JPH06254494A - 超音波振動子 - Google Patents

超音波振動子

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JPH06254494A
JPH06254494A JP5039011A JP3901193A JPH06254494A JP H06254494 A JPH06254494 A JP H06254494A JP 5039011 A JP5039011 A JP 5039011A JP 3901193 A JP3901193 A JP 3901193A JP H06254494 A JPH06254494 A JP H06254494A
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ultrasonic transducer
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Tomoki Funakubo
朋樹 舟窪
Takenao Fujimura
毅直 藤村
Toshiharu Tsubata
敏晴 津幡
Yoshihisa Taniguchi
芳久 谷口
Yuugo Imai
裕五 今井
Koji Ouchi
孝司 大内
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電気−機械エネルギー変換効率が高く、しかも
低電圧で駆動できる超音波振動子を提供することを目的
とする。 【構成】基体弾性体11と、この基本弾性体11の上面
に固定し、交流信号が印加されることにより該基本弾性
体11を振動させる積層型圧電素子12と、上記基本弾
性体11下面に配設する摺動部材15と、上記基本弾性
体11両側面にそれぞれ配設し、該基本弾性体11を他
の部材に支持させる突起部16とを具備するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波振動子、詳しく
は、積層型圧電素子等の電気−機械エネルギー変換素子
を具備した超音波振動子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電磁型モータに代わる新しいモー
タとして超音波モータが注目されている。この超音波モ
ータは、従来の電磁型モータに比べ以下のような利点を
有している。
【0003】(1)ギヤーなしで低速高推力か得られ
る。
【0004】(2)保持力が大きい。
【0005】(3)ストロークか長く、高分解能であ
る。
【0006】(4)静粛性に富んでいる。
【0007】(5)磁気的ノイズを発生せず、また、ノ
イズの影響も受けない。
【0008】一般に、超音波モータは、回転型とリニア
型に分けられる。このリニア型の超音波モータとして、
昭和63年電子情報通信学会春期全国大会(2.12縦
・屈曲多重モード振動子利用平板状モータによる紙送り
デバイス)において発表されたものがある(No.A‐
223(昭和63.3))。
【0009】このリニア型超音波モータにおける振動子
は、図16に示すように、たとえばステンレス鋼板で形
成されている弾性体101に3枚の圧電セラミック10
3,104,105が接着されて構成されている。この
振動子はシリコンラバー102により支持されている。
上記3枚の圧電セラミック103,104,105のう
ち圧電セラミック104は図17に示すようなLモード
(縦振動モード)の振動に、また、圧電セラミック10
3,105は図18に示すようなBモード(屈曲振動モ
ード)の振動に寄与している。
【0010】これらの両モードの共振周波数が一致する
ような形状として、その共振周波数に対応する交番電圧
を上記Lモード用の圧電セラミック104およびBモー
ド用のセラミック103,105に印加する。これらの
交番電圧の位相差を適当に設けることにより、図17,
図18の斜線で示された部分に超音波楕円振動を発生さ
せることができる。
【0011】そして、たとえば紙の被駆動体107を駆
動させるためには、押圧機構としてのプレッシャロール
106を介して該被駆動体107を配置して超音波楕円
振動を発生させると、同被駆動体107を直線的に駆動
させることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしなから、上記従
来の超音波リニアモータは以下に示す問題点を有してい
た。
【0013】上述したように、上記弾性体101には複
数枚、上記例では3枚の圧電セラミック103〜105
(0.5mm厚)が接着されている。そして、この圧電
セラミック103〜105の圧電横効果を利用して振動
が励起される。一般に、圧電セラミックの該圧電横効果
における電気−機械結合係数はほぼ30〜40%程度で
あり、圧電縦効果における電気−機械結合係数がほぼ6
0〜70%であるのに比ベかなり低い値である。この電
気−機械結合係数が低いということは、電気−機械エネ
ルギー変換効率が低いモータということであり、また入
力電圧も数十Vrmsから100Vrms程度の比較的
高い電圧が必要となる問題点が生じる。
【0014】また、超音波振動子はシリコンラバー10
2上に載置されているだけなので、相対的に配置位置が
ずれてしまうという問題点があった。
【0015】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、電気−機械エネルギー変換効率が高く、しか
も低電圧で駆動できる超音波振動子を提供することを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するために本発明による超音波振動子は、基体とな
る弾性体と、この弾性体の第1の面に固定し、交流信号
が印加されることにより該弾性体を振動させる電気−機
械エネルギー変換素子と、上記弾性体の第1の面に対向
して配置する第2の面に接合する摺動部材と、上記弾性
体の、上記第1および第2の面の間を連結する第3およ
び第4の面にそれぞれ配設し、該弾性体を他の部材に支
持させる支持部材とを具備するものである。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0018】図1は、本発明の第1実施例の超音波振動
子を示した外観斜視図であり、図2は、上記超音波振動
子の正面図である。
【0019】この第1実施例の超音波振動子10は、た
とえば黄銅材からなる基本弾性体11と、電極処理され
た圧電素子を数十枚から数百枚積層して形成された積層
型圧電素子12とを具備する。
【0020】上記基本弾性体11は、図1に示すように
上面中央部に突部が形成されていて、その寸法は、本第
1実施例においては、上記突部を除き、幅30mm、高
さ8.5mm、奥行4mmとなっている。また、該突部
の寸法は、幅4mm、高さ2.5mm、奥行4mmとな
っている。
【0021】上記積層型圧電素子12は、本第1実施例
においては、トーキン株式会社製の積層型圧電素子NL
A‐2×3×9を採用しており、その寸法は、2mm×
3.1mm×9mmである。なお、本実施例において
は、該積層型圧電素子12は最初に未分極の状態にして
おく。
【0022】次に、本第1実施例の超音波振動子の組立
方法について説明する。
【0023】図1に示すように、上記基本弾性体11突
部における幅方向両端面にそれぞれ上記積層型圧電素子
12を当接して配置する。さらに、該2つの積層型圧電
素子12の両側には保持用弾性部材13(本実施例では
幅4mm,高さ2.5mm,奥行4mm)を配置して該
積層型圧電素子12を上記基本弾性体11突部に向けて
圧接固定している。なお、上記基本弾性体11上面にお
ける上記保持用弾性部材13が配設される位置にはねじ
状のタップ(図示しない)が配設されており、図1に示
すように該保持用弾性部材13は、それぞれビス14に
より基本弾性体11に固定される。このとき、積層型圧
電素子12は保持用弾性部材13により上記基本弾性体
11突部両端面に当接されて保持される。また、該積層
型圧電素子12と上記保持用弾性部材13とが接触する
端面には、たとえばエポキシ系の接着剤が塗布されて固
定される。なお、積層型圧電素子12における上記端面
以外はの面は図示しない樹脂等により被覆されており、
基本弾性体11とは接着固定されない。さらに、保持用
弾性部材13と基本弾性体11との接触面にもエポキシ
系の接着剤等が塗布され接合される。
【0024】一方、上記基本弾性体11両側面における
屈曲振動と縦振動との共通の節の位置には円錐形の突起
部16が突出形成されている。なお、本実施例では該突
起部16はステンレス材SUS440Cを焼入れ処理し
たものを使用している。上記基本弾性体11下面(上記
積層型圧電素子12が配置されている面に対して反対側
の面)、すなわち被駆動体と接触する側の面における共
振屈曲振動の振動振幅が極大値を示す位置(本実施例の
場合、基本弾性体11両端部からそれぞれ9mmの位
置)には、半球状の摺動部材15(ステンレス材SUS
440Cをビッカース硬度で800程度に焼入れ処理し
たもの)がエポキシ系の接着剤を用いて接合されてい
る。
【0025】このように組み立てられた超音波振動子1
0は、最後に上記積層型圧電素子12に直流DC100
Vを約5分間印加して分極される。これにより、積層型
圧電素子12を圧電的に活性化するとともに、該積層型
圧電素子12に圧縮予圧をかけることができる。
【0026】なお、本実施例においては上記突起部16
を円錐形としたが、これに限ることなく球状であっても
構わない。また、上記摺動部材15についても半球状と
したがこれに限るものではない。
【0027】次に、本第1実施例の超音波振動子の動作
について説明する。
【0028】上記に示した寸法形状によれば、1次の共
振縦振動、および2次の共振屈曲振動がほぼ同一周波数
Fr(52kHz〜54kHz)で励起できる。これら
の振動を有限要素法を用いて解析した結果、図3(a)
に示すような共振縦振動姿態および図3(b)に示すよ
うな共振屈曲振動姿態をしていることが明らかになっ
た。
【0029】ここで、図2において左側の積層型圧電素
子12から延出する電気端子をA,G(以下、A相と呼
ぶ)とし、右側の積層型圧電素子12から延出する電気
端子をB、G(以下、B相と呼ぶ)とする。まず、上記
A相の電気端子に周波数Frで振幅10Vp‐pの交番
電圧を印加し、B相の電気端子に同一周波数、同一振幅
で同位相の交番電圧を印加すると図3(a)に示すよう
な一次の共振縦振動が励起できた。つぎに、A相に周波
数Frで振幅10Vp‐pの交番電圧を印加し、B相に
同一周波数、同一振幅で逆位相の交番電圧を印加すると
図3(b)に示すような二次の共振屈曲振動が励起でき
た。さらに、A相およびB相に周波数Frで振幅10V
p‐pの交番電圧を印加し、その位相差を90度または
−90度にするとたとえば図2の摺動部材15の位置に
おいて、時計廻りまたは反時計廻りの超音波楕円振動が
励起できた。
【0030】次に、上記第1実施例の超音波振動子を適
用した超音波リニアモータについて説明する。
【0031】図4(a)は、この超音波リニアモータを
示した正面図であり、同図4(b)は、同側面図であ
る。
【0032】この図4(a),(b)に示すように、超
音波振動子10は側面に配設された上記突起部16で保
持板21により保持されている。図示しないが該保持板
21における上記突起部16との当接部分には窪みが形
成されている。なお、この実施例では該窪み部分表面は
テフロン処理されている。このように保持することで、
超音波振動子10は上記突起部16のまわりの回転に対
して自由度をもつ。
【0033】上記保持板21は基台26に図示しないビ
スにより固定されている。また、該保持板21の幅方向
両端面下部にはリニアガイド24(図4(b)の上下方
向のガイド)が取り付けられている。このリニアガイド
24は図示しないカムフォロワを用いて構成されてい
る。図中、移動子23と固定子25は図4(c)に示す
ように該移動子23側に2列のV溝が刻設されており、
該固定子25側にベアリング球28を保持する円錐溝が
設けられ、上記リニアガイド24(図4(b)の紙面と
垂直方向のガイド)が構成されている。なお、本実施例
では、上記円錐溝中に潤滑油か注入され低摩擦状態とな
っている。
【0034】上記リニアガイド24と固定子25は一体
的に構成される。また、該固定子25と上記基台26と
の間には押圧部材としてのバネ27が設けられている。
このバネ圧により上記移動子23が超音波振動子10に
おける上記摺動部材15に一定の力で押圧されるように
なっている。なお、上記移動子23と上記摺動部材15
との接触部分には摺動板22が挟設されている。この摺
動板22の材質はCIP処理、またはHIP処理された
ジルコニアセラミックスが用いられる。
【0035】次に、上記超音波振動子10を適用した超
音波リニアモータの動作について説明する。
【0036】先に示したように、超音波振動子10のA
相とB相の電気端子に周波数Fr,振幅10Vp‐p,
位相差+90度または−90度の交番電圧を印加する。
すると、超音波振動子10における摺動部材15には、
右まわりまたは左まわりの超音波楕円振動が生じる。そ
して、該超音波振動子10は右方向または左方向に駆動
される。なお、本出願人による実験において、超音波モ
ータ特性として、無負荷速度200mm/sec,起動
推力5N,最大効率20%が得られた。また、100万
回の往復動作の後も初期性能を維持した。
【0037】次に、上記第1実施例の変形例について述
べる。
【0038】図5は、この変形例の超音波振動子を示し
た外観斜視図である。
【0039】この変形例の超音波振動子30が上記第1
実施例と異なる点は、側面の突起部を円柱状の突起部3
1とした点、および摺動部材15を基本弾性体11下面
の幅方向両端部に設けた点にある。その他の構成・作用
は上記第1実施例と同様であるので、ここでの説明は省
略する。
【0040】図6は、上記超音波振動子30を適用した
超音波リニアモータを示した正面図である。
【0041】この超音波リニアモータが、上記第1実施
例の超音波振動子10が適用された超音波リニアモータ
と異なる点は、円柱状の突起部31をベアリング32で
受けている点である。このように構成すると図5におい
て、突起部31周りにおける超音波振動子30の回転自
由度が充分確保できる。
【0042】このような構成を成す上記第1実施例、お
よびその変形例によれば、積層型圧電素子による圧電縦
効果を利用するため電気−機械エネルギー変換効率が向
上する。また、積層型圧電素子を、予圧がかかった状態
で使用できるため、超音波振動子の耐久性が向上する。
さらに、超音波振動子の保持が確実でかつ容易に行うこ
とができる。
【0043】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0044】図7(a)は、本発明の第2実施例を示す
超音波振動子40の正面図である。
【0045】この第2実施例が上記第1実施例と異なる
点は、縦振動と屈曲振動の共通の節位置に半球状の凹部
41を両側面に設けた点である。
【0046】図7(b)は、上記凹部41の中心におけ
る該超音波振動子40の横断面図である。
【0047】この第2実施例は、上述した相違点以外の
構成・作用は上記第1実施例と同様であるので、ここで
の説明は省略する。
【0048】さらに、上記凹部41にベアリング球を挿
入することで、上記第1実施例の超音波振動子10が適
用される超音波リニアモータ(図4参照)と同様な構成
をなす超音波リニアモータを構成することができる。な
お、上記ベアリング球の摺動当接部分には潤滑油を注入
しておく。このように構成によると、上記凹部41周り
の超音波振動子40の回転自由度が充分確保できる。
【0049】また、超音波振動子の側面に突起部を設け
ずに該超音波振動子を保持できるので、より簡易に構成
できると共に、コストを低減することが可能である。
【0050】次に、本発明の第3実施例の超音波振動子
について説明する。
【0051】図8は、本第3実施例の超音波振動子を示
した正面図である。
【0052】この第3実施例の超音波振動子50は、上
記第1実施例と比べて超音波振動子の摺動部材を薄板状
の摺動部材52にした点である。
【0053】この第3実施例は、基本弾性体11の両側
面に円柱状の突起部51を設けてある。また、上記摺動
部材52は、たとえばポリイミドに充填材としてカーボ
ンファイバーとマイカを混入して形成されている。該充
填材は、カーボンファイバー:20重量%,マイカ:3
0重量%となっていて、その厚さは0.1〜0.2mm
として、エポキシ系接着剤等を用いて接着してある。
【0054】次に、この第3実施例の超音波振動子50
を適用した超音波リニアモータについて説明する。
【0055】図9は、この第3実施例の超音波振動子を
適用した超音波リニアモータの側面図である。
【0056】この超音波リニアモータは、移動子56と
してステンレス材(SUS440C焼入れ品、ビッカー
ス硬度800)の丸棒を適用している。また、ガイド部
材としてはカムフォロア54を2つ用いている。さら
に、カムフォロア軸57は結合子55により図示の如く
結合される。一方、上記カムフォロア軸57の他端と超
音波振動子50側面の突起部51はバネ53により結合
されるようになっている。
【0057】次に、上記第3実施例の第1変形例につい
て述べる。
【0058】図10は、該第3実施例の第1変形例の超
音波振動子60を示した側面図である。
【0059】この図に示すように、超音波振動子60の
摺動部材61先端部は、上記図9に示す移動子56の丸
棒と曲率がほぼ同一の凹部を形成している。このような
先端形状をなすことで、移動子56に対する超音波振動
子の安定性が向上する。さらに別の変形例としては、こ
の凹部の形状をV字型の溝としてもよい。
【0060】次に、上記第3実施例の第2変形例につい
て述べる。
【0061】図11は、該第3実施例の第2変形例の超
音波振動子70を示した正面図である。
【0062】図に示すように、この超音波振動子70
は、両側面における屈曲振動の端部に近い2つの節の位
置に突起部71を設けている。そして、該突起部71か
ら上記バネ53を架設し、上記図9に示すような機構で
超音波リニアモータを構成することができる。
【0063】このような第3実施例およびその変形例に
よると、超音波振動子の振動に影響をおよぼすことなく
該超音波振動子を簡単に保持することができ、また、構
成も簡単になる。加えて、構造が簡単な小型の超音波リ
ニアモータを実現することができる。その他の作用につ
いては上記第1実施例と同様なのでここでの説明は省略
する。
【0064】次に、本発明の第4実施例の超音波振動子
について説明する。
【0065】図12は、この第4実施例を示した超音波
振動子80の正面図である。
【0066】この第4実施例の超音波振動子80の特徴
は、上記第1実施例と比べて、基本弾性体11のほぼ中
央部の屈曲振動と縦振動の共通の節位置に一定深さのタ
ップ穴81を設けた点である。その他の構成・作用は上
記第1実施例と同様であるのでここでの説明は省略す
る。
【0067】次に、本第4実施例の超音波振動子80を
適用した超音波リニアモータについて説明する。
【0068】図13は、上記超音波振動子80を基台8
2に取り付けた様子を示した平面図である。
【0069】図に示すように、上記ビス83を基台82
における貫通孔に挿通してナット84にて仮固定し、さ
らに、該ビス83先端部を超音波振動子80一側面の上
記タップ穴81に螺合して固定する。そして超音波振動
子80の位置を調整した後、上記ナット84を締めこん
で固定する。
【0070】図14は、本第4実施例の超音波振動子8
0を適用した超音波リニアモータの正面図である。
【0071】上記基台82に固定された超音波振動子8
0の摺動部に移動子83が圧接されて配設される。この
移動子83は、たとえばアルミニウム材からなり、図1
5にその断面図を示す。この図15に示すように、摺動
面89とガイド部92は、たとえば0.2mm厚の薄肉
フランジ部90,91を介して連結されている。また上
記移動子83はシュウ酸アルマイト処理が施され硬質化
している。ガイド84と移動子83のガイド部92は上
記第1実施例(図4(c)参照)と同様の構造を有す
る。バネ固定台86は基台82にビス88により固定さ
れている。そして押圧用板バネ85はビス87により上
記バネ固定台86とガイド84にビス87により固定さ
れる。
【0072】なお、本第4実施例では、超音波振動子8
0側面からバネ固定台86までの長さを、屈曲振動に影
響しない程度に長くしており、超音波振動子の屈曲振動
が固定ビス83により規制されないようになっている。
【0073】このような構成を成す第4実施例による
と、超音波振動子が確実に固定されるため高分解能の位
置が必要とされる超音波モータとして利用できる。ま
た、ビスにより簡単に固定できるので、量産性に優れ
る。
【0074】以上説明した各実施例によると、次のよう
な効果を奏する。
【0075】(1)積層型圧電素子による圧電縦効果を
利用したので、電気−機械エネルギー変換効率が向上
し、低電圧駆動が可能となる。
【0076】(2)本実施例を超音波リニアモータに適
用することで、非常に単純な構造で、かつコンパクトで
ありながら出力の大きい超音波リニアモータが構成でき
る。
【0077】(3)積層型圧電素子に簡単に予圧がかけ
られる。
【0078】(4)積層型圧電素子に予圧をかけながら
使用する構造としたので、耐久性が向上する。
【0079】(5)超音波振動子の保持が確実かつ容易
にでき、量産性に優れる超音波リニアモータが実現でき
る。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、駆
動源としての電気−機械エネルギー変換素子の圧電縦効
果に着目することで、電気−機械エネルギー変換効率が
高く、しかも低電圧で駆動できる超音波振動子を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す超音波振動子の外観
斜視図である。
【図2】上記第1実施例の超音波振動子の正面図であ
る。
【図3】上記第1実施例の超音波振動子における、
(a)共振縦振動姿態、(b)共振屈曲振動姿態を示し
た正面図である。
【図4】(a)は、上記第1実施例の超音波振動子を適
用した超音波リニアモータを示した正面図、(b)は、
同側面図、(c)は、上記超音波リニアモータにおける
移動子と固定子との接合部分を示した要部拡大図であ
る。
【図5】上記第1実施例の変形例の超音波振動子を示し
た外観斜視図である。
【図6】上記第1実施例の変形例の超音波振動子が適用
された超音波リニアモータを示した正面図である。
【図7】(a)は、本発明の第2実施例を示す超音波振
動子の正面図であり、(b)は、上記第2実施例を凹部
の中心から見た横断面図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す超音波振動子の正面
図である。
【図9】上記第3実施例の超音波振動子を適用した超音
波リニアモータの側面図である。
【図10】上記第3実施例の第1変形例の超音波振動子
を示した側面図である。
【図11】上記第3実施例の第2変形例の超音波振動子
を示した正面図である。
【図12】本発明の第4実施例を示した超音波振動子の
正面図である。
【図13】上記第4実施例の超音波振動子を基台に取り
付けた様子を示した平面図である。
【図14】上記第4実施例の超音波振動子を適用した超
音波リニアモータの正面図である。
【図15】上記図14に示す超音波リニアモータにおけ
る移動子を示した側面図である。
【図16】従来の超音波リニアモータにおける超音波振
動子の一例を示した説明図である。
【図17】上記図16に示す超音波リニアモータにおけ
るLモード(縦振動モード)の振動を示した説明図であ
る。
【図18】上記図16に示す超音波リニアモータにおけ
るBモード(屈曲振動モード)の振動を示した説明図で
ある。
【符号の説明】
10…超音波振動子 11…基本弾性体 12…積層型圧電素子 13…保持用弾性部材 15…摺動部材 16…突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 芳久 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 今井 裕五 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大内 孝司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体となる弾性体と、 この弾性体の第1の面に固定し、交流信号が印加される
    ことにより該弾性体を振動させる電気−機械エネルギー
    変換素子と、 上記弾性体の第1の面に対向して配置する第2の面に配
    設する摺動部材と、 上記弾性体の、上記第1および第2の面の間を連結する
    第3および第4の面にそれぞれ配設し、該弾性体を他の
    部材に支持させる支持部材と、 を具備したことを特徴とする超音波振動子。
  2. 【請求項2】上記支持部材は、上記弾性体より突出形成
    した突起であることを特徴とする、請求項1記載の超音
    波振動子。
  3. 【請求項3】上記支持部材は、上記弾性体に形成した凹
    部であること特徴とする、請求項1記載の超音波振動
    子。
  4. 【請求項4】上記摺動部材に被駆動体が圧接することを
    特徴とする、請求項1記載の超音波振動子。
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