容器となってい
る。そして、このカップ状容器からなる受液器本体12
0の上面に蓋体部121が設置される。なお、この蓋体
部121と受液器本体は、共にアルミニウム材料より形
成され両者間を冷間または熱間鍛造する方法によって作
成される。また、両者120,121は溶接によって接
合し、内部に耐圧密閉空間を形成している。図中129
は溶接箇所を示す。また、蓋体部121には冷媒流入通
路及び冷媒流通通路が形成されている。そして冷媒流入
通路は、蓋体部121に形成された継手121a及び継
手124を介して、冷媒入口側配管123と接合してい
る。また、冷媒出口通路は同じく蓋体部121に一体形
成された継手部121b及び継手126を介して、冷媒
出口側配管125と接続している。さらに、蓋体部12
1には受液器本体120内の冷媒状態を観察するサイト
グラス127及び、ガス安全弁としてのメルトボルト1
28が取り付けられている。 また、受液器本体内部に
は冷媒の吸い上げ管130が蓋体121にかしめ固定さ
れており、この吸い上げ管130の下方部には防塵用フ
ィルタ133が配置されている。さらにフェルト製の乾
燥剤容器132に保持された乾燥剤131が受液器本体
120内に配置され、冷媒中より水分除去を行うように
なっている。
【0003】図4のものは、受液器本体140の側壁部
140aと頂面部140bがアルミニウム材料を鍛造加
工して一体的に作られており、かつ底面部140cは筒
状側面部140aの下端部分をスエージング加工して絞
り込むことによって、図示のように丸みをおびた密封容
器としている。この図4のものも蓋体部140に冷媒入
口側継手142及び143が取り付け固定されている。
また図4のものでは防塵用フィルタ146が平板状に形
成されている。
【0004】ただ、上述の図3に示すような構造の受液
器では、蓋体121と受液器本体120とを別体で成形
しているため、蓋体121に冷媒通路や継手121a,
121b等を形成することかできるが、冷媒通路等は複
雑な形状をしているので、蓋体121を受液器本体12
0と一体に形成することは本質的に達成し難いものとな
っている。さらに、図3図示ででは、蓋体121を別体
形成するものの、その形状が複雑なため、高価な鍛造機
を使用し、しかも幾段階かの加工工程を得なければなら
ないので、蓋体121成形のコストが嵩むこととなる。
また、鍛造によって高度が高められた蓋体121に、さ
らに継手部121a,121b等を穿設する必要があ
り、製作コストが更に高まることとなる。
【0005】一方、図4に示すような例では、頂面部1
40bを筒状側壁部140aと一体的に形成しているの
で、頂面側においては図3図示例ほど製造コストがかか
ることはないが、容器底部の絞り込み形成が鍛造法以上
に加工設備費と加工の手間がかかり、結果としてさらに
高価なものとなってしまう。しかも、容器底部をスウェ
ージング加工により形成するため、その加工に伴いアル
ミニウム材の組織内に発生する応力により、アルミニウ
ム材が微細辺状をなして表面から剥離してしまう恐れが
ある。このようにアルミニウム材が表面から剥離した場
合には、製作の過程において受液器本体内に微細片が閉
じ込められることとなり、冷凍装置に組み込まれて用い
られた時にその微細片が異物として減圧手段等の作動を
阻害することとなる。
【0006】そこで、受液器本体の底部材を側壁部とは
別体に形成し、この底部材を受液器本体底部に取り付け
ることが例えば実開昭59−195473号公報、実開
昭57−179084号公報、実開昭49−27762
号公報、及び特開昭54−150761号公報に開示さ
れている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、本考案
者らが、このような従来技術に示される底部材を別体形
成した受液器につき検討したところ、従来の形式の受液
器では、いずれも底部材の耐圧性が十分確保されていな
いという問題が明らかとなった。
【0008】すなわち、これら従来のものはいずれも底
部材を受液器本体とは別体形成したものの、受液器本体
が円筒状をしており、従ってその断面積は受液器本体の
上方から下方にかけて変動しない構造となっている。換
言すれば、従来のものは底部材の受圧面積が受液器本体
内部断面積と同様の広いものとなっており、大きな圧力
が底部材に加わる構造となっていた。そのため、底部材
を溶接等で受液器本体に組みつけるに際しては、大きな
引っ張り応力がその溶接箇所に生じることを前提とせざ
るを得なかった。
【0009】特に受液器は冷凍装置において減圧手段上
流の高圧圧力を受ける位置に配するものであるため、内
部の貯留冷媒圧力が20ないし30気圧程度まで上昇す
る場合もある得る。従って、この受液器の耐圧強度は特
に重要なものとなる。
【0010】本考案は、上記点に鑑みて案出されたもの
で、受液器の耐圧強度向上を図ることを目的とする。 上記目的を達成するため、本考案では受液器本体の底部
を底部材で覆い、かつ受液器本体の断面積を上方側の蓋
部材部位の断面積より、下方側の底部材部位の断面積を
小さくするという構成を採用する。
【0011】
【作用】上記構成の採用の結果、本考案の受液器では、
受液器本体、底部材および蓋部材にて密閉空間が形成さ
れ、受液器内の冷媒圧力を等しく各壁に加わることにな
る。そして底部材と受液器本体との接合箇所には、底部
材の受液面積に受けた圧力が荷重として加わることにな
る。
【0012】しかしながら、上記のように、本考案の受
液器では底部材の面積を小さくして、受圧部を減少して
いるため、接合箇所に加わる荷重を小さくすることがで
きる。
【0013】
【実施例】以下、本考案の1実施例を図に基づいて説明
する。 図1は本考案の第1実施例として自動車の冷房用冷凍器
に用いられる受液器を示す。この受液器は自動車用冷凍
器においてはエンジンルームの前方に配置された冷媒凝
縮器より液冷媒を導入し、気液分離後、液冷媒のみ膨張
弁側へ導出するものとして用いられる。また受液器は、
凝縮器の側方に取り付けられる。受液器本体101はア
ルミニウム材を深絞り成形して筒壁分101aと筒頂部
101bとが一体的に形成される。図より明らかなよう
に筒頂部101bの肉厚は筒壁部101aに比べて厚く
なっている。そして筒頂部101bには冷媒流入孔10
1g及び冷媒流出孔101hが形成される。さらに筒頂
部101bの中央部には円筒状の継手部101iが下方
へ向け突出形成されている。そして、この継手部101
iに冷媒吸い上げ管103がかしめ固定されるようにな
っている。即ち吸い上げ管103はその端部に膨出部1
03aがバルジ加工されており、この膨出部103aを
継手部101iがかしめ固定することとなる。尚、10
4はOリングであり、吸い上げ管103と継手部101
iとの気密がOリング104により保たれる。
【0014】ここで、筒頂部101bは図9(イ)及び
図9(ロ)に示されるように、冷媒流入孔101g及び
冷媒流出孔101hの周囲が平坦部に形成されている。
そしてこの平坦部にはそれぞれ冷媒流入孔101g及び
冷媒流出孔101hに隣接してねじ穴6a及び7aが形
成されている。
【0015】図7(イ)及び(ロ)はそれぞれ流入孔1
01g側の頂部平坦部に取り付けられるブロックジョイ
ント4を示す正面図及び平面図である。このブロッグジ
ョイント4にはねじ穴6aと対抗する位置にボルト通し
穴4aが形成されている。ブロックジョイント4はアル
ミニウム合金製で、L字状のアルミニウム製冷媒配管が
ジョイント4を貫通するように配設されている。冷媒配
管の先端はブロックジョイントより下方に突出し、先端
2´が冷媒流入孔101gに間隙する構造となってい
る。尚、図7中13はOリングであり、冷媒配管の先端
2´が流入孔101gに嵌入した状態で冷媒配管との間
の気密を保つものである。
【0016】図8(イ)及び(ロ)はそれぞれ流出側冷
媒孔101hに取り付けられる流出側のブロックジョイ
ント5を示す。このブロックジョイントはその下部が孔
101hに嵌入するよう突出部16として形成されてい
る。そしてこの突出部16と対向する位置は凹部が形成
されており、この凹部にサイトグラス8が取り付けられ
ている。尚、ブロッグジョイント5もアルミニウム合金
製よりなり、サイトグラス8はブロックジョイント5に
かしめ結合さている。また、ブロックジョイント5の内
部は冷媒通路5b,5cが形成されており、この冷媒通
路に突出側冷媒配管3が結合する。この冷媒配管3は端
部に係止部がバルジ加工されており、ブロッグジョイン
ト5はこの係止部にかしめ結合される。
【0017】図8中15はメルトボルトで、内部の冷媒
温度が所定値以上高くなった時にメルトボルト内部の溶
融金属が溶け、冷媒を大気中に放出することで、受液器
内部の圧力が異常上昇するのを防止するものである。ま
た、ブロッグジョイント5にはボルト通し穴5aが形成
されており、この5aは図9のねじ穴7aと対向する位
置に配置される。
【0018】図5は以上説明したブロックジョイント4
及び5を受液器本体1の頂部1aに取り付けた状態を示
す。この図5の例では頂部101bが受液器本体101
の側壁と別体形成されているが、頂部101bの上面は
図9(イ)及び(ロ)と同様に、平坦部に形成されてい
る。そしてこの図5及び図6より示すように、ブロック
ジョイント4はボルト6により受液器の頂部101bに
固定される。同様に、ブロックジョイント5もボルト7
を用いて受液器の頂部101bに固定される。
【0019】再び、図1に戻り受液器本体1の内部構造
に基づき説明する。受液器本体の内部には冷媒中より水
分を除去する乾燥剤105が配置されている。この乾燥
剤105はその上下両側をフェルト106により狭持さ
れ、さらにフェルト106は穴開き止め板107及び1
08により保持されている。そして、穴開き止め板10
7及び108はその中央部に貫通穴が形成されており、
内部を冷媒吸い上げ管103が貫通するようになってい
る。そして、これらの各位置即ち穴開き止め板107、
フェルト106、乾燥剤層105、フェルト106及び
穴開き止め板108は落下防止用のプッシュナット10
9により冷媒吸い上げ管103に固定されている。
【0020】受液器本体101の下方端101cには、
底部材102が溶接固定されている。この底部材102
は受液器本体1の底部を覆う底板部分102aとこの底
板部分の周辺部により一旦上方に折り曲がり形成され、
その後引続き下方に折り曲がり形成されたフランジ状補
強構造部102bとを有する。図1より明らかなように
補強構造部102は受液器本体101の下方端内径とほ
ぼ一致した円筒状をしており、補強構造部102b外周
と下方端101c内周とは互いに接触する構造となって
いる。
【0021】そして、底板部材102は受液器本体10
1の下方より受液器本体内に嵌入され、その嵌入状態で
両者接合部の下方端を溶接接合する。尚、図中100は
この溶接接合場所を示す。
【0022】ここで、上述の如く補強構造部102bは
一旦上方に折り曲げ形成された後、引続き下方に折り曲
がるので、その上方端は滑らかに成形され、従って底部
材102を受液器本体101の下方より挿入する際に良
好にガイドされることになる。
【0023】また、図1より明らかなように溶接箇所1
00は補強構造部102b及び受液器本体の側壁部10
1aのそれぞれの下方端であるため、溶接方向の素材厚
さは十分確保されることになる。即ち、溶接箇所100
を所定値以上溶融したとしてもそれにより受液器本体側
壁部101aに穴を開けるものではない。換言すれば溶
接部100により受液器本体側壁部101aの肉圧を減
少させるものではない。
【0024】また、本例では底部材102は底板部分1
02a及び補強構造部102bが共にアルミニウム板を
プレス成形することで一体成形されている。従って、本
例では底部材を比較的安価に成形することができる。し
かも、底部材は上記の如くその外周に補強構造部102
bを備えるものであるため、比較的薄い肉厚のアルミニ
ウム板を用いたとしても、その耐圧強度を十分確保する
ことができる。 次に上述の構成よりなる受液器の組付
構造を説明する。まず、第1図に示すように受液器本体
の頂部101bと側壁部101aを同時に深絞り成形す
る。併せて、頂部101bに図9に示すような冷媒入口
孔101g、冷媒出口孔101h及びねじ穴6a,7a
を形成する。
【0025】その状態で冷媒入口孔101hに連通する
継手部101iに冷媒吸い上げ管103をかしめ結合す
る。このかしめ結合は膨出部103と継手部101iに
よりOリング104を狭持した状態で継手部101aの
下端をかしめることによりなされる。
【0026】しかる後に、押さえ板107及び108と
フェルト106によって狭持された乾燥剤105を受液
器本体101の下方より内部へ挿入し、挿入後ブッシュ
ナット109で冷媒吸い上げ管103に固定する。
【0027】乾燥剤105が受液器本体内部に取り付け
られた後に、底部材102を受液器本体の下方端101
側より補強構造部102bの内周が下方端101c内周
と当接するようにして嵌入する。そして、その状態で底
部材102と受液器本体100とを溶接する。この溶接
は、例えばTIG溶接でなされる。
【0028】上記工程で図1図示の組付状態が達成され
る。一方、上記工程とは別に第7図(イ),(ロ)に示
されるようなブロックジョイント4を形成しておく。こ
のブロックジョイント4はアルミニウム材を冷間もしく
は熱間鍛造することで成形される。そして、このブロッ
クジョイント4にはアルミニウム合金製冷媒配管2が連
結結合される。一方図8(イ),(ロ)に示すように、
冷媒流出側のブロックジョイント5も予め成形してお
く。このブロックジョイント5もアルミニウム合金を冷
間もしくは熱間鍛造することで形状を成形する。そして
ブロックジョイント5にはOリングを介してサイトグラ
ス8をかしめ固定する。またブロックジョイント5の内
部冷媒通路5cに対向するようにメルトボルト15をね
じ止めする。併せて出口側の冷媒配管3を冷媒通路5c
と連通するようにしてかしめ固定する。 このように予
め形成されたブロックジョイントは、図1のように構成
された受液器本体の頂部101bの上面にボルト6及び
ボルト7によって固定される。この際ボルト締めは受液
器本体1の上側面よりなされるので、その取り付け作用
は極めて容易になしうるものとなる。
【0029】尚、図1図示形態に受液器本体101を成
形する工程、及び図7(イ),(ロ)及び図8(イ),
(ロ)に示すようなブロックジョイントを形成する工程
は工場内で専用設備によってなされる。一方、図5及び
図6に示すように受液器本体101の頂部101bにブ
ロックジョイント4,5をねじ止めする工程は冷凍装置
を実際に取り付ける工程で行われる。即ち、ブロックジ
ョイント4及び5の取り付けは自動車用空調装置であれ
ばエンジンルーム内でなされることになる。
【0030】次に上記構成よりなる受液器の作用を説明
する。入口側配管により冷凍装置の凝縮器で凝縮した液
冷媒が受液器本体101内に流入される。受液器本体1
01内の密封空間内で液冷媒と気冷媒に分離し、下方に
液冷媒が貯留される。尚、冷媒中に含まれた水分は乾燥
剤105により除去される。そして水分が除去された冷
媒が冷媒吸い上げ管103により吸い上げられ、ブロッ
クジョイント5の冷媒通路5cを経て冷媒配管3より吐
出される。この冷媒配管3は自動車車室内に配置された
減圧手段まで導通しており、液冷媒を減圧手段に供給す
ることになる。
【0031】このように受液器本体は減圧手段の上流側
であり、冷凍サイクルの高圧冷媒を溜めることになる。
特に本例では底部材102を別体形成しているため、高
圧を底部材102が受けた時の耐久性が問題となる。し
かしながら、本発明の底部材102はその周辺にフラン
ジ状の補強部102bを折り曲げ形成して補強している
ため、内部に高圧を受けても底部材102が変形するこ
とはない。しかも、底部材102と受液器本体101と
の溶接箇所が受液器下端部であるため、十分な溶接量を
とることができる。
【0032】尚、上述したのは本考案の望ましい例であ
るが、本考案は上記例以外に種々の態様がある。 図2は本考案の他の例として受液器本体1の下方部にテ
ーパ部101eを形成し、底部102´の投影面積を減
少させた例である。この図2の例であっても底部材10
2´は底板部分102a´より一旦上方へ折り曲がり形
成し、その後再び下方に折り曲がって折り曲がり補強構
造部102b´を成形する。そして、補強構造部102
b´の外周が受液器本体側壁下端内壁101c´と当接
するようになっている。
【0033】この図2図示例では、テーパ部101eに
より底部材102´の投影面積を小さくするようにした
ため、底部材102´に加わる内圧を減少させることが
でき、溶接部100の接合強度を第1図図示例に比べて
よりゆとりのある構造とすることができる。
【0034】図10及び図11は、吐出側のブロックジ
ョイント5の他の例を示すもので、上述の図8図示例と
同様、ボルト通し穴5aを備え、かつ冷媒通路20dに
吐出側冷媒配管3を固定する構造である。図10図示例
ではブロックジョイント端部の継手部20aをかしめる
ことで冷媒配管3の接続を行う。尚、22は気密保持用
のOリングである。図11図示例では更にかしめ部の結
合共同を補強するため、スリープ23を用いている。
【0035】図12(イ)〜(ヘ)は冷媒配管を回動可
能に取り付けた例を示すものである。即ち、L字型をし
た入口側配管2はブロックジョンイント4に対して遊嵌
入しており、ボルト6を締め付け固定するまでは入口側
冷媒配管2とブロックジョイント4との相対角度が自由
に設定されることになる。そのため、図12(イ)及び
(ロ)に示すように、ブロックジョイント4の長手方向
と冷媒配管2の軸線方向を一致させるように組み付けて
も良く、図12(ホ)及び(へ)に示すように入口側冷
媒配管2を傾斜させて取り付けても良い。さらに図12
(ハ)及び(ニ)に示すようにブロックジョイント4の
長手方向軸線と冷媒配管2とを直交させるようにしても
よい。
【0036】同様に図12(イ)乃至(ヘ)図示例で
は、ブロックジョイント5の冷媒配管3かしめ位置を2
通りに設定できる例を示す。これは、ブロックジョイン
ト5中に冷媒通路5cを穿設するにあたり、図中右方向
から穿設する場合と、左方向から穿設する場合の双方を
示すものである。図12(イ),(ハ)及び(ホ)は、
図中左方向より冷媒配管3をブロックジョイント5に取
り付ける例を示す。また、図12(ロ),(ニ)及び
(ヘ)は冷媒配管3をブロックジョイント5の右方向よ
りかしめ固定する例を示す。 また、上述の例では出口
側ブロックジョイント5にサイトグラス8のみを固定し
ていたが、図13(イ),(ロ)や図14(イ),
(ロ)、図15、図16、図17及び図18に示すよう
に、ブロッグジョイントに圧力スイッチ31を取り付け
るようにしてもよい。この圧力スイッチは受液器より吐
出される冷媒の圧力即ち、冷凍サイクルにおいて減圧手
段上流の高圧圧力を測定するものである。具体的には、
高圧側圧力が所定値以上上昇した場合に電気信号を出力
し、冷凍装置の保安を図るものである。特に、図14乃
至図16のものでは、この圧力スイッチ31を第1圧力
スイッチ31の他に第2圧力スイッチ31´も用いるよ
うにしている。これにより、冷凍装置の高圧側圧力を2
段階に検出することができる。
【0037】図13乃至図18図示例では、特に図17
に示すように圧力スイッチ31はブロックジョイント4
に対しねじ止め固定されるようにしている。尚、図1
7,図18図示例では圧力スイッチ31を流入側のブロ
ックジョイント4に固定するようにしている。これは、
流入側ブロックジョイントでの冷媒圧力と流出側ブロッ
クジョイント5での冷媒圧力とは受液器101通過時の
圧力損失が多少あるものの、共に冷凍装置の減圧手段上
流側の高圧圧力を検知するもので、ほぼ同様の特性を出
力できるからである。
【0038】また、図15,図16図示例では、入口側
ブロックジョイント4に冷媒の補給用バルブ52を設け
た例を示す。この補給用バルブ52は、冷凍装置の冷媒
量が減少した時にこのバルブ52を介して新たな冷媒を
受液器101内に供給するのに用いられる。
【0039】図19は入口側冷媒配管2のみならず、出
口側冷媒配管3もL字状に形成し、配管2及び3とのバ
ルジ加工部を入口側ブロックジョイント4及び出口側ブ
ロックジョイント5で固定する構造を示す。また、図2
0は図19図示の入口側ブロッグジョイント4及び出口
側ブロックジョイント5を示す平面図で、この図19及
び図20より明らかなように、ブロックジョイント4及
び5はそれ自体にサイトグラス等の機能部品を備えない
構造としてもよい。そしてサイトグラス8や圧力スイッ
チ31等の機能部品は別途基盤部72にかしめ固定及び
ねじ止め固定されるようにする。尚、図19の基盤部7
2はその両端に継手部72a及び72bが形成され、こ
の継手部を介して出口側冷媒配管3及び3´をかしめ固
定する。
【0040】図21及び図22はブロックジョイント4
及び5を受液器本体101の頂面に固定する他の例を示
すものである。この例では、スタットボルト80,81
を受液器の下部頂面に固定しておき、このスタットポル
トをブロックジョイント4及び5のボルト通し穴に挿入
後、ナット82及び83にてねじ止め固定する構造であ
る。この図21及び図22図示例であってもナット82
及び83の取り付け固定は受液器の上側面より行うこと
ができ、冷媒配管2及び3の取り付け作業の容易化が図
れる。
【0041】図23(イ)(ロ)及び図24(イ)
(ロ)はそれぞれブロックジョイント4(5)に冷媒配
管2(3)を固定する他の例を示す。図23図示例で
は、冷媒配管のバルジ部2aがOリング92を押圧する
ようにしてブロックジョイント4に押さえ付けられ、そ
の状態でクランプ体91が冷媒配管をブロックジョイン
ト4に固定する。即ち、クランプ材91のかしめ状部分
91aがブロックジョイントの嵌合溝90bに嵌入する
構造となっている。クランプ材91は図23(ロ)に示
すように、コ字状をしており、爪91aの溝91bへの
嵌入はクランプ材91を側方よりスライドさせることで
達成される。その際、配管にはクランプ材91の切り欠
き部91cにガイドされることになる。
【0042】また図24図示例では、バルジ部2aがO
リング92を押圧するようにブロックジョイント4
(5)に押さえつけられ、その状態でサークリップ96
が係合溝95bに嵌入することで、冷媒配管2(3)の
抜け防止がなされる。
【0043】図23,図24図示例では冷媒配管の固定
にかしめに変え、クランプ材91もしくはサークリップ
96を用いたが、いずれにせよ本例においては冷媒配管
2(3)とブロックジョイント4(5)との接続は溶接
等の熱を用いることなく、かしめやクランプ材のような
機械的固定構造としている。そのため、ブロックジョイ
ントにサイトグラス8や圧力スイッチ31のような比較
的熱に弱い部材を取り付ける場合であっても、冷媒配管
接続時の熱がサイトグラス8等の機能部品に悪影響を及
ぼすことがない。
【0044】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の受液器で
は受液器本体の頂部に平坦面を形成し、ブロックジョイ
ントをボルト固定する構造としたため、しかもブロック
ジョイントに予め冷媒配管を接続している構造となって
いるため、冷媒配管と受液器本体との接続が容易となる
という効果を有する。
【0045】さらに、本考案では受液器本体底面に底部
材を別体形成し、これを溶接により受液器本体側壁部下
端に固定する構造としたため、密閉容器が容易に成形で
きることとなる。
【0046】特に、本考案では受液器本体の断面積を上
部の蓋部材位置の断面積に比べて下方部の底部材位置の
断面積を小さくするよう設定したため、受液器内の冷媒
の高圧圧力が底部材に加わっても、その受圧面積を小さ
く設定することができる。
【0047】そのため、本考案の受液器では底部材を別
体形成して、受液器本体に取りつける構造としたもので
あっても、その受液器本体と底部材との接合部の接合強
度を比較的薄く設定することができる。 その結果、本
考案の受液器は耐圧強度を充分確保しつつ、その製造コ
ストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる受液器本体を示す断面図
【図2】本考案の受液器の他の例を示す断面図
【図3】従来の受液器を示す断面図
【図4】従来の受液器を示す断面図
【図5】本考案受液器の頂部を示す半断面図
【図6】図5の平面図
【図7】図5図示ブロックジョイントの正面図及び平面
【図8】図5図示流出側ブロックジョイントの一部断面
図及び側面図
【図9】図1図示受液器本体の一部断面図及び平面図
【図10】本考案受液器に用いられる流出側ブロックジ
ョイントの他の例を示す断面図
【図11】本考案受液器に用いられる流出側ブロックジ
ョイントの他の例を示す断面図
【図12】本考案受液器の冷媒配管取り付け状態の変形
例を示す平面図
【図13】本考案の受液器に用いる流出側ブロックジョ
イントの他の例を示す一部断面図及び側面図
【図14】本考案の受液器に用いるブロックジョイント
の更に他の例を示す一部断面図及び側面図
【図15】本考案の受液器を示す正面図
【図16】図15図示受液器の平面図
【図17】本考案受液器の他の例を示す断面図
【図18】図17図示受液器の平面図
【図19】本考案受液器の更に他の例を示す断面図
【図20】図19図示受液器の頂面を示す断面図
【図21】本考案受液器の更に他の例を示す正面図
【図22】図21図示受液器の平面図
【図23】それぞれ本考案の受液器に用いるブロックジ
ョイントの配管取り付け構造の他の例を示す断面図及び
側面図
【図24】それぞれ本考案に用いるブロックジョイント
の冷媒配管取り付け構造の更に他の例を示す断面図及び
側面図である。
【符号の説明】
1 受液器 2 流入側冷媒配管 3 流出側冷媒配管 4 流入側ブロックジョイント 5 流出側ブロックジョイント 100 溶接部 101 受液器本体 102 底部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上下方向に伸びる筒状の密閉容器よりなる受液器本体
    と、この受液器本体の頂部に位置し、その上方向に平坦
    部を有する蓋部材と、この蓋部材の平坦部にボルトによ
    り着脱自在に固定され、冷媒配管を介して冷媒を受液器
    本体内に導く冷媒流入側ブロックジョイントと、前記蓋
    部材の平坦部にボルトにより着脱自在に固定され、冷媒
    配管を介して冷媒を受液器本体外へ導く冷媒流出側ブロ
    ックジョイントと、前記受液器本体の底部に位置し、受
    液器本体の底部を密閉する底部材とを備え、前記受液器
    本体はその下方部の断面積が減少し、前記蓋部材の面積
    に比して前記底部材の面積が小さくなるよう形成したこ
    とを特徴とする冷凍装置用受液器。
JP4996491U 1991-06-28 1991-06-28 冷凍装置用受液器 Expired - Lifetime JPH0625803Y2 (ja)

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JP4996491U JPH0625803Y2 (ja) 1991-06-28 1991-06-28 冷凍装置用受液器

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JPH0497264U JPH0497264U (ja) 1992-08-24
JPH0625803Y2 true JPH0625803Y2 (ja) 1994-07-06

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