JPH0625355A - ポリブタジエンゴム及びその組成物 - Google Patents

ポリブタジエンゴム及びその組成物

Info

Publication number
JPH0625355A
JPH0625355A JP31870691A JP31870691A JPH0625355A JP H0625355 A JPH0625355 A JP H0625355A JP 31870691 A JP31870691 A JP 31870691A JP 31870691 A JP31870691 A JP 31870691A JP H0625355 A JPH0625355 A JP H0625355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
polybutadiene
hexane
weight
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31870691A
Other languages
English (en)
Inventor
Norishige Kawaguchi
憲重 川口
Hiroyuki Nakamura
裕之 中村
Tsuneo Tanaka
恒夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP31870691A priority Critical patent/JPH0625355A/ja
Publication of JPH0625355A publication Critical patent/JPH0625355A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【産業上の利用分野】防振ゴムに特に好適なポリブタジ
エンゴム及びこのゴムに他のゴムをブレンドしたゴム組
成物に関する。 【構成】還元粘度0.5〜4の沸騰n−ヘキサン不溶
分と、(a)重量平均分子量Mnが30〜80万であ
り(b)トルエン溶液粘度とムーニー粘度(100℃)
との関係がt−cp<2ML−10である沸騰n−ヘキ
サン可溶分からなり、n−ヘキサン不溶分とn−ヘキサ
ン可溶分との割合が1/99〜25/75の範囲であ
る、ポリブタジエンゴムに関する。又、このポリブタジ
エンゴム20重量部以上を含み、残りが天然ゴムや高シ
スポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ス
チレン−イソプレンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム
等のゴムであるゴム組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリブタジエンゴム及
びこのゴムに他のジエン系ゴムや天然ゴムを配合したゴ
ム組成物であって、防振ゴムに特に好適なものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車や産業機械等においては、振動や
騒音の防止のため、防振ゴムが多く利用されている。
【0003】これらの防振ゴムは大きな荷重を支えなけ
ればならないので、硬度が高いことが要求されてきた。
又、振動や騒音を効果的に遮断できなければならないの
で、100〜200Hzの振動を受けたときの外力の伝
達係数が小さいこと、及び損失正接(tanδ)ガ小さ
いことも要求されてきた。又、防振ゴムは一度自動車や
機械に組み込むと交換が困難なので、耐久性も要求され
てきた。
【0004】又、ゴムは通常、カーボンやプロセスオイ
ル、硫黄、その他各種添加剤を配合してバンバリーミキ
サーやロールで混練し、その後防振ゴム等に加工させ
る。このため、バンバリーミキサーやロール等での加工
性にも優れていることが要求されてきた。
【0005】更に、近年、省エネルギーや環境問題上の
要請により自動車の軽量化が進められるに従い、エンジ
ンルームも小型化している。このため、エンジン等の防
振ゴムに対する負荷が大きくなり、従来よりも弾性や硬
度の優れた防振ゴムが要求されるようになってきた。
【0006】従来、防振ゴムの硬度を上げるため、通常
のゴムにカーボンブラックや加硫剤を大量に添加するこ
とが試みられてきた。しかし、カーボンブラックを余り
増量しすぎると混練時及び成型時の加工性や得られる加
硫物の発熱特性が低下するうえ、静動比が増大し、10
0〜200Hzのにおける外力の伝達係数が大きくなる
という問題があった。又、加硫剤を増量すると、屈曲に
より亀裂が入りやすくなるという問題があった。
【0007】近年、高シス1,4ポリブタジエンゴムの
マトリックスの中に固いシンジオタクチック1,2ポリ
ブタジエンを分散させた改良ポリブタジエンゴムが開発
された。このポリブタジエンゴムは硬度、弾性に優れ、
屈曲を繰り返しても亀裂が成長しにくいので、防振ゴム
にも多く用いられてきた。
【0008】
【解決すべき課題】近年、防振ゴムは主にインジェクシ
ョン成型により製造されるようになってきた。この為、
流動性のよい材料が強く要求されるようになってきた。
しかし、上記の改良ポリブタジエンゴムは流動性や加工
性が劣るため、インジェクション成型により防振ゴムに
加工することが極めて困難であった。本発明は、上記の
改良ポリブタジエンゴムの長所をそのまま保持しつつ流
動性や加工性を改良しインジェクション成型が容易に行
えるようにしたポリブタジエンゴムを提供することを目
的とする。
【0009】
【発明の構成】本発明は、 還元粘度0.5〜4の沸騰n−ヘキサン不溶分・・・
・1〜25重量% (a)重量平均分子量(Mw)が30万〜80万であ
り、(b)トルエン溶液粘度(t−cp)と100℃に
おけるムーニー粘度(ML)とが、 t−cp<2ML−10 なる関係を満足する沸騰n−ヘキサン可溶分・・・・・
99〜75重量% からなるポリブタジエンゴムに関する。
【0010】本発明は、又、このポリブタジエンゴムに
ジエン系合成ゴム及び/又は天然ゴムを配合したゴム組
成物に関する。
【0011】以下、本発明のポリブタジエンゴムについ
て詳しく説明する。
【0012】本発明のポリブタジエンゴムは、沸騰n−
ヘキサン不溶分と沸騰n−ヘキサン可溶分からなってい
る。
【0013】沸騰n−ヘキサン不溶分は、シンジオタク
チック−1,2−ポリブタジエン、及び/又はシンジオ
タクチック−1,2−ポリブタジエンを主要構造とする
ポリブタジエンを主成分とするものである。一方、沸騰
n−ヘキサンに可溶な成分は、高シス−1,4−ポリブ
タジエンを主成分とするものである。
【0014】沸騰n−ヘキサン不溶分の割合は、1〜2
5重量%であることが必要である。そして特に好ましい
範囲は、3〜20重量%の範囲である。沸騰n−ヘキサ
ン不溶分の割合が1重量%より少ないと、ブタジエンゴ
ムの硬度が上がらないという問題が生じる。一方、25
重量%より多い場合はブタジエンゴムの配合物MLが高
くなりすぎ、加工性に難が生じる。
【0015】沸騰n−ヘキサン不溶分は、テトラリン中
で130℃で測定した粘度の値から計算した還元粘度の
値が0.5〜4.0の範囲にあることが必要である。還
元粘度が0.5よりも小さいと、沸騰n−ヘキサン不溶
分が沸騰n−ヘキサン可溶分中に繊維状に分散しないの
で、得られるブタジエンゴムの硬度や弾性、耐屈曲性が
低下するという問題が起こる。一方、還元粘度が4を超
えると、沸騰n−ヘキサン不溶分は沸騰n−ヘキサン可
溶分中で凝集塊を形成するようになり、分散不良を起こ
し易くなるので、ブタジエンゴムの加工性や耐久性が低
下するという問題が生じる。
【0016】沸騰n−ヘキサン可溶分は、重量平均分子
量が30万〜80万の範囲であることが必要である。重
量平均分子量が30万未満の場合は、得られるブタジエ
ンゴムの耐久性が悪化するという問題が生じる。一方、
重量平均分子量が80万を超える場合は、配合物のムー
ニー粘度が高くなり過ぎ、加工が困難になるという問題
が起こる。又、配合ゴムの流動性も悪化する。ここで
「配合物」とは、ポリブタジエンゴム或いはこのポリブ
タジエンゴムに他のジエン系ゴムを配合したゴム組成物
にカーボンブラックやプロセスオイル、加硫剤等を配合
したものをいう。
【0017】更に、沸騰n−ヘキサン可溶分は、それ自
体のトルエン溶液粘度(t−cp)とムーニー粘度(M
L)とが、 t−cp<2ML−10 なる関係を満たしていることが必要である。トルエン溶
液粘度は、濃厚溶液中でのブタジエンゴムの分子の絡み
あいの程度を示すものであって、同程度の分子量分布の
ブタジエンゴムにあっては、分子量が同一であれば(即
ちムーニー粘度が同一であれば)ポリマー鎖の分岐の度
合いの尺度となるものである。即ち同一ムーニー粘度の
場合、トルエン溶液粘度が小さいことは分岐度の大きな
ことを示し、トルエン溶液粘度が大きいことは分岐度の
小さなことを示すのである。本発明において、t−cp
≧2ML−10であると、沸騰n−ヘキサン可溶分の分
子の直鎖性が高くなり過ぎ、得られるブタジエンゴムの
流動性が悪くなるので、好ましくない。
【0018】以下、本発明のポリブタジエンゴムの製造
法について説明する。製造法には、例えば二段重合法が
ある。
【0019】二段重合法とは、1,3−ブタジエンを最
初にシス−1,4−重合して高シス−1,4−ポリブタ
ジエンとし、次いで重合系にシンジオタクチック−1,
2重合触媒を投入して残余の1,3−ブタジエンを1,
2重合させるというものである。1,4−重合触媒、及
びシンジオタクチック−1,2−重合触媒には、公知の
ものを使用することができる。1,4−重合触媒の例と
しては、ジエチルアルミニウムクロライド−コバルト系
触媒やトリアルキルアルミニウム−三弗化硼素−ニッケ
ル系触媒、ジエチルアルミニウムクロライド−ニッケル
系触媒、トリエチルアルミニウム−四沃化チタニウム系
触媒、等のチーグラー・ナッタ型触媒、及びトリエチル
アルミニウム−有機酸ネオジウム−ルイス酸系触媒等の
ランタン系列希土類元素系触媒等を挙げることができ
る。シンジオタクチック1,2−重合触媒の例として
は、可溶性コバルト−有機アルミニウム化合物−二硫化
炭素系触媒、或いは特公昭47−19892号公報や特
公昭47−19893号公報に記載の触媒を挙げること
ができる。重合温度、重合溶媒等の重合条件も公知の方
法に従って適宜設定することができる。
【0020】本発明のポリブタジエンゴムは、このほか
ブレンド法によっても製造できる。ブレンド法とは、予
め高シス1,4−ポリブタジエンとシンジオタクチック
1,2−ポリブタジエンを別々に重合しておき、各々の
重合溶液をブレンドするというものである。このほか、
高シス1,4−ポリブタジエンの重合溶液に固体状のシ
ンジオタクチック1,2−ポリブタジエンをブレンドす
る等の方法も可能である。
【0021】本発明のポリブタジエンゴムは単独でも防
振ゴム等の用途に好ましく用いられるが、高シスポリブ
タジエンゴムや低シスポリブタジエンゴムやスチレン−
ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、及び天
然ゴムからなる群から選ばれた少なくとも1種類のゴム
を配合した組成物も同様の用途に好ましく用い得る。但
しこの組成物は本発明のポリブタジエンゴムを20重量
%以上含有することが望ましい。
【0022】防振ゴムの製造においては、これらのゴム
にカーボンブラック、プロセスオイル、加硫剤、加硫促
進剤、滑剤、老化防止剤等の配合剤を加え、配合物とす
ることが望ましい。そしてこの配合ゴムを防振ゴムの形
状に射出成形して加熱、加硫することにより防振ゴムと
することができる。
【0023】
【実施例】以下の実施例および比較例において、ブタジ
エンゴム及びその組成物について以下の各項目の測定
は、次のようにして行った。
【0024】n−ヘキサン不溶分の還元比粘度 ポリブタジエンゴム・・・・gを沸騰n−ヘキサン・・
・・ml中で還流し、沸騰n−ヘキサン不溶分と可溶分
とに分離した。得られた沸騰n−ヘキサン不溶分0.2
gをテトラリン100mlに溶解し、130℃の温度に
てウベローデ粘度計にて測定した。
【0025】n−ヘキサン可溶分の重量平均分子量の測定 ポリブタジエンゴム25gを沸騰n−ヘキサン1000
ml中で還流し、沸騰n−ヘキサン不溶分を濾別し、n
−ヘキサン溶液を回収した。得られたn−ヘキサン溶液
からn−ヘキサンを除去し、n−ヘキサン可溶分を回収
した。回収されたn−ヘキサン可溶分をテトラヒドロフ
ランに溶解し、GPCを用い、ポリスチレン換算分子量
からMwを算出した。測定条件は以下の通り。 装 置:HLC−802A型(東洋曹達(株)製) カラム:GMH6000、2本並列 溶離液:テトラヒドロフラン 溶離液流量:1.0ml/分 測定温度:カラム槽・・・40℃ 検出器・・・・40℃ サンプル濃度:0.025g/100ml サンプル注入量:0.5ml
【0026】n−ヘキサン可溶分のミクロ構造 沸騰n−ヘキサン可溶分について、赤外線吸収スペクト
ル法(モレロ法)によってシス−1,4構造の割合を定
量した。
【0027】n−ヘキサン可溶分のトルエン溶液粘度(T−cp) 試料を5重量%になるようにトルエンに溶解して、キャ
ノンフェンスケ粘度計を25℃で測定した。試料には、
n−ヘキサン可溶分のみをn−ヘキサンで抽出したもの
を用いた。
【0028】n−ヘキサン可溶分及び配合物のムーニー粘度 JIS−K−6300に規定されている測定方法に従っ
て測定した。
【0029】加硫物の硬度 硬度は、JIS−K−6301に規定されている測定法
に従って測定した。
【0030】耐屈曲亀裂成長(指数) 加硫物の耐屈曲亀裂成長指数は、2mmの亀裂が15m
mに成長する屈曲回数をJIS−K−6301に規定さ
れている測定法に従って測定した。
【0031】加工性 バンバリーミキサーから排出した配合物の光沢、纏ま
り、及び10インチロールへの巻き付き性から加工性の
良否を判定した。
【0032】流動性 日本モンサント(株)モンサント加工性試験機MPT型
を用い、L/D=20、D=1.5mmφ、温度110
℃の条件で、剪断速度500sec−1のときの応力を
測定した。
【0033】
【実施例1】内部を窒素ガスで置換した容量2リットル
のオートクレーブに、1,3−ブタジエン192gを脱
水ベンゼン608gに溶解した溶液を仕込み、更に水
1.3mmolを加えて30分間攪拌した。次いで、こ
の溶液を50℃に昇温し、ジエチルアルミニウムクロラ
イド3.1mmol、コバルトオクトエート0.01m
mol、及び1,5−シクロオクタジエン11.0mm
olを加えて攪拌を行い、1,3−ブタジエンをシス−
1,4重合した。30分経過後、重合溶液に、シンジオ
タクチック1,2重合触媒としてトリエチルアルミニウ
ム3.6mmol、二硫化炭素0.2mmol、及びコ
バルトオクトエート0.108mmolを加えて、温度
を50℃に調節して30分間攪拌を行い、残余の1,3
−ブタジエンをシンジオタクチック1,2重合した。重
合終了後、重合溶液に、2,4−tert−ブチル−p
−クレゾール0.5gをメタノール−ベンゼン混合溶媒
(50:50)に溶かした溶液を加えて、重合反応を停
止した。重合反応を停止した後、重合溶液を常法に従っ
て処理し、ポリブタジエンゴムを回収した。得られたポ
リブタジエンゴムは、ムーニー粘度が43(M
1+4、100℃)、沸騰n−ヘキサン不溶分の含有
率が10.9重量%、沸騰n−ヘキサン可溶分の含有率
は89.1重量%であった。沸騰n−ヘキサン不溶分は
還元比粘度が2.2であった。沸騰n−ヘキサン可溶分
はムーニー粘度が33(ML1+4、100℃)、トル
エン溶液粘度が43、重量平均分子量が40万であり、
シス−1,4構造の割合は96.9%であった。このポ
リブタジエンゴムに、表1の配合処方に従ってカーボン
ブラック、プロセスオイル、滑剤、老化防止剤、硫黄、
及び加硫促進剤等の配合剤を添加、混練し、配合ゴムを
調製した。この配合ゴムを150℃で15分間プレス
し、加硫した。得られた加硫物について、硬度、耐屈曲
亀裂成長性、流動性等を測定した。測定結果を表3に示
す。
【0034】
【実施例2】シス−1,4重合において1,5−シクロ
オクタジエンの量を10.5mmolとし、シンジオタ
クチック1.2重合においてコバルトオクトエートの量
を0.043mmolとした以外は、実施例1と同様に
して2段重合を行い、ポリブタジエンゴムを得た。配合
ゴムの調製、加硫も実施例1と同様に行った。得られた
加硫物について、硬度、耐屈曲亀裂成長性、流動性等を
測定した。測定結果を表3に示す。
【0035】
【実施例3】シス−1,4重合において1,5−シクロ
オクタジエンの量を11.5mmolとし、シンジオタ
クチック1.2重合においてコバルトオクトエートの量
を0.020mmolとした以外は、実施例1と同様に
して2段重合を行い、ポリブタジエンゴムを得た。配合
ゴムの調製、加硫も実施例1と同様に行った。得られた
加硫物について、硬度、耐屈曲亀裂成長性、流動性等を
測定した。測定結果を表3に示す。
【0036】
【実施例4】シンジオタクチック1.2重合においてト
リエチルアルミニウムの量を4.0mmolとした以外
は、実施例1と同様にして2段重合を行い、ポリブタジ
エンゴムを得た。配合ゴムの調製、加硫も実施例1と同
様に行った。得られた加硫物について、硬度、耐屈曲亀
裂成長性、流動性等を測定した。測定結果を表3に示
す。
【0037】
【実施例5】シス−1,4重合において水の量を1.2
mmolとし、シンジオタクチック1.2重合において
トリエチルアルミニウムの量を3.5mmolとした以
外は、実施例1と同様にして2段重合を行い、ポリブタ
ジエンゴムを得た。配合ゴムの調製、加硫も実施例1と
同様に行った。得られた加硫物について、硬度、耐屈曲
亀裂成長性、流動性等を測定した。測定結果を表3に示
す。
【0038】
【実施例6】実施例1のポリブタジエンゴム20重量%
に天然ゴム80重量%を配合し、ゴム組成物とした。こ
のゴム組成物に、表2に示す配合処方で配合剤を添加、
混練し、配合ゴムを得た。この配合ゴムを、実施例1と
同様の条件で加硫し、加硫物とした。得られた加硫物に
ついて、硬度、耐屈曲亀裂成長性、流動性等を測定し
た。測定結果を表4に示す。
【0039】
【実施例7】実施例1のポリブタジエンゴム40重量%
に天然ゴム60重量%を配合し、ゴム組成物とした。こ
のゴム組成物に、表2に示す配合処方で配合剤を添加、
混練し、配合ゴムを得た。この配合ゴムを、実施例1と
同様の条件で加硫し、加硫物とした。得られた加硫物に
ついて、硬度、耐屈曲亀裂成長性、流動性等を測定し
た。測定結果を表4に示す。
【0040】
【実施例8】実施例1のポリブタジエンゴムを実施例3
のポリブタジエンゴムに変えた以外は実施例7と同様に
して配合ゴムを得た。この配合ゴムを、実施例1と同様
の条件で加硫し、加硫物とした。得られた加硫物につい
て、硬度、耐屈曲亀裂成長性、流動性等を測定した。測
定結果を表4に示す。
【0041】
【実施例9】実施例1のポリブタジエンゴム20重量%
に天然ゴム60重量%及びスチレン−ブタジエンゴム2
0重量%を配合し、ゴム組成物とした。このゴム組成物
に、表2に示す配合処方で配合剤を添加、混練し、配合
ゴムを得た。この配合ゴムを、実施例1と同様の条件で
加硫し、加硫物とした。得られた加硫物について、硬
度、耐屈曲亀裂成長性、流動性等を測定した。測定結果
を表4に示す。
【0042】
【比較例1】シス−1,4重合において水の量を1.7
mmolとした以外は、実施例1と同様にして2段重合
を行い、ポリブタジエンゴムを得た。配合ゴムの調製、
加硫も実施例1と同様に行った。得られた加硫物につい
て、硬度、耐屈曲亀裂成長性、流動性等を測定した。測
定結果を表2に示す。
【0043】
【比較例2】シス−1,4重合においてシクロオクタジ
エンの量を13mmolとした以外は、実施例1と同様
にして2段重合を行い、ポリブタジエンゴムを得た。配
合ゴムの調製、加硫も実施例1と同様に行った。得られ
た加硫物について、硬度、耐屈曲亀裂成長性、流動性等
を測定した。測定結果を表2に示す。
【0044】
【比較例3】シス−1,4重合において水の量を1.7
mmolとし、1,5−シクロオクタジエンの量を9.
5mmolとし、2段目のシンジオタクチック1,2重
合を行わなかった。配合ゴムの調製、加硫は実施例1と
同様に行った。得られた加硫物について、硬度、耐屈曲
亀裂成長性、流動性等を測定した。測定結果を表2に示
す。
【0045】
【比較例4】比較例3のカーボン量を50部から70部
に増量した。
【0046】
【比較例5】比較例1のポリブタジエンゴム40重量部
に天然ゴム60を混練し、ゴム組成物を調製した。この
ゴム組成物に、表2の配合処方に従って配合剤を配合
し、配合ゴムを調製した。この配合ゴムを、実施例1と
同様の条件で加硫し、加硫物とした。得られた加硫物に
ついて、硬度、耐屈曲亀裂成長性、流動性等を測定し
た。測定結果を表3に示す。
【0047】
【比較例6】比較例1のポリブタジエンゴムの代わりに
比較例2のポリブタジエンゴムを用いた以外は比較例1
と同様にしてゴム組成物を調製した。このゴム組成物
に、表2の配合処方に従って配合剤を配合し、配合ゴム
を調製した。この配合ゴムを、実施例1と同様の条件で
加硫し、加硫物とした。得られた加硫物について、硬
度、耐屈曲亀裂成長性、流動性等を測定した。測定結果
を表3に示す。
【0048】
【比較例7】比較例1のポリブタジエンゴムの代わりに
比較例3のポリブタジエンゴムを用いた以外は比較例1
と同様にしてゴム組成物を調製した。このゴム組成物
に、表2の配合処方に従って配合剤を配合し、配合ゴム
を調製した。この配合ゴムを、実施例1と同様の条件で
加硫し、加硫物とした。得られた加硫物について、硬
度、耐屈曲亀裂成長性、流動性等を測定した。測定結果
を表3に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【発明の効果】本発明のポリブタジエン及びゴム組成物
は、従来の改良ポリブタジエンと同等がそれ以上の優れ
た弾性や硬度を有しているだけでなく、流動性にも優れ
ており、インジェクション成形が容易にできる。このた
め、射出成形による防振ゴムの製造に好適に用いられ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】還元粘度0.5〜4の沸騰n−ヘキサン
    不溶分・・・1〜25重量% (a)重量平均分子量(Mw)が30万〜80万であ
    り、(b)トルエン溶液粘度(t−cp)と100℃に
    おけるムーニー粘度(ML)とが、 t−cp<2ML−10 なる関係を満足する沸騰n−ヘキサン可溶分・・・・・
    99〜75重量% からなるポリブタジエンゴム。
  2. 【請求項2】(a)請求項1に記載のポリブタジエンゴ
    ム・・・20重量%以上 (b)天然ゴム、及び/又は少なくとも1種類のジエン
    系合成ゴム・・・・・・・・・・・・残 部 であるゴム組成物
JP31870691A 1991-09-27 1991-09-27 ポリブタジエンゴム及びその組成物 Pending JPH0625355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31870691A JPH0625355A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 ポリブタジエンゴム及びその組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31870691A JPH0625355A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 ポリブタジエンゴム及びその組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0625355A true JPH0625355A (ja) 1994-02-01

Family

ID=18102085

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31870691A Pending JPH0625355A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 ポリブタジエンゴム及びその組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0625355A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007126648A (ja) * 2005-10-05 2007-05-24 Ube Ind Ltd 防振ゴム組成物
JP2007126649A (ja) * 2005-10-05 2007-05-24 Ube Ind Ltd 防振ゴム組成物
US7700691B2 (en) 2003-12-12 2010-04-20 Ube Industries, Ltd. Vinyl-cis-polybutadiene rubber and butadiene rubber composition using the same
US7884155B2 (en) 2004-12-20 2011-02-08 Ube Industries, Ltd. Process for producing polybutadiene rubber and rubber composition
US7884154B2 (en) 2004-12-21 2011-02-08 Ube Industries, Ltd. Rubber composition
JP2013122021A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Ube Industries Ltd ポリブタジエンゴム組成物、その製造方法及びタイヤ
JP2017066175A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 宇部興産株式会社 防振ゴム組成物、及び防振ゴム
KR20200028980A (ko) 2017-09-29 2020-03-17 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 가스 와이핑 노즐의 제조 방법 및 가스 와이핑 노즐

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7700691B2 (en) 2003-12-12 2010-04-20 Ube Industries, Ltd. Vinyl-cis-polybutadiene rubber and butadiene rubber composition using the same
US7863385B2 (en) 2003-12-12 2011-01-04 Ube Industries, Ltd. Vinyl-cis-polybutadiene rubber and butadiene rubber composition using the same
US7884155B2 (en) 2004-12-20 2011-02-08 Ube Industries, Ltd. Process for producing polybutadiene rubber and rubber composition
US7884154B2 (en) 2004-12-21 2011-02-08 Ube Industries, Ltd. Rubber composition
JP2007126648A (ja) * 2005-10-05 2007-05-24 Ube Ind Ltd 防振ゴム組成物
JP2007126649A (ja) * 2005-10-05 2007-05-24 Ube Ind Ltd 防振ゴム組成物
JP2013122021A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Ube Industries Ltd ポリブタジエンゴム組成物、その製造方法及びタイヤ
JP2017066175A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 宇部興産株式会社 防振ゴム組成物、及び防振ゴム
KR20200028980A (ko) 2017-09-29 2020-03-17 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 가스 와이핑 노즐의 제조 방법 및 가스 와이핑 노즐

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4515922A (en) Rubber compositions
JP4965055B2 (ja) 新規な官能化剤を用いて製造した官能化高シス−1,4−ポリブタジエン
JP4924026B2 (ja) ビニル・シス−ポリブタジエンゴムの製造方法及びビニル・シス−ポリブタジエンゴム
JPH05194658A (ja) ポリブタジエンゴム及びその組成物
EP2773692B1 (en) Ndbr wet masterbatch
JP3855480B2 (ja) 新規なビニル・シスーブタジエンゴムの製造方法及びビ ニル・シスーブタジエンゴム組成物
EP0372798B1 (en) Rubber compositions
JPH0448815B2 (ja)
JP2012097271A (ja) 新規な官能化剤を用いて製造した官能化高シス−1,4−ポリブタジエン
JPH0625355A (ja) ポリブタジエンゴム及びその組成物
JP2011184570A (ja) ビニル・シス−ポリブタジエンゴムの製造方法及びビニル・シス−ポリブタジエンゴム
JPH0345609A (ja) ポリブタジエンゴム及びその組成物
JPH093129A (ja) ポリブタジエンゴムの製造方法
WO2014142274A1 (ja) 共役ジエン重合用触媒及びそれを用いた共役ジエン重合体、変性共役ジエン重合体、それらの製造方法、タイヤ用ゴム組成物、並びにゴムベルト用ゴム組成物
US4433107A (en) Polyisoprene rubber compositions
JP4067151B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP2001192504A (ja) 共役ジエン系ゴム組成物の製造方法
JP3933796B2 (ja) ゴム混合物およびゴム組成物
EP0897952B1 (en) Rubber composition
JPH06228370A (ja) ポリブタジエンゴム及びその組成物
JP4433910B2 (ja) 高硬度配合ゴム組成物
JP3349854B2 (ja) ゴム組成物
JP4151620B2 (ja) 乗用車タイヤ用ゴム組成物
JP4353013B2 (ja) タイヤコードコーティング用ゴム組成物
JP3341788B2 (ja) ゴム組成物およびその製造方法