JPH0625736B2 - 電子密度測定装置 - Google Patents

電子密度測定装置

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JPH0625736B2
JPH0625736B2 JP1296336A JP29633689A JPH0625736B2 JP H0625736 B2 JPH0625736 B2 JP H0625736B2 JP 1296336 A JP1296336 A JP 1296336A JP 29633689 A JP29633689 A JP 29633689A JP H0625736 B2 JPH0625736 B2 JP H0625736B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は光ヘテロダイン干渉法を用いてプラズマ中の電
子密度を測定する電子密度測定装置に関する。
(従来の技術) 従来から、プラズマ中の電子密度を測定する電子密度測
定装置としては、微小な金属性探針(プローブ)をプラ
ズマ中に挿入して行う電気探針法、プラズマ中でのマイ
クロ波の減衰率と位相のずれとを測定して電子密度を測
定するマイクロ波法、光干渉計の一方の光路中にプラズ
マを設けて、プラズマの屈折率変化に基づく干渉縞の歪
を測定してプラズマの電子密度を測定する干渉法、2台
のレーザー発振器の干渉ビート信号を利用して電子密度
を測定する光ヘテロダイン干渉法が知られている。
ここで、電気探針法とは、第9図に示すように、プロー
ブ101をプラズマ102の中に挿入し、陽極又は陰極からな
る参照電極103に対して電圧Vを変化させたときのプ
ローブ電流Iの変化(プローブ特性)を測定すること
によって、電子密度nを測定するものである。なお、
その第9図において、104はプローブ電流Iを測定す
るための電流計、105は電圧Vを読み取るための電圧
計、106はプラズマ電源である。
この電気探針法を用いて測定すると、第10図に示すプロ
ーブ特性が得られる。この第10図において、領域IIの電
子電流成分Iは、電子エネルギーがマックスウェル分
布f(ε)であると仮定すると、 Ie=AP・ne・e・(8KTe/πm)1/2exp(−eV/KTe)/
4 によって与えられる。
ここで、APはシースの表面積、mは電子の質量、Vはプラ
ズマ電位(空間電位)VSを基準に測定したプローブ電位
であり、V=VS−VPである。また、εは電子のエネルギ
ーである。これにより、電子電流成分Iの対数をプロ
ーブ電位Vに対して取ると、傾きから電子温度Teが得ら
れる。領域Iでは電子に対して加速電界となり、電子電
流成分Iは飽和値Ieoに達する。その値Ieoは、 Ieo=AP・ne・e・(8KTe/πm)1/2/4 となり、電子温度Teが既知であれば、電子密度neが求め
られる。
なお、複数のプローブをプラズマの中に挿入して電子密
度を測定するプローブ法もある。
マイクロ波法は、プラズマの中を伝播する角周波数ωの
電磁波の波数をKとすると、 K=β+iαで定義される減衰定数αと位相定数βが、
(ν/ω≪1ならば、α、βが次式で与えられること
を利用するものである。
α=(ν・ωP 2/2・c・ω)(1−ωP 2/ω
-1/2 β=(ω/c)(1−ωP 2/ω1/2 ここで、cは光の速度、νは電子の衝突周波数、ω
はプラズマの角周波数であり、ωは ω=(e・n/m・ε1/2 である。
ここで、eは電子の電荷、mは電子の質量である。従
って、プラズマを透過してきたマイクロ波の減衰率αと
位相定数βとを測定すれば、電子の衝突周波数νと電
子密度nとが求められる。
光干渉法は、第11図に示すような測定光学系を用い、プ
ラズマの屈折率nを利用し、電子密度を測定するもので
ある。その第11図において、107はパルス光源、108は光
路分割ミラー、109、110は全反射鏡、111はタイミング
時間制御回路、112は光路合成ミラー、113はカメラであ
る。プラズマ102とパルス光源107はタイミング時間制御
回路111によって駆動制御される。
パルス光源107から出射されたパルス光は光路分割ミラ
ー108により二分割され、一方のパルス光は全反射鏡110
によって反射され、プラズマ102の中を通って光路合成
ミラー112に導かれ、残りのパルス光はそのまま光路合
成ミラー112に導かれる。その両方のパルス光はその光
路合成ミラー112で合成されて互いに干渉し、干渉光と
してカメラ113に入射する。ここで、一方のパルス光
は、プラズマ102を通過する際にプラズマの電子密度に
基づく光学距離の変化によって、カメラ113により写真
撮影された干渉縞114(第12図参照)に歪が生じること
になる。
ここで、プラズマの屈折率nは、 n=(1−ωP 2/ω1/2 によって与えられる。ωはプラズマの角周波数、ωは
光の角周波数である。
ω ω(光を用いる場合この条件を満足する)の場
合、上記の式は近似的に n=1−(ωP 2/ω)/2 と表現できる。
一方、干渉縞114の歪ΔSは ΔS=(n−1)D/ω によって与えられる。ここで、Dはプラズマの長さであ
る。このΔSを測定すれば、プラズマの角周波数ω
求められ、ωから電子密度nが求められる。なお、
このΔSは干渉縞の間隔をl、歪量をdとすると、 ΔS=d/l として求められる。
複数個のレーザー共振器を用いる光ヘテロダイン干渉法
としては、第13図に示すような測定光学系が知られてい
る。この第13図において、115、116はレーザー発振器、
117はプラズマ、118、119は反射鏡、120、121は出力
鏡、122は全反射鏡、123はハーフミラー、124は受光器
としての光検出器、125は復調器、126は解析回路、127
はレーザー発振器115、116の出力制御部である。出力制
御部127はレーザー発振器115、116のバックレーザー光
の出力をモニターしてレーザー発振器115、116の出力を
安定化させる機能を有する。
プラズマ117の中を通りハーフミラー122により反射され
てハーフミラー123に導かれるレーザー光とそのままハ
ーフミラー123に導かれるレーザー光とはハーフミラー1
23により光路合成され、光検出器124に干渉光として検
出される。そして、その光検出器124からは干渉ビート
信号としての検出信号I(t)が出力される。検出信号
I(t)は復調器125により復調され、解析回路126に入
力される。
ここで、レーザー共振器115、116の出力強度を、I
、その発振周波数をν、νとすると、検出信号
I(t)は I(t)=I+I+2(I・I1/2. COM[2π(ν−νt+2πtδν(t)] として与えられる。
従って、この検出信号の交流成分の周波数変化によりプ
ラズマ周波数の変化2πδν(t)が求められ、 ω=2πν=(e・n/m・ε1/2 という式を用いて、電子密度nが算出される。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、プローブ法は、プローブの挿入によって
プラズマが影響を受け、プローブの形状、プラズマの条
件を考慮して適切な理論に基づきデータを解析して電子
密度を決定しなければならないという不都合がある。
マイクロ波法は、電子密度の増加に伴ってマイクロ波の
周波数を高くする必要があり、高密度プラズマの測定が
困難であるという不具合がある。
光干渉法では、プラズマを干渉計の中に置く必要があ
り、プラズマの形状或は大きさが限定され、また、干渉
縞を写真撮影して測定する方法であるので、リアルタイ
ムで測定を行うことができないという不具合がある。更
に、電子密度の時間変化を測定するには、パルス光源を
遅延時間を持たせて光らせる必要があり、装置が複雑で
大型となる不都合がある。
複数個のレーザー装置を用いるヘテロダイン干渉法で
は、上記の課題のうちのいくつかを解決することが可能
であるが、装置が複雑で、大型となり、また、ビート信
号を取り出すために波長の極近いレーザー光を用いる必
要からレーザー装置に限りがあり、汎用性に欠けるとい
う不都合がある。
そこで、本発明の目的は、装置が簡単かつ小型で汎用性
を有し、しかも、簡単に電子密度を測定することのでき
る電子密度測定装置を提供するところにある。
(課題を解決するための手段) (発明の原理) 第1図は本発明の原理を説明するための光学系を示す図
であって、この第1図において、1はレーザー光源、2
はハーフミラー、3は全反射ミラー、4は変調器、5は
全反射ミラー、6はハーフミラー、7はプラズマ装置、
8は全反射ミラー、9はプラズマ電極、10は受光器と
しての光検出器である。
レーザー光源1から出射されたレーザー光の一部はハー
フミラー2により反射されて参照光として変調器4に導
かれて一定周波数fで変調され、全反射鏡5に導かれ
る。残りのレーザー光はハーフミラー2を透過して全反
射鏡3に導かれる。全反射鏡5によって反射された分割
レーザー光はハーフミラー6に導かれる。全反射鏡3に
よって反射された分割レーザー光はハーフミラー6を透
過してプラズマ装置7に導かれ、プラズマ電子密度によ
る屈折率の変化に基づき変調を受ける。そのプラズマ装
置7を透過したレーザー光は全反射鏡8により反射され
て再びプラズマ装置7を透過してハーフミラー6に導か
れる。全反射鏡5によって反射されたレーザー光は、ハ
ーフミラー6を透過し、プラズマ装置7を通過してきた
レーザー光はハーフミラー6により反射され、これらは
干渉光として光検出器10に導かれる。
その光検出器10から出力される検出信号はハイパスフ
ィルター11を介して復調器12に導かれ、復調信号S
が得られる。
ところで、プラズマ等の光学的性質を表現するものに複
素屈折率*nがある。
この複素屈折率*nは、一般に、 *n=n(ω)+ik(ω) と表現される。
上記式において、n(ω)の項は電子密度による屈折率
を意味し、k(ω)の項は原子、分子による吸収を意味
している。ここでは、電子密度の屈折率n(ω)を測定
するのであるから、k(ω)=0であることが前提であ
る。
この条件は、原子、分子の吸収スペクトル線から離れた
波長の光を用いれば達成される。
いま、プラズマの自由電子の角周波数をω、電子の電
荷をe、電子の質量をm、誘電率をε、電子密度を
とすると、 ω=(e・N/m・ε1/2 によって与えられる。
一方、屈折率nは、 n=(1−(ω/ω)1/2 である。
ここで、ωは光の角周波数である。光の角周波数は電子
の角周波数よりも非常に大きいので、ω>>ωであ
り、上記の式は、 n=1−(ω/ω)/2 に変形できる。
プラズマの長さをLとすれば、その光学的距離はn・L
であり、電子密度による光学距離の変化ΔXは、 ΔX=L(n−1)=L(−ωe 2/ω)/2 である。
ここで、変調器4により参照光の周波数をfだけ変調
させたとし、レーザー光の周波数をf、光学距離の変
化を時間tの関数として2ΔX(t)と表現することに
すると、 測定光の振幅Eは、 E=E・expi{2πf0t+4π・2ΔX(t)/λ} と表現できる。
ここで、λはレーザー光の波長、Eは定数である。
一方、参照光の振幅Eは、 E=E・expr{2π(f+f)t+θ} と表現できる。
ここで、E、θは定数である。
測定光と参照光とによる干渉ビート信号の強さI′は、 I′=K|E+E =K{|E+|E+ 2Ecos[2πfat−4π・2ΔX (t)/λ−θ]} と表現される。
ここで、Kは光電変換効率である。
光学距離の変化成分は第3項に含まれているので、バイ
パスフィルターによって交流成分のみを取出し、交流成
分をIとすると、Iは、 I=2KEcos[2πft−4π・2ΔX (t)/λ−θ] と表現できる。
従って、この干渉ビート信号を復調すると、復調信号S
が S=4π・2ΔX(t)/λ として得られる。
従って、 S=eλN(t)/πCε が得られ、Sを測定すると、電子密度Nが得られる。
従って、本発明に係わる電子密度測定装置は、1台のレ
ーザー発振器から出射されたレーザー光を二分割して一
方の分割レーザー光を光変調器を用いて一定周波数で変
調し、他方の分割レーザー光をプラズマの中に導き、そ
の他方の分割レーザー光をプラズマ電子密度による屈折
率の変化に基づき変調させ、そのプラズマの中を通って
きた他方の分割レーザー光とその一方の分割レーザー光
とを干渉させて受光器に導き、その受光器から出力され
る干渉ビート信号を復調して、プラズマ中の電子密度を
測定することを特徴とする。
(実施例) 以下に本発明に係わる電子密度測定装置の実施例を図面
を参照しつつ説明する。
第2図において、20はレーザー発振器である。ここで
は、レーザー発振器20としてはHe−Neレーザーを用
い、直線偏光のレーザー光を出力する。このレーザー光
の偏光面は紙面に対して平行(P偏光)である。レーザ
ー発振器20から出射されたレーザー光は光軸調整用ミラ
ー21、22により反射されて、ビームスプリッタ23に導か
れる。
光軸調整用ミラー21、22は光干渉器23′に対する光軸の
高さ、方向、水平位置を調整する機能を果たす。レーザ
ー光の一部はそのビームスプリッタ23により反射され
て、直角プリズム24に導かれ、この直角プリズム24によ
って音響光学効果を用いた変調器25に導かれる。変調器
25はレーザー光の周波数を一定周波数で変調する。ビー
ムスプリッタ23を透過したレーザー光は偏光ビームスプ
リッタ26に導かれる。そして、この偏光ビームスプリッ
タ26を透過して1/4波長板27に導かれる。そして、こ
の1/4波長板27によって位相がπ/4(直線偏光が円
偏光に変換)だけずらされて、外部のプラズマ装置28に
導かれ、プラズマにより光学的変調を受け、全反射ミラ
ー29に導かれる。そして、その全反射ミラー29により反
射されて、プラズマ装置28を通過して1/4波長板27に
導かれる。そして、再び位相がπ/4だけずらされてビ
ームスプリッタ26に戻る。従って、円偏光のレーザー光
は初期に対してπ/2だけ位相がずれたS偏光となり、
このビームスプリッタ26により反射されて偏光板30に導
かれ、この偏光板30を通過して光軸調整用ミラー31に導
かれる。変調器25により変調されたレーザー光は直角プ
リズム32により反射され、偏光ビームスプリッタ26に導
かれ、この偏光ビームスプリッタ26を透過して、偏光板
30に導かれる。偏光ビームスプリッタ26を透過したレー
ザー光と偏光ビームスプリッタ26により反射されたレー
ザー光とは合成されて干渉し、その干渉光はアイリス33
を通過してレンズ34により光検出器35に結像される。こ
れにより、光検出器35は干渉ビート信号を出力し、その
干渉ビート信号はプリアンプリファイター36で増幅さ
れ、復調器37により復調され、復調信号Sinが出力さ
れ、電子密度が求められる。
なお、偏光板30は干渉されるレーザー光の偏光面が直交
しているので参照光と測定光との光量比が1:1になる
ように調整する機能を有し、光検出器35から出力される
干渉ビート信号が最大となるように調整する。光軸調整
用ミラー31は光検出器35に対する光軸調整に用いる。ま
た、ビームスプリッタ23、直角プリズム24、32、光変調
器25の入射面にはHe−Neレーザー光の反射防止膜が
蒸着されている。さらに、プリアンプリファイアー36、
復調器37、電源回路(図示を略す)は光学台38の下部に
設けられている。
復調信号Sinの電圧から直接電子密度に変換するには以
下に説明する公知の手段を用いる。
復調信号Sinは第4図に示す回路に入力される。その第
4図において、40は中心周波数fのバンドパスフィル
ター、41は増幅器、42は遅延回路で、Sin=cos(2πf
t+φ(t))を第4図に示す回路を通すと、増幅器
41からcos2πftの信号が出力され、遅延回路42によ
ってπ/2だけ遅延されて、加算器43からは、加算出力
cutが出力され、加算出力Scutは以下の式によって表
現される。
cut=cos(2πf0t+φ(t))cos(2πf0t+π/2) =cos(4πf0t+φ(t)+π/2)/2 +cos(φ(t)−π/2) ここで、第1項はFM信号、第2項はAM信号を意味す
る。
もし、屈折率による光学距離の変化が、 2ΔX=dsinωt であるとすると、 Sin=cos(2πf0t+4πdsinωt/λ) 観測信号は実数であるので、出力電圧V(t)は、ベッ
セル関数を用いて、 V(t)=R[eω{J(4πd/λ}+ 2iJ(4πd/λ)sinωt+2J(4πd/ λ)sin2ωt+…}] として表わされる。
この観測信号をスペクトル分布で見ると、第5図に示す
ようなものとなる。
ここで、 J(4πd/λ)/J(4πd/λ)=2πd/λ であるので、J=Jを求めると、dが求められる。
そこで、第6図に示すようにオートゲインコントロール
回路44と増幅回路45とを第4図に示す回路に付加し、キ
ヤリア信号を一定にすると、 J=const=A 故に、 J/A=2πd/λ よって、d=Jλ/2πA 従って、このdを求めれば、ΔXが求められ、光学距離
の時間変化が得られる。この光学距離の時間変化が求め
られれば、プラズマの角周波数ωが求められ、プラズ
マの角周波数ωと電子密度Nとの間には一定の関係
があるので、電子密度Nが求められる。これらは復調
して得られた復調信号をオシロスコープに表示するだけ
で電子密度の時間変化を直接読み取ることができ、リア
ルタイム測定が可能である。
なお、Jはω+ω、ω−ωにおける電圧である。
第3図は本発明に係わる電子密度測定装置によって測定
した放電プラズマ中の電子密度のグラフを示しており、
実線はヘリウムガスが2TOrrの場合、点線はヘリウムガ
スが20TOrrの場合を示している。なお、プラズマ放電は
10KVの電圧で充電した2800PFのコンデンサーによっ
てヘリウム中に放電を起こさせることによって得た。
第7図、第8図は干渉ビート信号を光学的手段を用いて
安定させるための実施例を示し、光学距離調整手段とし
ての、プリズム50、51を用いて、ハーフミラー55から反
射ミラー29までの2倍の距離とそのハーフミラー55から
光検出器35までの距離との和がレーザー発振器の長さl
(第8図参照)の1/2の整数倍となるように光学距離
を調整することにしたものであり、その第7図におい
て、52はハーフミラー、53、54は全反射ミラー、55はハ
ーフミラーである。
つまり、第8図に示すように、ハーフミラー55から反射
ミラー29までの2倍の距離とそのハーフミラー55から光
検出器35までの距離との和を横軸として干渉計からの距
離とし、縦軸に干渉ビート信号の出力をとると、実線で
示すように干渉ビート信号の出力が変化し、レーザー発
振器の距離lの1/2の整数倍の箇所でその出力が最大
となるため、反射ミラー29を矢印方向に動かして干渉ビ
ート信号を安定化させることもできるが、レーザー光が
プラズマ装置28の中を2回通過することになることに基
づく時間的なずれを極力なくすために、反射ミラー29を
極力プラズマ装置28に近付けて配置することが望ましい
ことと、プラズマ装置28の大きさによって反射ミラー29
の位置が制約されることとから、プリズム51を矢印方向
に移動させて、干渉ビート信号の安定化を図ることにし
たものであり、プリズム51を矢印方向に調整すると第8
図に破線aで示すように安定した干渉ビート信号の復調
出力が得られる。
なお、ハーフミラー52とハーフミラー53との間にプリズ
ム50、51に相当する機能を有する光学部材を設けてもよ
い。
(効果) 本発明に係わる電子密度測定装置は、以上説明したよう
に構成したので、取り扱いが容易であり、プラズマと電
子密度測定装置との離間距離も任意に設定でき、電子密
度の遠隔操作が可能である。
また、電子密度測定装置の構成も簡単であり、汎用性が
あり、プラズマ内の電子密度の時間的変化も直接読み取
ることができ、リアルタイムの測定が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わる電子密度測定装置に用いる測定
光学系の原理を説明するための図、 第2図は本発明に係わる電子密度測定装置の実施例を示
す測定光学系図、 第3図は第2図に示す電子密度測定装置によっての測定
結果の一例を示すグラフ、 第4図はその測定回路の一例を示す図、 第5図はスペクトル分布を示す図、 第6図はその測定回路の詳細例を示す図、 第7図は本発明に係わる電子密度測定装置の他の例を示
す測定光学系図、 第8図は第7図に示す電子密度測定装置の効用を説明す
るためのグラフ、 第9図はプローブ法の測定装置の説明図、 第10図はプローブ法により得られたプローブ特性図、 第11図は光干渉法の測定装置の説明図、 第12図はその光干渉法により得られる干渉縞の説明図、 第13図は光ヘテロダイン法による測定装置の説明図、 である。 1……レーザー光源 2……ハーフミラー 3……全反射ミラー 4……変調器 5……全反射ミラー 6……ハーフミラー 7……プラズマ装置 10……光検出器 12……復調回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1台のレーザー発振器から出射されたレー
    ザー光を二分割して一方の分割レーザー光を光変調器を
    用いて一定周波数で変調し、他方の分割レーザー光をプ
    ラズマの中に導き、その他方の分割レーザー光をプラズ
    マ電子密度による屈折率の変化に基づき変調させ、その
    プラズマの中を通ってきた他方の分割レーザー光とその
    一方の分割レーザー光とを干渉させて受光器に導き、そ
    の受光器から出力される干渉ビート信号を復調して、プ
    ラズマ中の電子密度を測定することを特徴とする電子密
    度測定装置。
  2. 【請求項2】前記プラズマの屈折率変化によって生じる
    光学距離の変化を検出して電子密度を測定することを特
    徴とする請求項1に記載の電子密度測定装置。
  3. 【請求項3】電子密度の時間的変化に伴う屈折率の変化
    によって生じる光学距離の時間的変化を検出してリアル
    タイムで電子密度変化を測定することを特徴とする請求
    項1に記載の電子密度測定装置。
  4. 【請求項4】測定対象としてのプラズマが外部に配置さ
    れ、プラズマの背後に平面反射鏡が配置されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電子密度測定装置。
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JPH03156346A (ja) 1991-07-04

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