JPH0625582A - ソルダーレジストインキ組成物及びその硬化物 - Google Patents

ソルダーレジストインキ組成物及びその硬化物

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JPH0625582A
JPH0625582A JP28724491A JP28724491A JPH0625582A JP H0625582 A JPH0625582 A JP H0625582A JP 28724491 A JP28724491 A JP 28724491A JP 28724491 A JP28724491 A JP 28724491A JP H0625582 A JPH0625582 A JP H0625582A
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solder resist
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実 横島
Tetsuo Okubo
哲男 大久保
Kazunori Sasahara
数則 笹原
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】硬化物が高い熱変形温度を持ち、また耐熱
性、耐湿性、高い硬度、耐メッキ性、耐薬品性に優れた
特質を持ち、さらにブリードが少ないソルダーレジスト
インキ組成物及びその硬化物を提供する。 【構 成】特定の構造を有するエポキシ樹脂を含むソル
ダーレジストインキ組成物及びその硬化物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性、電気絶縁性、密
着性、耐湿性、耐薬品性、高い熱変形温度、硬度に優れ
又、ブリードが少ないソルダーレジストインキ組成物及
びその硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】ソルダーレジストインキは通常、回路基
板(例えば、紙−フェノール、紙−エポキシ、ガラス−
エポキシ等の有機材料を基材とする銅張積層板をエッチ
ングする事により、所望の回路を形成して得られるプリ
ント回路板、又セラミック等の無機材料を基材として、
導体や抵抗体等を用いてスクリーン印刷法により所望の
回路を形成して得られる回路板等)の表面に、スクリー
ン印刷やロールコートにより保護塗膜を形成し、電気
的、耐湿性な回路の保護、半田付け時の回路の保護、メ
ッキ工程での基板の保護等に用いられる(特開昭50−
6408号、特開昭51−87028号、特開昭54−
156167号、特開昭55−12175号、特開昭5
5−53478号、特開昭55−46165号、特開昭
61−12772号及び特開昭63−30578号
等)。
【0003】ソルダーレジストとしては、従来ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂あるいは、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂に硬化剤を配合したものが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、回路基板の小形
化、高密度化が進み、これにともないソルダーレジスト
に対する要求特性もより高度化し、熱変形温度の高い、
寸法安定性、耐熱性、高電気絶縁性、耐湿性等により優
れたものが要求されてきている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は熱変形温度が硬
く、耐熱性、電気絶縁性、密着性、硬度、耐湿性、耐薬
品性、耐メッキ性等に優れ、又、ブリードが少ないソル
ダーレジストインキ組成物及びその硬化物を提供するも
のである。すなわち、本発明は、 1.式(1)
【0006】
【化4】
【0007】(式中、R1 及びR2 は同一若しくは異な
り、2個以上のフェノール性水酸基をもつ化合物の水酸
基が除かれた残基を示す。Z1 及びZ2 は同一若しくは
異なり0又は1以上の整数を示し、Z1 とZ2 の合計は
1以上である。またMはグリシジル基又は水素原子であ
り、nは1以上の整数を示す。但し、nが1の場合Mは
必ずグリシジル基であり、nが2以上の場合Mは少なく
とも1個がグリシジル基である。)で表されるエポキシ
樹脂(A)を含む、ソルダーレジストインキ組成物。
【0008】2.第1項記載のエポキシ樹脂(A)と硬
化剤(B)と溶剤(C)とを含んでなるソルダーレジス
トインキ組成物。 3.硬化剤(B)がジシアンジアミド、イミダゾール化
合物、トリアジン化合物、ウレア化合物、芳香族アミン
化合物及び光カチオン重合触媒からなる群より選ばれる
一種又は二種以上である第2項記載のソルダーレジスト
インキ組成物。 4.溶剤(C)が式(2)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1 は水素原子は炭素数1〜8の
アルキル基を、R2 はメチル基によって置換されていて
もよいエチレン基を、R3 は水素原子又は
【0011】
【化6】
【0012】を示し、R4 は炭素数1〜8のアルキル基
を示す。但し、R1 とR3 が同時に水素原子であること
はない。nは1〜4の整数を示す。)で表される化合物
及びソルベントナフサからなる群より選ばれる一種又は
二種以上である第2項又は第3項記載のソルダーレジス
トインキ組成物、 5.第1項、第2項、第3項又は第4項記載のソルダー
レジストインキ組成物の硬化物に関するものである。
【0013】式(1)で表されるエポキシ樹脂として
は、具体的には例えば、式(1)におけるR1 及びR2
が3個以上のフェノール性水酸基をもつ化合物の水酸基
が除かれた残基を示すものとしては、式
【0014】
【化7】
【0015】
【化8】
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】
【化11】
【0019】
【化12】
【0020】
【化13】
【0021】
【化14】
【0022】
【化15】
【0023】
【化16】
【0024】
【化17】
【0025】
【化18】
【0026】(式中、Pは0又は1以上の整数を示
す。) R1 及びR2 が2個のフェノール性水酸基をもつ化合物
の水酸基が除かれた残基を示すものとしては、式
【0027】
【化19】
【0028】
【化20】
【0029】
【化21】
【0030】
【化22】
【0031】
【化23】
【0032】
【化24】
【0033】
【化25】
【0034】
【化26】
【0035】
【化27】
【0036】
【化28】
【0037】
【化29】
【0038】
【化30】
【0039】
【化31】
【0040】
【化32】
【0041】
【化33】
【0042】
【化34】
【0043】
【化35】
【0044】
【化36】
【0045】
【化37】
【0046】
【化38】
【0047】
【化39】
【0048】
【化40】
【0049】
【化41】
【0050】
【化42】
【0051】
【化43】
【0052】
【化44】
【0053】
【化45】
【0054】
【化46】
【0055】
【化47】
【0056】
【化48】
【0057】
【化49】
【0058】
【化50】
【0059】
【化51】
【0060】
【化52】
【0061】
【化53】
【0062】
【化54】
【0063】
【化55】
【0064】
【化56】
【0065】
【化57】
【0066】
【化58】
【0067】であるものなどが挙げられるがこれらに限
定されるものではない。また式(1)におけるR1 及び
2 は、別々のものを含んでも良い。式(1)のエポキ
シ樹脂は、例えば式(3)
【0068】
【化59】
【0069】(式中、R1 、R2 及びZ1 、Z2 及びn
は式(1)におけるのと同じ意味を表す。)で表される
化合物のアルコール性水酸基とエピクロルヒドリンとを
反応させることにより得ることができる。
【0070】式(3)で表されるエポキシ樹脂のアルコ
ール性水酸基とエピクロルヒドリンとの反応はアルカリ
金属水酸化物の存在下、例えばジメチルスルホキシドあ
るいは4級アンモニウム塩を使用することにより行うこ
とができる。その際溶剤としてアルコール類、芳香族単
価水素類、ケトン類、環状及びエーテル化合物等を併用
しても構わない。ジメチルスルホキシドあるいは4級ア
ンモニウム塩を使用しないと反応が充分に進行せず、ア
ルカリ金属水酸物が多量に残存する為高分子化を起こし
本発明のエポキシ樹脂を製造することは困難である。
【0071】ジメチルスルホキシドの使用量は式(3)
で表されるエポキシ樹脂に対して5重量%〜300重量
%が好ましい。式(3)で表されるエポキシ樹脂に対し
て5重量%以下であると式(3)で表されるエポキシ樹
脂のアルコール性水酸基とエピクロルヒドリンとの反応
が遅くなる為長時間の反応が必要となり好ましくない。
式(3)で表されるエポキシ樹脂に対して300重量%
を超えると増量した効果はほとんどなくなる一方容積効
率も悪くなり好ましくない。
【0072】4級アンモニウム塩としてはテトラメチル
アンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブ
ロマイド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド
等が挙げられ、その使用量は式(3)で表されるエポキ
シ樹脂のアルコール性水酸基1当量に対して0.3〜5
0gが好ましい。水酸基1当量に対して0.3g未満で
あると式(3)で表されるエポキシ樹脂のアルコール性
水酸基とエピクロルヒドリンとの反応が遅くなり長時間
の反応が必要となり好ましくない。水酸基1当量に対し
て50gを超えると増量した効果はほとんどなくなる一
方コストが高くなり好ましくない。
【0073】エピクロルヒドリンの使用量は一般式
(3)で表されるエポキシ樹脂のエポキシ化させたいア
ルコール性水酸基1当量に対して当量以上使用すれば良
い。しかしながら水酸基1当量に対して30倍当量を超
えると増量した効果はほとんどなくなる一方容積効率も
悪くなり好ましくない。
【0074】アルカリ金属水酸化物としては、苛性ソー
ダ、苛性カリ、水酸化リチウム、水酸化カルシウムなど
が使用できる苛性ソーダが好ましい。アルカリ金属水酸
化物の使用量は一般式(3)で表されるエポキシ樹脂の
エポキシ化したいアルコール性水酸基1当量に対してほ
ぼ当量使用すれば良い。式(3)の表されるエポキシ樹
脂のアルコール性水酸基を全量エポキシ化する場合は過
剰に使用しても構わないが、アルコール性水酸基1当量
に対して2倍当量を超えると若干高分子化が起こる傾向
にある。アルカリ金属水酸化物は固形でも水溶液でも構
わない。また水溶液を使用する場合は反応中、反応系内
の水は常圧下、減圧下において反応系外に留去しながら
反応を行うこともできる。
【0075】反応温度は30〜100℃が好ましい。反
応温度が30℃未満であると反応が遅くなり長時間の反
応が必要となる。反応温度が100℃を超えると副反応
が多く起こり好ましくない。
【0076】反応終了後、過剰のエピクロルヒドリン及
びジメチルスルホキシドを減圧下留去した後、有機溶剤
に樹脂を溶解させアルカリ金属水酸化物で脱ハロゲン化
水素反応を行うことができる。一方、反応終了後、水洗
分離を行い副生塩およびジメチルスルホキシドあるいは
4級アンモニウム塩を分離し、油層より過剰のエピクロ
ルヒドリンを減圧下留去した後、有機溶剤に樹脂を溶解
させアルカリ金属水酸化物で脱ハロゲン化水素反応を行
っても良い。有機溶剤としては、メチルイソブチルケト
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン等が使用できるが、
メチルイソブチルケトンが好ましい。それらは単独もし
くは混合系でも使用できる。
【0077】硬化剤(B)としては、例えばジシアンジ
アミド、イミダゾール化合物(例えば、2−エチル−4
−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル
−4−メチルイミダゾール、2,4−ジアミノ−6−
(2−メチルイミダゾリル−(1))−エチル−S−ト
リアジン、2,4−ジアミノ−6−(2−エチル−4−
メチルイミダゾリル−(1))−エチル−S−トリアジ
ン・イソシアヌル酸付加物、2−メチル−イミダゾー
ル、1−フェニル−2−メチル−イミダゾール、2−フ
ェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ル等)、トリアジン化合物(例えば、2,4−ジアミノ
−6−ビニル−S−トリアジン−イソシアヌル酸付加
物、2−ビニル−4,6−ジアミノ−S−トリアジン、
2−メトキシエチル−4,6−ジアミノ−S−トリアジ
ン、2−0−シアノフェニル−4,6−ジアミノ−S−
トリアジン等)、ウレア化合物(例えば、3−(3,4
−ジクロロフェニル)−1,1´−ジメチルウレア、
1,1´−イソホロン−ビス(3−メチル−3−ヒドロ
キシエチルウレア)、1,1´−トリレン−ビス(3,
3−ジメチルウレア)等)、芳香族アミノ化合物(例え
ば、4,4´−ジアミノ−ジフェニルメタン等)及び光
カチオン重合触媒(例えば、トリフェニルスルホニウム
ヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホニウ
ムヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホニ
ウムヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルセレ
ニウムヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルセレ
ニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニルヨー
ドニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニルヨ
ードニウムヘキサフルオロホスフェート、2,4−シク
ロペンタジエン−1−イル)〔(1−メチルエチル)−
ベンゼン〕−Fe−ヘキサフルオロホスフェート(チバ
・ガイギー(株)製、イルガキュアー261)等)等を
挙げることができる。
【0078】本硬化剤(B)のうち特に好ましいものと
しては、ジシアンジアミド、2,4−ジアミノ−6−
〔2´−メチルイミダゾリル(1)´〕−エチル−S−
トリアジン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、
1,1´−イソホロンービス(3−メチル−3−ヒドロ
キシエチルウレア)、1,1´−トリレン−ビス(3,
3−ジメチルウレア)3−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−1,1´−ジメチルウレア及び光カチオン重合触
媒の市販品である、旭電化(株)製、SP−150、S
P−170等が挙げられる。
【0079】溶剤(C)の具体例としては、例えば、エ
チルセロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロ
ソルブ、ジエチレングリコールモノアセテート、エチル
カルビトール、ブチルカルビトール、セロソルブアセテ
ート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセ
テート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル及
びソルベントナフサ等が挙げられる。本発明のソルダー
レジストインキ組成物に含まれる各成分(A)〜(C)
の割合は、(A)成分100重量部とした時には、
(B)成分0.5〜60重量部が好ましく、特に好まし
くは1〜30重量部であり、(C)成分は20〜60重
量部が好ましく、特に好ましくは30〜50重量部であ
る。
【0080】本発明の組成物には、更に、種々の添加
剤、例えばタルク、シリカ、アルミナ、硫酸バリウム、
酸化マグネシウムなどの体質顔料、アエロジルなどのチ
キソトロピー剤、シリコンやアクリレート共重合体等の
レベリング剤、消泡剤、難燃剤及び着色剤などを加える
ことができる。これらの種々の添加剤は、本組成物に任
意の量を添加することができる。さらにはノボラック型
エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂等を添加
することもできる。
【0081】本発明の組成物は各成分を均一に混合する
ことにより製造することができる。本発明の組成物は常
法により130℃以上に加熱することにより硬化し本発
明の硬化物が得られる。本発明の組成物の一般的な使用
にあたっては、本発明の組成物をスクリーン印刷等によ
り基材上に印刷し、次いで加熱硬化(130〜170
℃)する事により基材上に保護膜(通常10〜100μ
mの膜厚の硬化膜)を作ることができる。硬化剤にカチ
オン重合触媒を使用する場合には加熱硬化する前に紫外
線を照射する必要がある。
【0082】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例中の数字は重量部を表す。
【0083】合成例1 式(3)におけるR1 及びR2
【0084】
【化60】
【0085】であるトリス(ヒドロキシフェニル)メタ
ンのポリグリシジルエーテルにおいて、式(2)におけ
るnの平均値が0.78、エポキシ当量205、加水分
解性塩素含有量0.071%、軟化点71.0℃、溶融
粘度(150℃)3.6ポイズのエポキシ樹脂(エポキ
シ樹脂(e)199部をエピクロルヒドリン370部に
溶解させた後、攪拌下70℃でテトラメチルアンモニウ
ムクロライド6部を加え、次いで48%NaOH30部
を100分かけて滴下した。滴下後さらに70℃で3時
間反応を行った。反応終了後水200部を加えて水洗し
た。油水分離後、油層よりエピクロルヒドリンの大半を
減圧下に留去し、その後メチルイソブチルケトン450
部に溶解させ、さらに30%NaOH5部を加え70℃
で1時間反応させた。反応終了後、水200部で2回水
洗を行った。油水分離後、油層よりメチルイソブチルケ
トンを蒸留回収して、エポキシ当量189、加水分解性
塩素含有量0.071%、軟化点71.0℃、溶解粘度
(150℃)3.6ポイズのエポキシ樹脂(a)195
部を得た。得られたエポキシ樹脂(a)はエポキシ当量
から計算すると式(3)におけるアルコール性水酸基
0.78個の内約0.46個がエポキシ化されている。
【0086】合成例2 合成例1で使用したエポキシ樹脂(e)199部をエピ
クロルヒドリン370部とジメチルスルホキシド185
部に溶解させた後、攪拌下70℃で98.5%NaOH
10.6部を100分かけて添加した。添加後さらに7
0℃で3時間反応を行った。次いで過剰の未反応のエピ
クロルヒドリンおよびジメチルスルホキシドの大半を減
圧下に留去し、副生塩とジメチルスルホキシドを含む反
応生成物をメチルイソブチルケトン450部に溶解さ
せ、さらに30%NaOH5部を加え70℃で1時間反
応させた。反応終了後、水200部で2回水洗を行っ
た。油水分離後、油層よりメチルイソブチルケトンを蒸
留回収して、エポキシ当量187、加水分解性塩素含有
量0.07%、軟化点71.0℃、溶融粘度(150
℃)3.5ポイズのエポキシ樹脂(b)197部を得
た。得られたエポキシ樹脂(b)はエポキシ当量から計
算すると式(3)におけるアルコール性水酸基0.78
個の内約0.52個がエポキシ化されている。
【0087】合成例3 式(3)におけるR1 及びR2
【0088】
【化61】
【0089】であるエポキシ樹脂において、式(3)に
おけるnの平均値が1.46、エポキシ当量308、加
水分解性塩素含有量0.107%、軟化点88.0℃、
溶融粘度(150℃)16ポイズのエポキシ樹脂(エポ
キシ樹脂(f)188部を使用した以外は合成例1と同
様にして、エポキシ当量241、加水分解性塩素含有量
0.074%、軟化点82.0℃、溶融粘度(150
℃)11.0ポイズのエポキシ樹脂(c)187部を得
た。得られたエポキシ樹脂(c)はエポキシ当量から計
算すると式(3)におけるアルコール性水酸基1.46
個のほとんどがエポキシ化されている。
【0090】合成例4 式(3)におけるR1 及びR2
【0091】
【化62】
【0092】(式中pは0又は1以上の整数を示す)で
あるクレゾールノボラックエポキシ樹脂において、式
(3)におけるnの平均値が0.38、上式における平
均のpが2.2、エポキシ当量199、加水分解性塩素
含有量0.035%、軟化点45.0℃、溶融粘度(1
50℃)0.5ポイズのエポキシ樹脂(g)240部を
使用した以外は合成例2と同様にしてエポキシ当量19
0、加水分解性塩素含有量0.034%、軟化点43.
5℃、溶融粘度(150℃)0.5ポイズのエポキシ樹
脂(d)241部を得た。得られたエポキシ樹脂(d)
はエポキシ当量から計算すると式(3)におけるアルコ
ール性水酸基0.38個の内約0.33個がエポキシ化
されている。
【0093】実施例1〜4、比較例1、2 各成分を表1に示す配合組成に従って配合し、3本ロー
ルを用いて混練し、ソルダーレジストインキ組成物を得
た。このインキ組成物をプリント配線基板にスクリーン
印刷法にて、膜厚が約25μになるように塗布し、15
0℃で30分間加熱して硬化させ、保護膜を有するプリ
ント配線基板を得た。(なお、実施例3においては、加
熱硬化する前に、膜厚を80℃で30分乾燥し紫外線を
照射[500mJ/m2]した。)得られたプリント配線
基板の保護膜及びインキ組成物について、各種の性能試
験を以下のとおり行った。これらの結果を表2に示す。
【0094】〔インキ組成物のトルエン溶解性〕:イン
キ組成物5gをトルエン50gに溶解させる。 ○・・・・溶 解 △・・・・半溶解 ×・・・・不 溶
【0095】〔保護膜の物性評価〕 (鉛筆硬度):JIS−K−5400に従って測定 (密着性) :JIS−D−0202に従って基盤目テ
スト(基盤目100個中のはがれなかった個数) (耐熱性) :260℃の溶融半田に180秒浸漬した
後の塗膜の状態について判定した。 ○・・・・全く異常なし。 ×・・・・変色、剥離、フクレ発生 (金メッキ耐性):上村工業(株)製、オールナ533
条件、1A/dm2、15分間、メッキ厚み、2μm ○・・・・全く異常なし。 ×・・・・変色、剥離、フクレ発生 (耐酸性) :10Vol%H2 SO4 水溶液中に、室温
で浸漬した後の塗膜の状態について判定した。 ◎・・・・48時間まで異常なし ○・・・・24時間まで異常なし △・・・・8時間まで異常なし ×・・・・1時間で剥離、フクレ発生 (耐アルカリ性):10wt%NaOH水溶液中に、室温
で浸漬した後の塗膜の状態について判定した。 ○・・・・30日間まで異常なし △・・・・15日間まで異常なし ×・・・・7日間以内、剥離、フクレ発生 (熱変形温度):TMA法、島津熱分析装置TMA−4
【0096】 (電気絶縁抵抗):JIS−Z−3197に従って測定 (ブリード):インキ組成物のブリードの巾(μm)を
測定 (インキ組成物の加熱硬化時の保護膜の変色) (表中、「保護膜の変色」を示す。) :加熱硬化時(150℃、60分)の保護膜の変色の状
態について判定した。 ○・・・・全く異常なし △・・・・変色あり ×・・・・変色激しい
【0097】 表1(1) 実 施 例 1 2 3 4 エポキシ樹脂(a) 100 〃 (b) 100 〃 (c) 100 50 〃 (d) 50 エピコート828 *1 エピコート1001 *2 エピコート180 *3 ジシアンジアミド 8 8 8 2−エチル−4−メチルイミダゾール 7 7 トリアジン化合物 *4 6 SP−170 *5 3 カルビトールアセテート 30 30 30 30 ブチロセロソルブアセテート ソルベントナフサ 10 10 10 10 体質顔料、タルク 10 10 10 10 硫酸バリウム 50 50 50 50 アエロジル 1.0 1.0 1.0 1.0 着色顔料、フタロシアニングリーン 6 6 6 6 消泡剤、TSF401 *6 2.0 2.0 2.0 2.0
【0098】
【0099】注 *1 エピコート828……油化シエ
ルエポキシ(株)、ビスフェノールA型エポキシ樹脂 *2 エピコート1001 ……油化シエルエポキシ
(株)、ビスフェノールA型エポキシ樹脂 *3 YDN−180 ……東都化成(株)、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂 *4 2,4−ジアミノ−6−〔2´−メチルイミダゾ
ール(1)´〕−エチル−S−トリアジン *5 SP−170……旭電化(株)、光カチオン重合
触媒 *6 東芝シリコン(株)、消泡剤
【0100】 表2(1) 実 施 例 1 2 3 4 インキ組成物のトルエン溶解性 ○ ○ ○ ○ 鉛 筆 硬 度 8H 8H 8H 8H 密 着 性 100 100 100 100 耐 熱 性 ○ ○ ○ ○ 金メッキ耐性 ○ ○ ○ ○ 耐アルカリ性 ○ ○ ○ ○ 耐 酸 性 ◎ ◎ ◎ ◎ 熱変形温度(℃) 240 242 233 200 電気絶縁抵抗(Ω)×1011 0.9 0.9 0.8 0.9 ブリード(μm) 25以内 25以内 25以内 25以内 保護膜の変色 ○ ○ ○ ○
【0101】
【0102】実施例5 実施例1において硬化剤(B)としてジシアンジアミド
及び2,4−ジアミノ−6−〔2´−メチルイミダゾリ
ル−(1)´〕−エチル−S−トリアジンを用いるかわ
りにジシアンジアミド8.5部、3−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−1,1´−ジメチルウレア6.0部を用
いてソルダーレジストインキ組成物を調製し、同様の実
験を行ったところ実施例1と同様な結果が得られた。
【0103】実施例6 実施例1において硬化剤(B)としてジシアンジアミド
及び2,4−ジアミノ−6−〔2´−メチルイミダゾリ
ル−(1)´〕−エチル−S−トリアジンを用いるかわ
りに、KAYAHARD A−S(日本化薬(株)製、
芳香族アミン系エポキシ硬化剤)の30部を用いてソル
ダーレジストインキ組成物を調製し、同様の実験を行っ
たところ実施例1と同様な結果を得られた。
【0104】表2の結果が示すように、本発明のソルダ
ーレジストインキ組成物は溶媒に対する溶解性に優れ、
その硬化物は、その硬化皮膜が高い熱変形温度を持ち、
また耐熱性、耐湿性、高い硬度、耐メッキ性、耐薬品性
及び電気絶縁性に優れ、インキ組成物はブリードが少な
く、加熱硬化時の変色も認められない。
【0105】
【発明の効果】本発明のソルダーレジストインキ組成物
は、その硬化皮膜が高い熱変形温度を持ち、また、耐熱
性、耐湿性、高い硬度、耐メッキ性、耐薬品性及び電気
絶縁性に優れた性質を持ち、さらにブリードが少ない。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一若しくは異なり、2個以上
    のフェノール性水酸基をもつ化合物の水酸基が除かれた
    残基を示す。Z1 及びZ2 は同一若しくは異なり0又は
    1以上の整数を示し、Z1 とZ2 の合計は1以上であ
    る。またMは、グリシジル基又は水素原子であり、nは
    1以上の整数を示す。但し、nが1の場合Mは必ずグリ
    シジル基であり、nが2以上の場合Mは少なくとも1個
    がグリシジル基である。)で表されるエポキシ樹脂
    (A)を含むソルダーレジストインキ組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエポキシ樹脂(A)と硬化
    剤(B)と溶剤(C)とを含んでなるソルダーレジスト
    インキ組成物。
  3. 【請求項3】硬化剤(B)がジシアンジアミド、イミダ
    ゾール化合物、トリアジン化合物、ウレア化合物、芳香
    族アミン化合物及び光カチオン重合触媒からなる群より
    選ばれる一種又は、二種以上である請求項2記載のソル
    ダーレジストインキ組成物。
  4. 【請求項4】溶剤(C)が式(2) 【化2】 (式中、R1 は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基
    を、R2 は、メチル基によって置換されていてもよいエ
    チレン基を、R3 は水素原子又は 【化3】 を示し、R4 は炭素数1〜8のアルキル基を示す。但
    し、R1 とR3 が同時に水素原子であることはない。n
    は1〜4の整数を示す。)で表される化合物及びソルベ
    ントナフサからなる群より選ばれる。一種又は二種以上
    である請求項1又は請求項2記載のソルダーレジストイ
    ンキ組成物。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2又は請求項3記載のソ
    ルダーレジストインキ組成物の硬化物。
  6. 【請求項6】請求項4記載のソルダーレジストインキ組
    成物の硬化物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2012176750A1 (ja) * 2011-06-20 2012-12-27 日本化薬株式会社 ネガ型感光性樹脂組成物及びその硬化物
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