JPH0625392Y2 - エンジンの揺動防止装置 - Google Patents

エンジンの揺動防止装置

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JPH0625392Y2
JPH0625392Y2 JP10064087U JP10064087U JPH0625392Y2 JP H0625392 Y2 JPH0625392 Y2 JP H0625392Y2 JP 10064087 U JP10064087 U JP 10064087U JP 10064087 U JP10064087 U JP 10064087U JP H0625392 Y2 JPH0625392 Y2 JP H0625392Y2
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engine
throttle opening
throttle
speed
opening
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JP10064087U
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直行 相馬
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はパワープラント、即ちエンジンの揺動防止装置
に関し、特にエンジン横置きFF車において、エンジン
の横揺れに起因するギクシャク(スナッチ)を防止する
装置に関するものである。
〔従来の技術〕
自動車に搭載されているエンジンは車体の振動と共に振
動するが、アクセルを急激に踏み込んだ場合や、アクセ
ルを急激に戻した場合にはエンジンが揺動(ローリン
グ)し、好ましくない影響を与えるという欠点がある。
特に、近年増加したエンジン横置きのFF車では、エン
ジンの過渡的なトルク変動が入力となって生じる。エン
ジン−駆動系−サスペンション−車体系全体の低周波振
動にはスタンブル、サージ、ジャダー等、種々のものが
あり、中でも駆動反トルクがエンジンに作用した結果、
エンジンが第5図に示すようにローングし、それがエン
ジンマウント経由で車両の前後方向の力となってギグシ
ャク(スナッチ)が生じる。このギグシャクを小さくす
るためには、エンジンの変位を抑えること、即ち“ハー
ド”に支持すれば良いが、エンジンマウントを固くする
と、アイドル時等における振動騒音遮断特性が悪くなっ
てしまう。このため、エンジンのマウント特性を決定す
る際には、ある次元で妥協せざるを得なかった。
従来において、エンジンやこれに連結する駆動系部材等
の駆動源から車体側への振動伝達を防止するものとし
て、例えば、特開昭56−43028号公報に開示され
たものがある。これは第6図に示されるように、エンジ
ン1をマウント2で防振支持した車両において、エンジ
ン1が所定の運転状態にあるとき、即ち、エンジン回転
数が所定回転数以上、或いはスロットル開度が所定開度
以上の時、スイッチ15を制御して制振器14のダンピ
ング(減衰)特性を変化させるようにした騒音防止用制
振装置である。
また、実開昭60−36317号公報に開示されたロー
ルストッパ制御装置では、第7図に示すようなロールス
トッパ16及び17を第6図と同様に、横置きFF車の
エンジンの前後に用いている。このロールストッパ16
及び17は、第8図に示す如く、オイルで満たされた室
A及びBがあり、その間には分離部材18が設けられて
いる。この分離部材18には2つの貫通孔19及び20
があり、それぞれ2つの室A及びBを連結し、貫通孔1
9は貫通孔20より太くなっている。更に、貫通孔19
にはロータリバルブ21が途中に設けられている。分離
部材18の一端にはエンジンに連結された連結棒22が
取り付けられているから、矢印Cの方向、即ちエンジン
1の前後方向の移動と同じ方向に移動する。ロータリバ
ルブ21を回転動作させると、貫通孔20のみを介して
室Aと室Bのオイルの流通が行われるので、分離部材1
8に加わる圧力が大きくなり、矢印Dの方向の移動が抑
えられ、エンジン1の前後方向の移動が抑えられる。こ
のロータリバルブ21の制御は、アクセルの開方向の速
度、またはアクセルの閉方向の速度がそれぞれ所定値
(m/s)以上の場合に一定時間回転動作させることに
より行われ、エンジン1のローリング、即ち横揺れ(ギ
クシャク)を防止している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
エンジン横置きFF車において、第6図乃至第8図に示
した従来の制振装置を用いた場合、スロットル開度を急
激に変化させても前後方向のギクシャクが起こる場合
と、起こらない場合とがある。これは、同じスロットル
開度でも、その時のエンジン回転数とスロットル開度の
初期値(アクセルを動かす時の初期値)によって、パワ
ープラントとしてのエンジンの前後方向に大きな変位が
起こる時と起こらない時とがあるためであり、従来のも
のでは、エンジン回転数やスロットル開度の判定設定値
を単に定数閾値としただけで、エンジンの前後方向のギ
クシャクをどのような状態においても除去するには不充
分であった。
従って、本願考案の目的は、スロットル開度をどのよに
変化させても前後方向のギクシャクを防止し得るエンジ
ンの揺動防止装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決する手段として、本考案に係るエン
ジンの揺動防止装置においては、エンジンと車体との間
に設置され且つダンピング特性を制御できるダンパー
と、エンジン回転数検出手段と、スロットル開度検出手
段と、該スロットル開度の変化からスロットル開閉速度
を演算し、該開閉速度の絶対値が、エンジン回転数及び
スロットル開度変化時の初期値に応じて予め求めた閾値
より大きい時前記ダンパーに制御信号を出力する制御手
段とを備えている。
〔作 用〕
本考案のエンジンの揺動防止装置においては、エンジン
の回転数及びスロットル開度をそれぞれの検出手段によ
り検出し、検出されたスロットル開度の変化開始時の値
を初期値とするとともに、その変化した開度からスロッ
トルの開閉速度を制御手段が演算し、演算したスロット
ル開閉速度の絶対値が、エンジン回転数及びスロットル
開度変化時の初期値によって予め求められた閾値より大
きい時に、制御手段からダンパーに制御信号が送られる
ことにより、ダンパーのダンピング特性を変え、以てア
クセル踏み込み時または、戻し時にエンジンが受ける過
渡駆動反トルクを抑え、エンジンのギクシャクを防止す
る。
〔実 施 例〕
以下、本願考案に係るエンジンの揺動防止装置の一実施
例を説明する。
第1図は本考案の実施例を示したもので、1は車体3に
エンジンマウント2を介して設置されたエンジン、4は
エンジン1の上部と車体3との間に配置されたダンパ
ー、5は流体タンク、6はダンパー4と流体タンク5と
を結ぶパイプの途中に設けられた電磁弁であり、電磁弁
6の開閉により流体がダンパー4と流体タンク5との間
を流通してダンパー4のダンピング特性を調節すること
ができる。エンジン1は変速機等と共にパワープラント
の構成要素であり、FF車において、第5図に示したよ
うに横置きとなっている。
第2図は電磁弁6の開閉を制御する制御系を示してお
り、7はエンジン回転数検出部、8はスロットルポジシ
ョン検出部、9は入力インターフェイス10、CPU1
1、メモリ(ROM+RAM)12及び出力インターフ
ェイス13から成る制御装置を示し、制御装置9の出力
により電磁弁6を制御する。
横置きFF車におけるギクシャクの原因は、アクセルペ
ダルを急変させスロットルを急激に変化させた時、エン
ジンのトルクが急激に変化しても駆動軸系のトルクが追
従できないため、反対にエンジンが駆動系から過渡駆動
反トルクを受けることから生じており、この過渡駆動反
トルクが生じる状態は実験的に確かめることができ、ス
ロットル開方向速度dp/dtが、エンジン回転数
(N)及びスロットル過渡初期値(P)とに関係してい
ることが分かっている。この関係を示したものが第3図
(a)及び(b)のグラフであり、同図(a)ではdp
/dt>0の場合、即ちスロットルを開けて行く場合
を、そして(b)ではdp/dt>0の場合、即ちスロ
ットルを閉じて行く場合をそれぞれ示している。また、
横軸にはエンジン回転数Nを、縦軸にはエンジン回転数
Nとスロットル開度初期値Pとで決まるスロットル開
閉速度のギクシャク有無に対する閾値をとっている。ス
ロットル開度の初期値Pは、スロットルの一定状態か
らスロットルを開き始めまたは閉じ始めた時の開度位置
を示している。尚、第3図(a)及び(b)に示された
f(N,P)及びg(N,P)の関係(マップ)を予め実験に
より求めて制御装置9のメモリ12に記憶しておく。
また、第4図に示されるフローチャートに従った手順に
より実行される制御プログラムがメモリ12に格納され
ている。
以下、第4図のフローチャートに従って制御動作を説明
すると、今、アクセル(図示せず)を一定状態(全く踏
み込んでいない状態を含む)から踏み込んだ場合、検出
部7及び8により、エンジン回転数N及びスロットル開
度を検出し(ステップS1)、制御装置9に検出信号が
送られる。そして、このスロットル開度Pが変化したか
どうかをスロットル開方向速度dp/dtを演算して判
定する(同S2、S3)。変化していなければ本考案の
制御は行わず、変化していると判定された時には変化開
始時のスロットル開度Pを初期値Pとする(同S
4)。尚、このdp/dtの演算に当たっては一定時間
内を基準として行う。そしてdp/dt>0、即ち加速
しようとしてスロットルを開ける場合であることをステ
ップS5で判断し、メモリ12に記憶されている第3図
(a)に示された関係に基づいて、求められたスロット
ル開度変化時の初期値Pとエンジン回転数Nとからf
(N,P)の閾値を読み出し(同S6)、もしスロットル
開方向速度dp/dtの絶対値|dp/dt|がf(N,
P)の閾値より大きければ、過渡的駆動反トルクが生じ
得ると判断し、電磁弁6を閉じるよう制御する(同S
7、S8)。電磁弁6が閉成されると、流体がダンパー
4から流体タンク5に移動できなくなるので、エンジン
1はダンパー4によって固定されて横揺れが仰止され
る。
一方、dp/dt<0、即ち加速を止めようとしてスロ
ットルを閉じる方向にある場合であれば、メモリ12に
記憶されている第3図(b)に示された関係に基づい
て、求められたスロットル開度変化時の初期値Pとエ
ンジン回転数Nとからg(N,P)の閾値を読み出し(同
S9)、もし、絶対値|dp/dt|がg(N,P)の閾
値より大きければ、dp/dt>0の場合と同様に電磁
弁6を閉じてエンジンの横揺れを仰止する(同S10、
S11)。尚、絶対値|dp/dt|がf(N,P)の閾
値あるいはg(N,P)の閾値より小さければ、いづれの
場合も過渡的駆動反トルクは生じていないものとして、
電磁弁6を開けておく。
〔考案の効果〕
本考案においては、スロットルが開方向であるか或いは
閉方向であるかに応じて、スロットル開閉速度の絶対値
が予め設定してある値、即ちエンジン回転数とスロット
ルと開度変化時の初期値とによって決まるギクシャク有
無の閾値より大きい時に、エンジンと車体との間に設置
したダンパーのダンピング特性を同期制御するようにし
たので、スロットル、即ちアクセルをどのように変化さ
せた場合でも、エンジン回転数とスロットル開度に対応
してエンジンの前後方向のギクシャクを確実に防止する
ことができる効果がある。
また、このようにすることにより、通常のエンジンマウ
ントを柔かくできるので、振動騒音遮断特性を良くする
ことができ、快適な運転が実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るエンジンの揺動防止装置の一実
施例を示す図、 第2図は、本考案の実施例における制御系を示すブロッ
ク図、 第3図(a)及び(b)は、エンジン回転数とスロット
ル開度変化時の初期値と、これらによって定まるスロッ
トル開閉速度のギクシャク閾値との関係を示すグラフ
図、 第4図は、第2図における制御装置で実行されるプログ
ラムのフローチャート図、 第5図は、一般的なパワープラント横置きFF車の概略
を示す図、 第6図乃至第8図は、それぞれエンジンの横揺れを防止
するための従来例を示す図、である。 1はエンジン、4はダンパー、6は電磁弁、7及び8は
検出部、9はCPU、メモリ等を含む制御装置、を示
す。 尚、図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンと車体との間に設置され且つダン
    ピング特性を制御できるダンパーと、エンジン回転数検
    出手段と、スロットル開度検出手段と、該スロットル開
    度の変化からスロットル開閉速度を演算し、該開閉速度
    の絶対値が、エンジン回転数及びスロットル開度変化時
    の初期値に応じて予め求めた閾値より大きい時前記ダン
    パーに制御信号を出力する制御手段とを備えたことを特
    徴とするエンジンの揺動防止装置。
JP10064087U 1987-06-30 1987-06-30 エンジンの揺動防止装置 Expired - Lifetime JPH0625392Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP10064087U JPH0625392Y2 (ja) 1987-06-30 1987-06-30 エンジンの揺動防止装置

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JP10064087U JPH0625392Y2 (ja) 1987-06-30 1987-06-30 エンジンの揺動防止装置

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Publication Number Publication Date
JPS645829U JPS645829U (ja) 1989-01-13
JPH0625392Y2 true JPH0625392Y2 (ja) 1994-07-06

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