JP2016061413A - フロート式逆流防止弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆流のみを防止する機能、気体の移動を遮断しつつ逆流を防止する機能のいずれかに切り換えることができるフロート式逆流防止弁を提供する。
【解決手段】フロート式逆流防止弁1は、環状弁座6、フロート9、ガイド部材7、付勢手段10及び切換機構を備える。環状弁座は、上下方向に開口し、排水系統の上流側と下流側とを連通する。フロートは、開口を閉じることで環状弁座を閉栓し、開口を開放することで環状弁座を開栓する。ガイド部材は、フロートの上下方向の移動をガイドする。付勢手段は、下限位置に降下した状態のフロートを支持し且つ上方に付勢する。切換機構は、環状弁座及び付勢手段の相対位置を、フロートが環状弁座及び付勢手段に挟持されて環状弁座を閉栓している状態となる第1の相対位置、及び、フロートが排水の水位の上昇及び下降に伴って上下方向に浮上及び降下して環状弁座を開閉する状態となる第2の相対位置に切り換える。
【選択図】図1

Description

この発明は、工場などの敷地内や建屋内で発生する排水を河川や海、公共排水施設などに排出する排水系統中に配設されるフロート式逆流防止弁に関する。
従来より、工場などの敷地内や建屋内で発生する排水を河川や海、公共排水施設などに排出する排水系統では、上流から下流への順方向に排水を行うべく、逆流を防止する目的でフロート式逆流防止弁が配設されている(例えば、特許文献1参照)。
一般的に、フロート式逆流防止弁は、排水系統の上流側と下流側とを連通する環状弁座、環状弁座の下方に位置するフロート及びこのフロートを上下方向に案内する複数のガイド部材等を備えている。フロートは、排水の水位に伴って浮上および降下して環状弁座を開閉する。平常時においては水位が低いため、フロートは、降下して環状弁座の下方の底板に載った(着地した)状態となり、環状弁座は開栓された状態となる。したがって、環状弁座を通過して上流から下流へ順方向に排水が行われる。一方、逆流時においては水位が上昇するため、フロートは、浮上した状態となり、環状弁座は閉栓された状態となる。これにより、環状弁座より上流側への逆流が防止される。
実開平6−67588号公報
上述したフロートは、平常時においては環状弁座が開栓された状態となるので、空気(気体)は環状弁座の上流側と下流側とを自由に移動可能である。そのため、複数の建屋が接続されている排水系統において、1つの建屋内で火災が生じた場合、火災による煙などが排水系統に流入して別の建屋内に流入(逆流)する虞がある。また、排水系統下流の排水枡等で発生したガスなどが、排水系統を逆流して建屋内に流入する虞もある。
上述したようにフロート式逆流防止弁は、逆流を防止するべく排水系統中に配設される。しかしながら、例えば、配設後に、建屋の使用目的が変わるなどして煙の逆流等も追加的に防止したいと考えが変わる場合もある。このような場合、新たに別の逆止弁を排水系統中に配設することも考えられるが、コストが上昇してしまう。
この発明は、逆流のみを防止する機能、気体の移動を遮断しつつ逆流を防止する機能のいずれかに切り換えることができるフロート式逆流防止弁を提供することにある。
本発明によって提供される上流から下流に排水を行う排水系統中に配設されるフロート式逆流防止弁は、環状弁座、フロート、ガイド部材、付勢手段及び切換機構を備えている。環状弁座は、上下方向に開口し、前記排水系統の上流側と下流側とを連通する。フロートは、前記環状弁座下方の下流側において該環状弁座から下限位置までの間を上下方向に移動可能に配置され、前記開口に嵌合して該開口を閉じることで前記環状弁座を閉栓し、該開口を開放することで該環状弁座を開栓する。ガイド部材は、前記フロートの上下方向の移動をガイドする。付勢手段は、前記下限位置を規定し、該下限位置に降下した状態の前記フロートを支持し且つ上方に付勢する。切換機構は、前記環状弁座及び前記付勢手段の相対位置を、前記フロートが該環状弁座及び該付勢手段に挟持されて該環状弁座を閉栓している状態となる第1の相対位置、及び、前記フロートが排水の水位の上昇及び下降に伴って上下方向に浮上及び降下して該環状弁座を開閉する状態となる第2の相対位置に切り換える。
第1の相対位置に切り換えられた状態において、前記フロートは、上流からの排水の水頭圧によって付勢力に抗して降下するようにしてもよい。
切換機構は、前記環状弁座及び前記付勢手段の相対位置を、前記フロートが該環状弁座及び該付勢手段に挟持されて排水の水頭圧によって降下しないように該環状弁座を閉栓している状態となる第3の相対位置にも切り換え可能にしてもよい。
切換機構は、前記環状弁座及び前記付勢手段の少なくとも一方の高さ位置を変更するようにしてもよい。
付勢手段は、板部材に支持された単一のコイルバネであってもよい。
この発明によれば、環状弁座及び付勢手段の相対位置を、逆流に関わらず環状弁座を閉栓する第1の相対位置、及び、逆流時にのみ環状弁座を閉栓する第2の相対位置に切り換えることができるので、排水系統に配設後であっても、逆流のみを防止する機能、気体の移動を遮断しつつ逆流を防止する機能のいずれかに切り換えることができる。したがって、機能を変更するために発生するコストを低減することができる。
この発明の実施例1に係る逆流防止弁の断面図である。 逆流防止弁の本体に環状弁座及び弁座押えを取り付けた状態を下流側から見た図である。 逆流防止弁の底板の平面図である。 逆流防止弁の本体と挿通管とのねじ結合部分の拡大図である。 逆流防止弁の挿通管の平面図である。 逆流防止弁が有する機能を説明するための断面図である。 逆流防止弁が有する機能を説明するための断面図である。 この発明の実施例2に係る逆流防止弁の断面図である。 この発明の実施例3に係る逆流防止弁の断面図である。 この発明の実施例4に係る逆流防止弁の断面図である。 この発明の実施例5に係る逆流防止弁の断面図である。 この発明の実施例6に係る逆流防止弁の断面図である。
図面を参照してこの発明の実施形態であるフロート式逆流防止弁(以下、逆流防止弁という)について説明する。なお、この発明の構成は、実施形態に限定されるものではない。
図1は、この発明の実施例1に係る逆流防止弁1の断面図である。図2は、逆流防止弁1の本体5に環状弁座6及び弁座押え14(挿通管4)を取り付けた状態を下流側から見た図であり、図3は、逆流防止弁1の底板8の平面図である。また、図4は、逆流防止弁1の本体5と挿通管4とのねじ結合部分の拡大図である。図5は、逆流防止弁1の挿通管4の平面図である。
図1に示すように、この実施例の逆流防止弁1は、建屋の床面2に発生する排水を河川や海などに排出する排水系統中に配設され、河川等から床面2に水が逆流してくるのを防止する。排水系統は、床面2に形成された凹部H、凹部Hの底面から下方に延びる排水管3等から構成されている。逆流防止弁1は、この排水管3の上端部に配設されている。
逆流防止弁1は、本体5、挿通管4、挿通管4に取り付けられた環状弁座6、本体5に取り付けられた4本のガイド棒7、ガイド棒7に取り付けられた底板8、環状弁座6とガイド棒7と底板8(コイルバネ10)との内方に配設されたフロート9、底板8に取り付けられたコイルバネ10等を備えている。本体5は、上下方向に貫通した断面が円形状の挿通口11を有する円環(穴あき円盤)形状を呈する。本体5上端のフランジ5Aが溶接20によって床面2(凹部H底面)に固定支持される。また、本体5は、ガイド棒7を挿入するためのネジ孔15(図2参照)を有している。
挿通管4は、上下方向に貫通した断面が円形状の上流口13を有し、本体5の挿通口11に挿通される。挿通管4の上端の外周面には、図4に示すように、雄ネジ4A(ネジ溝)が形成されている。雄ネジ4Aが、本体5の挿通口11の周面に形成された雌ネジ11Aとねじ結合することで、挿通管4が本体5に固定支持される。なお、挿通管4の上面には、例えば、図5に示すような溝部4Bが形成されている。この溝部4Bに工具(不図示)を挿入して挿通管4を回転させて、本体5に挿通管4を取り付ければよい。また、本体5の雌ネジ11Aは、挿通口11の上端から下端にわたって形成されているので、挿通管4の高さ位置を雌ネジ11が形成されている範囲で調整可能である。したがって、本体5の雌ネジ11A及び挿通管4の雄ネジ4Aは、本発明の切換機構に含まれる。
環状弁座6は、例えばゴム製であり、中央に連通開口6Aを有している。環状弁座6は、弁座押え14(図2参照)を介して挿通管4の下端に押圧固定されている。環状弁座6は、連通開口6Aを介して、上流口13(挿通口11)と排水管3とを連通する。
弁座押え14は、図2に示すように、環状構造を有している。弁座押え14は、環状弁座6を固定する小ネジ(不図示)を挿入するための小ネジ孔12を有している。この小ネジが小ネジ孔12及び環状弁座6を貫通して挿通管4とねじ結合することで、弁座押え14が挿通管4に固定支持される。
4本のガイド棒7は、ステンレス鋼等の金属製であり、上端部が本体5下端に等間隔に設けられたネジ孔15とねじ結合し、本体5に固定支持されている。この4本のガイド棒7は、フロート9を上下方向に案内する。なお、ガイド棒7は、少なくとも3本設けられていればよい。
また、ガイド棒7の下端部は、底板8のガイド棒孔16(図3参照)を貫通した状態でナット17に螺合する。底板8は、板面が水平になるようにナット17によって支持され、コイルバネ10を固定支持する。また、底板8は、図3に示すように排水を通過させるための複数の貫通孔18を有する。なお、底板8の板面は、精密に水平支持される必要はなく略水平であればよい。
コイルバネ10は、フロート9の下限位置を規定する規定部材であり、降下した際のフロート9を支持する。また、コイルバネ10は、金属製であり、例えば、溶接によって底板8に取り付けられている。
フロート9は、ステンレス鋼等の金属で形成され、図1に示すように中空の球形状を呈する。フロート9は、排水よりも比重が軽く形成され、図1に示すような状態では、排水管3内の水位変化に伴って環状弁座6及びコイルバネ10間を上下方向に移動(浮上及び降下)する。また、フロート9は、上下方向の移動によって環状弁座6を開閉する。具体的には、フロート9が連通開口6Aに嵌合して連通開口6Aを閉じることで環状弁座6を閉栓する。また、フロート9が連通開口6Aから離間して連通開口6Aを開放することで環状弁座6を開栓する。
次に、逆流防止弁1が有する3つの機能について図6(A)〜(C)を参照して説明する。図6(A)〜(C)は、逆流防止弁が有する機能を説明するための断面図である。
逆流防止弁1は、逆流のみを防止する機能、気体の移動を遮断しつつ逆流を防止する機能、気体及び流体の移動の全てを遮断する機能を有する。これらの機能は、挿通管4(環状弁座6)の高さ位置を変更することで切り換えることができる。逆流防止弁1は、図6(A)〜(C)に示すように、上述したように工具などを用いて挿通管4(環状弁座6)の高さ位置を変更することで3つの形態に切り換えわる。1つの形態において1つの機能が発揮される。
図6(A)は、逆流のみを防止する機能が発揮される形態である。図6(A)の形態では、フロート9がコイルバネ10に載った状態でフロート9が環状弁座6から離間した状態となるように環状弁座6及びコイルバネ10の相対位置が設定されている(第2の相対位置)。すなわち、逆流が発生していない平常時において環状弁座6が開栓された状態となる。
平常時においては、排水管3内の水位は、一般的に底板8の配置位置よりも低いので、フロート9は、自重などによって降下して図6(A)に示すように底板8に載った(着地した)状態にあり、環状弁座6は開栓される。これにより、排水が床面2(上流)から連通開口6A、ガイド棒7間や貫通孔18を通過して下流口19に流れ、最終的に河川等(下流)に排出される。
一方、下流側からの水の逆流時においては、排水管3内の水位は下流側から環状弁座6に向かって上昇するので、フロート9は、例えば、下部略半分が水没した状態で浮力によって浮上する。そして、水位が更に上昇すると、フロート9は、浮上して環状弁座6を閉栓する状態となる。これにより、環状弁座6よりも上流側に水が逆流して床面2などに溢れ出すことを確実に防止する。この逆流のみを防止する機能は、例えば、火災等の煙の逆流などを防止する必要性が低く、排水性能を重視するような場合に適用すればよい。
なお、逆流が終息して急激に水位が低下する場合や、平常時の排水が順方向に流れる場合には、フロート9がコイルバネ10に向かって降下するが、コイルバネ10が弾性変形によって衝撃を吸収するので、凹む等のフロート9の損傷の発生を低減できる。
図6(B)は、気体の移動を遮断しつつ逆流を防止する機能が発揮される形態である。図6(B)の形態では、フロート9が環状弁座6及びコイルバネ10(上端部)で挟持され、また下方向の力が加えられることでフロート9が下方に移動可能な状態となるように環状弁座6及びコイルバネ10の相対位置が設定されている(第1の相対位置)。すなわち、コイルバネ10の上方への付勢力によってフロート9が環状弁座6に当接し、排水時を除いて環状弁座6が閉栓された状態となる。
平常時において、排水が発生していない場合、フロート9は、上述したようにコイルバネ10の付勢力によって環状弁座6に当接した状態にあり、環状弁座6は閉栓されている。また、排水が発生した場合、フロート9は、図7に示すように上流口13に達した排水の水頭圧によって付勢力に抗して降下する。これにより、環状弁座6は開栓される。そして、排水は、上流口13から連通開口6A、ガイド棒7間や貫通孔18を通過して下流口19に流れ、最終的に河川等(下流)に排出される。
一方、下流側からの水の逆流時においては、フロート9は、コイルバネ10の付勢力、及び水位上昇に伴って生じる浮力などによって、環状弁座6に当接した状態にあり、環状弁座6は閉栓された状態となる。これにより、環状弁座6よりも上流側に水が逆流して床面2などに溢れ出すことを確実に防止する。この気体の移動を遮断しつつ逆流を防止する機能は、例えば、排水機能も必要であるが火災等の煙の逆流などを防止する必要もある場合に適用すればよい。なお、環状弁座6の高さ位置は、排水性能などを考慮して調整すればよい。
図6(C)は、気体及び流体の移動の全てを遮断する機能が発揮される形態である。図6(C)の形態では、フロート9が環状弁座6及びコイルバネ10(上端部)で挟持され、また下方向の力が加えられてもフロート9が下方に移動できない下限位置で固定された状態となるように環状弁座6及びコイルバネ10の相対位置が設定されている(第3の相対位置)。すなわち、コイルバネ10が最大収縮位置に達した状態でフロート9が挟持され、環状弁座6が常時閉栓された状態である。
したがって、環状弁座6は開栓されないので、床面2からの排水を行うことができない。この気体及び流体の移動の全てを遮断する機能は、例えば、床面2のある建屋が排水の生じない設備に変更されるなどして、排水系統が不要になった場合に適用すればよい。
以上のように、環状弁座6及び付勢手段(コイルバネ10)の相対位置を、逆流に関わらず環状弁座6を閉栓する第1の相対位置、及び、逆流時にのみ環状弁座6を閉栓する第2の相対位置に切り換えることができるので、逆流防止弁1が排水系統に配設された後であっても、逆流のみを防止する機能、気体の移動を遮断しつつ逆流を防止する機能のいずれかに切り換えることができる。したがって、機能を変更するために発生するコストを低減することができる。
なお、上述の実施例では、挿通管4の上端の外周面及び挿通口の周面に形成されたネジ溝を用いて環状弁座6の高さ位置を調整しているが、高さ位置を調整できる機構であれば、特にこれに限定されるものではない。また、上述の実施例では、付勢手段としてコイルバネ10を用いているが、特にこれに限定されるものではない。
この実施例は、環状弁座及びコイルバネの相対位置を調整する構成において前述の実施例1と異なる。この異なる構成について図8を用いて説明する。その他の構成については実施例1と同様であるため説明は省略する。
図8は、この発明の実施例2に係る逆流防止弁100の断面図である。この実施例では、環状弁座6(挿通管4)に加えて、コイルバネ10(底板8)の高さ位置も調整可能な構成である。具体的には、4本のガイド棒70の下端から突出部71の間にネジ溝(不図示)が形成され、工具等を用いてナット17の高さ位置を変更することでコイルバネ10の高さ位置を変更することができる。突出部71は、底板8の移動の上限位置を規定する。したがって、4本のガイド棒70下端のネジ溝及びナット17は、本発明の切換機構に含まれる。
このように、環状弁座6及びコイルバネ10の高さ位置を調整する構成を用いても、前述の実施例1と同様の効果を奏することができる。なお、コイルバネ10の高さ位置のみを変更する構成にしてもよい。
この実施例は、フロートの下限位置を規定する付勢手段の構成が前述の実施例1及び実施例2と異なる。この異なる構成について図9を用いて説明する。その他の構成については実施例1と同様であるため説明は省略する。
図9は、この発明の実施例3に係る逆流防止弁101の断面図である。この実施例では、降下時にフロート9が底板8に載る構成である。底板8は、4つのコイルバネ200によって付勢支持されている。コイルバネ200は、ガイド棒700が貫通した状態でナット17及び底板8によって挟持されている。そして、前述の実施例1と同様に環状弁座6の高さ位置を変更することで、環状弁座6及び底板8の相対位置を調整することができる。これにより、上記第1の相対位置となる場合は、フロート9は、環状弁座6及び底板8によって挟持される状態となって環状弁座6を閉栓する。したがって、この実施例では、底板8及びコイルバネ200が本発明の付勢手段に相当する。
このように、付勢手段としてコイルバネ200及び底板8の構成を用いても、前述の実施例1と同様の効果を奏することができる。なお、底板8に代えて、例えば、フロート9が着地する凹部を有する椀型の部材を用いてもよく、フロート9を支持できるものであればよい。
この実施例は、逆流防止弁が2つの排水管の間に設けられる構成において前述の実施例1〜3と異なる。この異なる構成について図10を用いて説明する。その他の構成については実施例1と同様であるため説明は省略する。
図10は、この発明の実施例4に係る逆流防止弁102の断面図である。逆流防止弁102の本体50は、外周の一部に雄ネジ50Aを有している。この雄ネジ50Aが排水管30の内周の一部に形成された雌ネジ30Aとねじ結合することで、逆流防止弁102が排水管30に取り付けられた状態となる。また、本体50の上端には、図示しない上流側の排水管が排水管30と同様にねじ結合により接続される。
この実施例は、逆流防止弁が2つの排水管の間に設けられる構成において前述の実施例1〜3と異なる。また、取付具を用いて2つの排水管の間に設けられる構成において前述の実施例4と異なる。この異なる構成について図11を用いて説明する。その他の構成については実施例1と同様であるため説明は省略する。
図11は、この発明の実施例5に係る逆流防止弁103の断面図である。逆流防止弁103の本体51は、排水管31から突出した上端外周が取付具400とねじ結合している。取付具400は、略円筒形状であり、内周に設けられた雌ネジ400Aが排水管31の端部の外周に設けられた雄ネジ31Aにねじ結合している。これにより、取付具400を介して逆流防止弁103が排水管31に取り付けられた状態となる。また、取付具400の上端には図示しない上流側の排水管が、取付具400に外嵌するようにねじ結合する。
この実施例は、逆流防止弁が2つの排水管の間に設けられる構成において前述の実施例1〜4と異なる。また、フランジを用いて2つの排水管の間に設けられる構成において前述の実施例4及び実施例5と異なる。この異なる構成について図12を用いて説明する。その他の構成については実施例1と同様であるため説明は省略する。
図12は、この発明の実施例6に係る逆流防止弁104の断面図である。逆流防止弁14の本体52は、上端にフランジ52Bを有している。このフランジ52Bが排水管32の端部の外周に設けられたフランジ32Bにボルト450により固定されることで、逆流防止弁104が排水管32に取り付けられた状態となる。また、本体52の上端には、図示しない上流側の排水管が排水管32と同様にフランジ52Bに固定される。
[その他の実施例]
前述の実施例では、環状弁座及び付勢手段の相対位置を、3つの相対位置に切り換え可能であるが、少なくとも第1の相対位置及び第2の相対位置に切り換えることができれば、特にこれに限定されるものではない。
また、前述の実施例は、工具などを用いて環状弁座及び付勢手段の相対位置を手動で調整可能な構成であるが、相対位置を調整できる構成であれば、特にこれに限定されるものではない。例えば、モータ等の電動の駆動装置を設け、スイッチを押すことで相対位置の変更を自動で行えるようにしてもよい。
この発明は、工場などの敷地内や建屋内で発生する排水を河川や海、公共排水施設などに排出したり、一般家庭などで浴槽や洗面所などで使用した水を公共排水施設などに排水したりする排水系統などを施工、販売、運用する産業分野で利用することができる。
1、100〜104 フロート式逆流防止弁
5、50、51、52 本体
6 環状弁座
7、70 ガイド棒(ガイド部材)
8 底板(板部材)
9 フロート
10、200 コイルバネ(付勢手段)

Claims (5)

  1. 上流から下流に排水を行う排水系統中に配設されるフロート式逆流防止弁であって、
    上下方向に開口し、前記排水系統の上流側と下流側とを連通する環状弁座と、
    前記環状弁座下方の下流側において該環状弁座から下限位置までの間を上下方向に移動可能に配置され、前記開口に嵌合して該開口を閉じることで前記環状弁座を閉栓し、該開口を開放することで該環状弁座を開栓するフロートと、
    前記フロートの上下方向の移動をガイドするガイド部材と、
    前記下限位置を規定し、該下限位置に降下した状態の前記フロートを支持し且つ上方に付勢する付勢手段と、
    前記環状弁座及び前記付勢手段の相対位置を、前記フロートが該環状弁座及び該付勢手段に挟持されて該環状弁座を閉栓している状態となる第1の相対位置、及び、前記フロートが排水の水位の上昇及び下降に伴って上下方向に浮上及び降下して該環状弁座を開閉する状態となる第2の相対位置に切り換える切換機構と、
    を備えたフロート式逆流防止弁。
  2. 前記第1の相対位置に切り換えられた状態において、前記フロートは、上流からの排水の水頭圧によって付勢力に抗して降下する請求項1に記載のフロート式逆流防止弁。
  3. 前記切換機構は、前記環状弁座及び前記付勢手段の相対位置を、前記フロートが該環状弁座及び該付勢手段に挟持されて排水の水頭圧によって降下しないように該環状弁座を閉栓している状態となる第3の相対位置にも切り換え可能である請求項1又は請求項2に記載のフロート式逆流防止弁。
  4. 前記切換機構は、前記環状弁座及び前記付勢手段の少なくとも一方の高さ位置を変更する請求項1〜3のいずれかに記載のフロート式逆流防止弁。
  5. 前記付勢手段は、板部材に支持された単一のコイルバネである請求項1〜4のいずれかに記載のフロート式逆流防止弁。
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