JPH06256374A - 末端還元4糖ヒドロキシアルキルエーテル及びそれを含有する皮膚外用剤 - Google Patents

末端還元4糖ヒドロキシアルキルエーテル及びそれを含有する皮膚外用剤

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JPH06256374A
JPH06256374A JP7298893A JP7298893A JPH06256374A JP H06256374 A JPH06256374 A JP H06256374A JP 7298893 A JP7298893 A JP 7298893A JP 7298893 A JP7298893 A JP 7298893A JP H06256374 A JPH06256374 A JP H06256374A
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JP
Japan
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ether
group
tetrasaccharide
maltotetratol
reduced
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Withdrawn
Application number
JP7298893A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikiko Katou
三紀子 加藤
Tadahiro Shimada
忠洋 嶋田
Reiji Miyahara
令二 宮原
Keiichi Uehara
計一 植原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 酸化安定性、加水分解安定性に優れ、且つ皮
膚や眼に対して極めて刺激の低い、多価アルコール系非
イオン界面活性剤およびそれを含有した皮膚外用剤を提
供する。 【構成】 一般式(1)で表される末端還元4糖ヒドロ
キシアルキルエーテル及び該末端還元4糖ヒドロキシア
ルキルエーテルを含有することを特徴とする皮膚外用
剤。 [式中、Aは式(2)で示される、末端還元マルトテト
ラオースからn個の水酸基を除いた残基;R,R
水素原子、C1〜32アルキル基;nは1〜3の整数;
である]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規末端還元4糖ヒド
ロキシアルキルエーテルと該末端還元4糖ヒドロキシア
ルキルエーテルを含有することを特徴とする皮膚外用剤
に関する。更に詳しくは、酸化・化学安定に優れ、配糖
体であるため、皮膚や眼に対し極めて刺激の低い非イオ
ン性界面活性剤及びそれを含有することを特徴とする医
薬品、医薬部外品及び化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、様々な非イオン界面活性剤が皮膚
外用剤に乳化、可溶化、分散、ゲル化などの目的で用い
られてきた。この非イオン界面活性剤を親水基の種類に
よって分類すれば、エーテル結合−O−を親水基とする
ポリエチレングリコール型と水酸基−OHを親水基とす
る多価アルコール型に区分して考えることができる。
【0003】まず、多価アルコール型非イオン界面活性
剤については、これまでグリセリン、ペンタエリスリト
ール型のものが、皮膚外用剤の原料として使用されてき
た。しかし、これらの脂肪酸エステル及び脂肪酸アミド
で構成される多価アルコール型非イオン界面活性剤は、
水に溶解しないものが多く、ショ糖脂肪酸エステル以外
は水中に乳化分散する程度の親水性しか持っていない。
従って、多価アルコール型非イオン界面活性剤は、例え
ば、曇点が高いといったポリエチレングリコール型非イ
オン界面活性剤にはない物性を持っているにもかかわら
ず、親水性の高い(HLB値の大きい)界面活性剤を必
要とする水中油型の乳化化粧品や可溶化を必要とする化
粧水には、ポリオキシエチレン(20)オクチルドデシル
エーテルなどの親水性非イオン界面活性剤が主に用いら
れてきた。
【0004】また、ショ糖脂肪酸エステルについても、
窒素化合物の存在下では、ショ糖と同様にメーラード反
応による着色を生じることがあり、pH8以上のアルカ
リ下では、けん化分解されてセッケンとショ糖になると
いう問題点がある。(渡辺隆夫、皆川 紘一;フレグラ
ンス ジャーナル,No.31,81(1978))
【0005】次に、ポリエチレングリコール型非イオン
界面活性剤について述べる。これらの界面活性剤は、安
価に、しかも種々のHLBを持ったものが得られるとい
う利点があるため、製品に広く用いられている。しか
し、これらのポリエチレングリコール型非イオン界面活
性剤は、高温で酸化劣化を受けホルマリンを発生した
り、pHが低下することが知られている。(R.Hamburge
r et al.;Pharm.Acta.Helv.,vol.50,10(1975))また、
ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤には微量
の1,4−ジオキサンが含まれており、近年、ポリエチ
レングリコール型非イオン界面活性剤を用いた頭髪製品
中の1,4−ジオキサンが定量されている。(雨宮
敬、鈴木 助治、中村 弘;日本薬学会第111年会講
演要旨集4,185(1991))
【0006】こうした事情もあり洗浄料などには、アル
キルグルコシドが用いられるようになったが、長鎖のア
ルキル基を導入できないため、界面活性剤の分子占有面
積が小さく、安定な乳化組成物は得られない。また、糖
の平均重合度も1〜2と低いため、親水性も不充分であ
った。また、皮膚外用剤用としてマルチトールヒドロキ
シアルキルエーテルなども用いられるようになった(特
開平1−93598号、特開平1−172311号)
が、この化合物は、可溶化剤として化粧水などに用いた
場合、泡立ちが良過ぎるため、消費者に洗剤的なイメー
ジを彷彿させるという欠点があった。そこで、泡立ちの
低い還元末端3糖ヒドロキシアルキルエ−テルが発明さ
れたが、親水性の高い香料に対しては、可溶化力が足り
なかった。また、極性の高い油を乳化するには、更に親
水性の界面活性剤が求められていた。このように、多価
アルコール系非イオン界面活性剤には、長鎖のアルキル
基を有する親水性の高い界面活性剤が求められていた。
また、近年、環境保護の関心が高まり、界面活性剤にも
生分解性が良いものが望まれてきている。そのような観
点からも、多糖のような天然物由来の生分解性の良い親
水基を持つ界面活性剤が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記事
情に鑑み、鋭意検討した結果、本発明の新規な末端還元
4糖ヒドロキシアルキルエーテルがかかる問題点を、回
避することを発見し、本発明を完成するに到った。
【0008】
【問題点を解決するための手段】すなわち、本発明は一
般式化3で表される末端還元4糖ヒドロキシアルキルエ
ーテル(ただし、式中Aは、一般式化4で表される末端
還元したマルトテトラオースからn個の水酸基を除いた
残基、R1及びR2はいずれも水素原子、炭素数1〜3
2の長鎖または分枝アルキル基、nは1から3までの整
数を表す。)および該末端還元4糖ヒドロキシアルキル
エーテルを一種または二種以上含有することを特徴とす
る皮膚外用剤に関する。
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】上記R1及びR2の具体例としては、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘ
プチル基、ノニル基、オクチル基、デシル基、ラウリル
基、パルミチル基、ステアリル基、エイコシル基、2−
エチルヘキシル基、イソステアリル基、2−ヘキシルデ
シル基、カプリル基、オレイル基、2−デシルテトラデ
シル基、2−テトラデシルオクタデシル基などが挙げら
れる。
【0012】一般式化3で、示される末端還元4糖ヒド
ロキシアルキルエーテルにおいて、残基Aは、主として
親水性を発現する部分であり、マルトテトラオースの末
端のアセタールを4水素化ホウ素ナトリウム、4水素化
アルミニウムリチウム、ラネーニッケルなどで還元する
ことにより得られる。また、残基Aに結合している部分
は、主として疎水性を発現する部分であり、R1及びR
2の炭素数の合計は6〜40、好ましくは6〜32であ
り、nは1から3の整数である。R1及びR2の炭素数
の合計が5以下であると親水性が高過ぎ、41以上であ
ると疎水性が高過ぎ、界面活性剤としての機能を発揮し
ない。また、nは1または2であることが、界面活性剤
としての性質を発揮するために最も好ましい。
【0013】本発明の末端還元4糖ヒドロキシアルキル
エーテルの性状は、アルキル基の種類によって性質が異
なるが、粘性の液または、固体で、洗浄、乳化、可溶、
分散、ゲル化、包接、感触を改良する性質などがあるた
め、各種医薬品、医薬部外品、化粧品などの原料として
広く用いることができる。そのうえ、ポリエチレングリ
コール型非イオン界面活性剤のように高温で酸化劣化を
受けホルマリンを発生したり、pHが低下することがな
く、1,4−ジオキサンも含まない。また、ショ糖脂肪
酸エステルのようにメーラード反応を起こしたり、ケン
化分解されることもなく、アルキルグルコシドでは製造
できない安定なO/W型の乳液が製造できるし、末端還
元三糖ヒドロキシアルキルエーテルで可溶化できない香
料も可溶化できる。糖部分の親水性が高い分、乳化や可
溶化に有利となるより大きなアルキル基を結合させるこ
とができる。
【0014】上記のごとき末端還元4糖ヒドロキシアル
キルエーテルは、マルトテトラオースの末端のアセター
ルを4水素化ホウ素ナトリウム、4水素化アルミニウム
リチウム、ラネーニッケルなどで還元することにより得
られる末端還元4糖、または市販されている水添水飴を
特開昭63−35590号に記載のような方法で非水系
溶媒に溶解し、これに一般式化5(式中、R1及びR2
は前記と同じ)で示される化合物を添加して触媒の存在
下で反応させる方法により製造できる。この反応の際、
窒素置換下、反応を行ってもよく、一般式化5で示され
る化合物は単独で用いてもよく、2種以上併用して用い
てもよい。
【0015】
【化5】
【0016】この反応に使用される末端還元4糖と一般
式化5で示される化合物のモル比は、目的とする糖エー
テルがモノエーテルであるときは、1:3〜3:1の比
率で末端還元4糖を過剰にするのが好ましく、更に1:
1〜1:2付近であることが最も好ましい。また、目的
とする糖エーテルがジエーテルであるときは、1:5〜
3:1であるのが好ましく、更に1:3付近であること
が最も好ましい。このように、末端4糖と、一般式化5
で示される化合物のモル比を変えることにより、目的の
n数をもつ化合物を主生成物として得ることができる。
【0017】上記、非水系溶媒とは、末端還元4糖及び
一般式化5を同時に溶解するものであって、例えば、ジ
メチルスルフォキサイド、ジメチルホルムアミド、ジオ
キサン、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリド
ン、N−アセチルモルホリン、N−メチルコハク酸イミ
ドなどが挙げられる。また、上記触媒としては、硫酸な
どの鉱酸、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化マグネシウム、水素化リチウム、水素
化カリウム、水素化ナトリウム、などのアルカリ、ナト
リウムメチラート、ナトリウムエチラートなどのナトリ
ウムアルコラート、N−メチルベンジルアミンなどのア
ミンなどが挙げられる。
【0018】一般式化5で示される化合物が全て消費さ
れた場合、反応系の触媒を中和する目的で、酢酸、硫
酸、塩酸、リン酸などの酸、水酸化リチウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどのアルカリを加え、反応
溶媒を減圧留去する。このようにして得られた反応精製
物には、一般式化5で示される末端還元4糖ヒドロキシ
アルキルエーテルの他、中和時の塩、末端還元4糖、あ
るいは4個以上のヒドロキシアルキル基の結合した末端
還元4糖ヒドロキシアルキルエーテルが共存している。
そのため、例えば塩と末端還元4糖を除去する場合、メ
チルアルコール、エチルアルコール、ブチルアルコー
ル、イソプロピルアルコールなどの末端還元4糖を溶解
しない溶媒で抽出したり、塩を多量に含む水とメチルエ
チルケトン、n−ブタノールなどで分配し、有機溶媒層
を分取することにより精製できる。また、塩、末端還元
4糖及び4個以上のヒドロキシアルキル基の結合した末
端還元4糖ヒドロキシアルキルエーテルを除去する場
合、反応精製物を水または水とアルコールの混液に懸濁
させ、ハイパーポーラスポリマー(例えば、三菱化成工
業株式会社製のハイポーラス樹脂)、オクタデシルシリ
カなどの逆相分配カラムで、初め水で通液し、次にメタ
ノール、エタノールなどのアルコールやアセトニトリル
などの極性有機溶媒と水の混液で通液し、この液を分取
することにより精製することができる。上記のように合
成した末端還元4糖ヒドロキシアルキルエーテルは、溶
媒を留去したり、カラムにより精製した後用いてもよ
く、そのまま用いてもよい。
【0019】本発明に係る皮膚外用剤において、末端還
元4糖ヒドロキシアルキルエーテルの量は、特に限定は
しないが、通常0.01〜30.0重量%、好ましく
は、0.1〜10.0重量%である。本発明の皮膚外用
剤は、高温で酸化劣化を受けホルマリンを発生したり、
pHが低下することがなく、1,4−ジオキサンも含ま
ない。また、メーラード反応を起こしたりしないばかり
でなく、洗浄性、分散性、乳化性、可溶化性、保湿性に
優れ、更に一般には可溶化できない親水性の香料を可溶
化し、泡立ちも低くコクのある使用感が得られる。
【0020】本発明の末端還元4糖ヒドロキシアルキル
エーテルを配合した皮膚外用剤は、安定性、安全性に優
れるので、化粧料、医薬料等に配合できる。また、本発
明には例えば、流動パラフイン、スクワラン、ワセリ
ン、セチルアルコ−ル、イソステアリルアルコ−ル、2
−エチルヘキサン酸セチル、2−オクチルドデシルアル
コ−ル、トリイソステアリン酸グリセリン、マカデミア
ンナッツ油、ラノリン等の各種炭化水素、油脂類、ロウ
類等の油性成分、シリコ−ン類、他の界面活性剤、増粘
剤、中和剤、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤、粉体成分、
色素、香料、他の紫外線吸収剤、薬効剤、金属封鎖剤、
pH調製剤等が挙げられる。本発明に係わる皮膚外用剤
の剤型は任意であり、例えば水溶系、可溶化系、乳化
系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系な
どどのような系でもよく、用途も化粧水、乳液、クリー
ム、パックなどの基礎化粧品、口紅、ファンデーション
などのメーキャップ化粧品、シャンプー、リンス、ヘア
トニックなどの頭髪化粧品などの化粧料、あるいは医薬
部外品、医薬品など多岐にわたる。
【0021】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤は経時で酸化を受け
ることなく、低分子のアルデヒドや有機酸を発生せず、
メーラード反応を起こさず、変臭、変色や皮膚刺激の原
因となったり、pHの低下を起こさない安全性、安定性
に優れた皮膚外用剤である。さらに本発明の皮膚外用剤
は、末端還元4糖ヒドロキシアルキルエーテルを化粧水
に可溶化剤として用いた場合には、親水性の香料を溶解
し、泡立ちが良過ぎるということもなく、外観的にも良
好である。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、これは本発
明の技術的範囲を限定するものではない。配合量は重量
%である。また、各実施例で採用した試験法、評価法も
あわせて説明する。
【0023】合成例1 マルトテトラトールモノヒドロ
キシヘキサデシルエーテル 市販されている水添水飴より予め精製したマルトテトラ
トール1.0gを乾燥させたジメチルスルホキシド20m
lに溶解し、窒素気流下100℃加熱攪拌し、水酸化カ
リウム2.0gを加え、30分攪拌した後、1,2−エポ
キシヘキサデカン5.0gをした。反応溶媒を減圧蒸留
にて留去し、ハイパーポーラスポリマー(三菱化成工業
株式会社製のハイポーラス樹脂)のカラムクロマトグラ
フ法で展開溶媒として初めに精製水、次に精製水:エチ
ルアルコール=4:6を用いて分画すると、精製水の溶
出部に食塩、マルトテトラトール、ジメチルスルホキド
が認められ、精製水:エチルアルコール=4:6溶出部
を濃縮したところ、マルトテトラトールモノヒドロキシ
ヘキサデシルエーテルを得た。マルトテトラトールモノ
ヒドロキシヘキサデシルエーテルの収量は520mgであっ
た。得られたマルトテトラトールモノヒドロキシヘキサ
デシルエーテルは、(1)〜(3)の方法により分析し
た。
【0024】(1)赤外吸収スペクトル測定法 日本分光工業株式会社製、IRA−1赤外吸収スペクト
ル測定装置を用い、KBr錠剤法で測定したところ、3
389cm-1に水酸基の伸縮振動、2924及び285
5cm-1にヒドロキシヘキサデシル基のアルキル鎖部分
の伸縮振動、1460cm-1にエーテル結合による吸
収、1020cm-1にマルトテトラトールのα−グルコ
シド結合による吸収が観測された。結果を第1図に示
す。 (2)13C−NMR測定法 日本電子株式会社製のJOEL GX−400により、
CD3ODを溶媒として、室温にて測定したところ、1
4.3ppmにヒドロキシヘキサデシル基の末端メチル
基、18〜35ppmにヒドロキシヘキサデシル基のメ
チレン鎖部分、55〜102ppmにマルトテトラトー
ル部分の炭素に由来するシグナルが、それぞれ観測され
た。結果を第2図に示す。 (2)1H−NMR測定法 日本電子株式会社製のJOEL GX−400により、
CD3ODを溶媒として、室温にて測定したところ、
0.9ppmにヒドロキシヘキサデシル基の末端メチル
基、1.2〜1.4ppmにヒドロキシヘキサデシル基
のメチレン鎖部分、3.4〜3.5ppmにマルトテト
ラトール部分の水素に由来するシグナルが、それぞれ観
測された。結果を第3図に示す。
【0025】合成例2 マルトテトラトールモノヒドロ
キシオクタデシルエーテル 市販されている水添水飴より予め精製したマルトテトラ
トール10.0gを乾燥させたジメチルスルホキシド200ml
に溶解し、110℃加熱攪拌下、水酸化カリウム5.0g
を加え、30分攪拌した後、1,2−エポキシオクタデカ
ン14.0gを加え、更に100℃で4時間加熱攪拌した。次
に、室温まで冷却し、1N硫酸で中和した。反応溶媒を
減圧蒸留にて留去し、ハイパーポーラスポリマー(三菱
化成工業株式会社製のハイポーラス樹脂)のカラムクロ
マトグラフ法で展開溶媒として初めに精製水、次に精製
水:エチルアルコール=2:3を用いて分画すると、精
製水の溶出部に硫酸カリウム、マルトテトラトール、ジ
メチルスルホキドが認められ、精製水:エチルアルコー
ル=2:3溶出部を濃縮し、得られたマルトテトラトー
ルモノヒドロキシオクタデシルエーテルの収量は4.38g
であった。得られたマルトテトラトールモノヒドロキシ
オクタデシルエーテルは、(1)〜(3)の方法により
分析した。
【0026】(1)13C−NMR測定法 日本電子株式会社製のJOEL GX−400により、
CD3ODを溶媒として、室温にて測定したところ、14.
3ppmにヒドロキシオクタデシル基の末端メチル基、
22〜35ppmにヒドロキシオクタデシル基のメチレ
ン鎖部分、55〜101ppmにマルトテトラトール部
分の炭素に由来するシグナルが、それぞれ観測された。 (2)1 H−NMR測定法 日本電子株式会社製のJOEL GX−400により、
CD3ODを溶媒として、室温にて測定したところ、0.9
ppmにヒドロキシオクタデシル基の末端メチル基、
1.2〜1.4ppmにヒドロキシオクタデシル基のメ
チレン鎖部分、3.4〜5.4ppmにマルトテトラト
ール部分の水素に由来するシグナルが、それぞれ観測さ
れた。 (3)赤外線吸収スペクトル測定法 日本分光工業株式会社製、IRA−1赤外吸収スペクト
ル測定装置を用い、KBr錠剤法で測定したとこ、33
87cm-1に水酸基の伸縮振動、2294及び2855c
m-1にヒドロキシヘキサデシル基のアルキル鎖部分の伸
縮振動、1460cm-1にエーテル結合による吸収が観
測された。
【0027】合成例3 マルトテトラトールモノヒドロ
キシドデシルエーテル マルトテトラオース5.0gを精製水:エチルアルコール
=1:1に溶かし、これに4水素化ホウ素ナトリウム4.
0gを加え、5時間室温にて攪拌した。反応後、これに
酢酸を加えて反応を停止し、減圧濃縮後、イオン交換ク
ロマトグラフィー及び架橋デキストランカラムクロマト
グラフィーにて精製し、マルトテトラトール4.0gを得
た。このマルトテトラトール4.0gを乾燥させたジメチ
ルスルホキシド100mlに溶解し、100℃加熱攪拌下、水酸
化ナトリウム2.0gを加え、30分攪拌した後、1,2−
エポキシドデカン4.0gを加え、更に100℃で4時間加熱
攪拌した。次に、室温まで冷却し、1N硫酸で中和し
た。反応溶媒を減圧蒸留にて留去し、ハイパーポーラス
ポリマー(三菱化成工業株式会社製のハイポーラス樹
脂)のカラムクロマトグラフ法で展開溶媒として初めに
精製水、次に精製水:エチルアルコール=2:3を用い
て分画すると、精製水の溶出部に硫酸ナトリウム、マル
トテトラトール、ジメチルスルホキドが認められ、精製
水:エチルアルコール=2:3溶出部を濃縮した。得ら
れたマルトテトラトールモノヒドロキシドデシルエーテ
ルの収量は3.2gであった。得られたマルトテトラトー
ルモノヒドロキシドデシルエーテルは、(1)〜(3)
の方法により分析した。
【0028】(1) 1H−NMR測定法 日本電子株式会社製のJOEL GX−400により、
CD3ODを溶媒として、35℃にて測定したところ、
0.9ppmにヒドロキシドデシル基の末端メチル基、
1.3ppmにヒドロキシドデシル基のメチレン鎖部
分、3.4〜5.4ppmにマルトテトラトール部分の
水素に由来するシグナルが、それぞれ観測された。 (2)13C−NMR測定法 日本電子株式会社製のJOEL GX−400により、
CD3ODを溶媒として、35℃にて測定したところ、1
4.3ppmにヒドロキシドデシル基の末端メチル基、
22〜35ppmにヒドロキシドデシル基のメチレン鎖
部分、55〜105ppmにマルトテトラトール部分の
炭素に由来するシグナルが、それぞれ観測された。 (3)赤外線吸収スペクトル測定法 日本分光工業株式会社製、IRA−1赤外吸収スペクト
ル測定装置を用い、KBr錠剤法で、測定したところ、
3389cm-1に水酸基の伸縮振動、2924及び28
53cm-1にヒドロキシドデシル基のアルキル鎖部分の
伸縮振動、1460cm-1にエーテル結合による吸収、
858cm-1にマルトテトラトールのα−グルコシド結
合による吸収が観測された。
【0029】合成例4 マルトテトラトールモノヒドロ
キシテトラデシルエーテル このマルトテトラトール1.0gを乾燥させたジメチルス
ルホキシド5mlに溶解し、100℃加熱攪拌下、水酸化
カリウム2.0gを加え、窒素気流下30分攪拌した後、
1,2−エポキシテトラデカン1.5gを加え、更に100℃
で4時間加熱攪拌した。次に、室温まで冷却し、1N硫
酸で中和した。反応溶媒を減圧蒸留にて留去し、ハイパ
ーポーラスポリマー(三菱化成工業株式会社製のハイポ
ーラス樹脂)のカラムクロマトグラフ法で展開溶媒とし
て初めに精製水、次に精製水:エチルアルコール=2:3
を用いて分画すると、精製水の溶出部に硫酸ナトリウ
ム、マルトテトラトール、ジメチルスルホキドが認めら
れ、精製水:エチルアルコール=2:3溶出部を濃縮し
た。得られたマルトテトラトールモノヒドロキシテトラ
デシルエーテルの収量は320mgであった。得られたマル
トテトラトールモノヒドロキシテトラデシルエーテル
は、(1)〜(3)の方法により分析した。
【0030】(1) 1H−NMR測定法 日本電子株式会社製のJOEL GX−400により、
CD3ODを溶媒として、35℃にて測定したところ、
0.9ppmにヒドロキシドデシル基の末端メチル基、
1.2〜1.4ppmにヒドロキシテトラデシル基のメ
チレン鎖部分、3.4〜5.6ppmにマルトテトラト
ール部分の水素に由来するシグナルが、それぞれ観測さ
れた。 (2)13C−NMR測定法 日本電子株式会社製のJOEL GX−400により、
CD3ODを溶媒として、35℃にて測定したところ、1
4.3ppmにヒドロキシドデシル基の末端メチル基、
22〜35ppmにヒドロキシテトラデシル基のメチレ
ン鎖部分、55〜105ppmにマルトテトラトール部
分の炭素に由来するシグナルが、それぞれ観測された。 (3)赤外線吸収スペクトル測定法 日本分光工業株式会社製、IRA−1赤外吸収スペクト
ル測定装置を用い、KBr錠剤法で、測定したところ、
3390cm-1に水酸基の伸縮振動、2924及び28
53cm-1にヒドロキシテトラデシル基のアルキル鎖部
分の伸縮振動、1300〜1450cm-1にエーテル結
合による吸収、858cm-1にマルトテトラトールのα
−グルコシド結合による吸収が観測された。
【0031】試験例1(加水分解性) 合成例1〜3の1%水溶液を90℃で5時間加熱したが、
いずれの試料も加水分解はほとんど認められなかった。
一方、市販のショ糖脂肪酸エステルでは、第1表に示す
ように同一条件で約25%のエステル基の分解が認められ
た。また、市販のポリエチレングリコール(PEG)ラ
ウリン酸エステルでは第1表に示すように約2%のエス
テル基の分解が認められた。また、オクチルグルコシド
やマルチトールヒドロキシテトラデシルも加水分解に対
して安定であった。なお、上記加水分解度の測定は、冷
却後の水溶液の一定量を取り、エチルエーテルで抽出
し、その抽出物の中和滴定量から求めた。
【0032】試験例2(酸化性) 合成例1〜3を80℃の容器上に100時間放置した後、そ
れぞれの試料5gを採取した。その後、水500ml及び薄
めたリン酸3mlを加えてから蒸留し、留出量が190ml
になった時点で蒸留をやめ、水を加えて200mlとし、
これを試験溶液として用いた。この試験溶液10mlを取
り、アセチルアセトン5mlを加えて振り混ぜ、60℃の水
浴中で10分間加熱した。冷却後、波長420nm付近の極大
吸収波長における吸光度を測定したが、第1表に示すよ
うにアルデヒドの存在は、認められなかった。一方、ポ
リエチレングリコール(PEG)ラウリン酸エステルを
同様に処理して評価すると、第1表に示すようにアルデ
ヒドの存在が認められた。なお、ショ糖脂肪酸エステ
ル、オクチルグルコシド及びマルチトールヒドロキシテ
トラデシルを同様に処理して評価しても、アルデヒドの
存在は認められなかった。
【0033】試験例3(起泡性) 合成例1〜3、ポリエチレングリコール(PEG)ラウ
リン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、オクチルグル
コシド及びマルチトールヒドロキシテトラデシルの0.
2%水溶液10mlをそれぞれ調製し、100ml容の
スリ栓付きのメスシリンダーに入れ、1秒間に1回の割
合で1分間それぞれを振とうさせ、2時間後の泡の高さ
を計測したが、合成例1〜3の化合物は他のものと比べ
て、泡立ちが少なかった。可溶化剤として化粧品に用い
る場合、この長所は非常に大きい。
【0034】
【表1】
【0035】 実施例1 化粧水 重量% (1)グリセリン 3.0 (2)プロピレングリコール 4.0 (3)オレイルアルコール 0.1 (4)合成例1で得られたマルトテトラトールモノヒドロキシ 0.7 ヘキサデシルエーテル (5)エタノール 10.0 (6)香料 適量 (7)エチルパラベン 適量 (8)イオン交換水 残余 (製法)常法により調製した。
【0036】 実施例2 クリーム 重量% (1)ステアリン酸 0.5 (2)ステアリルアルコール 1.0 (3)ワセリン 2.0 (4)メチルポリシロキサン 2.0 (5)流動パラフィン 5.0 (6)バチルアルコール 1.5 (7)マルトテトラトールトリヒドロキシステアリルエーテル 2.0 (8)エチルパラベン 適量 (9)香料 適量 (10)カルボキシビニルポリマー 適量 (11)グリセリン 5.0 (12)エタノール 7.0 (13)イオン交換水 残余 (14)トラネキサム酸 2.0 (15)水酸化カリウム 0.1 (製法)(10)〜(14)を溶解し、加熱攪拌後、(15)
を添加し水相とする、(1)〜(9)を加熱溶解し、油
相とする。水相に油相を徐々に加えて乳化し、冷却しク
リームを得た。このクリームはコクのある良好な使用感
であった。また、0℃、25℃、50℃で1カ月放置しても
分離もなく安定であった。
【0037】 実施例3 乳化ファンデーション 重量% (1)1,3−ブチレングリコール 5.0 (2)ベントナイト 1.0 (3)合成例2で合成したマルトテトラトールモノ 2.0 ヒドロキシステアリルエーテル (4)水酸化カリウム 0.1 (5)ワセリン 2.0 (6)流動パラフィン 10.0 (7)セタノール 2.0 (8)モノオレイルグリセリルエーテル 2.0 (9)ミリスチン酸イソプロピル 2.0 (10)メチルパラベン 適量 (11)2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 4.0 (12)香料 適量 (13)調合粉末* 20.0 (14)イオン交換水 残余 * 酸化チタン8、カオリン5、タルク6、酸化鉄1 (製法)(14)中に(1)〜(4)を加えて加熱攪拌し
水相とする。(5)〜(12)を加熱攪拌溶解し油相とす
る。(13)を水相中に添加し、攪拌混合した後、油相を
加えて乳化する。これを室温まで冷却して乳化ファンデ
ーションを得た。この乳化ファンデーションはコクのあ
る良好な使用感であった。また、0℃、25℃、50℃で1
カ月放置しても分離もなく安定であった。
【0038】 実施例4 ヘアリンス 重量% (1)ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 2.0 (2)流動パラフィン 3.0 (3)セタノール 1.5 (4)合成例3で合成したマルトテトラトールモノ 1.0 ヒドロキシドデシルエーテル (5)アミンオキサイド 3.0 (6)香料 適量 (7)色素 適量 (8)クエン酸 適量 (9)イオン交換水 残余 常法により調製したヘアリンスは、0℃、25℃、50℃で
1カ月放置しても分離もなく安定であった。
【0039】 実施例5 シャンプー 重量% (1)ラウリル硫酸ナトリウム 5.0 (2)アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン 2.0 (3)マルトテトラトールモノヒドロキシテトラデシルエーテル10.0 (4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 3.0 (5)香料 適量 (7)色素 適量 (8)EDTA・2Na 適量 (9)Zpt 適量 (10)イオン交換水 残余 常法により調製したシャンプーは、0℃、25℃、50℃で
1カ月放置しても分離もなく安定であった。
【0040】 実施例6 口紅 重量% (1)ヒマシ油 45.0 (2)ヘキサデシルアルコール 25.0 (3)ラノリン 4.0 (4)ミツロウ 4.0 (5)オゾケライト 3.0 (6)キャンデリラロウ 6.0 (7)カルナバロウ 2.0 (8)マルトテトラトールジ(1−オクチル−2−ヒドロキシ 3.0 デシル)エーテル (9)酸化防止剤 適量 (10)ブチルパラベン 適量 (11)酸化チタン 2.0 (12)赤色202号 0.5 (13)赤色204号 2.5 (14)赤色227号Alキレート 2.5 (15)橙色201号 0.2 (16)香料 適量 (1)〜(10)を加熱攪拌し均一に混ぜる。これに(1
1)〜(15)を加え、ロールミルで練り均一に分散させ
た後、再び融解して(16)を加え脱泡してから型に流し
込み、冷却して固める。固まったものを型から取り出
し、容器に充填する。この口紅は、皮膚に塗布した場
合、良好な使用感で、0℃、25℃、50℃で1カ月放置し
ても分離もなく安定であった。
【0041】 実施例8 下地クリーム 重量% (1)ステアリン酸 0.9 (2)ステアリルアルコール 1.6 (3)ワセリン 3.0 (4)ポリメチルシロキサン 2.4 (5)流動パラフィン 7.0 (6)バチルアルコール 1.3 (7)マルトテトラトールヒドロキシドデシル 10.0 ヒドロキシテトラデシルエーテル (8)防腐剤 適量 (9)香料 適量 (10)カラギーナン 適量 (11)グリセリン 5.0 (12)エタノール 7.0 (13)アルブチン 3.0 (14)イオン交換水 残余 (15)水酸化カリウム 0.1 (10)〜(14)を加熱攪拌後、(15)を添加し水相とす
る。(1)〜(9)を加熱溶解し油相とする。水相を油
相に徐々に加えて乳化し、下地クリームを得た。この下
地クリームは、コクのある良好な使用感で、0℃、25
℃、50℃で1カ月放置しても分離もなく安定であった。
【0042】 実施例9 乳液 重量% (1)ステアリン酸 2.0 (2)セチルアルコール 0.8 (3)スクワラン 10.0 (4)ワセリン 2.0 (5)マルトテトラトールジヒドロキシオクタデシルエーテル 1.0 (6)ラノリン 2.0 (7)酢酸α−トコフェロール 0.05 (8)防腐剤 適量 (9)香料 適量 (10)プロピレングリコール 5.0 (11)フルクトース 1.0 (12)トリエタノールアミン 1.0 (13)カルボキシビニルポリマー 0.1 (14)イオン交換水 残余 (1)〜(9)を70〜75℃にて、加熱溶解する。(10)
〜(14)を70〜75℃にて、加熱溶解し、攪拌を続けなが
らこれに前記(1)〜(9)の混合物を徐々に添加し乳
化させる。更に乳化機にて処理後、30℃まで冷却し、水
中油型乳液を得た。この乳液は、コクのある良好な使用
感で、0℃、25℃、50℃で1カ月放置しても分離もなく
安定であった。
【0043】 実施例10 乳液 重量% (1)ステアリン酸モノグリセリド 2.0 (2)ベヘニルアルコール 0.8 (3)スクワラン 10.0 (4)ワセリン 2.0 (5)マルトテトラトールジヒドロキシオクタデシルエーテル 1.0 (6)ラノリン 2.0 (7)酢酸α−トコフェロール 0.05 (8)防腐剤 適量 (9)香料 適量 (10)プロピレングリコール 5.0 (11)エリスリトール 1.0 (12)水酸化カリウム 0.054 (13)カルボキシビニルポリマー 0.18 (14)イオン交換水 残余 (1)〜(9)を70〜75℃にて、加熱溶解する。(10)
〜(14)を70〜75℃にて、加熱溶解し、攪拌を続けなが
らこれに前記(1)〜(9)の混合物を徐々に添加し乳
化させる。更に乳化機にて処理後、30℃まで冷却し、水
中油型乳液を得た。この乳液は、コクのある良好な使用
感で、0℃、25℃、50℃で1カ月放置しても分離もなく
安定であった。
【図面に簡単な説明】
【図1】合成例1で合成したマルトテトラトールモノヒ
ドロキシヘキサデシルエーテルの赤外吸収スペクトルで
ある。
【図2】合成例1で合成したマルトテトラトールモノヒ
ドロキシヘキサデシルエーテルの13C−NMRスペクト
ルである。
【図3】合成例1で合成したマルトテトラトールモノヒ
ドロキシヘキサデシルエーテルの1H−NMRスペクト
ルのチャートである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】 実施例10 乳液 重量% (1)ステアリン酸モノグリセリド 2.0 (2)ベヘニルアルコール 0.8 (3)スクワラン 10.0 (4)ワセリン 2.0 (5)マルトテトラトールジヒドロキシオクタデシルエーテル 1.0 (6)ラノリン 2.0 (7)酢酸α−トコフェロール 0.05 (8)防腐剤 適量 (9)香料 適量 (10)プロピレングリコール 5.0 (11)エリスリトール 1.0 (12)水酸化カリウム 0.054 (13)カルボキシビニルポリマー 0.18 (14)イオン交換水 残余 (1)〜(9)を70〜75℃にて、加熱溶解する。(10)
〜(14)を70〜75℃にて、加熱溶解し、攪拌を続けなが
らこれに前記(1)〜(9)の混合物を徐々に添加し乳
化させる。更に乳化機にて処理後、30℃まで冷却し、水
中油型乳液を得た。この乳液は、コクのある良好な使用
感で、0℃、25℃、50℃で1カ月放置しても分離もなく
安定であった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】合成例1で合成したマルトテトラトールモノヒ
ドロキシヘキサデシルエーテルの赤外吸収スペクトルで
ある。
【図2】合成例1で合成したマルトテトラトールモノヒ
ドロキシヘキサデシルエーテルの13C−NMRスペクト
ルである。
【図3】合成例1で合成したマルトテトラトールモノヒ
ドロキシヘキサデシルエーテルの1H−NMRスペクト
ルのチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/08 8615−4C 7/48 9051−4C 31/70 ADA 8314−4C (72)発明者 植原 計一 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式化1で表される末端還元4糖ヒドロ
    キシアルキルエーテル。(ただし、式中Aは、一般式化
    2で表される末端還元したマルトテトラオースからn個
    の水酸基を除いた残基、R1及びR2はいずれも水素原
    子、炭素数1〜32の長鎖または分枝アルキル基、nは
    1から3までの整数を表す。) 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】請求項1記載の末端還元4糖ヒドロキシア
    ルキルエーテルを一種または二種以上含有することを特
    徴とする皮膚外用剤。
JP7298893A 1993-03-08 1993-03-08 末端還元4糖ヒドロキシアルキルエーテル及びそれを含有する皮膚外用剤 Withdrawn JPH06256374A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1183954A1 (en) * 2000-03-16 2002-03-06 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Fading inhibitors

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1183954A1 (en) * 2000-03-16 2002-03-06 San-Ei Gen F.F.I., Inc. Fading inhibitors
EP1183954A4 (en) * 2000-03-16 2005-02-09 San Ei Gen Ffi Inc DECOLORATION INHIBITORS

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