JPH0625675U

JPH0625675U - 逆流防止弁

Info

Publication number: JPH0625675U
Application number: JP7243392U
Authority: JP
Inventors: 政治岩沙; 豊渡辺
Original assignee: 日本ヒューム管株式会社
Priority date: 1992-09-04
Filing date: 1992-09-04
Publication date: 1994-04-08

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】フィルターを設けたフロート型の逆流防止弁に
関する。【構成】円筒形筒体１の一端を内側に突出させて浮遊移
動する球体２の係止部３を形成し、この筒体１の他端底
面に窓孔８を設けたキャップ４を取りはずし可能に装着
し、キャップ４の底面窓孔８にフィルター６を装脱可能
に設けた構造であって、球体２は一定の水圧下において
は常に係止部３に接していて、外からこの水圧に勝る水
圧がかかったときに球体が移動して初めて水が流入す
る。【効果】本発明の逆流防止弁は、筒体内に自由に移動す
るフロート型の逆止弁であるため作動が確実であり微小
な水圧であっても逆流防止効果があり、しかもフィルタ
ーを設けることによって水路の汚染を防止できるという
効果を奏する。

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本考案は、円筒形状の筒体内に封入した球体の移動によって水の逆流を防止する逆流防止弁に関する。

【従来の技術】

従来この種の逆止弁は、弁片が一方にのみ作動するような簡単な構造のものが一般的であった。

【考案が解決しようとする課題】

このため管路内を流れる水の水圧によっては弁片の作動が不確実となって逆止効果に不作用が生じる原因となっている。また流れる水の水質によっては管路を汚し沈澱物が堆積して管路が詰まるなどの事故が起る原因にもなっている。

【課題を解決するための手段】

本考案の逆流防止弁は浮力のある軽い球体によって弁体の出口を遮断するものであり、また場合によってはバネを使用して球体を弁体の出口に押し当てて常時出口を遮断するような構造として一方からの水圧にのみ対処できるものとし、また弁体内にフィルターを着脱自在に設けることによって管路の汚れや沈澱物を取り除く構造とした新規な逆流防止弁を提供とするものである。

【作用】

本考案の逆流防止弁は、上記のようなフロート型の逆止弁であるため作動が確実であり微小な水圧であっても逆流防止効果があり、しかもフィルターを装脱自在に設けることによって目詰りに対しても簡単に清掃ができて水路の汚染を防止できる作用を有する。

【実施例】

添付図面により本考案を説明すると、図１は本考案の逆流防止弁の全体を示す斜視図であり、図２は請求項１に示した弁の断面図を示すものであって、筒状の本体（１）の中にフロート型弁である球体（２）が浮遊状に介在している。図３は請求項２に示す弁の断面図であって、筒状の本体（１）の筒内にエアーバネ（１０）を設けこのエアーバネ（１０）上にフロート型弁の球体（２）が配置されている。図４は筒状本体（１）の下部にネジ（５）によって装脱自在に設けられているキャップ（４）の断面図を示している。このキャップ（４）の底部には窓孔（８）が明孔されていて水流の通路を形成する。この窓孔（８）にはフィルター（６）を支持具（９）によって取りはずし自在に設ける。図５は図４のキャップの底面図を示す。図中の符号（７）はフィルター装着用のネジ溝を示すものである。また図６および図７はキャップ（４）とフィルター（５）の取付けを示す詳細図である。図２において本考案の請求項１に示す逆流防止弁の構成を説明すると、円筒形状の本体（１）の一端を内側に突出させて球体（２）の係止部（３）を形成し、この筒体の中に水流によって自由に移動するフロート型の球体（２）を浮遊状に封入する。そしてこの筒体（１）の他端底面に窓孔（８）を設けたキャップ（４）をネジ（５）によって取りはずし可能に装着する。このキャップ（４）の底面の窓孔（８）にフィルター（６）を支持具（９）によって着脱可能に設けるものである。したがって、この逆流防止弁は矢印Ａのようにフィルター（６）側から水圧がかかっている場合はフロート型の球体（２）は移動して筒体（１）の突出した係止部（３）によって密接されて水の流出を防ぎ、逆方向（矢印Ａとの）からの水圧が勝ったときのみ球体（２）が係止部（３）から離れて水が流入するものである。また図３の請求項２に示す逆流防止弁は、前記請求項１に示した筒体（１）の中にゴム状の中空弾性体により成形されたエアーバネ（１０）を設け、このエアーバネ端にフロート型の球体（２）を係止部（３）に当接するように支持するものであって、フィルター側からの矢印Ａの水圧に加えてエアーバネ（１０）の押圧に勝る水圧が逆方向から流れる場合にのみ球体（２）が係止部（３）から離れて水が流入するものである。そして、本考案の逆流防止弁はフィルター（６）を装脱自在に設けることによって流入して来る水の汚物を除去できると共に汚物によって目詰りが生じたときはフィルターを取はずして清掃ができる構造である。

【考案の効果】

本考案の逆流防止弁は、筒体（１）内に自由に移動するフロート型の球体（２）を封入しているため作動が確実であり微小な水圧であっても逆流防止の効果があり、しかもフィルターを装脱自在に設けることによって汚物の進入を防ぎ、目詰りが生じても簡単に清掃ができるという作用効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の構造を示す斜視図

【図２】請求項１の断面図

【図３】請求項２の断面図

【図４】キャップの断面図

【図５】キャップの底面図

【図６】キャップの断面図

【図７】フィルターの平面図

【符号の説明】

（１）…逆流防止弁の本体（２）…フロート型の球体（３）…球体係止部（４）…キャップ（６）…フィルター（８）…水通過用の窓孔

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】円筒形筒体（１）の一端を内側に突出させ
て係止部（３）を形成し、該筒体（１）内に自由に浮遊
して移動する球体（２）を封入し、前記筒体（１）の他
端底面に窓孔（８）を設けたキャップ（４）を取りはず
し可能に装着し、該キャップ（４）の底面窓孔（８）に
フィルター（６）を装脱可能に設けたことを特徴とした
逆流防止弁。
【請求項２】円筒形筒体（１）の一端を内側に突出させ
て係止部（３）を形成し、該筒体（１）内に自由に移動
する球体（２）および該球体（２）を前記筒体（１）の
一端に設けた係止部（３）に当接するように支持するエ
アーバネ（１０）を封入し、前記筒体（１）の他端底面
に窓孔（８）を設けたキャップ（４）を取外し可能に装
着し、該キャップ（４）の底面窓孔（８）にフィルター
（６）を装脱可能に設けたことを特徴とした逆流防止
弁。